洋服解読所
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1990's BARNEYS NEWYORK × ALLEGRI Crazy-Construct Design Airy Chesterfield CO
¥65,000
アレグリ社が独自開発したTechnosilkで仕立てられたチェスターコート。 テクノシルク、と言うだけあって、非常にシルクっぽい有機的な光沢。 実際使われているのは72%のレーヨンと28%のポリエステルです。 実際触った感じシルクっぽいんですが、シルクより幾分重たさ?みたいなものを感じます。 実際とっても軽いんですけれどね。 さぁ、IGのリール動画でお話しした事と重複してしまいますが、このコートの独創性について少し紹介します。 先ずこのコートは、ラペルと上襟が地続きで製図されています。 テーラードジャケットやチェスターコートに見られる折り返し式の襟は、ラペルと上襟の接続縫製(及び製図)によって、折り返しのための張力を得てロールしています。 それを無視して尚 綺麗にラペルが返るよう計算された、非常に腕の良いパターンメイキング。 (学生の頃 僕もトライしましたが上手くいきませんでした) こういう、常識破りの「地続き癒着系」パターンメイクはカッコ良いけど裁断効率が落ちます。 *パターンが変な形になるから効率良く布に嵌め込むのが難しくなって、パーツ裁断の時に布屑になってしまう無駄部分が生まれやすいのです……。 で、その裁断効率を取り戻すかのように、フロントには切り替え線が入ります。 それが身頃裏面に配置される「身返し」のラインをトレースするようなフロントライン。 ここは普通裏面の身返しにおける端線を縫い叩く際にステッチが走る箇所なんですが、その「先入観そのもの」にシームを隠し込むデザイン。 セオリーを分かっている人ほど、ここのシームに気付けない。(実際気付くけど) そのシームに挟み込むように、各部ポケットの横線を巻き込んで縫製していますね。 一つの縫い目で2つ以上の効果。効率的というか省エネというか。 さて裏面に話が移りまして、やはり裏面にも両方の胸にポケットが付きます。 この頃のユーロアレグリ、4つポケットへの執着じみた拘りを感じます。 結構4つポケット固定の個体、多いんですよ。 この胸ポケットの作り方が凄い。 ポケットフラップが裏面のフロントヨークと地続きになってる。 オモテでも地続きのカッティングエッジがありましたが、裏面でも遊び心に満ちた地続きカット。 その手があったか!と膝を打つアイデア。 そしてこのヨーク縫製に際して、アームホールに縫い代が集まるわけですが……、ここでの縫い代の重ね順も素晴らしい。 綺麗にパイピングした縫い代端を更に覆い隠すように被さるヨークセクション。 思い付いたら実現は出来るんでしょうけれど、こんな細かいところにまでウィットが張り巡らされた服は現代じゃなかなか無い。 本当に服が好きな人間が作ってる服です。 サイズは44です。 メンズのSくらいですから、サイズ合う方はお見逃しなく。 Made in ITALY サイズ表記44 肩幅:54 身幅:66 着丈:113 袖丈:56.5 裄丈:85
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c1990's KRIZIA UOMO Cashmere × Linen Airy Oversized KN
¥36,000
ペルージャの名門ニット工場「HEMMOND社」製造のスペシャルニット。 ここは昔のDolce&Gabbana、Valentino、D.Bikkembergsなどなど様々なハイエンド・デザイナーズレーベルのニットを請け負ってきました。 KRIZIAもそのパートナーのひとつ。 KRIZIAのニットと言えばMiss Deannaのニッティングに注目が集まります。 そこに関しては無理もありませんね、Martin Margiela神格化の影響です。 これまでのETRAKのKRIZIAのラインナップを見ていただくと伝わるかもしれませんが、Miss Deannaと同じくらい、このHemmond社のニットウェアも偏愛しております。 特にこのニットウェアメーカーのニットに関しては、ネームバリューよりも完成品の魅力先行で集めた結果、ここが作ってる個体が多いな……という順番。 ニットウェアってオンラインで注文するのが難しいカテゴリの筆頭ですから、言葉や写真なんかのツールでは魅力を伝えきれないのが歯痒いところ。 このニットウェアなんてその最たる例でしょう。 リネン×カシミヤの極めてユニークな素材選定。 真夏のラグジュアリーと真冬のラグジュアリーの衝突。 どんな手触りになるのか、文字や写真では中々伝わらなさそう。 取り急ぎ持ち合わせている言葉で翻訳するなら、リネンの清涼感とカシミヤの柔らかさの融合です。 リネンの荒々しい手触りはカシミヤが見事に包み込んで極限まで柔らかくしているし、リネンが混ざることでカシミヤ素材だけでは到達出来ない領域の軽やかさを獲得しています。 カシミヤってのがそもそも軽やかな素材なんですが、その限界値を更新するような作品。 これなら夏でも使えそうな気がします。 ビジュアルデザインはearly90'sのムードを象徴するような柔らかい着地。 オーバーサイズ、ドロップショルダー、襟ぐりや裾に配置された長閑なピッチの太幅リブ編み。 (リブ編みの端をロールさせるテクニックは必見) この辺りは同時期のKenzoやDriesと方向性を同じくするような、素朴で優しい男性像。 しかし、他にインパクトのある技巧的なニッティングテクニックを差し込まず素材のクオリティを潔く押し出したディレクションは、KRIZIA UOMOだけの武器であると思います。 Made in ITALY サイズ表記50/L 肩幅:- 身幅:63 着丈:66 袖丈:88
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1980's CdG HOMME Neutral Black Straight Wool Slacks
¥36,000
デカオムのミニマルなウールスラックス。 無駄に余らせないコンパクトなウエストはベルトが無くとも腰骨に引っ掛けやすいサイズ感。 そのコンパクトなウエストから美しく広がるワイドストレートのシルエット。 ○タックから縦方向へストンと伸ばし落とすレッグラインは、あまり裾テーパーを掛けない硬派な設計によってソリッドな印象に着地しています。 これはどちらかと言うと冬用。 ウールフランネル仕立てのしっかりした生地です。 この張りのある生地だからこそ作れるレッグラインの強度。 このバランス感はサマーウールじゃ中々出せない。 暑い時期に無理してお薦めはしませんが、どんなコーディネートにも合う完璧なニュートラルピースです。 何が良いって、ニュートラルだからって“弱い服ではない”というところ。 大人の服としての頼もしい存在感みたいな部分が、飽くなき所有欲をも必ずや充足させてくれましょう。 Made in JAPAN サイズ表記S ウエスト:70 ワタリ:32 股上:30 股下:79 裾幅:20.5 ヒップダーツ付近に細かな傷あり
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1990's BARNEYS NEWYORK × ALLEGRI Heavy Wool Gabardine Army Coat
¥39,000
平置きで撮影すると、意外と横幅のある型紙だったんだな、と吃驚させられる。 それだけ、ハンガーやマネキンに掛けた状態だと布が縦方向に落ちていたのですね。 これは、元ネタで多用されるバックサテンやTCツイルでは中々出せない情緒。 重たいウールギャバジン100%で構成された、ある意味邪道なモッズコートであるからこそ、実際着るまで“どこがデザインなのか分からない”みたいな、ニクい印象の服になるのでしょう。 フロントには几帳面なスクエアポケットが4つ。 広めに設計された身幅はドロリと落ち、新鮮なドレープを描いてくれます。 靡くけどヒラヒラ軽いそれじゃない、ミリタリー立脚ならではの重厚なツラ構えのまま美しく揺れるのです。 左右対称のポケット構成は裏面でも徹底されています。 裏面の胸ポケットも、ちょうど良いサイズが左右両方でセットされています。 裏地の分厚いレーヨンアセテート・サテンも、メンズウェアとしてのクオリティをビシビシ感じて堪らない。 ALLEGRIオリジナルのLAMPOジップやFIOCCHI社製のジャンパーホック、ブラスシンカーの付いたドローコードなど、各部副資材のクオリティにも一切妥協が無い。 ALLEGRI及びBARNEYSに共通するメンズ・ターゲット層を丁寧に見極めて設計された美しきベーシック。 全体にチマチマ小穴があったり、襟周りに軽い汚れは残っておりますが、それが明確なマイナスになるようなヤワな服でもない。 疑いようの無いハイエンド・ピースでありながら、傷も草臥れも魅力としてその身に積み重ねていく様子は、本家モッズコート宛らの魔性。 これから本格的に「古着」として道を進むうえでこうも頼もしいデザイナーズも中々ありません。 普遍性/不変性を武器として組まれたデザインの真髄はユニバサーサリティではなくエターナリティです。 「誰でも使える」ではなく「いつまでも使える」。 そして「使える」というのは「使いたいと思える」という意味です。 悠久のカッコ良さ。 Made in ITALY サイズ表記48 肩幅:55 身幅:70 着丈:87 袖丈:65 すみません、リール動画で46サイズって言ってましたが48でした。 見づらいフォントです。
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c90's KRIZIA UOMO SPORTSWEAR Teddy-Bear Pattern Lightweight Corduroy SH
¥14,000
ふっくらとした畝目の白コーデュロイ。 テディベアの総柄プリントと飴色の釦。 素晴らしいバランスです。 ボーダーでもストライプでも、ドットでも出せないバランス感。 せいぜい90年代くらいのイタリア服なんですが、こういう浅い細畝にポップなプリントが入ってる感じ、トゥルーヴィンテージ・レンジのアメリカ古着を彷彿とさせますよね。 古いだけじゃなくてちゃんと珍しくって、滅茶苦茶高いやつ。 クリッツィアはそこを目指してるレーベルではないので偶然の一致(一致か?)。 ほんのり土臭さ入れつつ、男性らしさみたいな固定観念を飄々と躱す洒落者、って感じのイメージ像。 これもearly90'sに希求された「柔らかさ」を的確に映した洋服の一つです。 肩肘張らず、優しいムードで合わせてみてくださいまし。 古着ならではのガサガサした手触り(イメージの手触りの話)が、形骸化した丁寧な暮らしと程良く距離を取ってくれそう。 その暮らしを確かな自分のものとしてパーソナライズしてくれる、という意味でね。 Made in ITALY サイズ表記M 肩幅:52 身幅:67 着丈:78 袖丈:65 デッドストック品でしたが汚れが多かったのでプロのクリーニング済み。 少し汚れの残る箇所はありますが概ね良好なコンディション。
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c2000's WIM NEELS Olive Wool-Saxony Army Pants
¥27,500
このパンツをこの生地で作り替える、という時点で充分なウィットです。 ウィムニールスの貴重なメンズ個体。 一番似てるのはチェコ軍のアーミーパンツでしょうか。 フロントはフラップ式のポケットとワンタック。 後ろもフラップ式のポケットで、サイドのカーゴポケットを取り去っている所が相違点か。 生地をドレッシーにしている点からも感じますが、ミリタリーの香りを削ぎ過ぎず、しかし小綺麗に着地させるデザインです。 ヒップポケットで炸裂している騙し絵なんて大変ウィムニールスらしいと思います。 実際フラップを開けてもポケットは無く、その内側にシンプルなポケットが隠れてる構造。 ポケット自体の丸っこいシェイプも可愛い。洋ナシみたい。 形は程よい太さでズドンと落ちる、綺麗なセミワイド・ストレートシルエット。 縦に強く伸びる格好良さがあります。 そしてそれは、この滑らかな生地でこそ最大限輝く。 似合う方も 探されてる方も多いテイストではないでしょうか。 Made in ITALY サイズ表記46 ウエスト:74 ワタリ:34 股上:29 股下:77 裾幅:25
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KAPITAL Ethnically Design Long-Ear Cotton Beanie
¥24,000
キャピタルのコットンビーニー。 4本シームの、程よく丸さを出した使い易いシルエット。 この手のインパクト系ビーニーは、古いもので探しても往々にして裏面がフリースとかボア貼りなんです。 つまるところ、あくまでゲレンデで目立つためのデザイン。 シティユースを前提として作られているものが極めて少ない。 ビジュアルが可愛くっても、この暑い国では中々快適に使えない。 「ビジュアルが良い」と「デザインが良い」は別モノなのですよ。 その点このビーニーはデザインがとても良いです。 ネイティブアメリカンのテイストでしょうか、エスニックな情緒のパターンデザインと、ヘッドピースとして欲しい的確なカラー選定。 インパクトを作るヘッドピースは、結果配色が命です。 そこだけ浮いてしまったのでは浪漫に欠ける。 難しそうに見えて、ちゃんと使える。これがヘッドピースには大切です。 買われた先の歩みまで、デザインし切られている。 前オーナーが刺したであろうミシシッピのピンズも、中々趣味が良いのでそのままで置いておきます。
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92~'s BARNEYS NY × ALLEGRI Ex_Oversized W_Breast Wind Coat
¥60,000
滅茶苦茶に大きな女性用コート。 BerettaやIsseyのそれとはニュアンスの違う、エスニシティとアーバニティの融和を感じます。 他人の作風で例えるのちょっと下品だけど、Miucciaとか、Gigliの作る世界観なんかが近いのかな。 深く打ち合わせたダブルブレストと、べらぼうに広い身幅。 既に広いその身幅から更にフレアを掛けて広げるAラインシルエット。 テント・シルエットなんて比喩も頭を過りましたが、なんかニュアンスが違うんだよなぁ。 その要因はテキスタイルの雰囲気だと思います。 この服の第一印象を決定付けている鮮やかなピクルス・グリーン。 織り成すのは、軽くて柔らかな薄手のピーチスキン。 この仄かな光沢と起毛感、そしてそれを特大分量で靡かせるデザイン、ここらへんの質感がとってもe90'sを正確に描写してる。 オリエンタルなカラーパレットで組まれた裏地を堂々と見せつけるような、深めのサイドベント・カットも相性バッチリですね。 正体はとっても良い時代のダブルネーム。 実際のところは、バーニーズが注文したアレグリ、みたいな感じでしょうか。 メトロポリス立脚ならではのアンテナ感度と、それをリアル・スタイルに落とし込むバランス感覚は流石バーニーズです。 そして、服の裏側を見れば見るほどクオリティの素晴らしさに驚かされる感覚は、流石オリジナルのアレグリ。 アレグリの服は本当に見てて楽しいんですよ。 カッティングとかディテールアイデアとか、余程の服好きにしか刺さらないであろうカッコ良い(採算度外視の)凝り方をしてくれてる。 Made in ITALY (Dismi92) サイズ表記38 肩幅:70(46) 身幅:83 着丈:123 袖丈:48 裄丈:84 シーズン特定はまだ難航中。 でも伝わる人には伝わるはず。 左袖を中心に色焼けあり。 生地本来の微光沢を固定したような面白いフェード。
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90-00's HAZE LTD Reverse_Weave Sampling Knit Hoodie
¥27,000
ニュートラルな、普通のミディアムグレーのニットパーカー。 フロントに輝くグラフィックプリントがこの服の態度を明確に示しています。 スター型に刳り抜かれたHAZEフォントのレタリングと、矢印の組合せ。 アイコニックな書体。 こういうの、普通スウェット生地にプリントしますよね。ストリートの服なら尚更。 その前提があって、それを意図的に裏切るからこそ、プリントという技法の輪郭が強調されています。 そしてもう一箇所、サイドパートのリブ編み切替も興味深い。 これは言わずもがな、スウェットシャツの様式美であるリバースウィーブのサンプルなんですが、それをニットで最初から作ってます。 面白いのが、裾リブの畝から直接そのまま繋げてるんですよね、このリブ編み。 これも「ニット」をメディウムに選んだからこそ使えるアイデア。 ここまで見てから振り返ると、冒頭で書いた「ニュートラルなミディアムグレー」ってのも、“普通のパーカー感”を意図的に引用しているんだと気付かされる。 事物の記号性を注意深く観察している作り手だからこそ作れるデザインですよね。 非常に現代的だと思います。 Eric Haze、グラフィックだけじゃない。 Made in CHINA サイズ表記M 肩幅:48 身幅:58 着丈:66 袖丈:63 裄丈:88
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DRIES VAN NOTEN Spangle-Embroidery Loosely Knitting Big Stole
¥39,000
ドリスヴァンノッテンお得意の刺繍ストール。 なかなか出会えない特大個体。 コンパクトなサイジングのものも小粋でお洒落なんだけれど、やっぱりデカいストールの浪漫って最強。 カシミヤとシルクでのローゲージ。この時点でヤバさが少し伝わりますか。 素朴でオーガニックな優しい手触り。高級ガーゼみたいな生地。 定番のフェルト製織とかニットマフラーとかとは根本的に違う、繊細な質感。破れてしまうシーンが幾重にも想像できてしまう。 遥か遠くのベルギーから、この日本の地にも通ずる美意識を感じます。もののあはれ。 そこに様々なカラーリングのスパングルで、モチーフ刺繍。 これは樹木ですかね…? 葉が落ちた木の物寂しい情緒と、色彩豊かなスパングルのギャップがユニーク。 コーラルピンクの刺繍部分なんか見ると、これ樹木じゃなくて珊瑚だったりしないか…?とも思いますが、まあまあ、木でしょうね。 防寒性は殆ど無いです。申し訳程度。 完全にアクセサリーとしてのストールです。 アクセサリーとしての一枚布。 所謂ストールの着用、普通に我々が行なっている事なんですが、改めて文字に起こすと新鮮ですよね。 DRIESのテキスタイルは、それを再認識させてくれる。 布が布のままの姿でいる頃、服の完成形が見えずとも、布の魅力先行で買ってしまう衝動。 洋服の形状なんて後回し、なんなら最悪ストールでもいいじゃない、の感覚。 全く趣味のベクトルは違うけれど初期のMargielaにもそんなロジック・センスがありましたね……。 冬場のコートに煌めきをプラスするアクセサリ枠から、夏場の冷房対策にも素敵ですよ。 春と秋の大活躍は、もう言うまでも無し。 Made in Belgium サイズ概寸:220×78 シーズン不明ですが結構古いものです。 ライカ社取扱個体。
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CHIEMSEE Y2K One_Shoulder Cut Active Slingbag
¥15,000
SOLD OUT
ピスタチオ・グリーンのアシンメトリースリング。 この手のバッグに欲しいエッセンスが見事に詰め込まれたバッグ。 ドイツの古いアクティブウェアメーカー、キムジーのデザイン。 やっぱり良い所突いてくる。 開け閉めの簡単なマグネット式フラップもそうだし、フラップで丁度隠れるように設計された斜めのジップポケットも良い感じ。パタゴニアのシンプルベストみたいな空気感。 ちなみにこのバッグはハーネスベルトが付いている訳ではないので身体へのホールド感は弱めです。 所謂「ベストっぽさ」を感じるような、バッグと洋服と境界を融解させるようなアイテムではありません。 ただただ、バッグとして使うバッグ。 ホールド感欲しければ斜め掛けにすれば良い話ですが、割とラフに担いでラフに置けるよう設計されてる感じ。 例えばサンダルとペッドボトル入れて丁度良いキャパシティです。 Made in CHINA サイズ:25×28×5
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PRADA Y2K Materials_Mix Design Cosmopolitan Pumps
¥55,000
コンサバティブなパンプスを徹底的に魔改造したデザイン。 Miucciaらしい変拍子のカラーパレット。その素晴らしさは言うまでもありませんが、それらが彩るパテントレザーと組み合わされるのがコットンダックのボディ。このギャップは天才的としか言いようが無い。 言っちゃえばカーハートとかの土臭いワークウェアに使われるような武骨なテキスタイルで、こうも女性的なソフト・パンプスを仕立てるなんて。 色が数式に視えているのか、なんて訝しんでいましたが、マテリアルそのものから音楽を聴いているのか? 共感覚じみたエッセンス・ミックスの取扱いにおいてこの人より凄い人は思い付かない。 合わせるボトムス全部可愛くしてくれます。 可憐なフリフリも、ボーイッシュなusedデニムも。 この時代の作品は往々にして愛用された形跡が残る個体ばかりですが、奇跡的に未使用品と思われるパーフェクト・コンディションのお品と出会えました。 これならオンラインでも心配無くご紹介出来ます。 Made in ITALY サイズ表記38 アウトソール:25.5 インソール:25 ビール:3 24-24.5.くらいの感覚です
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c1980's JAEGER Golfman Embroidery Classic V_Neck KN
¥11,000
80年代くらいのイェーガー。 極めてニュートラルで、極めて寡黙なセーター。 肌に優しい上質なピュアウールは、低品質な廉価品とは一線を画すクオリティではありますが、必要以上にハイエンド振ろうとしない、慎ましやかな美しさがあります。 新品の白Teeの上から、気持ち良く重ねたいポジションの服。 推定で80年代ということで、どうしてもバブリーな背景やギラギラしたハイファッションが脳裏に過りますが、こうした服は所謂“モード界隈”とはあまり関係がありません。 そもそも80年代のイギリス、あまり景気良く無いんですよ。 だからこそこの服みたいな中流階級のコンサバティブ・ピースは本当に目立たない。 ハイ/ローであれば、その曇天極まる不景気から反骨精神が灯るのが世の常です。実際、80年代後半以降は後にクール・ブリタニアとして語り継がれる何人ものレジェンドがこの国から出てきました。 そうした煌びやかなモードも、強健なトラディショナルも、叫びを代弁してくれたパンクも、どれも愛おしいんですけどね…。 こちらはそんな一般的コマーシャル・イメージからサッパリかけ離れたエリアの、静かな洋服。 衣服としての質は良いです。 状態も良いです。 でも一番のオススメポイントは、様々な「イメージ」から解放された“透明な洋服である”ことです。 Made in GREAT BRITAIN サイズ表記42/107 肩幅:51 身幅:53 着丈:72 袖丈:55 裄丈:85 最後にファッションの話をしますが、ニット×ニットの合わせとか、今可愛いと思いますよ。 ここに似た色のニットベストを重ねたり、この中にグレーやブルーの薄いタートルネックを入れ込んだり。
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e90's RYKIEL HOMME Silk×Wool Soft Knit
¥32,500
90年代のリキエル・オムのオリジナル。 80年代の毳毳しい絢爛の後、その豊かさは静かに引き継ぎながらも、全体イメージをより清潔に精練させていくのが90年代ハイファッションの大まかな道筋。 言っちゃえば、お金のある時代の品質をある程度キープしつつ、趣味の良い、小綺麗な服を作ってた時代です。 ソフト・エレガンス。 このリキエル・オムのセーターはその雰囲気を非常に分かりやすく認識出来る個体。 洗って梳いて染めずにそのまま、といった情緒のリジッド・エクリュ。 シルク50、ウール40%、アンゴラ10%の配合で作られた柔らかいニット。 これら素材の持ち味を生かした有機的な風合いの中に確固たるクオリティを感じます。 サイズ設計も、このテキスタイルと綺麗に足並みを揃えていますよ。 メンズのL規格でありながら袖丈が50cmしかありません。 しかし裄丈で見てみるとしっかり84cmある。 つまり最初から計画されたドロップショルダーであるということ。 この優しい製図と優しい色味、優しいテクスチャ。 このヤワヤワな雰囲気を、「メンズで出す」という部分にデザインの決定的なポイントがあります。 男性性を強調した「強い男性像」はもう終わる(終わらせる)のだ、という強い意志表示。 編み地の裏表を交互に反転させて作られたボーダー柄も可愛いでしょう。 でもコントラストは殆ど付いていなくって、なんと言うか、グイグイ来ないでしょう。 ふわふわと、青空に揺蕩う春の雲のように揺れるメンズ・ニット。 これがパーティの終わり。 自分の話になっちゃって恐縮ですが、20代にキビキビ遊んで、アラサーで ほのぼの旅を楽しむような友達が増えてきました。 (もちろん、仕事も頑張ってるのは前提ね) それを良いとも悪いとも思いませんが、この流れと綺麗にリンクしているのは、この時代の、このレンジの服だなぁと思うのです。 Made in ITALY サイズ表記L 肩幅:67 身幅:62 着丈:74 袖丈:50 裄丈:84 メンズ/レディース問わず、フラットにお薦めです。
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80's CHEVIGNON (ORIGINAL) Blood_Chit Design Worn_Out JKT
¥86,000
先日の入荷から殆ど間を空けずにお迎えいただきました、CHEVIGNONのBlood-Chitシリーズ。 敵地に不時着したパイロットの生存率を1%でも上げるための、切実なデザイン。 ファッションではない、ミリタリーウェアの最も「ミリタリーウェア」な部分。 今回の個体はダブルブレストのフライトジャケット。 …フライトジャケットなのか? ・フライトジャケットでの記号 “ハイネック×ベルトシステム”、 ・モーターサイクルでの記号 “ダブルブレスト”。 同じく操縦をする男のための服ですが、これらが共存する服、というのはありませんね。 デザイナーズ特有のミックス感覚。 メンズ・クラシックの力強さが重厚に残っていた時代、尚且つデザイナーズファッションのリミックス感覚の勃興、その両方が交差した貴重な瞬間をアーカイブ出来るヴィンテージです。 CHEVIGNONのお家芸である着古し加工もその荒々しさと美しさを湛えたまま現在。 それてそれらは、在りし日の数寄者同志に愛用され更に深まっています。 ハイカウントのコットンシェルには白っちゃけたアタリ、切り替えられたレザーセクションには人の肌のよう、陰影に富んだエイジングが刻まれています。 オーセンティックで中庸なボックスシルエットから、操縦服ならではの過激な前振りが効いた袖。 “操縦”という原因から、「前振り袖」に加えて「アクションプリーツ」も正しく派生していますね。 この2つの仕様選定は理由を殆ど同じくします。 当たり前ですが、ロジカル。 この論理こそがメンズファッションのオーセンティシティ。 Made in FRANCE サイズ表記XL 肩幅:60 身幅:71 着丈:67 袖丈:65
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late90's JOE CASELY HAYFORD Lined_Hem Design Full_Knit Duffle CO
¥63,000
SOLD OUT
クールブリタニアの旗手にして英国のレジェンド、Hayfordによるニットダッフル。 シルクを混ぜた野暮ったいウールの毛糸。 これは高級感とかじゃない、ワイルドなニュアンスを出すためのシルク。(多分野蚕) ウールでこのワイルドネスを出そうとするとザラザラするけど、シルクで中和することで少し柔らかくなってるように思います。 ボディは編み柄でヘリンボーンを作った創意的なテキスタイル。 このヘリンボーンニットをベースに、様々な編み方を混ぜ込んでヨークや前立てをニットだけで表現しています。 そして裾にはダッフルコートらしからぬラインデザイン。 ここがキーポイントというか、Hayfordの意志なんじゃないかな。 1999年のi-Dではブルージーンズと合わせてスタイリングされていたのですが、そういうことだと思います。 「ニット」「ダッフル」「コート」これらの言葉に記号の如く付きまとう重苦しさをスポーティなラインデザインの一手で軽快にソフィスティケートしている。 同じ英国のクラシカルなスラックスを合わせても美しいですが、ラフに羽織ってカジュアルなスタイリングにも簡単に合わせられるデザインですので、それこそニットのように柔らかい発想でお楽しみください。 僕はニット×ニットでやりたいな。 暑くなっちゃうと難しいけど……。 Made in ENGLAND サイズ表記M 肩幅:54 身幅:62 着丈:92 袖丈:66
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HUGO BOSS (Y2K) Utility-Design Comfort Tailored JKT
¥39,000
レーヨンを40%混ぜたコットンドリル。 オーガニックだけれどしなやか、カジュアル×テクノロジカルのテキスタイル。 この生地に纏わる印象がそのまま服の印象として完成されています。 「カジュアル×テクノロジカル」、ハイファッションにおけるY2Kエッセンスを最大量(HUGO BOSS社比)配合したディレクション。 ファッションは社会の鏡と言います。 従来の重苦しいハードウェアから脱却して様々なガジェットがポータブル化した時代、その様相をこの上無く忠実に映写した洋服ではありませんか。 フロントは軽快なスナップボタンとファスナーの二重構成。 コンパクトなポータブルガジェット専用に追加された3Dポケットとフラップテープ。 こんなの嬉しいですよね。今じゃ根本的に生まれない用途デザイン。 このポケットは“ポケット本体”の他に、補強パーツが内側に追加されています。 これは所謂“ポケット底面”の追加。 ポケットに入れる予定のガジェットを支え切れるよう、非常に良く練られた設計です。 従来の「テーラードジャケット」及び「裏地」では、新時代のポータブルガジェットを、ポータブル性に基づいて持ち運ぶことが難しいのです。まぁまぁ重いし、テーラードジャケットの仕立ては繊細だから。 それを丁寧に解決する、画期的かつロジカルなディテールメイク。 これぞ「デザイン」という感があります。 さぁ、そのポケットから伸びるフラップテープをウエスト裏面の補強ラインにも転用。 ここで追加されたウエストラインにポケットのベルトを通すことで、3Dポケットにかかる荷重を少しずつでもジャケット全体に分散させようとしています。 思考が行き届いている。 果てはフロントファスナーのテープエッジを隠すための保護テープも同じカラーリングのテープ。 ボリュームが違うから同じ物の転用ではありませんね、わざわざテープ巾にもバリエーションを設けて用意したということです。 果ては……なんて言いましたが、まだ奥があった。 袖口。袖口が本切羽になっていまして、そのボタンが比翼仕立てのスナップボタン。 このボタン端にも前述のカラーテープが配されていますね。 ここに保護は必要無いので完全なるアクセント・アクセサリの感覚でしょう。 テクノロジカルで近未来的なフューチャリズムとBOSSが貫いてきた本格的なテーラリングの邂逅、これらはジャケットのアウトライン、一つもステッチを表に出さない美意識によって表現されます。 新時代への期待感と、旧時代まで受け継がれた美意識、そのどちらも捨てずに混ぜ切った、素晴らしい一着です。 Made in ITALY LAMPO_Zip サイズ表記 52(Gr)/42R(Us) 肩幅:49 身幅:58 着丈:78 袖丈:68 襟後ろに微かな汚れあり
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Late1990's VERONIQUE BRANQUINHO Sheer Viscose Jersey Soft SK
¥35,000
BRANQUINHO氏がキャリアを始めた90年代後半、20世紀のアウトロに作られた初期作品。 多分98S/Sか99S/S、最初期。 この人の作品はどの時期でも絶対的な世界観に基いて作られています。 ですので、初期はクリエイションが濃くて良いね……なんて言うつもりはありません。 試しに2007年のA-MAGAZINEを辞書代わりに引いてみましたが、やっぱり微塵もブレてない。 暗くて強くて柔らかくてロマンチック。 言葉にすると貧弱ですね、何枚かページを撮って引用しておきます。写真の方が伝わる服です。 本品は極薄のレーヨンジャージーの表地と、その表地よりは多少厚みがあり少し青みがかった-やはり同じく-レーヨンジャージーの裏地によるレイヤード構成。 裏地が表地より控えなきゃならない……なんてルールは無視して、仄かなカラーコントラストがデザインされています。 ジャージー生地なので裾は全部切りっぱなし。両サイドがスワローテイルみたいに長く伸びていますね。 ロングスカートではないので、その軽快な足取りに花を添えるような感覚なのでしょう。 ウエストにはベルトがセットされています。 背面ウエストのファスナー縫製の段階で縫い込まれたベルトです。 で、このベルトに隠れるようにして控えめに並んでいるのがVERONIQUEのアイコンディテール、プリーツです。 そう、VERONIQUEと言えばプリーツスカートです。 ジャージー素材にプリーツってのも可笑しな話なんですけれどね。 数ミリの小さなインバーテッドプリーツを健気なまでに細かく細かく並べて、このスカートがどういう服なのかを懸命に示しています。 小さいディテールですけれど、これがあるのと無いのとでは作品に宿るロマンチシズム量が全く違う。 ウエストの仕様的にメンズでも履ける方がいるかもしれませんが、素材的にお薦め出来ません。 透ける訳ではないんですが、皆までは言わせないでください。 Made in Belgium サイズ表記36 ウエスト:~73 レングス:60/75 ・レングスはセンターとサイドで計測
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c80's GIANNI VERSACE Ex_Oversized 4_Tucks Black Slacks
¥21,000
特大のブラック・スラックス。 ヨウジの服を選べばこうしたサイジングのスラックスに出会うことはそこまで難しくありませんね。 その上で、この服にしか無い情緒もあります。 というか、全く遠慮無しに言うと根本的に全然違う。 アブラコウモリとミヤマアゲハくらい違う。 ドレスウェアの感覚に始まり、ブラックフォーマルを叩き台に据えて豪華に飾り付ける足し算のカッティング。 2セットのボックスプリーツを態と衝突させてボックス同士に重なりを付けてます。 ユニークなフロントデザイン。 ヒップポケットのウェルト/フラップの関係性も非常にヴェルサーチック。 (ヴェルサーチック=ヴェルサーチらしい) ほぼウェルトポケットってくらい太い片玉淵と、そこに意図して不完全に重なるV時のフラップ。 テーラードジャケットの内胸を見ているよう。 そして、この個体の特筆点はもう一つあります。 「このデザインの」ではありません。「この個体の」です。 ウエスト背面の寸法伸ばしです。 合計6cmも伸ばされてます。 裏面を見ると、ゆとり設計のあったであろう縫い代は他の箇所と同じ幅に揃えられています。 ってことはプレタポルテなのに縫い代4cmで製図してたのね、この服。 気に入らなければ詰めちゃっても良いのですが、これはこれで極めて個人的な背景があって良いなと思うのです。 このヴェルサーチの54サイズって、この寸法直しが無くともウエストで92cm。 この寸法でフロントにバックルピンループがあるってことは、もうタックインすること と ベルトでウエストをギュッと絞ることは前提でしょう。 それならウエストギャザーが派手に寄るこの個体の方が迫力が出るんじゃありませんか。 そんな訳で、このパンツはウエストよりも股下を見て検討していただくのが良いんじゃないかと思います。 漢くさいスタイリングに最高ですよ。 Made in ITALY OPTI_Zip サイズ表記54 ウエスト:98 ワタリ:41 股上:31 股下:73 裾幅:23
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c80's GIANNI VERSACE Broken_Tweed Mix_Grey Wide Slacks
¥24,000
かなり古いGianniより、ボロくなってきたツイードパンツ。 パッと見は普通のグレーですね。 ちょっと温かみのあるニュアンスグレーかな? 大方何かしらのメランジだろう、何色入っているのか、どれどれ………。 と、寄って眺めるうちに膝下に入った傷に気付きます。 デニムならいざ知らず、スラックスにこんなダメージは致命傷ですね。 可哀想に……と傷口を覗き込むと、やっとこのテキスタイルの本懐と目が合う。 ネイビーです。 傷口からフリンジ状に覗くのはネイビーの糸。 このあたたかいグレーにはネイビーが使われている。 それも、ファンシーネップみたいな、吹けば飛ぶ量ではない。 組成の緯糸がまるっとネイビー。 異様にデカいスラントポケットやサイドウエストのベルトループ(なんとこの箇所だけニット!)などなど、ヴェルサーチらしいグッドディテールが山盛りなのですが、それら差し置いて目白を押し除けるのがテキスタイルの素晴らしさです。 寧ろ、他のポイントは良い時代のGianniをご存知であれば想像の付くところ。 そうじゃない驚きがガッチリ宿っていたから選びました。 この感動含めて丸ごとこの服を捉えています。 他のパンツでもダメージスラックスの美学は作れるのかもしれませんが、それだけじゃないのがこの一本。 故にダメージ品ですがあんまり安くありません。すみません。。。 Made in ITALY サイズ表記44 ウエスト:66 ワタリ:32 股上:30 股下:74 裾幅:19.5 しかもサイズ感も結構人を選びます。。。。
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c90's GIANNI VERSACE Vivid_Green Silk 4_Tuck Slacks
¥24,000
SOLD OUT
もうお迎えいただいた服ですが、記録する必要があるので書き残します。 アシッドなビビッドグリーンのシルク。 テロテロのシルクにこの色を乗せるセンスはこの人でしょう。そりゃそう。 ウエストラインにアクセサリでも鎮座させるかのように作り込まれるベルトループ、そこから伸びるアイコニックなタックカット。 このタックは二重インバーテッドプリーツです。 内向きのタックと外向きのタックを向かい合わせで配置するインバーテッドプリーツを2回繰り返して、合計4タック。 脚から広がる畳み分量、凄まじい。 ご想像ください。 テロテロで、しかしコシのある上質なシルクが奇天烈な色彩を纏ってドカンドカンと暴れ回るドレープを。 「良いパンツの条件」なんて良い酒の肴ですよね。 人によって様々、いや、一人の人の中にも様々ありましょう。 その一つに「歩きたくなる」は間違い無くある。 このパンツがそうです。 「スタイリングを纏めてくれる」なんてのも、特に弊店は重視している項目です。 しかしそんなの知ったことかと言わんばかり、一歩一歩を楽しませてくれる本品もまた、絶対に良いパンツだと思います。 可愛いネイル、美しいアイウェア、上手くいったメイク、純金のリング……、これらに準ずる、自分のためのファッション・ピース。 Made in ITALY サイズ表記54 ウエスト:90 ワタリ:42 股上:34 股下:84 裾幅:22
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80-90's DOMON Deep_2_Tuck Cutting Black Wide Slacks
¥21,000
SOLD OUT
これぞDOMONって感じのパンツ。 真っ黒、彩度ゼロの平織りウールで仕立てる2タックスラックス。 これが 「ドカンと広げてギュッと絞る!」 のパンツです。 今回もう1着DOMONのパンツを紹介しているのですが、そのもう1着の方のページで使ったフレーズです。 この時期の日本のDCブランドの言う“ヨーロピアン・スタイル”ってのは大体ARMANIのことです。 しかし偶〜に、こうしてVERSACEの影響を受けてるデザインもあります。 めちゃくちゃ深い2タックと、そのタックに隠すように設計されたスラントポケット。 このポケットが大変渋いです。 わたくし痛く感激しています。 なんとスラントポケットの振りして完全独立型のウェルトポケットです。 贅沢な仕様ですね。 引っ掛け問題が好きな-そして多分フェイントで相手を軽やかに抜き去ることも大好きな-タイプの人間にしか刺さらないのかもしれませんが、これが刺さったからと言って、底意地の悪い人間だなんて自認されませんよう、くれぐれもお願いいたします。 ヒップポケットもカッコ良いですよ。 こちらも同じくウェルトポケットです。 このウェルト(箱)部分が普通の四角形とは違うのにお気付きいただけますでしょうか。 この長方形に仄かなテーパードが設計されています。 これはVERSACEをはじめ、服の中で「線」が作る視覚効果に丁寧に向き合うパタンナーがちゃんと在籍しているレーベルの仕事。 ベルトループも凝ってる。 もう、書こうと思うとキリがありません。 こんなのタックインして履きたいですよね。 真夏は暑いけれど、ある程度までは普通に取り回せる汎用性の高い生地です。 (その代わりウールのくせに真冬は寒い) Made in JAPAN サイズ表記M ウエスト:73 ワタリ:37 股上:33 股下:83 裾幅:17.5 股下は長めです。 裾のテーパードが途中で終わってるのを鑑みるに、裾上げしやすいようにしてくれているのでしょう。
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80-90's DOMON Airy_Blue × Soft_Brown Wool Straight Slacks
¥18,000
DOMONのそこそこ古いパンツ。 凱旋門タグのやつです。 明確に時期を特定出来ていませんが、別タグの書式的には80年代、若くとも90年代前半までの個体だと思います。 生地がめちゃくちゃ美しいです。 アッシュブルーとソフトブラウンの混ぜられたツイード。 糸の撚りを甘くしてテクスチャにロマンチックな浮遊感を与えていますね。 ただ、メンズウェア想定なので限度は弁えています。 こうした生地のクオリティはこの時代ならではだと思います。 魅力を伝えるのに言葉が要らないというか、先ず既に強烈な魅力があって、それを言葉にしたけりゃする……という感じです。 産地がどうだの、製作にかかる時間がどうだの、「苦労しましたエピ」を第一に語ってくるような生地屋とは違う。 あと僕の好きな「この時代のDOMON」ってタックパンツばっかり作ってるイメージでしたが、こうしたシルエットも作るんだ……とちょっと世界が広がったんです、この個体で。 タック無し、ミニマムなワンプリーツ分をフロントダーツに変換したフォーマット。 裾へのテーパードも控えめ。 ガツンと広げてギュッと絞る!みたいなパンツとはちょっと趣を変えています。 (ガツンと広げてギュッと絞る!みたいなDOMONも同時に出します) そんな感じで、出来上がってるのはブーツカットに見えなくもない、色気のあるストレートシルエット。 サイズやフィットバランス的に レディの皆様へもかなりお薦めです。 この時代の日本のメンズ服、結構小さいですからね。 Made in - (jp?) サイズ表記M ウエスト:69 ワタリ:30 股上:29 股下:73 裾幅:22 Mでウエスト69ってのは中々強気ですよね。 入れば最高です。
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c90's EMPORIO ARMANI Worn_Out Corduroy PT
¥15,500
着古しのライトコーデュロイ。 例えばラルフローレンとかの“それ”より幾分ライトで軽快な生地感。 軽快な生地感のパンツを求める人はコーデュロイ履かない。 でもこの時代のアルマーニではある程度定番的にリリースされてて、こんな着古し個体も含めて見渡すと結構球数も多い。 ってことはやっぱり需要があったということ。 カントリーがやりたいから太畝に振り切るとかじゃないんですね。 固定概念の隙間を巧みに潜り抜けて組み立てる洒脱なセンス。 このボリューム感でしか得られないニュアンスがあるのです。 そしてそのニュアンスというものは、しっとり沈んだダークブラウンに茶々を入れるように刻まれる白っちゃけたアタリであったりもすると思うのです。 1本に纏めりゃ良いのにってくらいに浅いタックを2本並べたフロント。 太過ぎるのも違う、しかし2タック&独立型玉縁ポケットという黄金様式は崩したくなかった、そんなところでしょうか。 目論見は見事に大当たり、ありそうで無い絶妙な隙間デザインとして完成しています。 古着として歳を重ねても尚。 Made in ITALY サイズ表記44 ウエスト:74 ワタリ:35 股上:31 股下:77 裾幅:18 これ書いてる今は日本の2月です。 これにコットンニットとか合わせるとちょうど良い気候です。 次は10月ごろから活躍しますでしょうか。
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