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1995S/S ZUCCA TRAVAIL Washed-Brown Ex_Short Work JKT
¥45,000
初期のズッカ・トラバイユより ショートレングスのワークジャケット。 94年スタートの95S/Sですから、本当に最初のコレクションかも。 まだイッセイミヤケ社のレーベルだった頃ですね。 今まで見た【ZUCCA】の中で断トツに素晴らしい個体です。 「Travail/トラヴァイユ」予備知識無く直面するとトラベル(旅)みたいな意味かとも思ってしまいます。 でもこれはフランス語で「労働」。 明確にワークウェアを志したラインです。 小野塚デザイナーがパリで見かけた労働着のカッコ良さに触発されて始まったそうですよ。 美しい袖振りや機知に富んだ背面のギミックなどなど、骨組みの製図の時点で本当に素晴らしい、今着たいショートジャケット。 背面が物凄く面白いんですけど伝わりますか。 後ろ肩線に入るいせ込みをダーツへ変換するのではなく、このジャケットではタックに変換。 シャツのヨークなどに入るアクションプリーツにも通ずる位置に入れたかと思えば、そこで生まれた分量を迎えに行くように、裾からも同位置にタックを畳む。 そのドレープを先ず確定させた上で、その上で、バッグウエストにギャザーを寄せるんですね。 必然、バックウエストはキュッと締まってショートレングス・シルエットのキレを増強しています。 このボディとレングス長めに設計された綺麗な袖とのコントラストがたまらなくカッコ良い。 これをコーヒーブラウンで作るの、粋過ぎる。 カフェイン中毒もまた。 胸ポケットはジップのは開閉方向が面白い。 ここアシンメトリーなんですよ。 たまにありますよね。 右利き用なのか? まあまあ、メンズ/レディース問わず、肩入るならどなたにもお薦めです。 タグ自体はあまり珍しくありませんが、この時期の初期個体に限って見れば、この国でも本当に出会えません。 Made in FRANCE サイズ表記1 肩幅:39 身幅:50 着丈:45 袖丈:64 この時代のこのラインはフランス製個体が多いです。 ファスナーも多分向こうのやつ。
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2002s PUMA×JIL SANDER Caterpillar Sole Design Spike
¥36,000
※《ジャンク扱いです》 Jil Sanderによる新世紀PUMA。 同時代におけるモード世界の方向性を決定付けた作り手の1人、彼女を的確に招聘出来たこと。 これはこの時代のPUMAの最大の功績。 その後のクリエイティブなコラボレーションワークの数々、その素晴らしさは後年の目利き達によるキュレーションによりご周知のことでしょう。 サッカースパイクをベースに、その特性を殺さぬよう、尖ってる所は更に尖らせて【新しい何か】として更に突き詰めたデザイン。 レッドラインとエンボスだけで表現するアイコニックなプーマカーブ。 格子状に組み立てられた唯一無二のソール設計。 シャークソールを4方向に組み合わせたような。 このコラボレーションワークの一群の中でも一際飛ばしたビジュアルメイク。 ミニマムに削ぎ落とすだけでなく、なるべく大きな音を立てずに、なるべく大きなインパクトを生み出す仕事。 ミニマリスムの騎手が手掛けるスニーカーとしてこれ以上無い完成度です。 着用感はほどほど。 薄汚れはありますが、傷や擦り切れは無し。 重要なソールは全部位が無事に残っています。 瓦解やソール剥がれは見られませんが、経験上 実際履いたら10分くらいで壊れてくるんじゃないかな。 恐れ入りますが実用目的でのご注文は推奨しておりません。 返品/返金も出来ませんので、ご留意の上ご検討ください。 Made in Vietnam サイズ表記29cm
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1980's AMERICAN SYSTEM by OLMES CARRETTI Fauvism Graphics Rib_Design Tee
¥21,000
Olmes CarrettiによるAmerican System。 80年代半ばから、90年代初頭までだけ展開されたレーベルです。 ベスカンよりも気持ちアシッド。 このカットソーなんて分かりやすいと思います。 どこかプリミティブな出自不明のファンシーな幾何学模様と、フォービズム調の彩色バグのミックスグラフィック。 かなり攻めた要素選びしてますね……。 他に誰が取り扱えるのか。 目がチカチカするギリギリまで尖らせたビジュアルなので 「総柄!うるさい!総柄ガラガラ!」 って感じでシャットアウトしちゃう気持ちも全然分かっちゃう。 僕も割とそっち側ですからね。 その天然拒否反応に勝るだけの突き抜けた独創性を感じられたからセーフって感じ。 この人のデザインって刺繍仕事とかグラフィックデザインとか色使いが魅力だよねってよく語られるですけれど、本当にその通り。 刺繍とか動物モチーフとか封印しての薄物トップスデザインでもこのクオリティで出てくるんだから。 そしてグラフィックや彩色以外、ディテールも凝ってる。 ベスカンでよく使われる凝ったリブ仕事。 スウェットみたいでしょう。 接ぎ目の閂ミシンも入ってる個体です。 ここの色使いもまたエキセントリックで最高。 タグが切られてますけれど、疑いようのないOlmesデザイン。 ここまで突き抜けた物もなかなか出てこないでしょう。 コーディネートし易いかはまた別ですけれど。 Made in - (ITALY) サイズ表記- 肩幅:48 身幅:52 着丈:73 袖丈:28
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80's AMERICAN SYSTEM by OLMES CARRETTI 2-Tone Pink Switched S/S SW
¥16,000
Olmes Carrettiが描いたアメリカンビジョン、その一端を担ったレーベル。 前後にアイコニックなロゴと架空の高校を名乗ったグラフィックをプリント。 ハイスクール物を騙るのに何の躊躇も無い。 清々しいフェイク高校生です。 メンズのLですが、明るいピンクのツートンカラー。 ちょっと着る人選ぶけど、このテイストならばいけるんじゃなかろうか……? いけたら最高なんで頑張ってください。 各所リブをミルキーホワイトでフレーミングして、その縫製の中に細いイエローラインをレイヤード。 耽美なスイーツテイストの中にレモンピールを効かせるような秀逸なバランス感覚。 配色のセンスが天元突破してるのもそうなんですが、この人はリブ周りで異様に凝りますよね。 この人のスウェットはロゴが無くても大体リブで分かる。 ユーロレトロカジュアルの定型にも勿論完璧のフィット感をみせてくれます。 でも折角の半袖スウェットですから、普段は袖周りにストレスを感じるテーラードジャケットとのレイヤードなんかも視野に入れてみては。 Made in ITALY サイズ表記L 身幅:61 着丈:63 裄丈:49
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80's BEST COMPANY by OLMES CARRETTI Abstract Pattern Design Classic SW
¥32,500
同時代に大流行した総柄ニット。 あのアブストラクトパターンをスウェットで!? ってのがこの服の趣旨。 皮肉が効いてるんだけど、その皮肉感を微塵も感じさせない爽やかなカラーパレット。 あまりに素晴らしいデザインバランス。 これをもって「完成形」だなんて曰うつもりは無い。無いけれど………最高である事は疑いようがない。 誰にでもウケる訳ではない、ヴィランになり切れない天邪鬼のためのやさしいパンク。 目立たない位置に保護色みたいに刺繍されたネームロゴがこの竜の目玉。 このレーベルのスウェットシャツの中でも 指折りのスペシャルピースだと思います。 Made in (ITALY) サイズ表記XL 肩幅:- 身幅:68 着丈:60 裄丈:78 XL表記だけど大き過ぎないってのも嬉しい。
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1980's AMERICAN SYSTEM by OLMES CARRETTI Fuchsia_Pink Henry_Neck Hoodie
¥23,500
1980年代のイタリア、Best Companyのデザイナーとしてその名を轟かせたOlmes Carretti。 アメリカナイズドされたフォーマット・サンプリングをベースに、技巧的なディテールメイクや軽妙な配色デザインで当時のカジュアル・シーンを席巻したクリエイターです。 彼がベスカンを設立してから3年後、1985年にスタートしたアナザーラインが American System です。 ベスカンとの大きな違いを挙げろと言われれば困ってしまう。 そこまで大きな差を感じることは無いし、そこまでのレーベル解像度はまだ私には無いから。 レーベル名に直結するロゴやテキストを隠してクイズを出されたら結構難しいと思います。 ただ、そんな中でアメリカンシステムは若干エキセントリックに振ってるかな? ベスカンよりも、ほんの少し強く攻めっ気を感じます。 都会の雑踏の中であれ一発で見つけられる、誘目性の高いフューシャピンク。 ここにOlmesお得意の刺繍仕事でお花とワッペンを配置。 お花はこの国の耽美な享楽。 キツネモチーフのワッペンはアメカジの分かりやすいサンプリング。 レーベルを象徴する大きな両要素を両胸に潔く並べたビジュアル。 あとは色んな箇所の色使いも秀逸ですよ。 本当に神経質なんだろうなと感じます。 フード裏のミルキーイエロー ヘンリーネック明き部分のホワイト フードコードのバーミリオン。 ボディの強い色味に反して思いの外 顔馴染みが良いのは、こうした顔周りでの緩衝に似た配色仕事のおかげでしょう。 現代ならメンズにも大いに推奨したい色味。 カラーカジュアルにミックスして享楽を極めるも良し、ガーリーなスタイリングに天邪鬼アメカジとして一点投入したって絶対可愛い。 サンプルスタイリングではそっちを支持しました。 Made in ITALY サイズ表記M 肩幅:58 身幅:55 着丈:70 袖丈:57 裄丈:86
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80's HENRI LLOYD by OLMES CARRETTI Worn Out Oiled JKT
¥55,000
溜息級……。 Best Companyや○○○○、△△△△、◇◇◇◇など数々のレーベルでデザイン指揮をとってきたレジェンド、Olmes Carretti氏。 同氏はなんとヘンリーロイドもやってます。 1985年に一度目、そして2012年に二度目。 こちらは一度目の凄く古い個体。 どっちも中々見つかりませんからこの両項の比較ももうあまり意義の無いものですが、それでもやっぱり特別感は半端じゃない。 1番有名なのはやはりBest Company(以下ベスカン)での仕事でしょうか。 燦然と輝いた黄金期のアメリカンカジュアルをイタリアにインポート*した革命的なデザイン。 徹底的にアメリカンテイストを踏襲したカジュアルスタイルにおいて、ボディバランスや配色の妙でどうしたって出るイタリア風味が独特の魔力を持っていました。 そのベスカンは、80年代のイタリアンユースの心を串刺しにし、[パニナロ]なるファッションカテゴリを形成する一助を担います。 さてそのパニナロ達に愛用されたブランドってのはそのベスカンを筆頭にストーンアイランドやモンクレール、ラコステなんか。 アイスウォッシュのリーバイスも。 それに習って同時代のアルマーニなんかもアイスウォッシュが多く出ましたね。 で、その中にいるんです。 このヘンリーロイドも。 他のパニナロに同じくビビッドで浮かれたカラーリングが多かったんですが、この個体はもはやバブアーって感じのカラーリング&素材チョイス。 パニナロ受けは微妙だったんじゃないですか。 この時期にこれを選んでたヤツがいたとして、もの凄く渋い。 オイルドコットン×チェック柄のフランネルライナーです。 いやバブアーやん……。 ヘンリーロイドも英国のブランドですからベクトルが被るのもまあ分からんでもない、しかしライニングのタータンチェックまでほぼほぼ一緒。 オリジナルにはギリギリ無いカラーリング。 ちょっと丈短くしたMoorlandみたいな感じですが、ひとつポイントがあるとすれば、明確に襟が違いますね。 こっちは丸襟です。 イタリア風に柔らかくモディファイされた感じですね。 加えてもうひとつ、細かい部分ですがフロントジップ部分での二重前立て。 これもバブアーとの差別化ポイント。 防風性が強化されています。 セーリングウェアブランドならではのプラスデザイン。 さあこのパニナロ。 現代から想像されるユースカルチャーとはひとつ明確に違う点があります。 そのルーツが反骨精神じゃないという点。 ざっくり噛み砕いて言うと金持ち息子達のフレックスなんです。 貧困に喘いでいない。 世の停滞を憂いていない。 反戦を謳っているわけでもない。 故に市民権なんて得なかった。 故に後世にまで共感者が続かなかった。 数年前より強めにフックアップされているカルチャー(というより現象?)ですが、それでも尚知名度が高くないのはそういう背景もあるかなと思います。 バブルの裏で同時並行していたユースのストリートステージ。 このレンジならではの浮かれ具合が絶妙に混ざったクールでキュートなオイルドジャケット、これは似合う方多いと思います。 ポケットはフラップ&マチ付き3D構成。 フロントはダブルジップ。 (下のジップがちょっと固い) 両サイドにはボタンベンツ。 そのベンツに、は実はポケットが隠されています。ニクいね。 内側にはライナーウェアが取り付けられるようなボタン配置が。 しかし残念ながらそちらは付属せず。 袖口ベルクロは一部解れていたので裏地貫通で縫い直しています。ご容赦ください。 また、フロントの前立ては他部分に比べて強めの色褪せが認められます。 以上、経年相応の程々に使い込まれたコンディションですが、勿論まだまだ活躍してくれる一着です。 riri_zips (W) サイズ表記S 身幅:60 着丈:74 裄丈:77
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c80's BEST COMPANY by OLMES CARRETTI Oversized Knit
¥22,000
とにかく大きい。 ふざけているのか。 現代でこそ大歓迎されそうなスーパーオーバーフィットだけれど、当時はどうだったのでしょう。 まあ大柄なイタリア人でもルーズな着こなしを楽しめる、みたいな感じでそれまた歓迎されたんですかね。 さて、このブランドの魅力はその大雑把な空気感と独特な工業製品感(上手く言い表せてない)。 アメリカのカジュアルなデイリーウェアが大量生産されているあの整然とした、パッケージ感とでも言うのか、あの感じ。 あれをイタリアの空気を混ぜてやった結果生まれるこの本当に独特な立ち位置…。 この柄、見えますかね。 ノルディック柄のフォーマットを踏襲しながらそこに薔薇か何かの花を入れて、ケバケバしいミドルパープルをIN。 肉付けのモチーフデザインはイタリアらしいエッセンスが取り入れられて、最後の配色過程にてアメリカらしい大味な色使いをベッタリ。 80年代のイタリアから見た米国像。 40年後の今だから出来る答え合わせとその先。 YouTubeでも触れましたが、(まだ未公開の場合は、これから触れるんですが) 本来使われないであろう色が使われたりして発生する違和感。それの楽しみ方を教えてくれるセーターです。 Made in ITALY サイズ表記L 肩幅:65 身幅:55 着丈71 袖丈:63
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BY AMERICAN by OLMES CARRETTI Fatty Wide Sweat
¥18,000
イタリアから見たアメリカンカルチャー、それもインターネット以前の時代のサンプリング。 「ぽいな〜〜〜〜〜」 って 今を生きる我々はこの当時のことを簡単に知識として蓄えているからそりゃ言えるんですけど、 この時代にこんな高い解像度で引用出来るの普通に凄いと思うんですよね。 カラー選定の際に生じるほんの僅かなユーロっぽさ(この個体に関してはそれはほぼ無い)、アメリカナイズを誇張するかのような過激なボディバランス、そして幅の短い各所リブなど、まぁ差異を見つけようと思えば見つかるんですけれど、これがイタリア古着だなんて普通思いません。 この辺りの時期で同国ではCPカンパニーがスタートしたり、競合だとベネトンなんかが似たようなテイストの提案をしていましたね。 アメリカンファッションが覇権を握っていた時代。 椎名林檎さんが 歌舞伎町の女王をつくった時にはまだ本人は歌舞伎町に行ったことは無かった なんてエピソードがありますけれど、それに近しいものを感じます。 *OLMES氏がアメリカに行ってないって話ではなく、そこに実際住んでいる人間が作ったらこの作品にはなってないんだろうな、というね。 BEST COMPANYの前身、バイアメリカンより。 Made in ITALY サイズ表記L 肩幅:55 身幅:66 着丈:60 袖丈:50 (裄丈:72) 極端なドロップショルダーのため、裄丈をご参照ください。
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2002A/W JOHN GALLIANO Real Leather&Fur Patched Oversized Scarf
¥32,500
2002年のジョンガリアーノのストール。 力作です。 アセテートとレーヨンを混ぜた重たい生地に 飛び切り豪華で、無駄に(?)手の込んだ造作。 絢爛に染め上げたリアルレザーやミンクのファーを繊細に切り貼りして作り上げるグラフィックは金魚。 蘭鋳のような頭とぽってりしたボディ、尾鰭もドレープ強めの華やかな形状。 蘭鋳は尾鰭がコンパクトなので、このモチーフに似ているのはオランダシシガシラじゃないかな。 ジョンガリアーノが好きそうな(ド偏見だな)、ド派手な品種です。 ストール端でソバージュヘアのように伸びるフリンジはオールシルク。 所々絡まってるのがリアル。 ここまででお察しいただけるように、とってもキッチュでエキゾチックで毳毳しいコレクションでした。 言っちゃえば上級者向けのデザインだとは思いますけれど 今のMARC JACOBSの可愛さに御共鳴いただける人にはきっと刺さりますよね。 あまりに熱量の高い、スペシャルクラスの大判ストールです。 Made in ITALY サイズ概寸: 65×260 フリンジ含む ラバータグは欠損
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2000S/S JOHN GALLIANO Airy Embroidery Oversized Stole
¥32,500
旧タグ時代のジョンガリアーノ。 極薄のシルクシフォンに豪華絢爛な総花刺繍。 刺繍とは言ってるけれど、もしかしたら生地を織る段階でパイルを植えたデザインかもしれません。 と言うのも、この花々は見る角度によって明るさが全然違います。 順毛で見るとパッと明るいのですが、逆毛で見るともったり濁った、夕闇の色味に一転。 こんなのって、ベルベットとかコーデュロイとか、毛並みに順/逆の概念があるテキスタイル特有のものかなと。 そして各端で縫い合わされた内部には、件のパイルから抜け落ちたのか、糸屑が少し残っています。 この時代のこの人だからやれる破天荒なビジュアルビジョンとテキスタイルデザイン。 レディースコレクションの品物ですが、メンズにもトライしてみて欲しい一枚。 巻くだけでコーディネートを一面お花畑にしてくれる訳ですから、あんまり簡単ではないのですが。 Made in FRANCE サイズ概寸:236×60
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MARNI Real Lamb Boa Leather Collar
¥30,000
マルニの付け襟。 リアルムートンファーでのお仕立て。 カスティリオーニのルーツでもあるレザークラフトそのものの強さと、この時代のMARNIらしい自由なコラージュ感覚が見事に共存しているピースです。 当時のコンテンポラリーなハイファッション界隈には無かった服と合わせたい。 天邪鬼なので。 それは例えばレトロなイタリアン・アメカジであったり もう一段階古いアメリカン・ワークウェアだったり。 男くさいアイテムと合わせるのも新しくて楽しいと思います。 季節問わず、あくまでイレギュラーエッセンスとして真夏にもガンガン挑戦して欲しい。 流石に暑いから、あくまで願望止まりですけれど。 Made in ITALY Free Size
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1998S/S ISSEY MIYAKE MEN Tech_Tex Sack Coat
¥52,500
SOLD OUT
世紀末、1998年の春夏コレクションより。 アッシュグリーンの色調の中、素材感でパーツ・コントラストを付けたサックコート。 ・ISSEY MIYAKEが ・この生地で ・サックコートを作る ……その時点で、そりゃ良い物が出来るに決まっています。 チョイスが渋過ぎる。 フロントはラペルを返さず立ち襟。 裾はなだらかなカッタウェイ・ライン。 遥か昔に起こった現代紳士服の鏑矢、そのクラシックを化学情緒溢れるテクノマテリアルにて再編集。 多分生地開発の段階で相当の時間やコスト、情熱が注がれたであろう凝った生地目。 一旦全部を身頃の生地で仕立て、袖にはナイロン製のソフトシェルをレイヤード。 根本的な紳士服仕立ての美しさと テクノエッセンスの匙加減。 ここのバランス仕事が無機質な冷たさとクラシカルなぬくもりを共存させているように感じます。 胸部分には何かがこすれたような色褪せが微かにあります。 日光などによるものではなく、何かしらの着用/姿勢/運動に伴うものと推測します。 マテリアルのベースは70%のコットンにあるため、こうした着古しも悪目立ちせず、ナチュラルに重なっていってくれるでしょう。 「テクノウェア」ではなく あくまで「テクノエッセンスを取り入れた紳士服」という印象。 ○○っぽいよね、なんて分かり易過ぎず しかし透明過ぎもしない、タグを見て納得出来る楽しさがあります。 Made in JAPAN サイズ表記M 肩幅:47.5 身幅:54 着丈:77 袖丈:62
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A.P.C. (OLD) Flat-Knitting Mao-Collar JKT
¥22,000
袖口をリブ編みに編み変えたり 裾口をリブ編みに編み変えたり そういったお節介を廃した オールフラットニットのスタンドカラージャケット。 ニットの伸縮性に任せて、ストレッチ前提のスキニーフィット。 感覚としてはカーディガンで カーディガンじゃ作れない緊張感がある。 ニットのくせに若干シリアス。 色味もそのムードを加速させてる。 おおよそ20年くらい前、イーストバイウエストが携わってた時代のやや古い個体。 ピンと来る人は来る、今必要なムードのド真ん中だけど、これを20年以上前にやってたのは凄過ぎるかも。 同時代だとジルサンダーやプラダも、このベクトルのデザインが多いけど、その2レーベルだともう少し凝ると思う。 APCに関しては、この素っ気なさこそが身上。 Made in ITALY サイズ表記M 肩幅:37 身幅:46 着丈:67 袖丈:62 性別問わず、細身の方へ。
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90-00's ITALY MADE Jute&Leather Switched Boston Bag
¥42,500
イタリア製の面白い鞄です。 コーヒー豆を入れるドンゴロスで仕立てられたボストンバッグ。 この手のテイストはリメイクの標的になり易いです。 故に、ビジュアルが可愛くってもデザインで見ると選べない物が少なくない。 個人的なハードルやら篩を見事に蹴り飛ばしてくれた稀少な個体。 要所に据えられたヌメ革の骨組みがとても良い。 やっぱりここが前提です。 「リメイク感」よりも「バッグ」が先に来て欲しいのです。 各ディテールも、ちゃんとボストンバッグとして2way用意された丁寧な仕様選定も、どれも最高。 出かけましょう。 こうなればバカンスです。 最低限の肌着を入れて、スイムショーツとタオルを入れて出発です。 最寄りの海水浴場、安くてもいいから徒歩圏内の宿を一泊以上取って、飲める人はお酒を飲み、旅の匂いをタップリ含んだ荷物をまた雑に詰め込んで、日常へ帰ってきましょう。 そんな気持ちにさせてくれるバッグ。 Made in ITALY
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ITALY VTG Dark-Navy Suede Boston Bag
¥45,000
イタリア製、ダークネイビーのレザーボストンバッグ。 F.ROGANIのオールド個体です。 古いけどコンディションの良いスエードの毛並み。 色味はもとより、この素材も光をよく吸い込む構造です。 必然的に生まれる、ドスンと深く重厚な印象のネイビー。 これくらいベースがしっかりしてると、ゴールドの金具もバッチリ映える。 ボストンバッグに代表される大きめのバッグ。 大本命カテゴリのひとつかなと思います。 作り込みも文句無しに素晴らしいのですが、それよりも気分とのマッチングを強く感じたスペシャルピース。 これも旅です。 少しの波飛沫も嫌になっちゃう素材ですが、バカンスはやはり海です。 海辺の宿に着いた夜、適当にドスンと置く瞬間が最も美しい。 デカいバッグ、可愛いけどな〜 持つタイミングがなかなかな〜 なんて声も聞こえます、主に自分の中から。 じゃあ旅なのです。 出掛ければ良いのです。 このバッグに相応しい日を作りましょう。 どんな旅も、大体掛かったコスト以上のものが待っているでしょう。 我々は本当は意思ひとつで明日にでも出かけられるのです。 さて全部皮算用で喋ってますが、こんなのをあくまでファッションとしてS/Sに持ちたい。
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2005S/S JUNYA WATANABE Fringe_Edge Design Jute Bag
¥32,500
ドンゴロスそのまま、みたいな野趣に満ちたテキスタイルチョイス。 まさかのジュンヤワタナベ。 バッグとしてのアウトラインの外側は全部フリンジ。 これどうやってるんでしょう。 素材は恐らく同一のジュートなんですよね。 フリンジ用に梳かしたものを別で用意して挟み込んでいるのかな。 まあそんな感じの、攻めた素材選定です。 こうしたプリミティブなマテリアルと 重厚な皮革を使ったハイエンドな仕上げ、そのコントラスト。 ここが最大の魅力です。 カバンとして骨組みがしっかりした上での、前衛的な遊び心。 雑に手持ちするのもよし、肩掛けもよし、絶好のサイズ感です。 レザー部分や表地は綺麗なコンディションですが、内側ライニングには少し使用感が見られます。 ご留意ください。 多分これはもっと使い込んだ方がカッコ良い品物だと思います。 サイズ:30×33
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2005S/S COSTUME NATIONAL African-Cord Design Egg-Shape Bag
¥42,500
完全にレディースのコレクションですが 今は男女関係無く全員にお薦めしたいサークルバッグ。 エンニョ・カパサらしいソリッドなラインメイクと、このシーズンに振り掛けられたアフリカンテイストのスパイス、このアクロバットな調和。 もうこんなのバッグで在る前にアクセサリーじゃないですか。 これを入れるバッグを持ったっていい。 アフリカンジュエリーみたいな配色のハンドルデザインが可愛い。 スムースサーフェスとスエードのリズミカルな切り返しが可愛い。 インディアンジュエリーみたいなジグザグのカッティングが可愛い。 本当に20年前の作品なのかと今一度疑う新しさ。 古いのに新しい物、本当に最高です。 このバッグだけじゃなくてコレクション全部が良い。 Made in ITALY 意外と結構物入ります。 中のセパレーションも結構気が利いてます。
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e00's THE DUFFER of ST.GEORGE Kid Mohair ×Nylon Shaggy KN
¥39,000
ジャック社が輸入していた2000年代初頭の僅かなレンジ。 キッドモヘヤとナイロンの50/50。 獣毛パートはウールなどを混ぜず、潔いモヘヤオンリー。 そして恐らく着用感と耐久度を向上させるべくミックスされたナイロン。 ここ。 ここが面白いポイントであり、それまでのモヘヤニットとの差別化デザイン。 このケミカルなナイロン繊維が、繊細なモヘヤシャギーの中で異様なヌメりと、意外性に満ちた色光の乱反射を見せるのです。 彩度も明度も落としたシックなネイビーベースの中、極めて細やかに輝くプリズム。 古着屋の店内で見た時も美しいのですが、実際にコーディネートして出掛けた自然光の中でこそ本当にギアを解放するクオリティ。 肌が痒くなっちゃいそうな例えですが、粉末状に砕いたガラス片を散らしたような星屑のシャギー。 2020年代にその人気が再燃させられたシャギーモヘヤ。 元ネタとなるトゥルーヴィンテージは勿論のこと、それらをブラッシュアップしたサンプリング・デザインも多く見られますよね。 オールドレンジのDufferってのは それを20年早くやっていたレーベルです。 この個体だけでなく、全ての古着で。 Made in ENGLAND サイズ表記M 肩幅:44 身幅:53 着丈:64 袖丈:69
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HELMUT LANG by H.LANG Maddy Gold Painter Jean
¥70,000
PRADA傘下入り直前、過渡期の個体です。 マッドゴールドのクラシック・カット。 サイズ表記は29で軽い着古し。 あまり説明する事も無さそうですね。 メタい事言えば、偽物業者のターゲットにされていない安心感と 素人が変に裾触ってないのも嬉しいポイント。 オリジナルレングス……と言うと、確かもう少しだけ長い個体を見た事があるので、この股下81がオリジナルかどうか断言が難しいのですが、縫い糸は殆ど同じ色/太さ、抜かりの無い綺麗なダメージ加工もバッチリ健在。 これがオリジナルである可能性と、 裾の数センチにちゃんとこだわる方が、正しい技術を持ったお直し屋さんに依頼した個体である可能性とがあります。 そろそろ嵐も収まってくれるのでしょうか。 Made in ITALY サイズ表記29 ウエスト:75 ワタリ:28 股上:25 股下:81 裾幅:18
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c90's ALLEGRI (EURO) Shiny_Coppar Nylon Hooded CO
¥27,000
ALLEGRIのDrop Back。 あんまり情報が無くてスミマセン。 90年代前後のユーロアレグリで稀に見られるラインです。 メンズ/レディースどちらも存在するみたいです。 こちらはレディースのショートコート。 金属感マシマシのパリッとしたシャイニーポプリン。 金属糸なんかが実際使われているのかと思いきやポリエステル100%の表記。 本当か? まるで綺麗に磨き上げた10円玉みたいな美しいテキスタイルです。 例えば、極限まで薄く叩き延ばした金箔を食品に乗せたりしますけれど、アレに近しいような独特の質感。 こんな生地で洋服を………… の前に、こんな生地が作れるのか……… って気持ちが先に来るくらい面白い生地。 で、そんな生地なのにウエストギャザーを唆すディテールデザインの乱打。 ガンガン強めに動かします。 フードエッジとウエストにドローコードを入れて、その両端には重厚なメタルアジャスター。 ギャザー寄せてなくてもこの金具の重みで軽くギャザーが出来ちゃう。 意外とルーズに設計されたボディも、ドレープによって更に動きを加えます。 無機的なテキスタイルを前フリに、それが有機的な動きの中で見せる情緒を捉えたビジュアルデザイン。 2025年の春に見てもまだちゃんと新しい。 ランウェイにありそうですもの。 DRIESとか。 そして各所ディテールの丁寧かつ気の利いた作り込みも流石。 ユーロアレグリならではの完璧なクオリティ。 ゆるい服なのでメンズも普通にトライ出来ます。 裄丈だけ要注意。 Made in ITALY LAMPO_Zips サイズ表記44 肩幅:54 身幅:70 着丈:91 袖丈:54 裄丈:83
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YEN JEANS by MICHIKO KOSHINO Fictional Japanese Printed L/T
¥39,000
様々持ち上げられるヴィンテージTeeの中でも極北。 多分2度と出逢えないロンTee。 Yen Jeansの変な日本L/Tです。 “変な日本語” ってより “変な日本” 。 スピ系を茶化すような、ギリギリのグラフィックデザイン。 『要盛り塩』ってお前。 サイズは小さいです。 「身体によくなじむ」そうですから、多分スキニーフィットを前提としたデザインではあるのでしょう。 インディゴでの製品染めによる着古し加工はありますが、それに加えての本当の着古しも加わっていると思います。 内タグが真っ白。 様々な注意書きを守って、神聖な気持ちでお楽しみくださいませ。 Made in - サイズ表記- 肩幅:40 身幅:46 着丈:53 袖丈:55
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ALAN MIKLI Film Patched Design Grey Jeans
¥32,500
アランミクリのグレージーンズ。 アイウェアにおいて非凡なる功績を残したレーベル。 が、作る洋服。 本筋の仕事の偉大さが凄まじいだけに、流石にアパレルはサブカテゴリ。 しかしこれがまた唯一無二の立ち位置を獲得していました。 アランミクリ・アイウェアにおける超自由な創作とは対照的とも言えそうな、どこか電脳的なテクノロジカル・エッセンス。 ヘルムートラングみたいなオーセンティックなスリムシルエットを軸に、極薄のナイロンフィルムをレイヤードしたビジュアル。 ワークパンツ由来のダブルニーとは半拍ズレた、ユニークなリズム感。 変な位置に追加されたナイロン生地のベルトループとか、個性的なファスナーデザインとか、細かいところでも可愛いです。 バッグポケットが隠しリベット仕様なのも良い。 このクラシカルな一手が最後の1%を埋め切ってくれているような。 ベースウェアたり得る美しいオーセンティシティと、遊び心のバランス。 程良い力の抜き方が出来ます、デザイナーズ・ジーンズのシークレットピース。 ちなみに赤耳。 Made in JAPAN サイズ表記42 ウエスト:81 ワタリ:31 股上:26 股下:81 裾幅:21 こちらは裾直し無しのオリジナルレングス個体。
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80's 11342 by M&FG Y-Flap Cutting Airy Box Shirt
¥39,000
彼らが巻き起こした偉大なるムーブメントもタグに刻んだ、11342のユーロオリジナル。 このタグ付いてる服はどれも大抵そうですが、本当に世に出てこないスペシャルピース。 ルーズなボディにちっさい襟。 襟の下にはY字の変形フラップ。 Yフラップ? なんだこれは。 これはシャツの前立てを上方向に延長してチンストラップと癒着させたオリジナルディテール。 いや、この前立て本体も変な形してるな。 通常のシャツは右と左が重なって、ボタンで留めますよね。 しかしこのシャツは右と左が重ならない。 両岸がお互い届かないように製図されてる。 そこを橋渡しするように通常の2倍の広さで作られたのがこの前立て。 100m離れて眺めたら同時代のARMANIとかに見えなくもないんですけれどね。 近くに寄れば寄るほど 違和感とワクワクが押し寄せてくるでしょ。 コットンレーヨンみたいな生地なんですが、判読可能な範囲で確認出来る組成はキュプラとナイロン。 予想外過ぎる。 これを化繊で作ってるのか? それこそアルマーニみたく凝ったレリーフの中に、絣みたいな糸状のカラーネップを散らした滅茶苦茶ユニークなテキスタイルデザインです。 この情緒は80年代のM&FGからしか出て来ない。 本来のテクニカルなコード遊び&カッティングエッジにテキスタイルまで本気で凝り出したらもう。 誰にでもお薦めしたいんですが、裄丈で見ると若干短いのでご注意。 Made in - (France?) サイズ表記M 肩幅:54 身幅:62 着丈:78 袖丈:55 裄丈:83
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