2024/11/29 18:44


12月分のポップアップについて





〒150-0001

東京都渋谷区神宮前4-15-2

裏参道ガーデン2F


12/6(金)  12:00 - 21:00

12/7(土)  12:00 - 21:00

12/8(日)  12:00 - 19:00


with @_gamustore_ 


多くの会期を共にしていただいている


GAMUSTORE/ガムストア

IG: @_gamustore_ 

さんとの合同展です。


頭抜けた視座の広さと深さ、そしてそれを毎回新しいファッションとして組み立てる腕力、いつも平伏する他無い程のトキメキパワーを持ち込んでくださるスーパーショップです。

毎回ラインナップが本当に凄い。


今は地元福島に本拠を構えられて、リアルショップを営まれています。


東京時代はなんと偶々住むマンションが同じになりまして、それはもう楽しい日々をご一緒させていただいたんですけれどね、、、


この辺は、当日お話しするときにでも取っておきましょうか。






少し、カルテの内容についても書いておきます。





結論から書くと今回のラインナップは

「こうしたブログ」が無いと100%で楽しめなさそうな感じです。


なのでちょっとしっかり書きますね。







子供っぽい言葉選びをしますが、やっぱり私は「誰も知らない服」ってのが好きです。


正しくは「「まだ」誰も知らない服」でしょうか。


シーズンが決まって一定量がリリースされるサラ着は、言ってしまえば皆一列でヨーイドンです。

間違いなくそれらの多くは最先端なのですが、最先端であるはずなのに沢山の横並びがある。

「自分だけがそれを知っている」という気持ち良い期間なんてのは刹那。


もっと極端な、本当の最先「端」には届かないものかと針の穴に我儘を通すべく歯噛む時、一縷でありながらも可能性の糸が垂れているのが古着です。



30年前の一着を明日見る時の胸のトキメキは

30年前の今日と同じでしょうか。

違います。別のものです。


街並みや背景、空気の色が変わった世界で見るそれは、一旦、全く、新しいと私は思うのです。


誰もが忘れてしまったキラキラを掘り起こしコッソリ見い出して開催する輝き独り占め選手権。



この選手権の素晴らしいのは、先ず第一に自分が開示しない限りはずっとそれが続く可能性があるということ。


インフルエンサーも、そのフォロワー達も、誰も邪魔をしない象牙の塔です。

下手すれば何年も、その最上階で優雅に寝転がれるかも知れませんし、1人2人なら誰か入居してきたって楽しい。

仮に少し経ってそれが流行ってしまっても、次にやってくるのはそれを昔から知っていた優越感と、素晴らしさを共有出来るフェーズ。



第二に、それがもう氾濫しないこと。

良くも悪くも時代の共感を得たとして、それが大きく行き渡ることのない安心感。

だってもう作り終わっているのだもの。ここはシンプルです。

この輝きは自分だけ/我々だけ  の物だ!と、意地悪くも最先端のままでいられる。


素晴らしい事です。

ファッションというか、モード、又はトレンド、なんて言い方をするこの根源的な欲求は、持続不可能に加速した現代システムの中でも、斯くして充足させ得る。


私の思うネクスト・ラグジュアリーです。

お金があるだけじゃ辿り着けない、それへの没入と無我夢中の中にある秘湯。





さあ、この秘湯でそれを愉しむ上での問題。




それは源泉が枯渇しないようにすること。





比喩に比喩を掛けるのもくどいか。


自分しか知らない“それ”があったとして、世界にたった一着じゃつまらない。

何故つまらないのか。

本当に世界に一つなら、それを入手した瞬間、もう何処を探しても見つからないでしょう。

この営みの浪漫には、“探す行程”も含まれているのです。

これが、ハンドメイドとかの【完全オリジナルの一点もの】じゃこの営みが成り立たない理由の本質的な部分なんじゃないかな。言語化に苦労しました。



つまり、それが“レーベル”として、「点」ではなく「線」で存在してくれていないと、集める楽しみ/出会う楽しみが生まれないのです。




こんなの悪癖にカテゴライズされるべき性癖なのでしょうけれど、でも一定以上にファッションを愛する皆様なら、多かれ少なかれ御共感いただけているんじゃありませんか。




そして、こうも思われているんじゃないですか。



「お前が気持ち良いだけじゃない??」



と。



全く仰る通りで、古着屋として最高に楽しい時間を過ごすことが出来ました。


2024年の最後、象牙の塔の入居者を募集します。


ニッチの中のニッチ、エネルギーに満ち溢れたデザイナーズレーベル。


「シークレット」とか「その他」って言葉が大好きな皆様のお越しをお待ちしております。