洋服解読所
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90-e00's VERRI Skipper Neck Cotton Knit Polo
¥12,500
イタリアのハイエンド、VERRIによるコットンニットポロ。 ポロと言ってもボタンは無し、スキッパータイプ。 スキッパーを作る上での襟やフロントスラッシュの入れ方が大変ユニーク。 前ネックラインではザックリ切り込み、左右の襟を重ねてダブルブレスト風。 普通スキッパーって、ネックラインの切り込み“まで”で襟を終わらせます。 でもこの個体は切り込みの先、谷底まで降りて、“谷底の終わりまで”を襟の範囲としている。 こうして襟の型紙は滅茶苦茶面白い形に進化していきます。 普通のスキッパーよりもずっと禁欲的で、ある種緊張感まで漂うクールなビジュアル。 番手の細いしなやかなコットンニットは、程良く着古されたコンディション。 クール一辺倒ではない、古着ならではの絶妙なニュアンスも加わっています。 黒い服だけど古着によく合う。 涼しくありたいサマースタイル、ジャケットやシャツでドレス・エッセンスを足さずとも成立するプチ・ドレスの空気。 涼しいうちは是非一枚で、努めてシンプルに。 Made in ITALY サイズ表記48 肩幅:44 身幅:50 着丈:57 袖丈:22
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e2000's DUFFER (EU) Club Emblem Design Pale-Blue Tee
¥20,000
トゥモローランドが輸入し、Editionにて取り扱われていた時代のDuffer。 2000年代前半、なんなら半ば。 ギリギリユーロオリジナル。 淡い水色のTシャツ。 中心のグラフィックは架空のクラブチームのエンブレム。 ベストカンパニーみたいなデザイン感覚だなぁ…… かと思いきや、これアメリカに実在するボートクラブ。 インターネット曰くこの会は1890年の創設ですから、グラフィックにあるest.1888というのも強ち間違いではないのでしょう。 なんでまたそんな所のモチーフを引用しているのか。 コラボという訳でもなさそう。 純粋にただ「アメリカ古着」をサンプリングしているんじゃないの、というのが一応僕の見立て。 やんちゃで素敵じゃありませんか。 エンブレム内に組み込まれたBENE POGNOはDuffer創設時から一貫する大切なスローガン。 注意してみると、この時代のグラフィック物には至る所にこの文言が見つけられます。 ネックラインは非アメリカ的なトリムエッジ。 一般的なリブでの切り替えを入れず、リブ布で端を挟み込む縫製仕様。 この時代のDuffer、ないし周辺に散らばるストリートテイストのイギリス服で散見される美意識。 軽微な汚れはちらほら残っていますが概ね良好なコンディション。 先ずは夏にレコメンドする清涼剤的なTee。 リラクシング・バランスのジャケットと合わせて是非。 Made in Portugal サイズ表記S 肩幅:47 身幅:53 着丈:67 袖丈:24
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D&G Rhinestone-Design Side-Zip System C/S
¥20,000
夕暮れのダウンタウン。 高層ビルが覆い隠す夜空と絢爛に光る地上の星。 全てがドラマチックなピンクパープルに染まり行くあの時間。 影になる面からは次の時間の煌めき、夜景のイントロ。 本当に光ってるんだから手が込んでる。 つまり【CITY LIGHTS】の文字は細やかな電球を敷き詰めるようなグラフィックで作られているけど、そこに本当にラインストーンも組み込まれてる。 フラッシュを焚いて撮影してみると、その反射の過激なこと。 ネックラインとアームホール、そして裾も、全部切りっぱなし。 こんな凝ったプリントワークで仕立てているのに、何とも贅沢な選択。 そして両サイドはZIP社のゴツいオープンファスナー。 ちょっと裾が開いてスリットに出来るよ、とかじゃない。 容赦無くフルオープン可能。 同レーベルのカットソーカテゴリの中でもかなり作り込まれたスペシャルピース。 Made in ITALY ZIP_Zips サイズ表記48 肩幅:(42) 身幅:46 着丈:63
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c2000's PUMA (Euro) Japan-Motif Full-Red Graphic Tee
¥11,000
そこまで古くない個体。 そこまで古くないからこそ、面白い物が出て来るのがこのレーベルの特色でもあります。 ラグラン袖の、真っ赤なTシャツ。 ほんのり朱色系か。 入れてるグラフィック類が全部完全同色なので見えづらい。 胸にロゴと「10」のワッペン。 そして背中に背番号と、「JAPAN」のフロッキープリント、そして日の丸。 日の丸?! そう、日の丸が入ってます。 完全に日本モチーフの、海外受け良さそうなTシャツ。 何が面白いって、これがユーロ企画として作られていること。 そりゃこの国でこれ着るよりも、海外でこれ着る方がファッションだよな。 そう思うと同時に、いや、その感覚を日本で掴めたらもっとアイデンティティは深まるんじゃないか。 及びヒントになるのではないか。 海外感覚で作られた「日本」像を、新しいコンテンツとして、日本で着ること。 一回外の視点が入ってる、というのは非常に貴重なセンテンスだと思います。 Tシャツとしてのクオリティも非常に高いってのがまた良い。 Made in Turkey サイズ表記 肩幅:- 身幅:49 着丈:67 袖丈:-
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N.HOOLYWOOD “Moon-Walker” Graphic Classic-Body Tee
¥11,000
N.HOOLYWOODによる比喩Tee。 比喩Teeって何だよという話です。 グラフィックを見ていただけると、幾許かご納得いただけましょうか。 作り手もあえて名言していないのですから、私も名言する訳にはいかないのです。 ギリギリまで言ってるけど、でも明言するとしないでは決定的に違うのです。 世界一有名な月面歩行者をモチーフにしたデザイン。 そしてそのボディは、と言うと 全くステージ映えなんてしなさそうな、草臥れたアメリカ古着みたいな個体。 70-80年代くらいの、華奢で弱々しい、薄手のコットンフライス。 汗でピタピタに張り付くやつ。 サイドシーム無しの丸胴ボディで、各所ステッチも天地ミシン。 本当にアメリカ古着感覚で着るデザイナーズ古着。 ボロいデニム? ラギッドなレザーベルト? あえてテーラードジャケット? いろんな正解が浮かんできそうな一着。 Made in JAPAN サイズ表記36 肩幅:42 身幅:45 着丈:65 袖丈:19
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2000's PRINGLE Inside-Out Design Blank Motif Tee
¥9,500
SOLD OUT
私服でも使ってる2000年代半ばのプリングル・レッドタグ。 カシミヤの聖地Howickにて、カシミヤウェアのブランドとしてスタートしたという歴史から想像の付く通り、今でも極めてハイエンドなニットウェアを中心に展開してるレーベルです。 こちらのレッドレーベルは02-06の4年間展開されていたカジュアルライン。 05-11の6年間は、クレアワイトケラーがプリングルのクリエイティブディレクターを勤めているのですが、彼女が終わらせたラインがこのレッドレーベル。 カジュアル過ぎる、みたいな理由でね。 しかし私、こうした特級クオリティの作り手が製造水準を下げないままターゲットレンジだけを若めに設定して作り上げるハイクオリティ・カジュアルが大好きなんです。 それは例えばZEGNAやBOSS、RUFFO、LAMATTAなんかがそうでしょうか。 ものづくりの究極、クオリティの理論値みたいなのを更新する領域のレーベル。 プリングルがニットウェアというカテゴリにおいてその一端を担っているのは言うまでもありませんね。 そんなプリングルが作るカジュアル・Teeってこんなの。 英国を象徴するライオンを共生地で型取り、丁寧なピッチで縫製したデザイン。 そして随所に散らされたインサイド・アウトのアイデア。 ライオン縫製や縫い代の表出だけでなく、ネックラインのトリミングだってかなり特殊な構成です。 縫い代を処理し切らない。あえて内に隠そうとしない。 Tシャツで使う生地ってかがり縫いしなくても解れてこないんです(あくまで布帛に比べて)。 それを逆手に取っての強気なゴリ押し。 かなり遊んでますが、この淡いソフトグレーで嫋やかに仕上げてるもんだから、一見のビジュアルには全く静かな印象。 よくよく見てやっと気付く脱構築の連鎖デザイン。 肌触りの良いモチモチの生地でこれをやる、というのがそもそも贅沢なんですが、その辺りはもう言わずもがな、ですよね。 Made in CHINA サイズ表記M 肩幅:48 身幅:53 着丈:66 袖丈:21
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00-10'TOWNCRAFT Garment_Dyed Soft Ringer Tee
¥11,000
ふわっと柔らかに編み立てられたリンガーTee。 老舗タウンクラフトの、現代日本企画個体。 どこか染まり切っていないような、浅くて不明瞭なアッシュブラウンの染め。 パキッと染めるのを美しさとするならこんなのは不完全なのでしょうけれど、ここにこそ宿る柔和な空気感は非常に現代的。 こうなると、背景にある“Tシャツの本場アメリカの歴史”が生きてくると思います。 膨大な量のアメリカン・アーカイブからの引用がデザインのベースですが、こんなTeeを歴史の中からフックアップしようと思えば、きっとそれらソフトテクスチャのTee達は豪快なタンブラー乾燥機の洗濯に揉み尽くされ、我々の手に辿り着く頃にはピチピチ。 そんな狭き門をリスペクトとテクノロジーでこじ開ける仕事。 大きくも小さくもないレギュラーフィット。 加えて、この色でこのオーセンティシティ。 探すとなかなか無い。 Made in JAPAN サイズ表記M 肩幅:41 身幅:45 着丈:63 袖丈:19
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80's BEST COMPANY College-Print × Full Pattern Tee
¥17,500
変な総柄の上からダメ押しでカレッジプリント。 まぁ五月蝿いビジュアル。 手描き風のグラフィックは抽象画? 緑のチェックに紫のトゲトゲ? 見方によっては植物の細胞図に見えなくもない。 細胞壁があって、其々の部屋に核があって。 (何故か核って紫で描かれがちですよね) そしてオーバープリント。 YALE大学のサンプリングかと思いきや、肝心の所はBEST COMPANY UNIV.ですってよ。 じゃあそのYALEは何〜〜。 Will to KnowledgeでCollegeと韻踏んでくるのも小癪だし。 意訳すると《知識への意志》ですからね。 そんなの好きに決まってるじゃないの……。 なんか、Olmesの作品を色々見ていくにつれ、結構個体によっての温度差ってあるなぁと感じてます。 そしてこのカットソーは結構筆が乗ってると思います。 所謂 “ベスカンぽさ” みたいな所とはまた違う方向でのテクニカル・デザイン。 一枚で着てちゃんと成立するだけのパワーがあるし、これだけ強いとインナーでのチラ見せでも充分だったりもする。 Made in ITALY サイズ表記L 肩幅:46 身幅:51 着丈:72 袖丈:24
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P.SMITH JEANS Tattoos Graphic Design Tee
¥9,500
タトゥーみたいな筆致で描かれたグラフィック。 それを変則的なリズムでフロントに並べたデザイン。 ピエロとかスカルとかマリファナとか、まあまあ如何にもって感じのモチーフに紛れて、馬鹿みたいに積み上げたハンバーガーとかヘルメスの杖とか、明るいモチーフも混じってる。 この煙に巻く感じ、とてもポールスミス。 これがポップなオレンジボディに乗ってるから尚更混乱する。 ブラックボディに白プリント、とかなら「そういう服」だよねって思えるのに。 ちなみにこれはジョイックス取扱なのであんまり古くないです。 でもポールスミスのパブリックイメージを軽快に裏切りつつ、しかしそのバランスの奥にはポールスミスならではのウィットがあるでしょう。 こんなの良いなぁと思ってのピックアップ。 《悪い服》を触りたい訳ではありませんからね。 Made in JAPAN サイズ表記M 肩幅:42 身幅:45 着丈:67 袖丈:20
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e2000's ARMANI JEANS Flocky Printed Waffle Tee
¥12,500
SOLD OUT
良く伸びるストレッチ性に任せてピタッとコンパクトに着るワッフルTee。 軍用Teeをルーツに、AVIREXなどのミリタリーウェアメーカーが世に広めたカテゴリって印象。 今や趣味趣向に関わらず誰もが知るアイテムですね。 だからこそ「それってこんな服だよね」というステレオタイプが確立され、だからこそ「その服にその味付け?!」というユニークが成り立つ。 アルマーニ・ジーンズによるワッフルTeeはミントグリーンを使ったフロッキープリント・デザイン。 フロントにオールドイングリッシュにて掲げられた3つのモットー【love】【freedom】【peace】。 そして短い右袖に大きく鎮座する紋章グラフィック。 これ何モチーフなんでしょうね。 デフォルメが上手すぎてギリギリ分かんない。 大波かな? だとすればサーフィントレンドへのアプローチ。 さて太巾のネックバインダーも同色で揃えてミントグリーン。 そして袖端や裾端のステッチもミントグリーン。 ワッフルTeeと言えば、裾をこうしてラフに仕上げるロックミシン仕上げが特徴的ですが、そんなアイテムコードも巧みに色彩遊びのステージに昇華。 武骨な男臭いアイテムに、飛び切り瀟洒な味付け。 このギャップがたまらない。 キャビアのおにぎりみたいな感じ?違う? Made in ITALY サイズ表記S 肩幅:39 身幅:36 着丈:61 袖丈:19
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FABRICS INTERSEASON Sewn-Scarves Design Top
¥25,000
正方形のスカーフを2枚重ねて、部分的に縫い留めただけ。 サラッと薄手の、ヴィスコースみたいに華奢なウールローン。 そこに、ペルシャ絨毯みたいに重厚なゴシックパターン。 構造の簡素さから想起される衣服の原始的形態。 トップスって、これでも一応トップスですよね。 布が身体を覆っていて、首を通す穴があって、袖を通す穴がある。 多分トップスです。 でも本当にトップスでしょうか? ただの2枚のスカーフではありませんか? トップスってどこからがトップスでしょう? もしこれがミシン縫製でなく、スナップボタンとか革紐で簡素に留められているだけで、時に応じてスカーフにもトップス(暫定)にもなるのだとしたら、洋服ってのは「モノ」を指す言葉で居続けられるのでしょうか? 纏った時/着られる時 だけがトップスでしょうか? シチュエーションによって形態が決定付けられるのなら、「洋服」は「コト」性を帯びてきませんか? ……と、材料が普通の無地布ならこうした疑問は生まれないでしょう。 既に「スカーフ」として名前が決まっているものを材料にしてしまった手前、アイテムカテゴリの枠、定義そのものを揺るがすことになる。 もちろんこのレーベルのことだから、それをこそ、寧ろ最早それのみを狙ってるのでしょう。 洋服ってよりも、洋服を通して哲学的問いを投げ掛けてくる、現代アート然としたスタンス。 「あれ?」ってなったならそれで充分だと思います。 お洒落とかより、気付きの最初の取っ掛かりを売ってるアイテム。 結構ボロいです。 Made in Austria サイズ表記- 72×72の正方形 部分的に縫合して広めのアームホール&ネックライン
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CALVIN KLEIN 205W39NYC Irregular Cutting Knit Top
¥39,000
R.Simonsが手掛けたCALVIN KLEINの再編集。 2017/Fから2019/PFまでの6シーズンでお開きとなってしまった、後にも先にも無い最高の饗宴。 「アメリカらしさ」を極多角的に抽出し、解釈し直し、コラージュ感覚で前衛ファッションに押し上げる仕事。 土壌があまりに悪かった、もとい同氏の創作に不利であったことは結果に明らかであるが、しかしこうした記号性の再編集による仕事、その最高峰を表現するに相応しいレーベルであったとも思う。 このノースリーブのニットトップは、シンプルな一枚の前身頃に不規則(というか無秩序風)なカッティングを織り交ぜたデザイン。 左肩から右腰に掛けて、身体を斜めに横断するタック。 (これは無秩序を装いつつ、その実身体のウエストシェイプを確かに拾っている) そしてそのタック縫製シームに別色のニットバンドを挟み込む、という構造。 これの何処がアメリカっぽいのか。 問うまでも無く、これは星条旗の赤白ストライプ部分である。 実際に掲揚されたそれが風にはためき不規則に絡む一瞬をでも切り取ったのだろうか、アシンメトリーなタック構造はそんな偶発的一瞬の映写とも解釈出来る。 そして「アメリカらしさ」という記号の抽出は具体物だけでなく、“スタイル”にも適用されている。 つまり「アメリカっぽい物」 だけじゃなく「アメリカ人っぽい着方」。 それはニットファブリックを用いていながら袖を切り落とす構造設計そのもの。 「ノースリーブ/タンクトップ好きだよね」の認識。 根底に“男らしさ”への強い賛美があるお国柄、そこも抽出してる。 結果として、「アメリカ人のノースリーブ」じゃなくて「ラフシモンズお得意のノースリーブ・スタイル」という領域にまで昇華してもいる。 そうした記号的な諸要素を、あくまで前衛的にコラージュするデザイン体系。 これは洋服1着単位で見るよりも、スタイリング一式、なんならトータルコレクション全部で見てこそ完全に伝わるはず。 このコラージュ感覚は洋服1着の中のカッティングやスイッチだけでなく、それら完成品を組み合わせるスタイリングにも等しく宿っているから。 このモデルは残念ながらランウェイの記録の中では発見出来なかったけれど、個人的には就任後最初のランウェイ、2017FWか2018SSでの仕事ではないか……?と目測中。 たった6シーズンですからすぐ全体像もご覧いただけるはず。 ご贔屓のランウェイサイトで是非ご覧あれ。 Made in ITALY サイズ表記 S 肩幅:(37) 身幅:42 着丈:63.5
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90's J.C.DE CASTELBAJAC Face Graphic Design KN
¥16,000
僕の大好きな配色で組まれたキャラクターTee。 いや、間違えた、Teeじゃない。 これは半袖ニット。 タグは欠損してるけど恐らくコットン。 夏に軽やかに着たくなる、タイミングバッチリのテキスタイル。 なんか、特にこのキャラクター(スピーディ・ゴンザレスといいます)が好きとかじゃないんですが、やけに縁がありますね。 弊店でも度々ご紹介しています。 メキシコ訛りのなんちゃらネズミ。 すばしっこくて悪戯好きで、アメコミのドタバタに無くちゃならない系のキャラ。 背景と帽子(特大テンガロンハット)は編み変えで表現して、顔の細かいパーツ類は表面で別布を縫い付けて表現。 本当に手の込んだ顔作り。 ドレスアイテムと合わせて欲しい訳じゃないんですけれど、あくまで大人の洒落として、程良く締めるとこ締めてミックスを楽しんでもらえると素敵だなと思います。 Made in ITALY サイズ表記- 肩幅:53 身幅:65 着丈:66 袖丈:24
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90's KENZO (FR) Turquoise-Blue Short Knit Top
¥14,000
美しいターコイズブルーのウールニット。 色味は勿論のこと、ニット特有の上品な空気まで含めて素晴らしい。 そしてそれが、快活で瑞々しいコンパクト・サイズで設計されているギャップ。 平成ギャルへの共感…と言うよりは、全く別のモード畑からのデザイン。 それは例えば、円熟期を迎えたe90'sのMontanaとかR.Gigliとかが牽引したソフト・エレガンスの文脈。 所謂「パーティの終わり」の時期ですね。 FERREが手掛けたDiorもそこに含められると思います。 ハイウエストやワイドシルエットを生かし切るコンパクトトップ。 折角なので同時期のMontanaがデザインしたハイウエストパンツと合わせて、コテコテにしてみました。 でも良い意味で時代感/時代遅れ感が無い。 ミニマル故のエターナリティ。 東南アジアの真夏にウールか……という気持ちが無くはないけれど、しかしこれはウールニットでしか生まれない品格。 背中の小さな明きデザインに使われているボタンも瀟洒な貝ボタン。 このクオリティを保ったまま現代トレンドにも再合致してくれる嬉しいヴィンテージピース。 フランス本国企画のKENZOオリジナル。 Made in FRANCE サイズ表記L 肩幅:32 身幅:42 着丈:43 袖丈:26 これでLサイズです。伸びます。
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2001S/S CdZ Harako Leather Printed Worn-Out Tee
¥9,500
SOLD OUT
ブラウンとベージュのツートン。 まぁ使い易い2色コンビ。 アーシーなカラーパレット。 特にメンズファッションでは色んな定番にスッと馴染む。 でもこのツートンのやり方が唯一無二で素晴らしい。 ブラウンのデコルテからベージュのボディへの移り変わり、カラーブロッキングでもなければグラデーションでもない。 何を頼りに?って感じのランダムなラインメイク。 垂れる絵の具か?海岸線か? いや違う、これはハラコレザー、動物の毛皮にそもそも存在するランダムな柄そのもの。 これら気付きを踏まえて眺めていくと、丁寧に再現された毛並みにまた気付く。 馬かな? 使い易い定番Teeから、一気に攻めた切り口のデザイナーズウェアに変身。 洋服で最もライトなカテゴリに、最も不相応な素材を想起させるアプローチ。 夏に毛皮なんて! そんな馬鹿げた不可能を可能にしてくれるってのもこのデザイン技法の数多ある魅力のひとつ。 プリントは魔法。 特にこれは、技術の追求じゃなく頭の回転、その機知一手で新しい扉を開くナイスデザイン。 Made in JAPAN サイズ表記M 肩幅:46 身幅:50 着丈:71 袖丈:21
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L80's TRICOT CdG Back Logo Printed Polo SH
¥12,500
AD表記の始まる前、80年代の(多分80's半ばから後半くらいの)ポロシャツ。 前ボタン2つ、後ろにロゴプリント。 至ってシンプルなポロシャツです。 裾は天地ミシンってのが少し意外で面白いポイントでしょうか。 この手のシンプルなポロなのに仄かにヴィンテージ感が漂う……というのは新鮮ですね。 ボタンはリアルシェルの繊細なものが使われています。 予備も一つ付属していますが、全て割れたら普通のボタンに付け替えたって良いでしょう。 ギャルソンらしい奇抜なビジュアルメイクって感じではありません。 シンプルで少し上質で、ついでにスタッフ感を少し味わえる背面ロゴのデザイン。 ギャルソンらしいボリューミーなスカートとか、太いスラックスとかとの相性は言わずもがな。 1枚で事足りるような夏の日に。 Made in JAPAN サイズ表記- 肩幅:41 身幅:47 着丈:68 袖丈:17
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c00's ANVIL Micronesia-Resort Graphic Worn-Out Tee
¥11,000
ボロっと着古されたバカンスTee。 俗っぽい呼び方をすると、所謂「海モノ」。 80-90sのアメリカン・カジュアルから世界中へ広く普及したカテゴリ。 フィッシングとかダイビングとか、海モチーフのグラフィック体系。 カジキが跳ねてたり、ブラックバスがルアーを咥えてたり、珊瑚礁のカラフルな魚達が並んでいたり。 まぁ皆様パッとイメージが出来ましょう。 別に珍しいカテゴリじゃありません。 そんな中この個体に惹かれた理由ってのは異様に洒脱なそのカラーリングだけじゃありません。 (スモーキーな浅葱色。この色良いですよね……) 理由の一つは、「それがどこの服か」です。 製造国、とかの娑婆い話ではありません。 「どこを描いているのか」です。 ここで描かれているのはなんと《Micronesia》。 ミクロネシア連邦です。 地域で言うと一応オセアニア。 パプアニューギニアの北東に点在する群島を纏めた呼称。 Tシャツとしての立ち位置は普通にバカンスTeeなんですが、その行き先がニッチ過ぎるよね…‥という話。 この性格を言い当てるかのように、背面のモチーフチョイスも渋いところ突いてくるし。 アカエイのTシャツなんて誰も持ってない。 メジャーな観光地が嫌いな天邪鬼諸賢へ バカンス自体は嫌いじゃないでしょう。 Made in Honduras サイズ表記M 肩幅:49 身幅:51 着丈:65 袖丈:20
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80's BY AMERICAN by O.CARRETTI Pinup-Girl Graphic Printed Pink Tee
¥15,000
アメリカ古着から剥ぎ取ってきたようなピンナップガールのグラフィックそのままドカン! 彼らが少年の頃に見た憧れの再現、そこに伴うタイムラグの妙味。 そして再現と言えど忠実なコピーではなくどうしたって混ざり込むルーツや本人の美意識。 この服は本家とは違ったアンニュイな色彩感覚がたまに顔を覗かせています。 それは例えばグラフィックの下端、「BEACH」のテキストプリント。 まさかのヴィリジアングリーン。 ピンポイントでお洒落な色使い。 ファンキー且つ不思議な奥行きのある面白い一着に着地してる。 一枚で着たってインパクト抜群で可愛いけれど、インナーとしてサラッと入れても十二番に仕事してくれます。 陽気な服と合わせたいですね。 Made in ITALY サイズ表記XL 肩幅:56 身幅:56 着丈:73 袖丈:29
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e2000's DUFFER (EU) Graphic Design Beige Tee
¥12,500
SOLD OUT
ひもQみたいなグラフィック。 ウネウネウネウネと曲がりくねった先、最初と最後は「DUFFER」のタイポグラフィ。 2000年代初頭、ユーロ企画のDUFFER。 この時期からは特にグラフィックデザインが前に出てきますね。 TシャツでDufferを探すなら、この時期のユーロ個体に可愛いのが多いイメージ。 (重衣料は80-90'sの方が豊作) 今夏幾つかこの時期のTeeを展開します。 共通するディテールとしては、ネックラインの作り方が独特。 一般的なTeeと違って、襟リブが超細い。 そして仕様の丁寧さに多少の差異はあれど、そのリブトリムによって細巾に包むような縫製が多い。 先日ご紹介したGBHのTeeもそうなんですが、アメリカの質実剛健Teeとはここが決定的に違うんですよね。 Tシャツなんて構造で遊ぶ箇所無いからグラフィック勝負一択でしょ、ってところ、この辺りの小技もこの国の性格が垣間見えて面白い。 サイズ感はかなり普通。 Made in Portugal サイズ表記M 肩幅:45 身幅:54 着丈:66 袖丈:21
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c00's GBH (U.K.) Hibiscus Graphic Design Tee
¥11,000
以前も一度ご紹介したUKのストリートレーベルGBH。 前回の黒TeeはUKにおけるストリート・アイコンをプリントしたデザインでした。 こちらは直接的なストリートへの言及無し、ポップなイエローにハイビスカスを乗せたトロピカルなビジュアル。 一周ぐるっと花鎖で囲んでレイみたいにするところ、その半分は刺々しいイバラの切替。 「綺麗な花には棘がある」みたいな話じゃなくって、浮かれたトロピカルムードそのものへの皮肉。 これを分かりやすい黒Tee×赤/白プリントとかじゃなくて、ポップなイエローでやる所にこの国のセンス(と言うか性格)を感じます。 首裏バインダーテープ無し、それどころかネックラインを共布で包むだけ……という珍しい縫製仕様。 多少ストレッチが効いています。 徹底的に“アメリカっぽくない”Tシャツ。 Made in U.K. サイズ表記S 肩幅:42 身幅:44 着丈:60 袖丈:23
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2004's U2 Neck-Layered Design Tour Tee
¥19,000
2004年に行われたU2のVERTIGOツアーTee。 U2聴いたことない方でも耳にしたことがあるかも、iPodのCMにも使われた名曲です。 これは言っちゃえばバンTeeなんですが、一般的なそれらとは大きく大きく違います。 バンTeeなのにカッティングに凝ってる。 カッティングってギターの話じゃないですよ、服の製図です。 襟ぐりのリブニット部分がとってもユニーク。 明るくしないと見えづらいかも。 モードブランドみたいな変則レイヤードで作ってる。 こんなのやってたレーベルありますよね。 マックイーンだったか? 確かな記憶ではありませんが、これはただのマーチャンダイズにしては異例のプロダクト。 青と白の混じったメランジボディ然り、何故かイタリアで作ってる点然り、どうもただのツアーTeeとは事情が違いそう。 サイズ感はゆるめ。 背中にナンバリングTeeよろしく所属も書いてあることですし、一枚でドンと着るのが1番映えます。 Made in ITALY サイズ表記XL 肩幅:53 身幅:58 着丈:73+4.5 袖丈:28 レイヤードで使われている後ろ側の襟だけ異様に幅が広いです。 普段は付け足す襟分を加味して少し繰り下げられるネックライン、それを考慮してカットソーのリブ襟含めて着丈測定をしますが、この太巾リブは流石に一緒に出来ない。 リブを含まない着丈と、4.5cm巾のリブです。 レイヤードビジュアルも面白いですが、それらの高さが違うって部分が更に面白い。 どうでしょう、益々不可思議に思えませんか。 ツアーTeeでここまで凝るのか?と
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m90's FILA (US) Milky Purple Worn Out Tee
¥12,500
見慣れ過ぎると何処の国か分からなくなる事があります。 FILAはイタリアのブランドです。 なのでイタリア製、ないしユーロメイドが一応オリジナルっちゃオリジナル。 (ここまでインターナショナルに成長するとそんなのも些事ですが) で、この個体はアメリカ製。 この色!滅茶苦茶ユーロっぽいのに! 80年代、アメリカに憧れて自由な配色、オーバーなサイジングでストリートを席巻したイタリアン・アメカジ。 弊店でもよくフックアップしてるムーブメント。 その影響そのまんま、みたいなカラーパレット。 だのにアメリカ製。 ある種の逆輸入とも言えようか。 ヘイジー/ミルキーな円やかパープルのボディ。 リズムの良いアクティブな配色がそれを引き締める。 「アメリカっぽいユーロ」 は意識して集めた文脈ですが 「ユーロっぽいアメリカ」は全くの盲点。 めちゃくちゃ珍しくって、それ以上に面白い背景のある1着。 折角なので攻めた色遊びなんかもご検討いただけたら個人的に嬉しい。 売れちゃったけど、赤いチェックシャツのインナーとか、ピンクのジャケットのインナーとか。 (攻めた合わせの方が、グラフィックの内容に使われている色が良い仕事します) Made in USA サイズ表記L 肩幅:61 身幅:63 着丈:74 袖丈:20
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c80's BANANA RPB. Ancient-Mural-ish Monkey Graphic Boro Tee
¥12,500
エンシェント・ミューラリッシュ (ミューラル&ish) :古代壁画風 昔の文明それぞれの筆致とか作風とか知りませんけれど、壁画で残っていそうなタッチのグラフィック。 南米か、アフリカか……。 で、モチーフは猿。 猿ってのは北米にはいません。 生息していません。 バナリパの本拠地アメリカからは、完全に未開の地を想起させる動物。 (ついでにヨーロッパにも生息していない) 最初からアドベンチャーに即したワクワク感をファッションシーンに輸入しようとしたこのレーベルにとって非常に意味のあるモチーフです。 パッと何色と明言できないアンニュイな色味は褪せたパープルネイビーって感じ。 これがまた珍しいカラーリング。 「バナリパらしさ」 「バナリパらしくなさ」 両方多めに入ってる面白いカットソー。 結構着古されたボロい個体。 当て布まで入れたリペアまで。 これもまた美しい。 サイドシーム無しの丸胴、天地ミシン。 ボロ映えする条件。 本当にサファリを生き延びて来たような、ガチのWorn-Out。 Made in - サイズ表記 - 肩幅:44 身幅:48 着丈:67 袖丈:18.5 内タグ欠損
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c90's CANADIAN VTG Flags Printed Worn-Out Tee
¥8,000
カナダの東海岸、その果てにある港町 FalixのTシャツです。 日本で言うと横浜みたいな感じでしょうか。 ケベック州の南東隣だからフランス文化が入ってるのかな、と思いきや、根付いてるのはどちらかと言うとイギリス文化だそう。 プリントされているのは国旗じゃ無くて航海に使われる信号旗。 あんまり見る事の無い旗です。 何世紀にもわたって海事の歴史が紡がれてきたこの都市を象徴するグラフィック内容。 海が好きな方が着られるのも素敵ですし、カラーリングの可愛さで選ぶのもまたファッション。 ネックライン裏面にはキチンとバインダーが叩かれていて、同時代のヨーロッパよりも同時代のアメリカの作り方を踏襲してる感じがします。 各裾は天地ミシン。サイドシーム無しの丸胴ボディ。 全体的に薄汚いのがまた格好良い。 着古しの映えるボディ条件です。 カラッと渇いたラフな白Tee、夏の季語である洋服に乗るに相応しい、爽やかなビジュアル付き。 夏に着てください。 Made in CANADA サイズ表記XL 肩幅:55 身幅:59 着丈:74 袖丈:20
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