NEXT 11/15-19 OSAKA
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'08A/W MARTIN MARGIELA 10 Fully Packed Tomato Down JKT
¥81,000
2008年のマルジェラ。 ツルツルにコーティングされた極薄シェルにパンパンに中綿が詰められたジャケット。 トマトみたいなビジュアル。 このジャケットで先ず面白いのは中綿を生地に繋ぎ止めるキルティングステッチの入れ方。 正しく生地を伸ばし切らず、所々に不本意なタックが入っているでしょう。 これは本来なら縫製ミス。 縫い合わせる2つの対象物のどちらかを伸ばして縫ってしまったり、最初から寸法があっていなかったりすると起きる事故。 そしてこういうボリューミーな中綿を縫い止める時も、その膨らみが寸法を狂わせるのでよく起こりますね。 しかしこのミスに内包される「パンパンに詰まってます」感。 これをあえてそのままにすることで何かこう、包み紙みたいなイメージが浮かんできませんか。 カラーフィルムで包まれたキャンディのような。 これは中綿ジャケットの属性を更に増強してくれる。 他のレーベルから出てたら、上の文章の頭に「期せずして、」なんて付けているところです。 服作りの全過程をアイデアソースとするデザイナーですが、それらの解像度が途轍も無い。 正道だけじゃなく、発生する数多のミスもこのデザイナーにとっては豊かなアイデアソースとなるのでしょう。 さてビジュアルからして大変にボリューミーなジャケットですが、その着用感は意外なバランス。 簡単に言うとライダースジャケットみたい。 アームホールはあんまり広くないし、袖山が意外と高いから腕も上げにくい。 リラクシングなスウェットとかセーターを中に挟むと着心地が悪いと思います。 シャツとかドレス方面の軽いセーターとか、同じく2000年代モードで頻出したフォーマルな型紙で組み替えたカジュアルピースとか、そういう服じゃないとピッタリ合わない。 それこそ同じMM10のベーシックな服でこそ合う感じ。 左ポケットの下端に僅かながら解れがありますが、その他特筆する瑕疵のない極美品です。 首周りも袖口も綺麗。 Made in ITALY サイズ表記52 肩幅:48 身幅:57 着丈:88 袖丈:68 中綿はグースダウン80%/フェザー20%。 普通にかなり暖かいのでインナーを着込む必要は無いと思います。
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SHARPEYE by B.SHARPE Dirty Coated Dual_Zip Anorak
¥39,000
先日のポップアップから展開したストリートシーンへのファッションデザイナーの参入。 70年代から80年代にかけて顕著に見られたこの潮流、各国で様々な美学が乱立しましたが、U.K.にて台頭したのがDuffer。 このDufferの創設メンバーの1人であるBarrie Sharpeが展開したオリジナルレーベル、シャープアイ。 ユニークなアノラックをご紹介します。 ハーフオープンのデコルテジップを八の字に二列走らせた構成のプルオーバー。 ハイネックをアシンメトリーに倒したり、内側のボタンフラップに形状保持は任せて片方全部開けてレイヤードのサビにしたり。 面白い事が出来ると思います。 フロントのカンガルーポケットなんて、既存のポケットの上に更に斜めジップの開閉で一部屋建て増してる。 なんとユーモラスな。 こうしたプレイフルがあるうえで、その骨組みはこの時代のUKストリートウェアに求めてるスレた空気と都会的なビジュアルバランス、全てのエレメンツが十全に備わったデザイン。 同じように彩度の落ちたナーバスなストリートウェアなんて、文句無くカッコ良い合い方をしてくれる。 これも袖のハードな内巻きがカッコ良いから、気温が許すうちは是非一枚で。 Made in - riri_zips サイズ表記M 肩幅:49 身幅:63 着丈:70 袖丈:66 内タグ無し
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e00's SUICEYED by B.SHARPE Crotch Pocket Cutting Army JKT
¥32,500
先日のポップアップから展開したストリートシーンへのファッションデザイナーの参入。 70年代から80年代にかけて顕著に見られたこの潮流、各国で様々な美学が乱立しましたが、U.K.にて台頭したのがDuffer。 このDufferの創設メンバーの1人であるBarrie Sharpeが展開したオリジナルレーベルの一つ、SUICEYED。 レーベル名に漢数字がくっ付いてるんですよね。 参拾壱 零壱 六拾 31 01 60 何の数字か、まではリサーチ及ばず。 Dufferは日付けをレタリングに落とし込むデザインを多用していましたから、これも何かがあった日付なんじゃないかと見込んでいますが。 さてこちらはオリーブドラブのミリタリージャケット。 かなり曲がりの強い立体的な内巻き袖のラグランと、ショート&ワイドのボディバランス。 身頃にはフェイクプリーツの4ポケ。 袖口にもポケット。 ここまでポケットフラップも全部同じ形。 フロントにはririの綺麗なダブルジップが走ります。 そしてこのジャケット、ケツが凄い。 背面表側に折り畳まれた、裾と地続きのクロッチパーツ。 なるほど、ミリタリー由来だから前裾とドッキングして股を繋ぐ設計ですね。 と思いきや裏切り。 なんとこれは裾の前後を繋ぐクロッチパーツではなく、その形式をコピーした格納ポケット。 パンクスのバムバッグをジャケットの裾にミニマルにドッキングしたようなデザイン。 漫画くらいのサイズなら入ります。 とても珍しい…というか、デザイナーズでしか見る事は無いでしょう、それもこの人のデザインでしか。 前から見た時のソリッドなイメージと全然違う、遊び心に溢れたミリタリーサンプリング。 生地は雨の多いUKらしいコーティングデザイン。 劣化や異臭のしないグッドコンディションです。 ちなみに、ここに荷物を入れている時は絶対に座ってはいけません。 スマホ入れたのを忘れて硬い椅子に座ろうもんならバキバキです。 ゆめゆめ御注意くださいね。 Made in ENGLAND riri_zip サイズ表記S 身幅:59 着丈:62 裄丈:86
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80's J.C.DE CASTELBAJAC Kitsch-Graphic Separated-Hood Coat
¥55,000
Jean Charles de Castelbajac の80's個体。 この時期のコートは素晴らしいものばかりです。 和服のような平面的な型紙。 肩山に傾斜を付けない垂直な袖付け。 そうした平面性とは対照的な、立体感に満ちたボリューミーなテキスタイルデザイン。 裏地として使ったボアファブリックが表に迫り出すように設計された各所のトリミング。 そしてそれに縁取られるのは、このクリエイターの最もアイコニックなデザインコードである、ユーモラスな手書き風グラフィック。 コクトーとヘリングを融合させたようなミニマルでキッチュなタッチは、洋服に乗っかっている限り、どこでどう見かけたとしてもブランドロゴの代わりを果たす。 故に、ロゴが無くとも常に全身をアピールが埋め尽くしているようなもの。 これを上手く着こなす難しさを思うと、これまでの洋服なんて如何に簡単で、如何に沢山の正解が用意されたものであったか知れない。 圧倒的な可愛さに比例して、なかなかコーディネートの難しい服です。 こういうのがお好きな数寄者諸賢は勿論、今一度正解に迷う青い感覚を思い出したいアダルトへも強くお薦めいたします。 バジャックの得意としたフード周りの遊び、最高。 セーラーカラーにして大きく靡かせても良し。 分厚いテープをリングベルトに通して、大きなフードにしても良し。 自由にお楽しみください。 フロントは一切留め具無しのフリーオープンです。 Made in FRANCE サイズ表記1 肩幅:65 身幅:64 着丈:86 袖丈:50 裄丈:83
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80-90's KANSAI-O2 Section Layering Design Bondage Cargo
¥25,000
ビジュアルを見てデザイナーズレーベルの仕事であることは誰にでも分かるのですけれど、これがKANSAIだと誰が分かるのか。 80's風のワイド&テーパーのボディバランスをベースに、奇抜なレイヤードデザイン。 フロントシームからウエストを起点に発生させた大きなフラップセクションは、サイドポケットを巻き込みながらサイドパートでパタパタ靡きます。 そしてそのサイドパートをボンテージベルトで程良い距離感に固定する構造。 レッグラインのシルエットメイクのためパンツにフロントシームを入れる事を躊躇わない80's風の構造設計があってこその、極めて面白いセクション分離。 仄かにパープルを混ぜたアンニュイなグレーが唯一無二の空気を決定付けてます。 ナイロンとポリを混ぜたソフトシェルと 軽いフリースみたいな温かい裏地。 Kikoの革新的なパンツ作りに感じる魅力は唯一無二ですが、それに近しい魅力を感じます。 Made in JAPAN サイズ表記28 ウエスト:73 ワタリ:35 股上:36 股下:79 裾幅:17.5
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JEAN PAUL GAULTIER Inside_Out Cutting Edge Drivers KN
¥36,000
インサイドアウト、とは銘打ちましたけれど 実際の本質というか本懐は実はそこに無くって。 そのインサイドアウトのさせ方、魅せ方が比類無く特殊なんです。 ベースはアッシュホワイトのドライバーズニット。 そこに 「「構造線の分解」を可視化」させるべくインサイドアウトが道具として使われている、という格好。 サイズを縮小するために各所で縫い縮めたのを、全部解放するような見え方。 例えばアームホール。 これは身頃と袖のパーツが繋がっていた所を一段階外したような構造になっているのが伝わりますか。 「内側に縫い代を広く確保したまま縫合していたシーム」が存在していて、それを解いたビジュアル。 「山折り谷折り」の概念を前提に置くと意味が分かりやすいと思います。 クレバーなのはね 美しいシルエットメイクに繋がる部分は、解かずに縫い留めたままにしているところ。 例えばアームホールの釜底。 例えば裾の両サイド。 洋服をマリオネットの如く自由に遊び倒すアイデアの中に、根本的な西洋服飾の美意識が骨組みとして存在している。 見れば見るほど どんだけ深く考えられているんだと驚かされ続ける。 この師にしてあの弟子あり、か。 Made in JAPAN サイズ表記48 肩幅:42 身幅:49 着丈:59 袖丈:67 袖口に軽い汚れあり
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SHIN HOSOKAWA Uniquely Cutting Edge Design White Biker PT
¥45,000
このデザイナーの作風を知っていると、結構意外に思えるデザイン。 デザインが意外ってよりは アイテム選びが意外。 こんなの作るの?!という。 ちゃんと分厚いレザーで仕立てられたモトクロスパンツです。 色んな固定観念が刷新され続けている今でさえ、このテイストのパンツはブラック/ブラウンが定番。 例外としてビビッドカラーが暴れ回るレーサービジュアルもありますけれど、こんなアンニュイなアッシュホワイトなんて中々出てこない。 市場に出ないのもそうだけど、発想として出ない。 しかしこのデザイナーが作ったとだけあって 本当にユニークです。 膝の立体感を出す時ってのは、サイドシームにタックやダーツを入れるのが定石でしょう。 バイカーパンツのみならず、カーゴパンツなどでも頻出します。 今や見慣れたディテールですよね。 しかしこの人は、膝蓋骨の丸みを拾って膝を切り替え、カーブを含めたセンターシームを使って直接膝の立体感を拾う。 装甲みたいなビジュアル。 ロボットとか、凝ったフィギュアの関節部分に感じる情緒。 そしてそのセンターシームを流用して、裾スリットを前に作る。 バイカーパンツってのは着脱を容易にしたり、暴風防塵のため袖口をシャットアウトすべく裾ジップが付いてるものです。 しかしそれとは別に、スリットを入れてボリューミーなブーツとのラインの繋がりを滑らかにするデザインもあります。 たまに、パンツの裾に後から雑な縦切り込みを入れてる古着がありましょう。 あれがそうです。 私がお世話になってるクリーニング屋のお爺さま、昔はパンクスをやってて、当時はそうやって履いてたんですって。 すごく柔和で優しい方でして。 それ聞いた時 滅茶苦茶面白かったんですよね……。 変わり過ぎでしょと。 あとこの服、ポケットのカットラインも凄いですよ。 全く実用と関係無い遊びのカット。 膝に作った珍しい丸みと韻を踏んだとも言えそうな、とことん奇抜なビジュアル。 Demnaの創作において、バイカー/モトクロス由来のアイテムってはハイファッションの世界で少しずつ定着してきました。 今ならこんなクレイジーピースも更に気分に合うんじゃないでしょうか。 Made in JAPAN サイズ表記S ウエスト:70 ワタリ:30 股上:28 股下:78 裾幅:20 裾周りに多少の小傷/薄汚れあり
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'04A/W CHLOE by P.PHILO Leather_Fringed Heavy Knit Cape
¥55,000
フィービーフィロが手掛けたChloeでの作品。 大判の平面ニットケープです。 最高品質のエクストラファインメリノをベースに、ベビーキャメルを4割入れたバルキーニット。 キャメル。 駱駝さんですね。 駱駝に毛?とはなりましょう。分かります。 暑い砂漠にいるあのラクダじゃないです。 ラクダには2種類います。 ヒトコブとフタコブ。 前者はアフリカとか西アジアの暑い乾燥帯にいますが、後者は中国北部からモンゴルあたりの寒い地域に生息しています。 キャメルヘアに使われるのはこっち。 滅茶苦茶希少です。 生後半年以内のベビーキャメルの毛は更に希少です。 実際の獣毛段階での材料を触った事がありませんが、兎に角ふわっっっふわらしいです。 以上、駱駝の話。 そんな柔らかな獣毛をたっぷり、本当にたっぷり使った大判のニットアイテムです。 端にはリアルレザーのフリンジフレーミング入り。 これらは、その自重でタプタプと跳ねるように靡きます。 他のどんなアイテムでも体感出来ない新世界。 シルクで出来たドレスも、カシミヤで出来たコートも、こうはならない。 こんな重い素材で一枚ケープをやるからこその、極めてユニークな着用感。 ドレーピーな洋服を振り回すようにフリフリしたくなる時がありますけれど、これなんてその極地。 この洋服は前提としてユニークであるけれど、同時にそれ以上に飛び切りラグジュアリー。 ボヘミアンエッセンスを最高の生産水準で刷新するこのデザインは、正にChloeの本懐。 言わずもがな ではありますが、このレーベルは世界最高峰のトップメゾンです。 Made in ITALY サイズ表記 UNI 一枚平置きで 横126×縦146 (→着丈で約73) +中心にスリット
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DIRK BIKKEMBERGS Metal_Tapes Design Tight_Fit Knit
¥36,000
こんなビジュアルですがメンズ服。 このレーベルには 「女性向けのメンズ服」 なんて珍しいコンセプトのラインも存在しますが、それとはまた違う、通常のメンズライン。 タイトに設計してフロントにテンションを掛け、そこで生まれる肌見せを意図的にデザインした服。 これはモードの世界で偶に見られる美的感覚。 メンズレディース問わず、偶に見かけますね。 基本的にはそれらはボタンで前を留めてるんですが、このモデルはメタルトップ付きのベルクロテープ。 金属を洋服に持ち込む類のデザインに関してはこの人の右に出る者はいません。 いや、Montanaは例外としてね。 伸縮前提のリブニットというチョイス、そして前を隠す気が無い疎なベルクロ配置、これは完全にフェティッシュな肌見せを意図したデザイン。 今やっと気分です。 着回しのしやすさとか 防寒とか 二の次。 ワクワクドキドキの儘に攻めるファッション。 現代のドレスアップってのは フォーマルに粧し込むことじゃなく、こういう服を着ることだと思います。 Made in ITALY サイズ表記S 肩幅:33 身幅:36 着丈:49 袖丈:63 メンズ企画ですがあんまりガッチリ体型だとストレッチが追い付かない可能性もありますから、こちらからは一応細身の方へ推奨とします。
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1980's M&FG (EU) Blouson Layered Design Wide-Body Denim JKT
¥45,000
イタリアCFM社製造、ユーロオリジナルのM&FGよりデニムジャケットの入荷。 こういうCFM製のユーロオリジナル、となると 例えばCLOSEDとかBALLとか、サイドパートのアイテムが多いイメージですが、こちらは自分たちの名前を冠したメインライン。 中々世に出てこない骨董品です。 ベースはジルボーの原典とも言える、野暮ったい着古し加工のデニムジャケット。 クラシックなGジャンを土台に据えての、ワイド&ショートのバランス。 そこに中綿キルティングのボマージャケットを挟んだフェイクレイヤードデザイン。 しかし重なってるのは襟周りから前端にかけてのラインのみ。 そこから先は、レイヤードではなくデニムジャケットの裏地というポジショニングで同生地が使われています。 だから袖の裏面とかはレイヤードされてる訳じゃないけどボマージャケットの生地がまだ残ってるって感じ。 このデザイン、ただのフェイクレイヤードじゃない。 レイヤードしたジャケットが、グラデーションでインナーに変化していく過程を可視化してる。 対象物が洋服だったからグロくないけど、ジャンルが違えば相当のマッドサイエンティスト。 死への羽ばたきとか思い付いてたと思う。 普通に合わせるとアメリカンワークとフレンチワークの中間地点みたいなニュアンスになりますが、そこに現代的なボマージャケットが絶対に顔を覗かせる。 この近未来エッセンス、自由なコーディネーションの感覚。 この人達はあくまでファッションとしての未来を描いていたのだと伝わるポイント。 Made in ITALY サイズ表記46 肩幅:56 身幅:59 着丈:53 袖丈:55 裄丈:85 CFM設立者/BALL設立者のA.Ciavattaが発明した【ストーンウォッシュ】加工。 その加工そのものにタグが存在していたとは。
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80-e90's ISTANTE Moisture Airy_Blue Textiles Wide Slacks
¥28,000
90年代半ば以前の古いISTANTEより 最高の色味のワイドスラックス。 冬の空みたいな底抜けに明るいアイスブルー。 空を比喩に使うのなら修辞も「天井知らずに」なんて方が合うのか? 兎角、何か言いたくなってしまうような色味です。 珍しいスイス製の個体。 多分生地もスイス製なんじゃないかな、このトロトロの生地はスイス製の上質な服でよく見かけます。 ポケットのスレキが少し透けるくらいに淡い色。 生地もまあ薄いのですが、思っているほど華奢ではない。 というのも、このパンツは3タックを畳んだ広いレッグラインがドロリと、それこそ水のように強く靡き落ちるのですが、この落ち間の一材料が“生地自体の重さ”。 結構重みがあるんですね。 これによって、ワイドなんだけれど縦方向への落ち間をこそ強調したビジュアルが形成されています。 実際のところ真冬には寒いのですけれど、今の日本は冬も温かいので通年楽しんでいただけると思います。 Made in SWITZERLAND Opti_Zip サイズ表記46 ウエスト:74 ワタリ:36 股上:30 股下:73 裾幅:22 後ろ股部分に薄いシミ汚れあり。 履くと見えない部分ですが一応ご留意ください。 (そもそも着用してる時こんな所見る人もいないけれど)
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c90's LOWRIDER Purple-Navy Oiled Hard Canvas 5P Pants
¥27,000
97-00年の僅かな時期に製作された、初期のUKオリジナル個体。 このレーベルの沿革は、少し前に出したブラックのパンツのページにてご査収ください。 毎回書くのも若干野暮ったいかなって……。 さてこちらはガシッと硬いコットンキャンバスにオイルを染み込ませ、更に製品染めで変な色に仕上げたパンツ。 (製品染めが先か、オイルが先かは正直分かりません。) それにしたって変な色です。 ネイビーとパープルのミックスみたいな。 大変暗い色味なんですが、それでも先ず色味の持つ独特な空気に目が行く。 他に無い色味。 生地は同時代のローライダーで定番的に展開されていた、コットンオンリーのハードキャンバス。 (同時代のジャケットも幾つかストックあります) フロアに膝着くジャンルのダンスでも躊躇無く使えるくらいの、頼もしい生地。 スムーズな開脚にはちょっと硬いけどね。 殆ど風を通しませんから、 アウトドアにも良いでしょう。 バイク通勤にも良いでしょう。 働く時の服にも良いでしょう。 そして何より、 90's末期のスレたアングラの空気を身に宿すファッションにこそ、最高にカッコ良いでしょう。 Griffin、Maharishi、VexedやDuffer、様々なデザイナーズが鎬を削ったこの時代のU.K.において、今でも尚、正体にベールが掛かっていて濃密なエネルギーを秘めている。 ユニークなギミックの効いたファニーな傑作の多い時代、そこに逆行/逆光するような硬派なデザインです。 ベースはクラシックな5ポケットパンツ。 所謂ジーンズと同じ、普通〜〜〜な雛型を用いて、分かるかどうかギリギリの小さなモディファイを散らしてる。 先ずは膝の左右に畳まれた1タック。 他のアーミーパンツをサンプリングしたデザインでは、膝中心からから放射状に何本か並ぶのが定型ですが、このパンツはミニマルに一本だけ。 ベーシックの枠組みを邪魔しない程度の遊び。 次にフロントフライ。 このレーベルのパンツは、硬い生地であろうが容赦無くボタンフライ仕様を徹底してるんですが、ここの前合わせの巾が異様に広い! 比翼の奥行きが普通のジーンズの2倍くらい深いです。 誰が気付くのか。 でも気付いたらその絶妙な匙加減にくらっちゃう。 背面はベーシックなヨーク切り替えと、五角形のパッチポケット。 この辺りはオーセンティック。 このレーベルは、特にこの生地のモデルは、誰にでも似合う訳ではありません。 重い服とか硬い服、例えばホースハイドやカウハイドのライダース、ああいうのをちゃんとバチっと着こなせるタイプ。 ああいうタイプのメンズにこそ推奨したいハードウェア。 ここを逆手に取るのも、これまた乙ですけれどね。 Made in ENGLAND サイズ表記32 ウエスト:77 ワタリ:32 股上:31 股下:85 裾幅:19
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90's ARCHDOOM Square-Nose Frap-Top Cutting Shoes
¥70,000
ロングノーズにスクエアトゥ。 アッパーをそのままフロントフラップに仕立て上げ、その広いフラップをカバーするべく、更に広いレースピッチを設けるというクレイジーデザイン。 底抜けに奇抜な組み合わせ。 知らない深海魚に出会った時の感覚。 この禍々しいまでのエネルギー、現在も最前線を駆け抜けるこのレーベルのオリジンはシューズにあったと痛感するに十二分でしょう。 Mihara Yasuhiroがスタートする前の、草案とも言える幻のレーベル。 10年以上前に少しの間復活した履歴もありますが、恐らく96年当時のオリジナルピース。 こんなの世に出て来ません。 Made in - (JAPAN) サイズ表記:37&1/2 23.5~24.0 ソールに少し歩行履歴がありますが、全体的に非常に良いコンディションです。
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VIRGINIA Full Harako Leather Tech_Moc Boots
¥40,000
昔Nikeでも似たようなモックシリーズが存在しましたね。 こちらも本筋には似たような美意識を感じます。 オールハラコレザーのモックブーツ。 このネジの外れ方というか、一歩を踏み越えるセンスが最高。 皮革産業の中でも極めて特殊な位置にあるマテリアル、ハラコレザーを使ってのテクノスタイル。 ハラコ使うなら華やかなドレスブーツとかバッグにしたいところ、 モックブーツなら相応のテクノマテリアルを使いそうなところ、 裏切りエッセンス同士の奇跡的マッチ。 先日一足ご紹介した、日本のマイナーレーベルです。 (今回(11月回)のポップアップにて一気にお披露目するつもりだったんですけれど、一足は先走ってしまいました。) Made in Portugal サイズ表記41
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VIRGINIA Leopard Pattern Harako Leather Mock Boots
¥28,000
日本の商社がコッソリやってたマイナーレーベル。 Virginia、なんて名前ですが全然日本。 ヨーロッパ製造の物が多いですが、企画自体は日本。 偶にキレキレの飛ばしたデザインがあります。 これなんてのは、正にその一つ。 レオパードパターンのハラコレザーで作ったテクノテイストのモックブーツ。 NIKE以外でこんなのがあるなんて。 足首に通されたコードは、ビジュアルにテクノエッセンスをミックスしてくれるだけでなく、実際にフィット感を補助します。 これに関しては、「実はこんな面白いディテールが……」みたいな紹介の仕方じゃありません。 こんな面白い物が存在するんです。 良いでしょう。素敵でしょう。 これに尽きる。 秋冬のスカートやショーツスタイルが滅茶苦茶楽しくなりますし、パンツの裾を突っ込んでもカッコ良い。 アウターに重さやシリアスさが出て来てからの季節にこそ活躍すると思います。 Made in - サイズ表記42
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FUNNY Leopard_Harako Mix Crazy Design Moccasins
¥25,500
今回の大阪ポップアップで幾つか纏めて用意しているクレイジーシューズ。 日本の老舗ウエスタンウェアメーカー、FUNNYによるファニーなオリジナル・モカシン。 こんなの探してました。 スエードボディにレオパード柄のハラコレザーのレイヤード、そしてクラシカルな製法から来るユニークなディテールメイク。 奇天烈なのに温かい。 これはKOMODOに通ずるプリミティビティと、ある意味俗っぽいキッチュなカラーセンス。 丁寧に言うと このルーツからこそ出て来る素朴な独創性と、でもこのルーツからは出てこない享楽的な色組み。 ここがミックスされている妙味。 「ありそうで無い」、、、 いやそんなもんじゃ無い。 「あったらいいな、ある訳無いけど」まである。 こんな、歴史のバグみたいなピースを探してネパールとか東南アジアとか、色々守備範囲を拡げていましたがネイティブ・アメリカンのトラディショナルを忘れていました。 現代カジュアルにぶち込んで、名前通りファニーに楽しみましょう。 レディースにはFunnyを メンズにはVirginiaを 推してます。 足が入る方は是非。 サイズ表記6 23.5~24.0cm
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FUNNY Baby-Pink×Harako Mix Design Moccasins
¥27,000
日本の老舗ウエスタンウェアメーカー、FUNNYによるファニーなオリジナル・モカシン。 こんなの探してました。 ツートンカラーのハラコにベビーピンクのレザーでレイヤード。 しかも真っ赤なスエードレザーの靴紐やメタルコンチョが素材のコントラストも炸裂させる。 なんだこのビジュアルセンスは。 KOMODOに通ずるプリミティビティと、ある意味俗っぽいキッチュなカラーセンス。 丁寧に言うと このルーツからこそ出て来る素朴な独創性と、このルーツからは出てこない享楽的な色組み。 ここがミックスされている妙味。 「ありそうで無い」、 いやそんなもんじゃ無い。 「あったらいいな、ある訳無いけど」まである。 こんな、歴史のバグみたいなピースを探してネパールとか東南アジアとか、色々守備範囲を拡げていましたがネイティブ・アメリカンのトラディショナルを忘れていました。 現代カジュアルにぶち込んで、名前通りファニーに楽しみましょう。 足が入る方は是非。 付属品はありませんが、ほぼデッドストックと言えそうなミントコンディション。 サイズ表記- アウトソール25 大体24cmの足へ。
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c80's FRENCH VTG Black Soft Leather Active Coat
¥45,000
迫力のあるボディバランスに凛とした立ち襟。 如何にもデザイナーズ然とした佇まい。 推測ですが黄金期のMontanaを擁したIDEAL CUIR社に関係するプロダクトなんじゃないかな。 レーベルタグは付いていないものの、品質タグは全く同じモノが使われています。 Montana追われてる方やETRAK古参の方は御見覚えがありましょう。 それを証明するように、先ずは革が良い。 毛穴の目立つ艶やかなレザー。 このビジュアルは如何にもピッグレザーの趣がありますけれど、触ってみれば一転。 滅茶苦茶に柔らかい。 【フレンチヴィンテージ】って括ると、プレタ隆盛以前の硬いワークウェアのイメージも付いてくるんですが、そことは全くの別軸。 ラグジュアリーの文脈でソフトレザーを使うようになってからのプロダクト。 ピックレザーを下に位置付ける意図はありませんけれど、豚のそれとは全然違う、ラムに近しいテクスチャ。 不安にならない程度の厚みはあって、でもその全てが柔らかくって気持ち良い。 タグを頑張って解読してみれば、他個体のタグでレザーの種類について言及されている欄にLAMBとありますね。 誤読無ければラムレザーです。 シープかと思いましたが、ここまで毛穴を目立たせたラムもあるのですね。 さてそんな素晴らしいレザーで仕立てられた真っ黒なボディには、エゴ強めのディテールデザインが乱立。 だだっ広い身頃に配置された4つのポケット。 両胸には八の字でジップポケット。 両腰にはマチ&スナップボタンで改造された大振りな立体ポケット。 腰の裾ベルトは不必要なまでの太巾。 モンタナみたい。 どこにもテーパーの材料は無いのでブラウジングを目的とはしていないのでしょうけれど、主張の強いディテールです。 背中には形骸化したアクションプリーツ。 引っ張っても拡張する訳ではない。 形骸化とは言いましたけれど、立ち居振る舞いに関わらず恒久的に縦方向へのラインを強調してくれるという点では、これも明確なビジュアルデザインの一要素。 以上の条件群から、80年代のメインストリームであったボクシーなワイドシルエットとは少し方向性を変えた、縦へのラインにも重きを置いたディレクションを感じます。 ブルゾンってよりもハーフコートに近いようなニュアンス。 そしてそれが明確に分かっていると、スタイリングを組む時に楽です。 中に色々重ねるのはまあ自由にしたら良いですが、パンツを選ぶ時のガイドラインになりますね。 同じく縦へのラインを強調したデザインと相性が良い。 シャツ&タイなんかもそう。 時代の気分としては ルーズゞも少し飽きたけれど、かと言ってじゃあ細身のスキニースタイルをやりたい訳でも無い、って所でしょう。 でも中にゆるいセーターは挟みたい。とか。 こうしたムードにピッタリ合致してくれます。 Made in FRANCE サイズ表記36 肩幅:55 身幅:57 着丈:70.5 袖丈:54 裄丈:83 クオリティは最高なのですが、襟部分のジッパーが固くて開かないので少しプライスに反映させています。 外から触った感じ、中にフードとかは入っていなそう。
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80-90's EURO BAILO Vivid-2Tone Color Design Active JKT
¥26,000
イタリアの老舗アクティブウェアメーカーのBAILO、そのオリジナルオールド。 本国製の、多分80年代個体。 マスカットグリーン×フューシャという随分尖ったツートン。 一応感覚としてはウインドブレーカーに近しいポジションだと思います。 風をシャットアウトすべく、工夫を凝らしてシームを減らしたカッティング。 ヨークで仕切られた身頃の上半分と袖が地続きの製図。 ヨークスリーブと言ったりします。 今は防風雨を旨とした実用服の他、そこから生まれるドレープを転用したファッションウェアも多いですね。 シームを減らす→身体に沿わない→ルーズフィットになる→その分が垂れて靡く といった構図です。 加えてこのジャケットは身頃のサイドシームも無し。 前身と後身を繋げての丸胴製図。 これもまた理由は前項と同じ。 これら実用目的のカッティングから副産されたドレープという偶発的エッセンス。 このジャケットでも、それは良い方向に化学反応しています。 鍵はポリエステルのソフトシェル。 このふわふわのテキスタイル、ドレープスタイルと最高に相性が良い。 肩周りにシームやシェイプ操作が無いから、そのルーズな袖は肩先でトロリと落ちてくれるし、 裾のドローコードを絞った時も、至って素直に言う事を聞いてくれる。 そして風が入りにくいってことは孕んだ空気が逃げにくいってことでもあるから、ポワッと撓んだ風船みたいなブラウジングも実現する。 アシッドなまでのキレと、超エアリーな優しいシルエット。 なかなか両立しない要素が奇跡的に噛み合った素晴らしい個体。 是非ファッションとして使って欲しい。 レザーとかコーデュロイとかの、アーシーなテクスチャとのギャップも楽しみたいし、淡い色組みで当時のレトロカジュアルも楽しみたい。 サンプルスタイリングではそこんとこ、どっち付かずになってます。 どっち付かず(付けず)もまた楽しいです。 現行アウトドアとは全く異なる、別領域のファンタジー。 Opti_Zip FIOCCHI_Buttons Made in ITALY サイズ表記52 身幅:65 着丈:79 裄丈:90
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TATA Faux_Shrinking Techniques Layered Leather VE
¥39,000
レザーベストです。 ネックラインと前端でだけ 正しく縫い合わされたレイヤードデザイン。 アームホールと裾はあえて丈を合わせず ランダムにカットアウト。 断ち切り仕様ののラフなイメージに加え、内側の朴訥なコットンクロスの空気感もそこに重なります。 レザーベストでありながら 其れならざる柔らかなムードを纏わせたデザイン。 フロントはスナップボタン。 量販されてる陳腐なやつじゃない。 大きさと重厚感の伴った、安心感と高級感のある資材選定。 ボディは、ルーズなバルキーセーターの上からでもサラッと重ねられるくらいのゆる〜いサイズ感。 でもね これら全部を差し置いてでも 【レザーマテリアルでの加工デザイン】が 飛び切り凄まじい。 最初僕はアイロンを直当てして縮んじゃってるのかなって思ったんです。 おいおい素人がよ〜〜焼肉でもやるんか〜〜って。 前身と後身にそれぞれ、部分的にそこそこ大きなシュリンクが入ってるでしょう。 これはですね キックバックの滅茶苦茶強いパワーメッシュみたいな生地を 思い切り伸ばしながら波形ステッチ群に噛ませることで、局所的なハイシュリンクを人為的に作る……というテクニック。 は?????? 何食ったらこんなアイデアが………??? 全く常人離れした発想。 素晴らし過ぎる。 あまりに。 もとよりトロンプルイユに始まる創意的なメタデザインが得意なレーベルですが、その感覚をレザーウェアに向けるとこんなディテールが生まれてしまうのですね。 前述した波形ステッチも、そもそもミスったアイロンみたいな形状。 本当にそんなミスから生まれたデザインなのかもしれません。 裏地に汚れがチラホラあって完璧なコンディションではないのにある程度攻めた値付けにしているのは、偏にこの傑作ディテールによるところ。 今回(2024-3/9)のポップアップの目玉アイテムとして胸を張ってご紹介出来るスペシャルピース。 Made in JAPAN サイズ表記38 (肩幅:33) 身幅:49 着丈:62
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c90's BYBLOS Baby_Pink Cotton_Viyella Embroidery SH
¥25,000
ミケーレの革命より20年も前に設計された、紳士のためのスイート・ロマンス。 ベビーピンクのコットンビエラに淡い色彩で重奏的に咲き乱れる華刺繍。 これでサイズ46、しっかり緩めの寸法設計、無闇矢鱈なウエストシェイプも無ければ過度なラウンドヘムもサヨナラ。 牧歌的なまでのリラクシングムードを屋台骨に、耽美なロココエッセンスを一雫。 最高のデザイン。 レーベルはビブロス。 弊店でも度々名前を出すレーベルですね。 様々なスターがそのデザイナーを歴任しましたが、これは誰の美意識なのでしょう。 大体90年代、もっと言えば恐らく後半辺り。 「男らしさ」なんて概念が散々議論された時代、様々な作り手が自分のアンサーを洋服に込めましたが、これほど明瞭な物は珍しい。 男だってロマンチックを/デリケイトで耽美な叙情詩を-なんて文脈でしょうか。 現代に持って来るなら、あくまで各人の複雑なペルソナを構成する1レイヤーとしての解釈が肌に合う。 極論、ハードなレザーで仕立てられたライダースジャケットのインナーに合わせるような感覚。 何曜日かによって私達は少しずつ違うのですから。 Made in ITALY サイズ表記46 / MEN 肩幅:52 身幅:61 着丈:72 袖丈:61 片方のカフス内側に僅かながら汚れが認められます。 その他良好。
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2001S/S CHLOE by STELLA McCARTNEY Zip_Open Cutting Denim SK
¥19,000
ステラマッカートニーがクロエのデザイナーとして在籍していた時代のコレクション。 若干目付の軽いリジッドデニムで仕立てられたペンシルスカート。 前中心とサイドシームの間、斜め前の位置に配置されたジップがユニークポイント。 これ結構珍しい取付仕様を選んでて面白いですよ。 ジャケットとかのフロントに使われるようなオープンジップを上下逆にして取り付けてるんです。 オープンジップで全部開放出来るってだけじゃなく、ジップの開き加減でスリットを自由に設定出来るのが大きなアドバンテージですね。 ミニスカートは自由の象徴として世に広まりましたから、こうして着る手の自由裁量によって色んな楽しみ方が出来るディテールはシナジー最高。 重苦しいブランドイメージからの脱却を担ったステラのアクティブ・デザイン、見事に炸裂しています。 ちなみに脱ぐ時は毎回このジップを上まで上げて開いて脱ぐ格好になります。 ちょっとめんどくさいかも。 ここで使われてるのはriri社のレインボーエレメントジップ。 これ2010年代前半くらいにやっと市井に出回るようになったイメージなんですが、こんな昔から存在してたんですね。 riri_zip M6 Made in FRANCE サイズ表記36 ウエスト:67 ヒップ:91 レングス:67
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MOSCHINO COUTURE! Airy Mohair Knit Body Pale_Green SH
¥21,000
極細のシャギーモヘヤでゆるく編まれた繊細なニットボディ。 前立てと襟、あとカフス周りは同色のシルク。 ここは伸びない布帛でピシッと引き締めて、シャツとしての品格を思い出したように強調。 あまりに、あんまりに、美しい。 とことん贅沢なシャツです。 何が贅沢って、モヘヤ80%に布帛はシルク……なんて贅沢な素材選びをするだけじゃないんですよ。 このシャツを着た日には…… 裏地滑りの悪いアウターはダメ、 ベルクロの付いたアイテムはダメ、 尖った金具の付いたアイテムもダメ、 リングやネックレスも基本的にダメ、 アウターのファスナーでさえ多分ダメ。 そう、カジュアルなエッセンスを使えないんですよね。 同じように優しい服で合わせなきゃいけない。 この制約こそが贅沢なんです。 極論、荷物なんて持っちゃダメってくらいに華奢なハイファッション。 こんな特級個体が魅せてくれる強烈なファンタジーのどうしようもなさ、この夢もまたファッションの本質のひとつでしょう。 着ない日にも、クローゼットにスンと掛かって居るだけで気持ちの明るくなる1着。 特別な日は特別な服と共にあります。 大切な人と会う日とか、大切なものを観に行く日、色んな特別にもう一輪を添えるデザイン。 今回はふわり柔らかなエアリーグリーンでご用意。 Made in ITALY サイズ表記42 肩幅:37 身幅:44 着丈:69 袖丈:66 所々微細な引っ掛けはありますが、目立つような傷や汚れは無くまだまだご愛用いただけるコンディション。
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80's HAI by WACOAL&ISSEY (EARLY) Random Sewing Short Leather JKT
¥36,000
現代日本における【アーカイブ】の最高権威、KCI。 この服飾研究機関を創設したWACOAL社と、それを強く後押ししたデザイナー、イッセイミヤケ。 時を殆ど同じくしてこの両者/両社により設立されたコラボレーションレーベルが、この HAI SPORTING GEAR 。 ファッションだけでなくアパレルに係る人間全員に欠かすことの出来ない圧倒的な知(血)の蓄積、アーカイブという行為の手本であるように体系的且つ重層的に収集/管理されたそれらは、この国がファッションの国として在る理由を大きく占めます。 アンダーウェア専業アパレルとしてスタートしたWACOAL社はアナトミカルという概念のパイオニアと言えると私は思います。 そんなWACOAL社の特性に着目したのでしょうか、あくまで“SPORTING”を前提としたカジュアルウェア。 (が“多い”) 今回はわざわざピックアップしてませんが、先行したISSEY SPORTとややジャンルが被るような服もチラホラ。 このレーベルの中でも、他ライン/他レーベルじゃ代替出来ないキレキレのユニークピースをフックアップしてみました。 このモデルに関しては、アクティブウェアってよりも、最前線でゴリゴリに戦っているイッセイのモード服って感じの香りが強く残っていますね。 最高です。 初期タグのレザージャケット。 ノーカラー/2Bのダブルブレストという珍しい仕様。 1番上、首元だけ留める格好になります。 前提の話になりますが こうした「ノーカラージャケット」ってのは コンサバティブの象徴です。 シャネルが始めた新しい女性像を描く雛型でしたが、そのフォロワーが氾濫したこの時代にもなると既に全然コンサバ。 その雛型を敢えて引用し、これでもかとアヴァンギャルドに作り直す。 全くランダムなパッチワーク構成、 裏地無し、 左右非対称。 西洋の均整のとれた美的感覚を歯牙にも掛けない、完全なるオリジナリティの提示。 無造作に切りっぱなしの革を継ぎ接いだ構成はVIVIENNEのバッファローコートみたいな空気もありますね。 裏地がありませんが、皮革の銀面(滑りの良い方)を裏面に使っているので着心地は大変スムーズ。 使い心地としてはレザーボレロみたいな感覚になるのですが、サイズ感が意外と大きくって、しかもメンズ服なのか左前の合わせ。 裄丈から鑑みると、ドロップショルダーで着て裄丈で合わせる感じのフィッティングで想定されていると思いますが、メンズもサイズ合えば是非。 Made in - サイズ表記M 肩幅:54 身幅:61 着丈:52 袖丈:47 裄丈:74
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