洋服解読所
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2000's ANTEPRIMA Chains_Mix Knitting Hang Hood
¥25,000($164.31)
鎖編み という基本的な編み方があります。 本当に鎖を編んじゃうやつがあるか! ということで、本当に鎖を編んでしまった独立型フードキャップです。 先ず 滅茶苦茶可愛い。 一にも二にも、兎に角可愛いです。 洋服と繋がっていない独立したフードに、ロングイヤーが接続延長されている構造。 フードの下端からロングイヤーにかけて金属の鎖が編み繋がれているので、帽子のボディ全体が下に引っ張られます。 これが中々良いシステムアイデアでして、帽子全体が程良く下に引っ張られて形が綺麗に出るんですね。 ただ垂らしても勿論良いですし、垂れ耳全部チョーカーみたいにタイトに巻くのもお洒落だと思います。 僕は俄然後者派。 それにしても、ニットと真逆の金属チェーンをニットに編み込むアイデアは素晴らしいですし、そのニット部分をより“ニット的”、つまり、「よりフワフワしていて柔らかそうな」素材で設計しているところがもう、ニクいですよね。策士だと思います。
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m90's A.P.C. Minimam Design Navy Track Top
¥16,000($105.16)
服は「何か」でなくてはならなかった時代に、「何か」じゃなくて良いんだよ〜と、背景や所属からの脱却を提示したJ.Touitouのミニマリスム。 お洒落なツカミに憧れてギリギリまで端折りましたが、伝わっていなければ恥ずかしいのでちゃんと書きます。 「トラックトップ」って「運動服」ですよね。 この時点で「何か」になっています。 そうじゃなくていい、洋服の後ろに連綿と紡がれてきた歴史や文脈から隔絶されていい、という透明の肯定。 まぁ、それすらこのミレニアムを象徴する価値観としてファッションの歴史の1ページになっていくのがファッションシステムの強靭なる皮肉。 このモデルは「トラックトップ」の「トラックトップたる要素」を徹底的に削ぎ落としたデザイン。 例えば「所属」。 チーム名とか、企業名とか、ブランドロゴとか、スポーツの世界に必ず付き纏う記号の撤廃。 コレだけで随分印象が変わります。 ついでにポケットもありません。 あるのは、身頃と袖とファスナーのみ。 (あとハイネックか) ここまで足し算を我慢出来る作り手なかなかいないんじゃないかな。 完全なる無味無臭になるかと思われたところ、「そういう服あるよね」「そういう系好きだわ」が待ち構えてるのが2020年代。 “無味無臭の味”ってのが確かに存在する訳です。 洋服の最低単位に位置するミニマム。 「「こんなの」が今欲しいんだよな〜」の感覚のもとフックアップしている、意外と少ないオールドレンジ。 Made in FRANCE riri_Zip サイズ表記2 肩幅:44 身幅:49 着丈:61 袖丈:66
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90's COPPERWHEAT BLUNDELL Minimal Cut Navy Nylon Officer SH
¥25,500($167.59)
ナイロン・オックスと思いきやナイロン・グログラン。 オフィサーシャツにグログラン?! グログランってのは横方向に細かな畝を敷き詰めたテキスタイル。 これでシャツが作られることは非常に稀です。 手触りや滑らかな落ち感は ソフトに仕上げた薄手のナイロンオックスと似たような感じ。 コシがあるけどトロリ滑らか。 あんまり有名な生地ではありませんが、誰かの誕生日を祝ったことのある方は既に触れていますよ。 たまに横方向に細かく畝が詰まったテープリボンがありますでしょう。アレがグログランです。 Lanvinとかもこういうの上手く使います。 どちらかと言うとフェミニンなムードに寄せたデザインで使われることの多い生地なので、これを世紀末ミニマルに持ってくるコッパーウィートは滅茶苦茶センス良い。 あぁこの時代のミニマルね…と食傷気味の数奇者諸賢にもちょっと待ったと言える珍しいポジショニング。 袖口の明き仕様も非常にユニークな作り方をしていますね。 あえて目立たないよう作っていますが、通常の剣ボロを思い出すとこのユニークさは際立ちます。 縫い代を割って両岸にステッチで抑える構造。 このステッチのライン取りが不可思議。 過去の古着の中にサンプリングソースがあるのか、はたまた 製図の構築過程でたまたま発見した構造美を見逃さずとっ捕まえたか……。 背面のヨークに関しましても、コートみたいに一枚追加で重ねてるんですよね。 勿論、こんなのシャツでは普通やりません。 袖もテーラードジャケットみたいな2枚袖製図ですし。 こうしたミニマルなビジュアルのコンパクトなメンズシャツに趣味の良いエスプリとメラメラ燃えるような創意が掛け合わさってるケースって珍しいと思います。 このレーベルだから……って贔屓目も正直無いとは言えませんが、タグ無くともこれはテンション上がりますよね。 ルーズなシャツファッションに飽きた方は是非。 ユニセックスでお薦めです。 Made in ITALY サイズ表記S 肩幅:43 身幅:54 着丈:69 袖丈:59.5
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80-90's BYBLOS Over_Flap Cutting Slick Slacks
¥24,000($157.73)
・カッティングにおけるアイデア水準の高さ ・ハイエンドなプロダクトレベル デザイナーズってよりもプレタポルテって呼んだ方がしっくり来ます。 ビジュアル先行ではなくデザイン重視。 デザインってのは膨大な量の中からの生地選定からミシンの糸調子に至るまでの全てです。 現代でもビジュアルのコピーはできると思うんですが、デザインのコピーはもう到底、誰にも(本家にも)出来ないと思います。 このクオリティが当たり前だったのがByblosの素晴らしさ。 フロントに深いタックを入れたグレーのスラックス。 前から見ると細いですが、横から見るとワイドですよね。 これはフロントのタックをそのままクリースに転換して強力に保持する製図によるもの。 ですのでパッと見の印象通りにナロースラックスと呼ぶのはちょっと違う。 ただ、パッと見でそう見えるってのは存外重要なことです。 実際の着用感に大きく変更を加えずビジュアルには新鮮な空気を取り込めるということですからね。 そして両サイドのポケットに被さる特大サイズのウェルトフラップ。 実は、実際のポケット口はこのフラップの内側に別で設計されています。 あくまでハッタリ。 ウエスト周りへの視覚的な足し算としてインパクト充分でしょう。 それがこうもミニマルで端正なライトグレーというのも好ましい。 オールブラックだと見えづらくてちょっと寂しいし、レッドだとハードルがちょっと高いし、カーキだとミリタリーからのツイスト?って印象が付いてきちゃう。 ウエスト実寸的に恐らく履けるメンズは殆どいらっしゃらない。 細身の女性のための、正に当時のプレタポルテとして作られたハイファッション。 Made in ITALY TALON_Zip サイズ表記38 ウエスト:64 ワタリ:32 股上:34 股下:73 裾幅:14.5 デッドストックです。 もしかすると1986年コレクション。
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AGNES B. T-Lock Design Bold Body Leather Belt
¥14,000($92.01)
隅から隅まで美しいブラックレザーを十全に愉しむにあたって最も相応しい料理は、実はこんなミニマルな太巾ベルトなのかもしれません。 普通のジーンズのベルトループには中々通せない太巾のベルト。 ベルトボディそのものはギリギリ通るケースがあるものの、ベルトを作用させるためのバックル類が通りません。 故に使えるシーンは限られます。 しかしそれと引き換えに、レザーそのものの質感までをも重要な視覚要素として調和する 芸術的なビジュアルを獲得しています。 大振りなスクエアフレームに特大のT字バー・ホックを引っ掛けて留めるミニマムな構造。 使い方に説明も不要でしょう。 既存のベルトのビジュアルから -並びに使い方から- 掛け離れたが故に生まれた完全アクセサリー感覚のウエストピース。 構造のお約束から解脱したベルトは“ウエストピース”です。 冒頭にも書きましたが、レザーを楽しむためのアイテムではありません。 “ブラック”レザーを愉しむためのアイテムです。 Made in FRANCE サイズ表記80 ウエスト:79 ベルト巾:3.8 バックル巾:5.2 フック縦巾:7.5
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1985s ISSEY MIYAKE Cummerbund Motif Design Slacks
¥30,000($197.17)
ISSEY流のドレス・テイスト。 カマーバンドみたいな上向きプリーツセクションをドッキングした腰回り。 それを見越したハイウエストの製図。 トップスはinしないと怒られそうですね……。笑 センタークリースがビシッと入った縦長ビジュアル。 平置きして計測するとそこそこワイドなんですが、横方向ではなく前後方向に生地が立つよう設計されてるので、正面から見ると結構シュッとしてるかも。 柔らかいけどしっかり厚みのあるウールギャバジン。 ここにこの色味を選ぶのがISSEYらしさでしょう。 彩度を落としたピンクベージュ。グレージュと呼ぶほど冷たくもない。 カマーバンド良いな〜と思う昨今、レディースサイズのカマーバンドって殆ど存在しないので、最初からパンツにくっ付いてるこのモデルなんて最高だと思います。 そもそもISSEYと言えばプリーツですからね。 カマーバンドも心なしか嬉しそう。 先ずはシャツやコンパクトなタートルネックで。 可能ならこのパンツよりちょっと暗めの色を選んでパンツの色彩膨張を狙いましょう。 脚長効果が凄まじいです。 Made in JAPAN サイズ表記9 ウエスト:66 ワタリ:34 股上:38 股下:70 裾幅:15.5 裾狭のハードテーパード。 どんな華奢なシューズでもちゃんとクッションしてくれますから、多少股下余ってもカッコ良いです。
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c80's RAMOWEAR by A.M.B. Ribbons_Front Wide Body Overcoat
¥67,000($440.34)
Paris6の一人、A.M.BERETTAがデザイナーを勤めていたコート専業レーベル、RAMOWEARのフランスオリジナル。 推定80年代の個体。 このレンジのタグには、フランス製を前提として、ベレッタ氏の名がそのまま入っているものと、そうでないものが入り混じっています。 本品は後者。 女史が関わっているのか、正確なリファレンスは取れていませんが、同レーベルの作風の遷移を見る限り、十中八九女史によるデザインと推定しています。 その特徴は、重たい生地でも惜しみなく特大分量で使うドレープ感覚と、新しいカッティングの追求にあります。 ミドルウエイトのウール生地は、フラノとするかメルトンとするか微妙なところ。 それをドカンと、70オーバーの身幅で設計。 前は打ち合わせの深いダブルブレストですが、それを留めるのは首元のリボン2本のみ。 つまり豪放なまでに広く設計されたルーズボディは、人の歩くまま、風の吹くまま、大きく優雅にドロリドロリと靡き踊るわけです。 そして、この手のパリっぽさを強調したオーバーコートには必ずフードがあって欲しい。 被る被らないじゃない。 記号として、様式として、あって欲しい。 華やかなシルクスカーフとレイヤードなんかして。 基本的には淑女に向けた最高の洋服。 しかしサイズと雰囲気が合えば、男性でも美しく御着用いただけます。 Made in FRANCE サイズ表記2 肩幅:52 身幅:75 着丈:101 袖丈:56 裄丈:84
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c80's COURRÉGES One_Piece Knitting Body Long Cardigan
¥39,000($256.32)
本国製造の超貴重なオリジナル・クレージュ。 これだけ物流や古着文化が発展した今も、日本にオリジナルの個体は殆ど入って来ていません。 とても良い古着屋さんで稀に見かける程度ですね。 この時期のクレージュが得意としていたニットウェア。 コンパクトなトップスなんかは見慣れた方もいらっしゃるかも。 でも、こんなロング丈のカーディガンは中々珍しいのではありませんか? このニット、脇線(サイドシーム)が無いんです。全くの丸胴。 アームホールや肩線は縫われているのでホールガーメントとはまた違いますが、このボリュームの身頃が一枚ボディで編まれている事実はかなりのイレギュラー。 裾端で一周、端から端まで150cmオーバーですからね。 こんなのドカンと靡かせたいです。 あぁ、そうそうフロントはボタン無しの完全なるオープンフロントですから、歩くと必然的に靡くんでした。 右前とか左前とかも無いです。 オールド・クレージュなんて女性の特権でしたが、この個体は男女問わずお楽しみいただけるんじゃないかな。 ちなみにボタン無いついでに、ポケットも片方しか無いのです。 後から手を加えたとかじゃなく、最初からですよ。 ガウンとかのラウンジウェアをイメージしてるのかな? あの手の服にはポケットがあまり要りませんからね。 そうであるとすれば、そうした景気の良い服をお得意のニット/お得意のインパクトカラーで 作り替えたサンプリング・デザインなんて解釈も出来そう。 意外と古着の白Teeとかも合いそうですよ。 Made in FRANCE サイズ表記B 肩幅:65 身幅:59 着丈:106 袖丈:49 裄丈:85
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2002S/S Levi's RED Crushed Coating Design Chain_Wrap SK
¥56,000($368.05)
何でもかんでも 初期 を礼賛するのも なんかこう 【記号】を有り難がってるようで 少し居心地が悪いですよね。 でも少なくともコイツは大丈夫。 初期にしか無い 螺子の外れた尖り方、唯一無二です。 NIKEやLVと同じくらい 世界中で最も広く認知されるブランドのひとつ。 「Levi's」 その名の下に行われた 極めて過激で前衛的なマッドクリエイション。 【Levi's RED】 リッキー・コフがデザインを務めたとされるアヴァンギャルド・ジーンズ。 創設して割とすぐ、2002年の春夏コレクションより マキシレングスのチェーンラップスカートです。 焼け焦げたようなローストブラウンに 染み込みとも塗装とも判別付かない独特のコーティング処理。 一般的なコーティングと同じく、 アタリやクセが如実に出易い加工ですね。 しかし、コーティングと聞いて思い付くデメリットは悉く対処されてる。 変な匂いもない、ベタつきも無い、剥離も無い。 なのに特有のアタリ増幅効果はそのまんま。 良い所しか無い。 強いて言えば 【重い】 とか。 そう、重いんですよこのスカート。 いや、加工のせいかと言うと微妙なとこです。 多かれ少なかれ、この圧倒的なマキシ&フレアのせいでもありましょう。 加えて“チェーン”です。 このスカートのキーディテールのひとつ。 中々の長さで着脱不可のメタルチェーンがくっ付いてるんです。 構造としては「巻きスカート」なんですけれど 巻いた端、端っこからバックウエストまでチェーンが弧を描いてる。 重厚な生地、 ド迫力の生地分量、 そこに更にテクニカルなメタルチェーン使い。 更に更に、チェーンの根本にはまた新しく接合用のレザーループが作成されています。 ご丁寧にリベット補強まで入れて。 捻れ設計のデニムパンツとか、 同じようにチェーンが付いたテーラードジャケットとか、 このシーズンは本当に名作揃いです。 その中でも一際 ビジュアルパワー/レアリティ 共に、抜きん出たモデルではないでしょうか。 細いウエストですが レングスは容赦無くスーパーロング。 さあ履ける方が限られそうですね……。 我こそはというシンデレラ、お待ちしております。 Made in ITALY サイズ表記XS ウエスト:73 レングス:110
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c80's GREAT ESCAPES (EU) Fancy_Acid Velours Asymmetry Track JKT
¥21,000($138.02)
ユーロの珍品。 ふわふわした可愛い色味とフワフワした可愛いテキスタイル。 水色のベロアと淡いパープルのベロアのコンビ。 80's レトロの享楽もここまでいけば逆に青文字系です。 あらゆるチープな水準での模倣の連鎖に巻き込まれたテイストな訳ですが、これがユーロ製造のオーセンティックなメンズ企画のオールド・アクティブウェア、カジュアルな服にもLAMPOジップを当たり前に使う水準のメーカーが縫い上げた……ともなれば、その稀少性は伝わりますでしょう。 このフワフワしたベロア達は右半身シームを隠すアシンメトリーなオリジナルテープのトリミングと剛健なメタルファスナーによってピリッと引き締められます。 こんなビジュアル、今なら漸く新しいエキゾチックとして楽しめるのではないでしょうか。 そのための舞台(つまり服としてのクオリティ)はこれでもかってくらいに整えられています。 ドレスシャツやスラックスにスウェットやパーカーなんて生温い。 コントラストの切れ味はこうしたニューエッセンスで研ぎ続けてなんぼです。 Made in - LAMPO_Zip サイズ表記- 肩幅:56 身幅:66 着丈:67 袖丈:62
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c90's KENZO HOMME (FR) 5_Tucks_Cuff Design B.D. SH
¥18,000($118.30)
KENZO HOMMEのフランスオリジナル。 この時代のこのレーベルにおいては、日本のライセンス企画も個人的にかなり好きでして、総意的な素材設計と日常使いし易いイメージバランスがちょうど良いんですよね。 で、フランスオリジナルは、その“日常使いし易いイメージバランス”って所が無くなってます。 気楽なデイリーウェアじゃなくピリッと緊張感のあるドレステイスト。 もっと丁寧に書くと、デイリーはデイリーでもパリのデイリーだから根本的にドレステイストの残り香がタップリ散りばめられてるって感じ。 日本の方はその土壌があまり無い日本でもちゃんと着易くなるようアジャストさせてる感じ。 最近やっとこのムード使えるようになってきましたよ。 苦手だったけど、良さを痛感し過ぎて 手を出さない訳にはいかなくなってきた。 ビシッとした芯材設計を前提とした存在感のある襟とカフス。 右カフスにはシグネチャー刺繍が同色糸でさり気無く入ってます。 大きめのシャツなので、袖長めに着てカフスだけ見せる……なんて着方も視野に入って来ましょうが、この刺繍があるだけで説得力が1.5倍くらいになります。 そして文字ではなく製図にもシグネチャー・ディテールがあります。 ご存知でしょうか、袖口カフスにて大量に畳まれた多重タックデザイン。 この丁寧に調節されたエレガンス、KENZOのお家芸です。 こうしたフレンチ・ドレスの骨組みを根底に、KENZOらしい軽妙な色彩設計も現在。 サイズ表記もしっかりドレスシャツのサイズ規格です。 この上からブレザーやブルゾンを羽織るだけで完成するバランス。 フレンチ・プレッピーの構成材料として非常に優秀。 カジュアルなスタイリングを引き締める何かが欲しい時、ブラックに頼らずともこうした服の“空気感”で引き締めることが出来ます。 逆に言えば、こういう服があるとペールトーンのファッションにも更に奥行きと立体感が出てくるということ。 確証は無いけど恐らく本人期の晩期くらいのデザイン。 なんで日本人デザイナーがコレをやれるのか、知れば知るほど畏敬の念は増すばかり。 ディテールや付属品みたいな枝葉じゃなくファッションの根幹的な部分から理解して組み立てることが出来る作り手の服。 こういう服って感覚言語派の人同士で共有されがちだから、こうして文字になることが少ないですよね。 Made in FRANCE サイズ表記41/16 L~XLくらい 肩幅:55 身幅:63 着丈:85 袖丈:62 現地タグ曰くフランス製/ライカタグ曰くモロッコ製。 Fabriqueの誤読とみて現地タグの方を優先してます。
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80-90's CAESAR (EURO) Neutral Grey Solid Tapered Slacks
¥15,000($98.58)
etrak定番のグレースラックス。 そうそう、こんなのが必要なんです。ド真ん中。 ウエスト96からの股下77。 サイズ表記はなんとTAGLIA-56です。 ドカッと履くルーズボトムスの枠。 でもウエストを意図的に大きく余らせてスリムなセーターをクッションさせ易くする……なんて使い方も今注目して欲しいです。 そうして線の流れを切ったウエスト位置にはスタイリングの態度を決定付けるベルトチョイス。 クラス感で勝負するのか、カラー・プレイングで楽しむのか、プラスチックやチェーンなどの異素材で遊び切るのか……。 広いウエストと反比例する浅めに畳まれた2タック。 サイズ感以外に特筆するようなことはありません。 コインポケットの設計がベルトループを喰ってて面白いくらいかな。 クセの無いセミテーパード・ストレートが日々の服選びをグッと楽にしてくれるはず。 こんなのがあればトップスは遊び放題です。 レーベル名はCAESAR。カエサル?シーザー? これは昔、80年代くらいから日本の大賀社(KHLのライセンスやった所ネ)が、これまたライセンスで展開したレーベルと同じ出自かもしれません。 しかしこっちはイタリア規格のタグしか付いていないのでライセンスとは無関係のオリジナルと推測しています。 同時期の大賀社のプロダクトも縫製綺麗なのでどっちがどうとか言うつもりも必要もありませんけどね。 Made in ITALY サイズ表記56 ウエスト:96 ワタリ:39 股上:31 股下:77 裾幅:23.5
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1980's DANIEL HECHTER (EU) Yellow Soft_Suede Leather JKT
¥81,000($532.35)
現代ファッションの礎であるプレタポルテの黎明、そのリアルタイムを本場パリで第一線のファッションデザイナーとして迎えたのがD.HECHTERその人です。 鮮やかな色彩感覚と活動的なライフスタイル・デザインでパリの華やかなイメージを作り上げた立役者の一人。 ハイエンドな素材選定のまま、若々しいストリート感覚(当時比)で作られた作品は現代に通ずるユーティリティがありながら、現代からは届かないような享楽の香りに満ちています。 このレザージャケットなんて正しく。 トロトロのスエードレザーでのスポーツジャケット。 推定1980's、ユーロ圏で作られたオリジナル・ヴィンテージ。 恐らくフランス製造だと思うのですが、判断材料足りず断定出来ず。 さて、ライセンスビジネスを広く展開したレーベルであるからこそ、このオリジナルレンジは極めて稀少です。 コンサバティブ(現代比)な雛型に こうも鮮やかなイエローを宛てがう仕事こそ、このデザイナーらしさ。 これに細身の黒スラックスを合わせるだけで軽妙なパリジャン・スタイルが完成すること、ご想像に難くないはず。 ウェアファーラーorスクエアシェイプのサングラスも忘れずに。 さあ、問題はイエローという色味とスエードレザーという素材です。 どちらも極めて汚れ易い……もとい、汚れが目立ち易い&素材表面の陰影が汚れに見え易い 色味/素材 なのです。 メタな事言うと古着屋が絶対扱いたくない服。 それがこんな綺麗なコンディションで現代まで残ってくれていたということ、これは他の様々なヴィンテージに比べて更に特別な意味を持ちます。 全体的に軽い着用感と、ポケットフラップに少しクセが残ってる程度。 勿論今すぐお楽しみいただけるコンディション。 ※服の内部にペラペラの肩パッドが落ちてたのでそれだけ切除してます。 平たい持ち手の古いririジップを開けるとチェストライン以降のみに配置されたストームフラップ。 これはタイドアップしたシャツスタイルの時にフラップが邪魔をしないようにしたのかな? 想像でしかありませんが、このデザイナーはそういうタイプの人です。 こういう背景踏まえた上で、今どう着ましょうか。 華やかなのにオーセンティック。 パリっぽいアティテュードもやりたいし、服のパワーも尊重したい。 これを着る時のテンションってルンルンじゃないですか。 そうさせるだけの 色彩の持つ根本的な魔力とか楽しみを前提に、今っぽい力の抜き方/重ね方、大切にしていきたいなと思う所存です。 そういう時、重たい生地のショーツとか楽しいですよ。 大人にこそやって欲しいプレイフル・レザースタイル。 Made in - riri_Zip / Fiocchi_Button サイズ表記50 肩幅:56 身幅:63 着丈:67 袖丈:58
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1990's BARNEYS NEWYORK (US) Hazy Green Plaid Tab_Collar SH
¥14,000($92.01)
変な色のタブカラーシャツ。 ホワイトベースじゃちょっと物足りないような時に使ってください。 タブカラーみたいな飛び道具使っといて色味も物足りないよ〜なんて中々無いタイミングかとは思いますが、そもぞタブカラー選ぶ方だと心当たりが ありそう。 僕はある。 90年代のオールドバーニーズでUS生産って意外と見かけません。 USのレーベルなのに。 僕がユーロの方を重点的に追っかけてるからってのも あるのかも知れないけれど、これも非常に良い服です。 タブカラー使うようなキザなドレスアップ文化がアメリカですね。 あとは肩幅に比べて身幅をかなり広く取ったサイジングもアメリカっぽいなぁと思ったけれど、どうなのでしょう、ユーロもこの時代は割とそうかも……。 とりあえず当時の日本のバーニーズとは毛色が違います。 細かいチェックパターンって「よく見るとこんな配色だったの?!」現象、よくありますよね。 この生地はペールグリーンに白/茶色/ベージュの極細格子です。 これが遠くで見ると円やかに濁り合ってミルキーなミントグリーンになる訳です。 このシャツの武器は兎に角高い汎用性。 何にでも合うくせに物足りなくない、首元のユニークポイントでちゃんと味のするミドルレイヤー・スパイス。 Made in USA サイズ表記16/33 肩幅:49 身幅:65 着丈:81 袖丈:62 襟折れ線に薄汚れあり
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2017s CARHARTT Hard Woru_Out Boro Work Shorts
¥12,500($82.15)
SOLD OUT
全然古くないけど古い服ぶってるカーハート。 でも洗濯を繰り返されてクタクタだし、小傷や汚れ残りはリアルユースの産物でしょう。 向こうのおっちゃんの日曜大工のお供だったのかな。 問題は裾の雑なカットオフです。 ここが非常にテキトーで良い。 抜け感ってヤツはビジュアルだけじゃなく“態度”からも出る。 わざとらしさと下手の中間地点、キワキワの位置から香る天然の弱さ。 この手のショーツはサイズ感も重要。 そもそも論 ちゃんとウエストがデカいのですが、デカさの印象はウエストがピーク。 全体的なシルエットはウエストに比べてコンパクト。 トップスに強い服を持ってくるとこんなのが本当に助かるタイミングが来ます。 良いレザーブルゾンとかテーラードジャケットとかカシミヤのセーターとかね。 逆にニュアンス系、それこそ吹けば飛ぶような儚いシルクシャツとかは悪ガキ感のあるデカいショーツの方が楽しかったりしますね。 夏場ならこれにボロいコルテッツとかお洒落なんですが、これからだと是非長さのあるレザーブーツで。 Made in Nicaragua サイズ表記34×32 ウエスト:86 ワタリ:32 股上:30 股下:21 裾幅:27.5
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c90's ANDE (EU) Cold_Green Zip Up Fleece Vest
¥23,500($154.45)
ユーロ圏のマイナーレーベル。 マイナーレーベルってのは結局取り扱う人間が不勉強で知らないだけの可能性もありますから難しいところですが。 そもそもこの「ANDE」という名前が合ってるのかも分かりません。 タグデザインのグラフィックも実は文字で「○ANDE」なのかも知れない。 だとしたら SANDE ? TANDE ? ……これくらいの解像度です。 サイズ感とビジュアルとririジップだけで選びました。 でもこの手の服でこのriri連打はロマンの泉。 中々無いでしょう。 ファッションとしてアウトドアムードを取り入れてるハイレーベル以外では。 シンプルなハイネック&ノースリーブのバランスに美しいジップ配置。 モノクロにして胸ロゴを無くすとagnes b.みたいですね。 でも恐らく誰も知らないこのロゴならあって良いでしょ。 アウトドアなのかファッションなのか、又はその中間地点なのか、全方向を仄めかす絶妙なモスグリーンも良い。 アームホールも結構大きいので色んなものの上から重ねてみてください。 テーラードジャケットとか、綺麗なコートとか、同系色のフリースとか。 あとはルーズなセーターに重ねて裾を絞って擬似ボマージャケットを作るのも楽しいですよ。 Made in - (IT?) riri_Zips サイズ表記L 肩幅:50 身幅:64 着丈:68
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80-90's DONNA KARAN Oversized Soft Construct Tailored JKT
¥27,000($177.45)
DKNYじゃなくてシグネチャーの方。 イタリア製造の構築的なテーラードジャケット。 浅いブラックに凝った織り柄で仄かなコントラストを付けたテキスタイルデザイン。 (浅いブラックだからコントラストを付ける意味というか余白が生まれる訳です) ここにしっかり肩パッドを入れて厚みを足し、更に肩幅自体もちょっと大きめに製図。 テーラードジャケットに根本的な余裕を設計する美意識。 こうした要素は言わずもがなG.ARMANIがデザインしたファッション観。 所謂“ソフト・スーツ”の文脈。 そんな訳でこのジャケットもアンコンに寄っているのかと思いきや全然違う。 表面上でソフィスティケートは踏襲しつつ、テーラードジャケットとしての構築は至ってオーセンティック。 胸増し芯を中心に手仕事と芯地をたっぷり重ねて作られるのは、人体が入っていない時でもその残像が見えるような立体感。 「遊び」でテーラードジャケットのオーバーサイズをやるなら、これくらい説得力のある個体に任せたい。 地力以上の遊び心は服を滅ぼしますが、この服は確固たる地力の上で遊んでるから安心して見ていられる。 「ハイブランド」は「デザイナーズ」足り得るが「デザイナーズ」が「ハイブランド」足り得る訳ではないってのはこういう所。 ベースは段返りの3B仕様で、トップボタンまで丁寧に作られています。 4Bにも5Bにも出来ますが、芯地が割としっかりしてるのであまり推奨しません。 ARMANIにも言えることですが、この手のウールテーラードで無傷のグッドコンディションって意外と貴重です。 だからって恐縮し過ぎず、ジャケット丸ごと自分の栄養にするつもりで自由に楽しく合わせて欲しい一着。 Made in ITALY サイズ表記40/46 肩幅:52 身幅:61 着丈:81 袖丈:67 最初から緩めのフィッティング想定で作ららている服なので、この寸法で恐らくLくらい。
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c90's JOSEPH (EU) Glossy_Tex Long Wrap SK
¥21,000($138.02)
旧タグのJOSEPHよりマキシレングスのラップ。 スタイリングの中でボトムスを再重要視した創設者の意思を示すようなデザイン。 履いてみて感じたのは まるでパンツを履いているような縦へのライン感の強さ。 シルエットそのものは緩やかなフレア、これは基本的に直線及び直線的ビジュアルを意図して製図されたライン。 Josephのパンツに感じるスリックな切れ味は股刳りが無くなっても健在です。 スカートって名前に付随する「女性のもの」感は最低限のラインまで削ぎ落とされたニュートラルなイメージバランス。 結構長い間寝かせてましたが このムードは今こそ欲しいと思い、満を持しての登場です。 巻きスカートの構造上、足捌きには縛りが無く非常に快適に歩けます。 このラインメイクと歩き易さを両立させようと考えると、巻きスカートにしてスカートの切れ目を全部スリットに転化しちゃうのがベストアンサーってことですね。 そうそう、このスカート、歩くとまた化けるのです。 凛とした佇まいから一転、静謐なブラックはテキスタイルの奥に隠された微光沢の踊るステージに様変わり。 Viscose/Nylonで組まれた張りのある生地は着用者の足取りの残像をモノクロの光沢で映写します。 これはボトムスでこそ輝くアイデアセンス。 立ち姿と歩き姿に極めて強いコントラスト、「静と動」に纏わるドラマチックが軽妙に縫い込まれたデザイン。 巻き口は広巾のベルクロ×2での仕様。 多少ですがレンジ調節が効きます。 生地が薄いので対荷重問題も心配無し。 Made in FRANCE サイズ表記S ウエスト:68±2 レングス:98
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c90's WIM NEELS Actionable_Cut Moleskin Safari JKT
¥36,000($236.60)
SOLD OUT
ウィムニールス流のサファリジャケット。 定番品をツイストして「ありそうで無かった服」にする……というのは、現代ではすっかり普及したデザインフロー。 しかし現代から過去を見渡しても、ここの服ほどそのツイストのセンスが良いものは中々無い。 先ずは前立て。 腰の途中でわざと終わる中途半端な丈感。 中途半端にすることで下端の鋭いアウトラインに視線を誘導してます。 そして可動域のための諸ディテール。 ちゃんと開くアクションプリーツと、2枚構成の立体的なピボットスリーブ。 特に後者のユニークなガゼットワークはWIM NEELSのメンズジャケットでしばしば頻出するアイコニック・ディテール。 (この服以外にもご用意があります乞うご期待) さあ、これらだけじゃあ物足りません。 ここまでは普通の服でも まぁあり得るアイデアです。 最後のディテールデザインはWIM NEELSの性格というか美的感覚を如実に表しているよな〜と個人的には膝を叩いたポイント。 エルボーパッチです。 パッチもステッチも完全同色、目立たせる気ゼロの特大菱形エルボーパッチ。 これは半数くらいの方が「言われなきゃ気付かなかった」と思われるんじゃないでしょうか。 パーツとしての面積はかなり大きいのに、存在感は非常に薄い。 オーセンティックな雛型にほんの少しずつにじり寄ってくる違和感。 なんか違う。どこかおかしい。認識している箇所以外に何か要因が……… なんて、そんなじわじわ来るタイプのエスプリが外袖の大部分を覆っています。 (多分大きいから逆に気付かないんだろうな) 生地はコヨーテカラーの肉厚コットンモールスキン。 古着好きの琴線を掻き鳴らしながらアントワープ仕込みのミニマル・リミックスは駆けてゆきます。 多分デザイナー本人も相当古着好きなんじゃなかろうか。 ↑憶測だけで言ってます。 Made in ITALY サイズ表記46 肩幅:46.5 身幅:52 着丈:74 袖丈:60
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c90's MR.DONALD (IT) Flowers Line Pattern Viscose SH
¥16,500($108.44)
フランスの良家の子息が着てそうなイメージ。 オーバーサイズの黒レーヨンボディに品の良い小花柄を陳列したバンドカラーシャツ。 (素材表記が無いけど十中八九レーヨン) 金髪の癖っ毛を短く切り揃えた痩身のナイスガイが浮かびますね。 クレープほどではないものの、少しシボを持たせたようなオーガニックな生地目。 この生地でレディースのブラウス……とかなら沢山(ってほどでもないにせよ)出てきますね。 これでメンズ、しかもXLってのが素晴らしいと思います。 生地のムードも、それをメンズでやる感覚も、オブラートに包まず言うとLanvinっぽい。 あぁもう一点、忘れてました。 これで持ち出し延長付きの小振りなバンドカラーという仕様選定、これも最高です。 フレンチ・シックの色香盛り盛り。 一枚でハラリ羽織るスタイルから、カーディガン感覚でTeeとブルゾンの間に挟むシチュエーションまで、想定し得るコーディネートの全てがカッコ良い。 是非ブレザーやサファリジャケットで。 これでフランス製じゃないというオチまで含めて、古着というシステムの面白さが詰まってます。 Made in ITALY サイズ表記XL 肩幅:58 身幅:68 着丈:83 袖丈:64
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DANIEL'S PARIS Super-150's Soft Wool Slim Slacks
¥15,000($98.58)
パリ関係ありません。 そこまで古くもない、精々2000年以降。 トルコのマイナーなコンサバティブです。 製造国表記がありませんので、恐らくトルコでのオーダーメイド。 Super-150'sの非常に滑らかな生地で仕立てられています。 仕上がりは無味無臭のコンパクトなブラック・スラックス。 このサッパリ感、オーダーメイドはオーダーメイドでもパターンオーダーやセミオーダーとかでしょう、タグの雰囲気も随分システマチック。 でもこの浅くてサッパリした感じにパリっぽさを感じなくもない。 フロントはプレーンでローライズ。 サイドポケットは極狭角度でのスラントカット。 飾りの無い四角持ち出しを伸ばして、ポケットの袋布はセンターフロントまで接続する製図。 ……どうも仄かにH.Langの香りがします。 こんなのをラフに履きたい訳ですが、非常に繊細な生地ですので、あくまで“ラフ風”に、お手柔らかに……。 こうもミニマムであれば、土地の香りや縫う人のクセも中々入る余地が少なかろうというもの。 インターナショナルは加速し、情報だけでなく技術や美学も広く様々に波及しました。 溢れかえる情報と何故か比例するように 画一的な服も増えましたが、そんな服が欲しくなるタイミングもあります。 普段ならショーツやスウェットパンツで外していたスタイリングに、細身のブラック・スラックスという選択肢もそろそろ足したいのです。 あくまでファッションとして、レディースのスタイリングをお手本にピックアップしています。 スリムなスラックスは大体ウエストも細かったりしますが、これはウエスト大きめでのスリム・ビジュアル。 シルエットはピリッとテーパーを効かせたエレガントなセミナロー。 コンパスみたい。先が針と鉛筆のやつ。 カッコ良いんですが、このニュアンスはオンラインショップで伝えるの難しそう………。 サッパリはしていますが、随分良い生地使ってます。 こうした品質での美しいブラック・スリムを探そうと思うと意外と難しい時代になりました。 ここで古着の原始的な魅力が復活してきます。 皆まで言えませんが。 Made in - サイズ表記48 ウエスト:84 ワタリ:31 股上:25 股下:73 裾幅:20
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c90-e00's GIORGIO ARMANI CLZ. Industrial_Blue Snap_Down SH
¥15,000($98.58)
SOLD OUT
インテリ臭が半端じゃない。 しかも嫌味ったらしいインテリじゃなく柔和で性格も良さそうなのが尚更嫌味ったらしい。 2000年代の展覧会や企画展のキュレーターが着てそうじゃないですか。 まだまだ秋は来ないというのに汗の一つもかかず長袖のシャツを着て、余裕綽々で資料の最終確認をしてる。 圧が強いわけではないけどずっとメンタルが安定していて、誰にでも優しい。 良い人だ!文句無く! ええ、そりゃもう途轍も無く偏見と想像だけで喋ってます。 ARMANIの服なんてそうなんです。 ディテールじゃなくてイメージ。 いや、イメージのディテールです。 その解像度、その角度と確度。 それを作るために様々な趣向を作り手は凝らす。 その趣向の一つにパターンワークやディテールアイデアがあるのです。 そして、そんな一芸に頼らずとも 時代へのアンサーのクオリティだけでイメージを組み上げるのがこの人。 それに長けているデザイナーだけが、様々なブランチを広げて尚成功出来るのでしょう。 その上で紹介させてください。 この時代のC.I.T.社製のアルマーニのシャツには服好き必見のキーディテールが隠されています。 袖口のタックにご注目。 一枚構成の袖は基本的に袖底の1番下部分にシームを配置しますよね。 その袖底シームを隠すようにタックを畳んでいるのです。 シームを少しでも隠すという、洋服の根本的な美意識の展開はこんな所にこんな形で存在し得るのです。 こんなことしてるシャツは 探すと本当に無い。 (C.I.T.社のシャツならこの発想の転用でこのディテールを使ってるシャツが稀にある) こんなさり気なさというか、アイデアを誇示しない態度も、ARMANIの好きな所です。 (隠してるのにフックアップしてごめんなさい) 袖口のボタンが割れていたのでスペアを宛てがって補填しています。 でも片方は数ミリだけ小さいです。 厚みのあるボタンなので実用に特段不便しませんが、一応ご留意ください。 Mame in ITALY サイズ表記 肩幅:46 身幅:57 着丈:81 袖丈:64.5
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c90's OXBOW Back Graphic Printed Boxy JKT
¥40,000($262.89)
90's前半頃のナイロンジャケット。 Oxbow定番の形。 一般的にイメージされるコーチジャケット類とは全然違う、コシがあって柔らかいソフトオックス。 ナイロン100%との表記がギリギリ読めます。 この柔らかさに呼応するように、色味も柔らか。 何色って表現すれば良いのか分かりませんが、ミルキーでふわふわしたブルー。 服の色ってやっぱり難しいなと思う瞬間です。 この世の色の数も多いですが、それらが無限に存在する生地それぞれの表情と掛け算されると、本当に無限も無限……。 簡潔に定義すれば「青いジャケット」で済みますが、全く同じ色のジャケットは見たことがありません。 さて、裏地にはスポーティなメッシュ生地が使われています。 これはサーフウェアレーベルであるOxbowのDNAが出ている箇所かな。 海から上がってシャワーを浴びて、その先に羽織るシチュエーションもあるのかもしれませんから、乾きやすく、肌触りの軽快なメッシュも妥当なチョイスですよね。 内胸には、ベルクロで厳重に開閉するパッチポケット。 これ上の辺が一辺丸ごとベルクロです。 とても厳重。 何か、お金や鍵なんかの貴重品を入れていたのかな。 両腰の外ポケットもベルクロ開閉ですし、ある程度以上にはアクティブシーンでの使用を想定されていたんじゃないでしょうか。 ちゃんとルーツのある服は、ポケットの仕様一つとっても、理由や推測が付きもの。 背面にドカンと鎮座する奇天烈なグラフィックも、それがカスカスに掠れているのにも、ちゃんと物語があるのです。 Made in - (FRANCE?) サイズ表記L 肩幅:70 身幅:70 着丈:83 袖丈:59 裄丈:94 程よく草臥れたちょいボロ。 ロゴ周りの細々した汚れにご注意。 でもドローコードまで完璧に残ってます。
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80-e90's KRIZIA JEANS Garment_Dyed Kanoko Easy Shorts
¥16,000($105.16)
KRIZIAのカジュアルライン、KRIZIA JEANS。 日本では三陽商会を筆頭に様々なカジュアルラインがライセンス商売の下に展開されましたが、このJEANSラインは基本的にイタリア本国製造のオリジナル企画。 (僕の知る限りですが例外は無かったはず……) ボリューミーな鹿子生地で仕立てられたイージーショーツ。 異様に深い股上と、快適に着用できるゴム&コードのウエスト。 楽チン系パンツは数あれど、ここまでガッツリ股上深い製図の個体は見つかりません。 普通にサルエルパンツみたい。 そして見逃せないのが、作られた時点で施されていたであろうガーメントダイによる奥ゆかしいフェードブラウン。 ガーメントダイの後で幾重にも重ねられた愛用の痕跡、イージーウエストで発生するギャザーに強烈な陰影が刻まれています。 限られた生産数で丁寧に作られた服じゃ畏れ多くてこうはならない。 JEANSラインならではの気楽さと、だからこそ発生し得た本当の意味での個性。 こんなのいつでもお洒落です。 ダル着にするのも良いけど流石に勿体無い。 是非テーラードジャケットやちょっと良いアウターと合わせてください。 サイズも大体フリーです。 そう言って過言ではない。はず。 (一応Mです) Made in - サイズ表記M ウエスト:~40~ ワタリ:39 股上:48 股下:31 裾幅:36
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