洋服解読所
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1980's AMERICAN SYSTEM by O.CARRETTI Fake-Slit Design Classic Polo SH
¥17,500
SOLD OUT
アメリカンシステムのポロシャツ。 個人的に好きで集めてきましたが、このポロシャツをフックアップした理由はこれまでと大きく違う。 いえ、胸の刺繍は勿論可愛いですよ。 高山植物っぽい花と、簡単な本結びのグラフィック刺繍、そしてロゴ刺繍を左右に散らしたデザイン。 “左胸だけじゃない”という非定番感、良いですよね。 でもそこじゃない。 このポロシャツはサイドシーム無しの丸胴ボディ設計なのです。 至って普通の鹿子生地(ポロシャツでよく使われてるアレ)での丸胴ってのは大変珍しい。 というか初めて見ました。 あまり注視するポイントでもないから見逃している可能性も無くはないですけども。 ではなんでそんなポイントに今回は目が行ったのか。 裾のスリットが犯人です。 サイドシームは無いのに、サイドスリットはある。 意味が分からないでしょう? これ、わざわざシームも何も無い所に切れ込みを入れ丁寧に中縫いして、“本来設けられるであろう位置”にゼロからスリットを作ってるんです。 ヤバ過ぎ。 ジルサンダーみたいな遊び方じゃないですか。 ジルサンダーみたいなブランドがこれをやるのと、ベストカンパニー、じゃなかった、アメリカンシステムみたいなブランドがこれをやるのとではインパクトが全然違う。 一見オーソドックス。 なんならレーベルのスタッフユニフォームみたいなビジュアル。 でも小さなポイントで素晴らしいウィット。 こんな服最高です。 Made in ITALY サイズ表記XXL 肩幅:56 身幅:62 着丈:70 袖丈:25
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c80's EURO VTG (MY CONF) Full_Pattern Viscose Poplins Polo
¥11,000
イタリアのマイナーレーベル。 勿論初見のタグです。 70-80年代にファッションシーンで再流行した非西洋的芸術の引用。 これもそんな柄ですね。 エッチングで作られた素朴な版を、後からコラージュ編集したオリジナルの柄パターン。 アフリカってよりはオセアニアとか東南アジアの雰囲気があります。 さて、それを全面プリントしたレーヨンポプリンのポロシャツ。 とっても涼しいです。 ニットじゃなくて布帛のレーヨンポプリンだから、快適に着脱するためにちゃんとルーズボディ。 (伸びない生地のプルオーバーはこう作らないと物理的に着れませんからね……) ここも涼しさの要因の一つです。 この服なんて特にそうですが、モチーフにしてるものと完成形のイメージのギャップ、ここがやっぱりとても面白い。 フランスの服に特に多いか。 これが東南アジアモチーフだったとして、東南アジアにこんな現代的なポロシャツも、シルクみたいに美しい質感のレーヨンもありませんからね。(ルーツの話) 非常に珍しい1着だと思います。 ここから何か合わせるときも良い感じに噛み合うものが沢山。 ライトアウターの季節になっても、良さが目減りすることなく楽しめるでしょう。 水洗い、出来ます。(超アドバンテージ) Made in ITALY サイズ表記M 肩幅:55 身幅:60 着丈:71 袖丈:25 伸縮性の無いプルオーバーですから、寸法で丁度の場合は、やめておかれた方が良いです。 少しゆとりがある…くらいが適正サイズです。
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80's HANES BODY “Patois” Graphic Design Tee
¥24,000
パトワ語で書かれたメッセージグラフィックTee。 We da people want to live inna peaceful world where all faces of da races live in harmony and witout prejudice! peace -俺たちは平和な世界で生きたい。それは偏見無しに、全ての顔、全ての人種が協調する世界だ。- みたいな感じです。 普遍的で、しかし何より重要で大切な願い。 FACEとRACEでベタ踏みしてるのもニクいし、そもそも一人一人の存在を“FACE”とする言い回しも粋ですよね。 背面に入る大判グラフィックもジャマイカの風景でしょう。 流石にちょっとワケの違うスペシャルです。 HANES BEEFYのオールドボディ。 サイズはXXLの特大。 夏に一枚でドカッと着るための一張羅。 背中見せられるうちに、ね。 Made in USA サイズ表記XXL 肩幅:63 身幅:63 着丈:75 袖丈:21
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c90's ANNE KLEIN Initical-Logo Graphic Tee
¥19,000
レディースファッションを、又は服飾史を包括的に触らないと、案外出会うことの無いレーベルかもしれません。 ANNE KLEINのHANESボディTee。 アメリカのモードファッションレーベルです。 キャッチーに言えば彼女はダナ・キャランのお師匠。 60年代後半に、90年代のミニマム・ニューヨークファッションに通ずるソフィスティケートを掲げた、アメリカファッション界の重鎮。 1975年に50歳の若さで世を去ってからはお弟子のダナ・キャラン氏がデザイナーに。 そして彼女も1985年に独立。 1988年にはDKNYのスタート。 その頃からいよいよ、スポーティで洗練されたレディースファッションの美学は全世界に轟きます。 商業性と合理性を何より重んじる国において、他に無い噛み合い方を見せたミニマムなソフィスティケートは、これ以降今日まで、「ニューヨークっぽい格好」のパブリックイメージとして根付くのですが、その始祖と称して差し支えないであろうデザイナーがアン・クライン。 このボディは90年代のHANESですから、ダナキャランも居なくなった時代ですね。 2000年代にはコレクション事業を廃止することから、レーベル自体の衰退は無視できない事実です。 その緩やかな下降線の中、その威光を如実に示すクールなグラフィックと、アメリカン・カジュアルの象徴たるHANESボディとが出会ってしまった極めて珍しい個体。 本来こんな服は生まれないレーベルですからね。 例えば何かしらのマーチャンダイズかノベルティ、若しくはスタッフ用のグッズかもしれませんが、そんな所までVOGUEは書いてくれない。 ロゴ物の中でも異彩を放つ、玄人向けの白Teeです。 名前だけでもいいから、この人を知っている方に着て欲しい、重要なヴィンテージ。 キレのあるグラフィック、温度感の無い冷えたモノトーン。 “爽やか”とはまた少し違いますね。 “冷やか”って感じ。 Made in USA サイズ表記XL 肩幅:55 身幅:57 着丈:67 袖丈:19
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c80's EURO VINTAGE S-France Carnaval Graphic Ex_Wide Tee
¥12,500
モナコ、ニース、カンヌ、ここまでは分かる。 ここまでは有名というか、まあ一般的です。 南仏のリゾートエリアですね。 色んな文脈の中で楽園的に扱われるリゾートエリア。 日本で言うと伊豆とか熱海か? いやそれだと都心から近過ぎるのかな。 では沖縄?まぁその辺はいいか。 問題はJUAN。これは何処? 日本で聞いたことのある方はあんまり多くないはず。 これはモナコとニースの間くらいの海浜リゾート地の名前。 他の都市に比べて単位が一個小さい感じです。 読みはジュアン。ジュアン湾ってのがあります。 そんな訳で、総じて南仏リゾートエリアをモチーフにしたグラフィックデザイン。 良いですね。最高の夏季休暇です。 よくよく調べると、どうも「ニースのカーニバル」ってのがあるみたい。 毎年2月に。 山車みたいな感覚なのでしょう、ド派手な巨大人形を担いで練り歩くカーニバル。 世界指折りのバカンス地における大きな観光材料となっているようです。 一応画像貼っておきますね。 多分、ご想像より元気な祭りです。 ヨーロッパに一着同じグラフィック、しかし表記される土地名が違うモデル、そしてグラフィックの一部を同じくして「Carnaval」の文言が追加された物を確認しています。 恐らくこれも、そのマーチャンダイズ、またはそこに近しいものではと推測します。 ここまで情報そろえば、この抽象絵画みたいなグラフィックは祭で先頭を歩く巨大人形に使われた色彩との共通点を見出せますし、その渾沌をこそ描けばこんな印象になるのも納得。 ハンガーフォトでも伝わるほどの超ワイドボディ設計。 この上からコンパクトなジャケットは羽織れませんが、一枚で着た時のユニークなドレープは一般的な定番ボディでは味わえない特異な感覚。 風通しの良いスーパーワイドで、気持ちだけでものんびりバカンスなんてどうでしょう………? Made in - サイズ表記- 肩幅:74 (?!) 身幅:69 着丈:64 袖丈:22 裄丈:60 右胸に小穴。 両脇には仄かに変色の残り。 殆ど消えましたが、言われて注視すると分かるかも、程度。
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2000's IT'S ALL ABOUT Classic Lure-Fishing Print Tee
¥8,500
2000年代のルアーTee。 釣りはタックルを準備している時が1番楽しい。 そんな訳で、数多ある釣りTeeの中でも、バスとのファイトシーンじゃなくて釣具にフォーカスしたこんなグラフィックは見逃せない。 ハードプラグばっかりなのも嬉しい。 Teeシャツのボディこそ2000年代なんだけれど、使われているルアーはもっと古い年代のものです。 1930年代にリリースされたやつもありますね。 浪漫派の釣りTee。 バス釣り直行かと思いきや、フライフィッシング用っぽいリールもあるし(G.Lens曰く、これはオールドタイプのベイトリールかもしれないそう)、スプーンやウキも混じってて、何処にいくつもりなのか若干読めない。 まぁそんな所シビアに見過ぎないでくださいね。 親父さんのタックルボックス引っ張り出してリファレンスにしてたりなんかして。 Made in El Salvador サイズ表記XL (Delta) 肩幅:61 身幅:62 着丈:68 袖丈:19 全体に細かな汚れが散ったカジュアルな着古しTeeです。
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90-e00's VERRI Skipper Neck Cotton Knit Polo
¥12,500
イタリアのハイエンド、VERRIによるコットンニットポロ。 ポロと言ってもボタンは無し、スキッパータイプ。 スキッパーを作る上での襟やフロントスラッシュの入れ方が大変ユニーク。 前ネックラインではザックリ切り込み、左右の襟を重ねてダブルブレスト風。 普通スキッパーって、ネックラインの切り込み“まで”で襟を終わらせます。 でもこの個体は切り込みの先、谷底まで降りて、“谷底の終わりまで”を襟の範囲としている。 こうして襟の型紙は滅茶苦茶面白い形に進化していきます。 普通のスキッパーよりもずっと禁欲的で、ある種緊張感まで漂うクールなビジュアル。 番手の細いしなやかなコットンニットは、程良く着古されたコンディション。 クール一辺倒ではない、古着ならではの絶妙なニュアンスも加わっています。 黒い服だけど古着によく合う。 涼しくありたいサマースタイル、ジャケットやシャツでドレス・エッセンスを足さずとも成立するプチ・ドレスの空気。 涼しいうちは是非一枚で、努めてシンプルに。 Made in ITALY サイズ表記48 肩幅:44 身幅:50 着丈:57 袖丈:22
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e2000's DUFFER (EU) Club Emblem Design Pale-Blue Tee
¥20,000
トゥモローランドが輸入し、Editionにて取り扱われていた時代のDuffer。 2000年代前半、なんなら半ば。 ギリギリユーロオリジナル。 淡い水色のTシャツ。 中心のグラフィックは架空のクラブチームのエンブレム。 ベストカンパニーみたいなデザイン感覚だなぁ…… かと思いきや、これアメリカに実在するボートクラブ。 インターネット曰くこの会は1890年の創設ですから、グラフィックにあるest.1888というのも強ち間違いではないのでしょう。 なんでまたそんな所のモチーフを引用しているのか。 コラボという訳でもなさそう。 純粋にただ「アメリカ古着」をサンプリングしているんじゃないの、というのが一応僕の見立て。 やんちゃで素敵じゃありませんか。 エンブレム内に組み込まれたBENE POGNOはDuffer創設時から一貫する大切なスローガン。 注意してみると、この時代のグラフィック物には至る所にこの文言が見つけられます。 ネックラインは非アメリカ的なトリムエッジ。 一般的なリブでの切り替えを入れず、リブ布で端を挟み込む縫製仕様。 この時代のDuffer、ないし周辺に散らばるストリートテイストのイギリス服で散見される美意識。 軽微な汚れはちらほら残っていますが概ね良好なコンディション。 先ずは夏にレコメンドする清涼剤的なTee。 リラクシング・バランスのジャケットと合わせて是非。 Made in Portugal サイズ表記S 肩幅:47 身幅:53 着丈:67 袖丈:24
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D&G Rhinestone-Design Side-Zip System C/S
¥20,000
夕暮れのダウンタウン。 高層ビルが覆い隠す夜空と絢爛に光る地上の星。 全てがドラマチックなピンクパープルに染まり行くあの時間。 影になる面からは次の時間の煌めき、夜景のイントロ。 本当に光ってるんだから手が込んでる。 つまり【CITY LIGHTS】の文字は細やかな電球を敷き詰めるようなグラフィックで作られているけど、そこに本当にラインストーンも組み込まれてる。 フラッシュを焚いて撮影してみると、その反射の過激なこと。 ネックラインとアームホール、そして裾も、全部切りっぱなし。 こんな凝ったプリントワークで仕立てているのに、何とも贅沢な選択。 そして両サイドはZIP社のゴツいオープンファスナー。 ちょっと裾が開いてスリットに出来るよ、とかじゃない。 容赦無くフルオープン可能。 同レーベルのカットソーカテゴリの中でもかなり作り込まれたスペシャルピース。 Made in ITALY ZIP_Zips サイズ表記48 肩幅:(42) 身幅:46 着丈:63
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c2000's PUMA (Euro) Japan-Motif Full-Red Graphic Tee
¥11,000
そこまで古くない個体。 そこまで古くないからこそ、面白い物が出て来るのがこのレーベルの特色でもあります。 ラグラン袖の、真っ赤なTシャツ。 ほんのり朱色系か。 入れてるグラフィック類が全部完全同色なので見えづらい。 胸にロゴと「10」のワッペン。 そして背中に背番号と、「JAPAN」のフロッキープリント、そして日の丸。 日の丸?! そう、日の丸が入ってます。 完全に日本モチーフの、海外受け良さそうなTシャツ。 何が面白いって、これがユーロ企画として作られていること。 そりゃこの国でこれ着るよりも、海外でこれ着る方がファッションだよな。 そう思うと同時に、いや、その感覚を日本で掴めたらもっとアイデンティティは深まるんじゃないか。 及びヒントになるのではないか。 海外感覚で作られた「日本」像を、新しいコンテンツとして、日本で着ること。 一回外の視点が入ってる、というのは非常に貴重なセンテンスだと思います。 Tシャツとしてのクオリティも非常に高いってのがまた良い。 Made in Turkey サイズ表記 肩幅:- 身幅:49 着丈:67 袖丈:-
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N.HOOLYWOOD “Moon-Walker” Graphic Classic-Body Tee
¥11,000
N.HOOLYWOODによる比喩Tee。 比喩Teeって何だよという話です。 グラフィックを見ていただけると、幾許かご納得いただけましょうか。 作り手もあえて名言していないのですから、私も名言する訳にはいかないのです。 ギリギリまで言ってるけど、でも明言するとしないでは決定的に違うのです。 世界一有名な月面歩行者をモチーフにしたデザイン。 そしてそのボディは、と言うと 全くステージ映えなんてしなさそうな、草臥れたアメリカ古着みたいな個体。 70-80年代くらいの、華奢で弱々しい、薄手のコットンフライス。 汗でピタピタに張り付くやつ。 サイドシーム無しの丸胴ボディで、各所ステッチも天地ミシン。 本当にアメリカ古着感覚で着るデザイナーズ古着。 ボロいデニム? ラギッドなレザーベルト? あえてテーラードジャケット? いろんな正解が浮かんできそうな一着。 Made in JAPAN サイズ表記36 肩幅:42 身幅:45 着丈:65 袖丈:19
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2000's PRINGLE Inside-Out Design Blank Motif Tee
¥9,500
SOLD OUT
私服でも使ってる2000年代半ばのプリングル・レッドタグ。 カシミヤの聖地Howickにて、カシミヤウェアのブランドとしてスタートしたという歴史から想像の付く通り、今でも極めてハイエンドなニットウェアを中心に展開してるレーベルです。 こちらのレッドレーベルは02-06の4年間展開されていたカジュアルライン。 05-11の6年間は、クレアワイトケラーがプリングルのクリエイティブディレクターを勤めているのですが、彼女が終わらせたラインがこのレッドレーベル。 カジュアル過ぎる、みたいな理由でね。 しかし私、こうした特級クオリティの作り手が製造水準を下げないままターゲットレンジだけを若めに設定して作り上げるハイクオリティ・カジュアルが大好きなんです。 それは例えばZEGNAやBOSS、RUFFO、LAMATTAなんかがそうでしょうか。 ものづくりの究極、クオリティの理論値みたいなのを更新する領域のレーベル。 プリングルがニットウェアというカテゴリにおいてその一端を担っているのは言うまでもありませんね。 そんなプリングルが作るカジュアル・Teeってこんなの。 英国を象徴するライオンを共生地で型取り、丁寧なピッチで縫製したデザイン。 そして随所に散らされたインサイド・アウトのアイデア。 ライオン縫製や縫い代の表出だけでなく、ネックラインのトリミングだってかなり特殊な構成です。 縫い代を処理し切らない。あえて内に隠そうとしない。 Tシャツで使う生地ってかがり縫いしなくても解れてこないんです(あくまで布帛に比べて)。 それを逆手に取っての強気なゴリ押し。 かなり遊んでますが、この淡いソフトグレーで嫋やかに仕上げてるもんだから、一見のビジュアルには全く静かな印象。 よくよく見てやっと気付く脱構築の連鎖デザイン。 肌触りの良いモチモチの生地でこれをやる、というのがそもそも贅沢なんですが、その辺りはもう言わずもがな、ですよね。 Made in CHINA サイズ表記M 肩幅:48 身幅:53 着丈:66 袖丈:21
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00-10'TOWNCRAFT Garment_Dyed Soft Ringer Tee
¥11,000
ふわっと柔らかに編み立てられたリンガーTee。 老舗タウンクラフトの、現代日本企画個体。 どこか染まり切っていないような、浅くて不明瞭なアッシュブラウンの染め。 パキッと染めるのを美しさとするならこんなのは不完全なのでしょうけれど、ここにこそ宿る柔和な空気感は非常に現代的。 こうなると、背景にある“Tシャツの本場アメリカの歴史”が生きてくると思います。 膨大な量のアメリカン・アーカイブからの引用がデザインのベースですが、こんなTeeを歴史の中からフックアップしようと思えば、きっとそれらソフトテクスチャのTee達は豪快なタンブラー乾燥機の洗濯に揉み尽くされ、我々の手に辿り着く頃にはピチピチ。 そんな狭き門をリスペクトとテクノロジーでこじ開ける仕事。 大きくも小さくもないレギュラーフィット。 加えて、この色でこのオーセンティシティ。 探すとなかなか無い。 Made in JAPAN サイズ表記M 肩幅:41 身幅:45 着丈:63 袖丈:19
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80's BEST COMPANY College-Print × Full Pattern Tee
¥17,500
変な総柄の上からダメ押しでカレッジプリント。 まぁ五月蝿いビジュアル。 手描き風のグラフィックは抽象画? 緑のチェックに紫のトゲトゲ? 見方によっては植物の細胞図に見えなくもない。 細胞壁があって、其々の部屋に核があって。 (何故か核って紫で描かれがちですよね) そしてオーバープリント。 YALE大学のサンプリングかと思いきや、肝心の所はBEST COMPANY UNIV.ですってよ。 じゃあそのYALEは何〜〜。 Will to KnowledgeでCollegeと韻踏んでくるのも小癪だし。 意訳すると《知識への意志》ですからね。 そんなの好きに決まってるじゃないの……。 なんか、Olmesの作品を色々見ていくにつれ、結構個体によっての温度差ってあるなぁと感じてます。 そしてこのカットソーは結構筆が乗ってると思います。 所謂 “ベスカンぽさ” みたいな所とはまた違う方向でのテクニカル・デザイン。 一枚で着てちゃんと成立するだけのパワーがあるし、これだけ強いとインナーでのチラ見せでも充分だったりもする。 Made in ITALY サイズ表記L 肩幅:46 身幅:51 着丈:72 袖丈:24
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P.SMITH JEANS Tattoos Graphic Design Tee
¥9,500
タトゥーみたいな筆致で描かれたグラフィック。 それを変則的なリズムでフロントに並べたデザイン。 ピエロとかスカルとかマリファナとか、まあまあ如何にもって感じのモチーフに紛れて、馬鹿みたいに積み上げたハンバーガーとかヘルメスの杖とか、明るいモチーフも混じってる。 この煙に巻く感じ、とてもポールスミス。 これがポップなオレンジボディに乗ってるから尚更混乱する。 ブラックボディに白プリント、とかなら「そういう服」だよねって思えるのに。 ちなみにこれはジョイックス取扱なのであんまり古くないです。 でもポールスミスのパブリックイメージを軽快に裏切りつつ、しかしそのバランスの奥にはポールスミスならではのウィットがあるでしょう。 こんなの良いなぁと思ってのピックアップ。 《悪い服》を触りたい訳ではありませんからね。 Made in JAPAN サイズ表記M 肩幅:42 身幅:45 着丈:67 袖丈:20
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e2000's ARMANI JEANS Flocky Printed Waffle Tee
¥12,500
SOLD OUT
良く伸びるストレッチ性に任せてピタッとコンパクトに着るワッフルTee。 軍用Teeをルーツに、AVIREXなどのミリタリーウェアメーカーが世に広めたカテゴリって印象。 今や趣味趣向に関わらず誰もが知るアイテムですね。 だからこそ「それってこんな服だよね」というステレオタイプが確立され、だからこそ「その服にその味付け?!」というユニークが成り立つ。 アルマーニ・ジーンズによるワッフルTeeはミントグリーンを使ったフロッキープリント・デザイン。 フロントにオールドイングリッシュにて掲げられた3つのモットー【love】【freedom】【peace】。 そして短い右袖に大きく鎮座する紋章グラフィック。 これ何モチーフなんでしょうね。 デフォルメが上手すぎてギリギリ分かんない。 大波かな? だとすればサーフィントレンドへのアプローチ。 さて太巾のネックバインダーも同色で揃えてミントグリーン。 そして袖端や裾端のステッチもミントグリーン。 ワッフルTeeと言えば、裾をこうしてラフに仕上げるロックミシン仕上げが特徴的ですが、そんなアイテムコードも巧みに色彩遊びのステージに昇華。 武骨な男臭いアイテムに、飛び切り瀟洒な味付け。 このギャップがたまらない。 キャビアのおにぎりみたいな感じ?違う? Made in ITALY サイズ表記S 肩幅:39 身幅:36 着丈:61 袖丈:19
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FABRICS INTERSEASON Sewn-Scarves Design Top
¥25,000
正方形のスカーフを2枚重ねて、部分的に縫い留めただけ。 サラッと薄手の、ヴィスコースみたいに華奢なウールローン。 そこに、ペルシャ絨毯みたいに重厚なゴシックパターン。 構造の簡素さから想起される衣服の原始的形態。 トップスって、これでも一応トップスですよね。 布が身体を覆っていて、首を通す穴があって、袖を通す穴がある。 多分トップスです。 でも本当にトップスでしょうか? ただの2枚のスカーフではありませんか? トップスってどこからがトップスでしょう? もしこれがミシン縫製でなく、スナップボタンとか革紐で簡素に留められているだけで、時に応じてスカーフにもトップス(暫定)にもなるのだとしたら、洋服ってのは「モノ」を指す言葉で居続けられるのでしょうか? 纏った時/着られる時 だけがトップスでしょうか? シチュエーションによって形態が決定付けられるのなら、「洋服」は「コト」性を帯びてきませんか? ……と、材料が普通の無地布ならこうした疑問は生まれないでしょう。 既に「スカーフ」として名前が決まっているものを材料にしてしまった手前、アイテムカテゴリの枠、定義そのものを揺るがすことになる。 もちろんこのレーベルのことだから、それをこそ、寧ろ最早それのみを狙ってるのでしょう。 洋服ってよりも、洋服を通して哲学的問いを投げ掛けてくる、現代アート然としたスタンス。 「あれ?」ってなったならそれで充分だと思います。 お洒落とかより、気付きの最初の取っ掛かりを売ってるアイテム。 結構ボロいです。 Made in Austria サイズ表記- 72×72の正方形 部分的に縫合して広めのアームホール&ネックライン
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CALVIN KLEIN 205W39NYC Irregular Cutting Knit Top
¥39,000
R.Simonsが手掛けたCALVIN KLEINの再編集。 2017/Fから2019/PFまでの6シーズンでお開きとなってしまった、後にも先にも無い最高の饗宴。 「アメリカらしさ」を極多角的に抽出し、解釈し直し、コラージュ感覚で前衛ファッションに押し上げる仕事。 土壌があまりに悪かった、もとい同氏の創作に不利であったことは結果に明らかであるが、しかしこうした記号性の再編集による仕事、その最高峰を表現するに相応しいレーベルであったとも思う。 このノースリーブのニットトップは、シンプルな一枚の前身頃に不規則(というか無秩序風)なカッティングを織り交ぜたデザイン。 左肩から右腰に掛けて、身体を斜めに横断するタック。 (これは無秩序を装いつつ、その実身体のウエストシェイプを確かに拾っている) そしてそのタック縫製シームに別色のニットバンドを挟み込む、という構造。 これの何処がアメリカっぽいのか。 問うまでも無く、これは星条旗の赤白ストライプ部分である。 実際に掲揚されたそれが風にはためき不規則に絡む一瞬をでも切り取ったのだろうか、アシンメトリーなタック構造はそんな偶発的一瞬の映写とも解釈出来る。 そして「アメリカらしさ」という記号の抽出は具体物だけでなく、“スタイル”にも適用されている。 つまり「アメリカっぽい物」 だけじゃなく「アメリカ人っぽい着方」。 それはニットファブリックを用いていながら袖を切り落とす構造設計そのもの。 「ノースリーブ/タンクトップ好きだよね」の認識。 根底に“男らしさ”への強い賛美があるお国柄、そこも抽出してる。 結果として、「アメリカ人のノースリーブ」じゃなくて「ラフシモンズお得意のノースリーブ・スタイル」という領域にまで昇華してもいる。 そうした記号的な諸要素を、あくまで前衛的にコラージュするデザイン体系。 これは洋服1着単位で見るよりも、スタイリング一式、なんならトータルコレクション全部で見てこそ完全に伝わるはず。 このコラージュ感覚は洋服1着の中のカッティングやスイッチだけでなく、それら完成品を組み合わせるスタイリングにも等しく宿っているから。 このモデルは残念ながらランウェイの記録の中では発見出来なかったけれど、個人的には就任後最初のランウェイ、2017FWか2018SSでの仕事ではないか……?と目測中。 たった6シーズンですからすぐ全体像もご覧いただけるはず。 ご贔屓のランウェイサイトで是非ご覧あれ。 Made in ITALY サイズ表記 S 肩幅:(37) 身幅:42 着丈:63.5
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90's J.C.DE CASTELBAJAC Face Graphic Design KN
¥16,000
僕の大好きな配色で組まれたキャラクターTee。 いや、間違えた、Teeじゃない。 これは半袖ニット。 タグは欠損してるけど恐らくコットン。 夏に軽やかに着たくなる、タイミングバッチリのテキスタイル。 なんか、特にこのキャラクター(スピーディ・ゴンザレスといいます)が好きとかじゃないんですが、やけに縁がありますね。 弊店でも度々ご紹介しています。 メキシコ訛りのなんちゃらネズミ。 すばしっこくて悪戯好きで、アメコミのドタバタに無くちゃならない系のキャラ。 背景と帽子(特大テンガロンハット)は編み変えで表現して、顔の細かいパーツ類は表面で別布を縫い付けて表現。 本当に手の込んだ顔作り。 ドレスアイテムと合わせて欲しい訳じゃないんですけれど、あくまで大人の洒落として、程良く締めるとこ締めてミックスを楽しんでもらえると素敵だなと思います。 Made in ITALY サイズ表記- 肩幅:53 身幅:65 着丈:66 袖丈:24
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90's KENZO (FR) Turquoise-Blue Short Knit Top
¥14,000
美しいターコイズブルーのウールニット。 色味は勿論のこと、ニット特有の上品な空気まで含めて素晴らしい。 そしてそれが、快活で瑞々しいコンパクト・サイズで設計されているギャップ。 平成ギャルへの共感…と言うよりは、全く別のモード畑からのデザイン。 それは例えば、円熟期を迎えたe90'sのMontanaとかR.Gigliとかが牽引したソフト・エレガンスの文脈。 所謂「パーティの終わり」の時期ですね。 FERREが手掛けたDiorもそこに含められると思います。 ハイウエストやワイドシルエットを生かし切るコンパクトトップ。 折角なので同時期のMontanaがデザインしたハイウエストパンツと合わせて、コテコテにしてみました。 でも良い意味で時代感/時代遅れ感が無い。 ミニマル故のエターナリティ。 東南アジアの真夏にウールか……という気持ちが無くはないけれど、しかしこれはウールニットでしか生まれない品格。 背中の小さな明きデザインに使われているボタンも瀟洒な貝ボタン。 このクオリティを保ったまま現代トレンドにも再合致してくれる嬉しいヴィンテージピース。 フランス本国企画のKENZOオリジナル。 Made in FRANCE サイズ表記L 肩幅:32 身幅:42 着丈:43 袖丈:26 これでLサイズです。伸びます。
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2001S/S CdZ Harako Leather Printed Worn-Out Tee
¥9,500
SOLD OUT
ブラウンとベージュのツートン。 まぁ使い易い2色コンビ。 アーシーなカラーパレット。 特にメンズファッションでは色んな定番にスッと馴染む。 でもこのツートンのやり方が唯一無二で素晴らしい。 ブラウンのデコルテからベージュのボディへの移り変わり、カラーブロッキングでもなければグラデーションでもない。 何を頼りに?って感じのランダムなラインメイク。 垂れる絵の具か?海岸線か? いや違う、これはハラコレザー、動物の毛皮にそもそも存在するランダムな柄そのもの。 これら気付きを踏まえて眺めていくと、丁寧に再現された毛並みにまた気付く。 馬かな? 使い易い定番Teeから、一気に攻めた切り口のデザイナーズウェアに変身。 洋服で最もライトなカテゴリに、最も不相応な素材を想起させるアプローチ。 夏に毛皮なんて! そんな馬鹿げた不可能を可能にしてくれるってのもこのデザイン技法の数多ある魅力のひとつ。 プリントは魔法。 特にこれは、技術の追求じゃなく頭の回転、その機知一手で新しい扉を開くナイスデザイン。 Made in JAPAN サイズ表記M 肩幅:46 身幅:50 着丈:71 袖丈:21
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L80's TRICOT CdG Back Logo Printed Polo SH
¥12,500
AD表記の始まる前、80年代の(多分80's半ばから後半くらいの)ポロシャツ。 前ボタン2つ、後ろにロゴプリント。 至ってシンプルなポロシャツです。 裾は天地ミシンってのが少し意外で面白いポイントでしょうか。 この手のシンプルなポロなのに仄かにヴィンテージ感が漂う……というのは新鮮ですね。 ボタンはリアルシェルの繊細なものが使われています。 予備も一つ付属していますが、全て割れたら普通のボタンに付け替えたって良いでしょう。 ギャルソンらしい奇抜なビジュアルメイクって感じではありません。 シンプルで少し上質で、ついでにスタッフ感を少し味わえる背面ロゴのデザイン。 ギャルソンらしいボリューミーなスカートとか、太いスラックスとかとの相性は言わずもがな。 1枚で事足りるような夏の日に。 Made in JAPAN サイズ表記- 肩幅:41 身幅:47 着丈:68 袖丈:17
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c00's ANVIL Micronesia-Resort Graphic Worn-Out Tee
¥11,000
ボロっと着古されたバカンスTee。 俗っぽい呼び方をすると、所謂「海モノ」。 80-90sのアメリカン・カジュアルから世界中へ広く普及したカテゴリ。 フィッシングとかダイビングとか、海モチーフのグラフィック体系。 カジキが跳ねてたり、ブラックバスがルアーを咥えてたり、珊瑚礁のカラフルな魚達が並んでいたり。 まぁ皆様パッとイメージが出来ましょう。 別に珍しいカテゴリじゃありません。 そんな中この個体に惹かれた理由ってのは異様に洒脱なそのカラーリングだけじゃありません。 (スモーキーな浅葱色。この色良いですよね……) 理由の一つは、「それがどこの服か」です。 製造国、とかの娑婆い話ではありません。 「どこを描いているのか」です。 ここで描かれているのはなんと《Micronesia》。 ミクロネシア連邦です。 地域で言うと一応オセアニア。 パプアニューギニアの北東に点在する群島を纏めた呼称。 Tシャツとしての立ち位置は普通にバカンスTeeなんですが、その行き先がニッチ過ぎるよね…‥という話。 この性格を言い当てるかのように、背面のモチーフチョイスも渋いところ突いてくるし。 アカエイのTシャツなんて誰も持ってない。 メジャーな観光地が嫌いな天邪鬼諸賢へ バカンス自体は嫌いじゃないでしょう。 Made in Honduras サイズ表記M 肩幅:49 身幅:51 着丈:65 袖丈:20
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80's BY AMERICAN by O.CARRETTI Pinup-Girl Graphic Printed Pink Tee
¥15,000
アメリカ古着から剥ぎ取ってきたようなピンナップガールのグラフィックそのままドカン! 彼らが少年の頃に見た憧れの再現、そこに伴うタイムラグの妙味。 そして再現と言えど忠実なコピーではなくどうしたって混ざり込むルーツや本人の美意識。 この服は本家とは違ったアンニュイな色彩感覚がたまに顔を覗かせています。 それは例えばグラフィックの下端、「BEACH」のテキストプリント。 まさかのヴィリジアングリーン。 ピンポイントでお洒落な色使い。 ファンキー且つ不思議な奥行きのある面白い一着に着地してる。 一枚で着たってインパクト抜群で可愛いけれど、インナーとしてサラッと入れても十二番に仕事してくれます。 陽気な服と合わせたいですね。 Made in ITALY サイズ表記XL 肩幅:56 身幅:56 着丈:73 袖丈:29
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