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80's J.C.DE CASTELBAJAC Kitsch-Graphic Separated-Hood Coat
¥55,000
Jean Charles de Castelbajac の80's個体。 この時期のコートは素晴らしいものばかりです。 和服のような平面的な型紙。 肩山に傾斜を付けない垂直な袖付け。 そうした平面性とは対照的な、立体感に満ちたボリューミーなテキスタイルデザイン。 裏地として使ったボアファブリックが表に迫り出すように設計された各所のトリミング。 そしてそれに縁取られるのは、このクリエイターの最もアイコニックなデザインコードである、ユーモラスな手書き風グラフィック。 コクトーとヘリングを融合させたようなミニマルでキッチュなタッチは、洋服に乗っかっている限り、どこでどう見かけたとしてもブランドロゴの代わりを果たす。 故に、ロゴが無くとも常に全身をアピールが埋め尽くしているようなもの。 これを上手く着こなす難しさを思うと、これまでの洋服なんて如何に簡単で、如何に沢山の正解が用意されたものであったか知れない。 圧倒的な可愛さに比例して、なかなかコーディネートの難しい服です。 こういうのがお好きな数寄者諸賢は勿論、今一度正解に迷う青い感覚を思い出したいアダルトへも強くお薦めいたします。 バジャックの得意としたフード周りの遊び、最高。 セーラーカラーにして大きく靡かせても良し。 分厚いテープをリングベルトに通して、大きなフードにしても良し。 自由にお楽しみください。 フロントは一切留め具無しのフリーオープンです。 Made in FRANCE サイズ表記1 肩幅:65 身幅:64 着丈:86 袖丈:50 裄丈:83
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'04A/W CHLOE by P.PHILO Leather_Fringed Heavy Knit Cape
¥55,000
フィービーフィロが手掛けたChloeでの作品。 大判の平面ニットケープです。 最高品質のエクストラファインメリノをベースに、ベビーキャメルを4割入れたバルキーニット。 キャメル。 駱駝さんですね。 駱駝に毛?とはなりましょう。分かります。 暑い砂漠にいるあのラクダじゃないです。 ラクダには2種類います。 ヒトコブとフタコブ。 前者はアフリカとか西アジアの暑い乾燥帯にいますが、後者は中国北部からモンゴルあたりの寒い地域に生息しています。 キャメルヘアに使われるのはこっち。 滅茶苦茶希少です。 生後半年以内のベビーキャメルの毛は更に希少です。 実際の獣毛段階での材料を触った事がありませんが、兎に角ふわっっっふわらしいです。 以上、駱駝の話。 そんな柔らかな獣毛をたっぷり、本当にたっぷり使った大判のニットアイテムです。 端にはリアルレザーのフリンジフレーミング入り。 これらは、その自重でタプタプと跳ねるように靡きます。 他のどんなアイテムでも体感出来ない新世界。 シルクで出来たドレスも、カシミヤで出来たコートも、こうはならない。 こんな重い素材で一枚ケープをやるからこその、極めてユニークな着用感。 ドレーピーな洋服を振り回すようにフリフリしたくなる時がありますけれど、これなんてその極地。 この洋服は前提としてユニークであるけれど、同時にそれ以上に飛び切りラグジュアリー。 ボヘミアンエッセンスを最高の生産水準で刷新するこのデザインは、正にChloeの本懐。 言わずもがな ではありますが、このレーベルは世界最高峰のトップメゾンです。 Made in ITALY サイズ表記 UNI 一枚平置きで 横126×縦146 (→着丈で約73) +中心にスリット
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c80's FRENCH VTG Black Soft Leather Active Coat
¥45,000
迫力のあるボディバランスに凛とした立ち襟。 如何にもデザイナーズ然とした佇まい。 推測ですが黄金期のMontanaを擁したIDEAL CUIR社に関係するプロダクトなんじゃないかな。 レーベルタグは付いていないものの、品質タグは全く同じモノが使われています。 Montana追われてる方やETRAK古参の方は御見覚えがありましょう。 それを証明するように、先ずは革が良い。 毛穴の目立つ艶やかなレザー。 このビジュアルは如何にもピッグレザーの趣がありますけれど、触ってみれば一転。 滅茶苦茶に柔らかい。 【フレンチヴィンテージ】って括ると、プレタ隆盛以前の硬いワークウェアのイメージも付いてくるんですが、そことは全くの別軸。 ラグジュアリーの文脈でソフトレザーを使うようになってからのプロダクト。 ピックレザーを下に位置付ける意図はありませんけれど、豚のそれとは全然違う、ラムに近しいテクスチャ。 不安にならない程度の厚みはあって、でもその全てが柔らかくって気持ち良い。 タグを頑張って解読してみれば、他個体のタグでレザーの種類について言及されている欄にLAMBとありますね。 誤読無ければラムレザーです。 シープかと思いましたが、ここまで毛穴を目立たせたラムもあるのですね。 さてそんな素晴らしいレザーで仕立てられた真っ黒なボディには、エゴ強めのディテールデザインが乱立。 だだっ広い身頃に配置された4つのポケット。 両胸には八の字でジップポケット。 両腰にはマチ&スナップボタンで改造された大振りな立体ポケット。 腰の裾ベルトは不必要なまでの太巾。 モンタナみたい。 どこにもテーパーの材料は無いのでブラウジングを目的とはしていないのでしょうけれど、主張の強いディテールです。 背中には形骸化したアクションプリーツ。 引っ張っても拡張する訳ではない。 形骸化とは言いましたけれど、立ち居振る舞いに関わらず恒久的に縦方向へのラインを強調してくれるという点では、これも明確なビジュアルデザインの一要素。 以上の条件群から、80年代のメインストリームであったボクシーなワイドシルエットとは少し方向性を変えた、縦へのラインにも重きを置いたディレクションを感じます。 ブルゾンってよりもハーフコートに近いようなニュアンス。 そしてそれが明確に分かっていると、スタイリングを組む時に楽です。 中に色々重ねるのはまあ自由にしたら良いですが、パンツを選ぶ時のガイドラインになりますね。 同じく縦へのラインを強調したデザインと相性が良い。 シャツ&タイなんかもそう。 時代の気分としては ルーズゞも少し飽きたけれど、かと言ってじゃあ細身のスキニースタイルをやりたい訳でも無い、って所でしょう。 でも中にゆるいセーターは挟みたい。とか。 こうしたムードにピッタリ合致してくれます。 Made in FRANCE サイズ表記36 肩幅:55 身幅:57 着丈:70.5 袖丈:54 裄丈:83 クオリティは最高なのですが、襟部分のジッパーが固くて開かないので少しプライスに反映させています。 外から触った感じ、中にフードとかは入っていなそう。
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c2000's AIGNER (EU) Ex_Soft_Suède Unique Cutting JKT
¥21,000
ドイツのエグゼクティブレンジ、AIGNERのレザージャケット。 底抜けに柔らかい、極上のマテリアル。 金持ち向けのハイエンドって感じの水準です。 メンズも入る人はいるだろうけどレディースの企画。 本国サイズで36だから、イタリアサイズで40。 フロントはジップなので、何方にもお薦め。 ムッシュ・サンローランがハイファッションの世界へ持ち込んだサファリジャケットが土台。 両胸と両腰にポケットがあるヤツね。 このジャケットでは、胸の方のポケットで面白い遊びを入れてます。 元のデザインは狩猟用のジャケットですから、ポケット一つとっても沢山物が入れられるように工夫を凝らします。 プリーツを畳んで容量を増やしたり、端にマチを増やしたり。 サファリジャケット類での胸ポケットは、ポケットの中心にインバーテッドプリーツを畳んで容量を増やすのが一般的ですね。 プリーツの畳み分キャパシティは拡張されるけれど、物が入っていない時はミニマルに見えるという仕組み。 で、AIGNERはこのプリーツに着目した。 この縦方向のプリーツ線にジップを入れ込んで、そのままポケットの入り口に作り替えちゃった。 そして元の胸ポケットは、フラップを残したまま廃止。 てな訳で、側から見たら(ある程度)普通のサファリジャケットだけれど、実際はあり得ない位置にあり得ないポケットが組まれてる、という着地。 あんまり収納力はありませんが、位置的にマフポケットみたいな感覚で使えて良い感じ。 ※腰ポケットは割と深いので、多少の手周り品は入ります。 エグゼクティブレンジならではの超高水準での素材選定と、それに負けない上品な文脈遊び。 テロテロの革質を活かして、付属のベルトでギュッと縛って、美しいギャザードレープをお楽しみください。 Made in GERMANY サイズ表記40 肩幅:46 身幅:56 着丈:76 袖丈:59
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T.A.T.A. Fake-Authentic Design Lightweight Nylon Coat
¥19,000
これもまた 「よくある服」 の “よくある”性 を逆手に取ったアイロニカルデザイン。 遠くから見た時と 触れるほどの距離で見た時とで 印象が反転するコートです。 - 前者視点では ヴィンテージのハンティングコート。 襟だけレザーやコーデュロイで切り替えられた、4つポケットのカジュアルなコートです。 まあ濁す意味も無いか。 Barbourですね。 Beaufortか、なんならBorderくらいのロングレングス。 - さて、後者視点です。 前述したそれらをフリにして全く違うテイストのケミカルファブリックで作り替えたデザイナーズ・クロージング。 地厚なオイルドコットンで仕立てられたコットンボディはライトウェイトのナイロンシェルで置換。 温かみのあるコーデュロイで切り替えられた襟は、鹿の子ニットにも似た個性的な織地で仕立てられた薄手のケミカルファブリックに変身。 元ネタに宿ったタフネスや温みは一切排除された、冷たく無機質なタッチのブラウン。 最初は優しい印象の服であるだけに、この裏切りが作るインパクトは特大。 パッと見て「あーはいはいアレね」 と判断出来る速度が速ければ速いほど刺さるんじゃないでしょうか。 袖は一枚袖ラグランの仕立て。 ナチュラルで控えめなショルダーラインを作ってくれます。 バランス的にはそこまで大きくない寸法設計ですので、この軽いコートの上から何かしら重ねて遊んだりってのも楽しめます。 加えてフロントのボタン前立ての中にはダブルジップ。 裾だけ軽やかに捌けさせたりってのも自由自在です。 ここも、全部Barbourに倣って上だけリングのダブルジップ。 ニヤニヤ。 まあ総括、とっても天邪鬼な服です。 元ネタがバレてくれなきゃ意味が無い、会う相手を試すような服。 先ずはウエストコートのインサイドアウトから是非。 Made in JAPAN サイズ表記3 身幅:57 着丈:93 裄丈:88 腰のウェルトポケットの端が少し解れてます。
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c90's DUFFER OF ST.GEORGE Club_Check Full Pattern Tailored Coat
¥42,500
1984年の設立から2007年に日本の某商社でライセンスが始まるまでの、おおよそ20年間に作られた作品群より。 ブリティッシュトラッドのカジュアルエリアの中から 巧みなリミックスを繰り返しながら徐々に派生し現代のカジュアルウェアの原型作りにて片棒を担ったデザイナーズレーベル。 意外と重要な英国ファッション史の一部。 これも勿論オリジナルのオールドレンジ。 恐らく90年代くらい。 イタリア製のスプリングコート。 アクアスキュータムみたいなビジュアルのクラブチェック。 随分トラッドに振ってますね。 アクアスのそれはベージュ×ネイビーですが、本品は限り無く彩度を落としたブラックネイビー。 エレガント→ラギッドに ほんの僅かですがイメージチェンジ。 仕立てとしては 表地と共布での半裏仕立てに袖裏にのみツルツルの化繊ライニングという、スプリングコートにおける理論値みたいな丁寧な仕立て。 外も内も、ポケットの存在が捕捉出来ない程正確に仕上げられた柄合わせがお見事です。 でもこのコートにおける魅力というか、デザインポイントってそういうディテールじゃない気がします。 【このチェック柄を全面に堂々と配置する感覚】そのものが特異点なんじゃないかな。 同国同時代のトラディショナルレーベルにとって、チェック柄ってのは内に隠すものなんです。 裏地とか、衿裏とか、カフス裏とかポケット裏とか。 チラッと見えて、おや、粋だね! って。 [そういうもの]なんです。 現代でこそ、バーバリーもその感覚を裏返してノバチェックの総柄でコートを発表しますけれど、それをこの時にもうやってたんです。 トラッドに振ってる? 違う、真逆。 これはトラッドの記号を使って執り行うトラッドへの反攻。 コンサバティブな連中からは顰蹙を買ったでしょう。 そうした意味では、このレーベルのアティテュードをかなり強烈に宿した一着かなと。 ラグランじゃなくセットインスリーブなのも良い。 Made in ITALY サイズ表記M 肩幅:46 身幅:55 着丈:97 袖丈:65 非常に綺麗なコンディションです。
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GRIFFIN (OLD) Coating Cotton Fur_Trim Hooded Cape
¥60,000
今回の3周年ポップアップで幾つか紹介するアイテムカテゴリ 《ケープ》 これらは元々様々な用途のもと、多岐に渡って発展してきた(及び衰退もしてきた)、極めてバリエーションに富んだ洋服です。 それは礼服であったり それは祭服であったり それは軍服であったり はたまた雨具であったり。 このケープはどこにルーツを持つのでしょう。 恐らく、後半の2つではないでしょうか。 引き絞れるようドロコードが入った大振りなフード、雨も弾く堅牢なコーティングファブリック、そして肩傾斜を一切付けないユースフルな型紙。 きっとそうでしょう。 フード端に入ったファーのトリミングは些か引っかかりますが、これは雨具方面のケープでしょう。 なんて思っていたら 内タグに大きなヒントがありました。 【Elvis Lives】 エルヴィス・ライブス…… エルヴィス・プレスリーのライブですか。 (日本で行われた別名の興行ではないでしょう、日本語タグも付いていませんし) さあ、ライブというのは往々にして悪天候に見舞われるものです。 というより 悪天候に見舞われたものこそ、人々の記憶に残りやすいのかな。 それをテーマに据えたシーズン。 ケープ以外のアイテムもあり、あくまでバリエーションの一つという形でこのケープはあるのでしょうけれど、そうなるとやはりこのフード端をトリムするファーはその華やかなコンセプトから来る、独創によるビジュアルメイクなのでしょうね。 利便だけでもつまらない 虚飾だけでも美しくない 類稀なるミックス感覚による傑作ですが、その魅力が真に顔を出すのは人間が着て動いた時。 肩に傾斜も付けず、縦にも横にもズドンと大きく広げたシンプルな構成は、その一挙手一投足をつれ大きく大きく、風を伴って踊ります。 コーティングファブリック特有の重量感とバサリバサリと大きく布が跳ねる音。 こうも面白い服もそうあるまい。 そしてそれが、この素晴らしいレーベルから見つかるなんて奇跡も、そうそうあるまい。 Made in ENGLAND riri_Zip サイズ表記S 裄丈:67 着丈:99 裾幅:133 (ただの平面四角形として見ると99×133) フード裏のみPermex使用
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TOMMY HILFIGER (OLD) Charcoal-Grey Soft Shell Anorak-Cape
¥24,000
3周年記念のポップアップにて 幾つか展開する洋服 《ケープ》。 こちらは推定2000年前後のトミーヒルフィガーより。 同時代に散見されたローテクアノラックをそのまんまポンチョに魔改造したようなデザイン。 シャカシャカとはまた違うコットンナイロンのソフトシェルに、ハーフジップのフロントシステム。 フードにはドローコードが入ってて、ジップの持ち手は大きめのオリジナルトップがあしらわれています。 これはもう悪天候でも耐え得るように、というアノラックパーカーの用途性に正しく基づいた綺麗な引用ですね。 フードがギュッと引き絞れること ジップの持ち手が掴み易いこと これらはアノラックにおける大切なコードです。 そして+α パッカブル機能も追加されています。 大振りのカンガルーポケットはリバーシブルに反転し、ケープ全体を軽々と仕舞い込んでしまいます。 仕舞い込んだ後は、斜め掛けボディバッグのようなストラップ配置。 そうですよ。 使わない時はこんな風にボディバッグ風に持ち運べたら完璧なんですよ。 この辺りちゃんと詰め切っているのが素晴らしい。 そして、それら全てのグッドデザインは 「ケープ」 としてだけではなく 「アノラック」としても最高のデザインとして並立するのです。 極めて相性の良い2アイテムを掛け合わせたY2Kハイブリッドデザイン。 実際そこまでの防水性は見受けられませんから、あくまでそんなルーツをもったデザイナーズウェアとして、洒脱にお楽しみください。 ライトコートとして軽快にドレープを靡かせる様は、他のワイドコートに軽々と勝る大迫力があります。 Made in CHINA サイズ表記XL 裄丈:84 着丈:109 裾幅:119
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Levi's RED (EU) Ex-Long Tailored Denim Cape
¥70,000
傑作揃いの初期Redの中でも これまた 破茶滅茶に振り切ってるクリエイティブピース。 マキシレングスのケープ・コートです。 勿論ユーロオリジナル。 もう ビジュアルインパクトが凄過ぎる。 138cmのスーパーロングで、接ぎ無しで裾までズドン。 なんだこれは………。 フロントはセンターからずらして、半ばダブルブレストっぽく仕立てられた前合わせ。 左肩のボタンで留めて、それから左ウエストのコード&ボタンで更に留め付けます。 そして、その打合せの前端に隠れたシームのスラッシュから腕を通しての着用となります。 必然、あんまり腕は上がりませんから、多分着崩さない限りは吊り革とかは掴めません。 そしてこれは袖は無いのに明確に肩位置があるタイプの設計です。 誰でも合う訳ではありません。 「ケープ」として括られる洋服の中でも非常に格調高い仕様ですね。 リーバイス社としてもかなり気合いが入っているのでしょう、こんなロングレングスなのに裾までガッツリ総裏仕立て。 ふらし仕様でフルパイピング。 そしてこの ふらし裏地を、パイピングテープにて本体とコッソリ接続する縫製仕様ですね。 裏地そのものもオリジナルでしょうか。 独特のレリーフが入ったアセテートレーヨン。 何方にでもお薦め出来るような服では到底ありませんが、それでもこの唯一無二のクリエイションパワーは選び取らない訳にいかない。 これもリッキーコフかな? 初期Redの底知れなさ、こうしたモンスターピースと出会う度に痛感する次第です。 Made in - サイズ表記S 肩幅:40 着丈:138 着画はモデル160cm+ヒール6cm
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80-90's JAPAN CASUALS Oversized Nylon Washer Coat
¥9,000
80-90年代の日本のマイナーカジュアル。 この時代に流行った黒のワッシャーナイロンで仕立てられたオーバーコート。 カジュアルでありながらも、アシンメトリーやインサイドアウトのアイデアがキラキラ光るユニークなビジュアルです。 着脱可能の尖ったフードも可愛い。 背中のプリントがフードで隠れて見えなくなっちゃう辺りの詰めの甘さもご愛嬌。 レーベルタグの名前とは別に多用されている文言として [PUMPKIN CLUB]ってのがあります。 カボチャ倶楽部。 ひよこ倶楽部みたいなもんでしょうか? この時代、○○倶楽部って名付けも流行りましたからね、この企画も何かしらのチームアップのノリがあるのでしょう。 ハイエンドとはまた違った、 雑多なオーバードレープを楽しめるコート。 こんなのも上手く扱えたら素敵ですよね。 メンズみたいに左前になっていますが、 各所寸法的にレディースの洋服です。 何故かスリランカ製。 Made in Sri Lanka サイズ表記フリー 身幅:70 着丈:103 裄丈:79
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2010F/W FINAL HOME Hooded Collar Design Chesterfield Coat
¥16,500
SOLD OUT
美しい仕立ての ピークドラペル・チェスターフィールド。 こんなドレッシーな服には絶対付かないはずのフードがドッキングしてる。 でもそんな中でもちゃんと半月台襟が仕込まれてる。 カジュアルなフードだからって「襟」としての座りの良さを諦めてる訳じゃない。 そしてそれを補強するかのように、フードエッジのニット切り替えは強いキックバックで下ろした時のフードシェイプを綺麗に司る。 更に袖口はオーセンティックに本切羽仕様。 最後に落ち着いたアダルティなブラウンが全体像を静かに引き立てる。 ただの皮肉/遊びで終わってない。 オーセンティックを正統に踏んだ上で 真正面から美しくフードを仕立ててる。 笑わずにファニーエッセンスを織り交ぜた、美しい服。 2010A/W、Y2Kのドタバタからある程度の距離を取った時代のファイナルホームです。 フード被っての全閉めがカッコ良い……! Made in JAPAN サイズ表記M 肩幅:44 身幅:50 着丈:90 袖丈:65
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c80's MILLESIMES by M&FG Soft Lamb Leather Cutting_Edge Coat
¥82,500
アメリカンカジュアル- -最早クラシックとさえ呼べるカテゴリ。 そこへの熱狂/陶酔/渇望 更にその奥の対抗心から生まれた 数多もの革命的カッティングエッジ 洋服の根本的な“型紙構成”そのものを遊び道具に シックに -しかし楽しそうに-放たれたそれらは 40年近くの時を経ても尚フレッシュ。 時代を牽引した一組の夫婦 彼ら(彼女ら)が残したレーベル群より ラムレザーのオーバーコート。 肩線を思い切り前にせり出した身頃構成は その革のとろやかなドロップショルダーのため。 テーラードジャケットにおける ラペルシステムそのものを茶化すような 唯一無二の襟デザインは何のため? アイデアノートをそのまま写したような ライナーグラフィックは きっと着用者のワクワクのため。 --- 飛び切り柔らかで贅沢なラムレザーをたっぷり使って仕立てられたオーバーコート。 鬼の用尺です。 何もアイデア入れなくたって、充分にスーパーハイレンジの洋服として成立するだけの迫力があります。 しかしこのレーベルがそんな事をする訳もなく。 このユニークな襟デザインの前に、 肩線位置と前後身頃の関係性に触れます。 このコートの肩線、とても変な位置にあります。 前胸にフロントヨークみたいなシームが入っていますね。 それが肩線です。 (肩線というより肩シームと呼ぶべきかな) 滅茶苦茶 前にせり出してのカッティング。 既存の位置を外すことで、人体の正肩位置からシームが消えます。 このテロテロのラムレザーでドロップショルダーを想定したオーバーサイジングですから、その柔らかな落ち感を邪魔する要素を少しでも排除するデザイン。 そしてこの“前肩切り替え”が強調するのが このコートの大サビ、変則的な襟デザインです。 前を閉めると現れるラペルと上衿を地続きで裁断したセオリーブレイクカット。 でもその上衿は途中で終わって、別の上衿とボタンで繋がる。 完全に意味不明。 何のためにこんな事を? 私はやっぱり「遊び」説を推したい。 「洋服の型紙の形」って皆様ご存知ですか? プロの方は一旦置いといて 多くの方は型紙だけをポンと単品で見せられてもそれが何処のパーツなのか、直ぐには分からないのではないでしょうか。 このコートの襟は、型紙そのものの形状への視線誘導になり得ます。 「上衿」って物がどんな形状なのか。 「テーラードジャケットのラペル」は、ラペルとして返る前はどんな形で身頃に繋がっているのか。 そしてそれら上衿とラペルはどう繋がっているのか。 そこへ注意を向けるアプローチ。 半月台襟の表側だけニットで切り替えてるのだってきっとそうでしょう。 洋服に係る「カッティング」そのものの面白さの紹介。 これは数年後にMMMが 別の切り口で世に提示した文脈に大いに通ずる、 「洋服内部」へのガイダンス。 でもこっちはモードの定義そのものを大きく揺るがしたMMMよりもずっとコミカルで享楽的。 その辺りが違いかな……。 と、まあ 私見ではそんな感じ。 稚筆にお付き合いくださりありがとうございました。 事実ではなくあくまで解釈であること、ことこのコートに関しては強調させてくださいね。 今も昔も、変わった物好きの 文字通りの数寄者諸賢が着るのでしょう。 私の前はどんな人が持ってて、どんな風に着ていたのでしょうか。 本当に知りたい。 Made in - (表記無いけど恐らくKOREA) サイズ表記M 肩幅:55 身幅:63 着丈:109 袖丈:60.5
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c90's JOE CASELY-HAYFORD Shaggy Mohair Material Tailored W-Breast Chesterfield Coat
¥63,000
毛足の長いモヘヤを撚り込んだ糸で織り成す 極めてユニークなヘリンボーンツイード。 英国式の超ドレッシーなダブルチェスターに 前衛的な素材選びをぶつけたデザイン。 見た目以上に語れる要素って実はあんまり無いんですよね、この服に関しては視覚情報でおおよそ全てな気がします。 そのビジュアルの質があまりにも異端ってだけ。 前にも同ブランドについて書きましたが、 【ロンドンにおける伝統とカオス】 世界で最も強いコントラストが生まれるこの地で、そのミックスが200%の勢いでぶつかった、そういう意味で極めてJCHらしいスペシャル。 折角ですから 我々も精一杯捻ってオリジナルの咀嚼で迎え撃ちましょう。 Made in ENGLAND サイズ表記S 肩幅:45 身幅:48 着丈:118 袖丈:66
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GIGLI Acid_Woven_Fabric Crazy Collar Flare_Silhouette Coat
¥22,500
ロメオジリのセカンドライン、GIGLI。 モンテローザが展開していたライセンス品です。 このラインにも本国オリジナル個体は存在しますが、本品はオリジナルに迫る程、禍禍しいまでにエネルギッシュ。 まず生地。 なんだその色は。 こんなアシッドな色組みをこんな変則的なツイードファブリックに持ち込めるのはロメオジリしかいないでしょう。 【色の魔術師】と呼ばれるスターデザイナーですが、その剛腕がここまでガッツリ振り下ろされた個体もそう無い。 だって! ブラウンベースに パープル×イエロー! 縁の下の力持ちでバーガンディー! (色だけで言えばオオムラサキみたいだな) そしてその配色で こんな蛾の翅みたいな模様を!? 誰にも出来ませんって……! 滅茶苦茶攻めてるし、美しいし、 美しさとは?と自問時間をくれるし、 自問した後、結局美しいじゃないかと その引き出しを無理やり拡張してくれるし。 生地の時点で既に優勝。 はい、ここまで生地の話。 次はかなりエゴイスティックな カッティング(製図)の話。 先ずこのコートは脇線がシンプルに奇抜。 脇線というのはかなりシルエットに直接影響を与える重要なラインです。 ここではある程度大人しくしといて ボディ全体のダーツシェイプで適宜シルエット調整……………ってのがセオリーなんですが このコートは脇線でも全然ビビらず強めにいじってる。 ウエストからのフレア「カーブ」。 これ、大抵のコートがウエストカーブ以降をあんまりテーパードさせたりせず自然にスト〜ンと落とすんですけれどこのコートはヒップ終わったくらいでぬるっとテーパード「カーブ」を作ってる。 横文字ばっかりで読み難いな。 まあメンズでは勿論見ない、レディースでも結構定番から離れた、文字通りの離れ技です。 (一歩間違えれば服飾学校2年生みたいな服になりますからね。) なので着た時のラインの出方はかなり面白いものを感じていただけると思います。 この辺りのセオリー破壊は2020年代に入ってようやく陽の目を浴びるエッセンス。 そして最後は上襟。 ラペルは普通。 ラペルまでは良い。 ただ上襟で凄〜いことしてる。 襟における 「表襟」(表に見える側) 「地襟」(隠れる面) という概念。 これらは「表襟」の方をほんの数ミリ展開して綺麗に身体に沿うように丸みを調整するのです(バウムクーヘンみたいな話)けれど…… この個体の上襟は 表襟を200%ぐらいに拡大したものを無理矢理縫合。 するとこのように、表襟がぐにゃっと余って凄い規模のシュリンクが発生するんです。 その多大なる「余り」。 これはセオリーで語れば勿論「ノイズ」と言うか、いや普通に「大失敗」なんですけれど それをここまで計算高く転用されてしまうと それはもう歴としたカッティングエッジ。 どういうメカニズムか、「余り」分は地襟から離れることなく綺麗に首に沿った上でシュリンクの体を保っている訳ですからね。 ロメオジリは「色の魔術師」ですが 本人期のクレイジーピースをアーカイブしている私からすれば「襟の魔術師」でもあります。 ライセンスピースと言えど 本家宛らのパワフルなアイデアの集積。 90年代のエレガントムードを軸に据えた上で最大限以上の挑戦を放ち続けたデザイナーの濃密なクリエイティビティ。 タップリご堪能ください。 サイズ表記38 肩幅:41 身巾:48 着丈:101 袖丈:59
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80-90's RUFFO Black_Suède_Leather W_Breast Chester Coat
¥29,000
弊店でも度々ご紹介させていただいているイタリアのトップクラスレザーメーカー [RUFFO]より ダブルブレストのチェスターフィールドコート。 表にスエード面を 裏にスムース面を持ってくることで 裏地無しでも滑りの良い快適な着心地を実現していますね。 レザーウェアにおける大発明だと思います。 初めてこの仕様を見た時は 「賢いな⁉︎⁉︎」と感嘆したものですが、 今見てもやっぱり思います。賢いな……。 この個体は推定90年代くらい。 あくまで推定なのであまり当てにはしないでください。 80'sには無い、 緊張感に満ちたミニマルなドレステイスト。 80'sトレンドへの反発でエレガンス回帰が興った90's初頭の香りがします。 ちなみに肩パッドは雑に切り取られていたので丁寧に切り取り直しておきました。 多分80's由来のオーバーショルダーの流れじゃなく、エレガンス由来の拡張高い流れでデザインされた肩パッドだと思うので、別に取らなくても良かったのに〜〜と思っております。 序でに品質タグも切り取られています。 (ポケット内) 所々些細なスレはありますが ここまで真に迫った王道のエレガンスを携えてRUFFO水準で作られたハイエンドなレザーコートとなると、やはりカッコ良さが勝つかなと。 言わずもがな極めて稀少な御品ですが レアリティとかじゃなく コレと出会って得られる感動とか 「ハイエンドってこういうことか」 という衝撃をこそ、価値としてお受け取りいただけましたら幸いです。 Made in ITALY サイズ表記- 肩幅:51 身巾:57 着丈:92 袖丈:56
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c80's ITALY VINTAGE Unique Vest_Layered Design Oversized Active_Coat
¥25,000
GOLDIE ITALIA というのがレーベル名かな。 80年代のカーレースとかヨットレースで 機体にこのロゴを見かけることがあります。 ライセンスフォトばかりなのでここには載せられませんが。 インターネットで詳細に伝わっていないだけで マイナーレーベルと片付けるのはもしかしたら早計なのかもしれません。 ヒップ位置に大型のハンティングポケットがデザインされたスポーティなハーフコートです。 外開きスタンドカラーの中に薄い化繊のフードが格納されています。 この手のフード、ペラペラ過ぎて使い道があんまり無いんですが、ギリギリセーフかなというライン。 色味もオシャレですし。 そんなことより内側のレイヤードデザインです。 大変に珍しいことをしています。 前身頃裏側の途中からインナーベストが生えてくるタイプのセミフェイクレイヤードデザイン。 普通はアウターボディと同じラインか、又は深めのVゾーン(カーディガンみたいなライン)のライナーが殆どです。 しかしこの個体、上半分しか無い。 こう書くとちょっと語弊があるか。 “超ショートレングス”での ベストレイヤードデザインなんです。 なので首元のレイヤードではしっかりオフホワイトの色味が顔を覗かせるのに、その身頃はお臍くらいまでしかない。 バランスとしては中に着てるシャツとかが見える感じ。 これ一枚でアクセントを散らした完成度の高いレイヤードビジュアルが作れてしまう。 こんなの見たことない。 去年から継続して熱心に収集しているユニークなイタリアヴィンテージ。 これまたとても良い縁がありました。 珍しいものお好きな皆様に是非。 Made in ITALY サイズ表記L 肩幅:62 身幅:72 着丈:79 袖丈:59 前身頃下部、ところどころ飛び散ったような汚れがあります。 年代相応程度の汚れが唯一のウィークポイントですが、各部不具合無くまだまだお楽しみいただけるコンディションです。
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RUFFO RESEARCH Super Long Mouton Coat / DEAD STOCK
¥196,000
RUFFO RESEARCHです。 作風的にはA.F.VANDEVORST →2000 タグの形式的にはVERONIQUE (&RAF) →1999 どちらも大好きなのですが 今一つ完全に断言が出来ず、すみません。 さて 温めてたスペシャルピースの一角。 「規格外」 って言葉はこういう時に使うのでしょう。 着丈が140を超える服って世の中に殆どありません。 着せてるトルソー、この写真では170cmちょいくらいに設定しているのですがそれでやっと床ギリギリ。 それをRUFFOの 最高水準のムートンで仕立てたモデル。 しなやかで 柔らかくって でもムートンとしての ある程度の厚みはちゃんとあって。 圧巻の迫力です。 ここぞ! と思ってリリース致しますが、 やはり改めて見惚れてしまいました。 着用可能な方はかなり限られると思います。 これで肩幅50くらいあれば メンズにも御推奨出来るのですが、 肩幅は40。 袖設計もかなりフォーマル。 電車の吊り革を掴むのも厳しいくらいの袖角度。 中に色々着込むのも厳しいですし、 動き易い服でもありません。 それと引き換えに 他を寄せ付けない圧倒的なクールネスが保証される洋服。 ただ直立するだけで美しい袖。 ムートンのイメージを完全に刷新する 美しいテーラリングフィット。 高い位置から入るベントによって ドロリと仰々しく靡く裾。 一歩一歩が全部ハイライトになる。 服そのものが と言うより これを着て過ごす日々が資産となり得る御品です。 それが デッドストックで出て来るんですから 笑う他無い。 そして取り扱ってたのは まさかのアクアガール。 各所裾は切りっぱなし処理ですので 裾はただ切るだけでレングス調整が出来ます。 (ちょっぴり勿体無いですけどね……) 誰にでもお薦め出来る服ではありませんが ……というか着用出来る方自体 相当限られますが、 だからこそ 出会いの価値も一入。 我こそは、という方は是非。 下げ札付きデッドストック Made in ITALY サイズ表記40 肩幅:40 身幅:44 着丈:145 袖丈:64
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c80's RUFFO Separate_Hood Design Ex_Soft Lamb Leather Cutting_Edge Coat
¥61,000
お洋服を学んでいくにあたって 最初の方にこんなのに触れちゃうと その後のレザーアイテムが可哀想。 おおよそ80年代、 その栄華が特段極まっていた時代の遺産。 レザーウェアのヘイダルゾーン 【RUFFOのヴィンテージピース】。 レディースの40サイズには大き過ぎるくらいの身幅&肩幅から、なんと裾にかけて若干テーパードさせたようなボディバランス。 現代洋服でなかなか出てこない コクーンシルエット。 このチョイスの時点でかなり攻めてる。 この点、どう着るかの答えは 同時代のトップクリエイター達のランウェイにある。 Gianni Versace Claude Montana Thierry Mugler etc…… モードの螺旋でも捉え直せない程にアクの強い当時のシルエットメイクは文字で形象すると 完全な【V】の字。 ミニスカートを合わせて 小降りなハイヒールパンプス ってのが一先ずフォーマット。 それを加速させるべく構築されたディテールが [大き過ぎるフード]。 寒冷地用のミリタリーウェアを連想してしまうような型紙だけれど、作り手の意図としては 「センタージップでセパレートした状態」 こそがデフォルトのよう。 つまり、フードとしてではなく大襟として 顔周りを華やかに彩ってくれるパーツ という位置付け。 異例ですよね。 でもフードセンターのジップ、内向きに付いてるんだもん、そういうことなんです。 (勿論目深に被っても滅茶苦茶カッコ良いです) 言わずもがな、これも【V】のシルエットを強調するデザイン。 ダメ押しで、シックな色味に染められたミンクファーがフードエッジを彩ります。 さあここまで書くと 「バブリー過ぎて合わせづらい」 と お洒落な皆様は思われていることでしょう。 説明がこれで終わりなら私もそう思います。 しかしそうじゃない。 この遺産を「現代」に引っ張ってくるだけの理由がある。 ・フロントのダブルジップ ・肩パッドの薄さ この2点。 先ず肩パッドから触れましょう、簡単なので。 →滅茶苦茶薄いです。 終わり。 この手のディレクションだと なかなか厚いやつ入れがちなんですけれど、申し訳程度のかなり華奢なパッド成形です。 あんまり洋服似合わない私でもこれくらいなら躊躇いなく着こなせる程度。 さて次にフロントのダブルジップ仕様。 ここが肝ですね。 下を開けてコクーンシルエットを無効化出来ます。 コクーンシルエットをキャンセルした場合、その開いた前裾は両サイドに綺麗に逃げていきます。 裾が【A】の字に捌けていく。 これはオーバーサイズのアウターではなかなか成立しない現象。 ボトムスを(下手すればベルトも)ちゃんと見せられるという意味では、とてもレイヤード映えする仕様。 ビジュアル面での線のリズムも心地良い。 デザイナーがどこまでを見据えていたのか分かりませんが、この時代にしてはかなり、着用者に着方の自由があるデザインです。 そんな理由で、 レディースアイテムですけれどメンズがバサっと羽織っても格好付くかなと。 ※メンズの場合袖丈だけ気を付けてください。 あとはこの化け物みたいなレザークオリティなんですが、ここに関しては今回のポップアップで実際触ってもらえたら理想です。 仮にオンラインでのご注文となれど、 きっと期待を超えるであろうクオリティではありますけれどね。 RUFFOに限らず この辺りの年代のレザーウェアはとんでもないクオリティの物が多いです。 ただ、そんな中でも頭ひとつ抜けた柔らかさと肌理の細やかさ、 そして[それを活かし切るハイデザイン]。 きっと御感動していただけるんじゃないかな。 Made in ITALY riri_Zips サイズ表記40 肩幅: 身幅: 着丈: 袖丈: あんまり身長高いと似合いづらい服です。 合う身長で言うと150~170くらい。 袖の飾りボタンが左右一つずつ欠損してます。 が、さして違和感はございません。
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c90's FERRETTI STUDIO by A.FERRETTI Stole_Collar Design Super_Wide CO
¥37,000
50年代のイタリアに生まれ、 ドレスメーカーショップを営む母のもとで育ったサラブレッド アルベルタ・フェレッティ。 日本では Philosophy Di Alberta Ferretti って名前のセカンドラインが有名でしょうか。 あとはインポートブランドの内タグでよく見る 【AEFFE】社を(実弟と一緒に)創設した方です。 こちらのFERRETTI STUDIOは 件のフィロソフィーとはまた違った位置感のカジュアルラインかな? 80~90年代のユーロオリジナルワークです。 メインラインでやればいいのに って感じのエネルギッシュなビジュアル。 先ず目を奪われるのが 表裏共に本体と同じ生地で構成した大判ストールを襟としてくっ付けた、 珍しい“ストールカラー”。 そのまんま垂らしても ラフに巻いても どっちも素敵。 丁寧に裏地とのコントラストを仕込んだ仕立てが上品なアクセントを付けてくれます。 そしてこの特殊な襟型だけじゃなく、 レディースのハイプレタならではの 意図的なスーパーワイドボディも可愛い。 肩幅/身幅が共に役86cmあるんです。 そして 裄丈がおかしな数値にならないよう 袖丈は短く詰めて調整されています。 手首周りのアクセサリーや 手袋といったさり気無いドレスアップも 正しく引き立たせるための文脈。 現代に当て嵌めるなら美しく彩られたネイルもこのドレスアップに入るでしょう。 レディースコートの定番である 淡いクリームベージュのカラーリングと 定番と呼ぶには質の良すぎる、 薄手のウールカルゼ生地。 必然、スタイリングは良い意味でイージー。 でも仕上がりは明確に瀟洒。 “悪目立ちはしないけど 根本からレベルが違う” そんな皆んなが夢見るポジションを 澄まし顔で鷲掴む、 デザイナーズヴィンテージとして100点の 素晴らしいコート。 肩パッドも無しの綺麗なドロップショルダー。 鏡を見るのが楽しみになります。 Made in ITALY サイズ表記42 肩幅:86 身幅:86 着丈:95 袖丈:35 裄丈:83
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c90's FERRE JEANS Logo_Embossed Design Loose_Fit Hooded Coat
¥33,000
ドカンとルーズなフーデッドコートを テラテラのフルレザーで仕立てた、 ラグジュアリーなストリートテイスト。 GIANFRANCO FERRE のカジュアルライン、 FERRE JEANS のパワフルピース。 今回幾つか用意のある GIANFRANCO FERRE の服。 その中では比較的“シンプル”なのかな。 質の良いレザーを使って オリジナルのスナップボタン作って 丁寧なエンボスでレーベルネームを入れて そうして仕立てられた オーバーサイズのカジュアルコート。 でもまあ あくまで「比較的」です。 先ずジップ。 これジップの片方は身頃に叩き縫われているだけなんですけれど、ジップテープの端を全部レザーで包んでから叩き縫ってるんですね。 仕様はイージーなんだけど その前段階で凄まじい手間掛けてる。 (こういうの本当に大好き) そして次に 前述したレーベルネームのエンボス加工。 これもただレザーに型押ししてるのとは な〜〜んか違う。 多分裏面(というか内側)に何か仕込んでます。 エンボスに反応しやすく、その型の凹凸を強調するクッション材のような物が。 各ディテールのベクトル自体は、 あくまでカジュアルを向いてますよね。 でもその水準が 後追いを許さない。 結局カジュアルの顔したハイエンド。 これで他の色使ってたらまた違うテイストですけれど、オールブラックってのがまた良い。 この辺りのバランスは、最終的なスタイリングのし易さにも繋がってます。 殆どこれと言ったダメージや不具合の無い ミントコンディション。 長く付き合えそうじゃないですか。 Made in ITALY LAMPO_Zip サイズ表記L 肩幅:56 身幅:65 着丈:82 袖丈:64 フードコートって書きたいけど フードコートって書くと何故かショッピングモールのイートインスペースにワープしちゃうので、みんな洒落臭いけどフーデッドコートとするんですね。
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VTG-AQUASCUTUM Easy_Tailored Active Coat
¥13,000
言っちゃえば “一般的ではない” アクアスキュータム。 アイコニックなトレンチコートの類とは勿論異なりますし、それと生地を同じくしたクラシカルなステンカラーコートなんかともまた全然違う。 もっと格式の低い、 極めてカジュアルなハーフコートです。 Showerproof ですって。 ウォータープルーフほどじゃないけど 霧雨くらいならなんとか! みたいな話ですかね。 控えめなネーミング。 別にコーティングやオイルは感じない普通のコットンですけどね……。 本当にシャワープルーフなのか……? ま、そんなのはさて置き このコート仕立てがかなり「変」です。 裏地はあるんですけど一枚仕立てです。 というのも アクアス定番のクラブチェックの裏地と 表地をキルティングステッチでドッキングした生地、 これを一枚の生地としてカウントして仕立ててるんですね。 で、 各所シーム、意地でも簡素な仕様を選んでる。 巻き縫いも折伏せ縫いも断固拒否。 脇シームとかもシンプルな中縫いオンリー。 襟付けすら 見返し付けずにただ縫い付けてお終い。 ただ、その代わりに 全部のエッジを完全にパイピングし切ってる。 いやまあ それでもいいけど そっちの方が大変じゃない………? という気持ち。 「良いよね!」 というご紹介じゃないです。 「こんな変な服もあるんです〜」 のページです。 襟の立ちは物凄く綺麗ですね。 あんまり情報の無いモデルですが、 タグ的には とりあえず1979年以降のものでしょう。 定番ブランドの「その他枠」。 こういうのがお好きな同じ穴の狢方、 絶対いらっしゃると思います。 Made in ENGLAND サイズ表記R42 肩幅:48 身幅:64 着丈:85 袖丈:65
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c80's ZIP ITALY Metal_Toggles Design Marine JKT
¥23,000
80年代のイタリアにおけるハイカジュアル。 ステータスとしてのセーリングカルチャー、その輝きを映したマリンテイストの群雄割拠がこの時代の見どころ。 この服は仄かに起毛させた薄手のコットン仕立てのマリンコート。 裏地も無し。 本格的な防寒じゃなく、あくまで防風と撥水を旨としたポジションのライトアウターって感じですね。 潮風にパタパタ靡かせちゃったりして。 鈍く濁ったミルキーグリーンに キラリと輝く金属製のトグルシステム。 トグルを留めるロープコード台座も金属製。 ぽってりしたビジュアルをキリリと引き締めてくれる巧みな異素材ミックスです。 そしてその異素材ミックスに拍車を掛けてくれるのが 袖口のリフレクターカフス。 ここもシルバー。 優しくもエッジが効いてて楽しい一着。 堅固な魅力を持つ良い雛形と それを彩る豊かなディテールデザインボキャブラリ。 “ガチ装備として” ではなく “ファッションとして”の マリーナウェアの黄金期。 全開のポップアップで出しそびれたやつです。 Made in ITALY サイズ表記M 肩幅:56 身幅:67 着丈:81 袖丈:63
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80's CLOSED by M&FG Reversible Systen Work_Taste Tailored JKT
¥48,000
先のポップアップにて メインテーマ再現要素のひとつとして据えた 「M&FGの初期作品群」。 BALLから始まる進撃のネクストステップ 【CLOSED】のご紹介です。 彼らの1番最初のシグネチャーレーベル【ÇA】から78年に名前を変えて誕生したこのレーベルは、前項の【BALL】より更に大きな躍進を遂げ、BALLと共に世界を席巻しました。 その勢いはは勿論日本にも波及し、 80年代の「スーパーボール」や「ボールショップ」にてBALLと共に取り扱われるのですが、その過程でインポートのオリジナルピースから日本製のライセンスビジネスにグラデーション移行していきます。 最近はその素晴らしいデザインが評価され、オリジナルピースなんかは価値に応じた値付けを見掛けることも増えましたね。 さあ、私の大嫌いな 「リバーシブルの洋服」です。 このジャケットには 「リバーシブルは何故ダメなのか」 ってのがギッシリ詰まっており そのマイナスを跳ね返すだけの 圧倒的なカッコ良さがあります。 ベースはカバーオール型のワークジャケット。 どっちがA面とかは、多分無い。 ウールシャモアの方は 流れるようなカッタウェイラインが決まったシングルブレストで アイスデニムの方は シングルを無理やりダブルにしたような狭い打ち合わせ。 で、この2つの生地とアイテムカテゴリが とにかくリバーシブルに不向き。 リバーシブルってのは 本来「表」と「裏」に意図的に付ける微妙な寸法差を無くして同寸製図するんです。 その微妙な寸法差ってのは、 例えば 美しい襟のロールだったり 綺麗に肩に馴染むラインだったり 洋服、特にジャケットを美しく作成するに当たって絶対必須の金科玉条。 それを捨てる以上、 どんな生地を使ったとしても発生する“仕立ての汚さ”には目を瞑ってリバーシブル機能の恩恵を楽しむ……というのが定石。 さあ 目を瞑るどころか 瞑った目を瞼諸共突き刺してくるような酷い仕立てです。 ラペルシステムは崩壊してるし 肩線周りも不正確な、デザインステッチのせいで変な余り方してるし、裾も全然綺麗に収まってない。 仮にリバーシブルじゃなくても、世辞にも綺麗と言えない仕立ての、ゴワゴワした生地のジャケット。 ついでにチラホラ汚れもある。 で、 それらをリバーシブルドッキングしたら そりゃこうなるよな。 ウールシャモアは裏面コーティングでも入ってるのか、異様に張り感が増してるし。 アルドチアバッタの差金でしょうね。 アパレル視点で見りゃ 「終わってる服」。 ただ ファッションはアパレルの物じゃない。 仕立てが終わってようが アイデアがチープだろうが 素材選定が終わっていようが 生地デザインが終わってようが 他に無いカッコ良さがひとつあれば勝てる。 ファッションは 楽しむ人の物です。 当時リジッドデニム全盛の中で、使い古したようなアイスウォッシュのペールブルーデニムを最初からデザインして作り出した先見の明、 アメリカンカジュアルのベーシックを 根本構造から作り替えるチャレンジングな創意、 そしてその根本からの改造にて ヨーロッパ的なジャケットをドッキングし欧/米の革新的な表裏一体を表現する鮮やかなアイデア。 “アメリカの風を躱わす者”という仮定は強ち的外れでもないのではないですか。 ある視点から言う「ダメな服」。 仮にダメだったとして、 それが生まれるのは【挑戦】をしたからです。 周りが安全圏から石を投げる中 ペン一つで立ち向かったからです。 3人の実験者の足跡をアーカイブする上で 非常に重要なピースであると考えます。 内タグ無し サイズ表記46 肩幅:50 身幅:55 着丈:73 袖丈:63 リアルなことをいうと 「アイスウォッシュ色なのにリジッドデニムみたいな硬さのあるカバーオール」って感覚です。 ガシガシ着こんで馴染ませてっていただくのが良い感じだと思います。
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CHRISTOPHE LEMAIRE Smoky Green Mask_Hooded Secret Pockets Design Active Coat
¥59,000
SOLD OUT
クリストフ・ルメールのオールドアイテムの中でも指折り、本当に出てこないハイデザイン。 奇跡の再入荷です。 ハイネック&ディープフードのアクティブコート。 アウトドアジャケットに見られる八の字型のポケットラインにフラップヨークを被せたポケット設計。 バックパックのショルダー部分と干渉し合わないための機能美。 ちなみにこの八の字ライン、結構高い位置から急角度で落ちてくるんですが、この1ラインの中に2部屋のポケットがセパレートされています。 胸ポケットと腰ポケットで分かれてるという訳。 非常に便利ですし、この1way2job機構は刺さる方多いんじゃないですか。 さあそのポケットに覆い被さるフラップヨーク部分、ここは縫製仕様で言えばウェルトポケットの上下反転をイメージしてもらえると話が早いです。 箱布の下端ラインがそのままウエストシームとして後身頃に伸びていく。 そうして伸びたウエストシームは背面下部でヒップポケットの土台ラインに。 そう、このコートは大きなヒップポケットが隠れてます。 ちなみにポケット内にはショルダーストラップが付いており、思いっきり畳めばポーチ状に小さく収納してバッグの様に持ち運べます。 なんか、コート自体がしっかりし過ぎてて畳める気がしませんしこのコートをしまい込んじゃうなんて勿体無いので私は試しておりませんが。 普通にバッグポケットとして便利です。 そしてこのニンジャテイストのフードが映した時代背景はY2Kムーブメント。 現代頻繁にフックアップされるキラーディテールですが、それもルメール特有のスモーキーグリーンで仕上げられればこの通り非常にアイコニック。 状態も結構良好。 バッグポケットにおけるカバーフラップのファスナー位置にアタリが見られるものの、プラパーツの劣化も無く、♧エンボスのファスナートップも全て揃っています。 ルメールらしいボトムスと合わせるよりは、このテイストのまんまタクティカルに組んで、この色味が持つ上品なエッセンスをこそアクセントに据えるとカッコ良いかなと。 Made in FRANCE サイズ表記2 身幅:55 着丈:80 裄丈:88
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