NEXT 10/5-6 TOKYO
-
80-90's COLMAR (ITALY ORG.) Marina Taste Design Cargo Vest
¥16,000
COLMARの希少なイタリアオリジナル。 日本入ってきてからのライセンス品には口を噤む他ありませんが、それだけに これが出た時は嬉しかった。 マリーナテイストの野暮ったいカーゴベスト。 大振りなボディバランスと、その身頃を埋め尽くさんばかりに配置される大きな立体ポケット群。 要所要所で機能美を光らせるLAMPOのジップ。 無機質なブラックトップのスナップボタンは全部FIOCCHI製。 開閉の時の安心感が違う。 肩にはナイロンのリップストップシェル。 ここの微妙な色のギャップ。 胸には見慣れないフラッグ刺繍と Y.C.の文字。 大方 Yachting Clubでしょう。 で、この旗はそのクラブフラッグか何か、というのが相場でしょうか。 (そこまでは同定届かなかった) 総柄のチャンキーニットなんかに重ねて柄面積の調整をしたり、コートやジャケットの上から重ねたり、身幅もアームホールも広いので色々楽しめます。 Made in ITALY LAMPO_Zip FIOCCHI_Buttons サイズ表記XL 肩幅:(51) 身幅:65 着丈:71
-
80's CdG HOMME Box_Silhouette Heavy Linen Tailored JKT
¥26,000
ズッシリ重みのあるヘビーリネンで 一応夏向けにってことなんだろうかな、 半裏仕立ての綺麗な縫製。 褪せたような墨黒にワンツーのリズムで入った同色ストライプ。 生地組織を構成する繊維よりもう一回り太い糸で刺繍するように重ねられた織柄。 もとより不均一で奥行きのあるオーガニックなブラックを作るレーベルですけれど、そのボキャブラリの豊かさはこうしたディテールからも見てとれます。 さてこれぞ80'sギャルソンって感じのボックスシルエットですね。 肩パッドも、過度ではないけど ある程度しっかりしたものが入ってます。 このジャケットが生まれた時を同じくして、パリではモンタナやサンローラン、ミラノではアルマーニやヴェルサーチが覇権を握っていました。 そういう時代にこれを生み出すということ。 大袈裟な意匠は何もありませんけれど、当時のありとあらゆるモードに喧嘩を売るという意味でパンクの具現化であったことは言わずもがな。 生地の厚さに伴い、リネン特有のシワ感は控えめですけれど、しかし同色の他素材よりもずっと有機的でニュアンスのあるテクスチャ。 経年の映える美しい着古し感の中、アームホール釜底部分に少しだけ白汚れが残っています。 プロクリーニングに出してかなりマジにはなりましたが、まだ言われたら分かる程度。 裏地の方が綺麗に取れてるんですよね。 明確な瑕疵ではありますが、この程度&この風合いのジャケットなら、あまり悪目立ちすることも無く楽しめるかなと思っています。 このレンジは大きめのサイズ感の個体が多い印象でしたが、こちら寸法自体は小さめ。 少し野暮ったいジャケットと コンパクトなショートスラックス なんてのが先ず浮かんでくる正解でしょうか。 これくらいのサイズバランスならトライしやすそう。 見た目以上に応用の効くジャケットでありますから、鏡の前で色々着替えていくうちに生まれる化学反応も是非お楽しみに。 Made in JAPAN サイズ表記S 肩幅:45 身幅:55 着丈:74 袖丈:63
-
JOE CASELY HAYFORD Playful_Docking Design Lame_Mix Denim JK
¥30,000
- 世紀末を彩りロンドンのクリエイションを根本的にレベルアップさせた黄金時代「クールブリタニア」の先駆け、 Joe Casely-Hayford によるキメラデザインジャケット。 日本製のデニム生地を用いて日本で製作されたデニムシリーズからの1着です。 正直、真似できないかと言われたら真似出来るでしょう。 サヴィルロウ仕込みの卓越したテーラリングが根底にあるにせよ、真似 くらいは出来ると思います。 この服における価値は 1番最初である という点。 これを思いついた人間その本人が作った、という点です。 まあ革新的なデザインは全部そうか。 - 以前纏めて入荷したJCHの日本デニムシリーズ、また一着ご縁がありました。 トラッカージャケットの胸ポケットを、ジーンズの腰ポケットで置換したデザイン。 その他をキチンとオーセンティックにやってるから、しかも綺麗なインディゴブルーなもんだから、一瞬普通のGジャンに見えちゃう。 だから余計に認知がバグる。 ご丁寧に右サイドのウォッチポケットまでトレースされてます。 そしてよくよく見ていくと、何か生地の奥にキラキラ? これ素材表記には記載されていないけど、何かラメっぽい繊維がまざってるように見えます。 一般的なデニムウェアでスレやアタリが出る位置に集中的に露出していますから、インディゴコットンの奥に混ざってて、ダメージによってそれが露出してくるのかな? と思いきや、背中のブランドタグ。 この縫い付け位置にはアタリなんて無いのに、ブランドタグの形にラメっぽい光沢が出ているじゃありませんか。 どういう生地?どういう加工? もはやポケットの分かりやすいキメラデザインは呼水だったんじゃないかとさえ勘繰っちゃう。 天才が選んだ日本という産地、これはオーセンティシティのためだけじゃなさそうですよ。 あくまで当時のモード観で作られたやや細身のシルエットですから、中にセーター挟む必要が無い時期にお薦め。 カットソー&ライトアウターの2トップスタイルで、軽快にお楽しみください。 Made in JAPAN サイズ表記2 肩幅:44 身幅:50 着丈:62 袖丈:61
-
c90's THE DUFFER of ST.GEORGE Modify Design HBT Denim JK
¥35,000
ユーロオリジナルの古いダファー。 アメリカのGジャンとは違う襟まわりの作り込み。 襟腰高め、 襟型ちょっと大きめ、 襟の開きもちょっと狭め、 そして襟の付け根もピタリと合うよう少し深めに設計された前合わせ。 強いて言えば“イギリスっぽい” けど、こんなのは言語化するまでもなく なんとなく香る“違和感”として着用者の頬をつまんでいてくれれば良い。 既存のサージ・ドゥ・ニームよりも少し軽めに織り立てられたヘリンボーン・ツイルの仕立て。 ヒッコリーともまた絶妙に違う。 アイスウォッシュの明るいデニムジャケットと見せかけて、印象を一気に反転させる大人っぽいクラフト感。 ありとあらゆるセクションで上手いこと捻ってる。 意地悪なツイストの圧倒的ボキャブラリは流石Dufferと言う他無し。 案外ゆるっと着れるサイズバランスです。 スウェットシャツ程度なら普通にレイヤードを楽しめそう。 普通の顔した変な服、お探しの皆様へ。 Made in U.K. サイズ表記L 肩幅:49 身幅:58 着丈:58 袖丈:60
-
c80's LUCKY (JPN) Unique Switched Design Wide Body Denim JK
¥14,000
80年代の日本のマイナーカジュアル。 身巾をドンと広く取って、ユニークなパターンワークで新鮮なビジュアルを作り込んだデニムジャケット。 言わずもがなユーロのレトロカジュアルのフォロワー。 ゆるいスウェットも難なく挟めるサイズバランス、向こうの幻想的なカラーパレットにも馴染みの良いアイスウォッシュの色味。 “イタリアに吹いたアメリカの風” なんてテーマで 最近はカジュアルに新しさを見出していますけれど、その風って普通に日本にもガンガン吹いてたんですよね。 あんまり上手くブラッシュアップされた物が見つからなくってクローズアップはされませんけれど。 (陳腐なものばかり) 貧相なボキャブラリによって可哀想な有象無象の山が築かれた中、このジャケットなんかはとても秀逸なアップデートがされているように思います。 “重心低め×大きめサイズ” というカッコ良い条件満たしつつの、新しいフロントポケットの発想。 完全に取り外せる独立型サイドアジャスターなんてのも面白いですよね。 取り外せるメリットは分かりませんが、そこの不合理も良い。 当時のデザイナーズカジュアルの良さと 当時のユーロカジュアルのゆるいムード 巧みに掛け算されたデザイン。 ちなみにこのLUCKYってブランド 過去にも一着取り扱ったんでした。 それはパンツなんですけれどね、 それもまた滅茶苦茶良いですよ……。 偶々出たマイナーってよりも 出会うべくして出会ったレーベルなのかもしれません。 Made in JAPAN サイズ表記L 肩幅:55 身幅:61 着丈:60 袖丈:58 袖口周りなどに軽い汚れが散見されます。 一応ご留意ください。
-
HARLEY-DAVIDSON Full Cracked Leather Varsity JKT
¥55,000
エンジンの作動形式の話だそうです、OHV。 アメリカの方では根強く残っているトラディショナルなフォーマットだそうな。 バイク好きの友人に聞いてみましたが、専門的過ぎて中々難しかったです。 そんな訳で、背面のデザインは分かる方にだけ伝われば良いとして、自分の感想文を紹介テキストとしますね。 - 思い切り退廃的なボロいレザージャケットを探していました。 カッコ良いじゃないですか、あれ。 思いっきりモードに昇華して着こなしたいですよね。 まぁ、広い視点で見渡すと、特段見つかりにくい物って訳でもないんですよ。 ボロいだけなら。 で、そういったボロレザーというのはある程度以上に歳を取った本当のジャンク個体でしか見つからない。 それらの表面上の美しさを保ったまま、あくまで日常的に着られて、異臭無く、カビのリスク無く、ある程度は清潔で、部屋や他の服を汚さないジャケット…… という条件を付けると、候補は忽ち無くなる。 ほとんどゼロ。 デザイナーズの破茶滅茶に高額なレンジに僅かにあるだけ。 そんな中で出会ったのがこちらです。 クラシカルなバーシティジャケットを叩き台に、文言をハーレー風にカスタムして、ボディまで全部フルレザーで仕立てた個体。 しかもボロい。 これは中々やり様があるんじゃないかと 着てみて吃驚。 想定していたような硬さや嫌な重さが無いどころか、美しいナイロンサテンの裏地に至るまで、どこも破れていない。 表はこんなにボロいのに? 脱いでじっくり見てみると、再驚嘆。 裏面、殆ど汚れも着用感も無いんです。 タグの印字もみんな綺麗に残ってる。 もうお察しいただけたと思いますが、こちら多分加工で作られたクラックレザーでのボロビジュアルです。 加工とはいえここまで本気でクラックさせるとは思いませんから、着て裏面を注視するまでさっぱり、まるで思い浮かびもしない可能性でした。 デザイナーズみたい。 凄まじい凝り方。 色々リサーチしてみましたが、現行では流石に出てこない水準です。 かと言って、タグ的にはとても古い個体って訳でもなさそう。 目一杯古かったとして80's後半くらいでしょうか。 あくまで清潔に、美学の再デザインとして生み出された美しきボロビジュアル。 バイカーカルチャーとして強烈にトラディショナルな美学を背中に背負っていると同時に、雛形的にはアメリカンカジュアルの覇道も並行して走っているという稀有なデザイン。 これは弊店がレトロレンジのユーロカジュアルのデザイナーズピースを通して収集している【デザインされたカジュアル】そのもの。 ハーレー・ダビッドソンというレーベル時代は所謂デザイナーズレーベルではありませんが、このジャケットを単品で見た時に、じゃあこれはデザイナーズじゃないのかと言われると口篭ってしまう。 素晴らしいデザインで組み立てられた、情熱の詰まった作品です。 Made in KOREA サイズ表記S 身幅:62 着丈:62 裄丈:92
-
c80's ITALY VTG V_Neck Rib_Collar Boxy Silhouette Zip JKT
¥26,000
80年代前後のイタリア古着。 リブ襟のブルゾンの中でも特段見かけることのないレアディテール。 Vネックの設計です。 ブルゾンにVネックとかいう概念あるのか?と思われるかもしれませんが、これはどう解釈しても【アウターのVネック】。 着丈より身幅の方が長いスーパールーズボディに、同じくゆるゆるのアームホール設計。 と来れば、裾もハードに絞るのかと思いきやそうでもない。 裾はリブで締めたりせず、ナチュラルな範囲で軽くテーパー。 着こなし易い、嬉しい仕様です。 前述したゆるい袖はスプリットラグラン。 前はセットインですが、後ろはラグランになってます。 そして後ろのラグラン部分はラグランの3枚袖にあるような立体形成シームを入れた作り。 テーラードジャケットで用いられるようなマニュピレーションシステムが使われています。 こんなカジュアルなビジュアルなのに。 肘下にもダーツ役のシームを入れてる辺り、かなりシビアに袖の流れを意識していることが窺えますね。 ボマージャケットがデザイナーによって新しくファッションに改造された時代。 それはアルマーニだけの専売特許ではなかったということです。 スナップボタンはFIOCCHI社。 Made in ITALY サイズ表記52 肩幅:58 身幅:69 着丈:65 袖丈:62
-
80's CLOSED by M&FG (Lic.) Unique_Button Design W_Breasted Tailored JK
¥32,500
80年代のCLOSEDより コンパクトなサイズのダブルブレスト。 オレンジブラウンのウールギャバジン。 落ち着いてるのか落ち着いてないのか微妙な色。 シックになり過ぎない、カジュアルエッセンスを僅かに残したディレクション。 兎角、何となく秋に着たくなるような色味ではありますよね。 このジャケットの面白いポイントはボタン配置かな。 ダブルブレストなのでフロントのボタンは下窄み、つまりVの字に配置されますよね。 普通ラペルを返すようなテーラードジャケットであれば、多くて6ボタンでしょう。 しかしこちらは8ボタン。 普通踏み込まない胸ポケットの高さまでボタンが攻め込んでます。 で、攻め込んだ結果 胸ポケットの開閉を任せてもらえるようになった……という聞いたことないオチ。 是非、画面に指を置いて一番上のボタン隠してみてください。 無い方が圧倒的にしっくり来ますから。 普通のフォーマットと明瞭に比べてやっと気付く程度の微カオス。 Made in Japan サイズ表記44 肩幅:42 身幅:48 着丈:80 袖丈:62
-
1990's DKNY ACTIVE Reversible Design Soft Shell Golf JKT
¥12,500
90年代の半ばより前くらい DKNYのスポーティなスイングトップ。 ちょっと凝った織地で手触りにフックを持たせたネイビーのポリエステルシェルがA面。 胸には小さくゴルフフラッグの刺繍。 A面に比べて若干ハリを持たせたタータンチェックのナイロンシェルがB面。 アルマーニの影響があるであろう一匙のエレガンスと、それを包み込むDKNYのローテク感。 この手のゴルフジャケットであれば、ネイビー辺りの平凡なボックスボディに裏地でチェックってのはままあるフォーマットですね。 ブリティッシュのコンサバティブ・カジュアルって感じ。 しかしそのフォーマットを無理矢理両面で使えるようにしちゃう軽快な感覚と実現しちゃう技術力は流石。 で、 私が大好きなのはB面の柄合わせクオリティ。 襟先のイエローラインまでが 身頃のチェック図案と合致するように組まれてる。 素晴らしい美意識です。 どっちも使い易いです。 何か軽いもの羽織りたいぞって時 絶対に選択肢に入ってきてくれる一着。 冬にはウールアウターの中にチェック柄のB面使いでミドルレイヤーか。 Made in KOREA サイズ表記M 肩幅:45 身幅:58 着丈:66 袖丈:59
-
Y2K ADIDAS Analog_Tech Design Minimal Shell JKT
¥16,000
珍しいタグのジャケット。 頑張ってテックウェアになろうとしてるけど、どうしても根本的にいなたい。 そんな愛おしいバランス。 ゆるゆるの立ち襟も完璧なチョイス。 各所にベンチレーションシステムが張り巡らされているように見えるでしょう。 これ9割がフェイクで、左袖の中ほどにある1箇所だけが本物のベンチレーションです。 何のフェイント? 他に無いポジショニングを取った奇特なデザインですが、感覚としてはハリントンジャケットみたいな所が近いのかな。 意外と何でも合いますけれど、このもたもたした水色はユーロヴィンテージの尖った色物と最高の相性。 撥水性のかけらも無い野暮ったいナイロン×ポリのソフトシェル。 やや厚め。 Made in Cambodia サイズ表記L 肩幅:46 身幅:55 着丈:64 袖丈:61 全体的に軽微な薄汚れが散ってます。 風合いにマッチして良いテンションですが、一応ご留意ください。
-
c80's AGNES B. HOMME Full Leather Tailored Soft Gilet
¥14,000
古いベーオムのレザーベスト。 美しい彫刻が入った5ボタン。 ベストってよりはジレって感じの雛形ですが、背面が裏地じゃなくフルレザーで作られてて、身頃も結構広めに組まれてるので良い感じ。 ある程度コシがあって、でもちゃんとテロっと柔らかいレザー。 コンディションも品質も素晴らしいですし、捻ったレイヤード遊びには最高のイレギュラーピースになると思います。 コロンビアとかノースフェイスとか、 ちょっとゴツめのシェルジャケットの上から重ねるとカッコ良いです。 今回みたいにライダースの上からってのも面白い。 ただウエスタンシャツとかに重ねちゃったりするとあまりにコスプレかも。 やや扱いの難しい じゃじゃ馬です。 Made in FRANCE サイズ表記2 肩幅:(34) 身幅:50 着丈:56
-
c90's JIN ABE Ex_Loose Cut Back_Logo Bomber JKT
¥21,000
1945年生まれ 阿部 尋一 氏によるシグネチャーレーベル。 70年代前半に渡仏し、当時のメインストリームを作っていた英傑の1人であるE.Ungaloのもとで7年経験を積んだ後の独立。 これが85年のこと。 ウンガロっぽい巧みな色使いは勿論のこと、80'sのボディコンシャスから90'sのハイファッションに求められたソフト・エレガンスを上手く乗り回したデザイナーです。 ちょっと品の無い例え方ですが、 モンタナ時代のLanvinっぽさと Tokio Kumagaiっぽさが共存した感じ。 今回ご紹介するプロダクトはその後者っぽさが強く出ていると思います。 角度を付けた2枚袖ラグランと過激なボマーシルエット。 強めに締まるリブで大きなブラウジングを狙ったドレーピング。 必然的に腰で留まるんで、数字で見る着丈よりずっと短いショートレングス感覚で楽しめます。 裾でぽふっと。 (それを狙ってない方はご注意くださいね) 裾だけボタン開けるとタイトな裾リブが両サイドを引っ張って八の字に流れてくれます。 それはそれでまたをかし。 バックにはブラウジングで潰れない位置にデカデカとロゴグラフィック。 これは同時にリリースするニットでも共通するマスターコード。 ポリにシルクを混ぜたソフトシェルにはエキゾチックレザーの皮目みたいに鱗状の柄を付けたさり気無いコーティングプリント。 以上、総合して男女問わず中性的に/フラットに造形を楽しめるブルゾンかなと思います。 ボリューミーなマキシスカートで砂時計シルエット組むも良し、スリムパンツでしらっと流すも良しです。 Made in - サイズ表記38 身幅:74 着丈:73 裄丈:101
-
2000's CALVIN KLEIN COLLECTION Noble Grey Tweed Minimal Tailored JK
¥16,000
イタリア製、ガチのコレクションライン。 このレーベルのガチピース、本当に球数が少ないんですよ。 フロント比翼仕立てのテーラードジャケット。 シングルブレストなのにピークドラペル。 無機質に梳き整えられた比較的ミニマルなウールツイードを用いていながら、女性らしい柔らかなラインを丹念に拾った極めて美しい仕立て。 これはなかなか、カジュアルなレーベルからはリリース出来ないクオリティ。 デザイナーズ然り、ドレステイスト然り、作り手に強固な美学あってこその仕上がり。 さてこんな上品なツイードを使っていながらもCalvin Kleinらしいミニマルなウィットのセンスは脈々と流れてきます。 それはポケット。 サイドのシェイプシームに紛れ込ませたスラッシュポケットを外からのステッチで叩いて可視化。 前ボタンを隠して、 ポケットもミニマルに仕立てて、 しかしそのアウトラインをステッチで可視化してミニマルにフックアップ。 他の多くのテーラードジャケットとは一線を隠す、砂漠の砂の隙間を縫うようなニッチ。 Made in ITALY サイズ表記6 肩幅:40 身幅:45 着丈:68 袖丈:61 右のアームホール裏地釜底部分に仄かにシミが残っていますが、その他良好なコンディションです。 (アームホール上部の黄色は肩パッドの色透け)
-
T.A.T.A. Crazy Docking Design Army JKT
¥18,000
右身頃の半分だけがリピートされたデザイン。 リピートって言ったって 何処から? 多分同じ形のもう一着のジャケットから。 だから、右身頃の内半分だけが切り取られた可哀想なアーミージャケットが、このジャケットと同数生まれているのかも知れません。 それにしたって変な構造です。 右身頃の内半分だけを二重に仕立て直し、開閉式のダブルジップでドッキングして、既存のボタンもあるのにスナップボタンを前端に追加。 シュールレアリスム的発想で組まれた アシンメトリードッキング。 意味は分かりませんが、兎に角 着ていて面白い。 どこをどう開けても、開けていなくったってどの道新鮮。 シングルブレストを無理矢理ダブルブレストに改造するような思考回路かな。 カウンターカルチャー由来の叛骨に満ちたリメイクではない、何処かアカデミックなアトリエエッセンスを感じる示唆的な不整合。 Made in JAPAN サイズ表記3 肩幅:44 身幅:52 着丈:71 袖丈:63
-
2000's LANVIN Lightweight Soft Shell Tailored JKT
¥32,000
滅茶苦茶薄いソフトシェルで超軽やかに仕立てたテーラード。 なんと軽い。 生地の総重量とボタンの総重量、大差無いんじゃないかな。それは言い過ぎか。 勿論裏地無し。 かと思えば、背中には滅茶苦茶浅い観音背裏の仕立て。 あっても無くても良いような、控えめな存在感。 でもこれがあるだけで一気に凝った服に化けてとっても素敵に見えるんだから、実利なんてのは当てにならない。 そして袖裏にはちゃんと丁寧な裏地が付いてますね。 ここも、質感テラテラの麗しいヴィスコースサテン。 細かい事ですけれど、これで袖口本切羽ってのも嬉しいポイントです。 複雑な裏地の仕立ても妥協出来ない使用選定。 所見としては とにかく軽い×一切手抜き無し のゴリゴリの作り込み。 ユーロオリジナルのランバン。 ルカ・オッセンドライバーが率いたメンズコレクションラインからのご紹介です。 確立された精悍なダンディズムを基軸に、機能性やテクノロジーを用いてソフィスティケートしたり、時にデコレーションしたり。 何処へ着ていっても恥ずかしく無い完璧な洋服でありながら、何処か軽妙でウィットに富んでる。 この老舗メゾンの男性像を決定付けた、伝説のデザイナーの仕事です。 冒頭で触れたテキスタイルは ナイロン×ポリエステルに少しのエラステンを混ぜた軽量ポプリン。 この【軽量】が悪い方に転がらないよう突き詰められた各所の使用選定は圧巻。 内側に隠れてるポケットは全部丁寧な袋縫いで、生地端が絶対外に見えないよう仕立てられていますし、それはシームでも同じ。 どの縫い代も、細巾のテープで覆い包むように処理されています。 ここで使われているのが、LANVINらしいグログランテープ。 どちらかと言えばレディースのクリエイションにてアイコニックに用いられる資材ですが、ここで持ってくるセンス。 やられた……と思いました。 そしてこれ、内ポケットの三角フラップにも使ってるんですよ。 皆が裏地かスレキか表地か、兎角色んな生地を選定する箇所ですが、ここで太巾のグログランテープの折り紙遊び。 ただフィジカル面で軽くするんじゃなく、そのイメージ上での質量すらも軽妙に、瀟洒にアップデートしてしまう手腕。 全体的なイメージメイクから細かなディテールに至るまで、全部に一貫性と独創性が共存。 素晴らしいデザインです。 Made in Rumania サイズ表記46 肩幅:46 身幅:51 着丈:71 袖丈:66
-
c90's PAUL SMITH S.CHINO Navy Cotton Gabardine Smock JKT
¥14,000
マカオ製、全紳連時代の少し古いポールスミス。 この時代にマイナーながら展開されていたアナザーライン、【SUPER CHINO】のスモックジャケットです。 ダークネイビーのコットンギャバジン。 気を衒うことの無い 中庸なルーズボディ。 カジュアルでありながら、品良くニュートラルに着用出来る要素が揃っています。 そんな中で、このベーシックが“平凡”に見えないのはやっぱりポールスミスらしい気の利いたディテールメイクによるところ。 先ずは袖口。 ボタン&タブの簡素なアジャスト機構が、デイリーなパーカーにミリタリーエッセンスをひと匙。 ここに製品染めみたいな歪な色のボタンを使ってるのもニクい演出。 同時代のカジュアルの王M.Ostiが展開したガーメントダイのビジュアルを意識したものと思われます。 実際染めてるのか、そうデザインされた既製品なのか、ここは判別出来ませんが、この小さな一手が素晴らしい視覚効果を生み出しているのは事実。 さてもう一つ、ボディのポケットも面白い仕様を選んでいます。 Pコートに多用されるようなウェルトポケットでもなく、ハイエンドな両玉縁でもない。 その中間地点のような仕様。 太巾の片玉縁を2枚交錯させて、入り口の端始末とフラップ構築を同時に実現させる構造。 その両端は同色の綺麗な三角ステッチワーク。 ポケット巾が太いので、ここのステッチもボリューミーになって可愛い。 こうした細かいディテールアイデアはデザイナーズレーベルならではの醍醐味ですし、こうした部分に面白さを感じられるのは服を好きになった者の特権です。 ベーシックの枠の中で、市井にバレないように全く新しいウィットを効かせる意地悪なセンス。 Made in Macao サイズ表記M 肩幅:57 身幅:65 着丈:73 袖丈:62
-
GASPARD YURKIEVICH Embroidery Design Airy_Velours JKT
¥25,000
もともと殆ど見つからないレーベルですが、 アウターなんて殊更です。 グレーのソフトベロアで仕立てられた スタジャン型のブルゾン。 レディースはフランスらしいお高い貴族趣味を複雑なカッティングである程度現代風にモディファイしたデザインが多くって、メンズはそのモディファイがもう少しポップ。 なのでこんな可愛いアウターもあります。 ワイドでルーズなお昼寝系シルエット。 アメリカ服のサンプリング。 適当なカットソーにカーディガン感覚で羽織ればそれだけで一気にユニークな浮遊感をプラスしてくれます。 元ネタとなるレンジに準じてテキストフォントもストリートテイスト。 スポーティでカジュアルなカーシブスクリプトで 【Gleam】-閃光- 前胸に小さいサイズ 背面には大きいサイズでドカンと鎮座。 その斜め上、月のように光るのはラメ糸で刺繍された【Y】の字。 これはユルケビッチの殆どの作品に入るアイコンディテール。 これ毎回入れる位置が絶妙なんですよね。 分かりやすいところにロゴドン感覚で入れたりしない所が好きです。 今回はメインモチーフが Gleam だから そこと相関させてるのかもしれませんね。 名詞で使うと 閃光/微かな光 みたいな意味で 動詞で使うなら 光る/輝く/光り輝く/キラキラ光る みたいな意味です。 青山くんじゃん。 キラキラが止められないよ☆ Made in FRANCE サイズ表記4 肩幅:50 身幅:57 着丈:60 袖丈:58 背中の刺繍付近に軽微な薄汚れあり。 プロクリーニングでも少しだけ残りました。
-
1980's TOUCHE (ITALY) Dusty Worn_Out Cutting Edge JKT
¥9,500
浮浪者宛らに着古された小汚いジャケット。 そんな見た目に大きく叛く ポップな色味と エッジィな製図。 当時のジルボーの影響下って感じのカッティングです。 バックネックから前アームホール、果てはボディのサイドシームを通って裾に着地するフェイクレイヤードのラインメイク。 ここにスナップボタンが配置されてるもんだから、その先に何か収納キャパシティでもあるのかと期待しちゃう。 実際はスナップ開けたらどん詰まり。 完全フェイクの遊びレイヤー。 この辺りの要素はこの時代ならではのアイデアですが、特有エッセンスはもう一つ。 ボマージャケットのようなルーズボディ。 シャツもセーターも只管ボクシーに製図された時代、そりゃアウターも例外でない。 チャンキーなセーターは勿論、何だって挟めそうな頼もしいオーバーサイズ。 で、これを現代に持ってくるにあたって 当時のスタイリングそのまんま引用するのも芸が無い。 このダスティなコンディションと気の抜けた色味。 他のジャケットじゃ作れない抜け感と、スタイリングを街に馴染ませる枯れ感こそがこの個体のアビリティ。 新品臭さを削ぎ落としたい時の 円やかな統括アウター。 普通に、汚れそうな用事の時にも良いですよね。 Made in ITALY サイズ表記46 肩幅:54 身幅:62 着丈:60 袖丈:57
-
80-e90's ITALY VTG Carrot_Orange Cotton Worn_Out Hooded Blouson
¥20,000
元気な色味 ルーズなボディバランス ハイエンドな付属品類 さり気無いレイヤードデザイン 奇抜なポケットデザイン 顔を締め付けないバランスのハイネック 良いですね。 ユーロのカジュアルに求める条件が綺麗に揃った跳満個体。 後世のデザイナー達もお手本にするこの時代のカジュアルなブルゾン群。 カジュアルシーンにデザイナーズの手が伸びてきた時代ですから、例えばOstiやHamnett、Armaniなんかもこうしたテイストのブルゾンを多く出しました。 しかしMRSのジュエリーカットジップ、Fiocchi社のスナップボタン、そして裾にコードに絡むメタルアジャスターなどなど、クオリティ面でも肉薄する個体です。 誰も知らないニッチにも玉が混じってる。 汚れが無くてシルク仕立てだったら役満だったんですけどね。 そんなのは流石に存在しないか。 全体的にちらほら黒っぽい汚れがあるのと、収納フードの裏側、長く金属ファスナーと密着していたであろう位置に少し汚れが見られます。 跳ね回るようなオレンジのテンションを絶妙に調節してくれてると思います。 これはこれでとても良い。 あまり一般的ではない色味ですが、サンプルで組んだようなじゃじゃ馬合わせも上手く受け止めてくれるくらいには懐広いです。 ベーシックなら、似た色のメランジセーター挟んで黒のチノパン、なんてのも綺麗ですね。 MRS_Zip FIOCCHI_Snap Made in ITALY サイズ表記48 肩幅:57 身幅:68 着丈:74 袖丈:60.5
-
16S/S SUNSEA Linen/Cotton Reversible Tailored Summer JKT
¥16,000
リバーシブルってどうしても仕立てが汚くなるんです。 腕とかじゃなく、洋服作りの必然。 表側と裏側でちょっと寸法変えることで洋服って綺麗に収まるんですよね。 特にアウターとか。 その大原則に挑むシステムブレイクな訳ですから、仕方無い。 でもその隙間を上手く巧く突いたのがこのジャケット。 リバーシブル仕立てによるデメリットを1番派手に受けるアイテムが『テーラードジャケット』な訳ですけれど、このモデルは巧みに躱してる。 【裏側からのはみ出し】をアクセントに転用してる。 これが出来ればデメリットは忽ち消失。 いや、魅力に反転するんだから消失って言葉選びは少し違うか。 それこそ反転ですね。 敵だった要素が一気に味方になる。 物語では、強かった敵は味方になった途端何故かクソザコに成り下がっちゃいますけれどこのデザインではそうじゃない。 アーシーなリネンテキスタイルと、これまた程々に有機的なコットンポプリンのコンビワーク。 これらは袖口や裾ではまるでエッジトリミングでも施しているかのようにバランス良くフレーミングしてくれる。 ラペルでは裏面の生地の表出が意図的にアクセントとして作用するし、サマージャケットな訳だから腕捲りなんてしちゃっても良い感じ。 そしてこのジャケットメイクの肝の肝は、過剰なまでのアンコンストラクティブ。 これ滅茶苦茶難しいんですよね。 ベースの仕立て(製図から縫製の全工程)が拙いと一気に下手な学生作品みたいになっちゃう。 結局のところ、ラフなノンシャランを組むために滅茶苦茶に技術が必要になってくるというヘルシーなオチ。 この根幹部分以外のディテールもいちいちニクいのですが、それは是非実物でお楽しみください。 ルックではリネンの面が表ですね。 どっちもカッコ良いので本当にリバーシブルでお楽しみいただけます。 Made in JAPAN サイズ表記2 肩幅:40 身幅:51 着丈:65 袖丈:67
-
60-70's EURO VTG Short Body Military JKT
¥16,000
珍しい服です。 ポーランドのヴィンテージ。 ヴロツワフという街で作られた服/ないしレーベルなのかな。 (この辺りの国の言語滅茶苦茶難しいですよね。) 組成もサイズも明記されていない、大らかな時代の洋服。 多分ポリエステルかポリエステル&コットンのミックス。 →リーバイスのスタプレとかに似た感じの、軽くてハリのある生地感です。 暑い時分でもまだマシにレイヤード出来そうなセミドレステイスト。 そう、ここなんですよね。 ベースボディは古いワークジャケット然とした-またはバトルドレスジャケット然とした-ショートレングスなんですが、ラペル周りが違う。 上まで留めることを想定せず、完全にラペルを返してドレス方向に振り切ったデザイン。 そして通常のノッチドラペルではなく、上襟接地点でほんのり角度を付けた優しいピークドラペル。 フィッシュマウスのバランス。 ほんの僅かな角度変更ですが、これが及ぼすイメージ効果は大きい。 また、全体的にステッチ糸が随分太いってのもまた可愛い。 ワークジャケットならではのディテールなんですが、このこぢんまりとしたセミフォーマルと相性の良い仕様選定です。 意図してるのか、偶然の合致か。 袖口なんてその効果がかなり顕著に現れていますね。 少しでも夏が隙を見せたら是非白シャツと。 Made in - (POLAND?) サイズ表記- 肩幅:45 身幅:55 着丈:60 袖丈:60
-
90's GFF Navy Heavy Viscose Hooded Blouson
¥26,000
ジャンフランコ・フェレのカジュアルレンジである《GFF》より。 ユーロらしい円やかなミルキーネイビーが美しいフーデッドブルゾン。 ドロリと強く落ちるこの生地は勿論レーヨン。 しかし生地だけでかなりの重量があります。 レーヨン特有のテロテロとした風合いは一切損なうことなく、ひたすら重く織られた特異なテキスタイル。 そしてこの重量感に拍車をかけるのが、フェレらしい重厚な副資材群。 この人のデザインにおいては、特に見ていて面白いポイント-副資材。 それは例えばボタンだったり、ファスナーだったり、アジャスターだったり、ジョイントパーツだったり。 一般的には「副」資材として取り扱われるそれらは、それらが脇役であるかのような言葉選びへの反駁すら感じるほどの熱量で組み上げられています。 riri社にロゴ入りプレートトップを別注してのMRSジップ。 これがオープンダブルジップで存在する時点で、ピンポイントであってもその尋常ならざるコストは垣間見える。 しかもこの別注ジップは左右のポケットにも付きます。 恐ろしい! まだまだ。 フェレはドローコードの先の留め具パーツにも拘る。 ウエスト位置と身頃裾の2カ所に通ったウエストコードには、それぞれバス釣りに使うシンカーみたいな形状のメタルパーツが付属。 そして簡素な構造のコキ系ストッパーも。 このパーツですら重い。 真鍮かな? ちなみに この人はこの重さすらも多分デザインとして選んでます。 それは縦方向への落ち感に伴うドレープでより一層光り輝く《レーヨン》という素材への目配せ。 服の下半分に重いパーツをガンガン積み込む事で、このレーヨンはどんどん下に強く落ちていく。 この縦への矢印こそがデザインを実現させるための大道具。 シリアスなネイビーを選び、プリントや刺繍も無くミニマルに仕上げたビジュアル。 そのソリッドネスを強調するために全パーツが同じ方向を向いて肩を組んだデザイン。 XSのコンパクトボディ。 身頃はルーズですけど袖丈がジャスト想定です。 この辺も今嬉しい新鮮なバランス。 MRS_zips Made in ITALY サイズ表記XS 肩幅:51 身幅:59 着丈:76 袖丈:58
-
90's JIL SANDER+ Airy Blue Frill_Edge Design Silk Vest
¥6,000
90年代のJIL SANDER+ 19年に再開されたラインとは別物です。 先に書き添えておきますがこちらは実用というより資料用の個体。 傷こそ無いものの汚れが多く、ファッションには不向きです。 儚げなエアリーブルーのシルク楊柳。 薄明な色味に華奢な質感。 生地の時点で底抜けに美しい。 こんな生地ですからそりゃドレープも映えるわけで、ボディの前端には大きなラッフルが婉麗な波形を描いています。 ここまでしていながらも、決して耽美なだけのラグジュアリーにしないのがジルサンダーらしさ。 このベストは前身頃/後ろ見頃 の構成にもう一枚、脇身頃を差し加えたパーツ構成(メンズスーツでよくあるやつ)。 これ自体は別に珍しい事でも無いんですが、前身と脇身の繋ぎ目、アームホール部分のカットラインが面白い。 アームホールの繋ぎ目ってのは大原則として綺麗なカーブが滑らかに繋がるように製図するんです。 曲線の繋がりってのは全パタンナーが神経を使う部分。 しかしその大原則をせせら笑うカッティング。 前身をストンと、殆ど直線に近いようなラインで製図し、脇身頃のカーブとあえて繋げないというパンク。 背面の汚れを落とせたらまた最前線の一軍を張れる素晴らしいクオリティなんですが、コンディションだけちょっと残念。 Made in ITALY サイズ表記38 肩幅:(39) 身幅:44 着丈:50
-
c80's CASUCCI Naturally Design Worn_Out Work Vest
¥12,500
イタカジ全盛期のイタリアンカジュアルレーベル。 わざとプリミティブな、原始的なエッセンスを織り交ぜたワークベスト。 ドンゴロスみたいな生地使い、漂白してない生のリジッドベージュの色味、整合性を後回しにしたパイピング補強。 ビジュアルとしては野暮ったい要素の詰め合わせみたいな感じ。 で、この手のワークベストがイタリア周りで出るってなると、実際の文脈としてはその用途はセーリングカルチャーに準ずる場合が殆どですから、このベストも多分マリンウェアの亜種みたいなポジションというか、そこをリファレンスとしたデザインです。 そう見た時に、こうしたプリミティブなモチーフコラージュってのは別に大きく気を衒った演出って訳でもなくって。 海を相手にしてる時に、紡績糸の細さとか、生地艶の美しさとか、色味の鮮やかとか、そうしたファッション文脈での「洗練」って何にも役に立たない。 どれだけ丈夫か、命を預けられるか、ってのが価値基準になってくるのでこうした 洗練<タフネス のディレクションは結構自然。 後世の我々が俯瞰した上でこれを選ぶ時ってのは、まあ、あくまでファッション性100%になるんですけどね。 全体的にちらほら汚れてます。 自然なカッコ良さに与する要素だと思います。 小綺麗なシャツに照れ隠しで重ねたり、アームホールかなり太いので、ストリートテイストのフーディに重ねても新鮮で可愛い。 Made in - LAMPO_Zip サイズ表記M 肩幅:(43) 身幅:58 着丈:63
日本国内送料無料