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A.P.C. (OLD) Flat-Knitting Mao-Collar JKT
¥22,000
袖口をリブ編みに編み変えたり 裾口をリブ編みに編み変えたり そういったお節介を廃した オールフラットニットのスタンドカラージャケット。 ニットの伸縮性に任せて、ストレッチ前提のスキニーフィット。 感覚としてはカーディガンで カーディガンじゃ作れない緊張感がある。 ニットのくせに若干シリアス。 色味もそのムードを加速させてる。 おおよそ20年くらい前、イーストバイウエストが携わってた時代のやや古い個体。 ピンと来る人は来る、今必要なムードのド真ん中だけど、これを20年以上前にやってたのは凄過ぎるかも。 同時代だとジルサンダーやプラダも、このベクトルのデザインが多いけど、その2レーベルだともう少し凝ると思う。 APCに関しては、この素っ気なさこそが身上。 Made in ITALY サイズ表記M 肩幅:37 身幅:46 着丈:67 袖丈:62 性別問わず、細身の方へ。
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c90's FERRE JEANS Cotton&Silk Soft Touch Casual Sweater
¥18,000
SOLD OUT
80年代のイタリア、黄金期のアメリカンカジュアルを標榜したパニナロ・ムーブメントのさなか。 元ネタそのままを再現するんじゃなく、それらをベースに何か捻りや改良があって欲しい。 少なくとも、デザイナーが作品として提示するのであればそうあるべきだ。 ある者はカッティングツイスト。 ある者はカラーコーディネーション。 GIANFRANCO FERREのアプローチは ずばり、《マテリアル》。 若きエネルギーの輝き、その描写をFERREならではの豪胆で贅沢な素材選びによって実現。 ・若きエネルギーに目を向けるだけの感性の柔軟さ ・最上の素材を揃えられるだけの作り手としての地力 これが揃っているレーベルってのがなかなか無い。 何故なら元々、そうしたエネルギーは若手の数少ない特権武器、それを携えて“上質”というハイファッションの砦を攻めるのだ。 しかしそれを 本来攻め込まれる側のFERREは飲み込んでしまう。 若手からしたら、たまったもんじゃないと思う。 ストリートで生まれたパニナロ・ムーブメントにおけるFERREの初動ってのはそんなに早くなかったものの、彼の参入によって《あがり》になったように見てます。 近代ファッションの中で散見される[ストリート→ハイファッション]という、影響の逆流現象。 近年でこそ当たり前の図式になったけど、この時代のそれは取り分け稀少な現象。 イタリアを震源地とする 豪傑の無限パンチ。 存分に楽しめるデザインです。 コットンニットに20%のシルク。 カサっとドライな中にシルクのキシっとした独特の質感。 ネックラインは程よい広さでロールネック。 配色はあざといまでに綺麗なアメリカン・カジュアルのバランス。 このバランス。 この ビジュアルデザインとハイマテリアルとのバランス。 ハイファッションを描くデザイナーだからってカジュアルが下手な訳じゃないよ、という好例。 何でも出来るからハイファッションたり得ているんじゃないかな。 Made in ITALY サイズ表記S 肩幅:58 身幅:62 着丈:64 袖丈:60
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e00's THE DUFFER of ST.GEORGE Kid Mohair ×Nylon Shaggy KN
¥39,000
ジャック社が輸入していた2000年代初頭の僅かなレンジ。 キッドモヘヤとナイロンの50/50。 獣毛パートはウールなどを混ぜず、潔いモヘヤオンリー。 そして恐らく着用感と耐久度を向上させるべくミックスされたナイロン。 ここ。 ここが面白いポイントであり、それまでのモヘヤニットとの差別化デザイン。 このケミカルなナイロン繊維が、繊細なモヘヤシャギーの中で異様なヌメりと、意外性に満ちた色光の乱反射を見せるのです。 彩度も明度も落としたシックなネイビーベースの中、極めて細やかに輝くプリズム。 古着屋の店内で見た時も美しいのですが、実際にコーディネートして出掛けた自然光の中でこそ本当にギアを解放するクオリティ。 肌が痒くなっちゃいそうな例えですが、粉末状に砕いたガラス片を散らしたような星屑のシャギー。 2020年代にその人気が再燃させられたシャギーモヘヤ。 元ネタとなるトゥルーヴィンテージは勿論のこと、それらをブラッシュアップしたサンプリング・デザインも多く見られますよね。 オールドレンジのDufferってのは それを20年早くやっていたレーベルです。 この個体だけでなく、全ての古着で。 Made in ENGLAND サイズ表記M 肩幅:44 身幅:53 着丈:64 袖丈:69
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c90's FERRE JEANS Roll_Neck Pink Border Cotton×Silk KN
¥18,000
コットンニットもシルクニットも どちらも春の真打ち。 さらり軽やかなテクスチャの中にキシッと心地よいナチュラルなザラつき。 それらが無くとも春ってのは楽しい季節なのですが、しかしそれらを着て出かけられる春の日は言いようの無い素晴らしさがありますし、 もっと根本的なことを言うと こういう春ニットを用意して 春のその日を待つ時間にこそ、ファッションの大トロはあるのかもしれません。 そんな訳で理想系×理想系のスペシャルピース シルクミックスのコットンニットです。 春めく心を可視化したような可憐なカラーリング。 苺やカシスのリキュールで組まれたプース・カフェスタイルみたい。 均一に繰り返させるボーダー柄ってよりは、各層のカラーコーディネーションを美しく楽しませるミルフィーユパターン。 フロントには引き伸ばし過ぎて読み難くなったFERREのロゴ刺繍。 ネックラインはのんびりロールネック。 凝り性なデザイナーがウキウキで作ったであろう採算度外視のリラクシングニット。 メンズ/レディース問わず、どなた様でも。 Made in ITALY サイズ表記S 肩幅:54 身幅:61 着丈:65 袖丈:57 裄丈:86
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c90's JUN MEN Turquoise_Blue Moisture Tex Cardigan
¥8,000
色味と質感だけでピックアップしたカーディガン。 良い色ですよね。 ちょっとミルキーに、緑みも混ぜたターコイズブルー。 そして塾の先生が着てそうなテロテロのソフト・ハイゲージ。 十中八九レーヨンだろうと思っていましたが、ウールでした。 そこに一摘みだけ 化繊のミックス。 そのまんまコンサバにも使える服ですが、カジュアルな服装の中にアクセサリ感覚で差す枠で入れました。 Made in China サイズ表記M 肩幅:44 身幅:51 着丈:67 袖丈:65
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c90's KRIZIA UOMO Metal_Buttons Argyle Knit Vest
¥16,000
柔らかいウール系(判読不可)のニットに思い金属ボタンを選定したデザイン。 アーガイル柄ってのもフリが効いてる。 ただのお爺ちゃん服には落ち着いてくれない。 古いKriziaらしい捻りの入れ方。 背面のリブニットのピッチ幅も“らしさ”の一つ。 間隔が滅茶苦茶ゆるい。 メンズラインは本当に派手な事しませんよね。 徹底して趣味良い大人のウィット。 黒い服装する時にミックスしてください。 真っ黒に落ち切らない柔らかいブラックスタイルが気分の皆様へ。 (俺俺!) (こんなの滅茶苦茶今でしょう!) Made in ITALY サイズ表記M 肩幅:(43) 身幅:59 着丈:61
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MOSCHINO Macramé Knit × Embroidery Design Cardigan
¥22,000
隙間を空けまくった超ローゲージのマクラメニット。 手仕事のぬくみを表すような優しいソフトベージュの色味。 ニッティングで丁寧に形作られたニットの編み柄にビーズ刺繍のレイヤード。 手仕事に手仕事の掛け算。 ロボットやAIとの関係性について考えざるを得ない2020年代、こうした非機械的なエッセンスは否応無く輝きます。 ここまで凝ってるのは流石に大変そう過ぎるけどね。 フロントにボタン類は無し。 さらっと軽く羽織るだけのカーディガン。 重くし過ぎない軽やかなバランスも流石だなと感心していると、ニットとビーズの間、また一枚何かレイヤーがありませんか? ああ、そうか、ビーズ刺繍で花を咲かせる時にもう一枚、シルクのシフォン生地も挟み込んでいるのか。 丁寧にお花みたいな形にパーツを組み立てて。 ここのシフォンはエッジを処理せず、自然に解れゆくままに任せた仕様ですね。 この判断が生み出す仄かなデカダンスもまた奥ゆかしい。 全レイヤーが美しく調和した3段階のクラフト。 ヌーディな肌着テイストのトップスにこそ輝きそうです。 暑苦しい日本の夏でもアクセサリー感覚で楽しく使いこなせる1着。 Made in ITALY /AEFFE サイズ表記40 肩幅:37 身幅:42 着丈:51 袖丈:62 伸縮性が高いので大体の数値です。
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DRIES VAN NOTEN (94-96) Grid Design Oversized KN
¥55,000
DVNのタートルネックニットです。 オーバーサイズのソフトベージュのボディに、ニッティングで入れられた格子柄。 主張し過ぎない絶妙なウインドウペン。 こんなボリュームのゆるいセーターを 一枚でゆるっと被って ボトムスで変にコントラスト付けたりせず、アクセサリーも無しでニュートラルに…… なんて素敵じゃありませんか。 この時期のランウェイでも見られる着こなしですね。 三つ揃えの内容を捻って、Driesらしく華やかにドレスアップする本筋があって、それらに対する“日曜日”みたいな感覚で差し込まれるオーバーサイズのセータービジュアル。 このセーターも同ポジションでしょう。 ライカ期のもう一段階前、ルック期のスペシャルピース。 多分メンズ企画ですがレディースにも強くお薦めしたい1着。 暗く沈むのではなく、淡く消え入るような素晴らしい色彩設計。 Made in Belgium サイズ表記M 肩幅:53 身幅:77 着丈:74 袖丈:62 Mサイズでこれ。
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JOHNSTONS of ELGIN V_Neck Pink Cashmere KN
¥36,000
ジョンストンズで選ぶならこんな色味で。 理想通りのふわふわのカシミヤ、そりゃこんな楽しい色味は映えるでしょうよ。 つまらないハードルは蹴り飛ばして プレイフルに品質で花を添えちゃいましょう。 Made in SCOTLAND サイズ表記 38 肩幅:44 身幅:48 着丈:64 袖丈:61 イギリスの表記はややこしいですが 日本のM/イタリアの46-48くらい。 でも実寸優先で。
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c90's OXBOW (EURO) Airy_Yellow Exotic Graphic Jacquard KN
¥35,000
またひよこイエローの服を入れてしまった。 この色味好き過ぎるでしょう。 お得意の平面的でボリューミーなジャカードニット。 ほんわかした色味。 しかしそれを飾るのは奇妙な出自と、ねじれの位置からのリファレンス。 可愛いけど、どこか頭の捻子が外れていそうな稀有なバランス。 随所に同レーベルらしいエキゾチックなモチーフグラフィックを採用したビジュアル。 いままでTシャツやスウェットがグラフィックのキャンバスであったところ、それをニットウェアにまで拡張したデザイン。 需要は高いけど中々出てこないペールカラーのモデルです。 背中にドンと鎮座するグラフィックも活すべく、一枚で適当ぶって雑に着るのも可愛いですよね。 あえて身体に沿わせない、ボックスボディのアンフィット・ジャンパー。 Made in FRANCE サイズ表記L 肩幅:64 身幅:60 着丈:75 袖丈:53 裄丈:86
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'19A/W JIL SANDER Color Blocking Design Oversized Sheer KN
¥60,000
19年秋冬のジルサンダーより、 ランウェイピースの色違いです。 近年モデルで、しかも有名どころですから言うだけ野暮かな。 ルーク&メイヤーの仕事です。 厳格なテーラリングが目立ったシーズンでしたが、同時にそれを崩して自由なファッションを楽しむ為のピースも周到に揃っていました。 今回のニットもそのポジション。 ローゲージのシャギーモヘヤで編み上げられたオーバーサイズ。 67%もモヘヤ入ってます。 デリケート……! そしてなんと言っても ピンクブラウンとターコイズの 凄まじく美しいカラーコンポジション。 コレクション見て「これは!」となった方も少なくないのでは。 絶対インナーとカラーコントラスト付けて着こなしたいですよね。 ランウェイでは シャツとスラックスという黄金フォーマットを、大胆なサイジングアレンジでアップデートしたスタイリングに重ねられていました。 紳士服の基本的なスタイリングを一転させるリズムチェンジャーでありながら、レディースのスタイリングでも自由な組み合わせが楽しめそう。 折角のこんな珍しい配色ですから、スタイリングでも色味で遊びたいですね。 悩み甲斐、楽しみ甲斐のあるアイテムだと思います。 天網恢々 疎にして漏らさず ってこういう服に使うんでしょうね。 Made in ITALY サイズ表記48 肩幅:65 身幅:67 着丈:83 袖丈:72
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JOHN GALLIANO Back Logo Design Circle-Sleeve Knit Parka
¥58,500
ジョンガリアーノのニットパーカー。 外袖を扇状に大きく展開した奇天烈なスリーブデザイン。 この扇の中間地点、内肘の部分には斧状のリブ編み切替。 カーブを視覚的に増強する狙いか? フロントは同素材のカーディガンを前身だけフェイクレイヤード。 フロントはロゴの彫られたダブルジップ。 (カーディガンはボタン) そして背面には初期のエンブレムロゴ。 プリントや刺繍ではなくあくまでニッティングで。 皆様はご存知でしたか、 ジョンガリの初期ロゴにネコチヤンがいること。 いつもタグサイズでしか このエンブレムロゴ見ないから気付かないでしょう。 中心にネコチヤンがいます。 可愛いですね。 前述しました変形袖は、着ると展開された分が腕に無理矢理沿おうとした結果、アウトラインにのみ夥しい量のドレープが生まれることになります。 又は、そのカーブのままストンと落ちて螺旋階段みたいなドレープになるか。 見ても楽しい、着ても楽しい、途轍も無いスペシャルです。 初期個体かなと思っていたら、そこまで古くないのは意外なところ。 軽微なものですが、左の袖口に1-2ミリの小穴があるのでご注意ください。 加えて、あるあるですがラバータグの一角に縫い外れあり。 それ以外は概ね良好です。 余裕で美品。 あと他のポイントが強過ぎて霞んじゃいますが、ウールニットの質も最高。 滅茶苦茶滑らかで気持ち良いです。 男女とか普段のテイストとか、そういうの関係無く全員にお薦め。 フリーサイズみたいなものですが、どちらかと言うとダボっと着る方が可愛いか。 Made in CHINA (GIBO) サイズ表記S 身幅:55 着丈:68 裄丈:98/140 裄丈は円形展開分を畳んでの計測と 円周部分も全部伸ばしての計測の2通り表記
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c90's LES COPAINS (IT) Basic Fit Ex_Soft Cashmere Jumper
¥56,000
カシミヤでここまでボリューミーにやれるのか。 流石にLes Copainを見る目が変わった作品。 もとよりニットウェアなんて特に上質なものを作っていた印象ですが、極地のひとつだと思います。 贅沢に分厚く、でも大きく広げず、ベーシックなジャストバランスの範疇で作るリラクシングムード。 そんな訳で上からのレイヤードも結構楽しめます。 理想は一枚サラリですが。 弊店でも縁ある限り扱ってますが、カシミヤと言えばで名の挙がる諸レーベルをゆうに打ち負かせる水準です。 いや本当に。 Made in ITALY サイズ表記48 肩幅:46 身幅:57 着丈:63 袖丈:62
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80's ITALY VTG Fictional American Taste Printed KN
¥24,000
イタリアのレトロカジュアルの中でも飛び切りその色が濃厚なピース。 スウェットのふりしたオーバーサイズセーター。 はっきりしないボヤボヤのカラーパレットで、絶妙な解像度のアメリカナイズド。 もうたまらないグラフィックデザイン。 ボディは兎に角ルーズ。 経年相応のちまちました汚れが散るアイボリー。 アクリル100%の、容赦無くチープで軽いテクスチャ。 この時代の流れを酸いも甘いも全部掻き集めて滅茶苦茶過激に盛り込んだバランス。 肩幅で71って。 XLにしても限度があるだろう。 いいや、こんなのは限度だ何だと言っていては楽しめない。 現代ゆるふわ古着系 とも 当時のコスプレ とも違う 現代カジュアルを作れるポテンシャルがあるスペシャルヴィンテージ。 ちゃんと逃げながらオリジナル作っていきましょう。 それにしてもこの編み地でヘンリーネックって、なんかサーマルシャツみたいな情緒がチラつきますね? もしかしてサンプリング材料の一つにあるのか?サーマルが…… Made in ITALY サイズ表記XL 肩幅:71 身幅:69 着丈:67 袖丈:50 裄丈:86
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c90's MOTOR OIL (EURO) Graphical_Jacquard Tartle_Neck KN
¥12,500
イタリアのマイナーカジュアル。 大体90年代くらい。 モーターオイルという名前。 その時代ってDIESELが誕生して勢力を拡げていた時代なんです。 そこに肖ろうとした名付けなんじゃ、なんて邪推してます。 何にせ、80'sの享楽的であわや突飛なまでのファンシーカジュアルから90'sの地に足付けたデザイナーズ・カジュアルに移りゆく時代の服だと思います。 2色コントラストでパキッと単調に作る、「光」の表現。 旭日旗みたいな光条。 上下の縁取りは波の象形でしょうか。 ミルク・クラウンみたいなグラフィック。 その間にぐにゃぐにゃのテキストグラフィック。 ここはなんて書いてるか解読出来ませんでした。 ネイビーベースで全体的なテンションは抑え目ですが、かなり気の強いアグレッシブなグラフィックセンス。 これをTシャツとかスウェットじゃなくてニットに乗せてるのが滅茶苦茶に面白い。 しかもタートルネック。 1番無いでしょうタートルネックは。 カジュアルな服だから、って訳ではありませんが、フロントにちょっと汚れが散ってます。 コンディションまでカジュアルにならなくって良いのに……。 てな訳で、素晴らしくカッコ良いですが若干難ありの扱いです。 お気になさらない方は是非。 Made in ITALY サイズ表記 肩幅:50 身幅:58 着丈:60 袖丈:56 裄丈:83
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80-90's PAUL SMITH (EURO) Airy Yellow Classic Jumper
¥15,500
イングランド製の古いポールスミス。 僕が個人的に好きな柔らかいヒヨコイエロー。 網状の編み地でのんびりピッチのストライプを作ったニット。 コットンとアクリルのハーフで、冬用のニットよりも幾分軽やかなテクスチャ。 色味通りの軽やかさ。 ネックラインや裾部分のリブに注目。 これは編み変えではなく切り替え。 編み続けて編み方を変えるのではなく、別の生地(ここではリブニットのこと)を普通にミシンで縫い合わせているアナログな仕様。 ハイクオリティってよりも、レトロで洗練され切っていない野暮ったい情緒を楽しむ服かなと思います。 色味は柔らかくってのんびりした印象ですけれど、サイズ感はわりとコンパクト。 このバランスも今良いなと思います。 ルーズなブルゾン系だけじゃなくてテーラードジャケットの中でも仕込めるサイズ感。 それこそポールスミスっぽいツイードのテーラードとか最高でしょう? 見た目はセーターなのに、ラフにパンツに突っ込めるボリューム感。 Made in ENGLAND サイズ表記S 肩幅:39 身幅:48 着丈:66 袖丈:54 ・袖口裏面など経年相応の汚れあり
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c90's DIESEL (EURO) Native-American Motif Cotton KN
¥24,000
DIESELがインターナショナルに成功する前のアーリーピース。 この時期の洋服は非常に稀少です。 弊店でも縁ある限り集めていますがサッパリ出会えない。 手の込んだユニークなジャケット類が多いイメージなので、こうしたニットウェアは殊更物珍しい。 この時期に欲しくなるピンクオレンジのコットンボディ。 80's調子の超横長設計ボックスボディに鎮座するのはネイティブ・アメリカンモチーフの編み変えデザイン。 サンダーバードと呼ばれているやつ。 80年代のヨーロッパに吹いたアメリカン・カジュアルの風。 このDIESELというレーベルも、実はガッツリその影響下にありました。 だからオールドレンジだと、こんな野暮ったくてポップな個体も出てくる。 そもそもの球数が少な過ぎるけど。 このレーベル名“DIESEL”が示す通り、新しくてエネルギッシュなアティテュードはそのままに、時代の空気も濃密に編み込まれたオリジナル。 同じレンジのカジュアルジャケット達を春に連れて行ってくれる完璧なセーター。 そしてこれを一枚でゆるっと着て出掛けられる春の日の幸せったら。 Made in ITALY サイズ表記L 肩幅:63 身幅:61 着丈:62 袖丈:53 裄丈:85 袖部分にすこし汚れあり
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c90's KRIZIA UOMO (EURO) Airy_Pink Cotton Cable Knit
¥12,500
90年代半ば以前の、古いクリツィア・ウォモ。 他のイタリアン・レーベルのメンズファッションからは中々出てこないファンシーで可愛い色味。 いや、メンズでこの色味…! それだけで稀少です。 男性の男性らしさ 女性の女性らしさ みたいな部分の探究にハイファッションの興味が向いていた時代ですから、こうしたジェンダーのハードルを超えてくれるようなレーベルって意外と少ない。 今ならそんな事無いのですけれど、でもそうなると品質面で敵わない。 ビジュアルどうこうでは届かない、洋服としてのデザインの質が圧倒的ですから。 極めて現代的な、当時で見ればもはや先進的な、柔和で優しい男性像。 これをちゃんと男っぽく、洋服に対してはギャップを以て着るのが格好良いと思います。 しかしパートナーとシェアして……なんて楽しみ方にも、これ以上無いバランス。 実際の桜みたいな淡いピンク、 春めくコットンニットの優しい重み、 当時のメンズのSサイズの均整。 着ていて気分が上がる洋服の筆頭です。 いつ着ても素敵ですが、先ずは春に。 Made in ITALY サイズ表記S 肩幅:51 身幅:56 着丈:69 袖丈:66 右袖など、経年相応の軽い汚れあり
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c90's GIULIANO FUJIWARA (EURO) Full Knit Design Soft Duffle Coat
¥32,500
藤原デザイナーがまだ御存命でいらした90年代のユーロ個体。 デザイナーも創設者も日本人ですが、イタリアのレーベルです。 KENZOみたいな感じ。 だから何となく違和感がありますが、強いて言えばこのレンジがオリジナル。 (日本製造の物も本人が指揮取っていたかもしれませんけれどね) 全部ニットで作った柔らかいダッフルコート。 フードが付いた大きなカーディガンにトグルを付けただけじゃない、と言われてしまえば否定が出来ませんが、まぁ厳格なカテゴライズは不要でしょう。 ジュリアーノ・フジワラにしてはベーシックな服。 ダッフルコートなんてのは 元より完全に防寒防風のためのミリタリーウェアでしたから、お洒落着として街に出回るようになってからも、その重苦しい印象ってのは固定されていました。 「そういうもん」だったんです。 それを、丸っとニットで作り替えてしまった。 ともすればコートの中でも最重量級のコートが、あわやカーディガンでは、というボリュームに。 こうした固定概念を打ち崩す動きは70-80年代のプレタポルテの隆興につれて大きくなりました。 アルマーニがやりそうなソフィスティケートですね。 そうでなければイッセイミヤケが、PLANTATIONで出しそうな雰囲気。 ダッフルコートの優しい雰囲気はしっかり残しつつ、実際室内でもストレス無く着回せるようデザイン。 厳寒地ではもう一枚アウターが欲しいところですが、アウターの中からトグルが覗くというバグみたいな遊びも面白いですよ。 そしてその分、楽しめる季節も幅広い。 ドロリ重たいニットが綺麗に落ちてくれますから、華奢な方がオーバーサイズで着たって美しい。 Made in ITALY サイズ表記50 肩幅:63 身幅:66 着丈:80 袖丈:56 裄丈:90
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90's KOMODO Primitive Wool Knitting Vest
¥35,000
前回のポップアップではご紹介が間に合わなかったKOMODOのニットピース。 ぽってり太い毛糸で編み立てられたジップアップベストです。 KOMODOらしい、ランダムで未洗練なノンシャラン。 平置きした時のボディの歪みまでもが愛おしい。 洗濯での型崩れとかじゃなく、多分最初からこんな感じ。 端にはミルキーブルーの太巾フレーミング。 このカラースイッチを繋ぐ、手縫い風のブラックステッチがビジュアルをほんのり引き締めてくれる。 是非強気なレイヤードスタイルにスパイス感覚で。 ただ「エスニック」で終わらない、それらを材料とし新しいストリートファッションを目指したイギリス人バックパッカーの開拓デザインです。 レーベルの詳細は他ページに書き過ぎていますのでこちらでは割愛。 Made in NEPAL サイズ表記M 肩幅:45 身幅:55 着丈:64
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FERRETTI Graphic Knittrng Chunky Jumper
¥15,000
アルベルタ・フェレッティのセカンドライン。 ぽってり太い毛糸でチマチマ繊細に組み立てられた幾何学の総柄。 幻想的なカラーパレットが織り成す(編み成す)それはステンドグラス宛らの大迫力。 今回のポップアップではスキーニットを主軸に、チャンキーニットが生む着膨れたノンシャランを提案します。 これは前回のKOMODO特集にて感じたランダムでオーガニックな人間っぽさへの憧れ。 机や画面の上では描けない、アンバーチャルな不協和音。 Oxbowなんかはジャカードニットで柄作りとボリュームを両立するのですが、こちらはカウチンさながらの力強いインターシャニッティング。 表の瀟洒なビジュアルから一転、裏面の禍々しさったら。 これはこれで、主役を喰いかねないパワーがあってカッコ良い。 編み地自体はボリューミーですが、サイジングやシルエットはボリューム控えめ。 サイドヘムにさり気無く光るコクーンテーパーの一手が堪らなくニクい。 この一手が、同時代に氾濫した陳腐な【総柄ニット】と本品を明確に差別化している。 Made in ITALY サイズ表記42 肩幅:46 身幅:50 着丈:61 袖丈:53 裄丈:78 肩幅ではなく裄丈をご参照ください。 基本的にはレディースへ向けての提案です。
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c90's TRIBAL (FR) Symbols_Collage Design Heavy Jacquard KN
¥32,500
80年代のフランス、OXBOWのスキーニットを皮切りに、ジャカードニッティングによる巧みなグラフィックビジュアルが世に広まりました。 ウール100%に拘らずに発色の良いアクリルを多用した自由度の高いジャカードデザインは若者のグラフィック志向を大いに刺激し、例えば今回紹介するような意趣に満ちた楽しげなフォロワーレーベルを乱立させるに至ります。 (とは言えどれも全然見つからないのですが) これはTRIBALというレーベル。 もうインターネットじゃ調べようの無い名前。 柄デザインの面白さ、配色感覚の瑞々しさは写真に写している通り。 背面の、アイコン然とした図柄の羅列はG-FORCEみたいな雰囲気です。 個人的に重要視しているのは このテイストを、エスニックパワー全開のタグでディレクションした数寄者がフランスにいたということ。 こんなタグ、ネパール周りか東南アジアの服にしか付かないと思っていました。 それこそ、今回のA/Wから本腰入れて紹介しているKODODOなんかのプリミティブ・パワーともシナジーを感じざるを得ない。 OXBOWの重たいジャカードニットに比べれば幾分軽量ですが、それでもズッシリと質量のあるヘビーアイテム。 【セーター】というアイテムカテゴリの中の小さな特異点です。 ルーズで重い、あわやアウターにもなり得るボリューム。 同じように緩いフィッティングのジャケットやコートと合わせて是非。 Made in FRANCE サイズ表記XL 肩幅:67 身幅:63 着丈:73 袖丈:47 裄丈:81
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80-90's OXBOW Native-American Motif Heavy Ski Knit
¥36,000
85年に産声をあげたフランスのサーフウェアレーベル。 そのスタートから1年経った86年のリリース以来、暫くの期間定番的にリリースされ続けた名作、POHONOニット。 ネイティブアメリカンのグラフィックから着想を得た、特大ピッチの幾何学的柄デザイン。 ダブルジャカード特有の色濁りもなんのその。 アクリルの使用に微塵もビビらないレーベルですから、その発色の良さが余裕で勝利しています。 チープに見えがちなアクリル使いも、ここまでズッシリ重厚であれば問答無用。 チープ/クラッシー関係無しに、完全に独自の物差しを作り上げてる。 機械によって精密に-尚且つトコトン詰めて編み立てられたその密度故、遮風性&保温性も中々のもの。 ゲレンデシーンでの新たなスターウェアに名乗りを上げると共に、それらはストリートでも同じように愛されました。 ともすれば、それだけでアウターになってしまいそうなボリューム感。 従来の《ニット》が生み出した有機的で凹凸に富んだ編み地デザインと一線を画す平面的なテクスチャは、正にキャンバス。 攻めっ気に満ちたサイケデリックセーターです。 ただでさえルーズフィットなのに、XLサイズのご紹介。 アクリルメインとは言え、本当に重たい。 野暮ったい合わせで、タッキーにお楽しみください。 女性がとことん大きく着るのもきっと可愛いでしょう。 Made in FRANCE サイズ表記XL 肩幅:69 身幅:63 着丈:76 袖丈:55 裄丈:90
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c90's OXBOW Logo Graphics Jacquard Lining-Jumper
¥39,000
80年代に始まり、同国の数寄者を心酔させたこのアクティブウェアレーベル。 私が強く関心を寄せているのは、インスピレーションの参照元です。 レーベル名をまだ見ぬ土地の地図から拾うアドベンチャー感覚。 ブランドロゴをアーミッシュの文化から引用する視野の広さ。 (Four Flowers) 前者はまだ分かるんですが、後者が凄いですね。 アーミッシュというのはアメリカで暮らす宗教コミュニティ/共同体の名前。 現代社会との迎合を避け、アメリカに移り住んできた時のままの生活様式を続けている人々。 ネイティブアメリカンとは全然違います。 GoogleでもYouTubeでもいいです、是非興味があれば情報に触れてみてください。 彼らのインディペンデントな姿勢に共感し、周囲との違いをものともしないスタンスをコンセプトとしたのがこのレーベル、OXBOWです。 このレーベルはフランスで初めてのサーフウェアブランドとされています。 サーフショーツから始まった服作りは、真逆のウインタースポーツシーンでも強烈な旋風を巻き起こしました。 実際のところ、現代ファッションで取り沙汰されはじめているのは雪山でのクリエイション。 グラフィックを志向した若きストリート感覚は、発色は良いけれどチープな印象の拭えない[アクリル]をパワフルな武器に変えました。 ソリューションはドッシリと編み目を詰めた、重たいダブルジャカードのニットファブリック。 ダブルジャカード故に可能となった精緻でカラフルなビジュアルデザイン。 それと引き換えに生地にハリが出たり、厚く重く、服地として扱いづらくなってしまうのがこの編み地の難点でしたが、そのデメリットも場所が変われば忽ち長所に反転。 こうしたテキスタイルを使って生み出されたスキーニットは雪山からストリートまでを席巻。 アメカジに憧れるパニナロとは似て非なる、テクノロジカルなアシッドビジュアルが花開いたのでした。 今回のニットは正にそのド真ん中。 特大レーベルロゴを前後センターにドカンと鎮座させた直球勝負のストロングデザイン。 ロゴドンが食傷? 知ったことか、と猛烈な主張。 そうですよ、このレーベルのニットはロゴが有ろうが無かろうがサイズバランスとグラフィックセンスで直ぐバレるのですから、開き直りましょう。 同レーベルのスキーニット作品群の中でも特段レアな、裏地付きデザイン。 内タグ無し Made in - (FRANCE) サイズ表記M 肩幅:64 身幅:58 着丈:74 袖丈:53 裄丈:86
日本国内送料無料