洋服解読所
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1989s PLANTATION / ISSEY MIYAKE INTL. Cross_Color Cutting Shrink_Woven Set_Up
¥99,999
COMING SOON
サマーウールでのしじら織り。 漢字で書くと 縮羅/縬 と書くみたいです。 海外の方に紹介するならJapanese Sheersucker ? ストライプに伴う生地凹凸のまぁ豊かなこと。 この生地も、日本各地の伝統工芸を学び歩いた皆川デザイナーの仕事でしょう。 阿波しじらは木綿を用いるのが一般的ですが、こちらはサマーウール。 IMII時代の濃厚なプランテーション。 イッセイ・ミヤケ・インターナショナル・インコーポレーテッド、略してI.M.I.I.です。 其々が単品で出てきても充分胸躍らせてくれるであろうデザインクオリティで、セットアップの登場。 「凄いセットアップ」じゃなくて「凄い服」×2なので紹介が大変です。 ジャケットから触れていくのが順序良いでしょう。 なぜならデザインの引用元がかなり直接的に示されているから。 若い方はご存知ないかもしれませんが(←お坊さんの語彙)これは日本の「作務衣」という衣服を元にしています。 禅僧の作業着として生まれたトラディショナルコード。 でもこの襟は着物用の広巾襟、しかもそれをクロスオーバーさせるために襟元に隠しスリットが入ってる! すると、首から手拭いでも垂らしてるかのような、野暮と鯔背が融合したビジュアルの完成。 ここ超PLANTATIONらしいですよね。カッコ付け切らない感じ。 こんなことをした和服は古今東西、何処にも無いでしょう。 文化への絶対的なリスペクトと興味をベースにした和服のコード・コラージュ。 色んな意味で、イッセイミヤケだから出来たデザインだと思います。 次にパンツ。 これがまた凄まじい迫力。 結論から言うと、180°開脚の姿勢をベースに、特大の平面パーツを接ぎ合わせたパターン。 行くとこまで行ったサルエルって感じです。 こうなると必然的に股下が全部余ります。 もう全く全てです。 この服の場合どうやって股下寸法を計測したらいいか分かんないですもん。 で、その余った股下の中心シームに小さなボタンタブが付いてるんです、チョコンと。 これを、右腰に付いてるボタンにかけ留める訳です。 すると生まれるのは既存の言葉や概念に翻訳出来ない全く新しいドレープ。 甚兵衛の上着の裾を脇に結び留めるようなドレープの出方が、上下反転してボトムスから繰り出されるような感覚。 これは着ていて楽しいですよ……。 どうしても中々レイヤードが楽しめなくなる日本のサマーシーンにも、きっと夢中にさせてくれることでしょう。 そしてしじら織と言えば阿波ですから、徳島県民の方は他の方々の5割増でご検討ください。 Made in JAPAN サイズ表記M 肩幅:55 身幅:62 着丈:73 袖丈:51 裄丈:80 ウエスト:58-75 ワタリ:- 股上:- 股下:- アウトシーム:90
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1991F/W PERMANENTE / ISSEY MIYAKE Ex_Cowl Neck Crazy_Cut Set_Up
¥99,999
COMING SOON
そこまでやっていいんだ……って感じのカウルネック・エッジ。 カウルネック・デザインのエッジ(先端)です。 プルオーバーの一枚前身頃から地続きで接続された特大の円柱形カウルネックパーツ。 いや、身頃と地続きだから「パーツ」と分割することすら不適当か。 この奇天烈なまでに延長されたネックデザインは円柱カーブの途中同士にボタンシステムがあるので、そこを留めてフードっぽく振る舞うことも出来ます。 その雰囲気もまたエキゾチックで堪らなくクールなのです。 ショート&ワイドのボディからは、まるで燕の尻尾のよう、左右にピンポイントで伸びるスワローテイル・ヘム。 アイコニックな襟だけじゃない、そのドレープの無常性を何重にも補強してくれる布製アクセサリーのような型紙。 そしてパンツは思いっきり開脚したサルエル製図。 ただ股下が深くなってるのとは違うんです。「開脚」を表現したワイドレッグ製図。 普通のサルエルだと、なんだかんだ言って裾が地面を向いているでしょう? これは違う。平面的に置いて片方が地面を向く時、片方は天を切り舞ってる。 顎すっ飛ばして側頭部へのハイキック。 開脚はおおよそ90°ありますね。 特大分量の布2枚で構成する極めてミニマルな製図。 テキスタイルにプリミティブな情緒を持たせてエネルギッシュな侘び寂びテキスタイルを振り回すタイプの創作ではありません。 「布」というオブジェクトの可能性を徹底的に開拓する超強気のカッティング・デザインです。 パターンマジックが好きな、情熱ある同志に着て欲しい服。 メインラインの個体群より更に過激にブッ飛ばしてるスペシャル個体。 合う身長はせいぜい170cmくらいまででしょうか。 小柄な方の方が似合うと思います。 合わせとか、割とどうでも良い。 でも強いて言うなら、なんか、適当なこと書いてるアメリカ古着の白Teeとか合わせてみて欲しい。 混沌を極めたアヴァンギャルドか製図感覚、流されてモードっぽく着るのではなく、あくまで日常へ落とし込む方向で先ずはお楽しみください。 Made in JAPAN サイズ表記M 肩幅:51 身幅:62 着丈:64 袖丈:53 裄丈:79 ウエスト:65-75 ワタリ:- 股上:70 股下:- アウトシーム:98
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1991F/W PERMANENTE / ISSEY MIYAKE Japanese Window_Pane Jumpsuit
¥99,999
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サマーウール・ウインドーペンのジャンプスーツ。 メインラインとは全くデザイン・ベクトルが違います。 ウエストを起点に、上半身/下半身共に深く打ち合わせたラップ・フロント。 それこそ和服みたいな感覚でのアシンメトリーです。 問題は、トップス/パンツといった西洋的なアイテム分けを一旦採用した上で、それらをオールインワンに繋ぎ、和服の打ち合わせシステムを再輸入している点。 痺れる。 これを仕入れて中々の時間が経過しましたが、永遠に痺れ続けてます。 洋服特有の凛とした佇まいに宿る張り詰めたクールネスと、それを懐柔して「崩れの美」を持ち込むバランス感覚。 和洋の二元論で簡単に片付けられない、寧ろその先に到達していると断言して差し支えない衣服です。 カテゴリ:ISSEY MIYAKE と定義したくなる。 各所に様々折り畳まれたタック、ドレープで撓むフロント、これらは全てウインドーペンという均整柄によってカオスを生み出します。 色の線と布の線が入り混じり表出する迫力は、ワイドレッグが纏うオーバードレープを更にドラマチックに演出します。 ウエストが細いので着る人を選びます。 入る方は全力でお楽しみください。 一応S/Sに向けてのスペシャル、という感覚でお披露目しますが、年中いつでもカッコ良いです。 寒くなったらロングコートで合わせてください。 Made in JAPAN サイズ表記M 肩幅:51 身幅:56-60 着丈:49 袖丈:52 裄丈:78 ウエスト:68 ワタリ:44 股上:31 股下:62 裾幅:38 総丈:138
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1990 PERMANENTE / ISSEY MIYAKE INTL. Cotton×Nylon Dry Black Wind Coat
¥99,999
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イッセイミヤケ・インターナショナル時代のオールドプロダクト。 最初の発明以来ずっと定番的に生産され続けてきたWindcoat、通常イカコート。 昔少しの間展開された このPERMANENTEというラインは、その名の示す「永久の」という意味の通り、これまでの創作の中で特段傑出しているものを厳選した、謂わばISSEY MIYAKEのセルフ・アーカイブとも言えるものです。 そんなラインでこのコートがラインナップされるのは火を見るより明らか。 超ワイドなボディと超ロングなレングス。それらを繋ぐ大振りなドルマンスリーブと、その中心に鎮座する二重襟。 イカコートの派生やマイナーチェンジとかではなく、あくまでベーシックな再生産/再録という感じ。 コットンとナイロンのミックスで織られた墨黒のブロードボディは、コットンの野暮ったさとナイロンのしなやかさの両取り。 IMII時代の最後、1990年の個体でありますから、野暮ったさを強烈な個性に変換して身に宿した80年代と、近未来への挑戦的なテクノロジカル・テキスタイルを開拓した90年代、その中間地点として納得のいく空気感です。 触った感じは仄かにザラ付きを粒立たせたウールギャバジン、そこに薄いコーティングを乗せたような、そんなテクスチャ。 しかし実際にポリウレタン類でコーティングされている訳ではないので、劣化や加水分解によるベタ付き/悪臭とは無縁。 (その代わり風や水は通します) 90年代以降の個体は時代の空気に合わせて、より軽量でエアリーな生地選定が多く見られます。 それらに比べると、こちらは結構 重い個体ですから、重いコートはちょっと……という方にはあまり強く推奨出来ません。 メンズ規格/レディース規格であまり寸法差が無いプロダクトですが、強いて言えばオールドのメンズ個体/オールドのレディース個体 の中間くらいの寸法感です。 そしてこの個体は左前、メンズ仕様の作りです。 右前/左前を男女によって分けているシーズンとそうでないシーズンとあります。その差は単純なシーズンの新旧によるものではなく、規則性の見出せないランダムなものです。全シーズン買って克明にアーカイブしている人しか分からないかもしれません。 コンディションはまずまず。 大きく目立つ汚れや傷がある訳ではありませんが、全体的に経年や繰り返されたアイロンなどによるアタリやスレがあります。 こうした着古しが少しずつ魅力となって積み重なっていくプロダクトです。幸い生地も丈夫ですから、これからも同じように楽しんで歳を重ねていけましょう。 Made in JAPAN サイズ表記M 身幅:102 着丈:118 裄丈:83
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1982s ISSEY MIYAKE Dark_Ash Dry Cotton P/O SH
¥99,999
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珍しい製図システムのプルオーバーシャツ。 ポロシャツの何倍も深い前立てを作り、前立ての終点でタックを畳んで閉じる仕様。 ポロシャツでは見かけることはありませんが、20世紀初頭のフランス古着で見かけますね。 ほら、羊飼いのスモックです。 元ネタというよりは、当たり前のボギャブラリとして頭に入っていて、それらを使い熟してる程度のものなのでしょうけれど、それにしてもこの服は1982年の服ですよ。 当時からフレンチアンティークは人気だったのかな……。 スタンドカラーってのもイッセイミヤケらしいな〜と思いきや、そうした古着からの影響も脳裏を過ります。 野暮ったい糸で野暮ったく織られたテキスタイル。 組織自体は普通の平織りです。 色味は、それこそ羊飼い達のスモックにて防虫目的で使われたインディゴが、使い込まれて褪せ果てたような美しいアッシュネイビー。 しかし糸の染まりが不均一なのか、近くで見ると所々で絣っぽい白混ざりが散っていますね。 侘び寂びを具現化して紹介するならこんな生地、という感じ。 メンズラインではありませんが結構大きめですから、メンズでトライ出来る方もいらっしゃるかも。 一応、ある程度のゆとりをもった着用が大前提になります。そこだけはご留意くださいね。 プルオーバーの服は余裕が無いとそもそも着用が出来ないんですよ。 Made in JAPAN サイズ表記M 肩幅:53 身幅:61 着丈:73 袖丈:56 裄丈:84
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1984s PLANTATION / ISSEY MIYAKE INTL. Wool_Mix Over_Tuck Heavy Cotton SK
¥99,999
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男女ともに使えるクロップド・レングスのフレアスカート。 デニムの特性とイッセイミヤケらしさを融合した最大公約数的カッティングデザインと、サプライズ性大爆発のテキスタイルパワーが宿っています。 これぞ80's ISSEY。 前後にとても深いタックを畳んで、1カットで“ウエストフィット”と“フレアシルエット”の2ディテールをデザインしています。 なんなら、このタックに設置されてるボタンを開け閉めして着脱するので3ディテールをデザインしているとも言えるか。 これは「ミニマルデザイン」の一つの好例ですね。 フラットな一枚布をなるべくミニマルな縫製で人体に纏わせてきた和服由来の感覚。 そして、そこに宛てがう生地はデニムです。 経糸にブラック、緯糸にインディゴ。 そしてコットン80%にウール20%の珍しい組成。 なんか、ほんのりカサカサしてる。 リネンみたいな野趣とデニムとしての重みを両立させていますね。 なんか彩度の落ち切らない妙なブラックだな、と思って裏面を見るとニヤニヤしちゃいました。 素材表記を見ると尚更ね。 そしてデニムだから深いタックから広がるフレアシルエットが非常に綺麗に出る。 クロップド・ワイドパンツの感覚で使える便利なボトムス。 これはトップスが重くなる秋冬の方が有り難みを実感出来るかな……。 正体は1984年のプランテーション。 設立から3年目、イッセイミヤケの血が非常に濃く受け継がれている時期です。 この頃はメインラインも、プランテーションっぽい -素朴で-プリミティブで-しかし異様に凝った- テキスタイルで作られていましたから、たまにビジュアルだけじゃ判別付かない個体があります。 シャツやアウターは分かりやすいですがボトムスはわかりにくい。 この個体なんかは正にそうです。 メインライン顔負けのカッティングエッジとテキスタイルパワー。 でもちゃんと家庭洗濯が出来るって点がプランテーションらしさでしょうか。 取り扱い易さをキープしたまま、強固な世界観の元に格好良さを煮詰めていけるデザイナーは本当に凄まじいと思います。 Made in JAPAN サイズ表記M ウエスト:75 レングス:76
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1980's REDBUTTON (IT) Velcro-Flap Wide Body Trucker JKT
¥99,999
COMING SOON
それはそれは沢山のサンプリング、もとい、「憧れ再現系」デザイナーが生まれた時代。 この時代のGジャンのバリエーションの豊かさを見ると、デザイナーズなのかレギュラーなのか分かんない!なんて声も聞こえてきます。 有象無象に見えるそれらは貴方が知った瞬間からネームドです。 全ての植物に名があり、名を知らぬ者が知らぬ物を「雑草」と呼ぶのよ、ってのに似てますね。 CFM社のボスAldo Ciavattaが見出した才能の一人であるFrank Scozzeseが手掛けたレーベル、REDBUTTONのGジャンです。 身巾が着丈を追い越すワイドボディ、生地は使い込まれた野暮ったいアイスウォッシュ。 これもCFM社のAldo Ciavattaが手掛けた生地でしょう。 この辺のデニムアイテムはたまにポケットから軽石が出てきます。 ボタンを切り捨ててベルクロ開閉を採用したポケットフラップを開けてみると、元のデニムの色が分かります。 洗った生地で作ったのではなく、作ってから洗ったのですね。 ていうか、このポケットは丸底の型紙ですね。Leeみたい。フロントのVステッチはLevi'sの引用なのに。 目立たないけれど静かに違和感を燻らせるデザイン。 そして裏面、腰ポケット袋布の地続き製図とそれの収め方、これも中々ヨーロッパ的で面白い。 (しかも縫い代出さずに綺麗に中縫いしてる) アメリカのそれは絶対カーブなんて付けずに直線&オーバーロックで簡単に済ませますからね。 そしてこのレーベルのデニムアイテムには、本物のユニフォームみたいなサイズタグが付きます。 ウエストベルトの裏面、大文字のMと、「UNIFORMS BY REDBUTTON」の文字。 そう、このジャケットはGジャンに宿るユニフォームとしての性質に着目したデザインです。 前から何着も紹介しているこのレーベルのセンスが、今回のデニム再考における重要なヒントになったことは言うまでもありません。 ユニフォームのように普遍的で、日常的で、記号的で、そして丈夫。 そこに混ざる数寄者の愛おしき手癖。 後ろ姿のシルエットが素晴らしい。 肩の落とし方、その精度ですよね。 Made in ITALY (CFM) サイズ表記L 肩幅:53 身幅:60 着丈:52 袖丈:60
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1980's BALL by M&FG (Lic.) Pleated Big Pockets Design Ash_Blue Trucker
¥99,999
COMING SOON
80年代、全盛期のM&FGが手掛けた時期の貴重なBALL。 これは日本法人があった頃の日本ライセンス個体です。 ライセンスと言っても、BALLブランドが売られてしまってからの90's~デザインとは全く別の、M&FGの監修及び厳格なチェックがあったであろう企画です。 タグ見て納得出来るビジュアルデザインですからね。 胸ポケットと腰ポケットを1箇所にドッキングした大型のパッチポケット。 そう、この手の二階建てポケットってのは胸ポケットと腰ポケットを一つの土地に纏めちゃおうって感覚から来ているものです。 ここにインバーテッド・プリーツを2本ブチ込むアグレッシブな製図感覚は正にジルボー。 ちなみにこのプリーツは飾りじゃなく実際にちゃんと開きます。 で、開いた時にチラ見えする加工前の地デニムのインディゴがまた小気味良い。 インバーテッドプリーツってのは本来Gジャンに存在するはずの無いディテールです。 でもコレって、ジルボーらしいカッティングエッジの印象と、当時の加工デニムの本元であるAldo CiavattaのUsed加工、その両方が活かされるディテールチョイスなんですよね。 言っちゃえば、ポケットの飾り一個に関する方針決定な訳ですが、確度が素晴らしいです。 ワイドボディの鈍臭いショート丈、ウエストタブを締めてボマージャケット風のバランスで是非。 Made in - (JP?) サイズ表記L 肩幅:57 身幅:63 着丈:59 袖丈:58 裄丈:88
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80-90's DIESEL (EURO) Khimaira-Style Leather Color Nylon Trucker
¥99,999
COMING SOON
ミルキーな浅葱色をした 柔らかなナイロンオックスで作られたGジャン。 なんて美しい色味であることか。 この個体はGジャンをナイロンで作り替えてるって所も可愛いのですが、Gジャンの「記号」をごちゃ混ぜにしてる所が面白いですよ。 2ndっぽいフロントプリーツと、4thらしいVステッチ。 サイドにポケットも増えてます。 そしてホワイトベージュのレザー襟。 もう、硬さと柔らかさのバランスとか、色配置のバランスとか、着た時の高揚感とか、全部が最高。 この時代の旧DIESELはレトロイタカジの潮流の中にありますから、同時代のパニナロっぽさが濃密に残っています。 DIESELという名の通り、馬力のあるエネルギッシュなデザインが目を見張る濃度で展開されていました。 こうしたGジャンも、(旧DIESELの中では)割と数が出ますから、当時からちゃんと人気を博していたのでしょう。 ただこの個体のようにボディを完全にナイロンクロスで作り替えた個体ってのは殆ど出会える事がありません。 本当に珍しい。 デニムオンリーの方はちょっと硬いんだけど、こちらは綺麗に柔らかく肩が落ちる。そこも良い。 こうした“柔らかさ”までを意識したアプローチってパニナロのアウターには中々無い要素ですから、そこから一歩抜きん出た“DIESELのその後”にも合点がいきますね。 エネルギッシュなのに、ただ派手なのではなく美しさまである。 ビジュアルのインパクトだけではなくデザインの確度でも完全勝利している白眉個体。 色んなデザイナーさんのインスピレーションソースになりそうなクオリティです。 柔らかな落ち感を活かし切るXLの最高個体。 大柄な方も是非ゆるくお楽しみください。 Made in ITALY サイズ表記XL 肩幅:60 身幅:74 着丈:65 袖丈:63
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1980's CLOSED by M&FG 3D-Tuck System Design Denim JKT
¥99,999
COMING SOON
80'sのジルボーと言えばカッティングです。 技術的に手数を要する、とかじゃなくて製図の根本的なシステムブレイクを楽しむアイデア・カッティング。 ポケット袋布などのジャケット内部空間を表側に露出させ、その底部分を畳んでタックに見立てる発想。 実際この発想によってサイズ感とかシェイプに影響がある訳ではありません。 ステッチに囲まれたパーツが立体的に立ち上がって来るのです。 その立ち上がった分を、ボタンで留めてフィニッシュ。 このジャケット、ウエストベルトがかなり前下がりになってるんです。(というより後ろ上がり?) 普通、ここで後ろ上がりになった分、後ろ身頃は削るでしょう? そこ削らずに、余った分量をそのままタックに畳んじゃいました、みたいな思考回路に見えます。 洋服の構造に係る固定観念が覆されますよね。 やや言い過ぎか? この言葉で修辞すると、これ見よがしなアヴァンギャルド・ビジュアルが連想されちゃいそう。 でもその感覚を、普通のカジュアルウェアに持ち込んだデザイナーだから面白いのですよ、ジルボーは。 パターンメイクの妙や構造への技巧/工夫は、レディースファッションの場合100年前に発展しました。 オートクチュールの時代、M.ヴィオネを筆頭に、様々な天才が信じられないくらい賢い(&美しい)ドレスを作っています。 メンズファッションはそうではなかった。 遅れているとかじゃなくて、そう成る必要が無かった。 メンズ服は伝統の国から生まれ、ずっとその国がスタイルと権威を独占してたから、発展よりも収斂/修錬に終始してきた。(一部のハイファッションを除く) 現代も そのきらいはあるものの、転機はアメリカの黄金時代。ゴールドラッシュじゃないよ、世界大戦勝利の時代。 その時代のアメリカが既存のメンズファッション像を崩していった。 その精神に当てられたヨーロッパの若者達が、70-80年代のネオカジュアルを作っていた……その筆頭が、このM&FGという訳。 アメリカが提示したどの完成系とも違う、全く新しいフォーマットのGジャン。 直接的なサンプリングから、こうしたクレイジーツイストまで、M&FGは本当に様々なデニムウェアをデザインし切りました。 異次元のセンスもそうなんですが、「デニムのカッコ良さ」という骨組みはちゃんと大事にしてるのが良いですよね。 嬉しいことに襟を立てられる仕様です。 レギュラーもハイネックも両方お楽しみください。 Made in ITALY (CFM) サイズ表記48 肩幅:53 身幅:63 着丈:50 袖丈:61
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1980's MASH (IT) Split-Raglan Cut Denim Bomber JKT
¥99,999
COMING SOON
これぞ80's ITALYです。 カッティングの五月蠅さ、デコレーション・デザインとシステマチック・デザインのバランス、そしてそれを無名のマイナーレーベルですら果敢に取り入れているという状況。 国の知的水準はエリートや特権階級の識字率ではなく一般庶民の識字率で推し量る、みたいな話がありましたが、その物差しはこんな状況にこそ引用してみたい。 MASHの80's個体。 このレーベルがCiaoやPop84と同じような取り扱い方をされる日は来ないのではないかと思いますが、そのエネルギーと、エネルギーに不釣り合いなほど簡素な作りから生まれる独特のカオスは、Best CompanyやDieselだけを追っているとファンブルしてしまう。 デニムジャケットでのスプリットラグランの採用や、フロントのポケット配置やポケット構築仕様など、面白い所は多々あるのですが、僕は生地が気になります。 一応綾織りに見えるのですが、平織り感が凄い。 一般的なデニムとくらべて圧倒的に柔らかい。 ウエストベルトを締めてブラウジング、並びに肩を落とすドロップショルダーでの着用、その辺りを目指すにあたってピッタリの生地選定。 でもデニム特有のダメージの映え方は保持してる。 パッと見はデニムです。 「デニム」という記号から出発して無数に分岐したインスパイア系の、日陰に伸びた枝葉の末端。 かなり珍しいポジショニングを取った、無名のユニークピース。 クリーニングは済んでいますが、傷も汚れも、汚れが作った変色も残った重度の着古し個体です。 慣れた方に。 Made in ITALY サイズ表記- 肩幅:62 身幅:69 着丈:64 袖丈:61 あ、そうそう、この個体は背面ウエストのタックが左右非対称です。 多分工場のミスです。こんなミス品は出荷しちゃダメなんですが、掻い潜ったのか、もうそもそもテキトーなのか……。 MASHなら後者寄りじゃないかな。 こんな所も面白いです。 出回るはずのなかった縫いそこね。
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1980's BEST COMPANY Airy Mint Green Denim Pleated Trucker
¥99,999
COMING SOON
今回、5周年ポップアップに際してデニムのカッコ良さを再考しました。 アメリカのオリジナルでは出せない様々な多様性に満ちたデザイン個体が、再度アメリカの鉱山に集うようなパラドックスを狙って、80年代イタリアのデニムアイテムを集めました。 でもブルーだけじゃつまらない。 前述の「多様性」ってやつを真に盛り上げるのはこういうスペシャル・アザーズでしょう。 頬が綻ぶ優しいミントグリーンのGジャン。 これぞ、です。 Levi'sでもなくLeeでもない、Wranglerの傑作をベースにした雛型選定。 胸に入るBest Companyの刺繍は淡いベビーピンク。 ボディの色味とトーンを合わせた完璧なチョイス。 この淡い色味で、ボディは至ってオーセンティックなGジャンってバランスがとても良い。 そして僕が惚れたのは、実は裏面です。 なんと、縫い代の処理が全部パイピング。 こんなの最高の仕事じゃないですか。 もしかしてここでのインパクトを最大化するためにラングラーの24MJZを選んだのか? このジャケットは腰ポケット布の輪郭が裏面でちゃんと出てるから? 流石に考え過ぎかな。 サッと脱いで肩に担ぐようなシチュエーション、あれキザですよね。 キザだけど、それがアメリカの良さじゃありませんか。 そんなシチュエーションでの反則級の魅力も、またいつかのお楽しみです。 80年代のパニナロ・ムーブメントを後世の我々が振り返る時……もとい、掘り起こす時、そこに本当に期待しているのはこんな綺羅星ではありませんか。 そこには想定より沢山の作り手がいて、想定より遥かに豊かな、様々な美意識が犇めいていました。 故にBest Companyに拘らずとも、上下左右前後斜めから嬉しい予想外が飛び出して来るものです。 そんな中で、ある程度(まだまだなのですが)見た中で、ここに来てこのド真ん中ストレートの特濃個体。 言いようの無い感覚です。 初めて知った時の衝撃に似ているけど違う、念願、万感、満を持しての真打。 Made in ITALY サイズ表記L 肩幅:53 身幅:61 着丈:56 袖丈:61
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1990's SOVIET (ITALY) Cyrillic-Alphabet Design Crazy Trucker
¥99,999
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90's ITALY における「ストリートのデザイナーズ」。 ※ここで言うストリートはHip Hopとイコールではなくランウェイの対義語としてのストリートです。 この文脈の中でも特段ニッチで特異な立ち位置を取るレーベル「SOVIET」のオールドピースです。 シノワズリやジャポニズムを面白がる感覚と同じような感じなのでしょうね。 ソ連のキリル文字を、全く関係ないイタリアのレーベルが引用する感覚。 同時代のDIESELも漢字デザインのTeeを作っていたりしますし、密かに流行っていたのでしょう。 30年後の日本から見ても可愛いよ、デザイナー、誇ってくれ。 真っ赤なGジャンに様々なテキストプリントやオリジナルタグを乗せまくった過積載デザイン。 この内容はご購入者様の特権ということで、後でお好きなだけ御査収いただくとして……。 このジャケットは分かり易いプリントに紛れて型紙もとっても創意的。 フロントヨークより下には大きなカープポケットを被せてて、その上から胸ポケットを乗せてる構成です。 この胸ポケットが下のカープポケットの異様な大きさを隠してる。 そしてその胸ポケットも、独特なタックが入って3Dポケットに進化してるし、そのタックを縫い止めるステッチまでもが尖ってる。 おおよそ服の縫製に使えないくらいの極太糸での角叩き縫い。 普通に、ベースに使われている縫製糸も太いんですよ。デニムジャケットですから。 それが細く見えるくらいの異様な太さです。 ボタンホールの上2つだけ向きが斜めになってるのがご確認いただけますでしょうか。 これ何なんでしょうね。 カバーオールには、通常のボタン間隔に割り込むように ウォッチチェーンを通すための斜めボタンホールが開いてたりしますが、それのサンプリングなのか? 本当、エネルギッシュで、カオスで、見所に満ち満ちています。 「赤いジャケット」を作るってのは、そういうことです。 Made in ITALY サイズ表記L 肩幅:56 身幅:64 着丈:59 袖丈:61 腰部分のロゴパッチの土台ラバー部分に少し裂傷あり。 雑に扱わない限り進行しませんが、平置き保管される際はここを平面にしてください。
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1990's REPORTER Iron-Burned Pattern Airy Cotton-Drill SH
¥99,999
COMING SOON
元はイタリアのファクトリーレーベルです。 「REPORTER」というレーベル。 このレーベルは知名度こそ無いものの作りの良い個体が多くって、しかも時代の空気もしっかり含まれていて、かなり好きなんです。 でもこの個体は中国製造で、根本な製造の段階から日本企業が絡んでます。 こんな個体は初めて出会いました。 内タグを見るまではオリジナルと見分けの付かない空気感。いや、タグを見たとて訝しんでしまうレベル。 このクオリティなら喜んでお店に並べます。 そして、この個体をピックアップしたのは品質の良し悪しの観点だけではありません。 古着ならではの魅力である「過程」が面白いのです。 “僕の元に来るまでの”過程ですね、この服がどんなルートを通ってきたのか、です。 この服は「当て布無しでガンガン鋼鉄のアイロンを当てられてきた」個体です。 少し表面にピーチスキン状の毛羽立ちを持たせた薄手のコットンギャバジンに、大量の生アイロン。 すると表面に発生するのは特殊加工のようなテカリと、スチーム穴による鉄面当たり具合のコントラストです。 アイロンによる“アタリ”が、最早テキスタイルに柄としての面白さを付与している非常にレアなケース。 今ってのは、Margielaのアーティザナルに世間の関心が強く集中している時期でしょう。 私も例外ではないのです。 この鉄面スチーム穴によって意図せず出現した柄は、往年のアーティザナルピースでのプリント加工に見られる情緒にそっくり。 ピックアップしてしまった要因は、そんなメタ的なところもあるのだと思います。 そしてただでさえ魅力的な、パープル調子のネイビーという瀟洒なボディカラー。 そこにデニムプロダクトを意識して採用されたオレンジステッチのコントラスト。 その素晴らしい土台ありきでの偶発的なニューパターン。 どうです、古着面白〜〜ってなりませんか。 正確には、「古着」というシステムに積み重なる小さな歴史同士のスパークです。 Made in CHINA サイズ表記48 肩幅:59 身幅:66 着丈:81 袖丈:59 裄丈:89
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e90's MAUL RUCK Historical Tags Design Denim SH
¥99,999
COMING SOON
モールラックの歴代タグを色々貼り付けたビジュアル。 だからヒストリカル なんて銘打ってるけど、実際この服で初めて見たタグもあるから本当に「歴代」なのかは不明。 でもこのデニムシャツが「着古し」の個体であることと、歴代のタグが勲章のように並びつけられていることには、どうも歴史の浪漫を感じずにはいられません。 生デニムにタグが並ぶだけなら、それはそのまま、80年代のDCレーベルにおける流行ですね。 そういうの、よくありました。 しかし、その先に解釈とRe:Storyの余地が発生するのは着古しとの掛け合わさりです。 Instagramでも提示したように、今回のデニム×デニム×デニムのビジュアルで作っているのは「“三次創作”感」です。(イタリアの80'sが二次創作なのでね) こうした、ファッションブランドという仕組みにおけるタグの歴史と、デニムウェアにおけるフィジカル面での歴史の刻印。 そこにはデザイナーの意図や想定を超越した、新しい物語が発生し得る可能性があります。 極論、「モールラック」と「古着のモールラック」は違う意味なのですよ。 新しい服として、是非出会ってみてください。 ……あまり服の説明をしていませんでしたね。 パターンは普通のデニムシャツですが、胸ポケットのサイズ/位置感覚(結構下に付いてる)がユニーク。 そして、フロントヨーク無しの一枚身頃ってのがとても良いですね。 これらが合わさって、右身頃は「何も無い完全フラット」になるんです。 このパーツが雰囲気形成にとても大きく作用してる。 “ワークウェア”って物のゴツさと、着地したい雰囲気の柔らかさ、丁寧にバランス取られてるなと思います。 Made in CHINA サイズ表記2 肩幅:51 身幅:61 着丈:79 袖丈:61
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80-90's GIANFRANCO FERRE Airy Sky-Blue Cotton Poplins B/D SH
¥99,999
COMING SOON
スーパーソフト・コットンポプリンでのルーズ・フィット シャツ。 FERREはこういうのが巧いですね…………。 既にある定型や雛型をラグジュアリーに柔らかくするデザイン。 デコレーションだけじゃなくソフィスティケートも一流です。 春の空みたいな柔らかいスカイブルーに、ソフトベージュのステッチワーク。 ここでソフトベージュ!ニクい! オレンジとかなら「なるほど良いじゃん」で済んだのに、更に上。 ワークウェアとしての記号も理解した上で目配せしつつ、この服がどういう服か、プロダクトの最終着地点を明確に示す一手です。 この服のデザインの決め手は、間違いなくステッチの色選び。 そして、こうしたディテールワークが支える「印象としての柔らかさ」に加えて、実際の生地/仕立ての柔らかさも一級品。 是非夏風に涼やかに靡く様をお楽しみください。 今回デニム×デニム×デニム(広義)のミックスを提案していて、その中でこのシャツはインナーとして一気に清涼感を加えてくれると思います。 デニム合わせは重たくなりがちですから、ムードを一気に軽くしてくれるシャツがあると楽しめるシーズンも更に広がりそう。 Made in ITALY サイズ表記39 肩幅:51 身幅:65 着丈:84 袖丈:66
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1980's MEN'S BIGI Front Pleated Design Denim SH
¥99,999
COMING SOON
今回モールラックを触るにあたって、やっぱりメンズビギも同じラックに並べなければなりません。 どちらもデザイナーは菊池武夫 氏。 メンズビギ社に在籍している時に手掛けていたのがMEN'S BIGIであり、ライバルでもあるワールド社に移籍してから自身のシグネチャーラインのTAKEO KIKUCHIと並行して設立したのがMaul Ruck。 今の僕はMaul Ruckと、80年代のメンズビギに関心があります。 日本に居てもなかなか出会えませんが、良い服多いです。 このデニムシャツなんて、正にそう。 Levi'sの2nd Typeみたいなフロントプリーツを畳んで、そのプリーツをステッチではなくリベットで留めてる。 まさかのリベットです。 ジャケット・カテゴリでもこんな強気なデザイン見掛けないのに、シャツ・カテゴリでこれをやるなんて。 突飛なだけじゃなくって、アイテムの背景やルーツに根差した論理的な遊び心だから尚更キラキラしています。 ちなみにこのシャツは身頃だけが少しオーバーサイズで作られています。 つまり、アウターとしてバサっと羽織るか、タックインするならそのゆとりを豊かにブラウジングさせて楽しむよう示唆された設計。 このブラウジング映えするシルエット設計の何が良いって、この上にデニムジャケットを着なくっても、このシャツだけで面白いビジュアルを完成されられるって所ですよね。 今回はアウターとパンツでデニムを重ねて新感覚のデニムミックスを提案するのですが、ジャケット無しでもフロントにビジュアルポイントがあるし、シルエットにもユニークな変化が付いてる。 癖のあるフィッティングかと思いきや、その癖がスタイリングの面白さをキッチリ支えてくれるという訳です。 Made in JAPAN サイズ表記M 肩幅:50 身幅:59 着丈:83 袖丈:57 裄丈:84
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1980's BALL by M&FG Twice-Front Design Classic Jeans
¥99,999
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80年代イタリアの、完全オリジナルBALL。 中々出会えないメンズサイズ。 (44以下は偶に出会えるんですが……) さあ、ジルボーの手掛けた時代のBALLは創意的なカッティングを盛り込むのが常ですから、これくらいに大人しい個体はちょっぴり新鮮です。 やってる事と言えば、フライフロントの比翼布を二重にして、少し重なりをズラしてタグをチラ見せするデザイン。 後は異様にデカいヒップポケットに、ペン用と思しきボタンホールを増設。 それくらいですね。 比較的ミニマム。 デニムのカッコ良さに重点を置いたデザインのように感じます。 緑みや赤みといった色調の犇きを削り切ったブルージーンズが台頭して久しいですが、この個体は青の中に豊かな緑みがちゃんと蠢いてる。 レトロな写真の中の思い出補正ではなく、正真正銘にこの色のまま存在してくれてる。 80'sジルボーの作品において、面白いカッティングエッジは最高に楽しい要素です。 それに加えて、僕はこうした「デニムの良さを嗅ぎ取る力」みたいなモノも、ジルボーの大きな武器だと思っています。 この個体なんかは正しく、どれだけ頭が良くっても、デニム/ジーンズという服が「どうカッコ良いのか」を理解してなきゃ作れないデニムです。 外から見て分かるアウトプットよりも、外から見えないインプットにこそ力の差が出てる。 文章力の前に感受性が無きゃ良い文は書けない、みたいなことです。 Made in ITALY (CFM) サイズ表記46 ウエスト:71 ワタリ:32 股上:33 股下:75 裾幅:20
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1980's BALL by M&FG Ex_Tapered Cutting Blue Jeans
¥99,999
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サイズ48でのテーパード・カット。 80's ジルボーは46以上が中々出ない。 メンズ最小の44は42-40のレディースサイズと殆ど同寸ですから、メンズも想定に入れて話をするならこれくらいのサイズじゃ無いと難しいのです。 レディースに推奨するにしても、昔のモード感覚でのサイジングはかなりシビアですから中々現実味が薄いのが正直な所……。 ですので、こうして弊店でご紹介するジルボーのデニムはレディースの皆様も、性差無視して是非フラットにお楽しみください。 色落ちは程々。新品臭さも薄れて良いバランスに色味の残ったミドルブルー。 分かり易いカッティング・エッジを控えて比較的オーセンティックに寄せた個体。 ただ、オーセンティックな雛型に寄せるほど、彼らが提示したテーパード・カットは際立つ。 隠すものがないんですものね。 33cm巾のワタリから、裾巾15cmにまで一気に削ぎ落とされます。 こうなると裾を踏む心配が無いどころか、そのクッションをどう処理しようかに考えは移ります。 普通のデニムみたいにファットなスニーカーにちょっと被せて……なんてことは出来ません。 靴との相性を考えるとレザーシューズや、それに倣ったコンパクトフィットのスニーカーが良いでしょう。 寧ろ、そのスリムなシルエットの繋がりが新しい色気を作ってくれます。 そしてもう一点、ポケット・エッジの余りを意図的に出してる。 これ目立たないけど明確にユニークポイントです。 ポケットエッジを実際のポケット袋布寸法に合わせることなく浮かせる製図。 ALAIAやMUGLERのカッティング・センスに近しいですね。 彼らの作品で大判ポケットが身体に沿わず浮いてるドレスやコートを見たことがある方も少なくないのでは。 アレをデイリーウェアの規模感に調節して落とし込んでいます。 根本的にモード的な製図感覚を持つ職人が未踏のカジュアル・レンジを開拓していく様子を、非常にクリアに感受出来る個体です。 これはデニムであってデニムではない。 二次創作でしか生まれない、オリジナルを超え得るオマージュ。 Made in ITALY (CFM) サイズ表記48 ウエスト:74 ワタリ:33 股上:30 股下:77 裾幅:15
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1980's RENOMA (JP) Crazy-Flap Design Baggy Jeans
¥99,999
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ラネロッシ&アルファキュービック時代のライセンスRENOMA。 このカンパニーは日本のファッション史においてかなり重要な名前です。 詳しくは以前ご紹介した朱色のボマージャケットのページより。 (ETRAK内で「RENOMA」とご検索ください) 各ポケットの仕様がとってもユニークなバギーカーゴです。 RENOMAというレーベルには、名作としてウォーホルが着ていたカメラマンジャケットがあります。 (このジャケットだけがキャッチーに一人歩きしているきらいもあるが) 多分そのポケット感覚からの展開デザインじゃないかな。 ベースは2タックが入った太いワークパンツで、各ポケットには変則的なスナップが付いたフラップ。 で、このフラップの内と外にそれぞれポケットがある。 色々と小分けして収納出来る訳ですね。実際そのセパレーションを活用出来るかは微妙なとこだけど。 そして左脚だけにニーポケット。 ここはカーゴパンツの感覚ですね。 ただミリタリーそのまま引用するんじゃなく、全く軍需の無い円形ポケットに作り替えるというアイロニー。 こんな面白いことしてくれて、尚且つ骨組みにはデニムパンツ/ワークパンツとしての男臭さも共存してる。 ライセンスだろうがオリジナルだろうが入れます。これは。 生デニム状態から大体2ヶ月分履き込んだかな……? くらいのused感。 レッグラインよりもポケット周りに使用感が濃く出てますね。 やっぱりこれだけ大袈裟なポケットが作られちゃうと使いたくなるのでしょう。 デニムは気になるけど、オーセンティック過ぎてもつまらない……という気分に的確に刺さるはず。 デニムの汎用性とユニークなデザインの両取り、長く楽しめると思います。 Made in JAPAN サイズ表記48 ウエスト:81 ワタリ:38 股上:28 股下:78 裾幅:20.5
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80-m90's BELFE (JP) Worn-Out 2-Tuck Denim Slacks
¥99,999
COMING SOON
BELFEが全盛を極めた頃に存在した日本法人ベルフェジャパンが展開した80年代後半頃のライセンス企画。 アクティブとエレガンスを上手にカジュアルウェアに融合させていたBELFEですから、デニムスラックスなんて得意中の得意だったことでしょう。 (正確にはデニムじゃなくてキャンバスですね。平織り。) 左右両腰にインバーテッドプリーツを畳んでのワイドシルエット。 ウエストベルトの持ち出しや裾縫い代の折り返し幅など、至る所がスラックス然としてる。 カジュアルで情緒的な色落ちをするインディゴキャンバスとのギャップがユニーク。 骨組みはスラックスなんだけど、これを今まで着た人達は本当にデニム感覚で履いていたのでしょう。 裾やポケット周りのダメージの積り方や腿に軽く飛んだペンキの跡なんて、下手なused加工デニムよりもずっとオーセンティックです。 今回はデニム×デニム×デニムの新感覚を提案してみました。 その際、上下デニムでコテコテになるのを避けるというか、ちょっと照れ隠しみたいな感覚でもスラックス・パターンは有用です。 デニムシャツのタックインなんて、非常に綺麗に収まりますよ。 流石スラックスです。 Made in JAPAN サイズ表記48 ウエスト:76 ワタリ:36 股上:30 股下:71 裾幅:21
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1986's PLANTATION in ISSEY MIYAKE Back_Open Cutting White Linen JKT
¥75,000
プリプリのホワイトリネンで仕立てたジャケット。 80年代のプランテーションによる「それ」。 素晴らしいに決まっている。 そしてこの期待を軽く超えるだけのクオリティです、ご紹介。 同時期のプランテーションで見られる型紙。 前端をダブルブレストくらい深く打ち合わせて、テーラードジャケットのラペルみたいなアウトラインを設計。 普通ここに上襟が付いて「テーラードジャケット」が完成するところ、上襟無しの平面的なデザイン。 ここでのノーカラー化は、イッセイミヤケらしい非西洋要素としての真打。 このディテールは、洋の東西を誰よりも強く見つめたデザイナーだからこそ意味を持ってくる。 そこに拍車を掛けるのが、背面に大きく深いベントデザイン。 ここが物凄いインパクト。 肩甲骨くらいからズバっと開いてる。 このベント根本での布の重ね順、その縫合部のアシンメトリーな三角ステッチ、これら全てがこのジャケットを「イッセイミヤケの服」だと知らせる。 西洋のジャケットを引用しつつ、上襟を捨て去り、更に背面ベントの極端な深化によって「身体に沿ったフィッティング」をも霧散させる。 こうして身体に沿わず、重力と動作のままに自由に跳ね回るようになったジャケット。 さあ、そんな自由な意匠を最も輝かせる生地ってなんでしょう。 これがリネンなのです。 ここからは“麻”と呼びましょうか。 テキスタイルのデザイン、ビジュアルのデザイン、型紙のデザイン、それら全部が極めて大きなシナジーを巻き起こしている。 この部分、この《シナジー》まで全て計算されています。 同時代のハイファッションへ疑問符を投げ掛けるプリミティブで素朴な美しさ、アンチテーゼだけに留まらない、未来への誠実なファッションデザイン。 イッセイミヤケ社から生まれるに、あまりに相応しい1着ではありませんか。 夏が嫌いであっても、これがあれば覆りましょう。 お楽しみに。 Made in JAPAN サイズ表記M 肩幅:50 身幅:54 着丈:70 袖丈:54 裄丈:79 所々薄汚れと、袖にひとつリペアあり
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1984's PLANTATION in ISSEY MIYAKE Super High-Waist Cut Overall
¥68,000
1984年、この年は好きな作品が多いです。 メインラインでも、「これほぼプランテーションじゃない?」なんて感想が沢山。 先日の催しでお迎えいただいたジャンプスーツも同年&同生地でした。 土みたいに烈しくて、炭のように侘しい、誰にも追い付けない瑞々しさ。 東洋の血を宿していながら、それを西洋視点で見つめられた物にだけ辿り着ける視座だと思います。 その遥か遠い地点を第一前提として繰り広げられる平面宇宙での製図ゲーム。 冗談みたいなバランスの変テコなオーバーオールも、そこからこそ生まれます。 前立てが異様に長くって、いや、もうこの段階まで行ってしまうと「前立て」なんて既存の概念も心許ないな。 まあいい、それに加えて(伴って)、肩に掛けるストラップ部分が超短い。 脱ぎ着には多少コツが要るけれど、この奇天烈が作るのはコミカルで情緒的な、唯一無二のビジュアル。 着用モデルは普通体型の160cm。 150〜160後半までが適正レンジだと思います。 わざわざ角を持って「平面を着てるぞ!」感を出せる服ですが、普通にしてれば良い感じの黒シャン仕立てオーバーオールの風体。 製図の発想自体はGaultierとかでもやりそうですね。 しかし彼の美意識とは根元から違う。 コットンとリネンのミックスが作る滋味に満ちたテクスチャ、真っ黒に染まり切らない水墨画のような灰色、そうしたテキスタイルデザインが作る儚げなドレープライン。 この姿勢は荒涼とした枯山に独り立つ細木そのもの。 地味で派手。 静かでドラマチック。 灰色の服でこんなに胸が高鳴ることもそう無かろう。 Made in JAPAN サイズ表記M 肩から裾:131 ウエスト:144 ワタリ:43
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1983 ISSEY MIYAKE MEN Hidden Pocket Design Loose Body SH
¥27,500
SOLD OUT
イッセイミヤケでは割と定番というか よく見る形。 袖も身頃もワイドに組んで、襟はスタンドカラーという組み合わせ。 流行させた張本人なのだから、このフォーマットひとつ取っても各年代に様々なバリエーションがある。 共通項として、「左胸に大きめポケット」ってのも追加したい。 皆さんの持ってる/又は記憶にある「イッセイのノーカラーシャツ」も、そんな感じじゃないかな。 今回紹介するこのシャツは その定型通りのデザインなんだけれど、 その定型の中で面白い遊びが効いてる。 先ず程よく浅い感じに抜けたブルーが絶妙。 スタンドカラーとイッセイらしいボディバランスのおかげでアメカジ臭さが軽減されてるのも良い感じ。 あとこの服、前立てが比翼仕立てになってるんですけれど、その比翼仕立てがそのまま胸ポケットに繋がってるんです。 最初はね あれ、ポケットのアウトラインはあるけど入り口が無いな、内ポケットなのかな? って思って、内側見たんですよ。 でもポケットに辿り着けないんです。 もうそこに見えてるのに。 そのどちらでも無く、真横。 前立ての比翼部分から繋がってるというド変態仕様でした……。 何食ったらこの発想出て来るのか。 しかもこんな初期プロダクトで……。 私の周り、いよいよ少数ながらデニムシャツをピックする人が増えてきました。 弊店でもご用意したいんですが、良いのが本当に無い……。 厳密に区分分けするなら違うカテゴリなんですが、今回のはかなり良いポジショニングだと思います。 御琴線触れますように。 Made in JAPAN サイズ表記M 肩幅:71 身幅:64 着丈:75 袖丈:49 裄丈:88
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