洋服解読所
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1980's HALFMOON by T.K. Ribbon_Yarn Design Cropped Jumper
¥55,000
リボン・ヤーンなんて言葉はありません。 今この服が存在してしまったから、この服のためだけに暫定的に作った言葉です。 これはナイロン製のシアーリボンをコットンニットと一緒に編み上げたクレイジープロダクト。 コットン部分の色は一定で、ナイロンリボンの色をチマチマと変えることで抽象柄を作ったデザイン。 アイデアの根本から逸脱した、超独創的なチャンキー・インターシャです。 なんだこりゃ。 こんな服が日本から生まれていたなんて。 正直、この個体と出会ってからこの時代のタケオキクチに注目し始めたと言っても過言ではないのですよ。 コットン67%-ナイロン33%とあることから、分量を2:1で固定しているのか? いやしかし殆どのコットン部分がカラーリボンで包まれているから、素材段階での重量が2:1だったのかな? 見れば見るほど「やられた」と痛感する、本当に面白いアイデア。(並びに 途方も無く大変そうな製造工程) こんな編み方なもんだからストレッチ性はタップリ。 まるで果物を入れるネットみたいに伸縮します。 そして着丈も袖丈もクロップド。 これまでのセーターの定型を大きく逸脱する新感覚のサイズバランス。 自分のサイズ感覚が凝り固まってきた方にこそ挑戦して欲しい、世界を拡げるだけのパワーがある素晴らしい遺産です。 Made in - サイズ表記- 肩幅:45 身幅:55 着丈:43 袖丈:40 裄丈:65
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1990's EMPORIO ARMANI Heavy_Yarn Cotton Box_Body KN
¥32,500
SOLD OUT
コットンニットに欲しい要素というのは言葉に出来るもの/出来ないもの どちらも様々感覚としてありますが、この個体はそれらの様々をスナイパーの如く撃ち抜いてきています。 太い糸でのミドルゲージ、心地良い重み、フラットな袖付けと正方形に近いボックスボディ。 ボタンのサイズや色味選定、選ぶ綿糸の長さ、柔らかさ、生地になった時の肌当たり。 襟と前立てのバランス、肩をどこまでドロップさせるのか、計算と判断、その根本に屹立する美意識。 そして何よりネイビーに緑を混ぜたような耽美な御色味! 北斎やライバルの広重が重用した「ベロ藍」、そのグラデーションの最深部にいる色味です。 ここまで完璧な個体は、これだけ洋服が溢れた現代において尚代えが効かない。 80年代ごろから既に新時代のエフォートレスをメンズウェアの世界へ開いていたArmani。 彼の美意識に時代が追い付いたearly90'sというタイミングで満を持して繰り出される、柔和で知的な紳士像。 1stラインであるGiorgio Armaniの服が成功した壮年への叙勲であるとしたら、この時代のEmporioはそこへ向かう情熱への伴奏者。 何かを好きになるに早いも遅いもありませんが、何かを好きになるって事は、自分の仕事を頑張ろうと腹を括る際の切れないロープになります。 そのロープに、弊店で取り扱う洋服が-あわよくば弊店が-なれれば、こんなに嬉しい事はありません。 Made in ITALY サイズ表記50 肩幅:57 身幅:61 着丈:58 袖丈:51 裄丈:83
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2000's EMPORIO ARMANI Empty_Tag Design Drivers KN
¥32,500
トロンプルイユ・タギング。 タギングってストリートの文脈で使われる用語ですが、一旦置いといてください。 騙し絵のタグ作りデザイン、です。 首元、左胸、左裾、両袖口の合計5箇所に黒い長方形。 左胸の長方形だけが本物で、他の4つはトロンプルイユ。 つまりタグではなく、黒糸での編み変えなのです。 (パッチではなく あくまでニッティングって所が肝要) 左胸の本物のパッチは、フライトジャケットからの引用ですね。 ポケットでもなく、フラップでもない、コの字に縫われてくっ付いてるだけの謎パーツ。 これはオキシジェン・タブです。酸素ホースをクリップで止める時のためのタブ。 あまりに用途が特異過ぎて想像が届きませんよね。 そして、首元のフェイクタグはチンストラップ。 胸のタブがフライトジャケット由来って所から鑑みるに、G-8の首元のストラップとか引用してるのかな。 袖口のタグは、多分テーラード物の生地証明タグでしょうね。着る前に取るやつ。 で、右裾にあるタグだけ分かりませんでした。 ワークウェア類かな…?とは思っているのですが。 まあまあそんな感じで、ドライバーズニットでありながら、様々な文脈から「タグ」の固定観念を引っ張ってきて、騙し絵として転用した最高の遊び心。 これがアルマーニ・クオリティで作られているんだからたまらない。 2000'sの個体だからこそ出たドライバーズニットです。 このカテゴリに関しては、細身全盛の この時代の物が最優秀でしょう。 全体的によーく伸びます。 Made in ITALY OPTI _Zip サイズ表記46 身幅:48 着丈:66 裄丈:81
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c80's EMPORIO ARMANI Diagonal Knitting Cotton KN
¥24,000
メンズの装いにおいてネクタイが印象付けるような斜め方向へのレジメンタル・ストライプ。 ……それをコットンニットでのニッティング・エッジで表現してしまったテクニカル・ピース。 中に白シャツとか入れると化けます。 この明るいワインレッドという色味も、アルマーニが得意としている軽妙な色味のシャツとの相性を鑑みて選定されているのでしょうね。 淡いスカイブルーやソフトベージュ、曇ったホワイトなどといったアルマーニらしい瀟洒なエアリートーンと激烈な好相性を見せてくれます。 もうその辺りまで総合的に包括して「デザイン」ですよね。 ベースは、同時代のアルマーニが得意としていたボクシーなボディバランスと、そこに厚みを加えるチャンキーな糸量バランス。 Vネック部分の分厚い凝った編み地なんて、正に“そう”です。 で、ベースが“そう”であるからこそ、思い切った仕事で生まれる斬新性は引き立ちます。脳が無意識のうちにベーシックと比較しちゃうから。 2000年以降にはいると、Vネックのセーターは細くなりがち。 スマートな男性像へ、という印象操作のロジックに基づいて、観念が固定されていくのですね。 でもこの個体はそうなっていない。 普通に時代柄もあるんですが、中にシャツを差し込むことを前提としてデザインされているからです。 中にシャツ入れるのであればVネックにしてあげた方が綺麗に収まるでしょう。 ここを「綺麗」と定義したとして、そこへの賛成/反対は、皆様の感覚の数だけあると思います。 でもそれらの上から更に、もう一回、アルマーニの美意識を、レイヤーとして新しく重ねる感覚で、このVネックにはシャツを合わせてみてください。 以上です。 チラホラ丁寧なリペアが入ってます。 なんか、編み物をわかってる人が入れたようなリペアです。 Made in ITALY サイズ表記48 肩幅:57 身幅:62 着丈:62 袖丈:50 裄丈:80
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c90's BARNEYS NEWYORK Lame_Mix Cashmere Shortsleeved KN
¥12,500
SOLD OUT
Taste Luxury Humorと銘打たれた珍しいタグ。 ユーロ製造の古いバーニーズの中でも一際珍しいのではないでしょうか。こんなニッチな探し物をしている私でも見たことがありません。 ラグジュアリー・ユーモアとはまぁよく言ったものです。 カシミヤメインの中に25%のナイロン。このナイロンが多分ラメっぽく光ってるんですが- -カシミヤだけで高級に仕上げようとするところでラメ糸を入れる感覚、それがもうユーモアであると。 関西人の感覚で思い起こすと、それは例えば全然おもんないヤツの全然おもんないボケやったりする訳なんですが、そういう時に感じる「世界の違い」をこの服にも感じます。 ハイソサエティの感覚で言うユーモア。 格式やら何やらに縛られた中で繰り広げる“それ”にしかない良さが確かにあるんです。 「半袖やのにタートルネックて!キスマーク隠すためだけの服やろ?」 と下衆な感想しか出ない人間には、格式として首を隠す美しさは解せないし、マルジェラのジャボも巻かないし、ラフもラバも縁が無いでしょう。 売り手としては、そのどちらの視点もフェアに持ち合わせていたいものです。 ちょっと話が脱線しましたが、とても良い服です。 タートルネックもノースリーブだと使える場面がなかなか限定されますが、半袖になると軽さと重さの奇妙なバランスが程良く中和されて使いやすいですよ。 キレキレのノースリーブトップを現実的に使い熟す時とか、1着あるととても便利。 Made in ITALY サイズ表記M 肩幅:37.5 身幅:44 着丈:56 袖丈:30
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e2000's BARNEYS NEWYORK Airy Green Cotton Knit Ensemble
¥21,000
古いバーニーズニューヨークのニット・アンサンブル。 儚く溶けるような淡いグリーン。 薄手故にあまり陰影コントラストの強くない、柔らかで控えめなリブニットのボディ。 ネックラインとヘムラインには、これまた控えめな波形のエッジ・ニッティング。 これレースでトリミングしてるように見えるけど全部編み地です。 この凝った端パーツも、ミシンではなくリンキングで繋がっています。 古いバーニーズのニットは非常に質の良いものが多いです。 ここでの「質」をもっと正確に言うと、上品な遊び心が先ずあって、その遊び心の実現に技術 及び手間を惜しまないプライド。 それが「質」です。 ただ良い物を作るだけなら、それはプロダクトとしての「質が良い」であり、ファッションとしての「質が良い」とイコールにはならない。 例えば、パーツ端を彩るレース状のニッティング、アレって本物のレースを叩き縫っちゃった方が何倍も楽です。安いレースも幾らでもあるし。 でもあえてニッティングオンリーで波形パターンの全部を作っちゃう、その労力とウィットが、言葉にならない「なんかスゴいかも」のワクワクを作るのです。 コットンオンリーのくせにドライクリーニングに出さなきゃいけないのがツラい所ですが、もういっそシルクのニットなんだと思い込んで、大切に愛でてあげてください。 Made in ITALY サイズ表記-/- 肩幅:32 身幅:35 着丈:53 袖丈:57 インナー 肩幅:29 身幅:35 着丈:46
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2006A/W CHLOE by PHEOBE PHILO Crazy Zip Open Fake_Buttons Cardigan
¥27,000
SOLD OUT
以前「カーディガンには前立てがある」という話に引っ掛けて、それをあえて取り除いたカーディガン・デザインをご紹介しました。 (ERMENEGILDO ZEGNAのホワイトベージュ個体です) その前提を加味して眺めると、デザインはかくも自由かと嬉しくなる。 前立てを設けて、その前立てとボディの接続箇所をファスナーでカッ開いたデザイン。 このファスナー明きは左右それぞれサイドネックポイントくらいまであります。 インナーとのコントラスト楽しんだり、ヘルシーに肌見せたり、お好きに色々やってください。 ヘルシーな肌見せってのは、フィービーとその師匠であるステラ・マッカートニーがChloeに持ち込んだモダンギャル・マインドの語彙のひとつ。 彼女たちの軽快なセンスは後にMcBringとして世を賑わせますが、それすらもその語彙のひとつ。 このカーディガンは、このヘルシーな肌見せギミックが無ければかなりコンサバティブで沈んだトーンのカーディガンでしょう。 このフリ/オチの関係作りも、コンサバティブに沈んだChloeを救う若きレディース・デザイナーの構図を明確に示しています。 さて、この服は変則的なファスナーデザインだけで終わりません。 フロントのボタンがフェイクです。 ファスナーで切り離される前立てにボタンホールは無く、代わりに特大のスナップボタンが隠れているという仕掛け。 ちなみにフェイクボタンの裏面にはChloeの刻印入り。 使わないフェイクボタンの、しかも裏面にまで神経が行き届くのか。 この個体は2006A/W、フィービー退任前のファイナルコレクションであり、実際はデザインチームが多くを担っていたとされていますが、この遊び心のクオリティを思うと、何も心配する事は無かったのだろうと痛感します。 最近僕カーディガンが好きでよく着ているんですが、これは手にした瞬間絶対お店行きだと確信しました。 良過ぎる。私物にするのが勿体無い。 Made in ITALY riri_zip サイズ表記XS 身幅:39 着丈:63 裄丈:75 寸法見ていると、例のファスナーを開けて欲しいんだろうな、という数字ですね。
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00-10's BROOKS BROTHERS Dark Navy S/S Turtleneck KN
¥8,000
半袖のタートルネックって良いなぁ と思う期間がありまして それが今。 テーラードジャケットのインナーに使うにも美しく、ニット×ニットのセルフ・アンサンブルも楽しい。 ボトムスとベルトを目立たせる時にも良い。 美しいボトムスと面白いベルト、それもベルトループに通らないような大きなベルトをアクセサリー感覚で巻く時にも良いと思います。 コンパクトなフィッティングと素肌にも気持ち良い上質な素材感。 Tee感覚で気軽にタックイン出来るニット。 普通のカットソーじゃ作れないクラッシー。 様々な上着を削ぎ落とし、ドレステイストを軽く軽く切り開く時、最後に残って尚輝く一着。 古くないブルックスの半袖タートルネック。 色味は深いミルキーネイビー。 特別珍しかったり、ディテールアイデアが楽しかったり、そんな服ではないと思います。 Made in CHINA サイズ表記XS 肩幅:33 身幅:43 着丈:51 袖丈:26 よく伸びます。
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c80's COURRÉGES One_Piece Knitting Body Long Cardigan
¥39,000
本国製造の超貴重なオリジナル・クレージュ。 これだけ物流や古着文化が発展した今も、日本にオリジナルの個体は殆ど入って来ていません。 とても良い古着屋さんで稀に見かける程度ですね。 この時期のクレージュが得意としていたニットウェア。 コンパクトなトップスなんかは見慣れた方もいらっしゃるかも。 でも、こんなロング丈のカーディガンは中々珍しいのではありませんか? このニット、脇線(サイドシーム)が無いんです。全くの丸胴。 アームホールや肩線は縫われているのでホールガーメントとはまた違いますが、このボリュームの身頃が一枚ボディで編まれている事実はかなりのイレギュラー。 裾端で一周、端から端まで150cmオーバーですからね。 こんなのドカンと靡かせたいです。 あぁ、そうそうフロントはボタン無しの完全なるオープンフロントですから、歩くと必然的に靡くんでした。 右前とか左前とかも無いです。 オールド・クレージュなんて女性の特権でしたが、この個体は男女問わずお楽しみいただけるんじゃないかな。 ちなみにボタン無いついでに、ポケットも片方しか無いのです。 後から手を加えたとかじゃなく、最初からですよ。 ガウンとかのラウンジウェアをイメージしてるのかな? あの手の服にはポケットがあまり要りませんからね。 そうであるとすれば、そうした景気の良い服をお得意のニット/お得意のインパクトカラーで 作り替えたサンプリング・デザインなんて解釈も出来そう。 意外と古着の白Teeとかも合いそうですよ。 Made in FRANCE サイズ表記B 肩幅:65 身幅:59 着丈:106 袖丈:49 裄丈:85
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c2000's BARNEYS NEWYORK Compact_Fit Flared_Cut Cardigan
¥11,000
大体2000年代、ちょい古のバーニーズ。 前立ての切り替えを設けず、前端の端にボタンループを取って付けてるデザイン。 左右のテンションによって前端に隙間を作るように着方が出来ます。 この仕様のカーディガンって中々無いんですよね。 前立て自体はボディの編み地から巧みに地続きに組み立て設計されている所もまたニクい。 ついでに袖口カフも、身頃裾のベルトセクションも、巧みに編み続きで設計されてる。 そしてその際、ちょっとフレアさせてドラマチックにシルエットメイク。 さあ果て、肩先も巧い。 ぱっと見一枚袖ラグラン。 しかし微妙な分量で肩線を摘んでる。 いわば肩先ダーツ、それをニッティングで成立させていますね。 ほんの僅かな分量のためシルエットに大きく関与するわけではないのですが、それでも多分、あった方が綺麗なのでしょう。 この身幅で入るお客様は、肩も大体合うはずですし。 コンパクトに着てニュアンスを楽しむタイプのカーディガンとしてピックアップしたのですが、それにしては各ディテール、技巧が凝らされ過ぎている。 とても良いクオリティです。 Made in - サイズ表記- 身幅:43 着丈:52 裄丈:82 内タグ取れちゃってるのですが、多分ウール。
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90-00's AGNES B. (FR) Frilled_Edge Ash Cotton Knit Set_Up
¥27,000
SOLD OUT
こうもスレたアッシュカラーでこのフリフリをやるんだ、ってとこが可愛い。 スレた ってのはダメージの話じゃないですよ、ニュアンスワードです。万一伝わらない方いらしたらごめんなさい。 ミニマルなリブニットでのセットアップです。 デコルテをバチっと開いて、ネックラインにぐるりと平坦な襟腰でのフリルカラー。 本当、バランス感覚ですよね………。 スリムスカートの裾にも同じように、フリルドヘムがデザインされています。 トップとボトムで一応、韻を踏んでるみたいな感じでしょうか。 アニエスの服って基本的に素っ気ないでしょう。 だから、着る側の気分で可愛いエッセンスをプラスしてテンションを調整していく(*足し算無しのニュートラルもまた可愛いのよな)んですが、この個体は珍しく最初から足し算をしてくれてますね。 あまり足し算しないから苦手、ではなく、“しない理由”に基づいての足し算だから滅茶苦茶 繊細で的確。 ここのバランス感覚は文句の付けようが無い。 ついでにこっちで付け足せるエッセンスもあまり無い。 足すと崩しちゃいそうで怖いんですもの。 そんな中、トップスをあえて雑に巻き込んでのボリュームベルトとか、古着の白Teeとかは相性が良いように思います。 ネックレスも良いと思いますが、トップはフロントに隠しちゃうくらいの回りくどさがバランス良いかなぁなんて。 スカートのウエストは現役のドローコードが入っていますので、ローウエストからハイウエストまでお好きな位置でお楽しみいただけます。 好きなだけ下げて、好きなだけ上げてください。 それぞれが単品単位でも十全に可愛いってのも、この手のセットアップの大きなアドバンテージですよね。 Made in FRANCE サイズ表記2/2 肩幅:39 身幅:43 着丈:50 袖丈:48 ウエスト:~72 レングス:60
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late80-90's JOSEPH HOMME TRICOT Dry_Touch Linen×Viscose Knit Vest
¥48,000
有機的で高潔なホワイトテクスチャ。 無垢であるホワイトの美しさと、それが経年によって変わりゆくことの情緒、その美しさ。 それら両方を肯定するデザインです。 カリッと乾きゆくリネンと、柔らかさによって快適なクオリティを下支えするヴィスコース。 気を衒うことのない朴訥な編み地やだらしなく垂れるポケットエッジが可愛いですね。 同時期のDriesやKenzoにも通ずる優しさ。 端正である事を是とするなら全然完璧な服ではないんだけれど、それをデザイナーズとして態々目指して作ってるって部分はあまりに異様。 早過ぎると思います。 「気持ち良く着れる服って良いよね」のノリで選んで良い服です。 でも、そのノリで選ぶなら他にも色々良い服はあります。 これじゃなきゃ満足出来ないと思ってからで良いと思います。 あんまり詳しく言語化出来ないんで、これは良かったら実物見にいらしてください。 極論、触らなくてもいいです。画面じゃなくて生の眼で見るだけで違うはず。 Made in ENGLAND サイズ表記1 肩幅:42 身幅:52 着丈:63
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80-90's ITALY UNKNOWN Linen×Viscose Hand Knitting Cardigan
¥39,000
リネンとヴィスコースで編まれた肉厚ヘビーニット。 古い病院みたいな無機質なホワイトとリネン由来のオーガニックな手触りのギャップ。 重たい生地だけどボディには透かし編みのストライプが入ってます。ここも重量感のギャップ。 シンプルなホワイトニットの顔して、中々出会えないニュアンス。 意図して理屈でやってるのか、天然のセンスなのか分かりませんが、本当に良い服。 普通クリエイションって、複数人のチームで、特定のビジョンを共有して進めていきます。 その共有の際、普通は言葉が必要です。 しかしファッションという分野はその限りではなかったりしますよね。 言葉に頼らずとも意思疎通が出来る種類の才能ばかりを集めれば、言語領域の外にある、こうした筆舌に尽くし難いニュアンスだって共有出来るのでしょう。 デザイン・テキスタイル・縫製・ビジュアルディレクション・セールス・・・まで一貫出来ればの話。 こうした洋服の、言語化できない魔力と向き合う度にそんな事を考えます。 ちなみに僕は、ケーブルニットの縄編みパートを前端に配置して「縄の縦線」をボタンホールに仕立てるというテクニカルな発想が大好き。 どのパートも良いんだけど、やっぱりディテールアイデアに人間の既知を感じて嬉しくなっちゃう。 感覚を領域外へと拡張する“イマジネーション”と、領域内で未踏の最高効率を弾き出す“デザイン”、どっちも尊くて、どっちも入ってる服だと思います。 内タグのコード見るに、多分良いとこに収められてた服でしょうね。 Made in ITALY サイズ表記44 肩幅:44 身幅:52 着丈:54 袖丈:56 裄丈:79
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2021F/W LOEWE by J.W.ANDERSON Any-Dimensions Line/Panel Design Cardigan
¥72,500
北アイルランドのスター、JW Andersonが積み重ねてきた仕事の一欠片。 2020's という時代をアーカイブするなら、先ず外して語れないのはコロナ時代でしょう。 「デザイナーズヴィンテージ」という意味で「アーカイブ」を使っている子達にこそ読んで欲しい。 今これを読んでいる人は全員当事者ですからよくご存知のことと思います。 明確に世界が変わった瞬間でした。 しかし鬱屈を鬱屈のままとせず、新しい形態のエンターテイメントや新しい価値観が生まれ、社会そのものに期せずして強力な選択圧が働いた時代でしたね。 ファッションはどう変わったのか。 作り手/受け手の数だけ定義がありますから一概に括ることは難しいのですが、アンダーソンのファンタジーは市民権を得たアンサーのひとつです。 LOEWEという世界指折りのハイメゾンを舞台に、飛び切りアヴァンギャルドな実験を繰り広げたクリエイション。 洋服という立体(3D)の中に平面性を強調したスクエアパーツ(2D)をドッキング。 編み柄(2D)で作ったカラーラインは立体のニットコードとしてテキスタイルを飛び出し(3D)自由に揺れ踊っています。 このシーズンは各国の新聞を使って発表されたこともキーセンテンスでしょう。 皆が平面の中でコレクションを見る時代に、これらのディテールデザインは「ページ」と「栞」にしか見えません。 もっと誇張する方法もあったでしょうに、日常服への溶け込ませ方、そのバランス感覚は圧巻です。 アーカイブってのも、言っちゃえば栞を挟む行為ですね。 毎日毎秒のように膨れ上がるファッションの歴史、その中で個人個人が「これは!」と思う箇所に栞を挟むのです。 それは時に着用であり、時に所有であり、時に紹介であり、時に記録であるのです。 災禍によって強く可視化された様々な鬱屈、それが綺麗に曇りなく晴れた人には必要無いのかもしれませんが、彼がコレクションに込めたファッションによるセラピー効果は、人間がAIではなく人間であるうちは、ずっと有効なのではありませんか。 Made in ITALY サイズ表記XS 肩幅:38 身幅:41 着丈:72 袖丈:67
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c1990's STARPOINT Submarine Graphic White Cotton KN
¥12,500
イタリア製、カステルバジャックじゃないポップ・ワーク。 潜水艦のグラフィックから左右の袖口まで、遊び心に満ちたカラーリング。 リブパート丸々色変えるんじゃなくて、リブパートの端っこ少しだけの色変えってのが超良い。 渋可愛い。 潜水艦グラフィックの内容も素敵ですよね。 いつかのCdG HOMMEだったか、シリアスなタッチの乗り物の設計図をそのままプリントグラフィックに引用してカッコ良いTeeを作っていましたよね。 その情緒に近いものがありますが、そこより幾分ポップなのが良い。 「春眠暁を覚えず」なんて言葉の通り、春ののんびりした空気は素晴らしいものです。 こんな感じの、優しいホワイトのコットンニットをだるっと着ていたい。 着て何処に行く、とかじゃない。着ていたいのよ。 その時、胸に描かれた設計図はポップで気の抜けたものが似合うという訳で。 Made in ITALY サイズ表記M 肩幅:60 身幅:62 袖口:67 袖丈:62 ユニセックスでおすすめ 袖口付近内側に微細な汚れあり
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80-90's E.PUCCI MEN Abstract Pattern Drop_Shoulder Silhouette KN
¥25,000
プッチのメンズ個体。 ユーロオリジナルでこんなの出るのか。 総柄は何とも形容出来なそうなアブストラクト。 何かしら元ネタはありそうですけれど、何れにせよハイソサエティ由来の物でしょう。 コットンアクリルのカリッとした質感。 薄くもないけど、あんまり温かくはないやつです。 肩周りを大きく作って裾で強く絞るテーパード設計。 ブラウジング万歳の80'sシルエット。 ベルト隠れるかどうかの丈感で、シルエットメイクの効いたパンツと合わせてブルゾン……って感じが想定解でしょう。 アルマーニ過ぎるか。 当時からずっと貴族の服ですけれど、普通に温度感の無い硬質的なカジュアルに混ぜ込むのがクールじゃないかな。 多分、華やかなカラーリングはレディースにって感じの感覚だと思います。 同時代、カジュアルレンジでは既にメンズも華やかなカラーリングで遊んでいましたから、そことの差別化もあったのかもしれません。 Made in ITALY サイズ表記46 肩幅:56 身幅:52 着丈:64 袖丈:51 裄丈80
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J.P. GAULTIER FEMME Pop-Up Cable-Knit Design Alpaca KN
¥27,500
「Gaultierと言えば」で思い浮かぶものが沢山あります。 すごい事ですよね。 どれかに絞れないほど其々が薄い、という訳ではなく、どれもが並のレーベルなら充分にアイコンたり得るレベルであり、それが幾つもあるのです……。 そのうちの一つとして挙げて異論は無いでしょう。 マリンボーダーです。 モードの世界で誰が一番ボーダーを使ったか、語らずともご存知のことと思います。 海を象徴するバスクシャツの柄は、GAULTIER氏のファッションの原点。 このセーターでは、フランス西岸のビスケー湾ともう一つ、英国の海洋文化もデザインエッセンスとして取り入れられていますね。 フロントに入ったケーブル模様、これはアイルランド西側アラン諸島に端を発します。 漁師が着るためのフィッシャーマンニット、そこに豊漁や安全の祈願と個人判別のための独自の網柄をあしらう尊き文化。 海を象徴するこのデザインをインスピレーションに、ではその「縄」模様を更に拡張解釈してみよう、と実際に洋服という平面から拡張させたデザイン。 とても複雑な編み方(大雑把でごめんなさいね)によって、フロントのケーブル模様から実際にケーブルが生えています。 ちょうど首に一巻き、ゆるっとストールとして使える程度。 外の文化を引用してるのに、着地点は滅茶苦茶フレンチ・シック。 発想はアヴァンギャルドなのに工程は至極ロジカルであり、着地点はあくまで日常の延長線上にある。 デザインが巧過ぎるんじゃなかろうか。 素材は意外なチョイス、アルパカ100%です。 軽くて弾力があって、カシミヤとは別軸でウットリしちゃう手触り。 これは首に巻きたくもなる……。 Made in CHINA サイズ表記40 肩幅:39 身幅:42 着丈:68 袖丈:63 伸縮性あり
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80-90's MISS DEANNA Oversized Full_Pattern Soft Cotton KN
¥27,500
デフォルメされた動物と高山植物っぽい内容のニッティング・グラフィック。 何の動物なのか、何の花なのか、流石に私には解明付きませんが、この解像度の低さもまた魅力としてどうか御笑納ください。 手仕事の性質が強い“編み物”に感じる情緒がロービットの電子画面でいつか出会ったそれに似ているというのは皮肉なものですけれどね。 フロントに明るいベージュ、サイドパートにダークトーンのメランジ、という譜割り。 ジャケットを羽織った時に見えるツラと、一枚で着た時のツラで大きくギャップがあります。 二面性バンザイ。 余談ですがこのセクション分け、和彫に似てますよね。(和彫/胸割りで検索してみて) 可愛いモチーフ選んでるから薄まってるけど、骨組みには結構アブない香りもします。 編み手は皆様ご存知 MISS DEANNAです。 メインタグが取れているのでデザイナーは不明です。 ただ、十中八九 KRIZIA UOMOだと思います。 動物も自然も大好きですし、メンズにこうしたゆるいフィッティングのニットを着せるのが大好きでしたし。 ネックラインや袖口の太幅リブ編みなんてのもKRIZIA UOMOらしさの一つですが、これは同時代のKENZOやDRIESも共通して好んでいたディテールですね。 DEANNAはKENZOのニットも手掛けていたので、ここは判断材料として100%ではない。 素材はコットンベースにリネンとレーヨンのミックス。 コットン46%リネン27%レーヨン27%です。最高。 この柔らかくも気持ち良い重さが保たれた快い質感、最早数値だけでも伝わるものがありませんか。 後ろ身の柄デザインもまた可愛いですから、脱いで肩にひょいっと掛ける時も大変サマになる。 2wayだなんて言いませんが、意図的にどちらか選ぶというより、適当に掛けた時どっちが表になっても可愛いよねって感じ。 体型の良い方もちゃんとゆるく着られる、春夏に向けた質の良いリラクシング・ニットウェアです。 Made in ITALY サイズ表記L 肩幅:63 身幅:71 着丈:72 袖丈:63 裄丈:96
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03A/W IDIOM by HIROSHI FUJIWARA Sportive Modified Aran_Knit Hoodie
¥27,000
藤原ヒロシ氏によるiDiomの初期個体。 漁師のために編まれたアランニットを叩き台に、現代的なアクティブフーディに作り替えたデザイン。 異要素同士の組み合わせで全く新しい効果を開拓する編集型デザイン……こう書くと、現代のメンズウェアの典型とも言えそうですが、やはりこの方の視点は早かった。 ルーツは面白くて魅力的ながらもファッション的には重苦しいアランニット。 これを如何にすれば最大限にソフィスティケート出来るか、その最善手がどんな物か、この人のデザインは最善手のひとつとして挙げて良い筈です。 ハーフジップのニットフーディへの転換。 それも、アームホール底の脇下パートに大きな一枚ガゼットを嵌め込んで。 ニットで出来てるんだからある程度ストレッチも効くだろうに、更に腕の可動域を拡張させるカッティング。 やはり自身もプレイヤーとしてゲレンデウェアと向き合う作り手ですから、何処にどう機能があれば良いのか正確に捉えられているのでしょう。 サイズ感はかなり小さめ。 デザインとして小さくされてるってよりは、若干縮んでるような気がします。裏地との寸法差的に。 アランニットなんだから、最初から縮めて完成させて、販売以降は縮まないようにしといて欲しかったぜ。 ただ、それを差し置いてもやっぱりカッコ良いし、小さめのフーディなんて正に今欲しい服ですから、仕方無い。 Made in - サイズ表記M 身幅:51 着丈:59 裄丈:81
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c90's ERMENEGILDO ZEGNA Nallow-Pitch Cable Knitting Cardigan
¥16,000
ゼニアのヨッティング・ラインより、Vゾーン浅めのカーディガン。 組成不明ですが、多分ウールかな? 厚過ぎず薄過ぎずの、中庸なボリューム感。 この服はポコポコした編み地が可愛いですね。 拡大してよく見ると、かなり細めのピッチで並べられたケーブル編み。 遠目に見るとリブ編みに見紛うくらい。 それこそ、ひっくり返した裏面はリブ編みみたいな表情。 そして、ボタンやボタンホール設置のためにわざわざ前立てを設けていないのがお分かりになりますか。 現代のカーディガンと言えば、なんだかんだ前立てを作って、身頃の輪郭をしっかり示すのが一般的です。 しかしこのデザインはそれを選ばない。 細縄のふわっとしたニュアンスをこそ、最大限前に出す。 圧の無い、ナチュラルで柔らかい空気感。 この服はこの色でこそ作られるべきですよね。 デザインの各工程全てに一貫した筋が通ってる。 ちなみに!この前端の裏面には共生地で編み立てた細巾ニットテープが配置されてて、前立てパーツにおける最低限の実用性はちゃっかり担保してる。 作りが良いってこういう所です。 この時代のゼニアのLなので結構大きめ。 ゆるく着ても安っぽくならない、良い服です。 Made in ITALY サイズ表記L 肩幅:60 身幅:70 着丈:71 袖丈:60
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c1990's KRIZIA UOMO Cashmere × Linen Airy Oversized KN
¥36,000
ペルージャの名門ニット工場「HEMMOND社」製造のスペシャルニット。 ここは昔のDolce&Gabbana、Valentino、D.Bikkembergsなどなど様々なハイエンド・デザイナーズレーベルのニットを請け負ってきました。 KRIZIAもそのパートナーのひとつ。 KRIZIAのニットと言えばMiss Deannaのニッティングに注目が集まります。 そこに関しては無理もありませんね、Martin Margiela神格化の影響です。 これまでのETRAKのKRIZIAのラインナップを見ていただくと伝わるかもしれませんが、Miss Deannaと同じくらい、このHemmond社のニットウェアも偏愛しております。 特にこのニットウェアメーカーのニットに関しては、ネームバリューよりも完成品の魅力先行で集めた結果、ここが作ってる個体が多いな……という順番。 ニットウェアってオンラインで注文するのが難しいカテゴリの筆頭ですから、言葉や写真なんかのツールでは魅力を伝えきれないのが歯痒いところ。 このニットウェアなんてその最たる例でしょう。 リネン×カシミヤの極めてユニークな素材選定。 真夏のラグジュアリーと真冬のラグジュアリーの衝突。 どんな手触りになるのか、文字や写真では中々伝わらなさそう。 取り急ぎ持ち合わせている言葉で翻訳するなら、リネンの清涼感とカシミヤの柔らかさの融合です。 リネンの荒々しい手触りはカシミヤが見事に包み込んで極限まで柔らかくしているし、リネンが混ざることでカシミヤ素材だけでは到達出来ない領域の軽やかさを獲得しています。 カシミヤってのがそもそも軽やかな素材なんですが、その限界値を更新するような作品。 これなら夏でも使えそうな気がします。 ビジュアルデザインはearly90'sのムードを象徴するような柔らかい着地。 オーバーサイズ、ドロップショルダー、襟ぐりや裾に配置された長閑なピッチの太幅リブ編み。 (リブ編みの端をロールさせるテクニックは必見) この辺りは同時期のKenzoやDriesと方向性を同じくするような、素朴で優しい男性像。 しかし、他にインパクトのある技巧的なニッティングテクニックを差し込まず素材のクオリティを潔く押し出したディレクションは、KRIZIA UOMOだけの武器であると思います。 Made in ITALY サイズ表記50/L 肩幅:- 身幅:63 着丈:66 袖丈:88
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90-00's HAZE LTD Reverse_Weave Sampling Knit Hoodie
¥27,000
ニュートラルな、普通のミディアムグレーのニットパーカー。 フロントに輝くグラフィックプリントがこの服の態度を明確に示しています。 スター型に刳り抜かれたHAZEフォントのレタリングと、矢印の組合せ。 アイコニックな書体。 こういうの、普通スウェット生地にプリントしますよね。ストリートの服なら尚更。 その前提があって、それを意図的に裏切るからこそ、プリントという技法の輪郭が強調されています。 そしてもう一箇所、サイドパートのリブ編み切替も興味深い。 これは言わずもがな、スウェットシャツの様式美であるリバースウィーブのサンプルなんですが、それをニットで最初から作ってます。 面白いのが、裾リブの畝から直接そのまま繋げてるんですよね、このリブ編み。 これも「ニット」をメディウムに選んだからこそ使えるアイデア。 ここまで見てから振り返ると、冒頭で書いた「ニュートラルなミディアムグレー」ってのも、“普通のパーカー感”を意図的に引用しているんだと気付かされる。 事物の記号性を注意深く観察している作り手だからこそ作れるデザインですよね。 非常に現代的だと思います。 Eric Haze、グラフィックだけじゃない。 Made in CHINA サイズ表記M 肩幅:48 身幅:58 着丈:66 袖丈:63 裄丈:88
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c1980's JAEGER Golfman Embroidery Classic V_Neck KN
¥11,000
80年代くらいのイェーガー。 極めてニュートラルで、極めて寡黙なセーター。 肌に優しい上質なピュアウールは、低品質な廉価品とは一線を画すクオリティではありますが、必要以上にハイエンド振ろうとしない、慎ましやかな美しさがあります。 新品の白Teeの上から、気持ち良く重ねたいポジションの服。 推定で80年代ということで、どうしてもバブリーな背景やギラギラしたハイファッションが脳裏に過りますが、こうした服は所謂“モード界隈”とはあまり関係がありません。 そもそも80年代のイギリス、あまり景気良く無いんですよ。 だからこそこの服みたいな中流階級のコンサバティブ・ピースは本当に目立たない。 ハイ/ローであれば、その曇天極まる不景気から反骨精神が灯るのが世の常です。実際、80年代後半以降は後にクール・ブリタニアとして語り継がれる何人ものレジェンドがこの国から出てきました。 そうした煌びやかなモードも、強健なトラディショナルも、叫びを代弁してくれたパンクも、どれも愛おしいんですけどね…。 こちらはそんな一般的コマーシャル・イメージからサッパリかけ離れたエリアの、静かな洋服。 衣服としての質は良いです。 状態も良いです。 でも一番のオススメポイントは、様々な「イメージ」から解放された“透明な洋服である”ことです。 Made in GREAT BRITAIN サイズ表記42/107 肩幅:51 身幅:53 着丈:72 袖丈:55 裄丈:85 最後にファッションの話をしますが、ニット×ニットの合わせとか、今可愛いと思いますよ。 ここに似た色のニットベストを重ねたり、この中にグレーやブルーの薄いタートルネックを入れ込んだり。
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e90's RYKIEL HOMME Silk×Wool Soft Knit
¥32,500
90年代のリキエル・オムのオリジナル。 80年代の毳毳しい絢爛の後、その豊かさは静かに引き継ぎながらも、全体イメージをより清潔に精練させていくのが90年代ハイファッションの大まかな道筋。 言っちゃえば、お金のある時代の品質をある程度キープしつつ、趣味の良い、小綺麗な服を作ってた時代です。 ソフト・エレガンス。 このリキエル・オムのセーターはその雰囲気を非常に分かりやすく認識出来る個体。 洗って梳いて染めずにそのまま、といった情緒のリジッド・エクリュ。 シルク50、ウール40%、アンゴラ10%の配合で作られた柔らかいニット。 これら素材の持ち味を生かした有機的な風合いの中に確固たるクオリティを感じます。 サイズ設計も、このテキスタイルと綺麗に足並みを揃えていますよ。 メンズのL規格でありながら袖丈が50cmしかありません。 しかし裄丈で見てみるとしっかり84cmある。 つまり最初から計画されたドロップショルダーであるということ。 この優しい製図と優しい色味、優しいテクスチャ。 このヤワヤワな雰囲気を、「メンズで出す」という部分にデザインの決定的なポイントがあります。 男性性を強調した「強い男性像」はもう終わる(終わらせる)のだ、という強い意志表示。 編み地の裏表を交互に反転させて作られたボーダー柄も可愛いでしょう。 でもコントラストは殆ど付いていなくって、なんと言うか、グイグイ来ないでしょう。 ふわふわと、青空に揺蕩う春の雲のように揺れるメンズ・ニット。 これがパーティの終わり。 自分の話になっちゃって恐縮ですが、20代にキビキビ遊んで、アラサーで ほのぼの旅を楽しむような友達が増えてきました。 (もちろん、仕事も頑張ってるのは前提ね) それを良いとも悪いとも思いませんが、この流れと綺麗にリンクしているのは、この時代の、このレンジの服だなぁと思うのです。 Made in ITALY サイズ表記L 肩幅:67 身幅:62 着丈:74 袖丈:50 裄丈:84 メンズ/レディース問わず、フラットにお薦めです。
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