洋服解読所
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90-e2000's KRIZIA UOMO Fancy_Color Oversized Intersia KN
¥24,000
ニットの名手、クリツィアのメンズライン。 可愛い個体が多いですね、Krizia Uomoは。 老舗と呼ばれるだけの品質を保ちながら、ずっと攻めてる。 この時代のメンズ・ハイファッションにおいて「可愛い服を作れる」ってのは攻めです。 柔らかくも厚みのあるホワイトコットンをベースに、様々なファンシーカラーを霞の如く織り交ぜたデザイン。 これをオーバーサイズで作るという主張の強さ。 メンズが着ても殆どの場合オーバーサイズです。 寧ろレディースの方が似合うのかと思いきや、いやいや、これを大柄な男性がちょいゆるで着るのがまた良いんじゃないか、とも囁く様々な自分。脳内会議は活気があって良い感じ。 霞みたいなラインであしらわれたカラーセクションは、実は全切替のインターシャニッティング。 裏面を覗くと戦慄。可愛い見た目しといてゴリゴリの職人技。 何か具体的なモチーフがあるんならいざ知らず、こうしたボーダー柄じみた抽象画にインターシャを使う余裕。 流石はマンデリ。 「この街をファッションの首都へと変貌させた偉大な立役者の一人、マリウッチャ・マンデッリのいないミラノを想像するのは難しい」とジョルジオ・アルマーニに言わしめた、忘れられるべきでないクリエイターの一人です。 僕がこのデザインの中で良いと思っている点は配色です。 青もブラウンもベージュも、ピンクまで入っている。 つまりこの服と何かを合わせる時、デニムやレザーやトレンチコートなど、定番と呼ばれる一切に綺麗に馴染んでくれる。 これはデザインです。 感覚の表現から着用者の明日のワクワクまで、デザインという言葉が担う領域の広さを感じさせてくれます。 色調が重くなりがちなA/Wに映えるホワイトピース、又は春先に一枚でソフトに着たくなる、最高のニット。 Made in ITALY サイズ表記50 肩幅:50 身幅:58 着丈:77 袖丈:80
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90's KRIZIA UOMO Phoenix Intersia Knitting Cotton Jumper
¥25,000
温いホワイトのコットンニット。 フロントに鎮座してるのは鳳凰です。 ホウオウ!なんかテンション上がっちゃいますね。 中国神話のお勉強どうこうよりも、これはジョウト地方を旅したことがあるか否かで刺さり具合が変わるでしょう。 さてこのニット、鳳凰を主役使いするだけあって流石に滅茶苦茶 気合が入ってるんですよ。 モチーフ部分の色数、見てくださいよ。 顔周りの赤系の糸だけで4色も使われています。 全体では合計10色? しかも一部は質感を変えて、シルクみたいな光沢のある糸が選ばれてますね。 グリーン単色で済みそうなところも、同系色の光沢糸を編み混ぜて解像度をグッと上げている。 そして、これらは全てインターシャニッティングです。 各色(糸)のセクション毎に細かく切り替えるように編んでいく、途方も無く大変な技法。 10色も使ってのインターシャって可能なのか? コンピューターニッティングでもインターシャは一応可能なんですが、その場合は色数制限があるそう。 まぁ多分マシンだと思います。 こんな大変なのを手仕事でやったなら絶対ハンドニットってタグを付けたくなると思うし。 サイズは小さめ。 フィッティングは緩め。 肩幅や身幅、アームホールはルーズだけれど、袖丈&裄丈がそこに比例している訳ではなく、広い横幅はあくまでドロップショルダーの材料想定。 ソリッド過ぎない、文化系っぽい優しい大人の洋服デザイン。 そう、作り手は KRIZIA UOMOです。 (ブランドタグは欠損) この時代のクリツィアのニットはやっぱり頭幾つか抜けてる。 UOMOと銘打ってはいますが、女性にもすごくお薦め。 Made in ITALY サイズ表記M 肩幅:62 身幅:59 着丈:60 袖丈:47 裄丈:78
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c90's KRIZIA UOMO Cotton×Nylon Mix Grey Melange KN
¥22,000
ニットの名手KRIZIA のメンズラインより、コットンナイロンで編まれた不思議なニットベスト。 形は普通です。 生地の面白さ、正確には「糸の面白さ」でしょうか、それにバリューを注ぎ込んだデザイン。 ダークグレーからライトグレーの範囲でメランジを作った編み地なんですが、その狭いグラデーションの中に透明の煌めきがキラリ。 グリッターと呼ぶにはあまりに儚い、極めて鈍いエフェクト。 これがナイロン40%も入れた効果でしょうか、トコトン地味な中に小さいながらも特殊な創意。 「なんか良い」と思って手に取る普通の服。- -それが古着であれサラ着であれ、その感覚の真奥には意図的であれど/なかれど、こうした“ズラし”が発生しているように思います。 これは“意図的な方”のそれ。 デザイナーズならではの服です。 それも、メンズウェア・デザイナーズならではの、ですね。 ベーシックな服着たい時のための 「結局そうじゃない服」。 最後になりましたが、肌触りもなんかユニークです。 コットン100に比べて仄かにヌメっとしてます。 Made in ITALY サイズ表記L/50 肩幅:43 身幅:46 着丈:61
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KRIZIA UOMO Fake_Patch_Work Design Double_Jacquard KN-VE
¥20,000
いつの間にか店としても大好きになった KRIZIAのクリエイション。 その中でもやっぱりユーロオリジナルのパワフルな個体が好きです。 その中でもやっぱりニットウェアの挑戦的で大胆な創造が好きです。 その中でもやっぱりメンズライン UOMO が好きです。 さてこちらはアメカジを面白おかしくハイテクに作り直したユニークピース。 あのカテゴリには “色んなチェック柄をパッチワークした生地” ってのが、定番とまでは言わずとも、 まあ準定番くらいであるじゃないですか。 あれを表側だけトレースして、コンピュータニッティングのダブルジャカードで一発編みしたスーパーピース。 なので見た目はパッチワークなんですが、 どこにも縫い目はありません。 途方も無い色数。 面白い事するな〜〜〜ほんとに……。 さて ここまでは技術力。 ここからもう1アイデア。 色んなチェックが入り組んだビジュアル、 そんな中でもベストの構造線…… “身頃の前端線”ってのがちゃんと見えるんです。 パーツのアウトラインとも言うか。 ちゃんとフレーミングされてるんです。 これね アームホールとか見るとカラクリが見えるんですけれど、赤のリブニットで見返しを作って、その見返しをギリギリ表側にはみ出るように縫い付けてるんですよね。 この“ギリギリはみ出た見返し”がパーツフレームの正体。 コンピュータに任せて終わりじゃなく そこから、それが最大限に輝くよう手段を尽くす。 ここの一手間……というか作り手としてのアティテュードによって更に品格が跳ね上がってるように感じます。 もう何に重ねたって可愛い。 使いやすさは言わずもがな、着用感も非常に快適。 先ずは今回のサンプルスタイルみたくフーディにレイヤードしたい。 でもミドルレイヤーとしてブルゾンからも覗かせたい。 贅沢に悩める一着。 Made in ITALY サイズ表記S 身幅:57 着丈:66 Sなのにデカい。
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c90's KRIZIA UOMO Metal_Buttons Argyle Knit Vest
¥20,000
柔らかいウール系(判読不可)のニットに思い金属ボタンを選定したデザイン。 アーガイル柄ってのもフリが効いてる。 ただのお爺ちゃん服には落ち着いてくれない。 古いKriziaらしい捻りの入れ方。 背面のリブニットのピッチ幅も“らしさ”の一つ。 間隔が滅茶苦茶ゆるい。 メンズラインは本当に派手な事しませんよね。 徹底して趣味良い大人のウィット。 黒い服装する時にミックスしてください。 真っ黒に落ち切らない柔らかいブラックスタイルが気分の皆様へ。 (俺俺!) (こんなの滅茶苦茶今でしょう!) Made in ITALY サイズ表記M 肩幅:(43) 身幅:59 着丈:61
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90's KRIZIA UOMO × MISS DEANNA Crimson Red Oversized Cotton KN
¥19,000
KRIZIA ユーロオリジナルに限っては、誰もが認めるハイブランドであるものの、もとよりあんまりフォーマルなレーベルではないのです。 (「ハイ」と「フォーマル」は別軸) 遊びにも手を抜かない、その品性に並ぶだけの冒険心を持つ大人に向けたハイカジュアル。 南国のフルーツのような明るいクリムゾン。 必然的に生まれるバカンスムード。 それを陰から巧みに手繰るのがニットの女王、 【MISS DEANNA】です。 一見プレーンに見えるフロントには、編み地のリバースだけで見事にレリーフされた帆船の姿が。 よくよく見ると浮かび上がってくる……。 (舟はずっと浮いてるんだけどね) バカンスムードを盛り上げる夏っぺえモチーフ選定と、これを完全同色の最もインパクトが薄い手法だけで取り扱うバランス感覚。 これはスウェットじゃ出せないニュアンス。 あえて大きく言おう、ヨーロッパのファッション。 根本的なハイとローを分つのは、こうしたアイデアに宿るアティテュードなのかもしれません。 ドヤ感の無さ。余裕。 大人の夏休みニット。 Made in ITALY サイズ表記- 肩幅:59 身幅:60 着丈:76 袖丈:68
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c90's KRIZIA UOMO (EURO) Airy_Pink Cotton Cable Knit
¥18,000
90年代半ば以前の、古いクリツィア・ウォモ。 他のイタリアン・レーベルのメンズファッションからは中々出てこないファンシーで可愛い色味。 いや、メンズでこの色味…! それだけで稀少です。 男性の男性らしさ 女性の女性らしさ みたいな部分の探究にハイファッションの興味が向いていた時代ですから、こうしたジェンダーのハードルを超えてくれるようなレーベルって意外と少ない。 今ならそんな事無いのですけれど、でもそうなると品質面で敵わない。 ビジュアルどうこうでは届かない、洋服としてのデザインの質が圧倒的ですから。 極めて現代的な、当時で見ればもはや先進的な、柔和で優しい男性像。 これをちゃんと男っぽく、洋服に対してはギャップを以て着るのが格好良いと思います。 しかしパートナーとシェアして……なんて楽しみ方にも、これ以上無いバランス。 実際の桜みたいな淡いピンク、 春めくコットンニットの優しい重み、 当時のメンズのSサイズの均整。 着ていて気分が上がる洋服の筆頭です。 いつ着ても素敵ですが、先ずは春に。 Made in ITALY サイズ表記S 肩幅:51 身幅:56 着丈:69 袖丈:66 右袖など、経年相応の軽い汚れあり
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c90's AMANO LONDON Primitive Design Hand Knitting Heavy Cardigan
¥24,000
女子供に顰めっ面喰らいそうなチクチク系ニット。 チクチク言葉使う不届き者はチクチクニットの刑です。 AMANOのニット。 これは英国在住の日本人ニットデザイナーの天野さんが作ったブランド、ではありません。 【A mano = By hand = 手で】 です。 80年代末からスタートしたamanoはエクアドルの編物職人達と提携し、当時からフェアトレードを前提に素敵なニットワークをロンドンにインポートして販売していました。 この感覚、どうも既視感がありますよね。 僕もデジャヴを感じています。 それは弊店の敬愛するKOMODOのオールドピースを取り扱う中で触れた非西洋のカッコ良さとエシカルファッションへの関心とその本質。 KOMODOのニットはネパール中心でしたが、AMANOはエクアドル/ボリビア。 どっちも粗野で温かくて、ガサガサでクール。 効率化を極めて高水準で量産されるニットも最高です。 それもまた人の営み/情熱の一つ。 そこにそっぽを向く態度にファッションが抱えるクールネスの大事な部分がある気がします。 Tシャツの上からこれ着ると肌痛くてやってらんないので、デニムジャケットとかライダースとか、願わくば薄汚れた作業着とか、ある程度丈夫な上着の上から着てください。 世間一般が思う「ファッション」から距離を置く服。 こんなのを天使みたいなカシミヤニットと一緒に並べていたい。 クオリティのコントラストではなく、世界の広さを少しでも感じられるように。 幾何学模様と、下の方は魚かな? 魚を開いて干してる時の図柄みたいに見えます。 Made in Ecuador サイズ表記- 肩幅:67 身幅:62 着丈:74 袖丈:52 裄丈:86
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2000A/W CHRISTOPHE LEMAIRE Charcoal_Grey×Blue Minimal Sport JKT
¥24,000
良い配色の地味なトラックトップ。 気怠げなチャコールグレーで快活なトラックトップを作ろうと思うその性格が先ずもう好きだ。 全体的に凡そ均等にフェードしてきています。 そしてここからも結構フェードは入りやすそうな雰囲気のテキスタイル。 よく肘付いて仕事する人とか、肩に鞄の紐かける人とか、それ全部パーソナリティとして刻まれてしまうんじゃなかろうか。 ルック取り扱いの古いクリストフ・ルメールって、古い中でも各時代によって結構ノリが違いますよね。 この2000A/Wなんてのはミニマルテックのド真ん中。 弊店でも昔フーデッドコートとか入れましたね。 そして90年代の前半から半ばくらいはエスニック。 性格に言えばパリ視点での趣味良い系エスニック。 あえて嫌な言い方するとファッション感覚のエスニック。 パリっぽいのはこっちだと思います。 ではこのY2K個体はどうなのかというと、なかなかどうして、めっちゃパリっぽい。 綺麗なサイズ感でダル着を着る、ノームコアに落ち切らない飄々としたクリーンなチープ・シックの感覚。 生地デザインの段階からこの辺見据えて狙ってたんじゃないの?って感じ。 定番から外してルコックとかパトリックとかでトラックトップ選んで着る感じ、趣味良いなと思うんですけど、その感じ。 Made in FRANCE サイズ表記3 肩幅:45 身幅:52 着丈:62 袖丈:56
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c90's ARMANI JEANS Ecru Linen Loose_Body Tailored JKT
¥21,000
精巧でハイエンドなテキスタイルデザインを身上としたARMANIというレーベルから出るには些か朴訥過ぎるか、何の色気も無い田舎者のテーラードジャケット。 もとよりルーズなフィッティングの上、身体に沿わせるシェイプも殆ど無し。 袖も少しの前振りは感じるものの、スリムスーツと比べると随分ぽってり。 ラペルも上襟は角を落としたラウンドカット。 これまた柔らかいムード。 あんまり有名な言葉ではありませんがクローバーリーフと呼ばれる襟型ですね。 ここには、ソリッドで構築的なメンズスーツをソフィスティケートする、という点において極めてアルマーニらしい態度は感じます。 ポケットは全部パチポケのカジュアルなフォーマット。 外に縫い付けるパッチポケットはポケット使用の中でも一際カジュアルな型ではありますが、その縫製時にキチンと中縫いオンリー、外にステッチを出さずに仕上げている点は作り手の矜持を感じちゃう。 態とらしいまでのカジュアルをやろうとしてるんだけど、どうしてもプライド捨てきれていない感。 僕こんなのとっても好きです。 畑仕事にそのまま着て行けるような牧歌的なビジュアル。 ここまで田舎っぽくデザインされたテーラードジャケットってのも中々出会えない。クオリティを前提に置いて探すなら、の話だけれど。 フィッティングがゆるいのでスウェットやセーターも無理なく挟めます。 冴えないフーディとか合わせるのも良いですね。 ちょっと淡い感じの、ジャケットと似たトーンのやつとかであえて締めずにぼやっと、なんて。 Made in Hong Kong サイズ表記52 肩幅:51 身幅:64 着丈:80 袖丈:67
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1980's MAILLAPARTY by M&FG Patterns_Layered Design Active Jumper
¥45,000
80年代のフランス製ジルボー。 MAILLAPARTY名義でリリースされた重たいニット。 発色の良いニットにダブルジャカードで総柄を入れて、それまでのニットの印象を大きく裏切ったデザイン。 まるでストリートレーベルのTシャツをニットウェアにインポートする感覚。 80年代のフランスに端を発する流行。仕掛け人はOXBOWでしょうか。 サーフウェアからエクストリームスポーツ繋がりで地続きに発展したゲレンデ・アクティブウェア。 それをジルボーが作るとこんな感じ。 アクリル使わずにウール×ナイロンで組んでます。 グレー×ブラックのストライプに、断片的な幾何学模様をコラージュ。 柄の部分的レイヤード。 やっぱりアシッドですね。 ユニークポイントはタートルネックの左側には肩までザックリ開くririファスナー。 このファスナーは左右の裾にも入ってます。 これを開くと着る時にちょっと楽になります。 ニットウェアってそもそも伸びるからあんまり意味ないですけれど、でもあった方が可愛いです。 少なくとも僕はそう思います。 雪山レベルに寒い日はこの上にアウターとかガバっと羽織って欲しいですけれど、秋冬はこれをアウターにしても大丈夫なくらいボリューミーです。 それこそOXBOWのニットと同じ感覚でお使いください。 こういうのがクローゼットにあると急に来る寒波も楽しみに変えられそう。 今年の秋、一瞬で終わりそうですね……。 (終わりました) Made in FRANCE サイズ表記L 肩幅:66 身幅:68 着丈:75 袖丈:60 裄丈:95
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c1990's PRL Reverse_Fabric Short Raglan SW
¥22,000
オレンジのスウェット。 しかもラルフローレン。 ポップ過ぎる。 なかなか着れないよ、こういうの。 という声は割とある気がします。 被害妄想とか言わないでくださいね、実際僕もそういう気持ちまぁまぁ分かりますから。 それって本当にビジュアルのポップさに起因している場合と、本当はその「印象」に起因している場合とがあります。 端的に書くと 「オレンジのスウェットが嫌」なのでは無く、「オレンジのスウェットを選ぶ自分」が嫌だったりするのです。 “嫌”とまで極端な言葉ではないにせよ、年甲斐も無くポップ振ろうとするのに引け目を感じる〜とか、もっと大人っぽい服が着たい〜、とか。 そういうパターンを全部じゃないけど一部ひっくり返せるギミックがこのスウェットにはあります。 それが生地の反転。 いや文字通りひっくり返ってんのかい。 これが本当のリバースウィ これスウェット生地が裏表逆で作られています。 パイルが表に出てる。 スウェット生地の実用的なメリットは全部無くなります。 -でも、もういいでしょう? もうみんなファッションとして着てるんだし。 実際その名の通りに汗を吸わせるために運動着として着てる人いないでしょう。 じゃあもういいんです。 その由来さえキッチリ分かっていれば、そこから先どんなルートを辿るかは我々の自由です。- と、そう言ってくれているようなデザイン。 この大胆な裏切りは、ポップ過ぎる雛形全部を呼び水に変えてくれる。 全部この裏切りのための壮大な前振り。 ステッチ仕様のチョイスも完璧of完璧。 インサイドアウトとギリギリ明言しない、崖っぷちまで攻めるオーバーロック。 もうそこまで言うんやったら告ったらええのに! これ非公式からリメイクとして出るのは超つまんないんですけれど、ちゃんとラルフから、しかもオールドレンジから公式で出て来ると滅茶苦茶良い。 なんなんでしょうね、この感覚。 とりあえず天邪鬼な我々のための (若干わざとらしい)裏切りデザインです。 ベタに、しかしこのスウェットのデザイン感覚に倣って、青いデニムとか合わせるのも良いんじゃないですか。 Made in PERU サイズ表記XXL 身幅:68 着丈:71 裄丈:56 ちなみに、裏毛のボリュームはかなり控えめの、比較的軽い生地です。
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2004A/W TRICOT CdG Flat Pattern Felt Wool Cardigan?
¥27,000
SOLD OUT
「四角」をドッキングしたカーディガン。 これはアレです。 最初に目を引く変な言葉を置くことで最後まで読んでもらおうとするアレです。 でも嘘は言ってないんですよ。 普通のカーディガンに「四角」がドッキングしているんです。 ここ「四角形」としてしまうとなんか違う。 概念としての「四角」がドッキングしているんです。 この時期、最後っ屁と言わんばかりにキレキレのカッティングを繰り広げていたジュンヤワタナベのデザイン。 布の平面性を強く抽出し、洋服に完全に馴染ませず異物としてその平面をカッティングに織り交ぜたものが多く見られましたね。 このカーディガンもそうです。 一枚のフェルトウール(多分ボイルされているのでしょうね、定番のやつ)をランダムに縫い畳んで、そこに不規則にアームホールを開けます。 そこに袖を縫い付けます。 それで完成です。 外から見え言えばそれだけなんですけれど、ここで生まれるランダムかつ鮮烈なビジュアルは凄まじい迫力。 右脇腹後方に大きなツノが発生します。 身体と全く関係ない位置に「ゆとり」として発生しているツノなので、引っ張ってもゆとりの分が伸びるだけ。身体のフィッティングを邪魔することはありません。 それはさながら額縁、何かしらの絵画が生えた身体をフェルトで覆い隠しているような。 なんて解釈はドラマチック過ぎますか。 異様にデカい安全ピンが付属しますので、それで前を閉めたりしてください。 使わず開けっぱなしでも良い感じですが、あると良い感じのアクセントになります。 美術館に着ていく服!って感じですが、個人的には、普通にオフィスでブランケットとカーディガンの中間みたいな顔でしれっと使って欲しい服。 Made in JAPAN サイズ表記- 肩幅:52(?) 袖丈:59
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c80's LES COPAINS Extended_Edge Design Ex_Oversize CO
¥36,000
イタリアはボローニャの老舗ハイファッション・レーベル「Les Copains」より、この時代にしか生まれない変則デザインコート。 エクステンデッド・エッジ。 勝手に名付けてます、前端を大きく延長したカッティングデザイン。 ボタンやベルトを用いないフリーオープンの前端を、身頃一枚分くらい延長しています。 この延長分が無くとも普通のコートとして機能するところにこれを足しているので、その前端はタップリと余ります。 この大きな余剰分量を半ば“アクセサリー的”にドレープさせるというのが凡その着方。 何せ生地が素晴らしい。 ネイビーに少しパープルを混ぜたような瀟洒なダークトーン、こんな色のウール100%フラノ滅茶苦茶高いですよ。 この生地がそもそも何にも勝る装飾であるということです。 狙い通りに美しく靡かせるため、後身にも前身にも切替を入れない大判製図。 それを加速させるための前端拡張、というデザインの順番です。 正しく着ると打ち合わせの深いショールカラーになるのですが、人間が前を留めずに着る都合上、布は縦横無尽に動き回ります。 あまり固く捉えすぎず、「どこにどう靡いても美しいから適当でいいや」くらいでお楽しみください。 実際にそうですから。 Made in ITALY サイズ表記3 身幅:94 着丈:103 裄丈:86
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c90's PAUL SMITH (U.K.) Nep_Wool Felt Oversized CO
¥45,000
ヨーゼフボイスが用いたような無愛想で無表情なグレーをベースに、白や赤のネップが混ざったウールフェルト。 身の回りで言うと、防音カーペットみたいな色気の無い生地です。(流石にあれよりはずっと柔らかいですが) それをオーバーロックのみで、裏地を一切使わず仕立てたオーバーサイズのコート。 一般的に言うところの“ポールスミスらしい色彩感覚”ってのは鳴りを潜め、イギリスらしい鬱屈としたムードが前に出てきているように感じます。 こうしたオーバーサイジングのウールコートは昔のポールスミスがしばしば採用した雛形。 野暮ったくも素朴でイノセントなアン-ボディコンシャスは、80年代の毳毳しいパーティの終わりを印象付けるに充分なものでした。 希少性とは凡そ無縁な位置にあるこの素材だからこその切り替え無しの大判使い、そしてそこを走る工業的なステッチの相性が作る鈍いコントラスト。 永久に続く曇天のような重苦しい色彩とは対照的に、裏地を設けず縫製もミニマルに仕上げたルーズボディは至極軽やか。 何せこのコートには「身返し」すら殆ど無いのですから。 ……裏無しってのはまだ分かる、分かるというか、ある。存在します。 しかし、このように身返しまで廃して徹底的にミニマルに着地させるコートはそうそう出会えない。 出会えたとしても、その仕様選定に反してクオリティが伴った奇跡みたいな個体って殆ど存在しない。 この服の作り手のやりたいこと-デザインの本懐-ってのはここにあると思います。 何かボリュームのあるセーターやスウェットを挟み込むってよりは、この意外な落ち感をこそ楽しみたい服ですね。 ちなみに、モッズコート由来のフィッシュテールですら切り替えを入れずに綺麗にステッチトリミングされている部分なんかは僕の大好きなディテール。 Made in ENGLAND サイズ表記L 肩幅:58 身幅:70 着丈:110 袖丈:70
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2004A/W CoSTUME NATIONAL HOMME Turquoise_Blue Inside_Out Design KN
¥18,000
良い色、良い素材、良いサイズ感、良い意匠。 タートルネックのセーターとして文句無し。 文句無しどころか、100点の一着。 薄過ぎない。 塾講師がカッターの上から着るようなアレではない。 ちゃんと分厚い。 ニットウェアにやって欲しいことをちゃんとやってくれてる。 しかしデカ過ぎない。 分厚いからってダルっと着たい訳ではない。 コンパクトで小綺麗なフィッティングを損なわない範囲でのニッティングボリューム。天晴れ。 55%ウールと20%モヘヤ、そこに25%ナイロン。 モヘヤとナイロンが作るツヤとシャギー。 ウールニットに欲しい起毛感は残しつつ、野暮なニュアンス厨に振り過ぎることのない美しい生地肌。 色はターコイズと来た。 ニットの持つあたたかさ、それはベージュやブラウン、時にホワイトやバーガンディで表されようが、その対極を凛と行くカラーパレット。 つまりどういうことなのか。 空けてくれているのだ、他のアイテムのためにその枠を。 ここにベージュのコーデュロイ?ブラウンのコート?ブラックのレザー? 如何様にも合わせてください。 秋冬の装いにどんな色が差さると美しいのか、完璧に心得てる人のデザインでしょ。 随所にニットウェアならではのアプローチで散りばめられたインサイドアウト、これはアウターを脱いだ後の喝采までもデザインし切っている。 ボディバランスはベーシックです。 男女問わず。 Made in ITALY サイズ表記S 肩幅:43 身幅:45 着丈:58 袖丈:63
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c90's JOSEPH TRICOT Milk_White Cashmere Chunky Jumper
¥68,000
SOLD OUT
これは号砲です。 ヨーイドン、パン。 このパン。 花火の最後の一枚が散り、三寒四温が鳴り止み、さあ秋が始まるんだ、そう仄めかす気味良い10月の曇天、冷房も暖房も要らない部屋の中、イギリスで編まれたカシミヤのジャンパーと向き合ってる。 先生方が着るような、薄手のハイゲージじゃない。 寒さと、寒さに向き合う温かさ、そんなシンプルな回路とこそ向き合うチャンキーニット。 肌に触れて、エヘヘ、気持ち良いね、なんて別の誰かの物語、道具として真正面から研ぎ澄まされた、あたたかい上着。 歳をとったネルシャツの上から着込めるだけの、ずんぐりむっくり。 身巾とAHはのんびり広く、袖はその先に向けて直線定規で引いたようなテーパード。 幾らでも難解にテクニカルな芸当が出来るレーベルが作る、愚直なウォーム・シルエット。 このアイボリーはカシミヤの色ではなく、あたたかさの色。 30年後の日本じゃ、少しオーバースペックだろうか。 仄かに残る毛玉、乳飲み子の頃から知っているカラーリング、畳むと座布団くらい膨らむ生地肌。 ちっとも痩せ細る気配が無い。 昂るロマンのための服。 盛夏の日差しに遮られた、愛おしき季節へのヨーイドン。 Made in SCOTLAND サイズ表記- 肩幅:72 身幅:64 着丈:72 袖丈:53 裄丈:91 全体にちらほら、軽微な汚れあり
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c1960's FRENCH VINTAGE Moss_Green Jersey Minimally Sport JKT
¥23,500
PRESTILとECLAIR、フランス古着に頻出するファスナーを両使いした珍しい仕様。 ボディは所謂トラックトップです。 組成は分からないものの、恐らくポリエステルとかナイロンで作られたスポーティなジャージー。 裾とリブに絞りを入れ、ポケットは左胸の一個だけ。 何処の国でもまあまあ見ることのある、しかも古着としても良く出てくるタイプの服ですね。 しかしこれくらい古いとボディバランスに違いが出てきます。 当個体は70年代以降のものよりもボディバランスが正方形に近いです。 横に長く、縦に短い。 この個体なんて殆ど正方形です。 (身幅57×着丈58) 黄金時代のアメリカ服みたいなバランスですよね。 これがアメリカじゃなくユーロで出る浪漫たるや。 (これ書いてる途中思い出した、昔のagnes b.っぽいんだ) あとはネック部分のカットに個性が出てますね。 前首中心では左右の曲線を丸く繋ぐのが製図の基本なんですが、この個体はそれを無視してます。 首まで覆うハイネックだから分かりにくいんですが、襟の継ぎ目(襟ぐり)を見ていただくとカラーコントラストもあって観測し易いです。 ちょっとVネックになっているのがお分かりいただけますでしょうか。 意図的なものなのかスポーツウェア故の手抜きなのか、僕にはどっちとも明言出来ませんが、後者だと面白いなぁと思ってます。 定番なのにイレギュラーで、レアなのに普通。 そして天邪鬼な我々の心を突き刺しながらも至ってアノニマス。 良い服、もとい良い古着。 Made in - サイズ表記4 肩幅:55 身幅:57 着丈:58 袖丈:53 裄丈:83
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AGNONA Solid Design Navy-Cotton Sport JKT
¥25,000
古いアニオナのシグネチャーラインより、極めてミニマムに削ぎ落とされた、ソリッドなスポーツジャケットです。 プラダにいた頃のニールバレットが作ったんかってレベルでソリッド。 アニオナでこのデザイン、正直違和感が凄いんですが違和感は「この服要らない」とイコールではありません。 違和感は意外性であり、意外性は様々な可能性の拡張材料たり得ます。 アニオナを愛する紳士がしかしミニマルなジャケットを着たくなる日を始め、LANGやJILなんかのミニマル・モードが好きなA君が定番の諸レーベルに飽き飽きする日も来ましょう。 ポイントはやはり「細いのにエディスリマンの香りがしない」という点です。 上品で控えめなネイビー、細身ながらその細さを強調しないニュートラルなバランス。 先に挙げたデザイナー達の服と違うのは「人を驚かせようとしてない」ところですよね。 何か伝えたい事柄がありそれを伝える手段として内容を凝縮し削ぎ落とすミニマリズムを選んだのではなく、最初からニュートラルであるように見えます。 こういう服はミニマルではなくミニマム。 主張の強い服に食傷した頃ピンポイントで欲しくなる白湯みたいなジャケット。 襟の立ちと袖の振りは綺麗ですし、ジップの持ち手に使われているレザータブのコバは接合の跡すら見えないほどに美しく塗装処理されています。 度を超えて静かだけど、品質の良さはジワジワ見えてきます。 ゾクゾクしますよね、こういう服。 Made in ITALY riri_Zip サイズ表記48 肩幅:46.5 身幅:57 着丈:73 袖丈:65
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80-90's BELFE Asymmetry_Cut Garment_Dyed Anorak PK
¥25,500
イタリア指折りの老舗アクティブウェアメーカー「BELFE」より、だいたい80-e90'sくらいのアノラックパーカーをご紹介。 80年代のイタリアンカジュアルを少し深掘りしていくと必ず当たる重要なレーベルです。 創業は今から100年以上前。 20年代には衣類の製造をスタートさせ、30年代にはアクティブウェアに特化した運営に舵を取り、当時のイタリア軍へも公式供給していた名実の伴う老舗。 大戦後はまたアクティブウェアに舵を切り直し、イタリア遠征隊のK2登頂装備を製造/供給していました。 アクティブウェアの最前線ですね。 80年代のパニナロ達がモンクレールを崇拝すると同時に、半ばマージナルに愛され、90年からはアルマーニのレザーウェア製造を請け負う工場も設立。 派手なビジネス広告をしないために知名度がありませんが、圧倒的なパワーとウィットを兼ね備える大好きなレーベルです。BELFE/ベルフェ。 アシンメトリーなフロントカットがとても可愛い。 左側はスナップボタンオープン。 右側はシームを基点ににジップポケットを構築。 ウエストには快適に調節の効くドローコード。 これをギュッと締めると、パーカー1着でブルゾンみたいなブラウジングを楽しめます。 インナーとしても優秀だけれど、一枚で着ても十二分に迫力のあるビジュアルデザイン。 表地は全部ソフトナイロンのシェルで、裏地は手触りの良い極薄ニット。(組成不明) Tシャツの上から着てもとっても快適です。 こんなのを丸ごと製品染めしてるってのも強気だなと思います。 ナイロンシェルとニット、縮率とか全然違ってそうなのに綺麗に合わせられています。 この辺りはOstiの影響がきっとあるのでしょう。 当たり前のようにファスナーはLAMPO、スナップはFIOCCHI製です。 ハイファッションとして取り扱っても何ら無理のない最高水準のアクティブウェア。 Made in ITALY サイズ表記46 肩幅:58 身幅:65 着丈:80 袖丈:57 裄丈:88
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1980's CHEVIOT HILLS Pile_Embroidery Green Sweat Cardigan
¥16,500
SOLD OUT
ありそうでない服-スウェット素材のカーディガン。 80年代イタリアのポップムード。 アメリカのカジュアルをイメージソースに引用して、特有の色彩感覚でリミックス。 解釈過程で誇張された記号的なルーズサイジング。 そして時たま入る非アメリカ的なユニークアイデア。 -このスウェットカーディガンの個人的推しポイントはズバリ、前身頃のプリント部分。 レーベル名から一部拾って 「CHEVIOT LEAGUES」と表記されているのですが、この部分がタオルみたいなパイル起毛でデザインされています。 フロッキーや部分ベロアなんて可愛いもんじゃない(いや可愛いんだけど)、ここのプリント部分だけは表も裏もスウェット裏毛みたいなループテクスチャ。 これフロッキーみたいにプリント時に毛を接着してるのか?-はたまた織りの段階で組み込めるのか? なんて面喰らいながら裏面を覗くと、どうもどちらも違いそう。 これは刺繍の一種だと思います。 裏面ではチェーンステッチみたいな見た目。その糸目が表に出る時に大きくループ/ゆとりを置くように縫い進めるテクニックですね。 普通に大変な手間が掛かっていそう。 この時代のイタリアン・カジュアルってこうですよね。 能天気なアメリカンムード迎合の二番煎じの三枚目を装ってるけど、やってる事にはイタリアならではのテクニックが隠れてる。 あとはこの素晴らしいミルキーグリーンを楽しく活かせるような、相性の良い配色を探すのみです。 この探索行程もまた本当に楽しいですよ。 ほんとはお迎えいただく前に先入観とかも入れたくないんですが、少しだけサンプル載せておきますね。我慢出来ません。 Made in ITALY サイズ表記XL 肩幅:73 身幅:65 着丈:73 袖丈:55
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1980's SPARK'S Carrot Orange Sweat Cardigan
¥16,500
目の覚めるキャロットオレンジとミルキーグリーンのコンビネーション。 前立てのグレーが効いてます。 (このグレーでバランスが成立してる) フロントにはCLUBとデカデカ入れられた筆記体刺繍と、多分架空の何かの大会をモチーフにしたエンブレム刺繍。 BLUE RIBBON / CARIBS CUP カリブ海のセーリング系がリファレンスかなと推測しています。 カリブ海の陽気なイメージと、イタリアの陽気なイメージ、二つの陽気が掛け合わさってとっても陽気な服の完成です。 なんだかとっても楽しそう!! ……イージーというか、チープになりがちな色彩だからこそ、こういう珍しい背景が産んでくれる特別感って大切です。 日々に疲れた人にお薦めしたい服です。 仕立ての良いシャツは背筋が伸びるけど疲れるでしょう。 これは気持ちがフッと上を向く気がします。 なんか、ふわっとした紹介文になっちゃってすみません。 Made in ITALY サイズ表記- 肩幅:59 身幅:64 着丈:71 袖丈:56
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1980's ST.MORITZ Milk-White Sweat Cardigan
¥24,000
この名前で検索してみてもらうと、スイスの高級リゾート地サンモリッツが出てきますでしょう。 またはS.MORITZというイタリアのニットウェアメーカーも出てきますでしょう。 後者の方では設立初期にOlmes Carrettiがデザイナーを勤めていたこともあり、チェックされている方もいらっしゃるでしょう。 このスウェットカーディガンは、(おそらく)そのどちらとも違う企画です。 アメリカの大学やチームを引用したり もじったり して架空の所属デザインを作ったりする80年代のイタリアン・カジュアルが 珍しくスイスまでも標的にした一例です。 実は殆ど見かけることの無いデザイン。 実はOlmesのデザインで、S.MORITZをあえてスペルミスしてST.MORITZにしてお得意の可愛い刺繍グラフィックを作った……なんてパターンも無くはないのでしょうけれど、Olmesが手掛けていた時期のMORITZは意外とシック、元のS.MORITZのイメージとさして変わらないのです。 組成表記以外のブランドタグも付いていませんし真相を確かめる術は現場ありませんから、あくまで出自不明のアンノウンとしてのご紹介です。 このご機嫌な刺繍デザイン、絶妙なニュアンスのついたクリームホワイト、そしてゆるっと可愛いサイズ感。 攻めたカラーミックスの中に一つ挟むと、スタイルの空気を崩さないまま完璧なクッション材になってくれますよ。 着脱の簡単なライトアウター枠としても、とても気に入っているカテゴリです。 Made in ITALY サイズ表記2 肩幅:61 身幅:58 着丈:70 袖丈:60 袖部分に微細な汚れあり
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1980's DRIVER Baseball-Motif Milky-Navy Sw. Cardigan
¥16,500
これぞイタリア!って感じの色です。 それって黄色とか緑とかピンクとか、もっと分かりやすいゴキゲンカラーじゃないの?とも思われましょうか。 いや、もちろん それもそうなんですけどね。 僕は「ネイビー」という、特段大人っぽくて真面目な色をもミルキーに濁らせて可愛く仕上げるところにこそ、時代と国の態度を感じるのです。 しかもここに野球道具ですからね。 ヨーロッパ古着で野球モチーフって殆ど無い。 そしてこのモチーフ刺繍とか前端のリブ部分に巧みに散りばめられたアクセントカラー。 これらが、スタイリング目線で見た時に滅茶苦茶良い仕事をしてくれます。 ここで使ってる色のどれを合わせても異様な統一感が出てくれる。 細かい色合わせ(色拾い)のまぁし易いこと。 80'sイタリアン・パニナロにおけるカルチャーの面白さ、モノとしての面白さ、そんなのを全部押さえて「合わせやすさ」が最前列に出てくる個体。 無闇にレイヤードして無邪気にワクワクするような、オシャレの原点を思い出させてくれる服です。 Made in ITALY サイズ表記XL 肩幅:59 身幅:63 着丈:74 袖丈:60
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