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GRIFFIN (OLD) Coating Cotton Fur_Trim Hooded Cape
¥60,000
今回の3周年ポップアップで幾つか紹介するアイテムカテゴリ 《ケープ》 これらは元々様々な用途のもと、多岐に渡って発展してきた(及び衰退もしてきた)、極めてバリエーションに富んだ洋服です。 それは礼服であったり それは祭服であったり それは軍服であったり はたまた雨具であったり。 このケープはどこにルーツを持つのでしょう。 恐らく、後半の2つではないでしょうか。 引き絞れるようドロコードが入った大振りなフード、雨も弾く堅牢なコーティングファブリック、そして肩傾斜を一切付けないユースフルな型紙。 きっとそうでしょう。 フード端に入ったファーのトリミングは些か引っかかりますが、これは雨具方面のケープでしょう。 なんて思っていたら 内タグに大きなヒントがありました。 【Elvis Lives】 エルヴィス・ライブス…… エルヴィス・プレスリーのライブですか。 (日本で行われた別名の興行ではないでしょう、日本語タグも付いていませんし) さあ、ライブというのは往々にして悪天候に見舞われるものです。 というより 悪天候に見舞われたものこそ、人々の記憶に残りやすいのかな。 それをテーマに据えたシーズン。 ケープ以外のアイテムもあり、あくまでバリエーションの一つという形でこのケープはあるのでしょうけれど、そうなるとやはりこのフード端をトリムするファーはその華やかなコンセプトから来る、独創によるビジュアルメイクなのでしょうね。 利便だけでもつまらない 虚飾だけでも美しくない 類稀なるミックス感覚による傑作ですが、その魅力が真に顔を出すのは人間が着て動いた時。 肩に傾斜も付けず、縦にも横にもズドンと大きく広げたシンプルな構成は、その一挙手一投足をつれ大きく大きく、風を伴って踊ります。 コーティングファブリック特有の重量感とバサリバサリと大きく布が跳ねる音。 こうも面白い服もそうあるまい。 そしてそれが、この素晴らしいレーベルから見つかるなんて奇跡も、そうそうあるまい。 Made in ENGLAND riri_Zip サイズ表記S 裄丈:67 着丈:99 裾幅:133 (ただの平面四角形として見ると99×133) フード裏のみPermex使用
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TOMMY HILFIGER (OLD) Charcoal-Grey Soft Shell Anorak-Cape
¥24,000
3周年記念のポップアップにて 幾つか展開する洋服 《ケープ》。 こちらは推定2000年前後のトミーヒルフィガーより。 同時代に散見されたローテクアノラックをそのまんまポンチョに魔改造したようなデザイン。 シャカシャカとはまた違うコットンナイロンのソフトシェルに、ハーフジップのフロントシステム。 フードにはドローコードが入ってて、ジップの持ち手は大きめのオリジナルトップがあしらわれています。 これはもう悪天候でも耐え得るように、というアノラックパーカーの用途性に正しく基づいた綺麗な引用ですね。 フードがギュッと引き絞れること ジップの持ち手が掴み易いこと これらはアノラックにおける大切なコードです。 そして+α パッカブル機能も追加されています。 大振りのカンガルーポケットはリバーシブルに反転し、ケープ全体を軽々と仕舞い込んでしまいます。 仕舞い込んだ後は、斜め掛けボディバッグのようなストラップ配置。 そうですよ。 使わない時はこんな風にボディバッグ風に持ち運べたら完璧なんですよ。 この辺りちゃんと詰め切っているのが素晴らしい。 そして、それら全てのグッドデザインは 「ケープ」 としてだけではなく 「アノラック」としても最高のデザインとして並立するのです。 極めて相性の良い2アイテムを掛け合わせたY2Kハイブリッドデザイン。 実際そこまでの防水性は見受けられませんから、あくまでそんなルーツをもったデザイナーズウェアとして、洒脱にお楽しみください。 ライトコートとして軽快にドレープを靡かせる様は、他のワイドコートに軽々と勝る大迫力があります。 Made in CHINA サイズ表記XL 裄丈:84 着丈:109 裾幅:119
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Levi's RED (EU) Ex-Long Tailored Denim Cape
¥70,000
傑作揃いの初期Redの中でも これまた 破茶滅茶に振り切ってるクリエイティブピース。 マキシレングスのケープ・コートです。 勿論ユーロオリジナル。 もう ビジュアルインパクトが凄過ぎる。 138cmのスーパーロングで、接ぎ無しで裾までズドン。 なんだこれは………。 フロントはセンターからずらして、半ばダブルブレストっぽく仕立てられた前合わせ。 左肩のボタンで留めて、それから左ウエストのコード&ボタンで更に留め付けます。 そして、その打合せの前端に隠れたシームのスラッシュから腕を通しての着用となります。 必然、あんまり腕は上がりませんから、多分着崩さない限りは吊り革とかは掴めません。 そしてこれは袖は無いのに明確に肩位置があるタイプの設計です。 誰でも合う訳ではありません。 「ケープ」として括られる洋服の中でも非常に格調高い仕様ですね。 リーバイス社としてもかなり気合いが入っているのでしょう、こんなロングレングスなのに裾までガッツリ総裏仕立て。 ふらし仕様でフルパイピング。 そしてこの ふらし裏地を、パイピングテープにて本体とコッソリ接続する縫製仕様ですね。 裏地そのものもオリジナルでしょうか。 独特のレリーフが入ったアセテートレーヨン。 何方にでもお薦め出来るような服では到底ありませんが、それでもこの唯一無二のクリエイションパワーは選び取らない訳にいかない。 これもリッキーコフかな? 初期Redの底知れなさ、こうしたモンスターピースと出会う度に痛感する次第です。 Made in - サイズ表記S 肩幅:40 着丈:138 着画はモデル160cm+ヒール6cm
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2004S/S RICK OWENS Irregular Cutting Silk×Viscose Top
¥25,000
Rick Owens 2004年SSコレクションより、 お得意の極薄ソフトジャージーで仕立てられた、形状不明の多分トップス。 これでもかと華奢でペラペラのシルクレーヨン。 肌触りが良過ぎて、触れているのに触れていないかのようなテクスチャ。 形は随分アヴァンギャルド。 肩紐が極端に歪な設計のキャミトップ、みたいな認識で見てます。 ホルターネックに、片方だけアームホールがくっ付いてる……みたいな解釈も出来ますね。 同じくドレープの効いた近似テイストとのレイヤードで映える服なのでしょう。 しかしボロボロに着古した 擦り切れだらけのヴィンテージTeeなんかとも、存外面白いシナジーを見せてくれそう。 一枚で着るのは難しいとも思いますが、構造を見えやすくするためトルソーには一枚で着せてます。 でも真髄はこのランウェイです。 スタイルサンプル削ってでも複数枚、マックスまで載せたくなる。 「誰が着るってんでしょうね、」って一歩引いてスカして見るんじゃなく、真っ向からそのカッコ良さをダイレクトに感じて、マジで着こなそうと真剣にもがく方が絶対にカッコ良い。 そう思わせてくれるランウェイです。 多分こんなピースを何枚も作って、それらを重ねまくってるんでしょう。 Made in ITALY (O&M) サイズ表記40 採寸不可
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MIHARA YASUHIRO (OLD) Deck-Parka Sampling Sleeveless Leather JKT
¥55,000
US.Navyのデッキパーカー と ダブルブレストのライダースベスト 古着好きなら何度も通るマスターピース同士のドッキングデザイン。 やっぱりこのレーベルは古着からのサンプリングが本当に巧い。 この2着って別に相性良くないんですよ。 どちらもフロントに大きなビジュアルポイントがある服なので。 片や独特のレースアップネック 片やY時のアシンメトリージップライン ぶつかっちゃいそうな両要素を、上手い事整理して混ぜ合わせたデザイン。 ライダースのダブルブレストを上まで締め切って、フロントのスペースにデッキパーカーみたいなレースアップシステムを配置。 ギリギリの並列。 ここのビジュアルパワーが強くて見落としがちですが 各所パーツエッジにレザーの編み込みトリムが入ってるのも面白い。 ウエスタンなムードも数%程mixされます。 コレがあるのと無いのとじゃ全然違う。 凄まじいビジュアルパワー。 あまりに男子が好きな要素詰め込み過ぎ。(良い意味で) どんなインナーを合わせても、其々のテイストとルーツを同じくしてくれそうなキメラデザインですね。 ここまで弾けておいて、身頃内側までオーセンティックに内ポケット付けて丁寧に仕立ててるって所もプライド感じて好きです。 柔らかなシープスキンの質も文句無し。 紐を緩めてカウルネックで着ても 紐を締めてガゼットギャザーを作っても、どっちでも滅茶苦茶カッコ良い。 ベストは応用も沢山効きますし、色んなビジョンで組み立ててください。 オリジナルのデッキパーカー重ねるのとか最高にお洒落なんじゃないですか。 Made in JAPAN サイズ表記Free 肩幅:(41) 身幅:50 着丈:68
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00's GF-FERRE Spangle Design Strech L/S Tee
¥16,000
2000年代のフェレ。 80-90'sの眼力は鳴りを顰め、お淑やかにソフィスティケート。 Y2Kでバキバキのギミックテクノをやってからは、使い易い服も結構増えてるように思います。 スキニーフィットの長袖カットソー。 デコルテ広めに開いたデザイン。 肌触りの良い滑らかなストレッチコットンに、同色のギラギラスパンコール。 デコルテと、左脇腹と、両肘。 エルボーパッチとしては用途が真逆かも。 普通のエルボーパッチじゃ飽き足らない天邪鬼な淑女諸賢へ。 さらっと流したけど左脇腹のスパンコールは何? ルーツ不明。 合理じゃ捕まえられないセンス。 煙に巻かれた感覚。 ベスト類とのレイヤードでは言わずもがな大活躍しますし、それを脱いでからもビジュアルインパクト抜群。 奇抜だけど派手じゃない、そしてアンバーの香りもしない、21世紀の大人のフェレ。 Made in ITALY サイズ表記M 身幅:37 着丈:60 裄丈:83
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EVISU Herringbone×Signature Full-Pattern L/S Tee
¥14,000
檜垣模様のコラージュと、 ラフな筆致のシグネチャー。 このレーベルらしい、エッセンスをパワフルに打つけるディレクション。 しかしこの柄選びが本当に洒脱です。 ヘリンボーンをこうも和風に打ち出せるか。 インターナショナルに言うなら Japanese Traditional Herringbone 辺りかな。 着物とか、どちらかと言うともっとカジュアルな法被とかでよく見るイメージの柄ですね。 黒字に赤の檜垣、そして暴れるような[戎]。 これだけで、猛々しい和太鼓の音頭が聴こえてきそうでしょう。 総柄ロンTee数あれど、イッセイミヤケとはまた違う、こうした攻撃的な和風エッセンスはそうそう出会えない。 海外ウケ良さそうですけど、日本人にこそ薦めたいかも。 Made in CHINA サイズ表記40 肩幅:50 身幅:56 着丈:62 袖丈:59
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JOHN GALLIANO Back Logo Design Circle-Sleeve Knit Parka
¥63,000
ジョンガリアーノのニットパーカー。 外袖を扇状に大きく展開した奇天烈なスリーブデザイン。 この扇の中間地点、内肘の部分には斧状のリブ編み切替。 カーブを視覚的に増強する狙いか? フロントは同素材のカーディガンを前身だけフェイクレイヤード。 フロントはロゴの彫られたダブルジップ。 (カーディガンはボタン) そして背面には初期のエンブレムロゴ。 プリントや刺繍ではなくあくまでニッティングで。 皆様はご存知でしたか、 ジョンガリの初期ロゴにネコチヤンがいること。 いつもタグサイズでしか このエンブレムロゴ見ないから気付かないでしょう。 中心にネコチヤンがいます。 可愛いですね。 前述しました変形袖は、着ると展開された分が腕に無理矢理沿おうとした結果、アウトラインにのみ夥しい量のドレープが生まれることになります。 又は、そのカーブのままストンと落ちて螺旋階段みたいなドレープになるか。 見ても楽しい、着ても楽しい、途轍も無いスペシャルです。 初期個体かなと思っていたら、そこまで古くないのは意外なところ。 軽微なものですが、左の袖口に1-2ミリの小穴があるのでご注意ください。 加えて、あるあるですがラバータグの一角に縫い外れあり。 それ以外は概ね良好です。 余裕で美品。 あと他のポイントが強過ぎて霞んじゃいますが、ウールニットの質も最高。 滅茶苦茶滑らかで気持ち良いです。 男女とか普段のテイストとか、そういうの関係無く全員にお薦め。 フリーサイズみたいなものですが、どちらかと言うとダボっと着る方が可愛いか。 Made in CHINA (GIBO) サイズ表記S 身幅:55 着丈:68 裄丈:98/140 裄丈は円形展開分を畳んでの計測と 円周部分も全部伸ばしての計測の2通り表記
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80-e90's VALENTINO GARAVANI Full Pattern Milky Beige Polo
¥9,000
GARAVANI UOMOより、 サラッと涼しく着られるサマーポロ。 ツルツルの滑らかなコットンフライス。 本当に汗吸うのか不安になっちゃうやつ。 この時代のカットソーにおける贅の極み。 底抜けにラグジュアリーな乳白色に、複雑精緻なペイズリー模様。 この模様が先ず頂点にあって、世のペイズリーはここからデフォルメされていったんじゃないか、そう思える程には圧倒的な描き込み。 宮殿を着てんのか? Made in ITALY サイズ表記S 肩幅:48 身幅:53 着丈:62 袖丈:20
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JAVA WRAPS Dry-Texture Gmick Cutting Reversible Cargo JKT
¥18,000
インドネシア製の古いユニークピース。 この地域ならではの、カサカサしたドライコットン仕立てのジャケット。 こういうのってシンプルな構成が多いじゃないですか。 一枚布とか、総柄だけど普通のカットのゆるいシャツとか。 ところがこの個体、信じられないくらい張り切ってる。 トロピカルカラーを全部使ったような夏々しいカラーパレットで組み上げるクレイジーパターン。 これが、機能と収納をこれでもかと詰め込んだ多パーツ構成にビタ嵌まり。 モノトーンにして質感抜きで見てみれば普通の(?)よく出来たY2Kテクノなんですけれど、そこにあり得ない要素が絡まりまくってる。 先ず こんな生地でリバーシブル。 その両面に背中ポケットがある。 片やパッカブル機能が隠れてる。 フロントポケットは双方向アクセスを見込んだ二重構造。 胸ポケットはボタンに古い貨幣を使ったユニークなシステムが組まれてる。 可愛い丸襟はA面B面どちらにも綺麗に収まるように、満遍なくステッチで慣らした完全フラットの仕立て。 ビジョンの段階で凄いけど、 それを実現しちゃってるのも凄い。 【その他】の中の【その他】。 寸法だけ見ればメンズでもいける人がいますが、肩落としてゆるっときて始めて袖丈が合うようになってるので、基本的にはレディースへの提案です。 Made in INDONESIA サイズ表記S 肩幅:46 身幅:50 着丈:57 袖丈:54
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80-90's TAVERNITI Sheer Silk Chiffons Oversized Safari SH
¥24,000
《SEE BREEZE》 なんて親父ギャグみたいな銘を打って、 “そよ風の見える服” ってのを 3周年ポップアップでは、幾つか特集する予定です。 風が嬉しくなるこれからの季節、その「風」の存在をより強く確かめられるようなエアリーエッセンスを、風情としてフックアップしてみます。 知る人ぞ知るマイナーなフレンチカジュアルレーベルより 迷彩総柄のシルクシフォンシャツ。 ふわっふわに柔く揺れなびくその生地感、こんなの風を可視化する上で最高のクオリティではありませんか。 このTavernitiというのは、Jimmy Tavernitiというデザイナーズレーベルのカジュアルライン。 (どっちも殆ど同じような服出してる) ライセンスになる前と後じゃ完全に別のレーベルになっていますが、弊店が選ぶのは決まって前者のオリジナルピース。 以前より何度かご紹介する機会に恵まれましたが、今回のも素晴らしい。 前述したような華奢で繊細なシルクシフォン。 これに真逆の迷彩柄をフルプリントする天邪鬼なセンス。 こんなデリケートなシャツで任務は出来ませんよ。 しかもこの天邪鬼、それだけじゃ飽き足らず、エポレットや両胸ポケットをデザインして本格的にサファリシャツにしようとしてる。 無理ですって。 シルクシャツのポケットに何か入れるなんて自○行為ですし、エポレットなんて尚更です。 絶対に使っちゃいけません。 それでも尚、利便を無視して“それ”をやってのけるのは-並びにそれが素晴らしいのは-、ウィットに満ちたアンビバレンスが利便も合理もひっくり返して突き進むその様子が、堪らなく痛快だからです。 皆さんもそうでしょう。 吹く風を捕まえることが、日常の喜びに仲間入りします。 「風」ってのは現実世界ならではの要素。 改めてお楽しみください。 Made in FRANCE サイズ表記M 肩幅:49 身幅:63 着丈:75 袖丈:59
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L80-90's HUGO BOSS Oversized W_Breasted Soft Bomber JKT
¥45,000
隠れた傑作がちょこちょこ出てくるのが オールドレンジのHUGO BOSS。 この店が言う傑作ってのは 奇作とも言い換えられそうですね。 そう、このレーベルのパブリックイメージからは大きく掛け離れたユニークでファニーなクリエイション、傑作であると同時に奇作でもあります。 斜めに大きくジップをずらしたダブルブレストの仕立て。 ライダースジャケットみたいな方向に走るのかと思いきや、サイドに大きくボリュームを取ったボンバージャケット。 生地は極めて華奢な銅色ヴィスコース。 アームホール下の布のたまり、 裾に集まる布のたまり、 袖口の布のたまり、 その全てが無上の美しさ。 この優美なドレープビジュアルを食っておいて、あくまで軸足はダンディズム-HUGO BOSSであろうとしていやがる。 図々しい。 あれだけタイムレスでクラシックなスーツスタイルを身上にしておきながら、80'sになったら趣味良く遊ぼうなんて虫が良すぎる。 しかしそれよりもビジュが良過ぎる………。 あまりに良い……。 お前が優勝でいいよ………………。 何ですかその胸に光るボールチェーンの2列ジップは……。 優美なオーバードレープの中、享楽と禁欲の手綱を離さないバランス感覚。 この完成されたアウターに付く名前が 【KNIGHTRIDER】だなんて あまりに卑怯だ。 これを別注したショップのタグまで付いてますよ。 誰かがその名を知ってる名門百貨店のうちのどれかだと思うでしょう。 これを見出した数寄者は、国土の西端ケルンから程近い田舎村、ヴィールにいます。 百貨店とは真逆、小さな町にポツンとある、こぢんまりとした紳士服店、Mode Tenneにて。 誰もその名を知らない、観光と無縁の山間。 そんな所で人知れず生まれていた狂想の火種。 こんなサルベージこそ、ヴィンテージの醍醐味じゃありませんか。 3周年ポップアップに間に合いそうです、是非お試しあれ。 Made in - サイズ表記52 肩幅:61 身幅:72 着丈:65 袖丈:58.5
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ACCIDENTAL GENIUS Reverse-Fabric Printed Acid Sweat
¥32,000
さっぱり世に情報が出回らないので 私に出来るのは曖昧な年代推定と勝手な解釈だけ。 90~00'sのUKから誕生したコンセプチュアルレーベルのご紹介。 最初の1着と出会った時から、その並々ならぬ魔力に魅せられて1人でコッソリ集めてたんですけど、これがもう全然集まらない。 皆様もこの年代のニッチなUKデザイナーズでGenius,London………とくれば、CSMを主席で卒業したDesiree Mejerによる FAKE LONDON (GENIUS)との繋がりが浮かぶと思いますが、どうもその辺りは有力な情報が見つからず……。 今回リリースする4着は、多分殆ど同じシーズンだと思います。 どれもデザインに共通コードがありますし、その全てに統一感があり過ぎる。 陰陽紋とも違う、ミャクミャク様みたいなモチーフの幾何学配置。 決まったテキストの文字列、決まった位置に入るオーバーロックやヨーク切替。 などなど。 日本の代理店タグが付いてるヤツ/付いてないヤツ混じってるんですが、縫製の段階で縫い挟まれるUKタグのフォーマットが結構ブレてるので、恐らく殆ど同時期ながらも若干の差異はあるんじゃないのかな、と見てます。 若しくはその辺適当なだけか。 このスウェットは、このアイテムカテゴリでは定番の裏毛パイル生地でのインサイドアウト。 でもただのインサイドアウトじゃない。 2枚の生地を中表に重ねて、裏面だけが表に出てくるようにした変則仕様。 本来表になるスウェットのスムース面が、どこにも表出してないんです。 スウェットを裏返しても裏。 表も裏。 その上で、プリントが乗りにくいパイルに無理矢理ベタッとプリント。 前中心に入った不可解なシームもお構い無しで強行突破。 かなり丁寧に、手間掛けて作ってるのに目指してる最終着地点はその真逆。 あと、ビジュアルは滅茶苦茶カッコ良いですけどスウェット生地の2枚使いなのでシンプルに暑いです。 合理性フル無視で直走るラディカル・アシッド。 多分もう僕も出会えないと思う。 Made in ENGLAND サイズ表記L 肩幅:51 身幅:56 着丈:67 袖丈:56
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ACCIDENTAL GENIUS Back Text Printed Full Mesh Tee
¥16,000
さっぱり世に情報が出回らないので 私に出来るのは曖昧な年代推定と勝手な解釈だけ。 90~00'sのUKから誕生したコンセプチュアルレーベルのご紹介。 最初の1着と出会った時から、その並々ならぬ魔力に魅せられて1人でコッソリ集めてたんですけど、これがもう全然集まらない。 皆様もこの年代のニッチなUKデザイナーズでGenius,London………とくれば、CSMを主席で卒業したDesiree Mejerによる FAKE LONDON (GENIUS)との繋がりが浮かぶと思いますが、どうもその辺りは有力な情報が見つからず……。 今回リリースする4着は、多分殆ど同じシーズンだと思います。 どれもデザインに共通コードがありますし、その全てに統一感があり過ぎる。 陰陽紋とも違う、ミャクミャク様みたいなモチーフの幾何学配置。 決まったテキストの文字列、決まった位置に入るオーバーロックやヨーク切替。 などなど。 日本の代理店タグが付いてるヤツ/付いてないヤツ混じってるんですが、縫製の段階で縫い挟まれるUKタグのフォーマットが結構ブレてるので、恐らく殆ど同時期ながらも若干の差異はあるんじゃないのかな、と見てます。 若しくはその辺適当なだけか。 こちらはブラックのフルメッシュTee。 身頃も袖も、全部ポリエステルメッシュ。 涼しそう。 プレーンなフロントにはヨーク切替。 ブルー/レッドのオーバーロックステッチ。 これらステッチもまた、何処かのエッジやシームをカバーするものではなく、完全に装飾としてのみ機能するリズム・エッセンス。 そして背面にはメッセージプリント。 反転させた文字で 《BAN THIS FILTH》 2004年に同名のTV番組が英国に存在したことから、その影響下にあるプロダクトの可能性もあります。 そうなると2004年以降のプロダクト。 (あんまりTV番組から影響されて……みたいな雰囲気のレーベルでもない気はしますが) モノトーンで統一されながらも、やはり随所のオーバーロックがこのレーベル特有のカラーパレットを仄めかす。 日本でも、ギリギリ一枚で着れそうかな? インナーとして忍ばせたり、又はシャツの上から。 Made in ENGLAND サイズ表記M 肩幅:46.5 身幅:50 着丈:64 袖丈:16
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ACCIDENTAL GENIUS Back Mesh Switched Design Tee
¥16,000
さっぱり世に情報が出回らないので 私に出来るのは曖昧な年代推定と勝手な解釈だけ。 90~00'sのUKから誕生したコンセプチュアルレーベルのご紹介。 最初の1着と出会った時から、その並々ならぬ魔力に魅せられて1人でコッソリ集めてたんですけど、これがもう全然集まらない。 皆様もこの年代のニッチなUKデザイナーズでGenius,London………とくれば、CSMを主席で卒業したDesiree Mejerによる FAKE LONDON (GENIUS)との繋がりが浮かぶと思いますが、どうもその辺りは有力な情報が見つからず……。 今回リリースする4着は、多分殆ど同じシーズンだと思います。 どれもデザインに共通コードがありますし、その全てに統一感があり過ぎる。 陰陽紋とも違う、ミャクミャク様みたいなモチーフの幾何学配置。 決まったテキストの文字列、決まった位置に入るオーバーロックやヨーク切替。 などなど。 日本の代理店タグが付いてるヤツ/付いてないヤツ混じってるんですが、縫製の段階で縫い挟まれるUKタグのフォーマットが結構ブレてるので、恐らく殆ど同時期ながらも若干の差異はあるんじゃないのかな、と見てます。 若しくはその辺適当なだけか。 これだけ若干気風が違いますかね。 ストリートテイストのイメージの強いクラウングラフィックをフロントに配置したビジュアル。 でも結局、他のトップスと同じくヨーク切替が入ってたり、ポリエステルメッシュが使われていたり……。 トータルで見てみればやっぱりこのレーベル特有のコードで組まれたデザイン。 背中くらいなら肌見せでも大丈夫でしょう。 一枚勝負だとマンネリ化しそうなサマーシーンの救世主トップス。 プリントの色味も涼やかでお洒落。 セルリアンブルー。 Made in U.K. サイズ表記L 肩幅:45 身幅:47 着丈:63 袖丈:16.5
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2014S/S PRADA Art Graphics Bonding Tee
¥36,000
noteでも少し触れました、2014SSのPRADAより。 同シーズン、会場デザインの段階で重んじて取り入れられていた切り絵的アートワーク。 太陽やハイビスカス ビーチウェアなど、S/Sシーズンらしいモチーフが配置されつつ、その配色はどこかいびつで倒錯的。 形骸化したサマーカラーの殆どを退け去り、S/Sには珍しいダルトーンのもったりとした配色が目立ちました。 それらがハイライトとコントラストを最大限に強調した-切り絵-というシャープな手法で縁取られていく……というアンバランス。 こうしたダイナミックなアートワークにより、グレー×イエローという定番配色も一気に独特のリズムを持ち始めます。 さあ、ここまでが机上論。 ここからがクラフトマンシップ。 このデザインの何がヤバいって 普通こうしたグラフィックってプリントで済むでしょう。 済むところ、実際に別の生地を切り欠いて、切り絵そのまんまの手法で貼り付けて絵を作っているところ。 それがゴワつかないように、縫製じゃなくて薬剤を挟んでの熱圧着。 だからこれ言うなれば 《ボンディングTee》なんですよ。 で、更に酷いのが この大変なボンディング仕事を採用したせいで、普通の洗濯が出来ません。 冷水での手洗いのみ。 やさしく洗ってください。 アイロンは当て布or裏返し。 ちなみにドライクリーニングも× ビジュアルメイクがグラフィック中心になって洗濯とか楽になるのかと思いきや、その取り扱いに掛かる手間はラグジュアリーブランド水準のまま。 ただ金を稼いだから着れるんじゃない。 適切なケアを施す「余裕」があるかどうか。 又は、その余裕/時間をも買えちゃうくらいに稼いでるか。 ちなみに今回2着ご用意があるんですが、こっちの個体は切り絵パッチパーツの端っこの剥がれに対して前オーナーの丁寧な手まつり補修が入ってます。 こっちで丁寧に再び熱圧着し直したので、現状剥がれはありませんが、こんなのも愛を感じて素敵なのでそのままです。 表側から見てわかるようなものでもありませんし。 Made in Mauritius サイズ表記XS 肩幅:45 身幅:48 着丈:66 袖丈:17.5
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2014S/S PRADA Art Graphics Bonding Tee
¥36,000
noteでも少し触れました、2014SSのPRADAより。 同シーズン、会場デザインの段階で重んじて取り入れられていた切り絵的アートワーク。 太陽やハイビスカス ビーチウェアなど、S/Sシーズンらしいモチーフが配置されつつ、その配色はどこかいびつで倒錯的。 形骸化したサマーカラーの殆どを退け去り、S/Sには珍しいダルトーンのもったりとした配色が目立ちました。 この個体で使われてるピーコックグリーンなんてあまりに洒脱じゃありませんか。 で、それらがハイライトとコントラストを最大限に強調した-切り絵-というシャープな手法で縁取られていく……というアンバランス。 こうしたダイナミックなアートワークにより、カラーパレットの段階では少しもったりした印象だったのが、一気にキレキレのパワービジュアルに。 さあ、ここまでが机上論。 ここからがクラフトマンシップ。 このデザインの何がヤバいって 普通こうしたグラフィックってプリントで済むでしょう。 済むところ、実際に別の生地を切り欠いて、切り絵そのまんまの手法で貼り付けて絵を作っているところ。 それがゴワつかないように、縫製じゃなくて薬剤を挟んでの熱圧着。 だからこれ言うなれば 《ボンディングTee》なんですよ。 で、更に酷いのが この大変なボンディング仕事を採用したせいで、普通の洗濯が出来ません。 冷水での手洗いのみ。 やさしく洗ってください。 アイロンは当て布or裏返し。 ちなみにドライクリーニングも× ビジュアルメイクがグラフィック中心になって洗濯とか楽になるのかと思いきや、その取り扱いに掛かる手間はラグジュアリーブランド水準のまま。 ただ金を稼いだから着れるんじゃない。 適切なケアを施す「余裕」があるかどうか。 又は、その余裕/時間をも買えちゃうくらいに稼いでるか。 気合の入ったジャケットと同じくらいに 胸躍らせながら着られる夏服。 Made in Mauritius サイズ表記XS 肩幅:44 身幅:57 着丈:66 袖丈:18
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2014A/W MBMJ Full Graphics Collage Design Hard Jersey L/S Tee
¥25,000
創始者のMarc JacobsよりセカンドラインのMBMJを任された二人のデザイナー ・Katie Hillier ・Luella Bartrey による新時代のMBMJ。 このシーズンのアイコンコードのひとつに 極めて奇抜で独創的なグラフィックデザインがあります。 そしてこれを手掛けていたのが ・Fergus Purcell 現Ariesの創始メンバーであり この時代のMBMJを始め、枚挙に遑無い程のレーベルと仕事をしてきたグラフィックアーティスト。 PALACEのロゴデザインも彼の仕事。 新時代を作るロンドンの若きデザインデュオとも旧知の仲。 このポップでカオスなグラフィックを使っているのに、そのビジュアルが全然“ストリートウェア然”としていないのは、このデザインデュオのセンス。 主張と主張/エゴとエゴを敢えて衝突させた、ダイナミックなコラージュワークはやっぱりモードの仕事。 MJの轍をなぞるだけでも面白くない。 ストリートコードを引用するだけなんて尚更陳腐。 そんな中での 極めてエキサイティングなディレクション。 こんなのこの時期のMBMJ、このピンポイントからしか出てきません。 ETRAKでは以前から幾つかご紹介しているシーズンですが、また幾つか……。 ネオプレンのような、ハリのあるケミカルファブリック。 ボリュームとしてはロンTeeとスウェットの中間地点。 シルエットは程よくボクシーで、ゆとりを持って着られる感じ。 さあ、やっぱり面白いのはグラフィックなんですが、グラフィックそのものが面白いのは勿論のこと、それらの編集センスが凄まじい。 前と後ろで別の服かと思いませんでしたか? そう、このシーズンのグラフィックトップスはどれも前後のイメージギャップがとても大きいんです。 一行毎に変わるオリジナルフォント、独特なタッチのグラフィックデザイン、そして過激な配色。 その全てをラディカルにぶつけながら、前と後ろでまだコントラストを作ってくる。 この編集深度こそが ストリートレーベルとモードレーベルとの違いかなと感じます。 遥か昔から、モードはストリートよりヒントを得て進化してきました。 その2010年代的表出と その観測。 それが今回のMBMJ特集になります。 当時と違って今なら意外と合わせ易いんで、色々ご夢想くださいませ。 Made in CHINA サイズ表記XS 肩幅:46 身幅:51 着丈:59 袖丈:64.5 左袖口付近にごく小さな小穴あり。
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2014A/W MBMJ Full Graphics Collage Design Viscose L/S Tee
¥25,000
創始者のMarc JacobsよりセカンドラインのMBMJを任された二人のデザイナー ・Katie Hillier ・Luella Bartrey による新時代のMBMJ。 このシーズンのアイコンコードのひとつに 極めて奇抜で独創的なグラフィックデザインがあります。 そしてこれを手掛けていたのが ・Fergus Purcell 現Ariesの創始メンバーであり この時代のMBMJを始め、枚挙に遑無い程のレーベルと仕事をしてきたグラフィックアーティスト。 PALACEのロゴデザインも彼の仕事。 新時代を作るロンドンの若きデザインデュオとも旧知の仲。 このポップでカオスなグラフィックを使っているのに、そのビジュアルが全然“ストリートウェア然”としていないのは、このデザインデュオのセンス。 主張と主張/エゴとエゴを敢えて衝突させた、ダイナミックなコラージュワークはやっぱりモードの仕事。 MJの轍をなぞるだけでも面白くない。 ストリートコードを引用するだけなんて尚更陳腐。 そんな中での 極めてエキサイティングなディレクション。 こんなのこの時期のMBMJ、このピンポイントからしか出てきません。 ETRAKでは以前から幾つかご紹介しているシーズンですが、また幾つか……。 こちらは華奢なレーヨン仕立ての長袖カットソー。 テロテロの生地に、そこに不釣り合いな元気200%のグラフィックが乗っかってます。 そして、その不釣り合いなアンバランスを煽るように、ネックリブもボリューミーなナイロンニット。 ボディ華奢なのにリブはチャンキー。 こんなのも、ハイレーベルならではの遊びですよね。 さあ、このロンTeeにおいても やっぱり面白いのはそのグラフィックなんですが、グラフィックそのものが面白いのは勿論のこと、それらの編集センスが凄まじい。 前と後ろで別の服かと思いませんでしたか? そう、このシーズンのグラフィックトップスはどれも前後のイメージギャップがとても大きいんです。 一行毎に変わるオリジナルフォント、独特なタッチのグラフィックデザイン、そして過激な配色。 その全てをラディカルにぶつけながら、前と後ろでまだコントラストを作ってくる。 この編集深度こそが ストリートレーベルとモードレーベルとの違いかなと感じます。 遥か昔から、モードはストリートよりヒントを得て進化してきました。 その2010年代的表出と その観測。 それが今回のMBMJ特集になります。 当時と違って今なら意外と合わせ易いんで、色々ご夢想くださいませ。 Made in CHINA サイズ表記XS 肩幅:48 身幅:46 着丈:72 袖丈:63
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GRIFFIN Tab Docking Collar Design Yoke Switched S/S Army SH
¥11,000
2000年代グリフィンのデイリーウェア。 皆がカットソーにこだわる季節、その上からまだ何か羽織るなら…… って時に筆頭に躍り出てくるカテゴリ- -ショートスリーブシャツ。 ラフなフリースタイルはカジュアルレーベルに任せるとして、あくまでハイファッションとしてのソリッドなバランスとカジュアルがバランス良く配合された-関西風に言えば「シュッとしてる」-ヤツらを。 羽襟がアシンメトリー。 片方はボタンタブをドッキングした型紙で、イギリスのMK-3みたいな襟になってます。 必然、立ち襟にしたときも綺麗なバランス。 後述するカモ柄もそうですが、グリフィンらしさが強く表れたミリタリーサンプリング。 生地はアメカジよりも幾分無機質なオンブレチェックのコットンボディ。 そしてそこにグリフィンらしいミリタリーカモパターンのアクセント。 これらは襟の裏面とバックヨーク、そして胸ポケットの付け根に配置。 そしてこの迷彩柄テキスタイルが地味にデザイン効いてる良い生地。 リップストップの一種なんでしょうけれど、規則的に混ぜられるアクセントコードに軽くテンションを掛けてポコポコした質感に。 袖口と前裾にもこの生地切替が入ってます。 多分ワクワクを隠し切れなかったんでしょうね。 アダルトになり切れない、いじらしいアドベンチャーマインド。 Made in ITALY サイズ表記M 肩幅:45 身幅:53 着丈:73 袖丈:22
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GRIFFIN Hidden Loop Design Casual S/S Army SH
¥11,000
2000年代グリフィンのデイリーウェア。 皆がカットソーにこだわる季節、その上からまだ何か羽織るなら…… って時に筆頭に躍り出てくるカテゴリ- -ショートスリーブシャツ。 ラフなフリースタイルはカジュアルレーベルに任せるとして、あくまでハイファッションとしてのソリッドなバランスとカジュアルがバランス良く配合された-関西風に言えば「シュッとしてる」-ヤツらを。 色が良い。 霧の中にいるみたいなアッシュブルー。 80'sランウェイシーンとも、90'sストリートシーンとも距離をとった、この時代のモード特有の内省的なムード。 カジュアルだけどスレてる。 そして面白いのは背面ヨークの内部に隠されたハンガーループ。 これだけ丈夫にハンガーループ作ってくれたら、じゃあ引っ掛けてみようかって気持ちにもなる。 前オーナーもそれくらいラフに使ってたんでしょう、結構着古されてます。 デザイナーズってよりも意外と丁寧にシルエットメイクされたカジュアルレーベルって雰囲気。 切りっぱなしの裾やインサイドアウトのシームデザインもその教唆犯。 Made in ITALY サイズ表記M 肩幅:47 身幅:55 着丈:71 袖丈:30
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2004S/S RAF SIMONS Ritual Graphics Back Window Design S/S SH
¥90,000
ヘルマン・ヘッセの「Siddhartha」を主題に創られた2004年の春夏コレクションより。 窓状に取り外せるバックパーツが付属した半袖シャツ。 皆様にも青春を共にした小説や音楽があることと思います。 彼がレーベルのスタートから10年間でリミックスしてきたそれらの、ラストスパートと言えるコレクション。 2003年の秋、パリ花公園にて豊かな自然の真っ只中で行われたランウェイは、時に裸で、常に裸足で、使われた洋服はと言えば、極めて禁欲的でニュートラルなカラーパレットによって構成されました。 そのビジュアルが直接的にインドの修行僧達の世界観を引用しているかといえばそうではなく、むしろ現代的な衣服フォーマットが基盤にあります。 オーバーサイズのパーカーとか、このシャツとか。 それでもその多くに共通しているのは、俗世から掛け離れた、禁欲的で質素なテキスタイル/モチーフ選定が成されていたこと。 それは例えば、シッダールタ作中でのライフスタイルを現代に落とし込んで-それこそティーンエイジャーとして同書を読んでいた時代のラフと重ねて-再現したような。 こうありたかった こうあれたかもしれない そんな途方も無い理想世界の再再現、今のところそんな風に解釈しています。 ラフシモンズを象徴する端正なレッドカラーシャツも、例外無く質素で飾りの無いノーマルなコットンブロード。 そして冒頭で触れた背面の取り外しパーツには、作中よりインスパイアされたであろう、儀式的モチーフのコラージュワーク。 コレクションにも多用されたグラフィックデザイン。 これがパッチではなく嵌め込み式の1セクションであること、これを開けば素肌があること、これらにも示唆があるのでしょうね。 ランウェイで殆ど見られなかった「赤色」のアイテムにも、こうして重要なモチーフがプリントされ、きちんとリリースされています。 これは、このレーベルにとっての 「レッドシャツ」のアイコニシティの証明でもありましょう。 モードウェアとしての「シャツ」のカッコ良さを世界で1番強く表現したレーベルだと思います。 宗教期、なんて言われていますが 私から言わせればこのレーベルそのものが宗教。 Made in Belgium サイズ表記46 肩幅:43 身幅:51 着丈:69 袖丈:17
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L80's TOKIO KUMAGAI Blue Mao-Collar Sleeveless JKT
¥35,000
早逝の天才、TOKIO KUMAGAIによるコレクションライン。 ノースリーブのボディ設計と、 瑠璃色のウールフラノで強調されたマオカラー。 1着でその佇まいまでが浮かんでくるような、凛とした出立。 トキオクマガイにしてはややシリアスかな? と思ったけど、所々でやっぱり面白いウィットが効いてます。 先ずはポケットバランス。 このジャケット、フロントビジュアルは完全にジャケットなんですけれど、ポケットがどうもジレっぽい。 と言うのも、結構浅いんですよ。 腰ポケットも胸ポケットも。 基本的に、テーラードジャケットならもう少し高い位置からポケットが始まるんですよね。 この辺りは、両アイテムのコードをさり気無くmixして遊んでいるように見受けます。 そして生地も珍しいものが使われています。 完全ブラックの単一色なのですが、その織り地にひと匙の捻り。 ぱっと見全然分かりませんが、よくよく見てみると入ってる。ストライプが。 これは糸一本分、それこそ「ステッチ」と同じ規模で極めて小さく織り込まれてる。 そしてその一本一本のみが、ほんの少し不揃いで、ネップにも似た小さな結節を伴っているんです。 80'sゴスモード特有のブラック一辺倒じゃない、ごく僅かに気を利かせた小さな小さな生地遊び。 この感じ。 最前線から一歩二歩引いて見るような飄々としたスタンス。 これが同時代のレーベル達との決定的な違い。 マサキマツシマに任せる前の、本人期レンジより。 端正なシャツや、同じく袖無しのトップスなんかと合わせるとカッコ良さそうですね。 オールブラックに纏め上げても、立ち襟の綺麗な瑠璃色が良い仕事をしてくれます。 Made in JAPAN サイズ表記M 肩幅:(36) 身幅:48 着丈:57.5
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20A/W DIRK VAN SAENE Torso Trompe-l'oeil Design Square Cut Knit
¥75,000
アントワープ・モードファッション第一世代のひとり Dirk Van Saene より、2020A/Wコレクション。 アントワープ6と呼ばれるクリエイターの中で 最も芸術寄りのものづくり。 氏の得意とする平面-立体をシニカルに行き来するアプローチには、往々にしてトロンプルイユの弾丸が込められています。 キャンバスの画面をそのまま布にしたような、全く平面的な型紙のセーター。 そのキャンバスに描かれているのは、よりにもよって人体の立体性の象徴、トルソー。 トルソーと言えばマドレーヌ・ヴィオネが発明した“立体”裁断。 服作りにおけるこの絶対的なコードを、あえて平面性を強調した服に引用。 悪戯心に満ちた、非常に示唆的なクリエイションです。 有名な錯視効果をミスリードに使って、本懐はコード崩し。 先程ヴィオネの名前を出しましたが、根本にあるのは同時代のスキャパレリに通ずる遊びのセンス。 100年前とはまた違った、明るいムードのネオ・シュールレアリスム。 両肩に華奢なアームホールが開いていて、着用者は横長の四角形をそのまま身に纏う格好。 一枚で着るには短いですし、ボトムスはスカート類と合わせるのが丸いかな。 ちなみにこのシーズンからは生産関係でコムデギャルソンが提携しています。 Made in Belgium サイズ表記- 肩幅:76 身幅:80 着丈:62
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