12/6-7-8 TOKYO
1/3-6 OSAKA
Dig forever
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'08A/W MARTIN MARGIELA 10 Fully Packed Tomato Down JKT
¥81,000
2008年のマルジェラ。 ツルツルにコーティングされた極薄シェルにパンパンに中綿が詰められたジャケット。 トマトみたいなビジュアル。 このジャケットで先ず面白いのは中綿を生地に繋ぎ止めるキルティングステッチの入れ方。 正しく生地を伸ばし切らず、所々に不本意なタックが入っているでしょう。 これは本来なら縫製ミス。 縫い合わせる2つの対象物のどちらかを伸ばして縫ってしまったり、最初から寸法があっていなかったりすると起きる事故。 そしてこういうボリューミーな中綿を縫い止める時も、その膨らみが寸法を狂わせるのでよく起こりますね。 しかしこのミスに内包される「パンパンに詰まってます」感。 これをあえてそのままにすることで何かこう、包み紙みたいなイメージが浮かんできませんか。 カラーフィルムで包まれたキャンディのような。 これは中綿ジャケットの属性を更に増強してくれる。 他のレーベルから出てたら、上の文章の頭に「期せずして、」なんて付けているところです。 服作りの全過程をアイデアソースとするデザイナーですが、それらの解像度が途轍も無い。 正道だけじゃなく、発生する数多のミスもこのデザイナーにとっては豊かなアイデアソースとなるのでしょう。 さてビジュアルからして大変にボリューミーなジャケットですが、その着用感は意外なバランス。 簡単に言うとライダースジャケットみたい。 アームホールはあんまり広くないし、袖山が意外と高いから腕も上げにくい。 リラクシングなスウェットとかセーターを中に挟むと着心地が悪いと思います。 シャツとかドレス方面の軽いセーターとか、同じく2000年代モードで頻出したフォーマルな型紙で組み替えたカジュアルピースとか、そういう服じゃないとピッタリ合わない。 それこそ同じMM10のベーシックな服でこそ合う感じ。 左ポケットの下端に僅かながら解れがありますが、その他特筆する瑕疵のない極美品です。 首周りも袖口も綺麗。 Made in ITALY サイズ表記52 肩幅:48 身幅:57 着丈:88 袖丈:68 中綿はグースダウン80%/フェザー20%。 普通にかなり暖かいのでインナーを着込む必要は無いと思います。
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SHARPEYE by B.SHARPE Dirty Coated Dual_Zip Anorak
¥39,000
先日のポップアップから展開したストリートシーンへのファッションデザイナーの参入。 70年代から80年代にかけて顕著に見られたこの潮流、各国で様々な美学が乱立しましたが、U.K.にて台頭したのがDuffer。 このDufferの創設メンバーの1人であるBarrie Sharpeが展開したオリジナルレーベル、シャープアイ。 ユニークなアノラックをご紹介します。 ハーフオープンのデコルテジップを八の字に二列走らせた構成のプルオーバー。 ハイネックをアシンメトリーに倒したり、内側のボタンフラップに形状保持は任せて片方全部開けてレイヤードのサビにしたり。 面白い事が出来ると思います。 フロントのカンガルーポケットなんて、既存のポケットの上に更に斜めジップの開閉で一部屋建て増してる。 なんとユーモラスな。 こうしたプレイフルがあるうえで、その骨組みはこの時代のUKストリートウェアに求めてるスレた空気と都会的なビジュアルバランス、全てのエレメンツが十全に備わったデザイン。 同じように彩度の落ちたナーバスなストリートウェアなんて、文句無くカッコ良い合い方をしてくれる。 これも袖のハードな内巻きがカッコ良いから、気温が許すうちは是非一枚で。 Made in - riri_zips サイズ表記M 肩幅:49 身幅:63 着丈:70 袖丈:66 内タグ無し
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e00's SUICEYED by B.SHARPE Crotch Pocket Cutting Army JKT
¥32,500
先日のポップアップから展開したストリートシーンへのファッションデザイナーの参入。 70年代から80年代にかけて顕著に見られたこの潮流、各国で様々な美学が乱立しましたが、U.K.にて台頭したのがDuffer。 このDufferの創設メンバーの1人であるBarrie Sharpeが展開したオリジナルレーベルの一つ、SUICEYED。 レーベル名に漢数字がくっ付いてるんですよね。 参拾壱 零壱 六拾 31 01 60 何の数字か、まではリサーチ及ばず。 Dufferは日付けをレタリングに落とし込むデザインを多用していましたから、これも何かがあった日付なんじゃないかと見込んでいますが。 さてこちらはオリーブドラブのミリタリージャケット。 かなり曲がりの強い立体的な内巻き袖のラグランと、ショート&ワイドのボディバランス。 身頃にはフェイクプリーツの4ポケ。 袖口にもポケット。 ここまでポケットフラップも全部同じ形。 フロントにはririの綺麗なダブルジップが走ります。 そしてこのジャケット、ケツが凄い。 背面表側に折り畳まれた、裾と地続きのクロッチパーツ。 なるほど、ミリタリー由来だから前裾とドッキングして股を繋ぐ設計ですね。 と思いきや裏切り。 なんとこれは裾の前後を繋ぐクロッチパーツではなく、その形式をコピーした格納ポケット。 パンクスのバムバッグをジャケットの裾にミニマルにドッキングしたようなデザイン。 漫画くらいのサイズなら入ります。 とても珍しい…というか、デザイナーズでしか見る事は無いでしょう、それもこの人のデザインでしか。 前から見た時のソリッドなイメージと全然違う、遊び心に溢れたミリタリーサンプリング。 生地は雨の多いUKらしいコーティングデザイン。 劣化や異臭のしないグッドコンディションです。 ちなみに、ここに荷物を入れている時は絶対に座ってはいけません。 スマホ入れたのを忘れて硬い椅子に座ろうもんならバキバキです。 ゆめゆめ御注意くださいね。 Made in ENGLAND riri_zip サイズ表記S 身幅:59 着丈:62 裄丈:86
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80's J.C.DE CASTELBAJAC Kitsch-Graphic Separated-Hood Coat
¥55,000
Jean Charles de Castelbajac の80's個体。 この時期のコートは素晴らしいものばかりです。 和服のような平面的な型紙。 肩山に傾斜を付けない垂直な袖付け。 そうした平面性とは対照的な、立体感に満ちたボリューミーなテキスタイルデザイン。 裏地として使ったボアファブリックが表に迫り出すように設計された各所のトリミング。 そしてそれに縁取られるのは、このクリエイターの最もアイコニックなデザインコードである、ユーモラスな手書き風グラフィック。 コクトーとヘリングを融合させたようなミニマルでキッチュなタッチは、洋服に乗っかっている限り、どこでどう見かけたとしてもブランドロゴの代わりを果たす。 故に、ロゴが無くとも常に全身をアピールが埋め尽くしているようなもの。 これを上手く着こなす難しさを思うと、これまでの洋服なんて如何に簡単で、如何に沢山の正解が用意されたものであったか知れない。 圧倒的な可愛さに比例して、なかなかコーディネートの難しい服です。 こういうのがお好きな数寄者諸賢は勿論、今一度正解に迷う青い感覚を思い出したいアダルトへも強くお薦めいたします。 バジャックの得意としたフード周りの遊び、最高。 セーラーカラーにして大きく靡かせても良し。 分厚いテープをリングベルトに通して、大きなフードにしても良し。 自由にお楽しみください。 フロントは一切留め具無しのフリーオープンです。 Made in FRANCE サイズ表記1 肩幅:65 身幅:64 着丈:86 袖丈:50 裄丈:83
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CALVIN KLEIN (OLD) Pattern Sewing Design Bulky Jumper
¥12,500
前見頃の上へ、その前見頃より一回り小さい型紙を置いて縫い留める……というビジュアルメイク。 型紙段階におけるサイズ調整/展開は専門用語で「グレーディング」と言いますが、この製造過程をインスピレーションソースとしたデザイナーは、J.P.GaultierやM.Margielaが有名ですね。 こちらも、そうしたアトリエテイストを纏わせる方面でのディレクション。 カルバンクラインではなかなか見られないデザインではないでしょうか。 前述したモードブランドよりも、基本的にはベーシックに軸足を置いているレーベルですから、このニットもある点において非常に優れています。 それは 言わずもがな 「合わせやすさ」であります。 バチバチ過ぎない、程良い力の抜き方。 サンプルのようにド主役の服とも喧嘩しませんし、シンプルなスカートと合わせて一枚で着るだけでも、そのユニークな造形は静かにウィットを振りまいてくれる。 グレーの前身が、しろもを想起させるように太い糸で(実際は白ニットに使われている共糸ですね)縫い止められているのも、また大変情緒があります。 keisuke kandaみたい。 「しろも」というのはテーラーの現場で実際使われる太めの白い仕付け糸です。 ほんわか柔和な印象を与えると同時に、その実テーラリングの現場でのオーセンティックな一幕も混ざってる。 サイズバランスの観点からも、非常に需要の高いところでしょう。 レギュラー扱いされがちな、カルバンクラインのマスレンジですが、私はあくまでデザイナーズとしてこの店に置きます。 Made in CHINA サイズ表記L 肩幅:48 身幅:60 着丈:59 袖丈:58 裄丈:82
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c00's MOSCHINO C&C Asymmetry Frill Draping Tweed SK
¥12,500
奥行きのあるパープルツイードで仕立てられた、フリルヘムの可愛いスカート。 ツイードの大人っぽい品格を下敷きに、絶妙なバランスで混ぜ込まれるガーリーテイスト。 そのフリルは裾を一周するだけでなく、左側のウエストダーツを起点としたスリットシームに吸い込まれ、局地的にドレスの如き螺旋ドレープを描きます。 裾アウトラインのカーブを追い越して円心状に製図されたカーブフリルパーツは、円形故にバイアスカットを覗かせながら、軽やかに跳ねる。 ツイードアイテムの重苦しさ、コンサバティシティを軽妙に中和するバランス感覚。 プリプリ過ぎても 艶めかし過ぎても 等しくフィットしない。 その中間に位置するこのスカートは、つまりはその両方面のトップスと、付かず離れず、絶妙な噛み合い方を見せてくれるというわけ。 カジュアル過ぎたら締めてくれるし、堅苦しければ和らげてくれる。 ボトムスとして非常にクオリティの高い仕事をしてくれますよ。 Made in ITALY (AEFFE) サイズ表記42 ウエスト:65 ヒップ:90 レングス:56
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NEPAL MADE Mini_Toggles Design Primitive Anorak PK
¥12,500
ネパール製の滅茶苦茶大きいアノラックパーカー。 アンチハイファッションの図式の中、かなり隅っこのレンジです。 メキパじゃ出ない滋味。 そんなに古くはないと思います、多分2000年前後くらい? 他の国のみんながナイロンやポリエステルのソフトシェルでローテクなアノラックを作っていた中、ハイ/ローの前、テクノですらないプリミティブテイストのアノラック。 これはこのエリアからしか出て来ません。 90年代、UKのストリートウェアレーベルKOMODOのデザイナーであるJoe KOMODOがフックアップしたネパールのオリジナル情緒。 その元ネタ群。 こうして現代の自由でプレイフルなミックスの俎板に乗せた時に素晴らしく面白い。 染色堅牢度の低さからか、生地の段階で寄った皺に沿ってナチュラルに、しかし苛烈に入った細かいフェード。 各所コードからそのストッパーまで共布で作る愚直な姿勢。 既存のファッションが定義付けたエスニックやエキゾチックとはまた違う、アーシーでどこか御線香っぽい香り。(比喩) この緩〜いボディバランスを鑑みると、いきなり西洋のテーラードジャケット等とはアームホールとか身幅とか、色んな都合で物理的に合わない。 って時に忽ち輝きを増すのが、イッセイミヤケを筆頭とする「プリミティブテイストをクリエイションに持ち込んだ」作り手の服。 プランテーションとか凄く相性が良いです。 「完全にメンズの服ですが、レディースがダボっと着るのもまた素敵です。」 ↑ ここ数年で1番擦られたセンテンスですが、このテイストであればまだちゃんと“意外性”が生きてるでしょう。 こういうのをジルサンダーとかシャネルに合わせるのがファッションだと思います。 Made in NEPAL サイズ表記XL 肩幅:57 身幅:63 着丈:73 袖丈:66
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c80's EURO VTG Fictional_American Taste Classic SW
¥12,500
80sユーロのフィクションアメカジ。 へにゃっとした生地。 タグ殆ど消えてるけど、コットンとアクリルのミックス。 このレンジで多用される柔い生地。 グラフィックはポップな色で組むけど、全部ミルキー。 イエロー部分だけ発泡プリントでちょっと膨らみが厚い。 書いてるテキストも、全部絶妙に「ふわっと」してる。 これ。 これには 「聴いてないバンドのTシャツ着れるか問題」 に繋がる糸口がある気がする。 アメリカのスウェットは その多くが何かに際して、何かに基いて作られるでしょう。 大学とかチームみたいな 何らかの「所属」とか イベントとか動物みたいに 「実際にあるモノ/コト」とか。 言っちゃえばオーセンティック。本物。 だから、「そうじゃない」人が着ると 「「そうじゃない」人」にはなる。 例えば聴いたことないニルヴァーナのTシャツを着るとそうなる。 ユーロカジュアルがアメカジに憧れて作るスウェットは違う。 「そう」か「そうじゃない」かの姿無き審判がいない。 最初から架空だから。 これが私がこのレンジに感じてる魅力の一つ。 (他にも色々あるけれど) ある意味で自由。 Made in - サイズ表記- 肩幅:57 身幅:57 着丈:62 袖丈:56 裄丈:85
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80-90's KANSAI-O2 Section Layering Design Bondage Cargo
¥25,000
ビジュアルを見てデザイナーズレーベルの仕事であることは誰にでも分かるのですけれど、これがKANSAIだと誰が分かるのか。 80's風のワイド&テーパーのボディバランスをベースに、奇抜なレイヤードデザイン。 フロントシームからウエストを起点に発生させた大きなフラップセクションは、サイドポケットを巻き込みながらサイドパートでパタパタ靡きます。 そしてそのサイドパートをボンテージベルトで程良い距離感に固定する構造。 レッグラインのシルエットメイクのためパンツにフロントシームを入れる事を躊躇わない80's風の構造設計があってこその、極めて面白いセクション分離。 仄かにパープルを混ぜたアンニュイなグレーが唯一無二の空気を決定付けてます。 ナイロンとポリを混ぜたソフトシェルと 軽いフリースみたいな温かい裏地。 Kikoの革新的なパンツ作りに感じる魅力は唯一無二ですが、それに近しい魅力を感じます。 Made in JAPAN サイズ表記28 ウエスト:73 ワタリ:35 股上:36 股下:79 裾幅:17.5
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c90's TEDDY SMITH (FR) Low_Tech Street Jacket (NVY)
¥21,000
先日オーバーオールのご紹介でその名を公開したフランスのカジュアルレーベル。 80年代のアメカジ礼賛、その渦中にあったマイナーレーベルの一つです。 インターネットの勃興。 全員が新世紀のテクノロジーを意識せざるをえなかった時代の、洗練されていないローテク・テイスト。 ミリタリー系のスモックをベースに、解像度の低い、ふわっとした近未来感をミックスしたPOPビジュアル。 このバランスは未来には作れない。 時間は不可逆でしょう。 記憶ってのもそう。 知ってしまったら知らない自分へは戻れない。 だから、90年代の人が見た未来にいる我々には、もうこのロービットは本当の意味で再現出来ない。 ロストテクノロジーとはまた別軸の、辿り着けない過去。 この野暮ったいテックエッセンスは 現代から見てこそ やっとヴィンテージ。 今回デッドストックで2着ドロップします。 こっちはネイビーにビビッドイエローのアクセント。 完全同型と思いきや、 オレンジ個体はちょっと袖が短くて、 こっちのネイビー個体はちょっと袖が長い。 お好きな方を。 Made in - サイズ表記M 肩幅:52 身幅:66 着丈:78 袖丈:61 裄丈:88
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LOWRIDER (Early) DPM_Dezert_Pattern Lightweight Solid Cargo PT
¥22,000
まだ溜め込んでます、UKオリジナルのローライダー。 極めて貴重なアーリーピース。 バチっとセンタークリースの入った、ソリッドなアーミーパンツです。 イギリス軍定番のDPM迷彩のデザートパターン。 刷毛でシャシャッと描いたようなやつ。 (DPM=Disruptive Pattern Material) Disruptiveには 「破壊的な」「混乱を生じさせる」「問題を引き起こす」みたいな意味があります。 80年代に誕生したと言われるこのデザートカラーは、今では中東のミリタリーでよく使われています。 さてディテール。 フロントがボタンフライで、比翼の巾が異様に広くて、ボタンがゴツい。 通常のカーゴパンツとかよりも分厚い、珍しいボタンが使われてます。 これはローライダーのアイコンディテール。 両ヒップと両膝にポケットがあって、それらはボタンを留めるフラップとそれをカバーするフラップが分離してる。 ボタンはやっぱり全部ゴツい。 配置や型紙は割とオーソドックスなんだけど、仕様がいちいち丁寧な感じ。 このレーベルのアーリーレンジの中にも、生地だけ変えたような似た形が結構あります。 こっちは春夏っぽい、軽やかなコットン。 いや、コットンではないのか。 品質タグ曰く 「MIXED FIBERS」です。 そんなのあり? まあまあ、多分コットンポリ辺りじゃないかな。真冬は地域によっちゃ寒いです。 でもデザートパターンってことは暑い地域での使用を想定したものだから、この生地こそが正解、という順序。 これは特に欠損や傷汚れの無い美品です。 Made in ENGLAND サイズ表記30 ウエスト:76 ワタリ:29 股上:29 股下:83 裾幅:18.5
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JEAN PAUL GAULTIER Inside_Out Cutting Edge Drivers KN
¥36,000
インサイドアウト、とは銘打ちましたけれど 実際の本質というか本懐は実はそこに無くって。 そのインサイドアウトのさせ方、魅せ方が比類無く特殊なんです。 ベースはアッシュホワイトのドライバーズニット。 そこに 「「構造線の分解」を可視化」させるべくインサイドアウトが道具として使われている、という格好。 サイズを縮小するために各所で縫い縮めたのを、全部解放するような見え方。 例えばアームホール。 これは身頃と袖のパーツが繋がっていた所を一段階外したような構造になっているのが伝わりますか。 「内側に縫い代を広く確保したまま縫合していたシーム」が存在していて、それを解いたビジュアル。 「山折り谷折り」の概念を前提に置くと意味が分かりやすいと思います。 クレバーなのはね 美しいシルエットメイクに繋がる部分は、解かずに縫い留めたままにしているところ。 例えばアームホールの釜底。 例えば裾の両サイド。 洋服をマリオネットの如く自由に遊び倒すアイデアの中に、根本的な西洋服飾の美意識が骨組みとして存在している。 見れば見るほど どんだけ深く考えられているんだと驚かされ続ける。 この師にしてあの弟子あり、か。 Made in JAPAN サイズ表記48 肩幅:42 身幅:49 着丈:59 袖丈:67 袖口に軽い汚れあり
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SHIN HOSOKAWA Uniquely Cutting Edge Design White Biker PT
¥45,000
このデザイナーの作風を知っていると、結構意外に思えるデザイン。 デザインが意外ってよりは アイテム選びが意外。 こんなの作るの?!という。 ちゃんと分厚いレザーで仕立てられたモトクロスパンツです。 色んな固定観念が刷新され続けている今でさえ、このテイストのパンツはブラック/ブラウンが定番。 例外としてビビッドカラーが暴れ回るレーサービジュアルもありますけれど、こんなアンニュイなアッシュホワイトなんて中々出てこない。 市場に出ないのもそうだけど、発想として出ない。 しかしこのデザイナーが作ったとだけあって 本当にユニークです。 膝の立体感を出す時ってのは、サイドシームにタックやダーツを入れるのが定石でしょう。 バイカーパンツのみならず、カーゴパンツなどでも頻出します。 今や見慣れたディテールですよね。 しかしこの人は、膝蓋骨の丸みを拾って膝を切り替え、カーブを含めたセンターシームを使って直接膝の立体感を拾う。 装甲みたいなビジュアル。 ロボットとか、凝ったフィギュアの関節部分に感じる情緒。 そしてそのセンターシームを流用して、裾スリットを前に作る。 バイカーパンツってのは着脱を容易にしたり、暴風防塵のため袖口をシャットアウトすべく裾ジップが付いてるものです。 しかしそれとは別に、スリットを入れてボリューミーなブーツとのラインの繋がりを滑らかにするデザインもあります。 たまに、パンツの裾に後から雑な縦切り込みを入れてる古着がありましょう。 あれがそうです。 私がお世話になってるクリーニング屋のお爺さま、昔はパンクスをやってて、当時はそうやって履いてたんですって。 すごく柔和で優しい方でして。 それ聞いた時 滅茶苦茶面白かったんですよね……。 変わり過ぎでしょと。 あとこの服、ポケットのカットラインも凄いですよ。 全く実用と関係無い遊びのカット。 膝に作った珍しい丸みと韻を踏んだとも言えそうな、とことん奇抜なビジュアル。 Demnaの創作において、バイカー/モトクロス由来のアイテムってはハイファッションの世界で少しずつ定着してきました。 今ならこんなクレイジーピースも更に気分に合うんじゃないでしょうか。 Made in JAPAN サイズ表記S ウエスト:70 ワタリ:30 股上:28 股下:78 裾幅:20 裾周りに多少の小傷/薄汚れあり
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'05S/S VIKTOR&ROLF Asymmetry-Twist Tailored Womens Suit
¥45,000
テーラードジャケットのラペルを左右で大きくアシンメトリーに改造して、パンツも左右を大きくクロスオーバーさせて設計。 「面白い事してるな」 と 「美しい仕立てだな」 が 同時にやってくる。 どっちを先に感じたか忘れてしまいました。 MM6が流行らせた(よな?)結果、テキスタイルと縫製とパターンとデザインが稚拙なままアイデアだけはマルジェラ、みたいな服が大量生産されましたが、そのテイストをトップクリエイターが作るとこんな風、というサンプル。 昨今の地獄絵図よりずっと前、2005S/Sのモデルです。 誰もが一度は思い描くアシンメトリーですが、こうも美しく仕立てるのは普通無理。 特にテーラードジャケットの完成度なんて何処にも文句が付けられない。 なんて美しいラペルロール。 襟折れ線もずっと滑らかなまま首を包んでいる。 こんなにふざけてるのに、「テーラードジャケット」が「テーラードジャケット」のままなんですよ、凄まじい仕事です。 本人期のマックイーンみたい。 パンツも、ただのクロスオーバーよりずっと複雑なことしてます。 敢えてステッチを入れて強調したセンタークリースを利用してフロントの開閉システムごと左に捻じ曲げてるので、型紙の根本的な部分から全く新しいシステムを作らなきゃいけない。 製図をする側からすると、ド派手で誰も見たことないオートクチュールよりもこういう服の方が大変だと思います。 前衛的であるのにジャッジの目は極めて厳しいままなのだから。 レディースへ向けたパンツスーツの中でも飛び切り素晴らしいクオリティ。 弊店でご紹介する意義のあるスペシャルピースです。 このパンツはややローライズの設計なのですが、フロントの斜めに傾いたフロントジップの下端にダメージとリペアが見られます。 目立たぬよう、大変丁寧な仕事で綺麗にリペアされていますが、この点完品ではありませんこと御承知おきください。 Made in ITALY サイズ表記38/40 肩幅:36 身幅:42 着丈:64 袖丈:62 ウエスト:77 ワタリ:31 股上:24 股下:72 裾幅:21 今回は似た色のカッコ良いスモックジャケットがあったのでモッズ感覚で重ねてみました。 一枚(ワンセット?)でバチっと着ても最高にカッコ良いですが、寒い時は何か別テイストのカジュアルなアウターを重ねてもまた新しい楽しさがありますよ。
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80-90's BOHEMIAN White×Orange Border Soft Knit Tee
¥8,000
以前ご紹介したイタリアのエグゼクティブ向けレーベル。 あまり広く世に広告する必要も無いから、世間一般の知名度なんて殆どありません。 以前はレザーブルゾンをご紹介したが、カットソー一枚をとっても、例外なく贅沢な洋服です。 極細のシルクリネンを使った華奢な編み地に、柔らかな色彩のボーダー柄。 シルクのように滑らかで、引き裂こうと思えば簡単に引き裂けてしまいそう。 色味の柔らかさに負けない、テキスタイルの素晴らしいクオリティ。 金持ちの服だ……。 素肌に着たって心地良いのですけれど、実際はクリーニングの問題もありますから、汚れやすいインナーってよりも一枚挟んでのライトニット感覚での使用がベストなのかな。 あるでしょう。 インナーとしてチラ見えさせるだけのセクションにも奥行きを持たせたい時が。 華奢な編み地から仄かに透けるTシャツの色味も、首元のヘンリーネックも、非常に良い仕事をしてくれます。 春先なんて白Tにこれ重ねてれば奥ゆかしいソフトカジュアルの完成です。 ボトムスも殆ど選ばない。 スラックスとか理想ですけど、カーゴ系意外なら何でも良いでしょう。 Made in ITALY サイズ表記52 肩幅:48 身幅:48 着丈:72 袖丈:23
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'04A/W CHLOE by P.PHILO Leather_Fringed Heavy Knit Cape
¥55,000
フィービーフィロが手掛けたChloeでの作品。 大判の平面ニットケープです。 最高品質のエクストラファインメリノをベースに、ベビーキャメルを4割入れたバルキーニット。 キャメル。 駱駝さんですね。 駱駝に毛?とはなりましょう。分かります。 暑い砂漠にいるあのラクダじゃないです。 ラクダには2種類います。 ヒトコブとフタコブ。 前者はアフリカとか西アジアの暑い乾燥帯にいますが、後者は中国北部からモンゴルあたりの寒い地域に生息しています。 キャメルヘアに使われるのはこっち。 滅茶苦茶希少です。 生後半年以内のベビーキャメルの毛は更に希少です。 実際の獣毛段階での材料を触った事がありませんが、兎に角ふわっっっふわらしいです。 以上、駱駝の話。 そんな柔らかな獣毛をたっぷり、本当にたっぷり使った大判のニットアイテムです。 端にはリアルレザーのフリンジフレーミング入り。 これらは、その自重でタプタプと跳ねるように靡きます。 他のどんなアイテムでも体感出来ない新世界。 シルクで出来たドレスも、カシミヤで出来たコートも、こうはならない。 こんな重い素材で一枚ケープをやるからこその、極めてユニークな着用感。 ドレーピーな洋服を振り回すようにフリフリしたくなる時がありますけれど、これなんてその極地。 この洋服は前提としてユニークであるけれど、同時にそれ以上に飛び切りラグジュアリー。 ボヘミアンエッセンスを最高の生産水準で刷新するこのデザインは、正にChloeの本懐。 言わずもがな ではありますが、このレーベルは世界最高峰のトップメゾンです。 Made in ITALY サイズ表記 UNI 一枚平置きで 横126×縦146 (→着丈で約73) +中心にスリット
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DIRK BIKKEMBERGS Metal_Tapes Design Tight_Fit Knit
¥36,000
こんなビジュアルですがメンズ服。 このレーベルには 「女性向けのメンズ服」 なんて珍しいコンセプトのラインも存在しますが、それとはまた違う、通常のメンズライン。 タイトに設計してフロントにテンションを掛け、そこで生まれる肌見せを意図的にデザインした服。 これはモードの世界で偶に見られる美的感覚。 メンズレディース問わず、偶に見かけますね。 基本的にはそれらはボタンで前を留めてるんですが、このモデルはメタルトップ付きのベルクロテープ。 金属を洋服に持ち込む類のデザインに関してはこの人の右に出る者はいません。 いや、Montanaは例外としてね。 伸縮前提のリブニットというチョイス、そして前を隠す気が無い疎なベルクロ配置、これは完全にフェティッシュな肌見せを意図したデザイン。 今やっと気分です。 着回しのしやすさとか 防寒とか 二の次。 ワクワクドキドキの儘に攻めるファッション。 現代のドレスアップってのは フォーマルに粧し込むことじゃなく、こういう服を着ることだと思います。 Made in ITALY サイズ表記S 肩幅:33 身幅:36 着丈:49 袖丈:63 メンズ企画ですがあんまりガッチリ体型だとストレッチが追い付かない可能性もありますから、こちらからは一応細身の方へ推奨とします。
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1980's M&FG (EU) Blouson Layered Design Wide-Body Denim JKT
¥45,000
イタリアCFM社製造、ユーロオリジナルのM&FGよりデニムジャケットの入荷。 こういうCFM製のユーロオリジナル、となると 例えばCLOSEDとかBALLとか、サイドパートのアイテムが多いイメージですが、こちらは自分たちの名前を冠したメインライン。 中々世に出てこない骨董品です。 ベースはジルボーの原典とも言える、野暮ったい着古し加工のデニムジャケット。 クラシックなGジャンを土台に据えての、ワイド&ショートのバランス。 そこに中綿キルティングのボマージャケットを挟んだフェイクレイヤードデザイン。 しかし重なってるのは襟周りから前端にかけてのラインのみ。 そこから先は、レイヤードではなくデニムジャケットの裏地というポジショニングで同生地が使われています。 だから袖の裏面とかはレイヤードされてる訳じゃないけどボマージャケットの生地がまだ残ってるって感じ。 このデザイン、ただのフェイクレイヤードじゃない。 レイヤードしたジャケットが、グラデーションでインナーに変化していく過程を可視化してる。 対象物が洋服だったからグロくないけど、ジャンルが違えば相当のマッドサイエンティスト。 死への羽ばたきとか思い付いてたと思う。 普通に合わせるとアメリカンワークとフレンチワークの中間地点みたいなニュアンスになりますが、そこに現代的なボマージャケットが絶対に顔を覗かせる。 この近未来エッセンス、自由なコーディネーションの感覚。 この人達はあくまでファッションとしての未来を描いていたのだと伝わるポイント。 Made in ITALY サイズ表記46 肩幅:56 身幅:59 着丈:53 袖丈:55 裄丈:85 CFM設立者/BALL設立者のA.Ciavattaが発明した【ストーンウォッシュ】加工。 その加工そのものにタグが存在していたとは。
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1970-e80's BALL (EU) All-Cupra Made Smoothly SH
¥25,000
大変稀少であるものの、頑張って集めてるオリジナルのBALL。 Aldo Ciavattaが創設して、M&FGがデザイナーを務めていた時代の物。 これが本当、なかなか無い。 今回2着纏めてご紹介するシャツは、弊店で多く紹介している80'sレンジよりももう一段階古いと思います。 80年代の前半か、70年代個体。 で、古いからと言ってそのクリエイティビティが必ずしも濃密になる訳ではなく、こんな一見シンプルな洋服もあります。 ルーズボディのボックスフィット。 ちょこんと小さなボタンダウン・カラーとのギャップで更にボディはワイドに見える。 低めの位置に設定されたフロントポケットが面白い。 両玉縁ポケットとパッチポケットのアシンメトリー。 左胸のパチポケはさて置き、右胸の両玉縁は普通のシャツではあんまり見かけませんね。 スラックスのヒップポケットとか、ジャケットの内ポケットとかでよく使われる仕様です。 そしてこのシャツは全面が「キュプラ」で仕立てられています。 皆様ご存知のことでしょう、殆ど裏地でしか使われることの無い素材。 ・本来裏地で使うであろう生地。 ・ジャケット裏面を想起させるポケット仕様選定。 これらは洋服のレイヤードにおける根本的な部分、「レイヤーの重ね順」みたいな部分を茶化すコード遊びに思えます。 実際のところ ただ目新しい素材を使って、まだ世に無い洋服を作っただけ……だとは思いますけれど、このデザイナー達なら全然有り得ますからね。 ちなみにこの時代のジルボーのアウターは裏地にも平気でコットンとか使ってきます。 滑りの悪い物も少なくない。 そこへのメタとしても、この上なく完璧に刺さるんじゃないでしょうか。 サンプルスタイルでもそんな使い方をしています。 Made in (ITALY?) サイズ表記S 肩幅:44 身幅:56 着丈:74 袖丈:61
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1970-e80's BALL (EU) Shiny Burgundy Liner SH
¥24,000
大変稀少であるものの、頑張って集めてるオリジナルのBALL。 Aldo Ciavattaが創設して、M&FGがデザイナーを務めていた時代の物。 これが本当、なかなか無い。 今回2着纏めてご紹介するシャツは、弊店で多く紹介している80'sレンジよりももう一段階古いと思います。 80年代の前半か、70年代個体。 で、古いからと言ってそのクリエイティビティが必ずしも濃密になる訳ではなく、こんな一見シンプルな洋服もあります。 こちらはワインレッドで、ポケットが普通のフラップポケット。 でも、こんな裏地用の生地使ってるのにわざわざポケットの身頃の裏へ仕舞い込む仕様のポケット構造。 この期に及んでちょっとフォーマル。 裏地ポジションだと言うのに、この服にも「裏側」の存在を示唆するのね。 あとは素材がちょっと違う。 もう片方はオールキュプラであったのに、こっちはどうやら別素材のよう。 テキトーに付いた品質タグは薄れて解読不能。 (アクリルとレーヨンは辛うじて読めました。) どっちにせよ、これも裏地用の生地で間違い無いでしょう。 ちなみにこのシャツ、裁断もかなりテキトーです。 地の目が狂い易いソフトな生地ではありますけれど、ポケットは左右で微妙に位置がズレてるし、裾のカットラインも不均一だし、そもそも身頃の左右も微妙に歪んでるような気がします。 これは多分わざとじゃないと思うんだけどな。 真偽は闇の中。 これもまた、滑りの悪い、ジルボーみたいなデザインアウターの中に仕込む“裏地シャツ”枠でご提案。 Made in (ITALY?) サイズ表記M 肩幅:45 身幅:54 着丈:72 袖丈:64
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c80's EURO VTG Pale_Blue Pile Textiles Loose_Fit Sweat
¥16,000
テロテロのソフトパイル生地で仕立てられたワイドボディのスウェット。 白に近いアイスブルーとホワイトの切替デザイン。 フロントにはBLACK BEARS。 雪景色の中、熊たちが魚をとっていますね。 ゆる〜いグラフィックが素晴らしく可愛い。 そこ白熊じゃないんかい、とツッコミを入れる余地もある。 80年代のユーロスウェットを色々集めていますが、特別素晴らしい1着だと思います。 生地とか製法とかのクオリティがどうこう……って話じゃないのですけれど、この服でしか作れないファッションが本当に沢山あります。 希少性もあるんですが、それよりも代替不可性にこそ価値を見出しています。 この空気はサラ着じゃ出せない。 これの代わりになるレベルの古着もそうそう見つけられない。 ジュエリーが殊更映えます。 大人の着こなしに是非。 Made in - サイズ表記- 肩幅:53 身幅:57 着丈:62 袖丈:52 裄丈:80
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80-e90's ISTANTE Moisture Airy_Blue Textiles Wide Slacks
¥28,000
90年代半ば以前の古いISTANTEより 最高の色味のワイドスラックス。 冬の空みたいな底抜けに明るいアイスブルー。 空を比喩に使うのなら修辞も「天井知らずに」なんて方が合うのか? 兎角、何か言いたくなってしまうような色味です。 珍しいスイス製の個体。 多分生地もスイス製なんじゃないかな、このトロトロの生地はスイス製の上質な服でよく見かけます。 ポケットのスレキが少し透けるくらいに淡い色。 生地もまあ薄いのですが、思っているほど華奢ではない。 というのも、このパンツは3タックを畳んだ広いレッグラインがドロリと、それこそ水のように強く靡き落ちるのですが、この落ち間の一材料が“生地自体の重さ”。 結構重みがあるんですね。 これによって、ワイドなんだけれど縦方向への落ち間をこそ強調したビジュアルが形成されています。 実際のところ真冬には寒いのですけれど、今の日本は冬も温かいので通年楽しんでいただけると思います。 Made in SWITZERLAND Opti_Zip サイズ表記46 ウエスト:74 ワタリ:36 股上:30 股下:73 裾幅:22 後ろ股部分に薄いシミ汚れあり。 履くと見えない部分ですが一応ご留意ください。 (そもそも着用してる時こんな所見る人もいないけれど)
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c80's ITALY VTG Bohemian Taste Pale_Green Boro Sweat
¥11,000
この時代のテキトーなイタリアン・カジュアルを色々集めていますけれど、コレは特に味が濃い。 滅茶苦茶ゆるい。(良いように言えば) アーミッシュ風の柄デザインとサングラスを掛けたサボテン。 色味はサボテンよりもう一段階明るいペールグリーン。 ボディはゆるゆる、生地はへにゃへにゃ、裾や袖口のリブも全然やる気が無い。 ついでにコンディションも結構ボロいし。 袖口にはポツポツ汚れや小穴(何したらこうなる?)、ネックラインにはステッチ飛びがちらほら。 全体的な色褪せに加えて、ブリーチみたいな脱色系スプラッシュも少しあり。 このリアルさに惹かれました。 別に殊更悪ぶる訳でもなく、ナチュラルに路地に座って友達とコーラを飲んでるようなイタリアのティーンエイジャー。 野暮ったいカーリーヘアで、きっと陽気なヤツでしょう。 そんな架空の少年を思い浮かべながら仕入れたスウェット。 ○○○に想いを馳せながら、なんてよく聞くセンテンスです。 私も好きですよ。 そのバリエーションをもう一段階拡張出来たら楽しいと思います。 Made in ITALY サイズ表記 身幅:58 着丈:60 裄丈:76
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80-90's HARLEY-DAVIDSON Dirty Orange_Brown Loose_Fit Jeans
¥15,000
古いハーレーのブラウンデニム。 デカいです。 普通に2010-2020年代のカジュアルファッションとして、ラフなストリートスタイルに使うようなデニム。 ただ、要所要所の味付けがどうもおかしい。 (だから買い付けたのだけれど) 経糸にはこんがり焼けたブラウン。 緯糸には煉瓦みたいなオレンジ。 このレーベルの作ってきたパブリック・イメージの外。 やけに情緒的というか、ラギッドネスから一歩外れた邪道の香り。 そしてフロントにはピンループ。 これは、ベルトのバックルピンを通すことでパンツの前中心だけが不細工にずり下がるのを防ぐためのミニディテールです。 スラックスとかでよく使われるディテールで、これをカジュアルなデニムパンツに持ち込んだのは、皆様ご存知M&FGのデザイン。 少なくともハーレーみたいなレーベルから出て来る美意識ではない。 今から思えば、オーバーサイズのパンツをカッコよく履くに当たって、効果的で正当性のあるディテールですけどね。 この見覚えの無いタグフォーマットや、ちょっと洒落た色使いから鑑みるに、ユーロ圏で企画/流通した個体なんじゃねえかと当たりを付けてます。 意外とリファレンスが無さ過ぎて、憶測の域を出ないのですけれどね。 マインドはそのまま、色味だけがバグったような一本。 これ見つけた時の気持ちはアレに似てます。 ポケモンの色違い。 Made in - サイズ表記36 ウエスト:86 ワタリ:35 股上:32 股下:85 裾幅:19
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