洋服解読所
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80-90's DUFFER Lightweight Cowichan Knit JKT
¥52,500
THE DUFFER OF ST. GEORGE それはレッドウイングを初めてU.K.に持ち込んだショップであり- その次はストリートシーンにadidas SUPERSTARを流行らせ- ストリート・デザイナーズ・ファッションにおける黎明期を力強く開拓したレーベル。 DUFFERはアメリカの服をサンプリングして現代風ストリートスタイル(これがアメカジとはまた違うのだ)に落とし込むデザインと、戦後の【50's U.K.】を支えたジャマイカ移民(通称“Yardie”)の着ていた服をイメージしたデザインの二軸が強い。 で、偶に超ニッチな古着のサンプリングをやったりする。 このカウチンニットは前者、アメリカの服のサンプリング。 カナダ生まれのカウチンニットを、ストリートファッションにも馴染むよう、軽妙にソフィスティケートしたデザイン。 先ずはシンプルに軽量化されてます。 生地…というか、糸そのものが細くなっているのかな。 シンプルな手法ながら、カウチンに付随する頑固な「もったり感」は綺麗に削ぎ落とされています。 そして襟も小さくなっていますね。 カウチンニットといえばショールカラーです。 本来は防寒で作られたものですから、首を守るために分厚いショールカラーが設計されますが、ここもスッキリと削ぎ落とされています。 あとは柄の意匠が動物とか自然に由来するものではなくなっています。 勾玉?みたいなイメージでしょうか。 アーガイルともペイズリーとも違う、独特な柄デザイン。 まさかトマトでもないでしょう。 とまあまあ、カウチンの重苦しい印象を真っ向から振り払うような軽量化デザイン。 削ぎ落とせばそりゃ使い易いビジュアルにはなるよなって感じ。 さて、本当に巧いのはここからです。 「削ぎ落としちゃダメな部分」は削ぎ落とさない。 ここが丁寧。 どれだけ軽量化してもこの服は確かに「カウチンニット」だと断言出来るだけのソウルを感じます。 それは結局のところ、素材への正確なこだわりだったり、ディテールへの誠実さだったり、古着コレクター(DUFFERは古着オタクの集まりです)ならではの厳格な審美眼だったり……するのでしょう。 ストリートファッションの脳と、元ネタリスペクトの脳、その両方が同じレーベルに併存している感じがします。 お陰様で、後世視点で向き合っても非常に良い服。 古着としての貫禄があるのに、トゥルーヴィンテージみたいに重くない。 それどこの?と尋ねてしまうような、誘目性と匿名性のハーモニー。 デニムに合わせてもそりゃ良いんですが… もっと攻めた態度の、アメカジではやらないような合わせにこそ使って欲しいデザインです。 多分、その時にDUFFER流 ストリートファッションの本懐は伝わるはず。 Made in SCOTLAND サイズ表記L 肩幅:68 身幅:63 着丈:63 袖丈:46 裄丈:83
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e2000's CoSTUME NATIONAL HOMME Back-Knee Slit Cutting Airy PT
¥25,500
エンニョ・カパサの夏感覚。 2000S/Sか2003S/Sか、その辺りです。 突き抜けて爽やかなエアリーベージュ。 黒い服ばっかり作るイメージでしょうか? 実際そのきらいはありますよね。 でも“印象の暗い服”ばかりかというと全然そんなこと無くって、あくまでカッティングの巧さを強調するための無彩色…という感じです。 同じようにこのパンツも、色味で爽やかに見せたいというよりは、その前にカットの面白さが第一レイヤーとして前提されています。 極薄のコットンポプリンで仕立てられたサマーパンツ。 夏用のシャツみたいな生地。 黒い下着とか余裕で透けるでしょうね。 でもこんな、シャツみたいな生地でサマーパンツを仕立てるの滅茶苦茶良いです。 スラックスとは明確に違う、尖ったモードブランドにしか出来ないサマーデザイン。 サイドポケット無し、裏地も無し。 (ヒップポケットは両方あります) サイドには厚めのコットン製綾テープが側章として入ります。 サイドラインがちょっとドレッシーですが、その裏切りとしてウエストはドローコード入りのイージーウエスト。 このギャップがたまんない。 こんなのをローライズで、ちょっと危うい感じで履きたい。 極め付け、後ろ膝のオープンスリット。 ここにスリットがあることでシルエット変わります。 レッグライン全体に通ずる生地のハリが、このスリットで一回リセットされるんですよ。 ここからもう一回ドレープが始まる感じ。 勿論サマーパンツに相性抜群のベンチレーションとしても作用しているのですが、カッティングとしての作用そのものも非常にユニーク。 歩いた時のシルエットとか最高に美しい。 デイリーウェアみたいな優しい偶像に媚びてない、色味と真逆のキレキレ・モードウェア。 薄いシャツを一枚で着たりして合わせてみたいですね。 サイズは44です。 丈感的に、165-175辺りの方が1番綺麗に履けそう。 Made in ITALY サイズ表記44 ウエスト:~81 ワタリ:30 股上:21 股下:75 裾幅:21
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1985s PLANTATION in I.M.I.I. Tired-Crimson Cotton Hachimaki PT
¥39,000
弊店では好んで収集/展開しているPLANTATIONの傑作、「ハチマキパンツ」と勝手に通称しています。 これまで80年代のオリジナルピースを中心に、自然的で非装飾的な同モデルを何着か取り扱ってきました。 鼠色とか、紺色とか、墨黒とか、まぁその辺りですよね。 今回は手にするのも初、見るのも初です。 枯れたクリムゾンレッドの個体。 PLANTATIONでこの色は完全に想定外でした。 このレーベルが色味で攻めるの、本当に珍しいことなんですよ。 コットン×レーヨンの平織りです。 オックスか、ソフトキャンバスか……、レーヨンの柔らかさを後ろ盾にして、少しだけ生地に厚みを持たせたタフな質感。 そしてやっぱり草臥れの映える美しいテクスチャ。 プランテーションはこの方面の生地作りが圧倒的です。 侘び寂びの見本と断言して差し支えないでしょう。 さて折角の赤ですから、無難にナチュラルカラーと馴染ませるのは勿体無い。 是非他のカラーピースと合わせて、色と色を衝突させることで発生するハイエンドなモード感をお楽しみください。 ビビらず突き進んだ方が意外と綺麗に収まるものです。 殆ど同じような草臥れ感のトップスで合わせちゃうとコスプレになるし、新品ピカピカのジャケットを合わせても流石にチグハグになりますから、合わせるお品の草臥れ感なんかで、落ち着く距離感を探ってあげてくださいね。 Made in JAPAN サイズ表記M ウエスト:68/64~ ワタリ:49 股上:32 股下:74 裾幅:17
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THE HILL SIDE (NY) Cotton_Drill × Leather Technical Boston
¥32,500
日本のモノづくりに厚いリスペクトを表明するCorsillo兄弟によってNYでスタートされたレーベル。 極めてロジカル且つユニークなストレージ・デザイン積み重ねて仕立てられた大きなボストンバッグ。 裏張りしてるのか、生地単体以上に張りのあるネイビーコットンのボディ。 バッグとしての骨組みはかなりハイエンド(ハイソサエティ的)と言えるものでありながら、メインマテリアルには丈夫さを身上としたカジュアルなギャバジン。 これはワークウェアを偏愛する兄弟ならではのアプローチ。 そしてパーツエッジやハンドルには美しいレザーワーク。 ストラップ接続やフラップを留める擬宝珠のディテールに使われる金具の重厚感も素晴らしい。 ネイビー×ゴールドの完璧なコーディネーションも完成しています。 メインポケットのファスナーを開けると擬宝珠開閉の二重蓋。 これはボディの「マチ」にあたるサイドパートのパーツ延長です。 スニーカーの「シュータン」みたいな感覚ですね。 そして外側、パッチポケットはフラップの根本をレイヤードさせる遊び心。 ネイビーの真面目ちゃんな印象をどうにか崩したいのでしょう、上品なままどこまで遊べるか……みたいな気骨を感じます。 その気骨含め、全部が上品だなと感じます。 凝った構造のデザインを、鮮烈なセンスで実現した銘品。 色味やサイズ感も相まって、アイビーテイストと括っちゃうことも出来そうなビジュアルに着地していますね。 ポケットの重なり部分にはアタリも出てきてたり、ポケット内部には意外と輪染みがあったりと、よく見ると使用感もありますが、ワークウェアへのリスペクトをもって選定されたギャバジンはこうした使い古しを嬉々として蓄積します。 ラグジュアリーブランドでこの水準を作ったなら、ゼロが幾つか(幾つか?!)増えるでしょう。 長く長く、そして嬉しいのが「ラフに」使える、デイリー照準のデカバッグ。 Made in - (JP or US?) サイズ概寸 横幅:47 高さ:30 マチ:29
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2010-20's ARMANI CLZ. Technical Leather Patched Travel Bag
¥45,000
コレッツォーニの大型バッグ。 像みたいなシボの入った、美しいスエードボディ。 こういうデカいバッグ、非常に気分です。 (僕も最近買いましたよ……) デカバッグってなんかこう、大味な代わりに小技が効いていない印象がありますよね。 インパクト任せと言うか、デカいFWは足元苦手、みたいな。 ARMANIはそうじゃないんですよ。 デカいのに小技も巧いです。 肌理の整った均一なスエードボディに、サイドからボトムを丸っと覆う綺麗な一枚革パーツ。 そして、そこと同じ革を用いてもう片方……、バッグが身体に当たる面にもスムースレザーが宛てがわれております。 これが非常にクレバーです。 スエードレザーってのは摩擦との付き合いでしょう。 バッグがデカいということは、重量も増えますし、その重量に比例して摩擦係数も上昇します。 その摩擦を無効化するためのスムースレザーですね。 このデザインがあるおかげで、スエードレザーでの摩擦を心配しなくてよくなるのです。 必然的に、このバッグはどの面を表にして持つのか……決まってくる訳ですね。 また、15cm程のレングス調整が効くショルダーストラップとは別に、手持ち用のハンドルも取り付けられています。 僕はこの、両方の持ち手が取外し不可能で、どちらかをプラプラ垂らすことになる仕様が大好きなのですが……今はそれはいいか。 ショートハンドルにY2K-miumiuみたいなパワーメッシュが使われているんですね。 丁度 肩には担げる程度の長さのハンドルですから、肩への負担軽減という実利が前提にあり、その上で素材感のギャップが素晴らしくキュートである、というビジュアルメイク。 このパワーメッシュセクションに、ちゃんとギャップを意識させるためのレザーコードが並列されているのが良いですね………! ユニーク・マテリアルを、あくまで脇役/アクセントとして据え、最終着地位置の総合点を只管積み重ねるデザイン。 バッグで稼ぐ印象の無いレーベルですが、やろうと思えばこのクオリティでやれるんですね。 どんなスタイリングにも合うと思います。 強いて言えば服好きなんだろうな〜って感じのスタイリングに合わせて欲しい。です。 形を保持するアンコを抜くと自然にドレープします。 その際に刻まれる自然な皺や革のクセは、大型バッグの特性としてご承知置きください。 Made in CHINA サイズ概寸 横幅:36 高さ:33 マチ:16
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1980's MEN'S BIGI Front Pleated Design Denim SH
¥18,000
今回モールラックを触るにあたって、やっぱりメンズビギも同じラックに並べなければなりません。 どちらもデザイナーは菊池武夫 氏。 メンズビギ社に在籍している時に手掛けていたのがMEN'S BIGIであり、ライバルでもあるワールド社に移籍してから自身のシグネチャーラインのTAKEO KIKUCHIと並行して設立したのがMaul Ruck。 今の僕はMaul Ruckと、80年代のメンズビギに関心があります。 日本に居てもなかなか出会えませんが、良い服多いです。 このデニムシャツなんて、正にそう。 Levi'sの2nd Typeみたいなフロントプリーツを畳んで、そのプリーツをステッチではなくリベットで留めてる。 まさかのリベットです。 ジャケット・カテゴリでもこんな強気なデザイン見掛けないのに、シャツ・カテゴリでこれをやるなんて。 突飛なだけじゃなくって、アイテムの背景やルーツに根差した論理的な遊び心だから尚更キラキラしています。 ちなみにこのシャツは身頃だけが少しオーバーサイズで作られています。 つまり、アウターとしてバサっと羽織るか、タックインするならそのゆとりを豊かにブラウジングさせて楽しむよう示唆された設計。 このブラウジング映えするシルエット設計の何が良いって、この上にデニムジャケットを着なくっても、このシャツだけで面白いビジュアルを完成されられるって所ですよね。 今回はアウターとパンツでデニムを重ねて新感覚のデニムミックスを提案するのですが、ジャケット無しでもフロントにビジュアルポイントがあるし、シルエットにもユニークな変化が付いてる。 癖のあるフィッティングかと思いきや、その癖がスタイリングの面白さをキッチリ支えてくれるという訳です。 Made in JAPAN サイズ表記M 肩幅:50 身幅:59 着丈:83 袖丈:57 裄丈:84
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e90's MAUL RUCK Historical Tags Design Denim SH
¥15,000
モールラックの歴代タグを色々貼り付けたビジュアル。 だからヒストリカル なんて銘打ってる。 けど、実際この服で初めて見たタグもあるから本当に「歴代」なのかは不明。 でもこのデニムシャツが「着古し」の個体であることと、歴代のタグが勲章のように並びつけられていることには、どうも歴史の浪漫を感じずにはいられません。 生デニムにタグが並ぶだけなら、それはそのまま、80年代のDCレーベルにおける流行ですね。 そういうの、よくありました。 しかし、その先に解釈とRe:Storyの余地が発生するのは着古しとの掛け合わさりです。 Instagramでも提示したように、今回のデニム×デニム×デニムのビジュアルで作っているのは「“三次創作”感」です。(イタリアの80'sが二次創作なのでね) こうした、ファッションブランドという仕組みにおけるタグの歴史と、デニムウェアにおけるフィジカル面での歴史の刻印。 そこにはデザイナーの意図や想定を超越した、新しい物語が発生し得る可能性があります。 極論、「モールラック」と「古着のモールラック」は違う意味なのですよ。 新しい服として、是非出会ってみてください。 ……あまり服の説明をしていませんでしたね。 パターンは普通のデニムシャツですが、胸ポケットのサイズ/位置感覚(結構下に付いてる)がユニーク。 そして、フロントヨーク無しの一枚身頃ってのがとても良いですね。 これらが合わさって、右身頃は「何も無い完全フラット」になるんです。 このパーツが雰囲気形成にとても大きく作用してる。 “ワークウェア”って物のゴツさと、着地したい雰囲気の柔らかさ、丁寧にバランス取られてるなと思います。 Made in CHINA サイズ表記2 肩幅:51 身幅:61 着丈:79 袖丈:61
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c80's DEZERT Wide_Body Chambray 3BD_SH
¥19,000
SOLD OUT
時代を映すようなスーパールーズボディ。 カジュアルなボタンダウンカラーは後ろ襟も留める3Bタイプ。 ボディに対してやや小振りのサイズ感も80'sの良い所が詰まってる。 生地は軽いシャンブレー。 この生地ならではの浅い青。 この抜け感が今愛おしい。 各シーム交差点にはワインレッドの閂ミシン。 各ボタンはデリケートな貝ボタン。 こういうところで品格を引き締めてくる。 でも全然締まり切っていない。 この塩梅が上手いなと思います。 全然見えない所で少し凝る。 サイドヘム裏だけで見える当て布とかね。 2000年以降の、愛無く量産された陳腐なシャンブレーアイテムとは全く違うグッドデザイン。 どんな時も気兼ね無く羽織れる/挟める、柔らかなミドルレイヤー枠。 Made in JAPAN サイズ表記- 肩幅:54 身幅:68 着丈:82 袖丈:62
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1980's BALL by M&FG 《S.COWBOY》Pr. Loose Pockets Oversized SH
¥32,500
このレーベルの古い古いレンジを掘っていくと稀に出会う、なんと読むか分からないタグ。 スペースカウボーイ、とテーマを設けられたシーズン。 スペースカウボーイ? と言う割にはそこまで宇宙的な要素は無いんですよね。 先日もう1着入荷したレイヤードジャケットなら、内に仕込まれたシェルジャケットがほんのり未来っぽいんですが、このシャツにはそんなの無い。 完全に改変アメカジ。 もっと明け透けに言えば完全に80'sジルボー。 超ワイドに拡張されたボディバランスに、重心低めのパーツ配置。 そして異様に大きいポケット。 ワイドボディを埋め尽くさんばかりのサイズ感。 いや〜〜…… ジルボーです。 元ネタであるアメカジが定型としてあまりに強固であるが故に、こうした改変が分かりやすくて楽しい。 しかし、こうしてじっくり見ていくとこれはスペースカウボーイ、《宇宙の牧童》であるかもしれません。もしかすると。 宇宙って部分をあまり強く意識せず、確固たるアイコンであるカウボーイのネクストステージをイメージしていくと、そんな名付けも合点がいきそう。 未来のカウボーイみたいな。 やたら各パーツがカクカクしてる感じ。 言っちゃえば概念に対する二次創作。同人誌みたいな感覚。 過去の物なのに新しい。 これならアメカジを新鮮にブラッシュアップして楽しめそう。 Made in ITALY (CFM) サイズ表記46 肩幅:54 身幅:66 着丈:79 袖丈:59
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1990's BARNEYS NEWYORK Worn Out Chambray SH
¥25,000
90年代の古いバーニーズ・ニューヨーク。 シャツはワイドスプレッドのデザインばかりなので殆どノータッチでした。 このオールドモデルは襟が普通なので僕でも(カルテでも) 取り扱えます。 のっぺりフラットなミドルブルーのボディ。 襟折れ線や袖口に自然な色褪せ。 胸ポケットはやや低いか…?くらい。 まあ普通の位置と呼べる範囲。 普通です。とても。 「陳腐」とは違う、尊き「ノーマル」。 そこいらのカジュアルなシャンブレーシャツとは態度がかなり違いますね。 色褪せの風合いこそカジュアルですが、骨組みが至ってドレッシー。 各所のステッチ巾はとっても細いし、ステッチのピッチも細かいし、そのステッチの糸自体も細いし、生地だって非常に薄い。 襟付けのステッチラインも凝ったことしてる。 途中でステッチ巾が変わっている箇所がありますね。 最後、貝釦を留めるBHの1番下は横向き。 ……「普通」なんだけど、突き詰める仕様は全部突き詰めてる。 ドレス方面の高水準で作られたノーマル・カジュアル。 こんなのを当たり前に作ってくれてますが、当たり前じゃないですよ、こんなクオリティ。 90's Barneysを推す理由が詰まった一着。 Made in ITALY サイズ表記L 肩幅:52 身幅:61 着丈:64 袖丈:65
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m1990's PAUL SMITH (JP) Worn_Out Indigo W_Cuffs SH
¥21,000
90年代半ば以前、日本に入ってきたばかりの頃のPaul Smithです。 フランス製の生地を使っている、という旨のタグが付いています。 これイタリア版はよく見ますがフランスの特記はやや珍しいか。 それにしても意味の無いタグです。 なんか、見たら分かりますもんね、この青は。 着古しが本当に映える、美しいベタシャン……。 全体的にフラットでありながら、本当に発生し得る箇所には必然的に発生してるナチュラルでリアルな色落ち。 カジュアルな雛型に重心低めの胸ポケット、ここまでは昔のP.Smithらしい雰囲気。 で、ここにダブルカフスですよ。 ゆったりボディ、袖山も低くって、胸ポケットもデカい。 そんなカジュアルエッセンス優勢の中、孤軍奮闘してその土台にアクセントとして突き進んでいくドレス・ディテールの煌めきたるや。 服の雰囲気に合うボロいカフスリンクス、ご用意して付けております。 お迎えの後はお気に召すもの探していただくとして、先ずは僕のおすすめのものをプリセットとしてお付けしておきますね。 今回のデニム祭りの中でも頭幾つか抜けている、素晴らしいスペシャル・ワン。 野良のフランス古着の情緒と デザイナーズの理性、欲しいとこが上手くコネクトされてますね……。 Made in - (JP) サイズ表記L 肩幅:50 身幅:65 着丈:78 袖丈:60 カラーキーパーは跡形も無し。
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80-e90's HATHARINE HAMNETT DENIM Worn Out Long_tail Chambray SH
¥12,500
古いキャサリンのカジュアルライン。 着古しの果てに草臥れた、淡い青のフラット・シャンブレー。 全体的な空気感が良いです。 それ以外特に褒めるところありませんが、強いて言えばヘムサイドのマチで良い仕事してます。 このマチの造作に関しては昔のキャサリンのシャツの見所のひとつですね。 でもヘムの前後差はあんまり付いてません。 そのヘムの前後差もキャサリンのシャツの見所なんですが、まあ大人しいもんです。 キャサリンハムネット感はあんまり無いです。 ついでにボタンが2つ無くなってます。 1番下と、胸ポケットのボタンがありません。 使い易いと思います。 コーディネート的な意味でも、実際ラフに洗えるという意味でも。 で、こんな特徴の無いノーマルを掛け算していくと、意外な化け方をして面白いよね……というのが今回の試みです。 ご琴線に触れましたら是非。 Made in - サイズ表記S 肩幅:51 身幅:66 着丈:82 袖丈:59 裄丈:86
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1980's BALL by M&FG Soft_Contrast Blue Classic Jeans
¥27,500
80's ジルボーの中では一際ベーシック。 アヴァンギャルドな製図は鳴りを顰めて、徹底的にベーシック。 自然に使い込まれたような人体由来の色落ち(ヒゲとかハチノスのことね)よりも、洗い加工によって最初から均一に慣らされたテクスチャ作り。 ここが80'sイタリーにおける、目立たないけど重要なボギャブラリです。 80's(~90's)ジャパニーズは逆で、ヒゲやハチノスを重視しますね。この辺は国民性が垣間見えて楽しい部分です。 昭和の写真の中に迷い込んだようなセピアの空気感。 褪せたブルーの中に混ざる緑み。 そしておそらくオリジナルレングスかな? たっぷり長く残ったレングスとゆるいフィット。 ジョドパーズみたいなピーキーなシルエットではないので現代でも使い易いと思います。 今回色々なデニムを重ねて、そのイレギュラーなハーモニーを楽しんでいるところなのですが、そのレイヤリングにおいてこうしたフラットな色落ちってのは非常に重要でした。 コントラストの強いパキパキした色落ちは悪目立ちします。モノとしてのカッコ良さは置いといてね。 こういう“のっぺり系”のデニムにしか出せない新感覚も、そちらはM&FGではなくカルテからの提案として、お楽しみいただければ幸い。 Made in ITALY サイズ表記48 ウエスト:76 ワタリ:32 股上:27 股下:88 裾幅:17
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1980's CLOSED by M&FG Curved-X-Front Cutting Worn Out Jeans
¥32,500
80'sジルボーのメンズサイズ。 革新的なX-Frontのアレンジ個体です。 M+FGでもM&FGでも定番となっているXカット。 このマニュピレート・Xにおける下線部分にポケットを生やす設計なのですが…… この個体はXカットに「カーブ」を捩じ込んでるのが凄い。 強いカーブを付けた片玉縁ポケットです。 これ、元ネタとなったであろう40-50'sのウエスタンシャツのポケットとは違って、片玉縁布をキチンと設計してるんです。 ウエスタンシャツはカーブに自由に曲がるトリムパーツを挟み込んでの縫製なんですが、コッチは最初からカーブの形状に合わせて製図された玉縁布が必要なので何倍も手間が掛かる。 で、そのカーブから飛び出すコインポケット。 このセンスよ。 カーブの玉縁作った先、それを更に面白くしてくれる一手。ゴールパフォーマンスまで百点満点。 そしてこのXフロントと通称されるデザインはフロントにばかり目を奪われがちですね。 後ろもお洒落なので是非みてください。 ヒップヨークとサイドシームを接続する製図と、その上から照れ隠しのように重ねられるパッチポケット。 アヴァンギャルドなカットをやった先、あえて普通のフォーマットに倣うことで逆説的に強調するセンス。 ここフランスを感じます。勝手に感じてます。 ボロッと着古された草臥れコンディションのアイスウォッシュ。 まるでどこにでもあるリーバイスのように振る舞っていますね。 こんな風合いで居て、よく見るとM&FGにしかない確固たるユニークが宿ってる。 カルテでやりたいデニム・ビジュアルを象徴するような一本です。 Made in ITALY (CFM) サイズ表記48 ウエスト:79 ワタリ:33 股上:33 股下:83 裾幅:18
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c90's ARMANI JEANS Hard Worn_Out Bootcut Jeans
¥18,000
今回デニムの多重レイヤードを展開するにあたって店頭に持ってきて、なんか意外と失敗したなと感じた一本。 この個体はデニムレイヤードに向かないかもしれません。 どうなんでしょ。 似たような火加減のコントラストが付いたトップス達と合わせられたらキチンと馴染んで化けるのかもしれませんが、この色落ちのノリでデニムシャツを探すと全部ギャル男の服になっちゃうから難易度が凄い。 で、そういうの一回諦めて再度フラットに見るとやっぱりカッコ良いんですよ。 緑の混じった有機的なインディゴフェード、見事なヒゲと膝後ろから幾分ズレたハチノス。(裾直しのせいですね) ド派手に破れた膝と、急所を避けて具合良く綺麗に着古された全体像。 ダメージデニムとして満点の仕上がり。 さて、この個体はかなり早い段階で膝が破れてると思います。 何人かの前所有者のうち、膝のダメージとハチノスを入れたオーナーは同一人物でしょう。 そして、その風合いに惚れて入手したオーナーは別の人ですね。ここで裾直しが入ります。 で、そのオーナーもかなり長くご愛用されたのでしょう、直された裾は経年と愛用により非常にナチュラルに草臥れています。 (腕利きのリペア屋さんの可能性も) 膝位置が合う方が履かれるのも勿論本懐ではありましょうが、膝位置がズレてる方が履く風景にも素晴らしいものがあります。 それは「他人のデニム」感です。 「自分で育てたデニム」ってのは非常に美しい概念ですよね。「スタイルがある」と思います。 しかしそれはファッション的ではありません。 スタイルがあること と ファッション的であること は必ずしも同義に収まらないのです。 ぐだぐだと長くなってきましたから、最もわかり易い例を出します。 華奢なレディの履くルーズフィットのダメージデニム。 アレが ファッション的であること です。 アレを勘定に入れてから向き合うと、どうも全く新しいデニムとして再登場してくれると思います。 長々とありがとうございました。 これらを全部無視してカッコ良く履いてください。 Made in ITALY (ギリギリ読める) サイズ表記30 ウエスト:74 ワタリ:30 股上:30 股下:75 裾幅:18.5
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c90's SISLEY Worn_Out Lightweight Chambray PT
¥12,500
結構汚れた個体です。 傷や汚れをあまりマイナスと捉えていない自分でも、まぁこれはパッドコンディションだと思います。 長い長い畳み保管の時に積み重なったのでしょう、アウトシームとインシーム部分に茶色い汚れが残ってます。 それでもこうしてご紹介するのは、売れる売れないより優先して伝えるべきムードがあり、その具現に非常に優秀だったから。 ルーズシルエットのシャンブレー・スラックス。 スラックスってよりも既にワークパンツの領域か?でも裾はダブル仕上げだからなぁ……。スラックスと呼んであげたいよ。個人的には。 この清涼感と軽量感、空調の効いた部屋から眺める青空と入道雲みたい。 実際の暑苦しさなんて無視して夢想の中で理想化されたサマー・ビジョン。 ハイウエストでダブッと履いて、2タックを広げて、似たような色味の涼やかなシャンブレーでも合わせちゃって、夏風になるのです。 勿論、同界隈のイタカジ・ペールトーン合わせも素敵です。 ベストカンパニーのスウェットを洒脱に楽しむなら、リジッドデニムよりも、こんなエアリーなボトムスが受け止めてくれなきゃね。 そして、その先にもちゃんと楽しみが待つナイスな一本。 そう、予定調和の先までご案内したいのです。 汚れへの懸念は娑婆への優しさだと個人的に思っているのが、そういうの無視して ある種の世捨てを孕んでファッションを楽しむような日があっても良い……とも思っています。 Made in ITALY サイズ表記30 ウエスト:77 ワタリ:36 股上:29 股下:84 裾幅:20
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1994's J.C.D. CASTELBAJAC Lightweight Chambray Shorts
¥12,500
コントラスト無し、フラットでのっぺり色落ちしたミドルブルー。 ポケットはベイカーパンツ仕様のパッチ。 裾はダブル仕上げ。 ヒップポケットはパッチ&フラップ。 左のポケットにキャラクター刺繍。 力抜けてて良いなと思います。 で、多分「似合っちゃう」と駄目なんだろうな、とも思います。 あえて着ている感が必要というか。 力抜くために、及びそれを強調するために、是非ご利用ください。 加えて、このデザインでベルトループ結構細いってのがなんか、微妙なポイントです。 カジュアルにしたいんじゃないの?って。 必然、細いベルトが必要になり、細いベルトは往々にして上品でありますから、なんか面白いギャップが生まれて面白いですよ。 デカいシャツとかよく合います。 そこにロングソックスやレザーシューズなど……。 子供っぽさ、逆手に取ってください。 Made in ITALY サイズ表記50 ウエスト:84 ワタリ:36 股上:33 股下:27 裾幅:31
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1980's RIFLE Hard Worn Out Un_sophisticated Jeans
¥15,000
イタリアの名門RIFLEより、過剰に色落ちさせたスーパーアイスウォッシュ。 小さめサイズです。レディースにおすすめ。 それにしても激しく洗ってる。 多分だけど全然エコじゃない。 どれだけの薬品と水を喰ったのか。 しかも狂騒の80年代が終わったら一気に時代遅れの象徴みたいな扱いされるし、本当可哀想。 僕もケミカルウォッシュとかストーンウォッシュは実際かなり厳選します(使い熟せない個体が本当に多い)し、掬い上げてやれる側の人間じゃないんですけどね。 無責任な憐憫ですこと。 で、この個体の面白さは、それこそ繰り返されたウォッシュの苛烈さにあります。 殆どホワイトアウトしてる中にうっすら残ったエアリーブルー。 そしてそれを期せずして縁取るインディゴ。 ここの期してなさが凄い。 (期してなさってなんだ) インディゴなんて何処にあるの? って思うじゃないですか。あるんです。 それはズバリ「シームの奥」と「ステッチの奥」です。 ここに洗い落とせなかったインディゴがしぶとく生き残ってる。 その結果どうなるか? シームやステッチってのはパーツの枠線でしょう。 この枠線が微かなインディゴで健気に補強されるのです。 ステッチのオレンジもかなり草臥れて彩度が落ちている中、この微かなインディゴが構造線を模ってる。 なんだこの奇跡。 別にこれデザインではないと思います。作り手が狙ってないと思うので。 これは古着というシステムと、カルテという(ド主観の)視点ありきの古着屋でこそ拾われた煌めき。 面白いですよね……? Made in ITALY サイズ表記31×34 ウエスト:72 ワタリ:32 股上:30 股下:71 裾幅:17 至る所にリペアが入ってボロボロです。 ジャストサイズでのご着用はあまりおすすめ出来ません。 ある程度ルーズにお召しください。
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c90's GIANFRANCO FERRE Oversized Semi_Sheer Linen Airy Tailored
¥52,500
80's調子のモダンな肩パッド構築と、脱構築を突き詰めるような完全裏無しの仕立て選定。 サマージャケットに用いられる「背抜き仕立て」ってのが存在しますが、更に抜いた仕立て。 背中の裏地が完全に無い。前身頃にも無い。あるのは前身頃の見返しのみ。 この激レアな仕立て選定の一点だけを条件に探してみても殆ど出会えないカテゴリである上、その他各セクションが全部極上のクオリティ。 ご紹介します。 先ずはこの珍奇な仕立て選定に充てがわれるテキスタイルが素晴らしい。 これは弱撚×甘織のリネン・アムンゼン。 メンズウェアにアムンゼン! この時点で相当先鋭的な越境感覚。 (アムンゼンは女性服で普及しました) 平織とか、綾織とか、そんな規則的な織り方じゃない。 経糸緯糸を不規則に交差させる「梨地」。これをカッコ良く言うとアムンゼンです。 毛織物へのプリント技術が未発達だった20世紀初頭、テキスタイルそのものに柄、及びニュアンスを付けるために開発された生地。 そして、この個体で使っているリネンはかなりの弱撚糸。 織り立てた時にふわっと快い厚みが出るのが特徴です。 光に透かすと向こうが見えるほどのシアー・ビジュアルであるにも関わらず、一般的にイメージされるテロテロのリネンとは一線を画す奥深いムード。 結果テキスタイルに生まれる Airy × Classy の空気感は、勇敢な肩パッドデザインによって完成されます。 肩パッド無しのリネンテーラードと 肩パッドありのリネンテーラード。 大衆によく売れるのは後者でしょう。 しかしながら、あくまで全く個人的な見解、カッコ良いのは前者なのです。 誰も彼もが簡単に小洒落た装いを手に入れられる現代において、肩パッドを選ぶ行為そのものが、最早「誰も彼も」からの決別。 多分売る側もなかなか大変。 物質としての服を作るのもそうだけど、物質以前の、「イメージ」としてのカッコ良さ作り、ここの段階が大変だと思います。 「お洒落をすること」はさて置き、「お洒落であること」って、相対的な概念ですからね。 これは暫くファストファッションに侵食されない領域の美意識です。 今季に向けてめちゃくちゃ探していましたが、結局このクオリティはこの一着しか見つかりませんでした。 Made in ITALY サイズ表記52 肩幅:54 身幅:60 着丈:82 袖丈:57
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1993F/W COMME des GARCONS HOMME Box Body Worn Out Linen Tailored
¥30,000
90年代前半、HOMMEは社会との対話が比較的分かり易いかなと思います。 自然なソフトエクリュの色味、もはや“自然感”を強調するようなナチュラル・テイスト。 バブルの反動を国民全員が目の当たりにした時代、日本国外でも92年に地球サミットが開催され、エコロジーやナチュラルは世界的な潮流でした。 80年代、ボディコンシャスへのカウンターとして成立していた過剰なボックスシルエット・テーラードは、時代の空気と色味を抜かり無く取り込み、その上でまだ普遍的なボックスシルエット・テーラードとして柔らかく立っています。 さあ、ここで問題となってくるのは「リネン」という極めてオーガニックな生地選定。 1993A/Wのコレクションとしてリリースされたことからも分かるように、別に「涼しさ」を第一目標として作られている訳ではないのです。 それでも発生している「リネンであることのアドバンテージ」というのは、有機的に刻まれゆく皺の美しさ、そしてボックスシルエット故に発生している「落ち感」の強調に他なりません。 肩先から少しずり落ちている袖山の頼り無さや、軽妙に刻まれ積もる抱き皺、それらが生む侘び寂び。 表面に発生する皺を取り除くべく、これまでのテーラー達によって様々機知が凝らされてきたフィッティングの集大成(スーツ及びテーラードジャケット)に、アンフィットの美学を持ち込むデザイン。 誰もが使い易い範疇の「グッドテイスト」でありながら、やはりこれはCOMME des GARCONSから生まれるべくして生まれたメンズジャケットです。 社会の流れに歩幅を合わせる方法としてただリネンを使ったのではなく、そこから生まれる整え過ぎないノンシャランを使って、買った先のナチュラルな生活風景まで想起させたデザイン。 肩パッド無し、共裏使いの背抜き仕立て。 日本の真夏には暑いので難しいかもしれませんが、冬場には規定路線を崩してくれるファニーピースとしても輝きそう。 Made in JAPAN サイズ表記M 肩幅:52 身幅:62 着丈:78 袖丈:63 裾付近に汚れ残りあり プロクリーニングでマシにはなりましたが、まだ目視出来ます。
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c90's CERRUTI 1881 Chalk Stripe × Sheer Sucker Tailored
¥18,000
今回S/Sに向けたテーラードジャケットを幾つかご紹介します。 このジャケットを作ったCERRUTIのアプローチもかなり秀逸なものです。 ただ単にテキスタイルのパンチ力で魅せるのではなく、生地や柄、デザインを構成する様々な記号を巧みに操り、優美でクリーンな前衛をやってのけています。 本品は「チョーク・ストライプ」が鍵。 諸説ある中で一番信頼に足る -そして僕の好きな- 説として「昔のロンドン金融街における各銀行の識別票」という説があります。 ユニフォームですね。 そのストライプの太さや巾に、それぞれの所属を規定しようとした、というお話。 このジャケットは、そのストライプを作る別色糸を使って、シアサッカーを作っています。 ピンストライプと交互に走る重厚なチョークストライプの威厳。これがシアサッカーの軽やかさと重なり合い、新鮮なギャップとして見事に作用しています。 ご興味無い方に -それこそウチの両親とか- に話してもあまり刺さらない些細な事なのですが、例えば、これをピンストライプ・オンリーでやっても少し意外性が弱いでしょう? このファニーな意外性が、丸っこいパチポケ×3という可愛い雛型と綺麗にマッチしています。 遊ぶ箇所/引き締める箇所、作り手によってバランスは様々ですが、共通しているのは、S/Sのものはカジュアルユースが前提にあるということ。 つまり作り手のウィットが表に出てきやすいのです。 テーラードジャケットとしての品格は厳しく保ちながら、CERRUTI水準での遊びが散りばめられたクールなカジュアル・ジャケット。 Vゾーン浅めの4つボタン、なんてのもたまりません。 2000年前後のポールスミスとか最近のYSLをイメージしてもらうと伝わるのでしょうか(YSLはもう少しグラマラスだけど)、ツヤ感のある色遊びスタイルなんかにピッタリだと思います。 Made in ITALY サイズ表記46 肩幅:47 身幅:54 着丈:79 袖丈:62
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L90-e00's PLUVEX Linen×Viscose Minimal Cut JKT
¥35,000
イタリアの小さなファクトリー・レーベル。 アメリカの高級百貨店におけるPB製造なんかを請け負っていたそうです。 企業秘密によって、取引先が公開されているケースは殆どありません。このPLUVEXもそう。 こうしたファクトリー・レーベルってのは往々にして、傑出した生産背景と引き換えに、取引先のセンスが少しずつ蓄積されていきます。 そのようにして、素晴らしい取引先に選ばれ続けるだけの才色伴ったクオリティが形成されていくのでしょう。 リネンベースに40%のヴィスコース。 そのおかげか知りませんが、リネンベースにしては異様に美しく梳き整えられたフラットな生地肌。グロッシーでさえある。 リネンだからと言って情緒性を武器にするだけに留まらない、何かこう 未知のワクワクを感じます。 ボディには、トラッカージャケットのシーム群を極限までデフォルメしたようなミニマムな切り替えが入ります。 「Gジャンみたいだな〜?」と思い付くと同時に、その全てにステッチが入っていない事に気付きます。 すると、襟にもカフスにもステッチが無い事に気付きます。連鎖です。 リネンベースで作っていながら、指向していたのは無機質なミニマル・ニュートラルであるということ。 生地以外は、同時代の SO by A.V.Sの服みたいですよね。 この模倣出来ない絶妙なバランス感覚たるや。 ボディは涼しい半裏仕立て、袖にのみレーヨンサテンの滑らかな裏地が付きます。 全体的に程良く草臥れてきたGood Tired Condition。 良い生地のインナーと合わせて、ガサツなワークパンツ合わせとか かなりお洒落な気がします。 Made in ITALY サイズ表記50 肩幅:49 身幅:57 着丈:69 袖丈:67
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e2000's BURBERRY LONDON Leather Belted Minimal Cut Sleeveless JKT
¥39,000
Prosumのタグが付いていたらMenichettiと断言出来たでしょう、パブリックイメージを覆すミニマルカッティングのBURBERRY。 このビジュアルをコットンのピーチギャバジンとナチュラルブラウンのレザーで作るセンスが最高。 ナイロンで作っちゃうと違うのよ。 有機的なマテリアルで組み立てるロジカル・ミニマル。 (なんやお前ラッパーか?) 先ずはベルトのデザインについて。 表面もコバも、機械のように整然と製作されたベルトボディと、それを“使わない時”に収めるための鞘(ベルトループ)。 ここなんです。 “使わない時”の佇まいまで計算に入れている。 既存のコンサバティブなブランドイメージから脱却しようとした2000年前後のBURBERRY、適解として浮かんでくるテクノロジカルなアクティブ・スタイルはこの解像度で表現されます。 勿論、袖を削ぎ落とすことも、スタンドカラーを選ぶことも、アクティブの表現として大変優秀。 しかしこのベルト周りに宿った、熟慮の果てに辿り着くようなデザインこそがこの服の本旨。 “こう着てね”だけではない、カスタマーが様々な着方 -それこそバーバリー以外の服とかもね- を柔軟に取り入れることを前提に据えた、謙虚な姿勢。 その上で 「ビジュアルがカッコ良い」。 やっとここです。 もういっそ、NIKEとかと合わせてください。 その時に初めて、この生地選びのヤバさは真に伝わります。 Made in - (EU?) Lampo zip サイズ表記M 肩幅:42 身幅:55 着丈:59
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1980's JUNMEN Deep_W Breasted Cropped Tailored JKT
¥35,000
SOLD OUT
テーラードジャケットを腰位置でぶった斬ってアイクジャケットを緊急召喚したようなデザイン。 通常の倍くらい深く、奥に重ねた前合わせ。 通常の倍くらい厚く、構築的に組まれた肩周り。 通常の0.5倍くらいの着丈。 80年代を象徴する要素を全部最大拡張して盛り込みました。服はそう言ってます。 以前はこれのレザー個体をご紹介しました。 今回はポリエステルのソフトシェル仕立てです。 滅茶苦茶良いでしょう。しかもまさかのブラウン。 強い肩から優雅に垂れ落ちるドレープ、時にその肩自体も少しドロップするのでしょう、今欲しい80'sの絢爛情緒が奇跡的な柔らかさを伴って顕現している。 洋裁を齧った素人のリメイクじゃ、技術とセンスが追いつかない。 しかし熟練してしまうと柔軟性に欠けてしまって、ここまで崩せない。 こういうのは享楽を旨とした、作り手達が楽しんでるままに作ってるデザイナーズじゃなきゃ出せない。 正直レザーVer.も良かった。 でもこっちも、別ベクトルの武器を大量に装備していますよね。 テキスタイルが柔らかいので、深いダブルブレストを前だけ外してダラリ垂らしながら……なんて着方も美しいでしょう。 これは是非現代のメンズに着て欲しい。 2020年代後半のハイファッションみたい。 Made in - サイズ表記M 肩幅:60 身幅:64 着丈:55 袖丈:59
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