洋服解読所
-
VALENTINO GARAVANI & Ms.DEANNA Distorted Knittnig Monster Cardigan
¥70,000($443.46)
初めに書きますが あまりお薦めしません。 ニットのくせに ポリウレタンが10%程入ってまして、それが恐らく生地表面なんですね。 ストレッチとかじゃなくてコーティング系の、テクスチャへのアプローチ。 で、これが加水分解でベタ付き始めてる。 臭いはありませんが、この服を捏ねくり回した手でスマホの画面触るの、ちょっと嫌だな〜くらいの塩梅です。 プロのクリーニング屋さんで処理してもらいましたが、あんまり好転してないような。 気持ち ベタ付き軽くなったか……?って感じです、それでもこの値段付けるのはベタ付きさえ無かったら倍近く付けるべき服であったということです。 コンディション的に買うかどうかは一旦置いといて、取り敢えず見てみるか〜って方と 俺は重曹で何とかしてみようかな〜って方と 普通に気にせず着ちゃえるよ〜って方と それでも資料として欲しい〜って方は 是非 お進みください。 以前からご紹介してましたし、ご存知の方もいらっしゃると思います。 『VALENTINO LES TRICOTS』 このニットラインはVALENTINO GARAVANIが伝説のニッター Miss DEANNAに制作を一任していた特殊ライン。 ※時期云々ではなくラインとして彼女が関わっているのが本質ですから、このレーベルにDEANNA期なんて概念は存在し得ません。 このモデルは90年代前半から中盤くらいの個体。 それにしても、凄まじいビジュアルですね。 糸加工のデパート。 一回の編み地の中でこれだけ過激に、糸の太さ/編み目のピッチ/編み地の構造/を組み替えていけるものですか。 蜘蛛の巣みたいに薄いセクションとフェルトみたいに膨張させたセクションが繋がりながら交互に入り組み、立体的な総柄を成しています。 未知の妖怪の肌をイメージしています。きっと。 それを特大の膝丈ロングカーディガンという型紙に嵌め込み、袖も膝丈まで延長し、型紙のフレームにキックバックを効かせ、ニットウェアにド迫力のパッカリングを形成。 僕はこうして文字を書く時、頭の中で喋りながら書くタイプ(みんなそうか?)なんですが、流石に息が切れています。 メゾンイメージを痛快に蹴り飛ばす、圧巻のディストーション。 VALENTINO GARAVANIってのは歴史あるメゾンですから、GARAVANI御本人の任期が終わった後も、方向性はある程度一貫しているものです。 そしてデザイナーズレーベルとして見た時も、比較的保守的なポジショニングに終始しています。 だからこそ、こんな禍々しいカーディガンが出てくる訳が無い。 誰 期 にも無い。 『ニット』というシステムの可能性拡張に最も寄与したクリエイターの一人であろうMiss DEANNAによる、世俗から隔絶された全く新しい世界。 VALENTINOがよくGo出したな……という気持ちと、よくぞGo出してくれたな……!という気持ち、二つあります。 Made in ITALY サイズ表記40 肩幅:44 身幅:57 着丈:120 袖丈:97 (?!)
-
TSE by HUSSEIN CHALAYAN Geometric_Rib Sleeveless Cashmere KN
¥70,000($443.46)
『カシミヤハウス社』の供給するマテリアル・クオリティと 新時代のコンテンポラリー。 「フセインチャラヤン」というファッションデザイナーの名前と「カシミヤ」という高級素材とには、こうして文字にして並べるだけでも印象の乖離があります。 正しくは-文字にして並べるだけ「では」印象の乖離があります-です。 幾何学的な放射状リブニッティングと、豊穣な奥行きを含ませた東雲のようなニュアンス・グレー。 前者はこのハウスに招聘された新時代のスターデザイナーの個性。 後者はこのハウスに根付く個性。 「個性と個性の同居ではなく ぶつかって生まれる個性がある」とは私の敬愛するアーティストの言葉ですが、このプロダクトにピタリ馴染む価値観です。 やらないんですよ、カシミヤハウスがジオメトリックなアプローチなんて。 逆の方が分かりやすいですか。 やらないんですよ、フセインチャラヤンがカシミヤなんて。(いや普通にあるかもですが 印象論です) でも やった。 すると生まれるのは強烈な新感覚。 表面的なビジュアルが大人しいだけにバランスが取れてしまっています。 恐らく意図してのデザインなのでしょう。 印象の乖離はネガティブな要素としてではなく、文字通り新しい何かに正面から出会った時の畏怖にも警戒にも似たゾクゾクを引き連れ、我々の肌を逆撫でます。 この感覚、何処かで僕は(我々は)味わっているんですよ。 そのデジャヴの犯人の名は HERMES by Martin Margiela 名実の両側面から画期的な脱構築を展開してファッション/モードの根本的なシステムを問い直した英傑と、その“根本的なシステム”側であるハイエスト・メゾンのタッグ。 この前衛的な人事は、当時の彼の作品群を同社の作品群から浮かび上がらせ、『HERMES』ではなく『HERMES by M.M.』として新しい存在に昇華してしまいました。 これこそが、新しい個性の数少ない先例です。 そして、今回の『TSE by H.C.』もそうなる可能性はあるのですが…… 何せ数が少な過ぎるので、あまり現実的ではありませんね。 僕の特定も完全なものではありません。 8-9割方 彼のシーズンですが、ランウェイを見つけられた訳ではなく、この時期だけのタグの書式から推定しているものです。 悪しからず ご了承ください。 そんな訳ですから、特段ハイメゾンのようなステータスになる訳でも無ければ、SNSに載せて大勢に自慢出来るような服でもありません。 誰も知らないし、画面からじゃ触れないから。 圧倒的な「質」と あり得ない「出会い」の浪漫を、身に付けたり眺めたりしながら静かに愛でるための服です。 今のところは。 Made in - サイズ表記XS 肩幅:(44) 身幅:37 着丈:53 ※肩は実質キャップスリーブみたいになっていますので数値ではやや長めに出ます
-
c1990's DEZERT Overlook-Stitched Airy Felt Hooded CO
¥45,000($285.08)
個人的には極端にソフィスティケートされたダッフルコートみたいな感覚です。 一重仕立てのフェルトウールにオーバーロックのステッチを効かせたコート。 作り手はDezert。 Comme des Garçons社の初期パターンメイクを手掛けていた田口成彦デザイナーによる最高のレーベル。 このコートは90年代前半から半ばくらいの個体だと思います。 この時代はシルエット面でも空気感的な意味でもゆとりがありました。 そこにデザイナーの機転の効いたエスプリが噛み合って生まれるイメージ・バランスがとても好きです。 - オレンジブラウンの色味にベージュのステッチ、このコントラストが先ず洒脱ですよね。 素材感に伴う季節感を裏切らない範囲での色遊び。 そしてその色遊びに手を引かれて気付かされるのは背面裾部分の変な構造。 ……ロンジャンみたいなヘムヨーク入ってません? 背面の裾、ホームベースの逆みたいな五角形がありますよね。 これはUKタイプのライダースJKTでしか見ない型紙です。 こんなゆるい雰囲気のフェルト・ウールのコートに、ほぼ真逆の洋服からのニッチなディテール引用。 このコートにそのディテール持ってくるセンスにはスタンディングオベーション。 貴方も是非。 俺じゃなきゃ見逃しちゃう……ことも無いですね、服好きは皆んな目敏い。 目敏いあの人が そのコート可愛いね、と振り返ったらバックスタイルはもっと可愛い……というコートですね。 分かります。 分かりますが、思い付けない。普通の人間には。 流石です。 Made in JAPAN サイズ表記- 肩幅:56 身幅:68 着丈:99 袖丈:58 裄丈:88
-
c1980's ALAIN MANOUKIAN (FR) Vivid Red Self Tie Knit Cache-Coeur
¥18,000($114.03)
SOLD OUT
80年代前後のアラン・マヌキャンより オールニットのセルフ・カシュクール。 そもそも、コンパクトなサイズ感の赤ニットなんて、とってもお洒落です。 最近はそんなパリっぽいものが好きです。 腰紐まで全部共生地のニットで丁寧に作られたカシュクール構造。 作り手は知る人ぞ知るフランスのA.Manoukianです。 良い服多いです。 この服は右前にして着てね〜という遠回しなメッセージは、右脇にだけ空いているベルトホールに込められています。 ここを使うと収まり良く着こなせますし、そうなると必然的に右前になりますからね。 でもそんなの無視してラフにぐるぐる巻きってのもまた気分。 だって今は専らウエストコンシャスなんですもの。 ハイウエストのボトムスを探したり、インパクトのあるベルトを探したり、トップスの上からでもベルトを巻ける着方を探したり……楽しさという名のハードルは終わりがありません。 が! このカシュクールは、楽しさを損なうことなくハードルを全部潜り抜けてくれる。 インナーもボトムスも何でもOK。 このカシュクールを着て巻くだけで高い位置でのウエストマークが完成しますからね。 結び目を前に持ってきてポイントを作れば、コートを羽織った時もビジュアルアクセントがキープ出来ます。 これ、共生地で出来るってのも可愛いポイントなんだと思います。 カマーバンド(布)でのウエストマークが気分に合ってる方には刺さるはず。 カマーバンドは女性規格が極端に少ないですが、カシュクールなんかは逆でしょう。 ほとんどの場合、女性の特権です。 デニムやスラックスと合わせてお楽しみください。 Made in ITALY サイズ表記1 身幅:40 着丈:45 裄丈:74
-
L90-e2000's JOSEPH Minimal Distortion Collarless JKT
¥19,000($120.37)
ミニマル全盛期のJoseph。 Josephの歴史に関しては弊店のJosephを検索してお楽しみください。 この軽快なジャケットをご紹介する時にはちょっと重たいのです。 根っこの根っこはCHANEL-JACKETの引用ですが、既に記号的に定着したコンサバティブなカラーレスジャケットを軽妙にソフィスティケートしたデザイン。 ウールフェルトの切りっぱなしで仕立てられた簡素な土台に、艶かしいテープトリムと脱構築なオーバーロックのステッチワーク。 極め付け、フロントは縫い付けのスナップボタン。 この時代の極端な削ぎ落としと繊細な味付け。 裏地も勿論無い。 これくらいのミニマルが当たり前になっていたシーンの服。 それがチープにならずハイファッションとしての品格を保てていたのは一重に作り手の腕でしょうね。 そう言えば、この繊細な味付けにかなり面白いスパイスが掛かってるのがご覧いただけますでしょうか。 それは古いスポーツジャケットみたいなアームホールの同色リブ切替セクション。 ここまでミニマルで無愛想なジャケット作っておいてゴリゴリの古着ディテール引用??? 胸が苦しくなる。 天才的なバランス感覚。 コレを着るレディはそんなカビ臭い歴史なんて知らずに軽快に着こなして、帰ったらソファに放り投げて欲しい。 ……ウールフェルトなので雑に扱うとシワになりやすいけど、同時にシワを伸ばし易い生地でもあります。 スチームアイロンがまぁ気持ち良いんですこれが。 古着屋やってみて分かったんですけど、ちゃんと伸びてくれるシワって嬉しいんですよね。 序でにもう一小言、トピックを添えましょう。 手縫いのスナップボタンは雑に扱うと多分すぐ取れちゃいます。 これ丈夫に付け過ぎるとボタン縫い糸の前に生地がやられて修復出来なくなるんですよ。 だからウールフェルトにデニムみたいな打ち込みボタンなんてめちゃくちゃリスキー。 ボタン付けがヤワな服にはそんな背景もあるんです。 ボタン付けの強さまでもデザインです。 Made in ITALY サイズ表記S 肩幅:37 身幅:42 着丈:52 袖丈:64 内タグは耐久値の限界です。 今から表面がポロポロ剥離します。 その前に最優先で撮り残しておきました。
-
VALENTINO GARAVANI & Ms.DEANNA Minimal Cut Airy Cashmere Knit VE
¥27,000($171.05)
これもカットソー感覚で並べるスキニーニット。 Miss DEANNA女史が携わったニット特化ライン『VALENTINO LES TRICOTS』より、極薄カシミヤニットのベストです。 マネキンの肌の色味と同化し過ぎていますね。 ノーブルという言葉より更にノーブルなニュアンスホワイト。 作られていない白ってこんな感じでしょうか。 透明なんだけどちゃんと手触りのある、筆舌に尽くせないラグジュアリー。 ここで言うラグジュアリーには既に“静謐”の意が含まれています。 80年代の狂乱パーティ、その熱りが冷めたearly1990sのソフト・エレガンス、どちらの時代/価値観でも巧みなポジショニングでハイメゾンとしての地位を掴み続けてきたのがVALENTINOです。 こうも各時代で一貫してハイスコアを叩き出し続けられているメゾンってのは、意外と少ないと思いますよ。 PRADAに……… ………ちょっと今思い付きませんが、まぁ、片手があれば数え足りるのでしょう。 今回近い時期のLES TRICOTをもう1着リリースするのですが、もう作風の振り幅が凄過ぎる。 あらゆる語彙で対応するMs.DEANNAも凄いけど、GARAVANIの根本的な地力が垣間見えるクリエイションです。 一枚で使うってなると中々難しいのですが、コンパクトなジャケットが使いたくなる昨今、コンパクトなインナーに最高峰の選択肢を与えてくれるのはDEANNAですよね。 コンパクトで清潔感のあるフィット、アクセントを置きたいウエストポイントを邪魔しない丈感、どれも非常に現代的ではないでしょうか。 Made in ITALY サイズ表記40 肩幅:30 身幅:37 着丈:48 中に本を開いて撮っています。 透け感の参考材料になさってください。
-
90-2000's DICKIES Flannels_Lining Worn_Out Chore Coat
¥15,500($98.20)
着古しソフトアイボリーの特大チョア。 ヴィンテージ呼ばわりするにはまだ全然若い、普通のディッキーズ。 ホワイトに近いアイボリーのコットンドリルと、ネイビーコーデュロイの襟。 そしてXLの特大サイジング。 おおよそ何方でもオーバーサイズで楽しめます。 めんどくさい事考えたくないな〜って日にラフに羽織ってもカッコ良いし、めんどくさい合わせしちゃったな〜って日のラストピースとして羽織るのも、程良く力抜けてくれて最高。 etrakでの使い方は言わずもがな後者。 カーハートじゃちょっとカッコ付けすぎちゃう時に胸のDickiesロゴが大変ありがたいのです。 ちなみに裏面のフランネルライナーも良い色ですよ。 ホワイトベースに青系のチェック。 雑に着流して裏地がハラリ見えた時まで良い感じ。 「お洒落」ってより「良い感じ」です。 こういう威圧感ゼロの着古し白チョア、お探しだった方地味に多いんじゃないですか? Made in - サイズ表記XXXL 肩幅:60 身幅:77 着丈:79 袖丈:65 裄丈:99 品タグはホワイトアウトして解読不可
-
c2000's JOHN SMEDLEY W_Zip Cotton Knit Small Parka
¥24,000($152.05)
スメドレーのコットンニットパーカー。 中にはスキニーフィットの肌着くらいしか挟めないコンパクトなフィット。 こんな服、どんなサイズ感であろうと大好きなんですが、最近はこの極端なスモールサイズに新鮮な魅力を感じています。 そうなると「ダブルジップ」ってほぼ必須条件になってきます。 ウエストからヒップへのくびれに合わせて開いてアジャストさせたり、あえて閉めたまんまクッションさせたり。 スメドレーはここで最高水準のジップを使ってくれていますし、ニット本体のクオリティも文句無し。 文句無しって何を偉そうに。 賛辞しかございません。 フードが結構コンパクトです。 ここがいちばんのビジュアルポイントかも知れませんね。 PRADAの水泳帽みたいな新しい美意識に通ずるところがあります。 あそこまでラディカルには走れないのですが、こんな浅い被り方にキャッチーなアイウェア……なんて、お洒落だと思いますよ。 攻めたい時は被って、攻めたくない時は被らなくていい。 僕みたいなビビり屋からすると、選べるのが超ありがたいです。 Made in ENGLAND riri_Zips サイズ表記XS 肩幅:35 身幅:41 着丈:54 袖丈:58
-
c2000's ARMANI CLZ. Ripples_Kitting Fuchsia Pink Mini Tee
¥9,000($57.02)
ピチTeeという呼び方ちょっとヤンチャ過ぎて気恥しいのですが、etrak的にやるなら それはフルニット。 Tシャツの形をしてますが半袖ニットという呼び方に近い気がします。 ニット×ニットのレイヤードで楽しむのならこれくらい派手な色も楽しい。 感覚的には薄いニットのセルフ・アンサンブルの材料としてご紹介してる感じです。 ランダムなリプル模様が可愛いですよね。 “Tシャツというアイテムにこのアプローチ” ってのが重要です。 完全に主観の感想文なんですが、このビジュアルはまるで保管をミスってシワシワになってしまったカットソーみたい。 ミスってアイロン跡が付いちゃった……とかだと少しくどいんですが、これくらいのバランスは上手いな〜と思います。 ミスから生まれるデザインに「着用者の存在」を匂わせるセンス。 個々人のパーソナリティに注視する潮流に上手く再マッチしてますよね。 当時の作り手はそんな事全然想定してないと思いますが。 兎も角、これでパキったフューシャピンクにも仄かに侘び寂びが混ざって、気持ち使い易くなってます。 当たり前のように凄い素材使ってて肌触りが素晴らしいってのも、流石ARMANIですよね。嬉しいポイント。 最近グレーのボトムスの取り扱いに更に注力しているのですが、そうなるとこんな色味も余裕で使えるようになってきたんです。 更にグレーとかネイビーで面積削ってやると上手く馴染みますよ。 参考材料の一つになりますと幸いです。 Made in サイズ表記42 肩幅:34 身幅:38 着丈:52 袖丈:17
-
m90's A.P.C. Minimam Design Navy Track Top
¥16,000($101.36)
SOLD OUT
服は「何か」でなくてはならなかった時代に、「何か」じゃなくて良いんだよ〜と、背景や所属からの脱却を提示したJ.Touitouのミニマリスム。 お洒落なツカミに憧れてギリギリまで端折りましたが、伝わっていなければ恥ずかしいのでちゃんと書きます。 「トラックトップ」って「運動服」ですよね。 この時点で「何か」になっています。 そうじゃなくていい、洋服の後ろに連綿と紡がれてきた歴史や文脈から隔絶されていい、という透明の肯定。 まぁ、それすらこのミレニアムを象徴する価値観としてファッションの歴史の1ページになっていくのがファッションシステムの強靭なる皮肉。 このモデルは「トラックトップ」の「トラックトップたる要素」を徹底的に削ぎ落としたデザイン。 例えば「所属」。 チーム名とか、企業名とか、ブランドロゴとか、スポーツの世界に必ず付き纏う記号の撤廃。 コレだけで随分印象が変わります。 ついでにポケットもありません。 あるのは、身頃と袖とファスナーのみ。 (あとハイネックか) ここまで足し算を我慢出来る作り手なかなかいないんじゃないかな。 完全なる無味無臭になるかと思われたところ、「そういう服あるよね」「そういう系好きだわ」が待ち構えてるのが2020年代。 “無味無臭の味”ってのが確かに存在する訳です。 洋服の最低単位に位置するミニマム。 「「こんなの」が今欲しいんだよな〜」の感覚のもとフックアップしている、意外と少ないオールドレンジ。 Made in FRANCE riri_Zip サイズ表記2 肩幅:44 身幅:49 着丈:61 袖丈:66
-
90's COPPERWHEAT BLUNDELL Minimal Cut Navy Nylon Officer SH
¥25,500($161.55)
SOLD OUT
ナイロン・オックスと思いきやナイロン・グログラン。 オフィサーシャツにグログラン?! グログランってのは横方向に細かな畝を敷き詰めたテキスタイル。 これでシャツが作られることは非常に稀です。 手触りや滑らかな落ち感は ソフトに仕上げた薄手のナイロンオックスと似たような感じ。 コシがあるけどトロリ滑らか。 あんまり有名な生地ではありませんが、誰かの誕生日を祝ったことのある方は既に触れていますよ。 たまに横方向に細かく畝が詰まったテープリボンがありますでしょう。アレがグログランです。 Lanvinとかもこういうの上手く使います。 どちらかと言うとフェミニンなムードに寄せたデザインで使われることの多い生地なので、これを世紀末ミニマルに持ってくるコッパーウィートは滅茶苦茶センス良い。 あぁこの時代のミニマルね…と食傷気味の数奇者諸賢にもちょっと待ったと言える珍しいポジショニング。 袖口の明き仕様も非常にユニークな作り方をしていますね。 あえて目立たないよう作っていますが、通常の剣ボロを思い出すとこのユニークさは際立ちます。 縫い代を割って両岸にステッチで抑える構造。 このステッチのライン取りが不可思議。 過去の古着の中にサンプリングソースがあるのか、はたまた 製図の構築過程でたまたま発見した構造美を見逃さずとっ捕まえたか……。 背面のヨークに関しましても、コートみたいに一枚追加で重ねてるんですよね。 勿論、こんなのシャツでは普通やりません。 袖もテーラードジャケットみたいな2枚袖製図ですし。 こうしたミニマルなビジュアルのコンパクトなメンズシャツに趣味の良いエスプリとメラメラ燃えるような創意が掛け合わさってるケースって珍しいと思います。 このレーベルだから……って贔屓目も正直無いとは言えませんが、タグ無くともこれはテンション上がりますよね。 ルーズなシャツファッションに飽きた方は是非。 ユニセックスでお薦めです。 Made in ITALY サイズ表記S 肩幅:43 身幅:54 着丈:69 袖丈:59.5
-
c80's RAMOWEAR by A.M.B. Ribbons_Front Wide Body Overcoat
¥67,000($424.46)
Paris6の一人、A.M.BERETTAがデザイナーを勤めていたコート専業レーベル、RAMOWEARのフランスオリジナル。 推定80年代の個体。 このレンジのタグには、フランス製を前提として、ベレッタ氏の名がそのまま入っているものと、そうでないものが入り混じっています。 本品は後者。 女史が関わっているのか、正確なリファレンスは取れていませんが、同レーベルの作風の遷移を見る限り、十中八九女史によるデザインと推定しています。 その特徴は、重たい生地でも惜しみなく特大分量で使うドレープ感覚と、新しいカッティングの追求にあります。 ミドルウエイトのウール生地は、フラノとするかメルトンとするか微妙なところ。 それをドカンと、70オーバーの身幅で設計。 前は打ち合わせの深いダブルブレストですが、それを留めるのは首元のリボン2本のみ。 つまり豪放なまでに広く設計されたルーズボディは、人の歩くまま、風の吹くまま、大きく優雅にドロリドロリと靡き踊るわけです。 そして、この手のパリっぽさを強調したオーバーコートには必ずフードがあって欲しい。 被る被らないじゃない。 記号として、様式として、あって欲しい。 華やかなシルクスカーフとレイヤードなんかして。 基本的には淑女に向けた最高の洋服。 しかしサイズと雰囲気が合えば、男性でも美しく御着用いただけます。 Made in FRANCE サイズ表記2 肩幅:52 身幅:75 着丈:101 袖丈:56 裄丈:84
-
c80's COURRÉGES One_Piece Knitting Body Long Cardigan
¥39,000($247.07)
本国製造の超貴重なオリジナル・クレージュ。 これだけ物流や古着文化が発展した今も、日本にオリジナルの個体は殆ど入って来ていません。 とても良い古着屋さんで稀に見かける程度ですね。 この時期のクレージュが得意としていたニットウェア。 コンパクトなトップスなんかは見慣れた方もいらっしゃるかも。 でも、こんなロング丈のカーディガンは中々珍しいのではありませんか? このニット、脇線(サイドシーム)が無いんです。全くの丸胴。 アームホールや肩線は縫われているのでホールガーメントとはまた違いますが、このボリュームの身頃が一枚ボディで編まれている事実はかなりのイレギュラー。 裾端で一周、端から端まで150cmオーバーですからね。 こんなのドカンと靡かせたいです。 あぁ、そうそうフロントはボタン無しの完全なるオープンフロントですから、歩くと必然的に靡くんでした。 右前とか左前とかも無いです。 オールド・クレージュなんて女性の特権でしたが、この個体は男女問わずお楽しみいただけるんじゃないかな。 ちなみにボタン無いついでに、ポケットも片方しか無いのです。 後から手を加えたとかじゃなく、最初からですよ。 ガウンとかのラウンジウェアをイメージしてるのかな? あの手の服にはポケットがあまり要りませんからね。 そうであるとすれば、そうした景気の良い服をお得意のニット/お得意のインパクトカラーで 作り替えたサンプリング・デザインなんて解釈も出来そう。 意外と古着の白Teeとかも合いそうですよ。 Made in FRANCE サイズ表記B 肩幅:65 身幅:59 着丈:106 袖丈:49 裄丈:85
-
c80's GREAT ESCAPES (EU) Fancy_Acid Velours Asymmetry Track JKT
¥21,000($133.04)
ユーロの珍品。 ふわふわした可愛い色味とフワフワした可愛いテキスタイル。 水色のベロアと淡いパープルのベロアのコンビ。 80's レトロの享楽もここまでいけば逆に青文字系です。 あらゆるチープな水準での模倣の連鎖に巻き込まれたテイストな訳ですが、これがユーロ製造のオーセンティックなメンズ企画のオールド・アクティブウェア、カジュアルな服にもLAMPOジップを当たり前に使う水準のメーカーが縫い上げた……ともなれば、その稀少性は伝わりますでしょう。 このフワフワしたベロア達は右半身シームを隠すアシンメトリーなオリジナルテープのトリミングと剛健なメタルファスナーによってピリッと引き締められます。 こんなビジュアル、今なら漸く新しいエキゾチックとして楽しめるのではないでしょうか。 そのための舞台(つまり服としてのクオリティ)はこれでもかってくらいに整えられています。 ドレスシャツやスラックスにスウェットやパーカーなんて生温い。 コントラストの切れ味はこうしたニューエッセンスで研ぎ続けてなんぼです。 Made in - LAMPO_Zip サイズ表記- 肩幅:56 身幅:66 着丈:67 袖丈:62
-
c90's KENZO HOMME (FR) 5_Tucks_Cuff Design B.D. SH
¥18,000($114.03)
KENZO HOMMEのフランスオリジナル。 この時代のこのレーベルにおいては、日本のライセンス企画も個人的にかなり好きでして、総意的な素材設計と日常使いし易いイメージバランスがちょうど良いんですよね。 で、フランスオリジナルは、その“日常使いし易いイメージバランス”って所が無くなってます。 気楽なデイリーウェアじゃなくピリッと緊張感のあるドレステイスト。 もっと丁寧に書くと、デイリーはデイリーでもパリのデイリーだから根本的にドレステイストの残り香がタップリ散りばめられてるって感じ。 日本の方はその土壌があまり無い日本でもちゃんと着易くなるようアジャストさせてる感じ。 最近やっとこのムード使えるようになってきましたよ。 苦手だったけど、良さを痛感し過ぎて 手を出さない訳にはいかなくなってきた。 ビシッとした芯材設計を前提とした存在感のある襟とカフス。 右カフスにはシグネチャー刺繍が同色糸でさり気無く入ってます。 大きめのシャツなので、袖長めに着てカフスだけ見せる……なんて着方も視野に入って来ましょうが、この刺繍があるだけで説得力が1.5倍くらいになります。 そして文字ではなく製図にもシグネチャー・ディテールがあります。 ご存知でしょうか、袖口カフスにて大量に畳まれた多重タックデザイン。 この丁寧に調節されたエレガンス、KENZOのお家芸です。 こうしたフレンチ・ドレスの骨組みを根底に、KENZOらしい軽妙な色彩設計も現在。 サイズ表記もしっかりドレスシャツのサイズ規格です。 この上からブレザーやブルゾンを羽織るだけで完成するバランス。 フレンチ・プレッピーの構成材料として非常に優秀。 カジュアルなスタイリングを引き締める何かが欲しい時、ブラックに頼らずともこうした服の“空気感”で引き締めることが出来ます。 逆に言えば、こういう服があるとペールトーンのファッションにも更に奥行きと立体感が出てくるということ。 確証は無いけど恐らく本人期の晩期くらいのデザイン。 なんで日本人デザイナーがコレをやれるのか、知れば知るほど畏敬の念は増すばかり。 ディテールや付属品みたいな枝葉じゃなくファッションの根幹的な部分から理解して組み立てることが出来る作り手の服。 こういう服って感覚言語派の人同士で共有されがちだから、こうして文字になることが少ないですよね。 Made in FRANCE サイズ表記41/16 L~XLくらい 肩幅:55 身幅:63 着丈:85 袖丈:62 現地タグ曰くフランス製/ライカタグ曰くモロッコ製。 Fabriqueの誤読とみて現地タグの方を優先してます。
-
1980's DANIEL HECHTER (EU) Yellow Soft_Suede Leather JKT
¥81,000($513.15)
現代ファッションの礎であるプレタポルテの黎明、そのリアルタイムを本場パリで第一線のファッションデザイナーとして迎えたのがD.HECHTERその人です。 鮮やかな色彩感覚と活動的なライフスタイル・デザインでパリの華やかなイメージを作り上げた立役者の一人。 ハイエンドな素材選定のまま、若々しいストリート感覚(当時比)で作られた作品は現代に通ずるユーティリティがありながら、現代からは届かないような享楽の香りに満ちています。 このレザージャケットなんて正しく。 トロトロのスエードレザーでのスポーツジャケット。 推定1980's、ユーロ圏で作られたオリジナル・ヴィンテージ。 恐らくフランス製造だと思うのですが、判断材料足りず断定出来ず。 さて、ライセンスビジネスを広く展開したレーベルであるからこそ、このオリジナルレンジは極めて稀少です。 コンサバティブ(現代比)な雛型に こうも鮮やかなイエローを宛てがう仕事こそ、このデザイナーらしさ。 これに細身の黒スラックスを合わせるだけで軽妙なパリジャン・スタイルが完成すること、ご想像に難くないはず。 ウェアファーラーorスクエアシェイプのサングラスも忘れずに。 さあ、問題はイエローという色味とスエードレザーという素材です。 どちらも極めて汚れ易い……もとい、汚れが目立ち易い&素材表面の陰影が汚れに見え易い 色味/素材 なのです。 メタな事言うと古着屋が絶対扱いたくない服。 それがこんな綺麗なコンディションで現代まで残ってくれていたということ、これは他の様々なヴィンテージに比べて更に特別な意味を持ちます。 全体的に軽い着用感と、ポケットフラップに少しクセが残ってる程度。 勿論今すぐお楽しみいただけるコンディション。 ※服の内部にペラペラの肩パッドが落ちてたのでそれだけ切除してます。 平たい持ち手の古いririジップを開けるとチェストライン以降のみに配置されたストームフラップ。 これはタイドアップしたシャツスタイルの時にフラップが邪魔をしないようにしたのかな? 想像でしかありませんが、このデザイナーはそういうタイプの人です。 こういう背景踏まえた上で、今どう着ましょうか。 華やかなのにオーセンティック。 パリっぽいアティテュードもやりたいし、服のパワーも尊重したい。 これを着る時のテンションってルンルンじゃないですか。 そうさせるだけの 色彩の持つ根本的な魔力とか楽しみを前提に、今っぽい力の抜き方/重ね方、大切にしていきたいなと思う所存です。 そういう時、重たい生地のショーツとか楽しいですよ。 大人にこそやって欲しいプレイフル・レザースタイル。 Made in - riri_Zip / Fiocchi_Button サイズ表記50 肩幅:56 身幅:63 着丈:67 袖丈:58
-
1990's BARNEYS NEWYORK (US) Hazy Green Plaid Tab_Collar SH
¥14,000($88.69)
SOLD OUT
変な色のタブカラーシャツ。 ホワイトベースじゃちょっと物足りないような時に使ってください。 タブカラーみたいな飛び道具使っといて色味も物足りないよ〜なんて中々無いタイミングかとは思いますが、そもぞタブカラー選ぶ方だと心当たりが ありそう。 僕はある。 90年代のオールドバーニーズでUS生産って意外と見かけません。 USのレーベルなのに。 僕がユーロの方を重点的に追っかけてるからってのも あるのかも知れないけれど、これも非常に良い服です。 タブカラー使うようなキザなドレスアップ文化がアメリカですね。 あとは肩幅に比べて身幅をかなり広く取ったサイジングもアメリカっぽいなぁと思ったけれど、どうなのでしょう、ユーロもこの時代は割とそうかも……。 とりあえず当時の日本のバーニーズとは毛色が違います。 細かいチェックパターンって「よく見るとこんな配色だったの?!」現象、よくありますよね。 この生地はペールグリーンに白/茶色/ベージュの極細格子です。 これが遠くで見ると円やかに濁り合ってミルキーなミントグリーンになる訳です。 このシャツの武器は兎に角高い汎用性。 何にでも合うくせに物足りなくない、首元のユニークポイントでちゃんと味のするミドルレイヤー・スパイス。 Made in USA サイズ表記16/33 肩幅:49 身幅:65 着丈:81 袖丈:62 襟折れ線に薄汚れあり
-
c90's ANDE (EU) Cold_Green Zip Up Fleece Vest
¥23,500($148.88)
ユーロ圏のマイナーレーベル。 マイナーレーベルってのは結局取り扱う人間が不勉強で知らないだけの可能性もありますから難しいところですが。 そもそもこの「ANDE」という名前が合ってるのかも分かりません。 タグデザインのグラフィックも実は文字で「○ANDE」なのかも知れない。 だとしたら SANDE ? TANDE ? ……これくらいの解像度です。 サイズ感とビジュアルとririジップだけで選びました。 でもこの手の服でこのriri連打はロマンの泉。 中々無いでしょう。 ファッションとしてアウトドアムードを取り入れてるハイレーベル以外では。 シンプルなハイネック&ノースリーブのバランスに美しいジップ配置。 モノクロにして胸ロゴを無くすとagnes b.みたいですね。 でも恐らく誰も知らないこのロゴならあって良いでしょ。 アウトドアなのかファッションなのか、又はその中間地点なのか、全方向を仄めかす絶妙なモスグリーンも良い。 アームホールも結構大きいので色んなものの上から重ねてみてください。 テーラードジャケットとか、綺麗なコートとか、同系色のフリースとか。 あとはルーズなセーターに重ねて裾を絞って擬似ボマージャケットを作るのも楽しいですよ。 Made in - (IT?) riri_Zips サイズ表記L 肩幅:50 身幅:64 着丈:68
-
80-90's DONNA KARAN Oversized Soft Construct Tailored JKT
¥27,000($171.05)
DKNYじゃなくてシグネチャーの方。 イタリア製造の構築的なテーラードジャケット。 浅いブラックに凝った織り柄で仄かなコントラストを付けたテキスタイルデザイン。 (浅いブラックだからコントラストを付ける意味というか余白が生まれる訳です) ここにしっかり肩パッドを入れて厚みを足し、更に肩幅自体もちょっと大きめに製図。 テーラードジャケットに根本的な余裕を設計する美意識。 こうした要素は言わずもがなG.ARMANIがデザインしたファッション観。 所謂“ソフト・スーツ”の文脈。 そんな訳でこのジャケットもアンコンに寄っているのかと思いきや全然違う。 表面上でソフィスティケートは踏襲しつつ、テーラードジャケットとしての構築は至ってオーセンティック。 胸増し芯を中心に手仕事と芯地をたっぷり重ねて作られるのは、人体が入っていない時でもその残像が見えるような立体感。 「遊び」でテーラードジャケットのオーバーサイズをやるなら、これくらい説得力のある個体に任せたい。 地力以上の遊び心は服を滅ぼしますが、この服は確固たる地力の上で遊んでるから安心して見ていられる。 「ハイブランド」は「デザイナーズ」足り得るが「デザイナーズ」が「ハイブランド」足り得る訳ではないってのはこういう所。 ベースは段返りの3B仕様で、トップボタンまで丁寧に作られています。 4Bにも5Bにも出来ますが、芯地が割としっかりしてるのであまり推奨しません。 ARMANIにも言えることですが、この手のウールテーラードで無傷のグッドコンディションって意外と貴重です。 だからって恐縮し過ぎず、ジャケット丸ごと自分の栄養にするつもりで自由に楽しく合わせて欲しい一着。 Made in ITALY サイズ表記40/46 肩幅:52 身幅:61 着丈:81 袖丈:67 最初から緩めのフィッティング想定で作ららている服なので、この寸法で恐らくLくらい。
-
c90's WIM NEELS Actionable_Cut Moleskin Safari JKT
¥36,000($228.07)
SOLD OUT
ウィムニールス流のサファリジャケット。 定番品をツイストして「ありそうで無かった服」にする……というのは、現代ではすっかり普及したデザインフロー。 しかし現代から過去を見渡しても、ここの服ほどそのツイストのセンスが良いものは中々無い。 先ずは前立て。 腰の途中でわざと終わる中途半端な丈感。 中途半端にすることで下端の鋭いアウトラインに視線を誘導してます。 そして可動域のための諸ディテール。 ちゃんと開くアクションプリーツと、2枚構成の立体的なピボットスリーブ。 特に後者のユニークなガゼットワークはWIM NEELSのメンズジャケットでしばしば頻出するアイコニック・ディテール。 (この服以外にもご用意があります乞うご期待) さあ、これらだけじゃあ物足りません。 ここまでは普通の服でも まぁあり得るアイデアです。 最後のディテールデザインはWIM NEELSの性格というか美的感覚を如実に表しているよな〜と個人的には膝を叩いたポイント。 エルボーパッチです。 パッチもステッチも完全同色、目立たせる気ゼロの特大菱形エルボーパッチ。 これは半数くらいの方が「言われなきゃ気付かなかった」と思われるんじゃないでしょうか。 パーツとしての面積はかなり大きいのに、存在感は非常に薄い。 オーセンティックな雛型にほんの少しずつにじり寄ってくる違和感。 なんか違う。どこかおかしい。認識している箇所以外に何か要因が……… なんて、そんなじわじわ来るタイプのエスプリが外袖の大部分を覆っています。 (多分大きいから逆に気付かないんだろうな) 生地はコヨーテカラーの肉厚コットンモールスキン。 古着好きの琴線を掻き鳴らしながらアントワープ仕込みのミニマル・リミックスは駆けてゆきます。 多分デザイナー本人も相当古着好きなんじゃなかろうか。 ↑憶測だけで言ってます。 Made in ITALY サイズ表記46 肩幅:46.5 身幅:52 着丈:74 袖丈:60
-
c90's MR.DONALD (IT) Flowers Line Pattern Viscose SH
¥16,500($104.53)
フランスの良家の子息が着てそうなイメージ。 オーバーサイズの黒レーヨンボディに品の良い小花柄を陳列したバンドカラーシャツ。 (素材表記が無いけど十中八九レーヨン) 金髪の癖っ毛を短く切り揃えた痩身のナイスガイが浮かびますね。 クレープほどではないものの、少しシボを持たせたようなオーガニックな生地目。 この生地でレディースのブラウス……とかなら沢山(ってほどでもないにせよ)出てきますね。 これでメンズ、しかもXLってのが素晴らしいと思います。 生地のムードも、それをメンズでやる感覚も、オブラートに包まず言うとLanvinっぽい。 あぁもう一点、忘れてました。 これで持ち出し延長付きの小振りなバンドカラーという仕様選定、これも最高です。 フレンチ・シックの色香盛り盛り。 一枚でハラリ羽織るスタイルから、カーディガン感覚でTeeとブルゾンの間に挟むシチュエーションまで、想定し得るコーディネートの全てがカッコ良い。 是非ブレザーやサファリジャケットで。 これでフランス製じゃないというオチまで含めて、古着というシステムの面白さが詰まってます。 Made in ITALY サイズ表記XL 肩幅:58 身幅:68 着丈:83 袖丈:64
-
c90-e00's GIORGIO ARMANI CLZ. Industrial_Blue Snap_Down SH
¥15,000($95.03)
SOLD OUT
インテリ臭が半端じゃない。 しかも嫌味ったらしいインテリじゃなく柔和で性格も良さそうなのが尚更嫌味ったらしい。 2000年代の展覧会や企画展のキュレーターが着てそうじゃないですか。 まだまだ秋は来ないというのに汗の一つもかかず長袖のシャツを着て、余裕綽々で資料の最終確認をしてる。 圧が強いわけではないけどずっとメンタルが安定していて、誰にでも優しい。 良い人だ!文句無く! ええ、そりゃもう途轍も無く偏見と想像だけで喋ってます。 ARMANIの服なんてそうなんです。 ディテールじゃなくてイメージ。 いや、イメージのディテールです。 その解像度、その角度と確度。 それを作るために様々な趣向を作り手は凝らす。 その趣向の一つにパターンワークやディテールアイデアがあるのです。 そして、そんな一芸に頼らずとも 時代へのアンサーのクオリティだけでイメージを組み上げるのがこの人。 それに長けているデザイナーだけが、様々なブランチを広げて尚成功出来るのでしょう。 その上で紹介させてください。 この時代のC.I.T.社製のアルマーニのシャツには服好き必見のキーディテールが隠されています。 袖口のタックにご注目。 一枚構成の袖は基本的に袖底の1番下部分にシームを配置しますよね。 その袖底シームを隠すようにタックを畳んでいるのです。 シームを少しでも隠すという、洋服の根本的な美意識の展開はこんな所にこんな形で存在し得るのです。 こんなことしてるシャツは 探すと本当に無い。 (C.I.T.社のシャツならこの発想の転用でこのディテールを使ってるシャツが稀にある) こんなさり気なさというか、アイデアを誇示しない態度も、ARMANIの好きな所です。 (隠してるのにフックアップしてごめんなさい) 袖口のボタンが割れていたのでスペアを宛てがって補填しています。 でも片方は数ミリだけ小さいです。 厚みのあるボタンなので実用に特段不便しませんが、一応ご留意ください。 Mame in ITALY サイズ表記 肩幅:46 身幅:57 着丈:81 袖丈:64.5
-
c90's OXBOW Back Graphic Printed Boxy JKT
¥40,000($253.41)
90's前半頃のナイロンジャケット。 Oxbow定番の形。 一般的にイメージされるコーチジャケット類とは全然違う、コシがあって柔らかいソフトオックス。 ナイロン100%との表記がギリギリ読めます。 この柔らかさに呼応するように、色味も柔らか。 何色って表現すれば良いのか分かりませんが、ミルキーでふわふわしたブルー。 服の色ってやっぱり難しいなと思う瞬間です。 この世の色の数も多いですが、それらが無限に存在する生地それぞれの表情と掛け算されると、本当に無限も無限……。 簡潔に定義すれば「青いジャケット」で済みますが、全く同じ色のジャケットは見たことがありません。 さて、裏地にはスポーティなメッシュ生地が使われています。 これはサーフウェアレーベルであるOxbowのDNAが出ている箇所かな。 海から上がってシャワーを浴びて、その先に羽織るシチュエーションもあるのかもしれませんから、乾きやすく、肌触りの軽快なメッシュも妥当なチョイスですよね。 内胸には、ベルクロで厳重に開閉するパッチポケット。 これ上の辺が一辺丸ごとベルクロです。 とても厳重。 何か、お金や鍵なんかの貴重品を入れていたのかな。 両腰の外ポケットもベルクロ開閉ですし、ある程度以上にはアクティブシーンでの使用を想定されていたんじゃないでしょうか。 ちゃんとルーツのある服は、ポケットの仕様一つとっても、理由や推測が付きもの。 背面にドカンと鎮座する奇天烈なグラフィックも、それがカスカスに掠れているのにも、ちゃんと物語があるのです。 Made in - (FRANCE?) サイズ表記L 肩幅:70 身幅:70 着丈:83 袖丈:59 裄丈:94 程よく草臥れたちょいボロ。 ロゴ周りの細々した汚れにご注意。 でもドローコードまで完璧に残ってます。
-
1980's EURO VINTAGE Tired_Surface Boxy White SW
¥12,500($79.19)
本当に箱みたいなボックスシルエット。 肩幅/身幅/着丈がほぼ同寸。 とことんリラクシングなユーロスウェット。 80sユーロこうでなくっちゃ。 これで動物モチーフってのがまた良い。 なんかお金持ち感出てて可愛い。 アイルランドみたいな配色のラインデザインも目を惹きます。 意外とこの感じのグラフィックって無いんですよね。 なんか良くある定型に当て嵌まってなくて、それが良い。 なになに DERBY INTERNATIONAL CANADIAN CLUB カナディアン・クラブか……。 そりゃウイスキーの銘柄として有名なんですが、一応、そのまんまカナダ人の集まり(コミュニティ)としての意味も勿論あるそうです。 DERBYってことで競馬でしょう。 酒か、競馬クラブか、う〜んどっちもありそう。 明確に決められそうにない。 その中途半端さに助けられたりします。 意味が決まっちゃうと、「そういう服」として着なきゃいけませんからね。 不定の良さってあります。 そうなると、ビジュアルのみを純粋に楽しみやすくなったりしますよね。 ホワイトのボディにバランス良いアクセント配色と、各所リブで微妙に色調変えてアイボリーにしてるの可愛い! と、ストレートに思える。 Made in - (EU?) サイズ表記- 肩幅:65 身幅:65 着丈:63 袖丈:55 裄丈:90
日本国内送料無料
