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'05S/S VIKTOR&ROLF Asymmetry-Twist Tailored Womens Suit
¥45,000
テーラードジャケットのラペルを左右で大きくアシンメトリーに改造して、パンツも左右を大きくクロスオーバーさせて設計。 「面白い事してるな」 と 「美しい仕立てだな」 が 同時にやってくる。 どっちを先に感じたか忘れてしまいました。 MM6が流行らせた(よな?)結果、テキスタイルと縫製とパターンとデザインが稚拙なままアイデアだけはマルジェラ、みたいな服が大量生産されましたが、そのテイストをトップクリエイターが作るとこんな風、というサンプル。 昨今の地獄絵図よりずっと前、2005S/Sのモデルです。 誰もが一度は思い描くアシンメトリーですが、こうも美しく仕立てるのは普通無理。 特にテーラードジャケットの完成度なんて何処にも文句が付けられない。 なんて美しいラペルロール。 襟折れ線もずっと滑らかなまま首を包んでいる。 こんなにふざけてるのに、「テーラードジャケット」が「テーラードジャケット」のままなんですよ、凄まじい仕事です。 本人期のマックイーンみたい。 パンツも、ただのクロスオーバーよりずっと複雑なことしてます。 敢えてステッチを入れて強調したセンタークリースを利用してフロントの開閉システムごと左に捻じ曲げてるので、型紙の根本的な部分から全く新しいシステムを作らなきゃいけない。 製図をする側からすると、ド派手で誰も見たことないオートクチュールよりもこういう服の方が大変だと思います。 前衛的であるのにジャッジの目は極めて厳しいままなのだから。 レディースへ向けたパンツスーツの中でも飛び切り素晴らしいクオリティ。 弊店でご紹介する意義のあるスペシャルピースです。 このパンツはややローライズの設計なのですが、フロントの斜めに傾いたフロントジップの下端にダメージとリペアが見られます。 目立たぬよう、大変丁寧な仕事で綺麗にリペアされていますが、この点完品ではありませんこと御承知おきください。 Made in ITALY サイズ表記38/40 肩幅:36 身幅:42 着丈:64 袖丈:62 ウエスト:77 ワタリ:31 股上:24 股下:72 裾幅:21 今回は似た色のカッコ良いスモックジャケットがあったのでモッズ感覚で重ねてみました。 一枚(ワンセット?)でバチっと着ても最高にカッコ良いですが、寒い時は何か別テイストのカジュアルなアウターを重ねてもまた新しい楽しさがありますよ。
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2002A/W iDiom by HIROSHI FUJIWARA Leather Switched Snowboard Set_Up
¥81,000
藤原ヒロシ氏がディレクションを務めた バートンのスペシャルライン。 それがこのiDiom。 弊店でもスペシャルピースとして度々ご紹介している最初のファーストシーズン個体。 (02AW) やっっっとセットアップで揃いました。 スノーボードを愛する同氏がディレクションする本物のボーダーウェアなのでカッコ良くない訳が無く、特に1stシーズンのこれらは本当にカッコ良い。(主観ですけれど) さて他のバートンとどう違うのか、というのがこのiDiomの最大の特徴でもある タウンウェア っぽさではないでしょうか。 このシリーズは バサッとした質感のウールファブリックに、 ナイロン製の紗幕を貼り付けた、所謂ボンディングファブリックなのですが、その貼り付けに使われているメンブレン(接着膜)に防風防水の特殊素材(個人的に参照している記事では言及されていないが多分このメンブレンがゴアテックス)を用いることで 外面はタウンウェア、内面はゴリゴリのゲレンデウェア…という構造を成立させています。 そして部分的に使われているレザー、ここに関しても普通のレザーでは勿論なく、ウールシェルと同じように(恐らくゴアテックスの)メンブレンを貼り付けたゴアテックスレザー。 かなり技巧的なことはしていますが、 あくまでリアルレザーです。 水は通しませんが、 水蒸気は通すので蒸れません。 色はスモーキーに燻したアッシュカーキ。 ここも都会的でカッコ良い。 この時代にこのビジョンが見えてるのが凄い。 今の服じゃん。 ディテールでは、 実際のプレイングをリソースにしたであろう手首位置のジップポケットや、エルボーパッチにて騙し絵のように浮かび上がる技巧的なタックデザインなど、シンプルに洋服として見た時にも面白いクレバーポイントが目白押しです。 フロントがしっかりダブルジップになっていたり、両腰のポケットの他にもセンターフロントファスナー横に胸ポケットが隠れているのも利便性◎。 ボードウェア「風」じゃないんですね。 あくまで超ガチ水準。 書きたいことはこんなところでしょうか。 しかし、ことこの洋服に関してはどれだけ説明しても、まだまだ説明できていない余白が沢山あるように感じます。 それこそ新雪のように。(あ〜〜野暮ったい) 皆様独自の楽しみ方で、それぞれのシーンで最高の自己満足をお楽しみいただければと思います。 私は白シャツとか シルクのスカーフとかミックスして 思いっ切り気合い入れて 新しい街着として着てみたいですね。 サイズ表記L/L 肩幅:- 身幅:62 着丈:76 裄丈:91 ウエスト:84 ワタリ:39 股上:34 股下:75 (80) 裾幅:26 (17.5)
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c2006s MIUMIU MEN Concrete_Grey 2P Classic Suit
¥36,000
2006年ごろのmiumiu。 メンズラインのスーツです。 冷たいコンクリートグレーと、 オーソドックスながらヨーロッパ感覚で組まれたサイズバランス。 無駄を削ぎ落としたソリッドなビジュアルです。 でもこれが 例えばGucciやVersace、Hugo Bossみたいなソリッドで圧が強い感じかというと、いやいやその類の威圧感みたいなのは無い。 どこか優しい。 生地かな。 総評的には冷たい感じの、無機質なムードなんですけれど、生地のテクスチャだけが違う。 激細の糸でピリッと光沢を…… って感じじゃなく、良い意味での野暮ったさみたいなのが僅かに入ってます。 数パーセントだけナイロンを混ぜた、 やや甘撚りのコットン。 ナイロン由来の微妙な光沢はありますが、それもぼやっっとした感じ。 ほんのり有機的ですね。 冷たくなり過ぎず あくまで陽の光のもとでのデイリーファッションとして取り回せるセットアップかなと思います。 スーツそのものではなく、着用者に眼を向けさせるニュートラル。 メンズの最小サイズです。 この辺本当に球数が無い。 小柄なメンズに。 Made in ITALY サイズ表記44/44 肩幅:39 身幅:44 着丈:73 袖丈:64 ウエスト:76 ワタリ:29 股上:23 股下:72 裾幅:21
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1997 S/S GIVENCHY by ALEXANDER MCQUEEN Knotted Balloon Sleeve Suit
¥86,000
詳細はブログ 「トニカルファッション!」にて。 Made in FRANCE サイズ表記40 肩幅:41 身幅:49 着丈:55 袖丈:54(リボン分抜き) ウエスト:69 レングス:59
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1999 S/S GIVENCHY by ALEXANDER MCQUEEN British Constructed Suit
¥64,000
詳細はブログ 「トニカルファッション!」にて。 Made in FRANCE サイズ表記36 肩幅:38 身幅:45 着丈:74 袖丈:56 ウエスト:64 ワタリ:31 股上:31 股下:68 裾幅:24 ・しつけ糸はそのまま ・ウエストに若干の変色有
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2000 S/S GIVENCHY by ALEXANDER MCQUEEN Technical-Cut Lapel Suit
¥86,000
詳細はブログ 「トニカルファッション!」にて。 Made in FRANCE サイズ表記 上40 下38 肩幅:40 身幅:46 着丈:68 袖丈:62 ウエスト:74 レングス:58
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1980's THIERRY MUGLER Dark Mauve Suit
¥36,500
ミュグレー。 激動の80年代を牽引し 時代を染め上げた男。 ワイドショルダーや過激なフィットアンドフレアに始まり、彼が人体に加えたシルエットデザインとそのテクニックは枚挙に遑がありません。 彼が生み出したボディのダイナミズムは かつてバレエダンサーだったそのルーツが大きく影響しています。 プロカメラマンとして活躍していたキャリアもまた然り。 バレエそのものの生む「動」の美。 写真が作る「静」の美。 その両刀を持ったファッションデザイナー。 勿論ルーツもデザインプロセスも、こんな単純な話ではないのですがその狂気的なクリエイションの根底に流れるものの正体のいくつかを発見できるだけでも、その作品の解像度は上がり鮮明に捉えられることと思います。 さて彼の作るメンズウェア。 男性性を象徴するスーツのご紹介から。 今後いくつかご紹介の機会がありますが、それでもメンズアイテムは僅少です。 明度の落ちたシックなモーヴカラー。 パキッとし過ぎない、落ち着きを含んだパープル。 ラペルのラインは内に喰い入るような弧を描き、線の一つ一つがスケッチのまま、命を持ったまま服に落とし込まれていますね。 そして彼のスーツで何より特徴的なのがあえて角張らせたシェイプシーム。 本ページ最後のメンズスーツの写真にもあるように、シェイプシームを摘みコバステッチを掛けることで線の存在を強調しています。 この線はラペルの線と並行に設定され、その作品がまだスケッチであった段階での線の流れ、布の勢いを補強。 僅か数センチ単位でトレンドシルエットが移り変わるメンズウェアの世界での遊び。 それはもう、制約まみれの堅苦しい世界ですがそれでもこれだけオリジナリティを刻みつけたスーツを世に出せるのは彼の尋常ならざる強さの証左。 サマースーツ、と言うほど薄くはありませんが、ジャケットは半裏仕立てでスラックスは裏無し。 仕様自体は結構軽やかですね。 サイズ表記46 肩幅:48 身幅:53 着丈:74 袖丈:59 ウエスト:80 ワタリ:34 股上:30 股下:70 裾幅:20
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DOLCE&GABBANA (OLD) Crazy-Cut 5B Suit
¥35,000
DOLCE&GABBANAのオールドタグ。 モッズの空気も漂う浅いVゾーンと5つボタン。 本当にドルガバ?ってなるくらいの、朴訥でいてどこか清楚なビジュアル。 しかし本当に意外性があるのは、そのパターンメイク。 先ずテーラードジャケットは、そのボディのシェイプを作るため、何枚かの身頃を接ぎ合わせて仕立てられます。 その身頃に使われているパーツの数によって、2面体、3面体、4面体、と色んな呼び方があるんですが、このジャケットはなんと1面体。 シェイプを形作るダーツこそ3面体の位置に入っているのですが、その縫い目は下端まで届かず、途中で終わってる。 ジルサンダーみたいなパターンテクニック。 (よくやるんですよね。) あと、裾見返しが ウエスト位置くらいまであります。 ……型紙、かなり複雑ですよ。 一般的にイメージされるドルガバの、身体に沿わせるグラマラスな仕立てとはまあ真逆。 こんな粋な遊びをやってた時期もあるんですね。 タイプライターのようなハイカウントでハリのある生地感での裏無し一重仕立て。 いつかYouTubeでちゃんと取り上げたい個体。 図説とかしたいところ。 Made in ITALY サイズ表記46 肩幅:50 身幅:53 着丈:76 袖丈:60 ウエスト:78 ワタリ:34 股上:26 股下:81 裾幅:23 カジュアルスーツとまではいきませんが あくまで遊び着、そこまでサイジングにシビアにならなくても楽しめる個体かなと思います。
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MISSONI Butterfly Knit Ensemble 2-Piece
¥13,500
バタフライモザイク。 ショートスリーブのニットトップと ニットスカート。 ミッソーニのマルチカラーニッティングを 贅沢に、全身に浴びるための服。 これ袖山部分、分かりますかね? 思い切りいせ込まれて、若干パフスリーブみたいになってるんですよね。 実際は肩パッドも裄綿も入ってないのですが、 綺麗に袖山が盛り上がってます。 ニットでこんな素敵な小技を利かせてくるんですねぇミッソーニ! 生地デザインだけで十分素晴らしいのにそれに胡座をかかない姿勢!大好きです。 Made in ITALY サイズ表記44 肩幅:36.5 身幅:43 着丈:52 袖丈:22 ウエスト:66~ レングス:61
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COSTUME NATIONAL HOMME Taped Bonding Suit
¥52,500
SOLD OUT
こればっかりは本当に写真じゃ伝わらないんです。 こんな面白いアイデア/テクニックの洋服、触っていただかないと始まらない。 それでもこうしてオンラインに載せるのは、今公開して、東京ポップアップで実際どなたかに着てみていただきたいからです。 それ以降に関しては実際触れていただくことは殆ど叶いませんから、いつか未定のポップアップでの再紹介か、又は私の興奮を信じて、お手元に届いた時の感動を信じて、このままご購入いただくかになります。 さてこのスーツ、端的に言うと サマーウールに部分的にボンディングを施し、端処理を一切不要にした生地で一気に仕立てた2ピース。 です。 さあこの、部分的なボンディング、これがもう本当面白い。 襟や前身頃、前身頃見返しなど、2枚仕立ての部分でビシャリと貼り付けられておりまして 加えて各パーツのエッジライン。 ポケット口、ウエスト端、果ては観音背裏のエッジラインにまで。 さて2枚がビシャリと貼り付けられた前身頃、その内側にはオーセンティックなスーツ同様内ポケットが。 ここなんて本当凄い。 補強となる縫製仕様を一切排した極薄の仕立てなのにしっかりポケットはポケットとして十分なサイズ感、容量で存在してるんですよ。 恐らくはポケットスペースだけを外して圧着してるんでしょうか。 ※この感動はフロント胸ポケットでも同じものを味わえます。 そしてボンディング仕立て故の思い切ったアイデアですが、襟折れ線は折り紙みたいにキッチリ折られています。 ラペルロール?何それ?という顔。 部分的にマッキントッシュみたいに心地良い固さがあり、そうでないところは特段軽やか。 なんと言えば良いのか 脱構築を発送の根源に置き、本気の技術とアイデアで構築し尽くしたデザインという感じ。 80年代のヨウジヤマモト社で経験を積んだイタリア人デザイナー、エンニョ・カパサによるデザインスーツ。 2011年S/Sコレクションかと思われます。 初期の繊細でソリッドなミニマルデザインのある種の危うさみたいなものは鳴りを潜め、カッティングの妙、デザイン展開のパワー、一貫したオーセンシティをもって構成されています。 品質も非常に高い水準で安定してきた頃のものです。 もうこれサイズ合えば120%私物にしてたんですが流石にどう直しても合いません。 シンデレラマン、お待ちしております。 Made in ITALY サイズ表記48/48 肩幅:47 身幅:53 着丈:73 袖丈:68 ウエスト:86 ワタリ:34 股上:27 股下:78 裾幅:23.5 ほぼほぼ使用感の無いグッドコンディション。 パンツのバックポケットは仕付け糸も外しておりません。
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FRENCH SPECIAL VINTAGE 2-Pieces
¥38,000
SOLD OUT
圧倒的なビジュアルパワー。 70-80年代のフランス製ツーピース。 トップスの正体は フードとしてのスペースをゆうに満たす オーバーサイズのストールカラー。 が、付いた、 ハーフジップのプルオーバーブラウス。 これでもかと広く取られた身幅。 もう着丈よりも身幅の方が長いという 極端なワイドボックスシルエット。 ボトムスは2タックフロントの スーパーワイドパンツ 。 上下ともに各所タック分量が凄まじく、 撮ってて笑っちゃいました。 素晴らしい2ピースです。 ドラゴンクエストを思わせる オーブデザインのボタン。 このボタンはこの服のためにのみ 存在するのではないでしょうか。 そう思わせる完璧なマッチング。 服がこうも雄弁に語ってくれているため 私は多くは語らずにおきます。 上下共に非常に綺麗な状態です。 Made in FRANCE サイズ表記- 肩幅:62 身幅:67 着丈:57 袖丈:52 ウエスト:64 ワタリ:34 股上:35 股下:67 裾幅:20
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c80's TETE HOMME Fancy_Loop_Tweed Tailored 3P Suit
¥23,500
SOLD OUT
この国に於けるDCブランドの黎明を支えたBIGI社。 そのBIGI社の創設期から参加していた加藤和孝 氏によるオリジナルレーベル。 このBIGI時代に菊池武夫 氏に師事し経験を積んだデザイナーです。 そんな訳で、このレーベル自体は1981年設立。 もっと昔からあるイメージがありますよね。 さあこちらは80's ミラノモードを想起させるTHE・ソフトスーツ。 細かくループさせたファンシーツイードでの軽やかな仕立て。 フラノ以上、プードルボア未満……といった控えめなもふもふ具合。 これでこの明るいスモーキーカーキ。 三寒四温の最初の“一温”を仄めかす色彩選定。 本当に、洒脱ですね……。 スーツの体をとってはいますが完全なる遊び着。 言わずもがなアルマーニの流れ。 但し、フィッティングは日本人向けに丁寧にアジャストされています。 このスーツ、ベストがすごく良い仕事をしていますよね。 テーラードジャケットでVゾーンは作りつつも、ちょい深Uネックのベストがそれを円やかに中和。 これだけ個性の強い生地ですから、重なった時の高揚感は極上。 Made in JAPAN サイズ表記L(全てL) JKT 肩幅:50 身幅:59 着丈:81 袖丈:65.5 VE 身幅:53 着丈:51 PT ウエスト:83 ワタリ巾:39 股上:32 股下:73 裾幅:27
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1980's PASHU by SHIN HOSOKAWA Twice Front Design Suit
¥24,000
SOLD OUT
菊池武夫が率いた黄金期のMen's BIGIで経験を積んだ細川 伸によるブランド【PASHU】。 インドの寺院から取られたその名が示すのは、洋の東西を問わない無国籍な服作り。 さあ、この服においてそれがどう作用しているのか。 先ず目に飛び込むのがこの落ち着いた上品な菫色。 ほんのり燻んだような、神秘的なパープル。 もう一つ出品しているミュグレーのメンズスーツにて、似たような色が使われているが、そのどちらもこの80年代特有のファッションそのものの力強さが顕著に反映されている。 何せこの時代のエネルギーは、その後の世紀末にカウンターの対象となり、そこからは反動で退廃的で思慮深い、内面的なモードが人々の支持を得ていった。 さて、そんなダウナーな空気感もしっかり蔓延した昨今、またこうしたエネルギーの化石はカウンターの材料として新鮮な武器になり得るはず。 歴史は繰り返す。 勿論、その揺り戻しには多かれ少なかれ確実に「歪み」が含まれているから、全く同じ時代は来ないのだけれど、それでも推進の一助を担うに十分であると思う。 さてディテールでは、フロントの二重構造が1番大きなポイント。 ノーカラー/ノーラペルの、ウエストコートのようなカットラインを二重で仕立て、そこに比翼構造も忍ばせている。 菫色の生地に、比翼仕立てのためのバータックが映える。 このディテールが生む前端のレイヤード感は、言わずもがな日本の和装を思わせるディテール。 しかしこれ見よがしに和風を強調することなく、あくまでニュートラルなスーツとして提案。 更にはサイドビューにてお気付きになるであろう“前後でのデザイン切り替え”。 前身は、前述したような遊びこそあれど一応スーツ然とした構造。 しかし後身頃では違う。 写真7枚目で確認出来るように、後身頃はテーラードジャケットと言うより、もはやブルゾン。 ウエストベルト切り替えがあり、そこで深いタックが畳まれている。 各ディテールにはそれぞれルーツ、背景が存在するが、それらを良い意味でニュートラルにコラージュして全く新しい洋服、いや衣服を完成させている。 和服だ洋服だと言う前に、全く新しいビジュアルが目を奪う。 現代でみても稀有な造形、当時には尚更新しく、そして鮮烈に映ったことと思います。 サイズ表記 上S 下M 肩幅:48 身幅:56 着丈:60 袖丈:57.5 ウエスト:76 ワタリ:35 股上:28 股下:73 裾幅:17
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HELMUT LANG by HELMUT LANG Black Solid Suit
¥34,000
SOLD OUT
ヘルムートラング本人期のメンズスーツ。 超シンプルなのにどこっぽくもないですね。 ジャケットはサイドベンツ、ボタンフライ(ここがラングらしいです)、総裏仕立て。 ボトムスは裏無し。 スレキに若干の変色有り。 Made in ITALY サイズ表記 上44 下46 肩幅:42.5 身幅:50 着丈:77 袖丈:63 ウエスト:80 ワタリ:32 股上:27 股下:77 裾幅:20
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c1990's ITALY VINTAGE Pale Green Set Up
¥22,000
SOLD OUT
柔らかい空気感と 攻めに全振りの尖った空気が 共存したハイデザインセットアップ。 ラペルもデザインも非常に尖っています。 トキントキン。 ノースリーブのピークドラペルに デザイナーズさながらの カッティングデザイン。 ダーツを駆使して ボディシェイプと ポケットメイクを両立。 *とは言えこの隠れた胸ポケットは 袋の底が無いブチ抜き構造のため、 ペン差しくらいにしかならないと思いますが… そしてフローラルな同色刺繍。 フロント開閉はタイコード。 淑やか且つ華やか。 パンツはワイドのフルレングス。 2タックで綺麗なセミテーパードシルエット。 もう各ディテールの段階で既に可愛いのに この淡いペールグリーン。 ITALY製。LAMPOジップ。 片方単体で出ても充分に一軍、 というクオリティで2つ揃えでのご用意です。 Made in ITALY サイズ表記 各42 肩幅:(41) 身幅:44 着丈:74 ウエスト:66 ワタリ:34 股上:31 股下:78 裾幅:18.5
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MANI by GIORGIO ARMANI Vintage Set-Up
¥16,000
SOLD OUT
MANI。 なかなか聞き慣れない文字列かとは思います。 ジョルジオ・アルマーニをブラックレーベル。 そしてホワイトレーベルと呼ばれていたのが この《MANI》。 ジョルジオアルマーニ社設立から ほとんど間も無く設立された レディースラインです。 ジョルジオ エンポリオ コレッツォーニ エクスチェンジ ジーンズ… 様々なラインを有する アルマーニグループの中でも 恐らく最もマイナーなオールドレーベルです。 そしてそのクオリティは勿論極上。 今回同時にお披露目致しました スーツセットアップとは、 なかなか毛色の異なるこちらの2ピース。 圧倒的に洗練された美学のもとの仕立て という点においては同じですが、 こちらのトップスは 今の時代そうそう目にすることも無いでしょう。 背面ジップのフルオープン、 ミニマルなバンドカラー、 フロントウエストの縦方向に入った タックドレープ。 そしてもう一つ、このトップスの肩幅計測を 困難にさせた原因、極めてミニマムな フレンチスリーブ。 珍しい意匠ではあるものの それら其々の存在感は殆ど無いため、 合わせると驚くほどにミニマルでエレガント。 スカートには非常に深いバックスリット。 裾から36cmあります。 タックイン/タックアウト、両ケース共に 静かながら品格に満ち満ちています。 ベルトを見せてウエストマークをするか否か。 着用の度に贅沢に悩めるセットアップ。 Made in ITALY サイズ表記38/4 身幅:41 着丈:50 ウエスト:56 レングス:92 こちらもスカートのウエストが細いです。 近年のルーズフィット/フィッツトゥオール に慣れていると、ハッとさせられるスペック。
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c90's OZONE COMMUNITY Long_Loop_Yarn Trimmed Design Knit Set Up
¥25,000
SOLD OUT
かつての誰かの憧れであり かつての誰かの青春であり かつての誰かの 何かしら。 この洋服に限らず 皆様、いろんな服と出会って、その出会いの分、お別れする服もあることでしょう。 リアルストリートのファッションが今よりもっと多様であった時代、これをお迎えした前オーナーはきっとオシャレな方であったことでしょう。 しかし服はオーナーと共に歳をとれない。 廃棄されるまでの一時代、誰かを飾り、この時代でも誰かをトキメキで飾ることでしょう。 オゾン・コミュニティのニットセットアップです。 チャコールグレーの編み地にロングループのファンシーヤーンがトリミングされ、分厚い塗料でインディアンがプリントされたデザイン。 トップスはボレロに近しいサイズバランス。 極端なショートレングスに70オーバーのロングスリーブ。 そのトップスとバランスを取るかのようにハイウエストで設計されたマキシスカート。 ベルトループがある位置よりも随分上の方まで上端が伸びていますね。 ベルトループ位置を身体のウエスト位置と定義し、ハイウエストで着こなすも正解ですし、 スカート上端をウエスト位置と定義し、ベルトをアクセサリー感覚でゆる巻きするのも素敵ですよね。 Y2Kエッセンスとか関係無く、エネルギッシュに使いこなしていただければと。 グレーとオフホワイトしか使ってないのに、あまりに豊かなテクスチャ構成とシルエット設計の妙で個性を濃縮したスペシャルピースです。 この服は永遠に20代のままですが、付き合う相手は必ずしも同世代じゃなきゃいけない訳じゃありません。 服の数×人の数 だけ、色んな付き合い方があることでしょう。 こういう服でこそそれを思い出して、老若男女問わずお楽しみください。 サイズ表記- JKT 肩幅:39 身幅:45 着丈:39 袖丈72 SK ウエスト:62~72 レングス:92 左袖口少し汚れあり
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MANI by GIORGIO ARMANI Vintage Suit
¥20,000
SOLD OUT
MANI。 なかなか聞き慣れない文字列かとは思います。 ジョルジオ・アルマーニをブラックレーベル。 そしてホワイトレーベルと呼ばれていたのが この《MANI》。 ジョルジオアルマーニ社設立から ほとんど間も無く設立された レディースラインです。 ジョルジオ エンポリオ コレッツォーニ エクスチェンジ ジーンズ… 様々ななラインを有する アルマーニグループの中でも 恐らく最もマイナーなオールドレーベルです。 そしてそのクオリティは勿論極上。 80-90'sのヴィンテージですが、 この個体は特にその時代性を感じさせない ミニマルでストイックなデザイン。 洗練された小振りの フィッシュマウス・ピークドラペル。 ゴージラインは高め。 ポケットは全てが両玉縁ポケットで、 着丈はヒップを隠すくらいのセミロング。 スラックスのフロントは1タックながら、 その1タックがとても深い。 深さが35mmあります。 つまり7cmここで畳んでる訳です。 (一般的なスラックスの2倍くらい。) 2タックのクラシカルな雰囲気を削ぎつつ 分量は2タック分。 そしてウエストベルト内側の見返しが グログランテープ。 ニクいです。エレガントです。 そしてポケットは全て裏地用の生地で なんなら、裏地用のそれよりも 更に繊細な生地で作られています。 …あまり乱暴な着用なんてなさいませんわよね? スマートフォンも鍵もお財布もリップも、 きちんとバッグにお入れくださいまし? と、ポケットで語っている訳です…。 エレガントです。 Made in ITALY サイズ表記38/4 肩幅:40 身幅:44 着丈:72 袖丈:60 ウエスト:59 ワタリ:29 股上:30 股下:73 裾巾:19 全体的にベーシック~やや細身 くらいのシルエットですが、 パンツのウエストが細いです。 近年のルーズフィット/フィッツトゥオール に慣れていると、ハッとさせられるスペック。
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c80's FREDERIC LUCAS (FR) Dry Poly_Linen Drape Cutting Design 3P Set_Up
¥45,000
SOLD OUT
80年代くらいのフランス製。 Frederic Lucas 日本で…… いや、世界で見渡しても、 おおよそ知名度皆無のデザイナーズレーベル。 リネンポリの柔らかなドライタッチは頑張れば日本の真夏でも楽しめそう。 それにしたって、こんな尖ったデザインで知名度が皆無? どういうこと? ワイド×ショートのボタンレスジャケット ノンシャランなノースリーブトップ(布帛) 両サイドに二種類ののフィンを重ねたカッティングエッジ・パンツ こんな素晴らしいクリエイターが無名って どういうこと…? スリーピース、全部同サイズでのご用意です。 ジャケットから。 肩カーブをある程度付けた二枚袖のラグランスリーブで、フロントはボタン無し仕様。 ひらひら風に揺らすだけ。 完全に夏を、夏のそよ風を見据えてる。 これ背面も面白いです。 両サイドのラグランスリーブ線が中心まで届いちゃうんですけど、それを敢えて交差させて[人]の字状に重ねてる。 (ジャケットの観音背裏みたいな) インナートップは特に書く事ないかな? ジャケットとパンツがパンチ効きまくりなので、緩衝役ですね。 強いて言えばこれだけ色味をワントーン上げて、セットアップ出来た時にのっぺりしないようにリズム感を作ってくれてます。 そしてパンツが素晴らしい。 この左右にヒレみたいなパーツを延ばすフィンカットって、同時代のフランスモードシーンでトップデザイナーに愛されたディテールで 例えば、カステルバジャックやイッセイミヤケの70-80年代の作品にも見られます。 でもこのフレデリック・リュカはこのヒレを二重に相関させた。 ウエストから生えて裾に向かうヒレと 裾から生えてウエストに向かうヒレ、 その両方を作って双構造をレイヤードしたカッティングエッジ。 【カッティングの時代】80年代。 豪華絢爛な美意識で飾られたハイファッションシーンの骨組みを据えつつ、香水の香りなんて一切しない、侘び寂びに満ちた御影石グレー。 この折衷感覚たるや……!! なんて事ないレザーサンダル、いや、敢えてポップなレジャーサンダルなんかもお洒落か……。 なにせ、バッグやシューズ選びでの大喜利が楽しくなりそうですよ。 細身の男性か女性に。 Made in FRANCE サイズ表記36 jkt 身幅:60 着丈:52 裄丈:81 top 身幅:50 着丈:53 pt ウエスト:64 ワタリ:30 股上:29 股下:60 裾幅:18
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c90's SO by A.VAN SLOBBE Unique Cuttrng Slim Fit 1B Suit
¥27,000
SOLD OUT
フロント1ボタンのスリックスタイル。 シルエットにある程度のビジョンは感じるものの、ぱっと見は何の変哲もないベーシックですね。 ……多分そこが狙いなんだろうな。 こうした紋切型を選ぶことで、紳士服ってフォーマットが堅(過多)過ぎるよね、っていう厭世的なアティテュードの舞台装置にしてる。 普通のスーツじゃ絶対存在しないクレイジーカッティングは面接官から見えない位置に。 後ろ袖、シームが一本多い。 袖口に並ぶボタンを囲むように増設されているじゃありませんか。 これは余程の数寄者じゃないと気付かないでしょう、極めて玄人好みの遊び心。 他人の服装に難癖付けるようなビギナーは気付かない、しかし目敏く気付いてくれるエキスパートにはきっと好意的に捉えてもらえるはず。 で、そういった方々は十中八九、直接「いいじゃん」なんて言ってこない。 心の中で「やるじゃん」と一目置くだけ。 細かい部分も言及していくと、 ・あえて角を落とさず直線的に仕上げたフラップの製図とか ・シングルブレストのノッチド形式に僅かな角度を加えて作るさり気無いフィッシュマウスとか (もはや“セミ”セミピークドだろこんなの) このデザイナーらしい類稀なるウィットのセンスはトコトンさり気無く散りばめられています。 ベーシックスーツは面白い物が少ない? 出会えてないだけです。 Made in JAPAN (全紳連) サイズ表記L 肩幅:43 身幅:49 着丈:78 袖丈:65 - ウエスト:78 ワタリ:32 股上:28 股下:77 裾幅:19 非常に綺麗な状態です。 画像枚数の都合上、タグを全部載せきれていませんが、上下ともに同じ全紳連の製造タグ付きの同サイズセットです。 画像が必要であればお気軽にご連絡ください。
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