洋服解読所

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1986's ISSEY MIYAKE PERMANENTE Green Stripes Overbody Jumpsuit

¥89,000 税込

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前回のポップアップにてお披露目しました、ペルマネンテ・ラインの最初期1986年の作品。


身体を、身体を縛るシェイプから解き放つオーバーボディの新しい美しさ。

身体のラインを追い掛けるシェイプの歴史は、そのまんまモードの歴史でした。


70年代のイッセイミヤケの登場は、それまでの日本人デザイナーの登場とは大きく意味が異なっています。

パリのモードワールドに一切迎合しない、しかしその目線で観ても真っ当に美しい、日本由来のニュールック。

世界大戦とその復興、そこからある程度自然的に発生するモードの流れ、そしてそれをぶった斬る何か。

それをぶった斬る何か、はいずれ出てきたのでしょうけれど、それがこんな風体であることは全く自然的でないように感じます。


ウエストのシェイプメイクなんて素知らぬ顔で、ずんぐり仕立てられたオーバーボディのバランス。

これは自然派と括って仕舞えば一言だけれど、その前/隣にある前提や前例、環境までを鑑みると、その実殆ど真逆。
いやねじれの位置、みたいなものか。

このルーズボディってのは、切実なまでの意志や叫びの籠ったナチュラル・エッセンス。



そしてこの目線で見ると、生地も同じ性格です。

それまでの/当時の絢爛を指向した世界に真っ向から異議を唱える素朴なテキスタイル・デザイン。

これも恐らくはイッセイミヤケ・インターナショナルの懐刀、皆川デザイナーによるクリエイション。


そして「素朴」が安易に「簡素」を意味しないことを世に強く示したのがこのレーベル。

スイカみたいな配色のストライプに瑞々しさなんて殆ど無く、代わりに在るのは枯れたドライなタッチと奥ゆかしい色の深み。

ストライプの色の境界が掠れるような、絣っぽい色の付け方。


和服を纏うのとはまた違った、しかし洋服を纏うのともまた違った、全くの折衷としか言いようの無い唯一無二の洋服。


この人の作品の中でもコートとジャンプスーツにおいては、殊更強烈にその感は宿ります。


イッセイの服をよく着られる方には、きっと頬を綻ばせてくれることでしょう縦開きの胸ポケット。

そして羽襟と見せかけて首元を留め切る、羽襟先にまで設計されたボタンシステム。
ハイネックにて完成。



レーベルを情緒するマスターコードは、こんなパワーピースにもヒッソリと通されています。

洋服文化の流れをぶった斬るくせに、そこで使われる記号は独自に味付けして取り入れる。



これってパリがやってきた事です。

魔都パリの性質を鏡返ししているかのような、ゾクゾクする攻めっ気。


Made in JAPAN
サイズ表記M

肩幅:52
身幅:69
着丈:-
袖丈:49
裄丈:76

ウエスト:130
ワタリ:39
股上:-
股下:67
裾幅:17

丈:147

レディースサイズでも左前にすることの多いこのレーベルでは少し珍しいでしょうか、右前の仕立てです。

サイズ感的にも女性の方がフィットする方が多そうです。
160cm代の方でベストフィット。

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