洋服解読所
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VALENTINO GARAVANI & Ms.DEANNA Distorted Knittnig Monster Cardigan
¥70,000($449.38)
初めに書きますが あまりお薦めしません。 ニットのくせに ポリウレタンが10%程入ってまして、それが恐らく生地表面なんですね。 ストレッチとかじゃなくてコーティング系の、テクスチャへのアプローチ。 で、これが加水分解でベタ付き始めてる。 臭いはありませんが、この服を捏ねくり回した手でスマホの画面触るの、ちょっと嫌だな〜くらいの塩梅です。 プロのクリーニング屋さんで処理してもらいましたが、あんまり好転してないような。 気持ち ベタ付き軽くなったか……?って感じです、それでもこの値段付けるのはベタ付きさえ無かったら倍近く付けるべき服であったということです。 コンディション的に買うかどうかは一旦置いといて、取り敢えず見てみるか〜って方と 俺は重曹で何とかしてみようかな〜って方と 普通に気にせず着ちゃえるよ〜って方と それでも資料として欲しい〜って方は 是非 お進みください。 以前からご紹介してましたし、ご存知の方もいらっしゃると思います。 『VALENTINO LES TRICOTS』 このニットラインはVALENTINO GARAVANIが伝説のニッター Miss DEANNAに制作を一任していた特殊ライン。 ※時期云々ではなくラインとして彼女が関わっているのが本質ですから、このレーベルにDEANNA期なんて概念は存在し得ません。 このモデルは90年代前半から中盤くらいの個体。 それにしても、凄まじいビジュアルですね。 糸加工のデパート。 一回の編み地の中でこれだけ過激に、糸の太さ/編み目のピッチ/編み地の構造/を組み替えていけるものですか。 蜘蛛の巣みたいに薄いセクションとフェルトみたいに膨張させたセクションが繋がりながら交互に入り組み、立体的な総柄を成しています。 未知の妖怪の肌をイメージしています。きっと。 それを特大の膝丈ロングカーディガンという型紙に嵌め込み、袖も膝丈まで延長し、型紙のフレームにキックバックを効かせ、ニットウェアにド迫力のパッカリングを形成。 僕はこうして文字を書く時、頭の中で喋りながら書くタイプ(みんなそうか?)なんですが、流石に息が切れています。 メゾンイメージを痛快に蹴り飛ばす、圧巻のディストーション。 VALENTINO GARAVANIってのは歴史あるメゾンですから、GARAVANI御本人の任期が終わった後も、方向性はある程度一貫しているものです。 そしてデザイナーズレーベルとして見た時も、比較的保守的なポジショニングに終始しています。 だからこそ、こんな禍々しいカーディガンが出てくる訳が無い。 誰 期 にも無い。 『ニット』というシステムの可能性拡張に最も寄与したクリエイターの一人であろうMiss DEANNAによる、世俗から隔絶された全く新しい世界。 VALENTINOがよくGo出したな……という気持ちと、よくぞGo出してくれたな……!という気持ち、二つあります。 Made in ITALY サイズ表記40 肩幅:44 身幅:57 着丈:120 袖丈:97 (?!)
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TSE by HUSSEIN CHALAYAN Geometric_Rib Sleeveless Cashmere KN
¥70,000($449.38)
『カシミヤハウス社』の供給するマテリアル・クオリティと 新時代のコンテンポラリー。 「フセインチャラヤン」というファッションデザイナーの名前と「カシミヤ」という高級素材とには、こうして文字にして並べるだけでも印象の乖離があります。 正しくは-文字にして並べるだけ「では」印象の乖離があります-です。 幾何学的な放射状リブニッティングと、豊穣な奥行きを含ませた東雲のようなニュアンス・グレー。 前者はこのハウスに招聘された新時代のスターデザイナーの個性。 後者はこのハウスに根付く個性。 「個性と個性の同居ではなく ぶつかって生まれる個性がある」とは私の敬愛するアーティストの言葉ですが、このプロダクトにピタリ馴染む価値観です。 やらないんですよ、カシミヤハウスがジオメトリックなアプローチなんて。 逆の方が分かりやすいですか。 やらないんですよ、フセインチャラヤンがカシミヤなんて。(いや普通にあるかもですが 印象論です) でも やった。 すると生まれるのは強烈な新感覚。 表面的なビジュアルが大人しいだけにバランスが取れてしまっています。 恐らく意図してのデザインなのでしょう。 印象の乖離はネガティブな要素としてではなく、文字通り新しい何かに正面から出会った時の畏怖にも警戒にも似たゾクゾクを引き連れ、我々の肌を逆撫でます。 この感覚、何処かで僕は(我々は)味わっているんですよ。 そのデジャヴの犯人の名は HERMES by Martin Margiela 名実の両側面から画期的な脱構築を展開してファッション/モードの根本的なシステムを問い直した英傑と、その“根本的なシステム”側であるハイエスト・メゾンのタッグ。 この前衛的な人事は、当時の彼の作品群を同社の作品群から浮かび上がらせ、『HERMES』ではなく『HERMES by M.M.』として新しい存在に昇華してしまいました。 これこそが、新しい個性の数少ない先例です。 そして、今回の『TSE by H.C.』もそうなる可能性はあるのですが…… 何せ数が少な過ぎるので、あまり現実的ではありませんね。 僕の特定も完全なものではありません。 8-9割方 彼のシーズンですが、ランウェイを見つけられた訳ではなく、この時期だけのタグの書式から推定しているものです。 悪しからず ご了承ください。 そんな訳ですから、特段ハイメゾンのようなステータスになる訳でも無ければ、SNSに載せて大勢に自慢出来るような服でもありません。 誰も知らないし、画面からじゃ触れないから。 圧倒的な「質」と あり得ない「出会い」の浪漫を、身に付けたり眺めたりしながら静かに愛でるための服です。 今のところは。 Made in - サイズ表記XS 肩幅:(44) 身幅:37 着丈:53 ※肩は実質キャップスリーブみたいになっていますので数値ではやや長めに出ます
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c80's EURO VINTAGE Neutral Grey Wool Flannel Slacks
¥15,000($96.30)
SOLD OUT
質の良いニュートラルなグレースラックスです。 内側にはMerinoを示すタグと古いウールマーク・タグがドヤ顔で鎮座しています。 メリノ・ウール。 今でこそ大衆化してきた名前ですが、その大衆化に反して非常に優秀なマテリアルです。 原初は12世紀頃のスペイン帝国で確立された品種だそう。 この良質な(当時比)ウールが大成功して、後につづく“スペイン大航海時代”なる潤いをもたらしました。 そんな深い歴史と、歴史に裏打ちされたクオリティがあるので 素材/生地の業界ではやっぱり皆が敬意を払っていると、そういう感じ。 それをピシッとインベル芯入れて端正に仕立てたスラックス。 グレーはどんな印象にも振れる色ですが、このパンツでは丁寧に切り揃えられた石材みたいな硬いグレー。 そういった意味では所謂“仕立て映え”する生地ですね。 フィット自体はルーズ。 余裕のあるソフトなルーズというよりは貫禄を生む真面目な量感という印象。 ベルト周りの直線の美しさ、整然と並ぶウエストタックの折り目の強さ、シンプルながらもちゃんと個性というか意志を感じる一本です。 イタリア製ですがちょっとUK/USAっぽい空気感、仄かにあります。 硬派というか、男性的というか。 仕事頑張ってるオジサン感ですかね。 わざとらしくオジサン感出してる養殖モノよりも、こういうベクトルの方が上手くハマるシチュエーションも少なくないでしょう。 それは例えばレディースがあえてオーバーサイズのメンズスラックスを選ぶようなファッションとか。 結構な数の中で使用感のマシな個体を厳選していますが、この個体は裏面スレキ部分に薄汚れが残っております。 念のためご留意ください。 Made in ITALY サイズ表記48 ウエスト:81 ワタリ:34 股上:29 股下:70 裾幅:24
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GOODENOUGH Un_Numbering Fuzzy Dice
¥25,000($160.49)
50年代頃のカーカルチャーの中でファニーに輝いているファジー・ダイス。 バックミラーの首に引っ掛ける、サイコロのぬいぐるみ(?)です。 アメ車関連のアイテムだと思ってたんですが、ルーツはもうちょっとだけ古いみたい。 世界大戦時の米空軍パイロットが、運を引き寄せるためにコックピットに飾ったのが始まりだそう。 GEでこんなのあったですね。 サッパリ存じ上げませんでしたが、流石のアプローチだと思います。 一番大事な出目を全部削ぎ落として、ファブリックの織り目を主役にするセンス。 ブラウンベースなのも、らしさが出てますね。 そのファブリックで包まれた6面の中に1面だけロゴプリントが乗っかってるという具合です。 この面が出た時はラッキーって事? 元ネタ……と言うか、コレもそもそも元ネタ通りの使い方をする物でしょう。 御愛車のバックミラーに引っ掛けてお楽しみください。 プラプラが邪魔な方は、アクセサリー感覚で自分の首に引っ掛けててください。 位置感覚としてはヘッドホンみたいなボリュームです。 で、何かあったらそのサイコロで決めてください。 断りたい時は、 「このgの目が出たら受けようか………」です。 「ほう、面白い物持ってるね」 「………ああ、残念。今日はその日じゃない。」 「………1/6はちょっとアンフェアじゃない?」
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RALPH LAUREN Button_Up Gunclub_Check Silk Flat Cap
¥22,000($141.23)
ハンチングやキャスケットも最近ちょっと気分でして。 ちまちま集めてます。 基本的にウール系統のツイードなんかでゆるく探してます。 可愛い色があれば良いな〜くらい。 なのでこれは例外。 ラルフローレン社製、オールシルクのハンチング。 細かなガンクラブチェック、なのにシルク。 わざわざウールで作りそうな柄をチョイスする意地の悪さが大好き。 落ち着いたらカラーリングの中に極細のカラーラインを走らせてるテキスタイル・デザインも素晴らしいですよ。 なんと水色。 アクセントとして抜群に効いてる。 イタリア製のちょっと良いラルフローレンなので、そりゃ作りも素材もセンスも非常に高水準。 スナップボタンで付け外し出来るトップ部分は特殊な形の芯材(多分ちゃんとオリジナル)を入れていますし、被り口は華やかなグログランテープを使っていますし、スナップボタンだって当たり前のようにFiocchiです。 裏地はレーヨンのサテン。 美しい、この一言に尽きます。 ハットじゃなくハンチングでここまでシックな舵取りが出来るもんですか。 そうですよね、ラルフローレンにはこういう顔もありますよね。 ちょっと良い帽子探してるけどハットは今の服装に馴染ませ難いしなぁ……という紳士の皆様、これです。 蛇足ですが、英語圏ではハンチングじゃなくフラット・キャップと呼ぶそうですね。 そりゃそうか。ハンチングなんて「狩り」でしかないですものね。 Made in ITALY サイズ表記M 頭囲概寸:56.5
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c1990's DEZERT Overlook-Stitched Airy Felt Hooded CO
¥45,000($288.89)
個人的には極端にソフィスティケートされたダッフルコートみたいな感覚です。 一重仕立てのフェルトウールにオーバーロックのステッチを効かせたコート。 作り手はDezert。 Comme des Garçons社の初期パターンメイクを手掛けていた田口成彦デザイナーによる最高のレーベル。 このコートは90年代前半から半ばくらいの個体だと思います。 この時代はシルエット面でも空気感的な意味でもゆとりがありました。 そこにデザイナーの機転の効いたエスプリが噛み合って生まれるイメージ・バランスがとても好きです。 - オレンジブラウンの色味にベージュのステッチ、このコントラストが先ず洒脱ですよね。 素材感に伴う季節感を裏切らない範囲での色遊び。 そしてその色遊びに手を引かれて気付かされるのは背面裾部分の変な構造。 ……ロンジャンみたいなヘムヨーク入ってません? 背面の裾、ホームベースの逆みたいな五角形がありますよね。 これはUKタイプのライダースJKTでしか見ない型紙です。 こんなゆるい雰囲気のフェルト・ウールのコートに、ほぼ真逆の洋服からのニッチなディテール引用。 このコートにそのディテール持ってくるセンスにはスタンディングオベーション。 貴方も是非。 俺じゃなきゃ見逃しちゃう……ことも無いですね、服好きは皆んな目敏い。 目敏いあの人が そのコート可愛いね、と振り返ったらバックスタイルはもっと可愛い……というコートですね。 分かります。 分かりますが、思い付けない。普通の人間には。 流石です。 Made in JAPAN サイズ表記- 肩幅:56 身幅:68 着丈:99 袖丈:58 裄丈:88
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c1980's ALAIN MANOUKIAN (FR) Vivid Red Self Tie Knit Cache-Coeur
¥18,000($115.56)
80年代前後のアラン・マヌキャンより オールニットのセルフ・カシュクール。 そもそも、コンパクトなサイズ感の赤ニットなんて、とってもお洒落です。 最近はそんなパリっぽいものが好きです。 腰紐まで全部共生地のニットで丁寧に作られたカシュクール構造。 作り手は知る人ぞ知るフランスのA.Manoukianです。 良い服多いです。 この服は右前にして着てね〜という遠回しなメッセージは、右脇にだけ空いているベルトホールに込められています。 ここを使うと収まり良く着こなせますし、そうなると必然的に右前になりますからね。 でもそんなの無視してラフにぐるぐる巻きってのもまた気分。 だって今は専らウエストコンシャスなんですもの。 ハイウエストのボトムスを探したり、インパクトのあるベルトを探したり、トップスの上からでもベルトを巻ける着方を探したり……楽しさという名のハードルは終わりがありません。 が! このカシュクールは、楽しさを損なうことなくハードルを全部潜り抜けてくれる。 インナーもボトムスも何でもOK。 このカシュクールを着て巻くだけで高い位置でのウエストマークが完成しますからね。 結び目を前に持ってきてポイントを作れば、コートを羽織った時もビジュアルアクセントがキープ出来ます。 これ、共生地で出来るってのも可愛いポイントなんだと思います。 カマーバンド(布)でのウエストマークが気分に合ってる方には刺さるはず。 カマーバンドは女性規格が極端に少ないですが、カシュクールなんかは逆でしょう。 ほとんどの場合、女性の特権です。 デニムやスラックスと合わせてお楽しみください。 Made in ITALY サイズ表記1 身幅:40 着丈:45 裄丈:74
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1980's BUGLE BOY Grey_Drill Round_Flap Work PT
¥13,000($83.46)
80年代(前身は70年代末)にスタートしたアメリカのカジュアルレーベル、ビューグルボーイ。 我々アラサーが物心つく頃にはとっくに低迷し、殆ど誰も知らない過去のレーベルになっていました。 知る人ぞ知る伝説のマイナー!みたいな持ち上げ方をするとバチが当たるでしょうね。 普通〜の、特段お金持ちではない家庭の男の子達のための、大衆的なカジュアルレーベル。 90年代後半以降は本当に味のしない服になりますが、この80年代の個体なんかはちゃんと顔があります。 フラットな生地感の先染めグレーデニムで、ノータックのテーパードシルエット。 生地のおかげで一応はワークパンツっぽい印象なんですが、80年代ヨーロッパのスラックスをリファレンスの一部としている感じもあります。 ベルトループを細くしてみたり、ピンループを付けてみたり、捻った位置にコインポケット付けてみたり。 あとは各所のフラップも地味に珍しい形状です。 何にも似ていない、味のある半円フラップ。 ヒップポケットなんて、ポケットの横巾より狭い巾でフラップ作ってますからね。 あと、この半円フラップの形に沿ってポケットの見返しステッチを入れてるのもめちゃくちゃニクいじゃないですか。 レーベルの位置感覚は誠実にお伝えしなければなりませんが、稀にこんな上振れピースもちゃんとあります。 ベルト内側の仕様の雑さとかはまぁご愛嬌。 縫い代がちまちま捲れて来ますが、鬱陶しくなったタイミングでアイロン掛けてください。 Made in R.O.C. TAIWAN サイズ表記36L ウエスト:90 ワタリ:37 股上:28 股下:82 裾幅:20
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c90s UNKNOWN Cord_Through Design Faux Leather Cap
¥12,500($80.25)
SOLD OUT
恐らく人工皮革仕立て、意外とオーセンティックな作りのパイロットキャップ。 作り手不明です。 内タグは謎グラフィックの小さなスクエアが一枚あるだけ。 何ですかね、このタグ。 狭い私見の外側のプロダクトです。 こうなるともう推理や解釈のフィールド。 タグフォーマットの不親切さ的に官給品っぽさも若干感じます。 軍モノってより寒冷地での警邏系の雰囲気。 商売で作ってるものじゃないからレーベル名とか素材とか書いてないんじゃないかな。 でも多くの人員に配給する物だからサイズ展開くらいは必要……って感じ。 両耳の位置には機器配線を通すためっぽいアイレット。 一般的なトルーパーハットのフォーマットにプラスワンのディテール。 そしてそのアイレットを塞ぐためのフラップも丁寧にデザインされてるんですよね。 デザイン強度にもグッときますし、ビジュアルも可愛い。 裏地セクションでの極薄キルティングワークも良い。 高級嗜好ではなく実用志向としての丁寧な作り込み。 僕はこういう所でステッチの色変えてくるようなセンスに弱いです。 人工皮革ってだけで基本的にはスルーなんですが、案外古そうで作りもコンディションも中々悪くなかったのでピックアップ。 こういうのは実際ちょっとした雨や雪のフィールドでも頼りになりますよね。 本革の帽子のために傘を買うなんて本来滑稽なことですから。 頭囲:61-62
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L90-e2000's JOSEPH Minimal Distortion Collarless JKT
¥19,000($121.98)
ミニマル全盛期のJoseph。 Josephの歴史に関しては弊店のJosephを検索してお楽しみください。 この軽快なジャケットをご紹介する時にはちょっと重たいのです。 根っこの根っこはCHANEL-JACKETの引用ですが、既に記号的に定着したコンサバティブなカラーレスジャケットを軽妙にソフィスティケートしたデザイン。 ウールフェルトの切りっぱなしで仕立てられた簡素な土台に、艶かしいテープトリムと脱構築なオーバーロックのステッチワーク。 極め付け、フロントは縫い付けのスナップボタン。 この時代の極端な削ぎ落としと繊細な味付け。 裏地も勿論無い。 これくらいのミニマルが当たり前になっていたシーンの服。 それがチープにならずハイファッションとしての品格を保てていたのは一重に作り手の腕でしょうね。 そう言えば、この繊細な味付けにかなり面白いスパイスが掛かってるのがご覧いただけますでしょうか。 それは古いスポーツジャケットみたいなアームホールの同色リブ切替セクション。 ここまでミニマルで無愛想なジャケット作っておいてゴリゴリの古着ディテール引用??? 胸が苦しくなる。 天才的なバランス感覚。 コレを着るレディはそんなカビ臭い歴史なんて知らずに軽快に着こなして、帰ったらソファに放り投げて欲しい。 ……ウールフェルトなので雑に扱うとシワになりやすいけど、同時にシワを伸ばし易い生地でもあります。 スチームアイロンがまぁ気持ち良いんですこれが。 古着屋やってみて分かったんですけど、ちゃんと伸びてくれるシワって嬉しいんですよね。 序でにもう一小言、トピックを添えましょう。 手縫いのスナップボタンは雑に扱うと多分すぐ取れちゃいます。 これ丈夫に付け過ぎるとボタン縫い糸の前に生地がやられて修復出来なくなるんですよ。 だからウールフェルトにデニムみたいな打ち込みボタンなんてめちゃくちゃリスキー。 ボタン付けがヤワな服にはそんな背景もあるんです。 ボタン付けの強さまでもデザインです。 Made in ITALY サイズ表記S 肩幅:37 身幅:42 着丈:52 袖丈:64 内タグは耐久値の限界です。 今から表面がポロポロ剥離します。 その前に最優先で撮り残しておきました。
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VALENTINO GARAVANI & Ms.DEANNA Minimal Cut Airy Cashmere Knit VE
¥27,000($173.33)
これもカットソー感覚で並べるスキニーニット。 Miss DEANNA女史が携わったニット特化ライン『VALENTINO LES TRICOTS』より、極薄カシミヤニットのベストです。 マネキンの肌の色味と同化し過ぎていますね。 ノーブルという言葉より更にノーブルなニュアンスホワイト。 作られていない白ってこんな感じでしょうか。 透明なんだけどちゃんと手触りのある、筆舌に尽くせないラグジュアリー。 ここで言うラグジュアリーには既に“静謐”の意が含まれています。 80年代の狂乱パーティ、その熱りが冷めたearly1990sのソフト・エレガンス、どちらの時代/価値観でも巧みなポジショニングでハイメゾンとしての地位を掴み続けてきたのがVALENTINOです。 こうも各時代で一貫してハイスコアを叩き出し続けられているメゾンってのは、意外と少ないと思いますよ。 PRADAに……… ………ちょっと今思い付きませんが、まぁ、片手があれば数え足りるのでしょう。 今回近い時期のLES TRICOTをもう1着リリースするのですが、もう作風の振り幅が凄過ぎる。 あらゆる語彙で対応するMs.DEANNAも凄いけど、GARAVANIの根本的な地力が垣間見えるクリエイションです。 一枚で使うってなると中々難しいのですが、コンパクトなジャケットが使いたくなる昨今、コンパクトなインナーに最高峰の選択肢を与えてくれるのはDEANNAですよね。 コンパクトで清潔感のあるフィット、アクセントを置きたいウエストポイントを邪魔しない丈感、どれも非常に現代的ではないでしょうか。 Made in ITALY サイズ表記40 肩幅:30 身幅:37 着丈:48 中に本を開いて撮っています。 透け感の参考材料になさってください。
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e2000's PAUL&JOE Drop_Waist Minimal Cut Slacks
¥21,000($134.81)
質の良いグレーのスラックスを集めていまして、これはその中の一つ。 質の良いグレーのスラックス……というだけでは物足りませんから、全ての個体に何かしらの嬉しい個性や機転があるのです。 この個体は極端なローライズと極細のウエストバンド。 通せるベルトは一気に減りますが、これをローウエストで上手く使えたスタイルの格好良さったら無い。 徹底的に控えめに、服としての基本形が薄れるまでに過剰に削ぎ落としたデザイン。 サイドのスラントポケットの狭さもキレキレです。 もうここまで狭く設計するならシームポケットにしたらいいのに! そしてこれがグレーってのも適切な色彩設計ですよね。 色の持つ冷たさとカッティングの無機質なムードが完璧に噛み合ってる。 こうなると、コンパクトなトップスを合わせてウエストにポイントを作りたいですよね。 パリのエスプリをベースに、当時のNYを席巻したミニマリスムをミックスしたデザイン。 90年代後半から2000年代初頭くらいの美意識。 現代のP&Jからはちょっと想像が付きにくいですが、最初はゴリゴリのモードブランドだったんですよ。 Made in FRANCE サイズ表記M ウエスト:84 ワタリ:32 股上:32 股下:67 裾幅:22 ウエストは結構大きい数値になってます。 こういうのは基本的に女性の身体でのヒップハングを前提とした設計の妙です。 この数値を間に受けてメンズがトライすると股上の浅さやフィット感との兼ね合いで痛い目を見ることもあります。 とは言え、モードを真摯に追い続けられている 数少ない諸兄にとっては、トライ出来る可能性のあるモダンピースでしょう。 股上もそこまで極端に削られている訳ではないですもんね。 男性にはオンラインでの即決はあんまり強くお薦め出来ませんが、叶いましたらば店頭にて是非ご挑戦ください。
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90-00's SEVENTY Ex_Nallow Silver Leather Ring Belt
¥16,500($105.93)
80年代イタリアのレトロカジュアルを深掘りするときに度々出会うレーベル、セブンティ。 そのレンジの個体ばかりを見ていましたから、こうした新時代のクリエイションの精度は盲点でした。 ナローベルトって今良いよねってのを差し引いても、滅茶苦茶良いデザインです。 ブラウンのボディにシルバーのコーティング。 本当にシルバーに見せる気は無いのでしょう、浅く浅く塗られたニュアンスメイク感覚のシルバー。 塗料のひび割れが無いよう、最初から等分の切れ込みが浅く細かく入ってる。 そしてこの切れ込みはもう一仕事します。 レザーのリングベルトってリングに通して折り返した時に結構膨らみますよね。 そりゃレザーって硬いですからね。モコってします。 このベルト作ったデザイナーはそんな当たり前すら解消しようとしました。 この切れ込みはただ垂直に入っているのではなく、仄かに拡張するようV字に入っています。 こうして僅かに作られた隙間、これが折り返し時にレザーの厚みを上手く吸収してくれる。 するとバックル部分のゴワつきは一気に軽減され、ナローベルトに相応しいミニマムなボリューム感をキープ出来るというカラクリ。 この設計感覚、非常に高水準です。 ナローベルトだから多少ゴワついても良いでしょ、じゃなくてナローベルトだからこそ少しのゴワつきも解消出来ないか、と思考を巡らせる。 プロダクトデザインの素晴らしさが詰まったモデルです。 ただ、切れ込みで削った厚みの分だけレザーベルトとしての堅牢度は落ちてますから、あまり乱暴な使い方はご容赦ください。 ここばっかりはトレードオフですね。 タフネスとの兼ね合いも、ベストなバランスで着地してはいると思います。 普通に巻いても不安感は特段ありません。 レングス&仕様的に、本当に誰でも使える個体です。 Made in ITALY サイズ表記42 レングス:98 ベルト巾:1.0
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90-2000's DICKIES Flannels_Lining Worn_Out Chore Coat
¥15,500($99.51)
着古しソフトアイボリーの特大チョア。 ヴィンテージ呼ばわりするにはまだ全然若い、普通のディッキーズ。 ホワイトに近いアイボリーのコットンドリルと、ネイビーコーデュロイの襟。 そしてXLの特大サイジング。 おおよそ何方でもオーバーサイズで楽しめます。 めんどくさい事考えたくないな〜って日にラフに羽織ってもカッコ良いし、めんどくさい合わせしちゃったな〜って日のラストピースとして羽織るのも、程良く力抜けてくれて最高。 etrakでの使い方は言わずもがな後者。 カーハートじゃちょっとカッコ付けすぎちゃう時に胸のDickiesロゴが大変ありがたいのです。 ちなみに裏面のフランネルライナーも良い色ですよ。 ホワイトベースに青系のチェック。 雑に着流して裏地がハラリ見えた時まで良い感じ。 「お洒落」ってより「良い感じ」です。 こういう威圧感ゼロの着古し白チョア、お探しだった方地味に多いんじゃないですか? Made in - サイズ表記XXXL 肩幅:60 身幅:77 着丈:79 袖丈:65 裄丈:99 品タグはホワイトアウトして解読不可
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c2000's JOHN SMEDLEY W_Zip Cotton Knit Small Parka
¥24,000($154.07)
スメドレーのコットンニットパーカー。 中にはスキニーフィットの肌着くらいしか挟めないコンパクトなフィット。 こんな服、どんなサイズ感であろうと大好きなんですが、最近はこの極端なスモールサイズに新鮮な魅力を感じています。 そうなると「ダブルジップ」ってほぼ必須条件になってきます。 ウエストからヒップへのくびれに合わせて開いてアジャストさせたり、あえて閉めたまんまクッションさせたり。 スメドレーはここで最高水準のジップを使ってくれていますし、ニット本体のクオリティも文句無し。 文句無しって何を偉そうに。 賛辞しかございません。 フードが結構コンパクトです。 ここがいちばんのビジュアルポイントかも知れませんね。 PRADAの水泳帽みたいな新しい美意識に通ずるところがあります。 あそこまでラディカルには走れないのですが、こんな浅い被り方にキャッチーなアイウェア……なんて、お洒落だと思いますよ。 攻めたい時は被って、攻めたくない時は被らなくていい。 僕みたいなビビり屋からすると、選べるのが超ありがたいです。 Made in ENGLAND riri_Zips サイズ表記XS 肩幅:35 身幅:41 着丈:54 袖丈:58
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c2000's ARMANI CLZ. Ripples_Kitting Fuchsia Pink Mini Tee
¥9,000($57.78)
ピチTeeという呼び方ちょっとヤンチャ過ぎて気恥しいのですが、etrak的にやるなら それはフルニット。 Tシャツの形をしてますが半袖ニットという呼び方に近い気がします。 ニット×ニットのレイヤードで楽しむのならこれくらい派手な色も楽しい。 感覚的には薄いニットのセルフ・アンサンブルの材料としてご紹介してる感じです。 ランダムなリプル模様が可愛いですよね。 “Tシャツというアイテムにこのアプローチ” ってのが重要です。 完全に主観の感想文なんですが、このビジュアルはまるで保管をミスってシワシワになってしまったカットソーみたい。 ミスってアイロン跡が付いちゃった……とかだと少しくどいんですが、これくらいのバランスは上手いな〜と思います。 ミスから生まれるデザインに「着用者の存在」を匂わせるセンス。 個々人のパーソナリティに注視する潮流に上手く再マッチしてますよね。 当時の作り手はそんな事全然想定してないと思いますが。 兎も角、これでパキったフューシャピンクにも仄かに侘び寂びが混ざって、気持ち使い易くなってます。 当たり前のように凄い素材使ってて肌触りが素晴らしいってのも、流石ARMANIですよね。嬉しいポイント。 最近グレーのボトムスの取り扱いに更に注力しているのですが、そうなるとこんな色味も余裕で使えるようになってきたんです。 更にグレーとかネイビーで面積削ってやると上手く馴染みますよ。 参考材料の一つになりますと幸いです。 Made in サイズ表記42 肩幅:34 身幅:38 着丈:52 袖丈:17
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c1980's ALAN DAVIS (?) Semi_Dark Grey 2_Tuck Slacks
¥15,500($99.51)
SOLD OUT
通年注力しているグレーパンツ。 希くば定番としてこんなのを並べ続けていきたいです。 大前提としてニュートラル。 ウエスト周りや裾の仕様によって多少、印象の差異は生まれますけれどまぁ誤差と言っても差し支えないでしょう。 ……みたいな変な謙りと、その誤差の積み重ねが真似出来ないオリジナル・ニュアンスを築いていくんだよ、という気持ちの間で揺れています。 この個体は持ち出し先端を尖らせた三角持ち出しに2タック、そして裾をダブルヘムにしてますね。 ボタンの色味がお洒落です。 (ここは完全にARMANIの影響でしょうね) 作り手はユーロのマイナーレーベル。 読めません。 そのまま読むなら Alau Devis ですが、まぁ普通Alan Davisになりますよね。 検索エンジンに投げてみても もしかして:Alan Davis と優しく正されます。 “もしかして”で済ませてくれる優しさが今は沁みます。 80年代イタリアには意図的に英語のスペルを間違える謎の流行りがありまして、それかな?とも一瞬思ったものの 「グレーのスラクッスでそれをやるか……?」と訝しんで終了。 分かる楽しさもありますが、そうじゃない楽しさもありますからね。 静かにクオリティとデザインに向き合えます。 それにしても、同時期の日本の量産品と並べると全然違いますね。 日本も80年代くらいの紳士服は縫製が綺麗で生地も良質なのに、何か言葉にならない部分で全然違う。 この水準ばかり贅沢に並べていると麻痺しますが、非常にありがたい、高級なパンツです。 Made in ITALY サイズ表記46 ウエスト:77 ワタリ:32 股上:28 股下:78 裾幅:21
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2000's ANTEPRIMA Chains_Mix Knitting Hang Hood
¥25,000($160.49)
SOLD OUT
鎖編み という基本的な編み方があります。 本当に鎖を編んじゃうやつがあるか! ということで、本当に鎖を編んでしまった独立型フードキャップです。 先ず 滅茶苦茶可愛い。 一にも二にも、兎に角可愛いです。 洋服と繋がっていない独立したフードに、ロングイヤーが接続延長されている構造。 フードの下端からロングイヤーにかけて金属の鎖が編み繋がれているので、帽子のボディ全体が下に引っ張られます。 これが中々良いシステムアイデアでして、帽子全体が程良く下に引っ張られて形が綺麗に出るんですね。 ただ垂らしても勿論良いですし、垂れ耳全部チョーカーみたいにタイトに巻くのもお洒落だと思います。 僕は俄然後者派。 それにしても、ニットと真逆の金属チェーンをニットに編み込むアイデアは素晴らしいですし、そのニット部分をより“ニット的”、つまり、「よりフワフワしていて柔らかそうな」素材で設計しているところがもう、ニクいですよね。策士だと思います。
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m90's A.P.C. Minimam Design Navy Track Top
¥16,000($102.72)
SOLD OUT
服は「何か」でなくてはならなかった時代に、「何か」じゃなくて良いんだよ〜と、背景や所属からの脱却を提示したJ.Touitouのミニマリスム。 お洒落なツカミに憧れてギリギリまで端折りましたが、伝わっていなければ恥ずかしいのでちゃんと書きます。 「トラックトップ」って「運動服」ですよね。 この時点で「何か」になっています。 そうじゃなくていい、洋服の後ろに連綿と紡がれてきた歴史や文脈から隔絶されていい、という透明の肯定。 まぁ、それすらこのミレニアムを象徴する価値観としてファッションの歴史の1ページになっていくのがファッションシステムの強靭なる皮肉。 このモデルは「トラックトップ」の「トラックトップたる要素」を徹底的に削ぎ落としたデザイン。 例えば「所属」。 チーム名とか、企業名とか、ブランドロゴとか、スポーツの世界に必ず付き纏う記号の撤廃。 コレだけで随分印象が変わります。 ついでにポケットもありません。 あるのは、身頃と袖とファスナーのみ。 (あとハイネックか) ここまで足し算を我慢出来る作り手なかなかいないんじゃないかな。 完全なる無味無臭になるかと思われたところ、「そういう服あるよね」「そういう系好きだわ」が待ち構えてるのが2020年代。 “無味無臭の味”ってのが確かに存在する訳です。 洋服の最低単位に位置するミニマム。 「「こんなの」が今欲しいんだよな〜」の感覚のもとフックアップしている、意外と少ないオールドレンジ。 Made in FRANCE riri_Zip サイズ表記2 肩幅:44 身幅:49 着丈:61 袖丈:66
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90's COPPERWHEAT BLUNDELL Minimal Cut Navy Nylon Officer SH
¥25,500($163.70)
SOLD OUT
ナイロン・オックスと思いきやナイロン・グログラン。 オフィサーシャツにグログラン?! グログランってのは横方向に細かな畝を敷き詰めたテキスタイル。 これでシャツが作られることは非常に稀です。 手触りや滑らかな落ち感は ソフトに仕上げた薄手のナイロンオックスと似たような感じ。 コシがあるけどトロリ滑らか。 あんまり有名な生地ではありませんが、誰かの誕生日を祝ったことのある方は既に触れていますよ。 たまに横方向に細かく畝が詰まったテープリボンがありますでしょう。アレがグログランです。 Lanvinとかもこういうの上手く使います。 どちらかと言うとフェミニンなムードに寄せたデザインで使われることの多い生地なので、これを世紀末ミニマルに持ってくるコッパーウィートは滅茶苦茶センス良い。 あぁこの時代のミニマルね…と食傷気味の数奇者諸賢にもちょっと待ったと言える珍しいポジショニング。 袖口の明き仕様も非常にユニークな作り方をしていますね。 あえて目立たないよう作っていますが、通常の剣ボロを思い出すとこのユニークさは際立ちます。 縫い代を割って両岸にステッチで抑える構造。 このステッチのライン取りが不可思議。 過去の古着の中にサンプリングソースがあるのか、はたまた 製図の構築過程でたまたま発見した構造美を見逃さずとっ捕まえたか……。 背面のヨークに関しましても、コートみたいに一枚追加で重ねてるんですよね。 勿論、こんなのシャツでは普通やりません。 袖もテーラードジャケットみたいな2枚袖製図ですし。 こうしたミニマルなビジュアルのコンパクトなメンズシャツに趣味の良いエスプリとメラメラ燃えるような創意が掛け合わさってるケースって珍しいと思います。 このレーベルだから……って贔屓目も正直無いとは言えませんが、タグ無くともこれはテンション上がりますよね。 ルーズなシャツファッションに飽きた方は是非。 ユニセックスでお薦めです。 Made in ITALY サイズ表記S 肩幅:43 身幅:54 着丈:69 袖丈:59.5
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80-90's BYBLOS Over_Flap Cutting Slick Slacks
¥24,000($154.07)
・カッティングにおけるアイデア水準の高さ ・ハイエンドなプロダクトレベル デザイナーズってよりもプレタポルテって呼んだ方がしっくり来ます。 ビジュアル先行ではなくデザイン重視。 デザインってのは膨大な量の中からの生地選定からミシンの糸調子に至るまでの全てです。 現代でもビジュアルのコピーはできると思うんですが、デザインのコピーはもう到底、誰にも(本家にも)出来ないと思います。 このクオリティが当たり前だったのがByblosの素晴らしさ。 フロントに深いタックを入れたグレーのスラックス。 前から見ると細いですが、横から見るとワイドですよね。 これはフロントのタックをそのままクリースに転換して強力に保持する製図によるもの。 ですのでパッと見の印象通りにナロースラックスと呼ぶのはちょっと違う。 ただ、パッと見でそう見えるってのは存外重要なことです。 実際の着用感に大きく変更を加えずビジュアルには新鮮な空気を取り込めるということですからね。 そして両サイドのポケットに被さる特大サイズのウェルトフラップ。 実は、実際のポケット口はこのフラップの内側に別で設計されています。 あくまでハッタリ。 ウエスト周りへの視覚的な足し算としてインパクト充分でしょう。 それがこうもミニマルで端正なライトグレーというのも好ましい。 オールブラックだと見えづらくてちょっと寂しいし、レッドだとハードルがちょっと高いし、カーキだとミリタリーからのツイスト?って印象が付いてきちゃう。 ウエスト実寸的に恐らく履けるメンズは殆どいらっしゃらない。 細身の女性のための、正に当時のプレタポルテとして作られたハイファッション。 Made in ITALY TALON_Zip サイズ表記38 ウエスト:64 ワタリ:32 股上:34 股下:73 裾幅:14.5 デッドストックです。 もしかすると1986年コレクション。
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AGNES B. T-Lock Design Bold Body Leather Belt
¥14,000($89.88)
隅から隅まで美しいブラックレザーを十全に愉しむにあたって最も相応しい料理は、実はこんなミニマルな太巾ベルトなのかもしれません。 普通のジーンズのベルトループには中々通せない太巾のベルト。 ベルトボディそのものはギリギリ通るケースがあるものの、ベルトを作用させるためのバックル類が通りません。 故に使えるシーンは限られます。 しかしそれと引き換えに、レザーそのものの質感までをも重要な視覚要素として調和する 芸術的なビジュアルを獲得しています。 大振りなスクエアフレームに特大のT字バー・ホックを引っ掛けて留めるミニマムな構造。 使い方に説明も不要でしょう。 既存のベルトのビジュアルから -並びに使い方から- 掛け離れたが故に生まれた完全アクセサリー感覚のウエストピース。 構造のお約束から解脱したベルトは“ウエストピース”です。 冒頭にも書きましたが、レザーを楽しむためのアイテムではありません。 “ブラック”レザーを愉しむためのアイテムです。 Made in FRANCE サイズ表記80 ウエスト:79 ベルト巾:3.8 バックル巾:5.2 フック縦巾:7.5
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1985s ISSEY MIYAKE Cummerbund Motif Design Slacks
¥30,000($192.59)
ISSEY流のドレス・テイスト。 カマーバンドみたいな上向きプリーツセクションをドッキングした腰回り。 それを見越したハイウエストの製図。 トップスはinしないと怒られそうですね……。笑 センタークリースがビシッと入った縦長ビジュアル。 平置きして計測するとそこそこワイドなんですが、横方向ではなく前後方向に生地が立つよう設計されてるので、正面から見ると結構シュッとしてるかも。 柔らかいけどしっかり厚みのあるウールギャバジン。 ここにこの色味を選ぶのがISSEYらしさでしょう。 彩度を落としたピンクベージュ。グレージュと呼ぶほど冷たくもない。 カマーバンド良いな〜と思う昨今、レディースサイズのカマーバンドって殆ど存在しないので、最初からパンツにくっ付いてるこのモデルなんて最高だと思います。 そもそもISSEYと言えばプリーツですからね。 カマーバンドも心なしか嬉しそう。 先ずはシャツやコンパクトなタートルネックで。 可能ならこのパンツよりちょっと暗めの色を選んでパンツの色彩膨張を狙いましょう。 脚長効果が凄まじいです。 Made in JAPAN サイズ表記9 ウエスト:66 ワタリ:34 股上:38 股下:70 裾幅:15.5 裾狭のハードテーパード。 どんな華奢なシューズでもちゃんとクッションしてくれますから、多少股下余ってもカッコ良いです。
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c80's RAMOWEAR by A.M.B. Ribbons_Front Wide Body Overcoat
¥67,000($430.12)
Paris6の一人、A.M.BERETTAがデザイナーを勤めていたコート専業レーベル、RAMOWEARのフランスオリジナル。 推定80年代の個体。 このレンジのタグには、フランス製を前提として、ベレッタ氏の名がそのまま入っているものと、そうでないものが入り混じっています。 本品は後者。 女史が関わっているのか、正確なリファレンスは取れていませんが、同レーベルの作風の遷移を見る限り、十中八九女史によるデザインと推定しています。 その特徴は、重たい生地でも惜しみなく特大分量で使うドレープ感覚と、新しいカッティングの追求にあります。 ミドルウエイトのウール生地は、フラノとするかメルトンとするか微妙なところ。 それをドカンと、70オーバーの身幅で設計。 前は打ち合わせの深いダブルブレストですが、それを留めるのは首元のリボン2本のみ。 つまり豪放なまでに広く設計されたルーズボディは、人の歩くまま、風の吹くまま、大きく優雅にドロリドロリと靡き踊るわけです。 そして、この手のパリっぽさを強調したオーバーコートには必ずフードがあって欲しい。 被る被らないじゃない。 記号として、様式として、あって欲しい。 華やかなシルクスカーフとレイヤードなんかして。 基本的には淑女に向けた最高の洋服。 しかしサイズと雰囲気が合えば、男性でも美しく御着用いただけます。 Made in FRANCE サイズ表記2 肩幅:52 身幅:75 着丈:101 袖丈:56 裄丈:84
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