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90's SPORTMAX Relief Full Pattern Design Slim Shape SK
¥15,000
プレタポルテにおける コートメーカーの金字塔、Maxmara。 そのMaxmaraより よりカジュアルでバリエーションに満ちたファッションを提案するべく派生したカジュアルレーベル、SPORTMAX。 カジュアルレーベルと言っても コートに100万付くようなハイソサエティから見たカジュアル、というだけですから別段、安っぽくも本当にカジュアルでもないのですけれどね……。 ですから、こんなスリムシルエットのスカートがカジュアルラインから出て来る。 何処がカジュアルだと言うのか。 多分、スリットでしょうね。 大股で歩ける=カジュアル そういう事なんだと思います。 そんな水準から出てくるクリエイションですから、当たり前のように素晴らしいクオリティです。 向こうの透けるシースルーのナイロンキュプラは、透過性だけでなく角度によって柄が浮き出るレリーフパターンも兼備。 足捌き次第で出たり隠れたりするこのラメ混じりのオリエンタルパターン、その美しいこと。 タイトフィットでこそ真価を発揮する生地ですね。 日差しが強くなる夏はそれだけで憂鬱ですけれど、その強い陽射しによってこそ輝く洋服があると考えれば、少しはポジティブに楽しめそうじゃありませんか。 クタクタの古着Teeをもバチっとドレスアップしてくれるクオリティ。 夏だけと言わず、真冬以外まではカバーしてくれると思います。 Made in ITALY サイズ表記38 ウエスト:61 ヒップ:92 レングス:93
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DRIES VAN NOTEN Front_Button_Open Fake Shirt Hem SK
¥16,000
ロングシャツの下半分をぶった斬ったようなスカート。 夏場のレイヤードでもタフに仕事をしてくれますし、ヘビーニットからシャツの裾だけ出したい時とか滅茶苦茶重宝します。 シャツ風の前立てがあって、そこに態々ボタンホールまで刺繍してるのに、それを開けずに後付けスナップボタンでのフロントオープン。 このフェイクのボタンホールと後付けスナップボタンの配置間隔をあえて揃えず思い切りズラす感覚、洒脱で素晴らしい。 しかも前あき部分の始点にはクラシックな紳士服みたいに天狗持ち出し。 こういう所で一気に洋服としてのデザインクオリティが跳ね上がってきますよね。 そしてその色味は、彼らしい花の色。 華奢で儚いライラックカラー。 生地はシンプルなコットンブロードと見せかけて、レーヨンをミックスした滑らかなライトギャバジン。 スカートってより、とっておきの前衛アクセサリーとしてご提案。 スタイリング滅茶苦茶楽しくなります。 Made in Slovenia サイズ表記36 ウエスト:70 レングス:57.5
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VIKTOR&ROLF 2-Way Length System Design Flare SK
¥28,000
オランダの伝説的デザインデュオ ヴィクター&ロルフ。 オートクチュールの世界で大暴れしているアヴァンギャルドレーベルですが、プレタポルテも素晴らしい。 前後でレングスが大きく違う、ユニークなフレアスカートのご紹介です。 IGの動画フィードでもチラホラ登場しているスカートです。 そのドレープの優美な様子は是非動画でご査収いただくとして、こちらではその構造の面白さに視点を絞ります。 先ず、ウエストからヒップにかけてはオーソドックスなタイトスカート。 そして膝丈あたりで、バックとフロントのレングスに大きく差が生まれます。 前はアンクルレングスですが、後ろは膝裏が見えるか見えないか、くらいの位置。 あまりに過激なこのレングスギャップの正体は、 【タック】に対する新しい美意識。 これまでの洋服、ことボトムスにおけるタックというのは 基本的にウエストラインに対して垂直に入っていました。 (タックパンツは弊店でも沢山ご紹介していますね。) そうしたウエストタックは、綺麗なフィッティングの副産物として、縦方向に豊かなドレープを生み出し、ビジュアルに豊かなニュアンスを付与してくれました。 このセンテンスの後半部分だけを抽出して その可能性を拡張しようと試みたアプローチがこのスカートです。 それまでウエストに対して垂直に入っていたタック。 その方向を崩したのです。 フロントの生地を縦方向に畳み込み、ジップを取り付けてクローズ。 このスカートにおいてこのタックは、ウエストラインに対してほぼ平行、横方向に入っているのです。 これはもう、ウエストのフィッティングのためではなく、新しいビジュアルニュアンスのための実験。 そうして畳まれたタックは、狙い通りに全く新しいドレープを生み出しました。 そしてその縦方向タックを 「入れるも入れないも貴方次第」 と、着用者に委ねて生まれたのがフロントのジップシステムと、前後のレングスギャップです。 これを開いて落とした結果、前後の丈が変わるのです。 サンプルではジップを開いてロングスカートとして着用していますが、このデザインの本懐としてはジップを閉じてユニークな新方向ドレープを楽しんでもらうのが正しい落とし所かなと。 構造もビジュアルもめちゃくちゃ面白いですし、何よりファッションデザイナーとしての唯一無二のバイタリティを感じられる、極めて意義深い一着だと思います。 実は二着目の入荷。 今回はフルブラックです。 裏地のブラックシルクがまた美しい……。 Made in ITALY LAMPO_Zip サイズ表記38 ウエスト:66 ヒップ:86 レングス:52/90 → 後/前
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1993S/S CdG Crazy Tuck Design Asymmetry Wrap Apron
¥45,000
何と呼べば良いかイマイチ分かりませんが、一先ず「エプロン」としてご紹介してみます。 ランダムにタックの入ったプリーツスカートのような布を、Z字に折り畳んでウエストベルトと繋いだ構造。 身頃が前半分しか無い巻きスカート、みたいな感じです。 このアイテムにも、紳士服らしさの強いオーセンティックなスーツ地が使われていますね。 この度出品タイミングを同じくするCdGのアイテムでもキーワードとして扱っていますが、「スーツ」というのはやっぱり近代ファッションにおいて重要なアイテムでした。 それは男性性の象徴であり それは安定性の象徴であり それは普遍性の象徴でありました。 それらの強固な定型をグチャグチャに破壊し、無理矢理にでもレディースクリエイションの材料に用いるこの姿勢は、このレーベルにおける“コムデギャルソンらしさ”を象徴する一幕。 プリーツも エプロンも スカートも どれも、それまでの時代にスーツを着る男達にとっては縁の無いもの。 だからこそ、そこへ改造すること自体が既に反逆として成立する。 コムデギャルソンを着ることは 精神性を着ることです。 しかし、コムデギャルソンを形成しているのは精神性だけじゃない。 他の追随を許さない、世界トップ水準の縫製/製品クオリティ。 これもまた、このレーベルにおける極めて重要な要素です。 クリティカルで明確なコンセプト エネルギーに満ちたビジュアル その全てを具現化する技術力 この3つがあって トップ・アヴァンギャルドは成立しています。 ランダムプリーツに塗れたエプロンにもウエストダーツがある。 ランダムなプリーツの奥にポケットがある。 既存の価値観を破壊するクリエイションですが、その破壊は、洋服としてのクオリティだけは一切損わないよう極めて繊細に執り行われているのです。 スカートにもパンツにも、ありとあらゆるスタイリングに重ねられるユニークなアクセサリー・ボトムスとして。 男女問わず、季節問わず。 Made in JAPAN サイズ表記- ウエスト:F レングス:93
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e00's MARC JACOBS Cut_Out Hem Design Side Line SH
¥14,000
ルック社取扱、かなり初期のMJより。 今期の大本命、ボトムスレイヤードにて大活躍するであろうミニレングスのスカート。 やや厚手のチノクロスに、エメラルドグリーンのサイドライン。 定番色と非定番色。 良いコントラスト。 それらを裾でバツっと断ち切ったようなカットアウトヘム。 この人らしい意外性を持たせたニューグランジ。 でもミシンで一周ステッチ入れて、最低限の解れ防止線は入れられてます。 さて この個体の一番のポイントはサイズ感。 レディースですけど、 レディースには些か大きいんです。 デザイン的に、定番チノパンツの雛形を強調してるのでしょう、前合わせも左上。 こうなると、多少分厚いインナー……例えばスウェットやセーターなんかも、果敢にタックインして遊べそう。 そして何より、ボトムスレイヤードがし易い。 このカットアウトのディテールも、 サイドラインのアクセントも、 トップスの裾から覗かせるに最高の条件群。 このミニ丈じゃなきゃ作れないバランス。 似た生地のチノパンツで合わせるのもきっと可愛いでしょう。 今回のスタイルサンプルは王道にオーバーサイズテーラードで組んじゃってますが、どうか御イマジネーションの侭に。 男女問わずお薦めです。 Made in CHINA サイズ表記6 ウエスト:77 レングス:37
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c90's GFF Deep_Bent Cutting Design Wrap SK
¥16,000
【巻きスカート】ってのは 巻きスカートである以上、 右か左、どっちかが前に重なります。 ここは絶対に左右非対称。 シンメトリーは叶わない。 このアシンメトリーなリズム感にこそ、 【巻きスカート】というアイテムの魅力を強く感じています。 このジャンフランコフェレ(GFF)のスカートは、それらをキュピンと見透かしたかのようなビジュアルデザイン。 見ていきましょう。 上品なブラックのウールフランネル。 静謐なやつ。 レディースなので右前。 右側が前に重なる構成なんですが、そうなると左身頃はちょっと狭くなり、右身頃には大きなスペースが生まれます。 そのスペースに、ドレス感とは真逆の大きなパッチポケットをドカンと配置。 ミリタリーっぽい五角形フラップ付き。 しかしポケット底は丸角の丁寧で可愛い仕様。 こういうところの丸っこいカーブは 縫製が中々に大変。 しかもステッチの目立つエッジステッチ仕様で乗っけてる。 変な話、テーラードジャケットみたいに中縫いするほうがボロが出なくて安全なんですよね。 やっぱりその点フェレは流石としか言いようがない。 それだけでも充分に素敵なスリークスカートなんですが、御大もう一癖下さってます。 それはバックベント。 これまたセンターバックから大きく横にズラした位置に、滅茶苦茶スタートの早いディープベントがデザインされています。 (スリットじゃないよ) フロントのアシンメトリーと連動する、歩いた時に真価が炸裂するディテール。 そうなれば待ってましたとばかりに生地のクオリティがものを言う。 ウエストちょっと細いですが 是非トライしてみてください。 Made in ITALY サイズ表記40 ウエスト:60 レングス:66
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2001A/W CdG Un_Finished Design Easy Waist SK
¥21,000
'01A/Wのコムデギャルソンより、 「不充分なスカート」。 ラッフルレースの装飾が重ねられたゴムウエストに、腰を0.7周くらいだけ覆う布が付いてます。 部分的に織り地を変えてレリーフストライプを作った濃紺のウールギャバジン。 レイヤード必須のアイテムです。 というか、最早洋服というよりは “洋服っぽい見た目のレイヤードアクセサリ”、という感覚。 テーラードジャケットとの相性は言わずもがな。 似たような、シックな生地で纏めたスタイリングにしれっと混ぜ込むだけでもユニークなリズム感を作ってくれますし、思い切り飛び道具として使っても最高に楽しい。 今回はアシンメトリーを強調するような使い方でサンプルを組んでいます。 ビーバーテールみたいにスカート部分を真後ろに配置して、前後でスタイルの丈感を変えるような合わせもきっとカッコ良いですね。 そうなるとストリートスタイルにも思いがけない映え方をしそう。 「スカート」 と 「アクセサリー」 の両カテゴリで登録しておきます。 どうぞインスピレーションのままに。 Made in JAPAN サイズ表記M ウエスト:72-78 レングス:55
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JOE CASELY HAYFORD Spangle Organdie Layered Design SK
¥16,000
【向こうが透けるような極薄のオーガンジー。 それにスパングルを縫い付けて柄を作って、 裏地と同じ生地をレイヤード。】 この括弧内が前身頃の表地です。 これだけ手の込んだファブリックデザインを仕込んでおいて、後ろ身頃は至極シンプルな【グレーのウールフランネル】! それらをシンプルに前/後でドッキングしたセミタイトスカートです。 正にインド洋 違う、陰と陽。 攻めと守り。 アヴァンギャルドとコンサバティブ。 「二面性」なる概念を洋服に纏わせる際の 最も簡単な手口のひとつですね。 そしてこれらと別で裏地スカート。 (前身が透ける心配はありません) 【膝丈のセミタイトスカート】 ってのがそもそもある程度コンサバティブなんですが、そのコンサバイメージを力強く蹴り飛ばす研ぎ澄まされたユニークセンス。 クールブリタニアのムーブメントの旗手にして、U.K.のレジェンドデザイナー 【JOE CASELY HAYFORD】より。 -あなたのインスピレーション源は? -ロンドンの狂気と正気。そして未来。様々な文化の破片がぶつかって生まれる爆発に興味があるんです。 生前のi-Dからのインタビューからの抜粋です。 ロンドンの狂気と正気。 凄い言葉。それを本当にハッキリと感じていた人間からでないと出てこない言葉選びでしょう。 彼のデザインの隣に添える文としてこの上無くしっくり馴染む。 キャリア初期では見習いとして腕を磨いたスーツの聖地サヴィル・ロウに、晩年は同エリア指折りの名門Gieves&Hawksのクリエイティブディレクターとしてカムバック。 なんとも胸が熱くなるサクセスストーリーを持つレジェンドデザイナーです。 紳士服のの構造と文脈を知り尽くした人間による レディースクリエイション。 Made in U.K. サイズ表記10 ウエスト:66 ヒップ:90 レングス:62
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90-e00's SONIA RYKIEL Full_Knit Pleats SK
¥18,000
厚手コットンニットで編み立てられた ニットのプリーツスカートです。 ニットの編み方で巧みに 「プリーツスカート」が作り上げられてます。 これは普通の布帛(布地)を熱や薬品で固定しているのとは違って、ニットそのものに蛇腹構造を作っているので凡そ永久的なプリーツです。 ボディもウエストも、全部完全にニットで出来ているのでウエストも結構ストレッチが利きます。 なので、それこそベアトップみたいに胸まで上げての着用も原理的には一応可能です。 そんなストレッチのおかげで適切にスリムフィットしたウエスト&ヒップから、裾に掛けて控えめに広がるフレアシルエット。 これはニットの重みとか、蛇腹構造の持つ大人しさによって控えめに見えていますが、歩けば一転。 待ってましたと言わんばかりにビュンビュン靡きます。 さあそんな美しいビジュアルに惚れ惚れしながら1日過ごし、帰宅後クローゼットに収める時くらいに気付く。 このスカートには 微かに Vのラインが隠れてる。 前述した蛇腹構造に 極小のひねり編みが隠されてる。 そして引いてみて見ると、 なんとそれらはVの字に並んでいるじゃありませんか。 滅茶苦茶控えめなスペシャルテクニック。 誰だこんな意地悪な遊びを考え出せるのは……。 ニットの女王 【SONIA RYKIEL】でした。納得。 どうりで、 コットンという素材選定なのに あまりに滑らかで目の詰まった美しいテキスタイルだと思いましたよ。 「ウールじゃないの???」 ってびっくりしたんですから。 おおよそ90~00初頭くらいの ユーロオリジナルピース。 春夏秋冬いつでも使える優等生。 合わせやすさも抜群です。 身長も選びませんしね。 Made in ITALY サイズ表記38 ウエスト:58-72 レングス:88
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80-90's FLORIO Flat_Waist Design Pleats Knit SK
¥11,000
80年代くらいのイタリアヴィンテージ。 膝下ミドルレングスのプリーツスカート。 一切全部をニットで仕上げ切った ストロングスタイル。 プリーツ風ではなく ちゃんと全部畳んで 分厚くなった縫い代もちゃんとニットで包んでます。 素材も目の詰まったハイゲージのバージンウール。 手触りも重みも良い感じ。 そして色味も良いです。 この時代ならではの 落ち着いたスモーキーセージ。 この色味は何周か回ってまた今可愛く映ります。 (いや、普通にずっと可愛いか?) 現行の服とも、いやなんならどんな服とでも、 違和感無くナチュラルに馴染ませられそう。 時代に反して、汎用性の高いビジュアルです。 このスカートの何がいいって ウエストもレングスも、 ある程度融通が利くところじゃないでしょうか。 ウエストで融通が利くのは、 まあニットなので分かりますよね。 ストレッチが効くということ。 レングスで融通? というのも、 これスカートではあるんですけれど 極論、着方によってはベアトップになるんです。 ウエストをバストラインまで引っ張り上げても どこも破綻しない。 ちょっとハイウエストで履いたり ローライズの日があったり……。 その日のスカートレングスを コーディネートに合わせて かなり自由に設定できるということ。 元よりビジュアル面での汎用性が高い上に こんな風に自由な調整が効くとなれば いよいよ毎日履いてしまえますね……。 Made in ITALY サイズ表記44 ウエスト:64(~72) レングス:66
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YUMA KOSHINO Full Graphics Design Ex_Flared Long SK
¥12,500
小篠三姉妹の三女 YUMA KOSHINO氏のシグネチャーブランド。 フワッと大きくフレア展開されたマキシレングスのロングスカートです。 淡い朱色に格子状のバイアスチェック柄。 そこにインパクトのあるグラフィックをレイヤード。 このグラフィックは蓮華モチーフかな。 シノワズリとはまた違ったチャイナテイスト、 何処か仏教のムードも香る柄デザインです。 全然関係無いテイストと適当っぽく合わせて 「あれ?意外と良い感じに合うじゃん!」 の感じをお楽しみください。 説明ふわっとし過ぎ? それこそ 今回のスタジャン合わせとか凄くお薦めです。 黒のマキシとか ミニ&ロングブーツの合わせとかの “定番が周知されてるスタイリング”でこそ輝く。 意外性100%で突撃しましょう。 生地が軽いので 歩いた時や風が吹かれた時、 とても優美にはためいてくれます。 Made in JAPAN サイズ表記38 ウエスト:66 レングス:88
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2002S/S Levi's RED Crushed Coating Design Chain_Wrap SK
¥56,000
何でもかんでも 初期 を礼賛するのも なんかこう 【記号】を有り難がってるようで 少し居心地が悪いですよね。 でも少なくともコイツは大丈夫。 初期にしか無い 螺子の外れた尖り方、唯一無二です。 NIKEやLVと同じくらい 世界中で最も広く認知されるブランドのひとつ。 「Levi's」 その名の下に行われた 極めて過激で前衛的なマッドクリエイション。 【Levi's RED】 リッキー・コフがデザインを務めたとされるアヴァンギャルド・ジーンズ。 創設して割とすぐ、2002年の春夏コレクションより マキシレングスのチェーンラップスカートです。 焼け焦げたようなローストブラウンに 染み込みとも塗装とも判別付かない独特のコーティング処理。 一般的なコーティングと同じく、 アタリやクセが如実に出易い加工ですね。 しかし、コーティングと聞いて思い付くデメリットは悉く対処されてる。 変な匂いもない、ベタつきも無い、剥離も無い。 なのに特有のアタリ増幅効果はそのまんま。 良い所しか無い。 強いて言えば 【重い】 とか。 そう、重いんですよこのスカート。 いや、加工のせいかと言うと微妙なとこです。 多かれ少なかれ、この圧倒的なマキシ&フレアのせいでもありましょう。 加えて“チェーン”です。 このスカートのキーディテールのひとつ。 中々の長さで着脱不可のメタルチェーンがくっ付いてるんです。 構造としては「巻きスカート」なんですけれど 巻いた端、端っこからバックウエストまでチェーンが弧を描いてる。 重厚な生地、 ド迫力の生地分量、 そこに更にテクニカルなメタルチェーン使い。 更に更に、チェーンの根本にはまた新しく接合用のレザーループが作成されています。 ご丁寧にリベット補強まで入れて。 捻れ設計のデニムパンツとか、 同じようにチェーンが付いたテーラードジャケットとか、 このシーズンは本当に名作揃いです。 その中でも一際 ビジュアルパワー/レアリティ 共に、抜きん出たモデルではないでしょうか。 細いウエストですが レングスは容赦無くスーパーロング。 さあ履ける方が限られそうですね……。 我こそはというシンデレラ、お待ちしております。 Made in ITALY サイズ表記XS ウエスト:73 レングス:110
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MOSCHINO C&C Bias_Hem Design Tight Fit Knit SK
¥7,500
斜めにジグザグとシームを走らせた、タイトフィットのニットスカート。 真っ黒のクールなビジュアルと、裾にちょっぴりフレアドレープの遊びを効かせた茶目っ気。 21世紀入ってからのモスキーノです。 ニットとは言えど、裏地(勿論ストレッチ)も付いてますし、アセテートナイロンのテロっとした生地感ですから、あんまりこう、「ぬくもり感」とか「ほっこり感」みたいなのは無いです。 大人のめの洗練されたハイエンドニットって感じ。 このスカート、裾部分のフレアドレープパーツだけバイアスカットで裁断されてるんです。 ニット生地には既にストレッチ性がありますから、このバイアスの狙いはズバリ【最高に美しい落ち感】となります。 フィット感向上ではない、バイアスカットが持つもう一つのアドバンテージ。 ビジュアルはシンプルですが、そのクオリティは作り手達の熱量のもと研ぎ澄まされていますね。 定価はそれこそ大人が買うような値段。 で、遊びの効いた黒のタイトスカート。 現代ではオールオケージョンではあるものの、多少はナイトシーンを想定したアイテムでしょう。 裾のフレアドレープならいざ知らず、薄暗い中で黒スカートに入った斜めのシームなんてほぼ見えません。 であるにも関わらずそこに拘れることの豊かさ。 ディテールとアイテムシーンから浮かんでくる、ハイブランドとしての作り手の姿勢。 Made in ITALY (AEFFE) サイズ表記38 ウエスト:64 レングス:62
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MARTIN MARGIELA ① by MISS DEANNA Minimal Knit SK
¥20,000
オールドの白タグ。 暗いチャコールグレーをベースに、ほんのりメランジがかったミックス系の色味。 一見した印象通りのプレーンでフラットな色味なのですが、ささやかな色味の奥行き、裾部分のごく控えめな(キックバックすら無いほどの)リブニット編み変えなど、「その細かいこだわり、誰に刺さるのか」なんて思われかねない程のさり気無い仕事。 しかしこれが刺さったのがこの国。 日本。 Made in ITALY サイズ表記M ウエスト:66 レングス:68
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GOMME Soft_Asymmetry Design Easy_Waist Sheer SK
¥11,000
90年代のモードシーンを暗く華やかに彩った東京レーベル、GOMME(ゴム)。 ’89年までワイズ社に在籍していた真木デザイナーが退社と同時に立ち上げたレーベル。 完全レイヤード用、極薄メッシュネットで仕立てられたスカートのご紹介です。 幅広い方にレイヤードをお楽しみいただけるゴムウエスト。 デニムの上から重ねるも良し、ミニマルなスカートをペチコート扱いとしてレイヤードするも良し。 この上からワンピースを重ねて裾部分のフロッキープリントをアクセントとして効かせるのも面白い。 夏場、この使い方が涼しくっておすすめ。 で、このスカート平置きしてようやく気付いたんですが さり気なくアシンメトリーに設計されてるじゃありませんか。 ここの匙加減、滅茶苦茶素敵ですね。 形自体は一歩一歩に連れ添って優雅に靡くフレアスカートですから、こうした“ソフトアシンメトリー”が作る小さな変則リズムは唯一無二の楽しさをスタイルに重ねてくれます。 これスカートってよりアクセサリーですね。 いつでも使えると思います。 Made in JAPAN サイズ表記M ウエスト:60-70 レングス:80
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e2000's JIL SANDER Irregular Pleats Design Sheer Wool SK
¥12,500
左サイドだけドレープ大爆発。 ファンタスティックなアシンメトリーが光るイレギュラー・トラぺラーズ。 そう、左辺だけがドレープに歪む、狂った台形。 かなりオーバーに展開されたそのボリュームに隠れて、ウエスト周りにもアシンメトリーな意匠。 これもまたユニークなんです。 真っ黒ってどうも写しにくいんですが……。 左フロントにだけ不規則なプリーツ。 そのプリーツの固定なんかの意味があるのかな。 「ボーン」が入ってます。 プレタポルテでボーン入ってる服、なかなか無いですよね。 鯨の髭みたいな硬くて太いコードを、そのボーン専用の袋パーツに入れてウエストに搭載。 ほんと説明が難しいです、願わくば手に取って楽しんでもらえたらなぁなんて。 ポップアップには持って行きます。 ミラン・ヴクミロビッチか、ジルサンダー女史の2回目か……。 常識破りのアヴァンギャルドな素材使いが炸裂していた時期の個体です。 ウール感ゼロですが、一応ウールです。 やや強撚、でも打ち込みは弱め。 裏地必須の、透け感のあるマテリアルデザイン。 その辺の使いやすさ無視してでも美学を貫くのがジルサンダー。 切れ味が凄まじいや……。 Made in ITALY サイズ表記34 ウエスト:68 レングス:65
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CEDRIC CHARLIER Asymmetry_Cut Layered Design SK
¥12,000
ベルギー生まれのデザイナー セドリック・シャルリエによるシグネチャーレーベル。 ベルギー生まれとくればアントワープなのかと思う所、この方はラ・カンブルの出身。 現サンローランのアンソニー・ヴァカレロやオリヴィエ・ティスケンス、ザヴィエル・デルクールなど、錚々たる才能を輩出したアートスクールです。 アントワープ王立芸術学院と双璧をなす存在でありながらも、授業は完全フランス語なので日本での知名度はあまり無いそうな。 CélineやLanvinでキャリアを積んだのち、Cacharelのヘッドデザイナーを4年勤めた経歴の持ち主。 リズム感に満ちた配色、抽象的なラインメイク、そしてトキントキンに洗練されたミニマムデザイン。 現代的なソフィスティケートをこれでもかと体現するモダンラグジュアリー。 分かりやすく言うと、このレーベルの服は美術館に着て行きたくなる。 3段重ねのレイヤードスカート。 1枚目には深いサイドスリット。 そのサイドスリットから、2枚目/3枚目の変則カットが生むドレープが覗くという構造。 スリットからわざわざはみ出すようにドレープ分を延ばし繋げたようなカット。 前に出過ぎないユニークアイデア。 で、このスカート バックヒップにダーツが5本入ってます。 5ダーツデザイン。 勿論これは左右合わせて5本、という意味なのですが…… そう、センターバックをシームにせず、ダーツにとどめてるんです。 これがかなり珍しい。 やっぱり真ん中にシームを入れない方が全体のドレープは綺麗に仕上がりますからね。 少しの裁断効率を犠牲にしてでも美しさを取るタイプ。 (どっちが高尚とかは無いよね) ひねくれたマインドとの上手な付き合いも手慣れてきて、[大人]として軽やかに生きていくサイコーな皆様へ。 Made in ITALY (AEFFE) サイズ表記40 ウエスト:65 レングス:63
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ISABEL MARANT Leather_Waist Design Double Layered Flare SK
¥8,500
現代レディースプレタのフレンチ・シックと言えば?という問いにかなり早い段階で名が挙がるでしょう、イザベルマラン。 ユニークなカットの効いたブラックスカートのご紹介です。 表地はレーヨンローンで 裏地はコットンローンで、 それぞれ仕立てられた柔らかなフレアスカート。 表と裏はおおよそ同寸。 しかし表のフロントに入ったユニークなカッティングは、揺れ動くヘムラインにて予想の付かないランダムな透け感を誘発します。 これを生み出しているカッティングというのが フロントの「グラデーションギャザー」。 生地を大きく横に展開して、その根元にギャザーを寄せることで作るふわっとしたフレアシルエット。 この“ギャザー寄せ”の過程での一捻り。 結論から言うと 真ん中にいくほど強いギャザーが入ってるんです。 スカートというアイテムで、センターに生地量を増やすとどうなるか。 歩いた時の生地のダンス。 この迫力が跳ね上がる。 膝丈スカートならではの「軽さ」はキープしたまま、最大限にダイナミックに生地を踊らせる面白いカッティングです。 【黒】という色へのアプローチも非常に凝っているように思います。 テクスチャに大きな差異の無い異素材ローンのコンビ使いに、同色ラムレザーでのウエスト装飾。 膝丈スカートという小さめな枠組みの中で クールネスを損なわずに如何に表情を付けるか。 そんな挑戦を感じるデザイン。 コーディネートの話をするなら このスカート、トップス/アウターの裾から少し見えていれば絶妙なイレギュラードレープと引き算とを掛け持ってくれますから、季節を問わず活躍してくれると思います。 「このアウター可愛いから着たいけど合わせが難しそう……」ってシーンを助けてくれる優秀な名脇役。 勿論、ウエスト周りのデザインが可愛いのでカットソーをインしての着用も◎ Made in INDIA サイズ表記1 ウエスト:76 レングス:60 (前下がり+6)
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80-90's HAI SPORTING GEAR Wrap Design Denim SK
¥7,500
イッセイミヤケ社とワコール社の協業ライン、 【HAI】のデニムスカートです。 一枚の布を下半身にシンプルに巻き付けて一周半。 (ダブルブレストを端まで重ねた感じ。) そしてウエストにダーツを畳んでフィニッシュ。 いやはやシンプルな構成。 カッティングで特筆できる点と言えば ①ヒップダーツでヒップポケットを結構大きく浮かせている点と、 ②フロント外側(右前)は1タックなのに、フロント内側(左前)は2タックにしてる所 くらいかな。 どっちも地味だ……。 しかし昔のイッセイとワコールですから、やはりどこかオーガニックで朴訥なムードを持たせていますよね。 田舎っぽい青みのデニム生地がそれを象徴しています。 素朴さで言えば当時のプランテーションとかが連想される所なんですがこのHAIラインはもっともっと温かくって優しい感じ。 そして何より かなりモードと距離をとってます。 記憶の中にそれが有るか無いかに関わらず、着る者に強制的に田舎の実家の情景を垣間見せる一着。 架空の記憶を後付けされる系。 サイズM ウエスト:64 レングス:77
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GENNY Asymmetry_Cutting Shiny_Pink Silk SK
¥8,500
60年代のイタリアで産声を上げたレーベル GENNY (ジェニー)。 73年に指揮をとったG,Versaceがその地位を確立して以降、C.MontanaやD&G、C.Lacroix、J.Thimister等錚々たる面々がデザイナーを勤めてきました。 この個体はジェニーの日本法人が設立されてからのものですね。 でも品質タグは紙製の大きめサイズ。 大体90年代後半から2000年前半かな。 で、モードの世界でその時代となると そうミニマリスム全盛期。 GENNYが展開していたエクスクルーシヴな素材をふんだんに使いこなす華やかなクリエイションは、90年代のミニマル・ファッションが敵視した「毳毳しいハイファッション」の、その中心勢力の一つでしたね。 さあ そんな中、時代に迎合するか我を貫くか。 バランスを取るにしてもどの要素をどのくらい………? そうした大きな選択の連続でファッションブランドは歴史を重ねていきます。 この時代のGENNYの選択はこんな感じ。 華やかなピュアシルク。 細く長い絹糸をパンパンに打ち込んだ、ハリのあるファブリックメイク。 そんな華のある生地でミニマムに仕立てたセミタイトスカート……、 と、そんな説明では終わらない。 ミニマムながらユニークなカットが効いています。 センターフロントに肩倒しで入った大きな大きなタック。 外から見る分には前中心に一本縦ラインが入っているように見えますね。 これでパンツっぽいビジュアル効果も。 この畳み分が裾位置で丁度広がり切るくらいのドレーピング。 これがかなり示唆的。 まるで 【ウエスト以外の寸法を全部先に決めて、最後にウエストのあまり分を畳みました】と言わんばかり。 ジ○サンダーみたいなミニマルでユニークなカット。 平置き写真一枚じゃ絶対伝わらないウィット。 サイドウエストからフロントに伸びる斜めのダーツもこれまた面白い。 Made in ITALY サイズ表記42(イタリアサイズ) ウエスト:66 ヒップ:92 レングス:64 ※ヒップはタック畳み分を含まず計測
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00's K.H.LONDON Glitter Jacquard Fabrics Fringes_Hem Design SK
¥12,500
煌めくカッパーオレンジに ターコイズブルーの織り柄。 長めのフリンジで裾を飾ったロングスカート。 文句の付けようの無い最高の要素が組み合わさっていますね。 可愛い。 何処となく香るシノワズリの気配は00's初頭のニッチトレンド。 ヴィヴィアンタムなんかが筆頭でしょうか。 サマースタイルをラディカルに彩ってくれるのは勿論、ちょっと重めのセーターやテーラードジャケットとのマッチングも楽しそうなところ。 ラメ糸未満、絶妙な塩梅の控えめな光沢感はスタイリングにおけるボトムスピースとしてこの上無くあざとい。 程良くスパイシーにキャラ立ちして尚且つ、 抜群の汎用性。 本人クリエイションの領域外、日本ライセンスになってからの個体ですので オールドレンジの野暮ったくも鬼気迫る様な迫力には欠けますが、だからと言って廉価版だと切り捨てるには余りに惜しい。 今後も大きくフックアップされることは無いかもしれませんが、個体単位で見ればこの様にプレタポルテの一時代を美しく映したアイテムも出てきてくれます。 濃いめのアイシャドウ、作為的な細眉、強めにレイヤーの入ったシャギーヘア……、現代から俯瞰すれば既に隔絶された、タイムトリップ先としての過去。 Made in JAPAN サイズ表記M ウエスト:69 レングス:84
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'00A/W CHLOE by STELLA McCARTNEY “Art Déco”-Beads Work Mini SK
¥31,500
フランスの老舗メゾン【CHLOE】を一気に現代的にブラッシュアップした天才デザイナーによる傑作シーズン、2000年秋冬。 その後の弟子PHEOBE PHILOに繋がる現代モダンガールの系譜、その創造主 STELLA MCCARTNEYによるコレクションより、実際にランウェイにも登場したランウェイピースです。 伝説のナイトクラブ、Studio 54をモチーフに取った仄暗く煌びやかな世界観。 その闇を照らす輝きを縫い込むようにあしらわれた絢爛なビーズ刺繍は重厚なアール・デコ。 このクオリティには圧倒されます。 ミニスカートという華奢なアイテムでありながらこうもパワーが宿るものか。 参考画像として載せている同刺繍シリーズのパンツなど、このビーズワークは同コレクションを象徴する非常に重要なセクションでした。 さて スカートのボディはバイアスカットで組み立てられた薄手のウールですが、この刺繍が乗っかってる部分は透け感のある生地で切り替えられています。 ぱっと見分かりませんよね。 刺繍の密度のせいで。 既にドッキングされていますから、今更豪奢なウエストベルトなんて要りません。 そしてそれを見せつけるかのようなローライズ・ヒップハング。 現状日本よりも海外、特に欧米での評価の方が先行しているコレクションですが、現代であれば日本でもきっと素敵に着こなしてくださる方がいらっしゃるものと思います。 というか現代のデカダン・ラグジュアリーにも通ずるものがあると思います。 よかったら是非、一度コレクションご覧になってみてください。 Made in FRANCE サイズ表記38 ウエスト:74 レングス:45 右後ろ裾に微細な小穴があり、 刺繍部分は所々に解れが見られます。
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LEMAIRE White Alpaca Shaggy Pencil SK
¥16,000
一応履いてみました。 一応ね。 もう、 細い(ほっそい)わ 寒いわ 歩きにくいわで なかなか快適とは言えない着用感でしたね。 1番はとにかく細い。 ルメールのXS、容赦が無い。 ウエストベルトにあたる太い切り替え部分は一応ニットなので伸縮性がありますが、ニットにしちゃストレッチの懐は浅め。 気休め程度に……とまでは言いませんが、あんまり優しくないぞ、という感じ。 さて クリストフ・ルメールが手掛けるシグネチャーレーベル、【LEMAIRE】のスカートです。 アルパカミックスのシャギーで仕立てられたタイトペンシル。 底抜けに可愛いですね。 シャギーファブリックを使ってここまで品良くクリーンに落ち着くのは流石です。 ホワイト×オフホワイトの白モノトーン構成。 斜めカットの前立てにボタンが4つ。 フロントヘムにあまり深くないスリットが入ります。 このスリットエッジも角が落とされたラウンドカットになってて可愛い。芸が細かい。 前述しました幾つかの小言は、メンズがスカート履いた時の定番フレーズでしょうから、履き慣れていらっしゃる女性の皆様であれば多少は御許容いただけるのかもしれませんが、1つ注意点が。 このスカート、秋冬っぽいのは見た目だけです。 見た目ほどの温かさはありません。 よく言えば軽やかです。 フィッティングもシビアですし、本当にモードのための服って感じがします。 アライアかよ。 現代ルメール、もっとゆったりしたイメージがあるんですけどね。 両サイド、一応ポケットがありますが大変華奢です。 ボリュームのない香水瓶やリップくらいなら入るんですけれど、そもそもこのタイトフィットのペンシルスカートに荷物入れようものならそこだけポコっと浮き出てきちゃいます。 そんな訳であんまり実用はお勧めいたしません。 ドリチケとか入れるなら丁度良いかも。 サイズ表記XS ウエスト:62 ヒップ:82 レングス:76 裾一周:84
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'04 A/W CHLOE by PHEOBE PHILO Golden Spangles Flared SK
¥32,500
Gingko Leaves … …… 銀杏です。イチョウの葉。 絵に描いたような綺麗なドレープは パーツを平面に伸ばして置いてみるとイチョウの葉の形。 そこに軽やかなシャンパンゴールドのスパングルが敷き詰められています。 正しくは総スパングルの生地を巧みに裁断したもの。 参考書に書かれてるようなフレア展開じゃなかなか出てこないドラマチックなドレープの表情は、こんな有機的なパターンワークから生まれていました。 ちなみに葉っぱではない箇所はやや先細りの微妙な長方形ソフトシフォン。 この部分の控えめな素材感と分量感が葉の部分のドレープを綺麗に支えるキーポイントである気がしてなりません。 さてフィービーが多用した(そして後に大流行した)ディテールのひとつ 「フレイドヘム」。 平たく言えば切りっぱなし。 クレープのように仄かにシボ感のある生地を全てバイアスカットで縫製。 すると もともとの解れにくさとバイアスカットが噛み合い、捨てミシン無しでもそうそう解れないフレイドヘムが出来上がります。 (とは言えこんな大きな葉っぱですから、端の方はぼちぼち地の目が通ってくるので若干解れやすかったり。) とまあ 大きくフレア展開したパーツを全てバイアスで裁断し、それを無数の極小スパングルで飾り、重くならないようディテールでバランスを取る。 多くのティーンエイジャーのワードローブに既にあるベーシックなアイテムに精緻で絢爛なベールをかけてフィニッシュです。 ちゃんとベルトループがあるのも嬉しい。 色んなサイジング、フィッティングで好きに組み合わせる楽しみを示唆しているのも彼女らしいでしょう。 この開放的で親しみやすいラグジュアリーはティーンエイジャーだった女性たちを虜にし、現代まで続くフィービーイズムの礎を築きました。 Made in FRANCE サイズ表記 34 ウエスト:70 レングス:59
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