洋服解読所
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2021F/W LOEWE by J.W.ANDERSON Any-Dimensions Line/Panel Design Cardigan
¥72,500
北アイルランドのスター、JW Andersonが積み重ねてきた仕事の一欠片。 2020's という時代をアーカイブするなら、先ず外して語れないのはコロナ時代でしょう。 「デザイナーズヴィンテージ」という意味で「アーカイブ」を使っている子達にこそ読んで欲しい。 今これを読んでいる人は全員当事者ですからよくご存知のことと思います。 明確に世界が変わった瞬間でした。 しかし鬱屈を鬱屈のままとせず、新しい形態のエンターテイメントや新しい価値観が生まれ、社会そのものに期せずして強力な選択圧が働いた時代でしたね。 ファッションはどう変わったのか。 作り手/受け手の数だけ定義がありますから一概に括ることは難しいのですが、アンダーソンのファンタジーは市民権を得たアンサーのひとつです。 LOEWEという世界指折りのハイメゾンを舞台に、飛び切りアヴァンギャルドな実験を繰り広げたクリエイション。 洋服という立体(3D)の中に平面性を強調したスクエアパーツ(2D)をドッキング。 編み柄(2D)で作ったカラーラインは立体のニットコードとしてテキスタイルを飛び出し(3D)自由に揺れ踊っています。 このシーズンは各国の新聞を使って発表されたこともキーセンテンスでしょう。 皆が平面の中でコレクションを見る時代に、これらのディテールデザインは「ページ」と「栞」にしか見えません。 もっと誇張する方法もあったでしょうに、日常服への溶け込ませ方、そのバランス感覚は圧巻です。 アーカイブってのも、言っちゃえば栞を挟む行為ですね。 毎日毎秒のように膨れ上がるファッションの歴史、その中で個人個人が「これは!」と思う箇所に栞を挟むのです。 それは時に着用であり、時に所有であり、時に紹介であり、時に記録であるのです。 災禍によって強く可視化された様々な鬱屈、それが綺麗に曇りなく晴れた人には必要無いのかもしれませんが、彼がコレクションに込めたファッションによるセラピー効果は、人間がAIではなく人間であるうちは、ずっと有効なのではありませんか。 Made in ITALY サイズ表記XS 肩幅:38 身幅:41 着丈:72 袖丈:67
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1980's BUSO UOMO Crazy_Cutting Design White JKT
¥45,000
80年代DCの中でも飛び切りマイナーなレーベル「ブソー」のジャケット。 情報は殆どありません、歴史が伝説し切れなかった宝石です。 アシンメトリーフロントと完璧なバランスのハイネック、そして奇天烈なポケットデザイン。 80's Bomber JKTとしてのボディバランス/素材選定、その完成度もさることながら、やっぱりポケットの面白さに目が奪われてしまう。 右身はいい。問題は左身です。 ポケットが縦に長い。 長さ以外は普通(?)の下向きペンタゴン(インバーテッドプリーツ入り)で、上と横腹とで二つ入り口がある。 これは実際のところ、上からの入り口は真ん中くらいで底が縫われていたり、袋布で底が作られていたりするんだろうなと思っていました。 でも違いました。 長いポケットの遠き底まで、ちゃんと全部ポケットでした。 井戸みたい。井戸ポケットと名付けましょうか?この服以外で使うこと殆ど無いと思うけど。 何入れれば良いんでしょうね。 水筒入れても重過ぎてシルエット崩れちゃう。 空になったペットボトルとかでしょうか。ゴミ箱に出会うまでの間の手空けになりますね。 まぁ、その辺の心配は野暮ですか。お好きに何かしら、入れたりしてください。 生地はホワイトのコットンドリル。 経年と共に乾いて/草臥れて、滅茶苦茶格好よくなってます。 襟周り、多少の汚れは残りましたが、古さの割に比較的良好なコンディション。 Made in JAPAN サイズ表記Free 肩幅:58 身幅:70 着丈:63 袖丈:53 裄丈:84
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2000H A.P.C. Mao-Collar Sleeveless Knit JKT
¥27,000
2000年の冬。良い時代のAPC。 その変わり種。 ニット仕立てのマオカラージャケット。 そのノースリーブ仕様。 いや珍しい。こんな服無いです。 APCがこんな派手な隙間撃ちをやるなんてのが少し意外です。(派手な隙間撃ちって変な日本語ですね) 禁欲的なエアリーグレー。 チロリアンテイストと、その凹凸を均すようなミニマルな削ぎ落とし。 目の詰まった端正なウールニット。 もう、RIERっぽさを感じずにはいられない。 確かに今欲しいと思わされる服ですが、多分これは個人の気分も時代の気分も無視して、ずっと良い服。 これは西暦2000年という、社会にとって重大な過渡期、そのムードに晒されて尚レーベルのアイデンティティを強く掴んで離さなかったからこそ獲得し得たエターナリティでしょう。 ついでに季節も問わない。(流石に真夏は暑いけど) パーツ端の密な太幅トリミングやボタン選定に至るまで、Jean Touitouの審美眼が最高まで研ぎ澄まされた仕事です。 Made in ITALY サイズ表記1 肩幅:40 身幅:52 着丈:63
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late80-90's JOSEPH HOMME TRICOT Dry_Touch Linen×Viscose Knit Vest
¥48,000
有機的で高潔なホワイトテクスチャ。 無垢であるホワイトの美しさと、それが経年によって変わりゆくことの情緒、その美しさ。 それら両方を肯定するデザインです。 カリッと乾きゆくリネンと、柔らかさによって快適なクオリティを下支えするヴィスコース。 気を衒うことのない朴訥な編み地やだらしなく垂れるポケットエッジが可愛いですね。 同時期のDriesやKenzoにも通ずる優しさ。 端正である事を是とするなら全然完璧な服ではないんだけれど、それをデザイナーズとして態々目指して作ってるって部分はあまりに異様。 早過ぎると思います。 「気持ち良く着れる服って良いよね」のノリで選んで良い服です。 でも、そのノリで選ぶなら他にも色々良い服はあります。 これじゃなきゃ満足出来ないと思ってからで良いと思います。 あんまり詳しく言語化出来ないんで、これは良かったら実物見にいらしてください。 極論、触らなくてもいいです。画面じゃなくて生の眼で見るだけで違うはず。 Made in ENGLAND サイズ表記1 肩幅:42 身幅:52 着丈:63
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c80's JIMMY TAVERNITI Waist-Gathered White Fleece Top
¥36,000
軽いフリースで作られた簡単なプルオーバー。 スウェットよりも更にイージーに、パパッと被れる服です。 裄丈で丁度袖口を合わせる設計の意図的ドロップショルダーと中途半端なモックネックの組み合わせ。 徹底的にゆるい。 ハイネックが苦手な方でもこれは無理なく楽しめるでしょう。 最近はフリースを上手く取り扱っていきたい気分です。 フロントには弱々しいコントラストでT☆SNOWと印字されています。 なんか、こうして文語で書くとどうも馬鹿みたいですね。 TV☆SHOWみたいな馬鹿っぽさがある。良い意味で。 ウエストのギャザーシステムが良い感じ。 白フリースの単調な雰囲気を巧みに面白くブラッシュアップしてくれています。 TAVERNITIはこういう簡単な服にも丁度良いアイデア捩じ込んできますね……。 ギャザーシステムの裏面は同色コットンの丈夫な綾テープ貼り。 ヤワヤワなツラ構えなんですが、見えないところはピシッとしてるのカッコ良いです。 裾リブが無いデザインなのでギャザー寄せずにストンと落としても良いですし、スウェットっぽく着たい時はドローコードを締めてブラウジングさせましょう。 非常に実用性の高い2Wayデザインです。 Made in ITALY サイズ表記XL 肩幅:66 身幅:66 着丈:71 袖丈:53 裄丈:87
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HUGO BOSS (Y2K) Utility-Design Comfort Tailored JKT
¥39,000
レーヨンを40%混ぜたコットンドリル。 オーガニックだけれどしなやか、カジュアル×テクノロジカルのテキスタイル。 この生地に纏わる印象がそのまま服の印象として完成されています。 「カジュアル×テクノロジカル」、ハイファッションにおけるY2Kエッセンスを最大量(HUGO BOSS社比)配合したディレクション。 ファッションは社会の鏡と言います。 従来の重苦しいハードウェアから脱却して様々なガジェットがポータブル化した時代、その様相をこの上無く忠実に映写した洋服ではありませんか。 フロントは軽快なスナップボタンとファスナーの二重構成。 コンパクトなポータブルガジェット専用に追加された3Dポケットとフラップテープ。 こんなの嬉しいですよね。今じゃ根本的に生まれない用途デザイン。 このポケットは“ポケット本体”の他に、補強パーツが内側に追加されています。 これは所謂“ポケット底面”の追加。 ポケットに入れる予定のガジェットを支え切れるよう、非常に良く練られた設計です。 従来の「テーラードジャケット」及び「裏地」では、新時代のポータブルガジェットを、ポータブル性に基づいて持ち運ぶことが難しいのです。まぁまぁ重いし、テーラードジャケットの仕立ては繊細だから。 それを丁寧に解決する、画期的かつロジカルなディテールメイク。 これぞ「デザイン」という感があります。 さぁ、そのポケットから伸びるフラップテープをウエスト裏面の補強ラインにも転用。 ここで追加されたウエストラインにポケットのベルトを通すことで、3Dポケットにかかる荷重を少しずつでもジャケット全体に分散させようとしています。 思考が行き届いている。 果てはフロントファスナーのテープエッジを隠すための保護テープも同じカラーリングのテープ。 ボリュームが違うから同じ物の転用ではありませんね、わざわざテープ巾にもバリエーションを設けて用意したということです。 果ては……なんて言いましたが、まだ奥があった。 袖口。袖口が本切羽になっていまして、そのボタンが比翼仕立てのスナップボタン。 このボタン端にも前述のカラーテープが配されていますね。 ここに保護は必要無いので完全なるアクセント・アクセサリの感覚でしょう。 テクノロジカルで近未来的なフューチャリズムとBOSSが貫いてきた本格的なテーラリングの邂逅、これらはジャケットのアウトライン、一つもステッチを表に出さない美意識によって表現されます。 新時代への期待感と、旧時代まで受け継がれた美意識、そのどちらも捨てずに混ぜ切った、素晴らしい一着です。 Made in ITALY LAMPO_Zip サイズ表記 52(Gr)/42R(Us) 肩幅:49 身幅:58 着丈:78 袖丈:68 襟後ろに微かな汚れあり
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DRIES VAN NOTEN (Y2K) Hazy-Pale-Purple Chunky Knit Coat
¥65,000
変則的なボタン構成のニットコート。 ダッフルコートみたいなトグル形の第一ボタンだけがあるダブルブレスト。 構成的にはダブルブレストなんだけど、フロント開けて軽快に着流すのが良いでしょう。 アクセサリー感覚のストールなんかもレイヤーて、ネオボヘミアン、或いはネオフォークロアをお楽しみください。 ホワイトメランジで柔らかく濁った淡いピンクパープルの編み地。 必要以上にファンシー系に振り過ぎること無く、「ニット」そのものの素朴な雰囲気をちゃんと残してる。 ぽってりした太幅のリブ編みとか、野暮ったくも丁寧に編み立てられた同素材のサイドポケットとかがそう。 ドリスヴァンノッテンと言えばこのバランスですよね。 装飾とか可愛さとかに頼り過ぎない、骨組みとトッピングのバランスを間違えない上手さ。 ご本人が前線を退いた今もクロスナーが完璧なDVNをやっていますが、どの時期を見ても可愛いってのは凄いことです。 そんな中で、この90年代後半~2000年代初頭の本人期オールドピースにはドリスヴァンノッテンが最初に打ち立てた「Naturalism」の強さがあります。 特にニットね。 サイズ的にはメンズも着れないこと無いんですが、これは女性がゆるっと着るのが可愛いでしょう、絶対。 Made in Belgium サイズ表記M 肩幅:44 身幅:58 着丈:88 袖丈:69 古い個体ですが状態良好です。
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80-90's ITALY UNKNOWN Linen×Viscose Hand Knitting Cardigan
¥39,000
リネンとヴィスコースで編まれた肉厚ヘビーニット。 古い病院みたいな無機質なホワイトとリネン由来のオーガニックな手触りのギャップ。 重たい生地だけどボディには透かし編みのストライプが入ってます。ここも重量感のギャップ。 シンプルなホワイトニットの顔して、中々出会えないニュアンス。 意図して理屈でやってるのか、天然のセンスなのか分かりませんが、本当に良い服。 普通クリエイションって、複数人のチームで、特定のビジョンを共有して進めていきます。 その共有の際、普通は言葉が必要です。 しかしファッションという分野はその限りではなかったりしますよね。 言葉に頼らずとも意思疎通が出来る種類の才能ばかりを集めれば、言語領域の外にある、こうした筆舌に尽くし難いニュアンスだって共有出来るのでしょう。 デザイン・テキスタイル・縫製・ビジュアルディレクション・セールス・・・まで一貫出来ればの話。 こうした洋服の、言語化できない魔力と向き合う度にそんな事を考えます。 ちなみに僕は、ケーブルニットの縄編みパートを前端に配置して「縄の縦線」をボタンホールに仕立てるというテクニカルな発想が大好き。 どのパートも良いんだけど、やっぱりディテールアイデアに人間の既知を感じて嬉しくなっちゃう。 感覚を領域外へと拡張する“イマジネーション”と、領域内で未踏の最高効率を弾き出す“デザイン”、どっちも尊くて、どっちも入ってる服だと思います。 内タグのコード見るに、多分良いとこに収められてた服でしょうね。 Made in ITALY サイズ表記44 肩幅:44 身幅:52 着丈:54 袖丈:56 裄丈:79
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HERMES W_Side_Zips Design Wool Gabardine PT
¥81,000
エルメスのウールパンツです。 見た目以上に重く、それ以上に滑らかな気品溢れるマテリアルは微量のストレッチを混ぜたウールギャバジン。 ギャバジンに入る斜めの折畝。 これの凹凸コントラストがかなり強い。 ヨウジヤマモト社の強撚細畝ギャバジンとはまた違う方向の美しさ。 多分この生地はこの色だから輝くのかな。 深い深い茶色です。 アダルトカラーの中でも特段ビジネス使いの難しい色ですね。 あくまでお洒落着。 ぱっと見ブラックに見える程に深いこの色調はその畝の深い凹凸が作る強いコントラストによるもの。 表面組織の高低差が強いほどに光の反射は減りますから。 見る者を吸い込む生地。 そんな美しく、凹凸命の繊細な生地ですから、ハンガーに掛けるにせよピンチハンガーで摘んで……なんて、出来る限り避けたいところ。 ですのできちんとハンガーループ付き。 明きは両サイドのジップ&ボタン。 ボタンは表と裏のダブル使いで、内側ボタンをワンサイズダウン。 裏地は無し。 故にウエストベルト内側は汚く見えないよう仕立てられます。 ここの凝り方も流石エルメスという感じでして、ベルト下端をパイピングするだけではなくそのパイピング布をウエストベルトの中まで伸ばして包むことでシームを減らし、美しく。 両サイドのファスナー裏側も勿論至高の心遣いが。 ファスナーテープ端をこれまたパイピング。 ここのパイピングも非常にめんどくさい、ド丁寧なカッティング仕様ですね。 しかも手縫い。 裏地無しですものね。 最高の洋服ってこうあるべき。 そして股ぐりのセンターシーム。 前後で縫い代が違う太さになっています。 メンズのテーラードスーツのディテール。 ウエストサイズが多少変わっても、バッグウエスト中心の縫い代をちょっぴり出して仕立て直すという……。 これをレディースプレタに持ち込んでいます。 あとですね、 さっきからちょくちょく出て来るパイピングテープ。これ、ライクラ入りのシルクです。 本体のストレッチに置き去りにされないようにこんな所にもちゃんとストレッチ素材を使ってます……。 如何でしょう、細かい心遣いの数々。 妥協の無いモノづくりの姿勢。 コスト効率はアパレルビジネスの中でトップクラスに大切な要素です。 故にこうした誰も気にも留めないような細かい細かい仕事は真っ先に妥協、排除されます。 というか、こうした最高地点を一瞥もせずハナから簡易的(コレと比べればですけどね)な作りを選ぶ人も少なくないでしょう。 実際こうした最上の仕事を突き詰めるスタンスを武器にしてやっていくのって、そこに最高のブランディングワークあってこそですし、普通辿り着けるエリアではないと思います。 だからこそこのメゾンは凄い、と そう思います。 Hボタンだとか、誰がデザインした、だとかその辺置いといても服が自分から静かに語ってくれる。 本当に【良い服】。 Made in FRANCE riri_zip M4 サイズ表記36 ウエスト:65 ワタリ:30.5 股上:32 股下:77 裾幅:20 サイズ合おうとこのパンツはレディース向けです。
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1990's BARNEYS NEWYORK × ALLEGRI Crazy-Construct Design Airy Chesterfield CO
¥65,000
SOLD OUT
アレグリ社が独自開発したTechnosilkで仕立てられたチェスターコート。 テクノシルク、と言うだけあって、非常にシルクっぽい有機的な光沢。 実際使われているのは72%のレーヨンと28%のポリエステルです。 実際触った感じシルクっぽいんですが、シルクより幾分重たさ?みたいなものを感じます。 実際とっても軽いんですけれどね。 さぁ、IGのリール動画でお話しした事と重複してしまいますが、このコートの独創性について少し紹介します。 先ずこのコートは、ラペルと上襟が地続きで製図されています。 テーラードジャケットやチェスターコートに見られる折り返し式の襟は、ラペルと上襟の接続縫製(及び製図)によって、折り返しのための張力を得てロールしています。 それを無視して尚 綺麗にラペルが返るよう計算された、非常に腕の良いパターンメイキング。 (学生の頃 僕もトライしましたが上手くいきませんでした) こういう、常識破りの「地続き癒着系」パターンメイクはカッコ良いけど裁断効率が落ちます。 *パターンが変な形になるから効率良く布に嵌め込むのが難しくなって、パーツ裁断の時に布屑になってしまう無駄部分が生まれやすいのです……。 で、その裁断効率を取り戻すかのように、フロントには切り替え線が入ります。 それが身頃裏面に配置される「身返し」のラインをトレースするようなフロントライン。 ここは普通裏面の身返しにおける端線を縫い叩く際にステッチが走る箇所なんですが、その「先入観そのもの」にシームを隠し込むデザイン。 セオリーを分かっている人ほど、ここのシームに気付けない。(実際気付くけど) そのシームに挟み込むように、各部ポケットの横線を巻き込んで縫製していますね。 一つの縫い目で2つ以上の効果。効率的というか省エネというか。 さて裏面に話が移りまして、やはり裏面にも両方の胸にポケットが付きます。 この頃のユーロアレグリ、4つポケットへの執着じみた拘りを感じます。 結構4つポケット固定の個体、多いんですよ。 この胸ポケットの作り方が凄い。 ポケットフラップが裏面のフロントヨークと地続きになってる。 オモテでも地続きのカッティングエッジがありましたが、裏面でも遊び心に満ちた地続きカット。 その手があったか!と膝を打つアイデア。 そしてこのヨーク縫製に際して、アームホールに縫い代が集まるわけですが……、ここでの縫い代の重ね順も素晴らしい。 綺麗にパイピングした縫い代端を更に覆い隠すように被さるヨークセクション。 思い付いたら実現は出来るんでしょうけれど、こんな細かいところにまでウィットが張り巡らされた服は現代じゃなかなか無い。 本当に服が好きな人間が作ってる服です。 サイズは44です。 メンズのSくらいですから、サイズ合う方はお見逃しなく。 Made in ITALY サイズ表記44 肩幅:54 身幅:66 着丈:113 袖丈:56.5 裄丈:85
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c1990's KRIZIA UOMO Cashmere × Linen Airy Oversized KN
¥36,000
ペルージャの名門ニット工場「HEMMOND社」製造のスペシャルニット。 ここは昔のDolce&Gabbana、Valentino、D.Bikkembergsなどなど様々なハイエンド・デザイナーズレーベルのニットを請け負ってきました。 KRIZIAもそのパートナーのひとつ。 KRIZIAのニットと言えばMiss Deannaのニッティングに注目が集まります。 そこに関しては無理もありませんね、Martin Margiela神格化の影響です。 これまでのETRAKのKRIZIAのラインナップを見ていただくと伝わるかもしれませんが、Miss Deannaと同じくらい、このHemmond社のニットウェアも偏愛しております。 特にこのニットウェアメーカーのニットに関しては、ネームバリューよりも完成品の魅力先行で集めた結果、ここが作ってる個体が多いな……という順番。 ニットウェアってオンラインで注文するのが難しいカテゴリの筆頭ですから、言葉や写真なんかのツールでは魅力を伝えきれないのが歯痒いところ。 このニットウェアなんてその最たる例でしょう。 リネン×カシミヤの極めてユニークな素材選定。 真夏のラグジュアリーと真冬のラグジュアリーの衝突。 どんな手触りになるのか、文字や写真では中々伝わらなさそう。 取り急ぎ持ち合わせている言葉で翻訳するなら、リネンの清涼感とカシミヤの柔らかさの融合です。 リネンの荒々しい手触りはカシミヤが見事に包み込んで極限まで柔らかくしているし、リネンが混ざることでカシミヤ素材だけでは到達出来ない領域の軽やかさを獲得しています。 カシミヤってのがそもそも軽やかな素材なんですが、その限界値を更新するような作品。 これなら夏でも使えそうな気がします。 ビジュアルデザインはearly90'sのムードを象徴するような柔らかい着地。 オーバーサイズ、ドロップショルダー、襟ぐりや裾に配置された長閑なピッチの太幅リブ編み。 (リブ編みの端をロールさせるテクニックは必見) この辺りは同時期のKenzoやDriesと方向性を同じくするような、素朴で優しい男性像。 しかし、他にインパクトのある技巧的なニッティングテクニックを差し込まず素材のクオリティを潔く押し出したディレクションは、KRIZIA UOMOだけの武器であると思います。 Made in ITALY サイズ表記50/L 肩幅:- 身幅:63 着丈:66 袖丈:88
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1980's CdG HOMME Neutral Black Straight Wool Slacks
¥36,000
デカオムのミニマルなウールスラックス。 無駄に余らせないコンパクトなウエストはベルトが無くとも腰骨に引っ掛けやすいサイズ感。 そのコンパクトなウエストから美しく広がるワイドストレートのシルエット。 シングルタックから縦方向へストンと伸ばし落とすレッグラインは、あまり裾テーパーを掛けない硬派な設計によってソリッドな印象に着地しています。 これはどちらかと言うと冬用。 ウールフランネル仕立てのしっかりした生地です。 この張りのある生地だからこそ作れるレッグラインの強度。 このバランス感はサマーウールじゃ中々出せない。 暑い時期に無理してお薦めはしませんが、どんなコーディネートにも合う完璧なニュートラルピースです。 何が良いって、ニュートラルだからって“弱い服ではない”というところ。 大人の服としての頼もしい存在感みたいな部分が、飽くなき所有欲をも必ずや充足させてくれましょう。 Made in JAPAN サイズ表記S ウエスト:70 ワタリ:32 股上:30 股下:79 裾幅:20.5 ヒップダーツ付近に細かな傷あり
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1990's BARNEYS NEWYORK × ALLEGRI Heavy Wool Gabardine Army Coat
¥39,000
平置きで撮影すると、意外と横幅のある型紙だったんだな、と吃驚させられる。 それだけ、ハンガーやマネキンに掛けた状態だと布が縦方向に落ちていたのですね。 これは、元ネタで多用されるバックサテンやTCツイルでは中々出せない情緒。 重たいウールギャバジン100%で構成された、ある意味邪道なモッズコートであるからこそ、実際着るまで“どこがデザインなのか分からない”みたいな、ニクい印象の服になるのでしょう。 フロントには几帳面なスクエアポケットが4つ。 広めに設計された身幅はドロリと落ち、新鮮なドレープを描いてくれます。 靡くけどヒラヒラ軽いそれじゃない、ミリタリー立脚ならではの重厚なツラ構えのまま美しく揺れるのです。 左右対称のポケット構成は裏面でも徹底されています。 裏面の胸ポケットも、ちょうど良いサイズが左右両方でセットされています。 裏地の分厚いレーヨンアセテート・サテンも、メンズウェアとしてのクオリティをビシビシ感じて堪らない。 ALLEGRIオリジナルのLAMPOジップやFIOCCHI社製のジャンパーホック、ブラスシンカーの付いたドローコードなど、各部副資材のクオリティにも一切妥協が無い。 ALLEGRI及びBARNEYSに共通するメンズ・ターゲット層を丁寧に見極めて設計された美しきベーシック。 全体にチマチマ小穴があったり、襟周りに軽い汚れは残っておりますが、それが明確なマイナスになるようなヤワな服でもない。 疑いようの無いハイエンド・ピースでありながら、傷も草臥れも魅力としてその身に積み重ねていく様子は、本家モッズコート宛らの魔性。 これから本格的に「古着」として道を進むうえでこうも頼もしいデザイナーズも中々ありません。 普遍性/不変性を武器として組まれたデザインの真髄はユニバサーサリティではなくエターナリティです。 「誰でも使える」ではなく「いつまでも使える」。 そして「使える」というのは「使いたいと思える」という意味です。 悠久のカッコ良さ。 Made in ITALY サイズ表記48 肩幅:55 身幅:70 着丈:87 袖丈:65 すみません、リール動画で46サイズって言ってましたが48でした。 見づらいフォントです。
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c2000's WIM NEELS Olive Wool-Saxony Army Pants
¥27,500
このパンツをこの生地で作り替える、という時点で充分なウィットです。 ウィムニールスの貴重なメンズ個体。 一番似てるのはチェコ軍のアーミーパンツでしょうか。 フロントはフラップ式のポケットとワンタック。 後ろもフラップ式のポケットで、サイドのカーゴポケットを取り去っている所が相違点か。 生地をドレッシーにしている点からも感じますが、ミリタリーの香りを削ぎ過ぎず、しかし小綺麗に着地させるデザインです。 ヒップポケットで炸裂している騙し絵なんて大変ウィムニールスらしいと思います。 実際フラップを開けてもポケットは無く、その内側にシンプルなポケットが隠れてる構造。 ポケット自体の丸っこいシェイプも可愛い。洋ナシみたい。 形は程よい太さでズドンと落ちる、綺麗なセミワイド・ストレートシルエット。 縦に強く伸びる格好良さがあります。 そしてそれは、この滑らかな生地でこそ最大限輝く。 似合う方も 探されてる方も多いテイストではないでしょうか。 Made in ITALY サイズ表記46 ウエスト:74 ワタリ:34 股上:29 股下:77 裾幅:25 ベルトは別売りです
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92~'s BARNEYS NY × ALLEGRI Ex_Oversized W_Breast Wind Coat
¥60,000
SOLD OUT
滅茶苦茶に大きな女性用コート。 BerettaやIsseyのそれとはニュアンスの違う、エスニシティとアーバニティの融和を感じます。 他人の作風で例えるのちょっと下品だけど、Miucciaとか、Gigliの作る世界観なんかが近いのかな。 深く打ち合わせたダブルブレストと、べらぼうに広い身幅。 既に広いその身幅から更にフレアを掛けて広げるAラインシルエット。 テント・シルエットなんて比喩も頭を過りましたが、なんかニュアンスが違うんだよなぁ。 その要因はテキスタイルの雰囲気だと思います。 この服の第一印象を決定付けている鮮やかなピクルス・グリーン。 織り成すのは、軽くて柔らかな薄手のピーチスキン。 この仄かな光沢と起毛感、そしてそれを特大分量で靡かせるデザイン、ここらへんの質感がとってもe90'sを正確に描写してる。 オリエンタルなカラーパレットで組まれた裏地を堂々と見せつけるような、深めのサイドベント・カットも相性バッチリですね。 正体はとっても良い時代のダブルネーム。 実際のところは、バーニーズが注文したアレグリ、みたいな感じでしょうか。 メトロポリス立脚ならではのアンテナ感度と、それをリアル・スタイルに落とし込むバランス感覚は流石バーニーズです。 そして、服の裏側を見れば見るほどクオリティの素晴らしさに驚かされる感覚は、流石オリジナルのアレグリ。 アレグリの服は本当に見てて楽しいんですよ。 カッティングとかディテールアイデアとか、余程の服好きにしか刺さらないであろうカッコ良い(採算度外視の)凝り方をしてくれてる。 Made in ITALY (Dismi92) サイズ表記38 肩幅:70(46) 身幅:83 着丈:123 袖丈:48 裄丈:84 シーズン特定はまだ難航中。 でも伝わる人には伝わるはず。 左袖を中心に色焼けあり。 生地本来の微光沢を固定したような面白いフェード。
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DRIES VAN NOTEN Spangle-Embroidery Loosely Knitting Big Stole
¥39,000
ドリスヴァンノッテンお得意の刺繍ストール。 なかなか出会えない特大個体。 コンパクトなサイジングのものも小粋でお洒落なんだけれど、やっぱりデカいストールの浪漫って最強。 カシミヤとシルクでのローゲージ。この時点でヤバさが少し伝わりますか。 素朴でオーガニックな優しい手触り。高級ガーゼみたいな生地。 定番のフェルト製織とかニットマフラーとかとは根本的に違う、繊細な質感。破れてしまうシーンが幾重にも想像できてしまう。 遥か遠くのベルギーから、この日本の地にも通ずる美意識を感じます。もののあはれ。 そこに様々なカラーリングのスパングルで、モチーフ刺繍。 これは樹木ですかね…? 葉が落ちた木の物寂しい情緒と、色彩豊かなスパングルのギャップがユニーク。 コーラルピンクの刺繍部分なんか見ると、これ樹木じゃなくて珊瑚だったりしないか…?とも思いますが、まあまあ、木でしょうね。 防寒性は殆ど無いです。申し訳程度。 完全にアクセサリーとしてのストールです。 アクセサリーとしての一枚布。 所謂ストールの着用、普通に我々が行なっている事なんですが、改めて文字に起こすと新鮮ですよね。 DRIESのテキスタイルは、それを再認識させてくれる。 布が布のままの姿でいる頃、服の完成形が見えずとも、布の魅力先行で買ってしまう衝動。 洋服の形状なんて後回し、なんなら最悪ストールでもいいじゃない、の感覚。 全く趣味のベクトルは違うけれど初期のMargielaにもそんなロジック・センスがありましたね……。 冬場のコートに煌めきをプラスするアクセサリ枠から、夏場の冷房対策にも素敵ですよ。 春と秋の大活躍は、もう言うまでも無し。 Made in Belgium サイズ概寸:220×78 シーズン不明ですが結構古いものです。 ライカ社取扱個体。
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PRADA Y2K Materials_Mix Design Cosmopolitan Pumps
¥55,000
コンサバティブなパンプスを徹底的に魔改造したデザイン。 Miucciaらしい変拍子のカラーパレット。その素晴らしさは言うまでもありませんが、それらが彩るパテントレザーと組み合わされるのがコットンダックのボディ。このギャップは天才的としか言いようが無い。 言っちゃえばカーハートとかの土臭いワークウェアに使われるような武骨なテキスタイルで、こうも女性的なソフト・パンプスを仕立てるなんて。 色が数式に視えているのか、なんて訝しんでいましたが、マテリアルそのものから音楽を聴いているのか? 共感覚じみたエッセンス・ミックスの取扱いにおいてこの人より凄い人は思い付かない。 合わせるボトムス全部可愛くしてくれます。 可憐なフリフリも、ボーイッシュなusedデニムも。 この時代の作品は往々にして愛用された形跡が残る個体ばかりですが、奇跡的に未使用品と思われるパーフェクト・コンディションのお品と出会えました。 これならオンラインでも心配無くご紹介出来ます。 Made in ITALY サイズ表記38 アウトソール:25.5 インソール:25 ビール:3 24-24.5.くらいの感覚です
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80's CHEVIGNON (ORIGINAL) Blood_Chit Design Worn_Out JKT
¥86,000
先日の入荷から殆ど間を空けずにお迎えいただきました、CHEVIGNONのBlood-Chitシリーズ。 敵地に不時着したパイロットの生存率を1%でも上げるための、切実なデザイン。 ファッションではない、ミリタリーウェアの最も「ミリタリーウェア」な部分。 今回の個体はダブルブレストのフライトジャケット。 …フライトジャケットなのか? ・フライトジャケットでの記号 “ハイネック×ベルトシステム”、 ・モーターサイクルでの記号 “ダブルブレスト”。 同じく操縦をする男のための服ですが、これらが共存する服、というのはありませんね。 デザイナーズ特有のミックス感覚。 メンズ・クラシックの力強さが重厚に残っていた時代、尚且つデザイナーズファッションのリミックス感覚の勃興、その両方が交差した貴重な瞬間をアーカイブ出来るヴィンテージです。 CHEVIGNONのお家芸である着古し加工もその荒々しさと美しさを湛えたまま現在。 それてそれらは、在りし日の数寄者同志に愛用され更に深まっています。 ハイカウントのコットンシェルには白っちゃけたアタリ、切り替えられたレザーセクションには人の肌のよう、陰影に富んだエイジングが刻まれています。 オーセンティックで中庸なボックスシルエットから、操縦服ならではの過激な前振りが効いた袖。 “操縦”という原因から、「前振り袖」に加えて「アクションプリーツ」も正しく派生していますね。 この2つの仕様選定は理由を殆ど同じくします。 当たり前ですが、ロジカル。 この論理こそがメンズファッションのオーセンティシティ。 Made in FRANCE サイズ表記XL 肩幅:60 身幅:71 着丈:67 袖丈:65
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late90's JOE CASELY HAYFORD Lined_Hem Design Full_Knit Duffle CO
¥63,000
SOLD OUT
クールブリタニアの旗手にして英国のレジェンド、Hayfordによるニットダッフル。 シルクを混ぜた野暮ったいウールの毛糸。 これは高級感とかじゃない、ワイルドなニュアンスを出すためのシルク。(多分野蚕) ウールでこのワイルドネスを出そうとするとザラザラするけど、シルクで中和することで少し柔らかくなってるように思います。 ボディは編み柄でヘリンボーンを作った創意的なテキスタイル。 このヘリンボーンニットをベースに、様々な編み方を混ぜ込んでヨークや前立てをニットだけで表現しています。 そして裾にはダッフルコートらしからぬラインデザイン。 ここがキーポイントというか、Hayfordの意志なんじゃないかな。 1999年のi-Dではブルージーンズと合わせてスタイリングされていたのですが、そういうことだと思います。 「ニット」「ダッフル」「コート」これらの言葉に記号の如く付きまとう重苦しさをスポーティなラインデザインの一手で軽快にソフィスティケートしている。 同じ英国のクラシカルなスラックスを合わせても美しいですが、ラフに羽織ってカジュアルなスタイリングにも簡単に合わせられるデザインですので、それこそニットのように柔らかい発想でお楽しみください。 僕はニット×ニットでやりたいな。 暑くなっちゃうと難しいけど……。 Made in ENGLAND サイズ表記M 肩幅:54 身幅:62 着丈:92 袖丈:66
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1990's DUFFER of St.GEORGE Old_Style Sampling Moleskin Work JKT
¥66,000
60-70年代のアメリカのワークジャケットをブラックモールスキンで作り直したジャケット。 英国屈指の古着目利き師達が作るサンプリングデザインは、時を経て古着になった時、階乗のように魅力を爆発させます。 ナロースプレッドのポイントカラー、ポケット無しのプレーンな胸周り、裾線に底を接続するよう設計されたフラップポケット。 珍しい形なんですが、70年代頃のアメリカ古着にあったはず。 DUFFERのリファレンスはいつもニッチです。 これをユーロワークの心血宿るブラックモールスキンにて引用。 古着になってからの方が美しい、使い込んでこそ深まる魅力、これらの特性はメンズファッションにおけるクラシックの1ページです。 また、アメリカの物をヨーロッパの生地で作り替える折衷のセンス。ストリートブランドなる概念における始点のひとつでありますから、後に続くデザインセンスの基礎があまりに強固に息づいています。 例えば「黒」のジャケットを貴方がデザインしたとして、CHANELの影響を受けたんだ、なんて言わないでしょう。 それと同じで、DUFFERが作ったのは「常識」です。 誰もDUFFERに影響されたなんて言わないけれど、その常識の根幹には彼らがいます。 大きな傷の無いまま程良く草臥れたグッドコンディションのSサイズ。 B.Sharp氏が着てそう。 ジャストフィットで是非。 Made in - サイズ表記S 肩幅:48 身幅:58 着丈:57 袖丈:60
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e00's DUFFER of St. GEORGE WO×AP Quiet_Tex Minimal Sport JKT
¥52,500
DUFFERが極めて静謐に仕立て直したクラシックなスポーツブルゾン。 ファスナーを隠した前立てと、フラップ無しのスリックなポケット。 ゴルフに行くおじさんが着ていたクラシックなブルゾンを新しい感性で研ぎ澄ましたデザインです。 ウールに少しアルパカを混ぜたテキスタイルは、アルパカで想起する起毛感など何処へやら。秋冬のドレス・テーラードジャケットを誂えるような端正なフランネル。 このミニマルなビジュアル、ミニマルなテクスチャ、そこと呼応するようにミニマルな色味。 彩度を落とした静かなネイビーが、元ネタであるカジュアルウェアとの明確な態度の違いを示していますね。 リブ襟も可愛い。 長めに取られた前立ての分、前端は深く重なります。 ここで生まれるのは浅いVゾーンからなる和服っぽい打合せ。 ファスナーは重厚なriri社製オリジナル個体。 ファスナー上端を保護するボタンはまさかのボタンループ仕様。 手数を減らしたミニマルなデザインの中、要所を締めるディテールは途轍も無く趣味が良い。 Made in ITALY riri_Zip サイズ表記M 肩幅:47 身幅:58 着丈:62 袖丈:67 リブ傷あり
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1990's BTKA Natural_Faded Black Zip JKT
¥40,000
SOLD OUT
U.K.のアンダーグラウンドレーベル「Born To Kick Arse」 ご存知の方がいるとは思えませんが、同じデザイナーが手掛けていたと言われるVortexだと幾許か知名度がありましょうか。 ArseはAssと大体同じノリ。 英国スラング。 -ぶちのめすために生まれてきたぞ- みたいな雰囲気です。 ストリートの悪ガキにだけ似合うジャケット。 これが似合っちゃうのも良いし、似合わないのもまた良い。 僕は煙草嫌いだけど、煙草吸う人にしか似合わないと思う。 当時のアンダーグラウンドでのサイケデリックな潮流とはちょっと別レンジです。 思いっ切りオーガニックなコットン100の野暮ったい質感。 シャカシャカしてない硬派な不良ジャケット。 本当のノンシャランが作れる数少ない洋服です。 どう着るかはお任せします。 Made in BRITAIN サイズ表記L 肩幅:55 身幅:67 着丈:67 袖丈:69
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c80's PLANTATION in I.M.I.I. Buttonless Wabisabi Cardigan
¥32,500
SOLD OUT
釦無しのカーディガン。 メンズ/レディースどちらでも。 通常カーディガンよりずっと大きく前端を延長し、首元にもゆとり展開を入れてカウルネックみたいな浮きを作った、創意的なカッティング。 これらの製図で生まれた効果は、釦が無いことによって全部落下します。 ちょっと浮かせたカウルネックも、大きく延長した前端も、全てが特大ドレープの材料に。 80年代Isseyを分かり易く象徴するビジュアルに着地しています。 この服をイッセイミヤケからプランテーションへと変えているのは多分生地選定。 兎に角デイリーでリアル。 織物のような細かな表面パターンを作り込んだニットテキスタイル。 草臥れた落ち葉、はたまたその先の土の色。 組成表記のタグは切られてるので素材は分かりません。 コットンに寄せたウールか、本当にコットンか、はたまたそのミックス。 普通にタオルか手拭いとして使えちゃいそうだ…なんて失礼なことを考えた矢先、実際それに類する雑な着方をしていたのか、全体的に汚れもチラホラ残ってます。 生活のための洋服、生活に根差したデザイン、そのように生まれたプランテーションの使われ方として100点満点、お手本のような仕上がり。 色味とコードにご留意の上、楽しくミックスしてください。 Made in - サイズ表記- 肩幅:71 身幅:73 着丈:77 袖丈:40 裄丈:78 イッセイっぽくない服と合わせると楽しいですよ。 素材感でギャップをつける時は色味を寄せて、テイストでギャップをつける時はトーンを馴染ませるように。 Yellow Nylon JKT : MISSONI Zip Parka : DUFFER
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L80's CLOSED by M&FG Oversized Cutting_Edge Jeans
¥48,000
SOLD OUT
M&FG Marithe & Francois Girbaud 彼らの沿革については弊店の「BALL」出品ページよりご参照ください。 さあ、80年代のM&FGだけを特別視する理由がしっかり詰まった素晴らしい個体と出会えました。 この人達のやった事は本当に大きなルールブレイクなのです。 90's後半からの ダーツやシームで表面を装飾したM+FGの場合、パターンの根本は何もいじらず、人体の抑揚をガイドラインにして手数でデコレーションするデザイン。 パッと見のビジュアルインパクトはありますが、特段新しい事をやっている訳ではありません。 このパンツに視点を戻しますと、先ずサイドシームが無い。 途中からはあるんですけどね。 ウエストから骨盤の最大カーブ位置までの、よりにもよって一番サイドシームが欲しい箇所にサイドシームが無い。 ここでの帳尻は、フロントの激深ダーツと ヒップ部分の変則的な切り替えで合わされています。 古いワークウェア/ミリタリーウェアに見られる巻き縫い(丸胴設計)とはまた違う、意図的にパターンを繋いだ極めて挑戦的な意匠。 洋服製図の根本ルールへの深い造形、そこからのみ辿り着く奇天烈なツイスト。 ドレス/クチュールの国ですからね。 こうしたカッティングへの嗅覚みたいなものは流石としか言いようがない。 この時代の彼らはこうした根本的なルールブレイクをやった上で、その他装飾を最小限にします。 やった事の大きさを見せつけるかのように。 だって、サイドシームがあったとてサイドのジップポケットは問題無く縫製出来たでしょう?この仕様。 サイドのポケットがサイドシームを跨いじゃうからサイドシームを移動しましょう/撤廃しましょう………ならまだ可愛げがあった。 全く見せつけるためにやってる。 縫製を解いて一枚のパターンに戻した時の面白さはJunya Watanabeの洋服に匹敵すると思います。 そんなセンスで作るのがあくまでカジュアルウェア。 他にいなかったのです。そんな作り手は。 Made in ITALY / CFM LAMPO_Zip サイズ表記52 ウエスト:82 ワタリ:36 股上:39 股下:75 裾幅:17.5 超貴重な大きめサイズ。 ファスナーも本当に豪華。
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