洋服解読所
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c90's BARNEYS NEWYORK Uniquely Yarned Oversized Cotton Jumper
¥36,000
枯れたコットンの意匠糸で編み立てられたチャンキーニット。 確か去年からでしたっけ、90年代のBARNEYS NYが良い、それもニットとコートが素晴らしく好みである……といった旨のフックアップを始めました。 僕自身も私物として沢山買って着ていました。 これは僕には大き過ぎて私物行きを泣く泣く我慢したスペシャルピース。 いつ売ってもいいんですが、まあ秋を意識し始める立ち上がりの時期は最高のタイミングのひとつでしょう。 フワフワした白いコットンヤーンを、黒い極細糸で締め付けるように設計された糸。 このニットはCotton92/Nylon8の組成でして、恐らくはボテボテに太った白い糸がコットン、それを締め上げる極細糸がナイロン、という配分ではないでしょうか。 白糸部分については、コットンで作るトリッキーな中空糸(中が空洞の糸)の可能性もありますね。 糸の中心に水で溶けるような芯材を据えて糸を作ると、完成した糸を水に付けることでコットン製の中空糸が出来たりします。 ※化学がお好きな方はこういうテクノロジカルデザイン、きっとお好きでしょう。 というのもこのニット、オーバーサイズの見た目の割にかなり軽いんですよね。 オーバーニットに欲しい滑らかなドロップ感はあるのに、レーヨンやナイロンみたいな重さは無く、あくまでコットンらしい素朴なドライタッチのままドレープするのです。 肩が凝らない。 恐らく前述した白糸パートと、それを締める極細糸との掛け合わせで生まれた質感なのでしょう。 そしてこの質感をこそ完璧に輝かせるのが、度を超えたドロップショルダーのボディバランスです。 肩幅74で袖丈が57ですからね。 着ると分かっていただけると思います。 ニットウェアについては、これまで自分の中で手本とする理想形がありました。 これが最高だ!みたいな像が。 そしてこの時代のBARNEYSのそれは、その像に非常に近しいという意味で好ましく捉えていたのですが、この個体は、最早これこそを新たな理想形のひとつに加えていいと思えています。 それくらい良いニット。 Made in - サイズ表記40 (明記がありませんが恐らくユーロメイド) 肩幅:74 身幅:67 着丈:70 袖丈:57 裄丈:97
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c90's BARNEYS NEWYORK (EU) Silk×Wool Mix Handloomed Jumper
¥25,000
シルクを混ぜたウール。 アイルランドでのハンドルーム(手編み)。 オレンジブラウン×アプリコットの優しく落ち着いたボーダーパターンは、どこか異国の情緒。 いや、どこの国って聞かれても困ってしまうのだけれど。 少なくとも、アメリカっぽくはないしアイルランドっぽくもない。超個人的な印象の話ね。 色味自体はポップなのに、落ち着いたトーンと光沢を抑えた生地感が全体の印象を数段シックに引き寄せてる。 こう書くと、趣味の良い-それこそ当時のBARNEYSに出入りしていたような-上流階級のためのボーダーニットという印象も次第に腹落ちしてくる。 鍵はシルクでしょうか。 35%入れられたシルク、これはウエディングドレスやスカーフで使うようなツルツル光沢のそれではなくって、シルクの持つもう一つの顔の材料。 コットンともリネンとも違う、キシッとした独特のオーガニックタッチ。 恐らくタッサーシルクやノイルシルクの類でしょうか、弊店でも好んで取り扱う素材です。詳しくはETRAKショップページの検索窓より、タッサーシルク、及びノイルシルクとご検索ください。 ニットは洋服の中でも特に「触り心地」の比重が高いカテゴリだと思います。 そしてその触り心地の評価基準には「良い/悪い」の他に「面白い」もありますこと、是非ご念頭に。 ミシン無し、手編みで繋がれる各パーツは裏面の仕様も全て美しい。 しかし、その接続部分に幾つか綻びが見られますこと、ご容赦ください。 ネックラインなんかに顕著です。 ヴィンテージニットと割り切ってお楽しみいただく前提ですが、もうここに細いチェーンアクセサリーなんて巻いちゃえばきっと可愛いのでしょうね……。 個人的には、ダーティな加工感とラグジュアリーな素材感を手掛かりに、ストリートの延長線上にあるネオプレッピースタイルに合わせると最高だと思います。 こっちはサイズそんなに大きくないので 女性も是非。 Made in IRELAND サイズ表記S 肩幅:50 身幅:53 着丈:60 袖丈:50 裄丈:77
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1997S/S Y's Diagonal Knitting Mock_Neck S/S Jumper
¥21,000
流石Y'sって感じの小難しいニット。 ちょっとロールした中途半端なハイネック。 斜め編みの影響なのか、安定してないヘムライン。 そして半袖のニットという絶妙な立ち位置。 「半袖ニット」でもう少しハイゲージの薄手の個体はまだ存在するんですが、ここまでオーセンティックというか、普通のセーターの顔して半袖なのは中々珍しい気がします。 個人的には、アクセサリーに頼らずとも首元に個性的なニュアンスを出せるこのネックデザインが素晴らしいと思います。 で、この辺りの編み地、多分凄く複雑ですよね。 ネックの編み地とボディの編み地が真っ直ぐ繋がっているセクションがあるかと思えば、それが途中でグニャッと急転回してネックラインの輪郭を作りに行ったり。 ボディが斜め編み(バイアスカットみたい)であるが故の難題なのでしょう。 本当に詳しく無いので美しい解説が出来ませんが、ミニマムなビジュアルの中に、煮えたぎるほどのテクニックが濃密に詰め込まれているデザインです。 テーラードジャケットのインナーにも優秀ですし、これ一枚の時はロンググローブを楽しむ絶好のチャンス。 Tシャツにレザーグローブって違和感ありますけど、ニットにレザーグローブなら何も不思議ではありませんからね。 真夏以外全てのシチュエーションで輝いてくれます。 Made in JAPAN サイズ表記- 肩幅:40 身幅:49 着丈:56 袖丈:19
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80-90's KRIZIA MAGLIA Front_Lace Up Design Halterneck Knit
¥16,000
KRIZIAといえば、当店では紳士服のUomoばかりを紹介してきました。 今回のはメインとなるレディースのニットライン。 オールニットのホルターネック・キャミソールです。 ぽってり太めの糸でちくちく編まれた可愛い生地感。 そこに合わせて、レースアップのコードも素朴でぽってりと。 これだけ肌見せ面積が多いのにセクシャルになり過ぎない印象のバランス操作、巧妙ですよね。 ここはデザイナーズブランドの仕事という感じがします。 しかし、こういう素朴さをキープしたニッティングは、ハイファッションがミニマリズムに突き進んだLate 90's以降は中々見られなくなった美意識。 (ほら、なんかシュッとしてきてニットもスリックになってくるでしょ特にレディース) さて美意識 って書くとなんか硬いですよね、大仰です。 もっと感覚に正直に書くなら カワイイ意識、もといカワ意識とかか。 KRIZIAの作る作品、特にニットウェアで顕著に感じるのは「あどけなさ」「こどもっぽさ」を否定しないよな、ということ。 文脈とかロジックとかで飾られがちなハイファッションの中で、直感が見せる衝動に正直なまま突っ走れるデザイナーだと思います。 で、普通それじゃアパレルビジネスとして成立しないんだけど、製品として成り立たせて商売を軌道に乗せるどころか、普通に服のクオリティまで物凄く高い。 普通にハイファッションとして堂々と立っていられる水準。 これはファッションの色んなレンジを見渡しても中々存在しない立ち位置の作り手だと思います。 遊び心を遊ばせ過ぎると、「まあビジュアル優先だしね」みたいなプロダクトクオリティに落ちるし、プロダクトクオリティに拘る人間は感覚的な“カワイイ!”の衝動だけではなかなか突っ走れない。 今回は素材感と肌見せ面積のバランス仕事に注目して欲しいのでインナー無し想定で組んでいますが、それでもまだ気後れがありましたら、勿論普段のTeeとか中に挟んじゃってください。 ちょっと草臥れてペラくなってきたようなVintage Teeは、白も黒もとても良く合います。 しっかりフィットする上に伸縮性のあるニットなので、中に挟むインナーでブラウジングを楽しむのもまた一興ですね。 それこそお気に入りのTeeを秋に連れて行ってあげるためのチューナーとしてもとっても優秀だと思いますよ。 Made in ITALY DEAD STOCK サイズ表記38 身幅:34~
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80-90's i MASCHI (IT) Unsophisticated Cotton Boxy Jumper
¥16,000
イタリアのマイナーレーベル i MASCHI より、素朴なコットンアクリルで編まれた野暮ったいセーター。 アクリルは毛嫌いされがちな素材ですが、この服では非常に上手く使われています。 (アクリルだけに“毛”嫌い ですってガハハ (?) ) のんびりとしたボディバランスにしっかり歩幅を合わせるような、スローで長閑なテキスタイル・デザイン。 この太さの糸でコットン100だと、ちょっと質感が粒立ち過ぎるところ、アクリルが程良くぼやかしてます。 で、勿論アクリル100だとぼやけ過ぎますから、コットンが引き締め役で必要。 丁度良いバランス。 この、「彩度を落としたオリーブドラブ」って色選びも至って普通、当たり障りない感じの選定なんですが、生地の良さがそれをアドバンテージに昇華してくれる。 そしてヘンリーネック部分の生地使いもお洒落ですよ。 奇を衒うこと無く、でもちょっと目を引く生地使い。 襟ぐりから続けて、前立て部分にストレッチ無しの別布帛を重ねてタフネスを補強。 ここに生成り色のヘリンボーンツイルテープを選ぶセンス。 安定感のある服です。 失敗の気配を微塵も立ち昇らせない範囲での、控えめな遊び心。 でも冷静に見ると、ボディバランスは異様に横長で、確かな攻めっ気は根っこに通ってる。 Made in ITALY サイズ表記- 肩幅:60 身幅:62 着丈:61 袖丈:55 裄丈:86
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c1990's GIORGIO ARMANI CLZ. Viscose×Cotton Knit U_Neck Skipper
¥22,000
今にも晴れ出しそうな曇天、はたまた晴天の中で一時的に被さったひつじ雲、はたたまたた、私と同じく盆地の生まれの方には馴染みが深いでしょうか朝が更けても散らない厚い白霧。 イタリアっぽい、いや正確にはARMANIっぽい、非常に細かく設計されたニュアンスカラー。 ほぼホワイトに届こうかというくらいに明るい、ペールグレーの色味です。 素晴らしい色だと思います。 爽やかなんだけど儚くて、今回サマートップスに宛てがわれているものの夏っぽさの押し付けを一切感じない。 生地単体/色単体で存在しているうちはあまりにも頼りない、吹いたら飛んでしまいそうな白灰色。 やっぱりこの人の扱うテキスタイルは、赤だの青だの、白だの灰だの、一言で片付く色の「あいだの色」、これが無数に存在します。 どれだけのグラデーションピッチで色彩を捉えているというのか。 さあ、そんな-色単体では頼りないほどに繊細な-この色、組み合わさる型紙が特段ユニークなもんで、「線」と「面」のコーディネーションの巧みさ、これを感じずにいられません。 本来のネックラインに割り込み、更に大きく刳り出されるよう増設されたUネックのカッティング。 このUの同一線上に続けて設計された羽襟。 これらが組み合わさって生まれるビジュアルは、扱った要素が「Uネックの拡大」だけとは思えないほど鮮烈。 普段のラウンドネックでは隠れてしまうジュエリーもここなら遠慮無く輝ける。 ①サマートップスであり、②ARMANIである。 この時点で、使える手数なんてかなり限定されているのです。 そんな中で(恐らく軽快に)捻り出される、ミニマルなのに独創的なカット。 そしてカット単体では主張し過ぎてしまいかねないところに合わされる儚い白灰色。 この合わせがセンスです。 この型紙に強い色を持ってくるとくど過ぎる。 この色味に無難な型紙ではあまりにつまらない。 互いが互いを無くてはならないものとする絶対のコンポジション。 夏服でもプリントやロゴに頼らずこのクオリティを当たり前のように出せるARMANI、もはや職人だと思います。 Made in ITALY サイズ表記52 肩幅:49 身幅:52 着丈:68 袖丈:24
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1980-e90's EMPORIO ARMANI 1/2 Hidden Button Knit Vest
¥22,000
E.Armaniの渋いニットベスト。 淡いソフトベージュ。 厚みのあるコットン。 アルマーニのシャツにもストレス無く重ねられるサイズ50。 完璧。ニットベストとして完璧なポジションにいます。 その上、編み地の目減らしでシャドーストライプを作り、フロントボタンシステムでも奇天烈なディテールアイデア。 滅茶苦茶面白いです。 前端、トリムニッティングに隠れる位置からボタンループを生やしています。 このボタンループを使うと、ボタンが半分だけトリムニッティングに隠れて、「ハーフ比翼仕立て」が完成するというわけ。 分かりやすい誘目性に頼らない、ミニマルな機転ひとつで決する勝負。 「アルマーニはこの服が良いよね」 なんて易々と言えないのは、こういう極上のアイデアがあらゆるカテゴリにあるから。 Made in ITALY サイズ表記50 肩幅:(38) 身幅:49 着丈:52 袖丈:-
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80-90's DUFFER Lightweight Cowichan Knit JKT
¥52,500
SOLD OUT
THE DUFFER OF ST. GEORGE それはレッドウイングを初めてU.K.に持ち込んだショップであり- その次はストリートシーンにadidas SUPERSTARを流行らせ- ストリート・デザイナーズ・ファッションにおける黎明期を力強く開拓したレーベル。 DUFFERはアメリカの服をサンプリングして現代風ストリートスタイル(これがアメカジとはまた違うのだ)に落とし込むデザインと、戦後の【50's U.K.】を支えたジャマイカ移民(通称“Yardie”)の着ていた服をイメージしたデザインの二軸が強い。 で、偶に超ニッチな古着のサンプリングをやったりする。 このカウチンニットは前者、アメリカの服のサンプリング。 カナダ生まれのカウチンニットを、ストリートファッションにも馴染むよう、軽妙にソフィスティケートしたデザイン。 先ずはシンプルに軽量化されてます。 生地…というか、糸そのものが細くなっているのかな。 シンプルな手法ながら、カウチンに付随する頑固な「もったり感」は綺麗に削ぎ落とされています。 そして襟も小さくなっていますね。 カウチンニットといえばショールカラーです。 本来は防寒で作られたものですから、首を守るために分厚いショールカラーが設計されますが、ここもスッキリと削ぎ落とされています。 あとは柄の意匠が動物とか自然に由来するものではなくなっています。 勾玉?みたいなイメージでしょうか。 アーガイルともペイズリーとも違う、独特な柄デザイン。 まさかトマトでもないでしょう。 とまあまあ、カウチンの重苦しい印象を真っ向から振り払うような軽量化デザイン。 削ぎ落とせばそりゃ使い易いビジュアルにはなるよなって感じ。 さて、本当に巧いのはここからです。 「削ぎ落としちゃダメな部分」は削ぎ落とさない。 ここが丁寧。 どれだけ軽量化してもこの服は確かに「カウチンニット」だと断言出来るだけのソウルを感じます。 それは結局のところ、素材への正確なこだわりだったり、ディテールへの誠実さだったり、古着コレクター(DUFFERは古着オタクの集まりです)ならではの厳格な審美眼だったり……するのでしょう。 ストリートファッションの脳と、元ネタリスペクトの脳、その両方が同じレーベルに併存している感じがします。 お陰様で、後世視点で向き合っても非常に良い服。 古着としての貫禄があるのに、トゥルーヴィンテージみたいに重くない。 それどこの?と尋ねてしまうような、誘目性と匿名性のハーモニー。 デニムに合わせてもそりゃ良いんですが… もっと攻めた態度の、アメカジではやらないような合わせにこそ使って欲しいデザインです。 多分、その時にDUFFER流 ストリートファッションの本懐は伝わるはず。 Made in SCOTLAND サイズ表記L 肩幅:68 身幅:63 着丈:63 袖丈:46 裄丈:83
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1980's HALFMOON by T.K. Ribbon_Yarn Design Cropped Jumper
¥55,000
リボン・ヤーンなんて言葉はありません。 今この服が存在してしまったから、この服のためだけに暫定的に作った言葉です。 これはナイロン製のシアーリボンをコットンニットと一緒に編み上げたクレイジープロダクト。 コットン部分の色は一定で、ナイロンリボンの色をチマチマと変えることで抽象柄を作ったデザイン。 アイデアの根本から逸脱した、超独創的なチャンキー・インターシャです。 なんだこりゃ。 こんな服が日本から生まれていたなんて。 正直、この個体と出会ってからこの時代のタケオキクチに注目し始めたと言っても過言ではないのですよ。 コットン67%-ナイロン33%とあることから、分量を2:1で固定しているのか? いやしかし殆どのコットン部分がカラーリボンで包まれているから、素材段階での重量が2:1だったのかな? 見れば見るほど「やられた」と痛感する、本当に面白いアイデア。(並びに 途方も無く大変そうな製造工程) こんな編み方なもんだからストレッチ性はタップリ。 まるで果物を入れるネットみたいに伸縮します。 そして着丈も袖丈もクロップド。 これまでのセーターの定型を大きく逸脱する新感覚のサイズバランス。 自分のサイズ感覚が凝り固まってきた方にこそ挑戦して欲しい、世界を拡げるだけのパワーがある素晴らしい遺産です。 Made in - サイズ表記- 肩幅:45 身幅:55 着丈:43 袖丈:40 裄丈:65
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1990's EMPORIO ARMANI Heavy_Yarn Cotton Box_Body KN
¥32,500
SOLD OUT
コットンニットに欲しい要素というのは言葉に出来るもの/出来ないもの どちらも様々感覚としてありますが、この個体はそれらの様々をスナイパーの如く撃ち抜いてきています。 太い糸でのミドルゲージ、心地良い重み、フラットな袖付けと正方形に近いボックスボディ。 ボタンのサイズや色味選定、選ぶ綿糸の長さ、柔らかさ、生地になった時の肌当たり。 襟と前立てのバランス、肩をどこまでドロップさせるのか、計算と判断、その根本に屹立する美意識。 そして何よりネイビーに緑を混ぜたような耽美な御色味! 北斎やライバルの広重が重用した「ベロ藍」、そのグラデーションの最深部にいる色味です。 ここまで完璧な個体は、これだけ洋服が溢れた現代において尚代えが効かない。 80年代ごろから既に新時代のエフォートレスをメンズウェアの世界へ開いていたArmani。 彼の美意識に時代が追い付いたearly90'sというタイミングで満を持して繰り出される、柔和で知的な紳士像。 1stラインであるGiorgio Armaniの服が成功した壮年への叙勲であるとしたら、この時代のEmporioはそこへ向かう情熱への伴奏者。 何かを好きになるに早いも遅いもありませんが、何かを好きになるって事は、自分の仕事を頑張ろうと腹を括る際の切れないロープになります。 そのロープに、弊店で取り扱う洋服が-あわよくば弊店が-なれれば、こんなに嬉しい事はありません。 Made in ITALY サイズ表記50 肩幅:57 身幅:61 着丈:58 袖丈:51 裄丈:83
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2000's EMPORIO ARMANI Empty_Tag Design Drivers KN
¥32,500
トロンプルイユ・タギング。 タギングってストリートの文脈で使われる用語ですが、一旦置いといてください。 騙し絵のタグ作りデザイン、です。 首元、左胸、左裾、両袖口の合計5箇所に黒い長方形。 左胸の長方形だけが本物で、他の4つはトロンプルイユ。 つまりタグではなく、黒糸での編み変えなのです。 (パッチではなく あくまでニッティングって所が肝要) 左胸の本物のパッチは、フライトジャケットからの引用ですね。 ポケットでもなく、フラップでもない、コの字に縫われてくっ付いてるだけの謎パーツ。 これはオキシジェン・タブです。酸素ホースをクリップで止める時のためのタブ。 あまりに用途が特異過ぎて想像が届きませんよね。 そして、首元のフェイクタグはチンストラップ。 胸のタブがフライトジャケット由来って所から鑑みるに、G-8の首元のストラップとか引用してるのかな。 袖口のタグは、多分テーラード物の生地証明タグでしょうね。着る前に取るやつ。 で、右裾にあるタグだけ分かりませんでした。 ワークウェア類かな…?とは思っているのですが。 まあまあそんな感じで、ドライバーズニットでありながら、様々な文脈から「タグ」の固定観念を引っ張ってきて、騙し絵として転用した最高の遊び心。 これがアルマーニ・クオリティで作られているんだからたまらない。 2000'sの個体だからこそ出たドライバーズニットです。 このカテゴリに関しては、細身全盛の この時代の物が最優秀でしょう。 全体的によーく伸びます。 Made in ITALY OPTI _Zip サイズ表記46 身幅:48 着丈:66 裄丈:81
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c80's EMPORIO ARMANI Diagonal Knitting Cotton KN
¥24,000
メンズの装いにおいてネクタイが印象付けるような斜め方向へのレジメンタル・ストライプ。 ……それをコットンニットでのニッティング・エッジで表現してしまったテクニカル・ピース。 中に白シャツとか入れると化けます。 この明るいワインレッドという色味も、アルマーニが得意としている軽妙な色味のシャツとの相性を鑑みて選定されているのでしょうね。 淡いスカイブルーやソフトベージュ、曇ったホワイトなどといったアルマーニらしい瀟洒なエアリートーンと激烈な好相性を見せてくれます。 もうその辺りまで総合的に包括して「デザイン」ですよね。 ベースは、同時代のアルマーニが得意としていたボクシーなボディバランスと、そこに厚みを加えるチャンキーな糸量バランス。 Vネック部分の分厚い凝った編み地なんて、正に“そう”です。 で、ベースが“そう”であるからこそ、思い切った仕事で生まれる斬新性は引き立ちます。脳が無意識のうちにベーシックと比較しちゃうから。 2000年以降にはいると、Vネックのセーターは細くなりがち。 スマートな男性像へ、という印象操作のロジックに基づいて、観念が固定されていくのですね。 でもこの個体はそうなっていない。 普通に時代柄もあるんですが、中にシャツを差し込むことを前提としてデザインされているからです。 中にシャツ入れるのであればVネックにしてあげた方が綺麗に収まるでしょう。 ここを「綺麗」と定義したとして、そこへの賛成/反対は、皆様の感覚の数だけあると思います。 でもそれらの上から更に、もう一回、アルマーニの美意識を、レイヤーとして新しく重ねる感覚で、このVネックにはシャツを合わせてみてください。 以上です。 チラホラ丁寧なリペアが入ってます。 なんか、編み物をわかってる人が入れたようなリペアです。 Made in ITALY サイズ表記48 肩幅:57 身幅:62 着丈:62 袖丈:50 裄丈:80
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c90's BARNEYS NEWYORK Lame_Mix Cashmere Shortsleeved KN
¥12,500
SOLD OUT
Taste Luxury Humorと銘打たれた珍しいタグ。 ユーロ製造の古いバーニーズの中でも一際珍しいのではないでしょうか。こんなニッチな探し物をしている私でも見たことがありません。 ラグジュアリー・ユーモアとはまぁよく言ったものです。 カシミヤメインの中に25%のナイロン。このナイロンが多分ラメっぽく光ってるんですが- -カシミヤだけで高級に仕上げようとするところでラメ糸を入れる感覚、それがもうユーモアであると。 関西人の感覚で思い起こすと、それは例えば全然おもんないヤツの全然おもんないボケやったりする訳なんですが、そういう時に感じる「世界の違い」をこの服にも感じます。 ハイソサエティの感覚で言うユーモア。 格式やら何やらに縛られた中で繰り広げる“それ”にしかない良さが確かにあるんです。 「半袖やのにタートルネックて!キスマーク隠すためだけの服やろ?」 と下衆な感想しか出ない人間には、格式として首を隠す美しさは解せないし、マルジェラのジャボも巻かないし、ラフもラバも縁が無いでしょう。 売り手としては、そのどちらの視点もフェアに持ち合わせていたいものです。 ちょっと話が脱線しましたが、とても良い服です。 タートルネックもノースリーブだと使える場面がなかなか限定されますが、半袖になると軽さと重さの奇妙なバランスが程良く中和されて使いやすいですよ。 キレキレのノースリーブトップを現実的に使い熟す時とか、1着あるととても便利。 Made in ITALY サイズ表記M 肩幅:37.5 身幅:44 着丈:56 袖丈:30
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e2000's BARNEYS NEWYORK Airy Green Cotton Knit Ensemble
¥21,000
SOLD OUT
古いバーニーズニューヨークのニット・アンサンブル。 儚く溶けるような淡いグリーン。 薄手故にあまり陰影コントラストの強くない、柔らかで控えめなリブニットのボディ。 ネックラインとヘムラインには、これまた控えめな波形のエッジ・ニッティング。 これレースでトリミングしてるように見えるけど全部編み地です。 この凝った端パーツも、ミシンではなくリンキングで繋がっています。 古いバーニーズのニットは非常に質の良いものが多いです。 ここでの「質」をもっと正確に言うと、上品な遊び心が先ずあって、その遊び心の実現に技術 及び手間を惜しまないプライド。 それが「質」です。 ただ良い物を作るだけなら、それはプロダクトとしての「質が良い」であり、ファッションとしての「質が良い」とイコールにはならない。 例えば、パーツ端を彩るレース状のニッティング、アレって本物のレースを叩き縫っちゃった方が何倍も楽です。安いレースも幾らでもあるし。 でもあえてニッティングオンリーで波形パターンの全部を作っちゃう、その労力とウィットが、言葉にならない「なんかスゴいかも」のワクワクを作るのです。 コットンオンリーのくせにドライクリーニングに出さなきゃいけないのがツラい所ですが、もういっそシルクのニットなんだと思い込んで、大切に愛でてあげてください。 Made in ITALY サイズ表記-/- 肩幅:32 身幅:35 着丈:53 袖丈:57 インナー 肩幅:29 身幅:35 着丈:46
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2006A/W CHLOE by PHEOBE PHILO Crazy Zip Open Fake_Buttons Cardigan
¥27,000
SOLD OUT
以前「カーディガンには前立てがある」という話に引っ掛けて、それをあえて取り除いたカーディガン・デザインをご紹介しました。 (ERMENEGILDO ZEGNAのホワイトベージュ個体です) その前提を加味して眺めると、デザインはかくも自由かと嬉しくなる。 前立てを設けて、その前立てとボディの接続箇所をファスナーでカッ開いたデザイン。 このファスナー明きは左右それぞれサイドネックポイントくらいまであります。 インナーとのコントラスト楽しんだり、ヘルシーに肌見せたり、お好きに色々やってください。 ヘルシーな肌見せってのは、フィービーとその師匠であるステラ・マッカートニーがChloeに持ち込んだモダンギャル・マインドの語彙のひとつ。 彼女たちの軽快なセンスは後にMcBringとして世を賑わせますが、それすらもその語彙のひとつ。 このカーディガンは、このヘルシーな肌見せギミックが無ければかなりコンサバティブで沈んだトーンのカーディガンでしょう。 このフリ/オチの関係作りも、コンサバティブに沈んだChloeを救う若きレディース・デザイナーの構図を明確に示しています。 さて、この服は変則的なファスナーデザインだけで終わりません。 フロントのボタンがフェイクです。 ファスナーで切り離される前立てにボタンホールは無く、代わりに特大のスナップボタンが隠れているという仕掛け。 ちなみにフェイクボタンの裏面にはChloeの刻印入り。 使わないフェイクボタンの、しかも裏面にまで神経が行き届くのか。 この個体は2006A/W、フィービー退任前のファイナルコレクションであり、実際はデザインチームが多くを担っていたとされていますが、この遊び心のクオリティを思うと、何も心配する事は無かったのだろうと痛感します。 最近僕カーディガンが好きでよく着ているんですが、これは手にした瞬間絶対お店行きだと確信しました。 良過ぎる。私物にするのが勿体無い。 Made in ITALY riri_zip サイズ表記XS 身幅:39 着丈:63 裄丈:75 寸法見ていると、例のファスナーを開けて欲しいんだろうな、という数字ですね。
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00-10's BROOKS BROTHERS Dark Navy S/S Turtleneck KN
¥8,000
半袖のタートルネックって良いなぁ と思う期間がありまして それが今。 テーラードジャケットのインナーに使うにも美しく、ニット×ニットのセルフ・アンサンブルも楽しい。 ボトムスとベルトを目立たせる時にも良い。 美しいボトムスと面白いベルト、それもベルトループに通らないような大きなベルトをアクセサリー感覚で巻く時にも良いと思います。 コンパクトなフィッティングと素肌にも気持ち良い上質な素材感。 Tee感覚で気軽にタックイン出来るニット。 普通のカットソーじゃ作れないクラッシー。 様々な上着を削ぎ落とし、ドレステイストを軽く軽く切り開く時、最後に残って尚輝く一着。 古くないブルックスの半袖タートルネック。 色味は深いミルキーネイビー。 特別珍しかったり、ディテールアイデアが楽しかったり、そんな服ではないと思います。 Made in CHINA サイズ表記XS 肩幅:33 身幅:43 着丈:51 袖丈:26 よく伸びます。
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c80's COURRÉGES One_Piece Knitting Body Long Cardigan
¥39,000
本国製造の超貴重なオリジナル・クレージュ。 これだけ物流や古着文化が発展した今も、日本にオリジナルの個体は殆ど入って来ていません。 とても良い古着屋さんで稀に見かける程度ですね。 この時期のクレージュが得意としていたニットウェア。 コンパクトなトップスなんかは見慣れた方もいらっしゃるかも。 でも、こんなロング丈のカーディガンは中々珍しいのではありませんか? このニット、脇線(サイドシーム)が無いんです。全くの丸胴。 アームホールや肩線は縫われているのでホールガーメントとはまた違いますが、このボリュームの身頃が一枚ボディで編まれている事実はかなりのイレギュラー。 裾端で一周、端から端まで150cmオーバーですからね。 こんなのドカンと靡かせたいです。 あぁ、そうそうフロントはボタン無しの完全なるオープンフロントですから、歩くと必然的に靡くんでした。 右前とか左前とかも無いです。 オールド・クレージュなんて女性の特権でしたが、この個体は男女問わずお楽しみいただけるんじゃないかな。 ちなみにボタン無いついでに、ポケットも片方しか無いのです。 後から手を加えたとかじゃなく、最初からですよ。 ガウンとかのラウンジウェアをイメージしてるのかな? あの手の服にはポケットがあまり要りませんからね。 そうであるとすれば、そうした景気の良い服をお得意のニット/お得意のインパクトカラーで 作り替えたサンプリング・デザインなんて解釈も出来そう。 意外と古着の白Teeとかも合いそうですよ。 Made in FRANCE サイズ表記B 肩幅:65 身幅:59 着丈:106 袖丈:49 裄丈:85
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c2000's BARNEYS NEWYORK Compact_Fit Flared_Cut Cardigan
¥11,000
大体2000年代、ちょい古のバーニーズ。 前立ての切り替えを設けず、前端の端にボタンループを取って付けてるデザイン。 左右のテンションによって前端に隙間を作るように着方が出来ます。 この仕様のカーディガンって中々無いんですよね。 前立て自体はボディの編み地から巧みに地続きに組み立て設計されている所もまたニクい。 ついでに袖口カフも、身頃裾のベルトセクションも、巧みに編み続きで設計されてる。 そしてその際、ちょっとフレアさせてドラマチックにシルエットメイク。 さあ果て、肩先も巧い。 ぱっと見一枚袖ラグラン。 しかし微妙な分量で肩線を摘んでる。 いわば肩先ダーツ、それをニッティングで成立させていますね。 ほんの僅かな分量のためシルエットに大きく関与するわけではないのですが、それでも多分、あった方が綺麗なのでしょう。 この身幅で入るお客様は、肩も大体合うはずですし。 コンパクトに着てニュアンスを楽しむタイプのカーディガンとしてピックアップしたのですが、それにしては各ディテール、技巧が凝らされ過ぎている。 とても良いクオリティです。 Made in - サイズ表記- 身幅:43 着丈:52 裄丈:82 内タグ取れちゃってるのですが、多分ウール。
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90-00's AGNES B. (FR) Frilled_Edge Ash Cotton Knit Set_Up
¥27,000
SOLD OUT
こうもスレたアッシュカラーでこのフリフリをやるんだ、ってとこが可愛い。 スレた ってのはダメージの話じゃないですよ、ニュアンスワードです。万一伝わらない方いらしたらごめんなさい。 ミニマルなリブニットでのセットアップです。 デコルテをバチっと開いて、ネックラインにぐるりと平坦な襟腰でのフリルカラー。 本当、バランス感覚ですよね………。 スリムスカートの裾にも同じように、フリルドヘムがデザインされています。 トップとボトムで一応、韻を踏んでるみたいな感じでしょうか。 アニエスの服って基本的に素っ気ないでしょう。 だから、着る側の気分で可愛いエッセンスをプラスしてテンションを調整していく(*足し算無しのニュートラルもまた可愛いのよな)んですが、この個体は珍しく最初から足し算をしてくれてますね。 あまり足し算しないから苦手、ではなく、“しない理由”に基づいての足し算だから滅茶苦茶 繊細で的確。 ここのバランス感覚は文句の付けようが無い。 ついでにこっちで付け足せるエッセンスもあまり無い。 足すと崩しちゃいそうで怖いんですもの。 そんな中、トップスをあえて雑に巻き込んでのボリュームベルトとか、古着の白Teeとかは相性が良いように思います。 ネックレスも良いと思いますが、トップはフロントに隠しちゃうくらいの回りくどさがバランス良いかなぁなんて。 スカートのウエストは現役のドローコードが入っていますので、ローウエストからハイウエストまでお好きな位置でお楽しみいただけます。 好きなだけ下げて、好きなだけ上げてください。 それぞれが単品単位でも十全に可愛いってのも、この手のセットアップの大きなアドバンテージですよね。 Made in FRANCE サイズ表記2/2 肩幅:39 身幅:43 着丈:50 袖丈:48 ウエスト:~72 レングス:60
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late80-90's JOSEPH HOMME TRICOT Dry_Touch Linen×Viscose Knit Vest
¥48,000
有機的で高潔なホワイトテクスチャ。 無垢であるホワイトの美しさと、それが経年によって変わりゆくことの情緒、その美しさ。 それら両方を肯定するデザインです。 カリッと乾きゆくリネンと、柔らかさによって快適なクオリティを下支えするヴィスコース。 気を衒うことのない朴訥な編み地やだらしなく垂れるポケットエッジが可愛いですね。 同時期のDriesやKenzoにも通ずる優しさ。 端正である事を是とするなら全然完璧な服ではないんだけれど、それをデザイナーズとして態々目指して作ってるって部分はあまりに異様。 早過ぎると思います。 「気持ち良く着れる服って良いよね」のノリで選んで良い服です。 でも、そのノリで選ぶなら他にも色々良い服はあります。 これじゃなきゃ満足出来ないと思ってからで良いと思います。 あんまり詳しく言語化出来ないんで、これは良かったら実物見にいらしてください。 極論、触らなくてもいいです。画面じゃなくて生の眼で見るだけで違うはず。 Made in ENGLAND サイズ表記1 肩幅:42 身幅:52 着丈:63
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80-90's ITALY UNKNOWN Linen×Viscose Hand Knitting Cardigan
¥39,000
リネンとヴィスコースで編まれた肉厚ヘビーニット。 古い病院みたいな無機質なホワイトとリネン由来のオーガニックな手触りのギャップ。 重たい生地だけどボディには透かし編みのストライプが入ってます。ここも重量感のギャップ。 シンプルなホワイトニットの顔して、中々出会えないニュアンス。 意図して理屈でやってるのか、天然のセンスなのか分かりませんが、本当に良い服。 普通クリエイションって、複数人のチームで、特定のビジョンを共有して進めていきます。 その共有の際、普通は言葉が必要です。 しかしファッションという分野はその限りではなかったりしますよね。 言葉に頼らずとも意思疎通が出来る種類の才能ばかりを集めれば、言語領域の外にある、こうした筆舌に尽くし難いニュアンスだって共有出来るのでしょう。 デザイン・テキスタイル・縫製・ビジュアルディレクション・セールス・・・まで一貫出来ればの話。 こうした洋服の、言語化できない魔力と向き合う度にそんな事を考えます。 ちなみに僕は、ケーブルニットの縄編みパートを前端に配置して「縄の縦線」をボタンホールに仕立てるというテクニカルな発想が大好き。 どのパートも良いんだけど、やっぱりディテールアイデアに人間の既知を感じて嬉しくなっちゃう。 感覚を領域外へと拡張する“イマジネーション”と、領域内で未踏の最高効率を弾き出す“デザイン”、どっちも尊くて、どっちも入ってる服だと思います。 内タグのコード見るに、多分良いとこに収められてた服でしょうね。 Made in ITALY サイズ表記44 肩幅:44 身幅:52 着丈:54 袖丈:56 裄丈:79
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2021F/W LOEWE by J.W.ANDERSON Any-Dimensions Line/Panel Design Cardigan
¥72,500
北アイルランドのスター、JW Andersonが積み重ねてきた仕事の一欠片。 2020's という時代をアーカイブするなら、先ず外して語れないのはコロナ時代でしょう。 「デザイナーズヴィンテージ」という意味で「アーカイブ」を使っている子達にこそ読んで欲しい。 今これを読んでいる人は全員当事者ですからよくご存知のことと思います。 明確に世界が変わった瞬間でした。 しかし鬱屈を鬱屈のままとせず、新しい形態のエンターテイメントや新しい価値観が生まれ、社会そのものに期せずして強力な選択圧が働いた時代でしたね。 ファッションはどう変わったのか。 作り手/受け手の数だけ定義がありますから一概に括ることは難しいのですが、アンダーソンのファンタジーは市民権を得たアンサーのひとつです。 LOEWEという世界指折りのハイメゾンを舞台に、飛び切りアヴァンギャルドな実験を繰り広げたクリエイション。 洋服という立体(3D)の中に平面性を強調したスクエアパーツ(2D)をドッキング。 編み柄(2D)で作ったカラーラインは立体のニットコードとしてテキスタイルを飛び出し(3D)自由に揺れ踊っています。 このシーズンは各国の新聞を使って発表されたこともキーセンテンスでしょう。 皆が平面の中でコレクションを見る時代に、これらのディテールデザインは「ページ」と「栞」にしか見えません。 もっと誇張する方法もあったでしょうに、日常服への溶け込ませ方、そのバランス感覚は圧巻です。 アーカイブってのも、言っちゃえば栞を挟む行為ですね。 毎日毎秒のように膨れ上がるファッションの歴史、その中で個人個人が「これは!」と思う箇所に栞を挟むのです。 それは時に着用であり、時に所有であり、時に紹介であり、時に記録であるのです。 災禍によって強く可視化された様々な鬱屈、それが綺麗に曇りなく晴れた人には必要無いのかもしれませんが、彼がコレクションに込めたファッションによるセラピー効果は、人間がAIではなく人間であるうちは、ずっと有効なのではありませんか。 Made in ITALY サイズ表記XS 肩幅:38 身幅:41 着丈:72 袖丈:67
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c1990's STARPOINT Submarine Graphic White Cotton KN
¥12,500
イタリア製、カステルバジャックじゃないポップ・ワーク。 潜水艦のグラフィックから左右の袖口まで、遊び心に満ちたカラーリング。 リブパート丸々色変えるんじゃなくて、リブパートの端っこ少しだけの色変えってのが超良い。 渋可愛い。 潜水艦グラフィックの内容も素敵ですよね。 いつかのCdG HOMMEだったか、シリアスなタッチの乗り物の設計図をそのままプリントグラフィックに引用してカッコ良いTeeを作っていましたよね。 その情緒に近いものがありますが、そこより幾分ポップなのが良い。 「春眠暁を覚えず」なんて言葉の通り、春ののんびりした空気は素晴らしいものです。 こんな感じの、優しいホワイトのコットンニットをだるっと着ていたい。 着て何処に行く、とかじゃない。着ていたいのよ。 その時、胸に描かれた設計図はポップで気の抜けたものが似合うという訳で。 Made in ITALY サイズ表記M 肩幅:60 身幅:62 袖口:67 袖丈:62 ユニセックスでおすすめ 袖口付近内側に微細な汚れあり
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80-90's E.PUCCI MEN Abstract Pattern Drop_Shoulder Silhouette KN
¥25,000
プッチのメンズ個体。 ユーロオリジナルでこんなの出るのか。 総柄は何とも形容出来なそうなアブストラクト。 何かしら元ネタはありそうですけれど、何れにせよハイソサエティ由来の物でしょう。 コットンアクリルのカリッとした質感。 薄くもないけど、あんまり温かくはないやつです。 肩周りを大きく作って裾で強く絞るテーパード設計。 ブラウジング万歳の80'sシルエット。 ベルト隠れるかどうかの丈感で、シルエットメイクの効いたパンツと合わせてブルゾン……って感じが想定解でしょう。 アルマーニ過ぎるか。 当時からずっと貴族の服ですけれど、普通に温度感の無い硬質的なカジュアルに混ぜ込むのがクールじゃないかな。 多分、華やかなカラーリングはレディースにって感じの感覚だと思います。 同時代、カジュアルレンジでは既にメンズも華やかなカラーリングで遊んでいましたから、そことの差別化もあったのかもしれません。 Made in ITALY サイズ表記46 肩幅:56 身幅:52 着丈:64 袖丈:51 裄丈80
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