洋服解読所
-
c00's GBH (U.K.) Hibiscus Graphic Design Tee
¥11,000
以前も一度ご紹介したUKのストリートレーベルGBH。 前回の黒TeeはUKにおけるストリート・アイコンをプリントしたデザインでした。 こちらは直接的なストリートへの言及無し、ポップなイエローにハイビスカスを乗せたトロピカルなビジュアル。 一周ぐるっと花鎖で囲んでレイみたいにするところ、その半分は刺々しいイバラの切替。 「綺麗な花には棘がある」みたいな話じゃなくって、浮かれたトロピカルムードそのものへの皮肉。 これを分かりやすい黒Tee×赤/白プリントとかじゃなくて、ポップなイエローでやる所にこの国のセンス(と言うか性格)を感じます。 首裏バインダーテープ無し、それどころかネックラインを共布で包むだけ……という珍しい縫製仕様。 多少ストレッチが効いています。 徹底的に“アメリカっぽくない”Tシャツ。 Made in U.K. サイズ表記S 肩幅:42 身幅:44 着丈:60 袖丈:23
-
2005S/S JUNYA WATANABE Fringe_Edge Design Jute Bag
¥32,500
ドンゴロスそのまま、みたいな野趣に満ちたテキスタイルチョイス。 まさかのジュンヤワタナベ。 バッグとしてのアウトラインの外側は全部フリンジ。 これどうやってるんでしょう。 素材は恐らく同一のジュートなんですよね。 フリンジ用に梳かしたものを別で用意して挟み込んでいるのかな。 まあそんな感じの、攻めた素材選定です。 こうしたプリミティブなマテリアルと 重厚な皮革を使ったハイエンドな仕上げ、そのコントラスト。 ここが最大の魅力です。 カバンとして骨組みがしっかりした上での、前衛的な遊び心。 雑に手持ちするのもよし、肩掛けもよし、絶好のサイズ感です。 レザー部分や表地は綺麗なコンディションですが、内側ライニングには少し使用感が見られます。 ご留意ください。 多分これはもっと使い込んだ方がカッコ良い品物だと思います。 サイズ:30×33
-
A.P.C. Coating-Cloth Black Bucket Hat
¥12,500
オールドAPCのバケハ。 コットンにコーティングを入れたマットブラック。 コーティングですから、多少は雨に強かったりするのでしょうけれど、もうずいぶん昔の個体ですから実用性にはあまりご期待なさらないでくださいね。 劣化臭はしません。 それにしても、こんなマッドチェスター驀地って感じのビジュアルをAPCが作るのはちょっと意外かも。 驀地と書いてまっしぐら、と読むのもちょっと意外かも。 廉価品が氾濫したカテゴリだからこそ、なんて事ない黒バケハ、被りづらくなりました。 そんな中、これなら……!という救世ピース。 ロゴ無しが嬉しい。 そして、雑多な有象無象らとは明確に何か違う……という雰囲気がもっと嬉しい。 凝った生地デザインもそうだし、無駄にステッチ入れないデザインもそうだし、程良く使い古された風合いもそう。 諸要素が綺麗に落ち合ったスペシャル。 こんなコーティング生地ですから、製造は……? と思えば、まさか本当にUK製造。 スコットランドの雨に生まれた実用由来のバケットハット。 Made in SCOTLAND イーストバイウエスト社取扱 一周:約56cm
-
c90's WORKSHOP by YOHJI YAMAMOTO Black Wool Gabardine Coverall
¥18,000
僕の大好きなレーベルのひとつ、ワークショップ。 結構紹介してきましたレーベルですから沿革とかもう五月蝿いと思いますが、元は「作業着みたいな服を」って感じで作られたレーベルです。 で、どれも別に全然作業着っぽいデザインじゃないんですよね。 このギャップはプランテーションみたい。 まぁヨウジが多用するギャバジンがそもそもワーク用途に根差した生地ではありますから、ギャバ使ってる時点でワークと言えなくもないのかもしれませんが……。 さあそんな中! やっと、ようやく、ちょっとワークっぽいジャケットです。 カバーオールにちょっと色っぽい味付けをしたデザイン。 艶かしい強撚ウールギャバを用いて、第一ボタンは開襟想定。 普通のカバーオールよりも気持ち、襟先尖ってる気がします。 「ヨウジヤマモトの作る作業服」 とするなら、これ以上に相応しい着地点もそう無い。 過度に“作品然”としておらず、しかし一般の作業服メーカーからは絶対に出てこない、その界隈から見ると浮世離れしたビジュアルデザイン。 そしてある程度は実際の意図通りに使われたのか、程良く使い込まれたちょいボロのコンディション。 ここも含めて非常にカッコ良い雰囲気。 (一応お値段に反映はしてますが、本来はここ込みで「良い」と言いたい) Made in JAPAN サイズ表記- 肩幅:48 身幅:58 着丈:72 袖丈:58 袖口裏地に擦り切れ 前見頃ポケット付近に小穴
-
c80's PLANTATION in ISSEY MIYAKE Chork-Stripe Short Slacks
¥24,000
最初期タグのプランテーション。 80年代、又は稀に90年代初頭にもこのタグの個体があります。 内タグが切られているので正確な組成は分かりませんが、多分ウールです。 良い生地。 黒のウール地にペールイエローのチョークストライプ。 快活な丈感&フィッティングですが、雛型は完全にスラックス。 それもかなりワイドなスラックスです。 それを途中で-かなり早い位置で-切り落としたようなバランス。 モード過ぎない、少年感もあるビジュアルバランス。 あんまりフォーマルな服作るイメージは無いレーベルですが、たまにこの辺のテーラード類も力入れるシーズンがあるんですよね。 裾付近にチラホラ微細な穴がありますのでご留意ください。 (基本見えない) ドレッシーな空気をほどほど保ちつつ、キレのあるコンパクト・サマースタイルに。 今だとロングホーズでしょうか。 スタイリングはクラークスのミュールを履かせていますが、白い靴下がある、という体でご覧いただけますと幸いです。 ベルトループ巾も広いので、大振りなベルトとも相性◎ Made in JAPAN サイズ表記- ウエスト:72 ワタリ:35 股上:35 股下:10 裾幅:31
-
19S/S DRIES VAN NOTEN Black Glasses Constructed Stole
¥36,000
この人のランウェイは傑作ばかりなんですが、このシーズンも素晴らしい。 過去や未来の引用ではなく《現代》を礼賛したディレクション。 ベクトルを違える諸要素が並行して混ざり合う時代……というのは、流行や潮流が多角化した現代では耳に慣れたセンテンスか。 その時代の風景も このレーベルのフィルターを通るとここまで美しく調和していく。 ミリタリーウェア-ワークウェア-テーラードコート-とマスキュランなテイストがズラリ並び、かと思えば精巧なクチュールワーク、婉麗なドレープ、華奢なシアーテキスタイルのカルテットが重なる。 シェルコートのナイロンが擦れる音と 重厚にあしらわれたスパンコールやビーズワークが跳ねる音がモデルの足音を追いかける。 毳毳しく染め上げられた羽飾りが眩しい。 かと思えばそのルックのキャミソールを首に巻き留めるコードはアウトドアギアに使われるようなユーティリティテイストだったりする。 《機能性とクチュールワークの融合》 と、どうにか一言に纏めるとそんな所だけれど、いやいや、それを取り持つバランス感覚のいかに洗練されたことか。 それらを見つめる視点の解像度の、如何に豊かなことか。 本品はその圧倒的なボキャブラリの中の小さな1ピース。 ランウェイでも多用された、無数のバンブービーズを組み立てる糸仕事。 このストール自体はランウェイで登場していないものの、前述したそれらは《クチュール性》の象徴として、スウェットシャツやモッズコート等の現代衣服と織り交ぜてスタイリングされる。 なればこのビーズストールも、雑多なるボロ着に混ぜ込むくらいでこそ、その本懐を遂げようというもの。 --- そんな感じで、カルテではヴィンテージと混ぜて美しいギャップを模索してみました。 色もテクスチャも軽くなりがちなサマーシーズン、この超尖ったマテリアルはどんなスタイルも忽ち独創的に引き締めてくれるでしょう。 総手仕事で、長さは首に一巻きか、巻かずに垂らすか……くらい。 長過ぎても危ないですからね、これ。 このくらいのレングスが実際ベストだと思います。 贅沢の極みみたいなストール。 ストール? ストールとプリミティブジュエリーの中間地点みたいな存在か。 言わずもがな デリケートな商品ですので、 くれぐれもお取り扱いにはご注意ください。 デッドストックでのご用意です。 レングス:124
-
80-90's WORKSHOP by YOHJI YAMAMOTO Square Cut Décolleté JKT
¥39,000
この辺りの作り手さんは レディースウェアでも左前、ってのを普通にやるのでメンズ服と断定することが出来ませんが、それでも ・メンズも行けるサイズ感 ・左前 ・肩パッドあり のままで スクエア・デコルテのテーラードジャケットがあります。 大体鎖骨下までスパッと切り開く感じでしょうか、メンズレディース問わず、他に類を見ない「テーラードジャケットでのスクエアデコルテ」。 カットソーとかなら偶に………ありますが。 こんなの何合わせても楽しいです。 普通にヨウジっぽいゴスムードで作っても新鮮さが勝つし、攻めたミックスにも勢いが付く。 裸で着てもカッコ良い。 生地は真っ黒のウールギャバジン。 今夏最もドラマチックなジャケットとして推します。 Made in JAPAN サイズ表記- 肩幅:41 身幅:48 着丈:72 袖丈:58.5 背中に微かな小穴あり 光に透かせば見える程度
-
80-90's PAUL SMITH (Org.) Natural-Crepe-Cotton Radical Aloha SH
¥24,000
何かボタニカル云々を描いているのかと思いきや、よく見ると何か具体物があるわけじゃない。 フォービズム然とした強気の配色のアブストラクト。 意図して作られた楊柳……とまではいかない、自然な加減のシュリンクが美しい。 少し重心を下げるように配置された胸ポケット、ボタンループを排して潔く開き切ったオープンカラー、この辺りの捻りは流石のセンス。 パッと見の印象の通り、概ねは アロハシャツを目指して/元にして デザインされたシャツでしょう。 80-e90'sの古いポールスミス。 こういうアグレッシブな配色をするイメージも無ければ、アロハシャツを作るイメージも無い。 この意外性にこそ、メジャーレーベルの初期作品を探す楽しさってのが詰まってると思います。 あんまり大きくない、メンズのSくらいのコンパクトフィットですから、是非太いボトムスと合わせてお楽しみください。 フルレングスでもいいし、こんな色ですから太いハーフパンツで前のめりのスタイリングも今っぽくて好きです。 Made in ENGLAND サイズ表記M 肩幅:39 身幅:54 着丈:64 袖丈:20
-
c2000's GDC BAUHAUS Sampling Worn Out Tee
¥8,000
SOLD OUT
GDCのバウハウスTee。 異様に直接的。 バウハウスをデザインに引用する人ってみんな、関係のある作品や象徴的な要素を少し捻って取り入れて、分かる人には分かるよね…みたいな態度を取るように思うのですが、だからこそ、この服は異質に映ります。 バンドの方のバウハウスを言ってるのかと思いましたもの。 でも背中の小さなグラフィックが示すのはピエト・モンドリアン。 GDCのGをデフォルメしてるのかな。 (彼は正確にはバウハウスのメンバーではありませんが、強い影響を与えた存在であることには変わりなく。) ほんのりフェードしたブラックボディで、サイジングは小さめ。 いよいよバンド感出てきましたね。 コンパクトフィットの映える服です。 Made in - サイズ表記- 肩幅:42 身幅:45 着丈:54 袖丈:19
-
1986's PLANTATION in ISSEY MIYAKE Back_Open Cutting White Linen JKT
¥75,000
プリプリのホワイトリネンで仕立てたジャケット。 80年代のプランテーションによる「それ」。 素晴らしいに決まっている。 そしてこの期待を軽く超えるだけのクオリティです、ご紹介。 同時期のプランテーションで見られる型紙。 前端をダブルブレストくらい深く打ち合わせて、テーラードジャケットのラペルみたいなアウトラインを設計。 普通ここに上襟が付いて「テーラードジャケット」が完成するところ、上襟無しの平面的なデザイン。 ここでのノーカラー化は、イッセイミヤケらしい非西洋要素としての真打。 このディテールは、洋の東西を誰よりも強く見つめたデザイナーだからこそ意味を持ってくる。 そこに拍車を掛けるのが、背面に大きく深いベントデザイン。 ここが物凄いインパクト。 肩甲骨くらいからズバっと開いてる。 このベント根本での布の重ね順、その縫合部のアシンメトリーな三角ステッチ、これら全てがこのジャケットを「イッセイミヤケの服」だと知らせる。 西洋のジャケットを引用しつつ、上襟を捨て去り、更に背面ベントの極端な深化によって「身体に沿ったフィッティング」をも霧散させる。 こうして身体に沿わず、重力と動作のままに自由に跳ね回るようになったジャケット。 さあ、そんな自由な意匠を最も輝かせる生地ってなんでしょう。 これがリネンなのです。 ここからは“麻”と呼びましょうか。 テキスタイルのデザイン、ビジュアルのデザイン、型紙のデザイン、それら全部が極めて大きなシナジーを巻き起こしている。 この部分、この《シナジー》まで全て計算されています。 同時代のハイファッションへ疑問符を投げ掛けるプリミティブで素朴な美しさ、アンチテーゼだけに留まらない、未来への誠実なファッションデザイン。 イッセイミヤケ社から生まれるに、あまりに相応しい1着ではありませんか。 夏が嫌いであっても、これがあれば覆りましょう。 お楽しみに。 Made in JAPAN サイズ表記M 肩幅:50 身幅:54 着丈:70 袖丈:54 裄丈:79 所々薄汚れと、袖にひとつリペアあり
-
1984's ISSEY MIYAKE Chunky-Woven Primitive Design Long JK
¥123,000
84年の名作、チャンキーウーブンのテキスタイル。 (もう40年前ですね) チャンキー:ずんぐりとした ウーブン:織り 当時視点で見れば、絢爛狂騒の80年代ハイファッションへの疑問符、そしてイッセイミヤケとしてのオリジナリティを強靭に踏みしめるルーツデザイン。 現代視点で見れば、加速し続けるファストファッションへのアンチテーゼ。それは例えば“裂織り”や“金継ぎ”の静かな隆興/流行によるプリミティブな質感作り、そこへの共鳴。 和服のイメージから来る平面性を強く前に押し出すパターンメイクと、わざとラフにカットアウトしたような演出。(ここは実際丁寧にストッパーがかけられている) 野暮ったい生地に相性の良い、カットアウトから来るフリンジヘム。 そしてウエストを何周かする想定なのでしょうか、太いロープ状のウエストベルトと2列配置されたベルトループ。 「つ」の字に巻いて、端同士をループ&トグルで留めるのがお薦めです。 そしてロープの先端には特大のトグル。 これは締めずにアクセサリー感覚で垂らしても可愛い。 同年のランウェイみたいに。 こんなスイング映えするディテールは、イッセイミヤケの平面的なドレープメイクとかなり相性が良いように思いますが、このアウターに関して言えば若干様子が可笑しい。 ウインドコート(イカコート)をはじめ数多の傑作は、そのタップリとした布分量を豪快に、尚且つ滑らかに揺らし靡かせるのが武器でありました。 しかしこのテキスタイルは分厚い。重い。 軽やかなウールギャバジンみたいに風を捕まえるようには出来ていない。 まるで大きな一枚革をオーバーサイズで纏うような、ドロリとした重厚なドレープ。 質感こそ素朴であるものの、それが極限までの大迫力を持つ渾身のテキスタイル・デザインである事は言うまでもありません。 丁寧な暮らし、みたいに大人しく纏めるのはあまりに勿体無い。 絢爛と真逆に向いているだけで、そのパロメーター自体は信じられないくらいに尖ってる。 この煮え滾るようなエネルギーのまま、思い切りアグレッシブに攻めましょう。 冒険に耐え得るだけのこのパワーこそが、オリジナルと後追いの決定的な違いです。 これは最もエネルギッシュな侘び寂びのデザイン。 Made in JAPAN サイズ表記9 肩幅:62 身幅:78 着丈:82 袖丈:45 裄丈:79
-
1983's PLANTATION in ISSEY MIYAKE Un_Buttons No_Collar Design Flat-Cut JKT
¥39,000
80年代のプランテーションより、土着的で素朴なコットンのジャケット。 これは現代に求められてるような柔らかいドレープアイテムではありません。 まるで敷物のような、ラグ然としたタフなテキスタイル。 丹波布のような柄作りはありませんが、そこに通ずる野良着の情緒。 これでもかと奥ゆかしい滋味。 ドゥニームで生まれたサージが世を席巻する頃(江戸時代前後)、極東で同じく、しかしそれよりもずっと鈍く、光を放っていたテキスタイル。 その情緒を現代まで連れて来るデザイン。 それこそまるでデニムと同じ感覚でじっくり着古すジャケット。 世に言うところの「イッセイミヤケっぽい」着方ではなく、あくまでGジャン感覚で捉えてOK。 テキスタイルの輝きを前に出すため、他の要素は極限まで削られています。 同時期に同じような型紙構成のジャケットが見られますね、上襟を廃したノーカラー。 収まるところを見失ったラペルだけが不規則に揺れるフロントエッジ。 前ボタンは無し。 いよいよ和服の着用感を強く出してきていますよ。 ざっくばらんに着流すも良し、何か帯をイメージしてベルトを巻き留めるも良し。 過去からやってくる新しい情緒。 茶の湯と同じく、静かにミニマルに数寄を愉しむジャケットです。 あまり好きな言葉じゃありませんがら多分本当に「玄人向け」。 Made in JAPAN サイズ表記M 肩幅:51 身幅:59 着丈:68 袖丈:52 裄丈:79
-
1987's PLANTATION in ISSEY MIYAKE Soft-Gray Cotton×Linen Pegtop
¥24,000
硯で摺った墨のような柔らかいグレー。 書道で使うような真っ黒ではなく、水墨画のような儚い灰色。 それが、コットン&リネンの柔らかい生地に乗っかってる、という格好。 コットン100だと ここまで枯れた風合いが出来なそうだし、リネン100だとプリプリし過ぎちゃう。 このテキスタイルに関しては、正にここぞ!という素材選定。 研ぎ澄まされた感覚の仕事。 他のプランテーションの多くもそう(例外アリ)であるように、このパンツも生地が主役。 ゆとりのある腿周りからシュッと、それこそ田の字の一画目みたいに縦に落とすテーパード。 足首でジャスト丈だって綺麗だし、クッションさせたってまた美しい。 それこそ弘法の筆致のよう、トメもハライも思いの儘です。 キリが良いところですが、もう少し書きます。 ボディには、この素晴らしいテキスタイルより前に出過ぎないような、細やかながらユニークなディテールがあります。 それがウエストの両サイドにごく一部だけ寄せられたギャザーワーク。 これはボディのサイドパートに一枚増設されたセクション切り替えに準ずるもの。 基本のサイドシームは既にあるのに、更にもう一本サイドシームを入れてるんですね。 これで生まれる細腹パートのウエストにだけ、細やかなギャザーが寄ってる。 ウエストギャザーってのは簡単に言うと「タック/ダーツ の代わり」であることが多いです。 人体は「ウエスト一周」と「ヒップ一周」で寸法が違うでしょう。 ヒップに合わせた布をそのままウエストにも沿わせる時、少しばかり布を摘んでフィットさせていく……というのはご想像がつきますか。 この「布をフィットさせるための摘みディテール」こそが、タックとかダーツなんです。 で、ピシッと折り畳むんじゃなくて、ギュギュッと無理矢理縫い縮めて寸法を細くしていくのがギャザーという選択です。 で、このパンツは既にタックを選んでる! 件のギャザーの隣には一本タックが畳まれているんです。 だのに、そこでディテールを統一せずにタックとギャザーを一つのウエストの中に共存させてる。 意図なんて作り手以外にはなかなか分かりません。どこまでいっても推測。 でもこれ、テキスタイルデザインで繰り広げられた「コットン&リネンのミックスバランス」に通ずるものを感じます。 タックやダーツでピシ! って感じでもないけど 全部ギャザーでふんわり…… ってのでもない。 その中間地点にこそ、このパンツのイメージ到着予定地はあったのでしょう。 そう見ると、有りとあらゆる点での折衷をグレーという中間色に宿したのは、つくづく巧いデザインだよなぁと。 座布団も作ってくれ。 Made in JAPAN サイズ表記M ウエスト:73 ワタリ:35 股上:29 股下:74 裾幅:16
-
c80's PLANTATION in ISSEY MIYAKE Felted Wool Chunky Gloves
¥20,000
冬用の軍手、みたいな どんくさいビジュアル。 こんなのファッションとして使うの、たまらなくお洒落だと思います。 掌~指部分はフェルトウールみたいな縮絨系テキスタイル。 手首部分には構成の違うリブニット。 でもこの両素材、原料となる糸は同じものだと思います。 全く同じ色をしています。 同一原料をそれぞれ違う生地に組み立て、最後に縫合。 この時点でちょっと面白い。 テキスタイルの根本からデザインを始めているイッセイミヤケ社でこそのクリエイション。 これはやってる事が面白いってより、その姿勢がカッコ良いって話ですね。 フィッティングは とってもルーズ。 「サイズが大きい」んじゃなく、「フィット感がルーズ」。 サイズ自体はそこまで大きくない。 指の長さで言うと、レディースのLとかメンズのSくらいの感覚。 でもそれがスカスカ。 全然指に吸い付かない。 美麗な革手袋や作業用パワーグローブに慣れているとすっかり忘れてしまいそうな、物凄く原始的な「手袋」の記憶。 子供の頃の手袋ってのはどれも、今見ると愛おしいくらいに野暮ったく、温かく、そしてぽってりルーズなフィッティングでしたよね。 あの感覚を思い起こす、斜め上からのプリミティブ・デザイン。 素材感はA/Wなんですが、これはファッションを楽しくしてくれるアクセサリーとして季節問わず紹介したい。 真っ向勝負でこの可愛さを伝えたい。 - 内タグがありませんが、大方ウールメインです。 もしかしたらナイロンが入るか、くらい。 ブランドタグはプランテーションの細タグの中で最も古いフォント/仕様のもの。 80年代か、浅くても90年代前半の個体です。
-
93S/S PERMANENTE ISSEY MIYAKE Hazy Yellow Loose-Fit Set-Up
¥55,000
90年代前半のペルマネンテ・ライン。 レーヨンを混ぜてドレープ感を増強した極薄のリネンテキスタイル。 これで仕立てられるのは勿論、靡く様子が美しいオーバーボディの洋服。 しかもセットアップ。 マオカラーの端正な印象に反してドカンとゆとりを付けたワイドジャケットは身巾62cm。 細めのウエストから一気にレッグラインを広げたワイドパンツは、前だけでなく後ろウエストでもタックを選択。 ダーツで畳むよりも大袈裟に拡がる、ドレープ特化のディテールデザイン。 90年代前半のイッセイミヤケ!って感じのビジュアルです。 80年代イッセイの土っぽい香りは引き継ぎつつ、時代のエフォートレスにも目配せ。 すると辿り着くのがこの色味。 梔子色(くちなしいろ)ってのが近いでしょうか。 淡いイエローな訳ですから軽快で爽やかなんですが、何処か侘びた空気。 というか、かなり和風ですよね。実際、江戸時代には人気があった色だそうですよ。 そんな、日本古来の装いの美しさへの憧憬、それはテキスタイル作りそのものにも。 見ての通り、侘びた色味の映えるリネン生地なんですが、そこにレーヨンを50%入れて典雅な風合いを増強。 ジャケットもパンツも、この生地と完全な噛み合い方を見せています。 情緒過ぎる。 世が世なら一発で詠われているでしょう。 そういえば、イッセイミヤケのアイコンディテールってのも一つこの服で紹介しておきたい。 ジャケットの背中です。 アシンメトリーなアクションプリーツ。 これは他の作り手では見かけることの無い、不文律の破壊。 シャツとかカジュアルジャケットでよくあるでしょう、背面のタックやプリーツ。 あれは腕を動かしやすくする機能性ディテールです。 必ずシンメトリーに配置されますよね。 しかしイッセイミヤケは、左右両方の畳み分量を統合して、片倒し一回に纏めちゃう。 和服って特に前合わせが強調というか、重視されるでしょう。 あの感覚からの展開だと思います。 そんな訳で、この服は背中を見ればイッセイミヤケと分かります。 まぁここまで味が濃ければ、背中見るまでもないんですけどね……。 Made in JAPAN サイズ表記M/L 肩幅:60 身幅:62 着丈:72 袖丈:50 裄丈:80 ウエスト:72 ワタリ:38 股上:33 股下:70 裾幅:25.5 裾が踏まれてまして、少し汚れています。 クリーニングの末かなりマシになりましたが、まだ少しあります。ご承知おきください。
-
HUSSEIN CHALAYAN Fish_Mouth Lapel Black Slim Suits
¥67,000
フセインチャラヤン・レーベルが僅かな期間のみ展開したメンズ企画。 メンズ企画はレディースの極めてコンセプチュアルなディレクションに比べ、リアルクローズ性にも重きが置かれていました。 そんな中、こちらは恐らく最もミニマムなプロダクトの一つでしょう。 細身の端正なブラックスーツ。 個人的な印象、Y2Kの中で隆興した硬質的なソリッドではなく、m00'sに再考された色気のある滑らかなスリムシルエット。 “マトリックス然としていない” なんて表現が的確かしら。 根本的な仕立ての良さによる流麗なシェイプが第一の魅力ですが、紳士服におけるお約束じみた予定調和を崩すディテールメイクも素敵。 それは 『フィッシュマウス・ゴージのピークドラペル』というフォーマット。 これは80年代のダブルブレスト・スーツではまま見られた定型ですが、今回のようなシングルブレストのスリムスーツでは普通使わない。 存在しても、それは強いビジョンを持ったクリエイターによる明確なツイスト・デザイン。 こうした絶対的なアイコンアイテム(この場合はブラックスーツ)を軽妙にツイストして不気味な異世界感を生み出すデザイン、ここに私はO.Carrettiの率いたBest Companyに似たロジックを感じるのです。 ビジュアルインパクトに富んだコンセプチュアルデザインを幾らでも膨らませられるH.Chalayanによる普遍的な2ピース。 架空のビジネスマンの背広。 どんなシーンでも使えるブラックスーツがフセインチャラヤンだなんて、あまりに豊かじゃありませんか。 Made in ITALY サイズ表記46&46 肩幅:41 身幅:50 着丈:75 袖丈:66 ウエスト:78 ワタリ:31 股上:24 股下:74 裾幅:19 規格自体はメンズのフォーマットですが、サイズ的にはレディースへもお薦めです。
-
80's KANSAI YAMAMOTO Technical Knitting Power-Shoulder Vest
¥35,000
肌の透けるメッシュニットに肩パッド。 あくまで内部構造の一要素、どうにか隠すか、もし表に露見するとなれば丁寧に同生地でくるんで処理するんです。 そうして丁寧に作り込まれた肩パッドって、それだけで何か言いようのない魅力(又は魅力のヒント)があります。 裏返さずとも肩パッドの存在が前に出る、ローゲージで編まれたニットベストです。 作り手は時代の寵児、山本寛斎。 彼らしいエネルギーに満ちた造作の数々は、大人しい色味のニットベストを、忽ち芸術作品に変えてしまう。 ○、△、三日月など、様々なシェイプで、金属光沢の光る意匠糸も混ぜながら編み立てられたモチーフの羅列。 何処となく漂うアステカ文明の香り。 ボタンシステムまで削ぎ落とした前端とアームホールは、金色の意匠糸での縁取り。 強い。 どれだけ面白いカットソーをインナーに挟んでも、これを重ねるだけでスタイルを食ってしまう程にパワフル。 アームホールがそんなに太く無いので選択肢は限られますが、細身のジャケットなんかを果敢に合わせたって面白い。 次のA/Wにはいよいよ本格的に復興するパワーショルダー。 これをS/Sの段階から組み込める贅沢なサマーピースです。 こんなの肩パッドの付いた洋服の中で、最も涼しげじゃないですか。 肩先から少し先までを覆うキャップスリーブでの製図です。 Made in - (JP) サイズ表記 - 肩幅:39 身幅:49 着丈:60 袖丈:- 内タグ無し 量産されたモデルではないのでしょう
-
WIM NEELS Deep_Neck Design Linen Mix Wool KN
¥21,000
チャコールグレーのメランジが散った大人っぽい生地肌。 一目でそうと感じるクラシック寄りなニットファブリックです。 お堅いスーツの中で映えるようなやつ。 そんなニットで作る、レディース風味のミニマル・アヴァンギャルド。 作り手はアントワープ第二世代筆頭、ウィムニールス。 ヴァルーズみたいに、お臍まで深く延長したデコルテカット。 これ深いVネックでは無く、普通の丸首の中心に深いスリット(正確にはベント)が入ってる形です。 端処理の編み変えセンスに細かなウィットや美意識を感じますが、まぁ大枠で見るとこの一点です。攻めてるのは。 他はクラシックというか、オーセンティック。 サイジングもコンパクト。 ややゆとりを持たせた身巾から、裾リブ編み変えでキュッと絞られる、もういっそブルックスブラザーズみたいな感じ。 その中での遊び。 故に攻めるディテールひとつの確度って超大切。ミスれない。 ウィムニールスはミスらない。 生真面目な委員長キャラと見せかけて、二度見以降はそれが呼び水だって分かる、天才的なバランス感覚。 冒頭で触れた生地も、なんか普通っぽい書き方しましたけれど、滅茶苦茶良い生地です。 ウールの中に10%混ぜたリネンが凄い仕事してる。 天然素材からこそ生まれ得る野暮ったさをこんなに上手く使うのかって感じ。 深く開いたディープネック無しで普通の型紙で作ってても「お、なんか違うな」って思わせてくるニット。 今回ロケ撮影でも使いました。 見えにくいんですけど、ブルゾンのインナーです。 ウエストをギュッと絞れるタイプのショートブルゾンとの合わせ。 そのブルゾンも、ボタンの1番下だけを留めて上のボタンはフルオープン。 これで生まれるブラウジング&ディープデコルテの取り合わせ、その鮮烈さと美しさ。 それを作る時、こんなニットは100%以上の仕事をしてくれます。 我ながらカッコ良い合わせだ。 Made in ITALY サイズ表記38 肩幅:36 身幅:44 着丈:52 袖丈:- ある程度は伸びますが、基本的にレディース。 細身のメンズも全然いけます。
-
e2000's RUFFO Leather Switch Design Orange Velours PT
¥32,500
推定2000年以降のRUFFO。 こっちのインラインは明確なシーズン判別が無いのでデザインとタグを見て……という感じ。 マンダリンオレンジのベロアで仕立てられた綺麗なシルエットのトラックパンツ。 Y2Kと言うか、Mcbringの流れを意識したデザインだと思います。 タグ的にもその辺の年式。 この手のパンツと言えばサイドラインとかで色々ビジュアルに足し算をしていきますよね。 RUFFOのアンサーはレザー。 ここでちゃんと皮革が出てきます。 目の覚めるほどに鮮やかに染め上げられた極薄のラムレザーにシースルーパンチング。 絶対にただのイージーパンツで終わってくれない。 RUFFOでしか生まれない明確なパワーディテールをデザインしてくれる。 この安心感。 ラインストーンとか付いてるとまた違うんですよ。 そこも間違えない。信頼感。 ウエストは太巾のリブニット仕様、更にその中に同色オレンジのレザーコード。 なので多少ウエストの融通は効きます。 ローライズ過ぎないのもポイント。 マクブリンの中にあると、ローライズ過ぎてしまうものも少なくないです。 そこはコンフォータブルなウエスト仕様のおかげで自由です。 こっちの裁量で、レギュラーライズからローライズまで。 このパンツより年下のヤンガンが宝物みたいに大切に、嬉々として履いてくれるのも嬉しいですし、大人が上手く自分のスタイルに落とし込んでいくのもまた素敵です。 Made in ITALY サイズ表記46 ウエスト:56-73 ワタリ:30 股上:26 股下:79 裾幅:22 品質表示タグ無し
-
MOSCHINO C&C Silk Chiffon Tied Plate-Choker
¥27,500
ゴツいメタルプレートの両端に美しいシルクシフォン。 この長く靡くシフォンを首に巻き付けて結ぶタイプのチョーカーです。 首にピッタリジャストくらいの丈感も、インパクト充分なボリューム感も、これぞ!って感じのモスキーノ・ファンタジー。 フェティッシュになり切らない、どこか良い意味での馬鹿馬鹿しさも感じられるバランス。 根本的に華やかでラグジュアリーなんだけど、その華やかさを鼻にかけないのがモスキーノの良いところだと思います。 ボロいTシャツに合わせるのは絶対可愛いでしょう? でも華やかさの欠片も無いナイロンジャケットとかにあえて合わせるのも、また可愛いですよ。
-
HUGO BOSS Unseemly Shields Flame Design Mask Sunglasses
¥35,000
やろうと思えば何でもやれるレーベル。 オーセンティックのクオリティは言わずもがな、その先にある飛び道具的スペシャルピース。 こんなラディカルなデザインをメインで作るレーベルではありませんから、必然的に出会える可能性は殆ど皆無。 その代わり、出て来たら凄い。 ティアドロップ・サングラスの特性を極限まで拡大解釈して印象が反転するところまで突き詰めてしまった。 左右のレンズを一枚に繋げたシールドグラス。 もはやゴーグルか、はたまたマスクでしょうか。 或いは宇宙服への憧憬すら感じます。 BOSS流のスペースエイジ・デザイン。 アクティブギアメーカーではなくBOSSが作っているので、根底にダンディズムが流れてる。 このわずかな雫のバランス。 ともすればキッチュになるアイテムカテゴリを重厚に引き締めてくれるピースです。 飛ばしたアイギア。 少年の心を忘れない大人達、又は大人になりたい僕たちへ。 Made in ITALY ・オリジナルケース付属
-
BLACK FLYS “DAMIAN-Ⅲ” Flame-Frame Design Monster Sunglasses
¥52,500
BLACK FLYSの傑作Damian-Ⅲ 猛々しく燃え盛る焔を眼に宿したようなブッ飛んだフレームデザイン。 フレイム・フレームってね。() あまりにカッコ良い。 まるで世界の果てのクワガタのような、一見ランダムで入り組んだ流線。 神が作った、奇跡みたいな有機性。 それをケミカルド真ん中のグラデーション・クリアフレームにて。 部分的に使われた異素材、この取り合わせも素晴らしい。 動物の爪か牙か、はたまた蠍の毒針か、みたいな造作に、透明なラバーで出来たスプリングもレイヤード。 これがグリーンってのが一番ヤバい。 色々憧れながら見てきましたが、このMonster Energyみたいなグリーンはこのフレームデザインのアシッドネスをこの上なく強く補強する。 実際に大波を前にした心臓の昂り、生きるか死ぬかのスピードで駆け降りるダウンヒル、本当に【血眼】になった者にのみ許される共鳴。 この一点においては、ゴルチェもミクリも絶対に追い付けない。 スピードカルチャーが血に流れているからこその説得力。 誰よりも疾いスペシャル・ワンです。 付属品はありませんがコンディションは良好。
-
1995S/S ZUCCA TRAVAIL Washed-Brown Ex_Short Work JKT
¥45,000
初期のズッカ・トラバイユより ショートレングスのワークジャケット。 94年スタートの95S/Sですから、本当に最初のコレクションかも。 まだイッセイミヤケ社のレーベルだった頃ですね。 今まで見た【ZUCCA】の中で断トツに素晴らしい個体です。 「Travail/トラヴァイユ」予備知識無く直面するとトラベル(旅)みたいな意味かとも思ってしまいます。 でもこれはフランス語で「労働」。 明確にワークウェアを志したラインです。 小野塚デザイナーがパリで見かけた労働着のカッコ良さに触発されて始まったそうですよ。 美しい袖振りや機知に富んだ背面のギミックなどなど、骨組みの製図の時点で本当に素晴らしい、今着たいショートジャケット。 背面が物凄く面白いんですけど伝わりますか。 後ろ肩線に入るいせ込みをダーツへ変換するのではなく、このジャケットではタックに変換。 シャツのヨークなどに入るアクションプリーツにも通ずる位置に入れたかと思えば、そこで生まれた分量を迎えに行くように、裾からも同位置にタックを畳む。 そのドレープを先ず確定させた上で、その上で、バッグウエストにギャザーを寄せるんですね。 必然、バックウエストはキュッと締まってショートレングス・シルエットのキレを増強しています。 このボディとレングス長めに設計された綺麗な袖とのコントラストがたまらなくカッコ良い。 これをコーヒーブラウンで作るの、粋過ぎる。 カフェイン中毒もまた。 胸ポケットはジップのは開閉方向が面白い。 ここアシンメトリーなんですよ。 たまにありますよね。 右利き用なのか? まあまあ、メンズ/レディース問わず、肩入るならどなたにもお薦めです。 タグ自体はあまり珍しくありませんが、この時期の初期個体に限って見れば、この国でも本当に出会えません。 Made in FRANCE サイズ表記1 肩幅:39 身幅:50 着丈:45 袖丈:64 この時代のこのラインはフランス製個体が多いです。 ファスナーも多分向こうのやつ。
-
AFRICAN-MADE Pattern Beaded Leather Bangles
¥12,500
アフリカンジュエリーです。 これはマリ共和国で作られたもの。 マップ見ずに「あそこね」って言える方どれだけいらっしゃるのか。 西アフリカの内陸国です。 マップのスクショも貼っておきます。 ギニア湾に謎のピンが立っているのは多分バグです、気にしないでください……。 さてこれ滅茶苦茶良いです。 ブラウンのリアルレザーの上にハンドステッチでビーズを抜い敷き詰めて柄を作ったデザイン。 小振りなバングルですが、凄まじいエネルギー。 ビーズの内側にはバングルの表面に膨らみを作るための棒状の詰め物(中綿?)が入っています。 サイズ的には恐らく女性向けかなと思います。 骨格によっては男性でもいけるのですが、本当に骨によるとしか言えません。 内側直径でおよそ6.5cm。 そしてレザーなのでそこそこ柔らかいです。 (伸縮性はありません) 合う方は是非取り入れて欲しい本当のプリミティブ。 ナイキのシェルジャケットとか面白いですよ。 各:¥12,500- 両方纏めて:¥22,000- (DMください) Made in MALI
日本国内送料無料