洋服解読所
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AQUASCUTUM 145th Anniv. Design Silk Scarf
¥12,500
SOLD OUT
無双仕立ての特級シルクサテン。 フリンジはボディとは別素材でゼロから縫い付ける仕様。 ボディの先端をそのまま捻って作る量産型フリンジとは違う、大変なやつ。 この極めてラグジュアリーなシルクストールを彩るのは、170年以上の歴史を積み上げて来た老舗のデザインスケッチアーカイブ。 今やアイコンとなったトレンチコートを登場させずとも、レディースへ向けたコートのバリエーションはこうも様々。 このストールをどんなビジョンで使って欲しいのか、鮮明に伝わりますね。 ただ申し訳ないけれど、現代日本における我々はその意志を汲み取ったり、あえて無視して自分達の美意識でカオティックにミックスしたりします。 ターバンみたいに巻いたり、カジュアルなキャップとレイヤードしたり、サッシュベルトみたいに巻いてしまったって良いでしょう。 勿論メンズ/レディースどっちで使ったって良い。 緊張感すら感じる程のハイエンド、これが名だたるファッションハウスでなくアクアスキュータムから出るという意外性込みでお楽しみください。 Made in ITALY サイズ:31×168
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c80's EURO ADIDAS Retro Sport Taste Ex_Shorts
¥9,000
運動する時のショーツです。 こういう日常に近い距離で存在するものほど、そのルーツの差異が静かながらも強烈に伝わるのではないですか。 なんか、実家にありそう。 でも確実に無い。 2000年代のイタリア人の家庭にタイムリープする事が出来たなら、押し入れの奥の奥、クシャクシャになって押し込まれていたりするのでしょうか。 「あんたこれ、流石にもう着やへんか?こんなヘロヘロのやつ〜」 「ほんまにそれ私のか?そんな短いんもうよう着やんで〜」 イタリア人を妄想翻訳する時ってなんで関西弁なんでしょうね。 こういう薄いダル着って大掃除の時期に出て来るんですもん、寒くて眼中にも入りませんよね。 さてイタリアの80年代、色彩がファッションを支配していた時代のブラック。 現代とさして大きく変わらない柔らかな生地感、現代より些かぽってりと可愛いバランスのトレフォイル。 夏場にも良いのですが、トップスレイヤードで重さが出てきた時のボリューム調整役としても優秀ですよ。 PradaやChloeのミニスカートにロングブーツだとキメキメ過ぎちゃうところ、こういうのがあるとお洒落です。 実際は割と丁寧に保管されていたのかな、割と綺麗なコンディション。 Made in ITALY サイズ表記L ウエスト:66-74 ワタリ:35 股上:32 股下:6 裾幅:31 ウエストは平置きで66 ここからゴムで不安無く伸ばせる範囲が74程。 そしてドローコードもあるので自由に絞れます。
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2004A/W TRICOT CdG Flat Pattern Felt Wool Cardigan?
¥27,000
SOLD OUT
「四角」をドッキングしたカーディガン。 これはアレです。 最初に目を引く変な言葉を置くことで最後まで読んでもらおうとするアレです。 でも嘘は言ってないんですよ。 普通のカーディガンに「四角」がドッキングしているんです。 ここ「四角形」としてしまうとなんか違う。 概念としての「四角」がドッキングしているんです。 この時期、最後っ屁と言わんばかりにキレキレのカッティングを繰り広げていたジュンヤワタナベのデザイン。 布の平面性を強く抽出し、洋服に完全に馴染ませず異物としてその平面をカッティングに織り交ぜたものが多く見られましたね。 このカーディガンもそうです。 一枚のフェルトウール(多分ボイルされているのでしょうね、定番のやつ)をランダムに縫い畳んで、そこに不規則にアームホールを開けます。 そこに袖を縫い付けます。 それで完成です。 外から見え言えばそれだけなんですけれど、ここで生まれるランダムかつ鮮烈なビジュアルは凄まじい迫力。 右脇腹後方に大きなツノが発生します。 身体と全く関係ない位置に「ゆとり」として発生しているツノなので、引っ張ってもゆとりの分が伸びるだけ。身体のフィッティングを邪魔することはありません。 それはさながら額縁、何かしらの絵画が生えた身体をフェルトで覆い隠しているような。 なんて解釈はドラマチック過ぎますか。 異様にデカい安全ピンが付属しますので、それで前を閉めたりしてください。 使わず開けっぱなしでも良い感じですが、あると良い感じのアクセントになります。 美術館に着ていく服!って感じですが、個人的には、普通にオフィスでブランケットとカーディガンの中間みたいな顔でしれっと使って欲しい服。 Made in JAPAN サイズ表記- 肩幅:52(?) 袖丈:59
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c80's LES COPAINS Extended_Edge Design Ex_Oversize CO
¥36,000
イタリアはボローニャの老舗ハイファッション・レーベル「Les Copains」より、この時代にしか生まれない変則デザインコート。 エクステンデッド・エッジ。 勝手に名付けてます、前端を大きく延長したカッティングデザイン。 ボタンやベルトを用いないフリーオープンの前端を、身頃一枚分くらい延長しています。 この延長分が無くとも普通のコートとして機能するところにこれを足しているので、その前端はタップリと余ります。 この大きな余剰分量を半ば“アクセサリー的”にドレープさせるというのが凡その着方。 何せ生地が素晴らしい。 ネイビーに少しパープルを混ぜたような瀟洒なダークトーン、こんな色のウール100%フラノ滅茶苦茶高いですよ。 この生地がそもそも何にも勝る装飾であるということです。 狙い通りに美しく靡かせるため、後身にも前身にも切替を入れない大判製図。 それを加速させるための前端拡張、というデザインの順番です。 正しく着ると打ち合わせの深いショールカラーになるのですが、人間が前を留めずに着る都合上、布は縦横無尽に動き回ります。 あまり固く捉えすぎず、「どこにどう靡いても美しいから適当でいいや」くらいでお楽しみください。 実際にそうですから。 Made in ITALY サイズ表記3 身幅:94 着丈:103 裄丈:86
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c90's LQ MEN Neutral Grey Semi_Wide Slacks
¥21,000
面白いレイヤードスタイルや色彩のスパークを楽しむ際の必需品、グレーのパンツ。 これはヨウジヤマモトが展開していたLQのデッドストック。 大体90年代くらいかと推測しています。 暗過ぎず淡過ぎないミドルグレーのウールギャバジン。 ちょいルーズなボディバランスは1タックから成るセミワイド・テーパード。 もうありとあわゆる要素がバランサー。 中途半端だなんてとんでもない、本当に「グレー」って色に求められることを徹底的に網羅している素晴らしいデザイン。 裾はダブル仕立て。 ここにワンポイント。 ターンナップした裾を留めるボタンを拡大デザインしてますね。 こういうのって裾の内面に小さなスナップボタン仕込んで留めるのが相場ですが、それを逆手に取ったアイデア。 この大きなボタン/ボタンホールはフェイクではなく実際に使えます。 使うタイミングは恐らく一生無いですが、だからこそ、そこフェイクで妥協しない姿勢が素敵です。 ビジュアルさえ良けりゃ細かい所は効率化していこうね!って体のいい妥協の言い訳を討ち滅ぼすため我々は心血を注いでいます。 ヨウジの服ではありますが、Sサイズでややコンパクトです。 インパクトのあるオーバーサイジングでお探しの方にはお薦めしませんが、ヨウジの良さってのはそこだけじゃないよなとご存知でいらっしゃる皆様へ。 Made in JAPAN サイズ表記S Dead Stock ウエスト:73 ワタリ:35 股上:31 股下:72 裾幅:18
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c1960's FRENCH VINTAGE Moss_Green Jersey Minimally Sport JKT
¥23,500
PRESTILとECLAIR、フランス古着に頻出するファスナーを両使いした珍しい仕様。 ボディは所謂トラックトップです。 組成は分からないものの、恐らくポリエステルとかナイロンで作られたスポーティなジャージー。 裾とリブに絞りを入れ、ポケットは左胸の一個だけ。 何処の国でもまあまあ見ることのある、しかも古着としても良く出てくるタイプの服ですね。 しかしこれくらい古いとボディバランスに違いが出てきます。 当個体は70年代以降のものよりもボディバランスが正方形に近いです。 横に長く、縦に短い。 この個体なんて殆ど正方形です。 (身幅57×着丈58) 黄金時代のアメリカ服みたいなバランスですよね。 これがアメリカじゃなくユーロで出る浪漫たるや。 (これ書いてる途中思い出した、昔のagnes b.っぽいんだ) あとはネック部分のカットに個性が出てますね。 前首中心では左右の曲線を丸く繋ぐのが製図の基本なんですが、この個体はそれを無視してます。 首まで覆うハイネックだから分かりにくいんですが、襟の継ぎ目(襟ぐり)を見ていただくとカラーコントラストもあって観測し易いです。 ちょっとVネックになっているのがお分かりいただけますでしょうか。 意図的なものなのかスポーツウェア故の手抜きなのか、僕にはどっちとも明言出来ませんが、後者だと面白いなぁと思ってます。 定番なのにイレギュラーで、レアなのに普通。 そして天邪鬼な我々の心を突き刺しながらも至ってアノニマス。 良い服、もとい良い古着。 Made in - サイズ表記4 肩幅:55 身幅:57 着丈:58 袖丈:53 裄丈:83
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2017S/S FONNESBECH Wrap_Front Technical Design SK
¥19,000
デンマークはコペンハーゲンのフォンネスベックより、面白い構造のスカートを紹介します。 若手の気鋭ブランドみたいな雰囲気出してるんですが、屋号自体は滅茶苦茶昔からある老舗で、2014年に一族六代目のFonnesbech Targalskiによって大きくリブランディングされた背景があります。 なので若手っちゃ若手だし、老舗っちゃ老舗。 どっちの感覚も正解な気がします。変なの。 構築的なラインメイクと、巻きスカートっぽいビジュアル。 これ実際完全に巻きスカートの構造をしているわけではありません。 土台となる台形スカートがあって、その上にレイヤードする形で前見頃が増設されている格好になります。 ウエストを締めるベルトがあり、その下にもう一段重ねられたベルトにてこの前身頃を引き留め、それが斜めに留まるよう意図的に傾けて設計されています。 そうして、あわや身頃が外れて落ちるような不完全性を演出している、、、という感じ。 この布の流れは歩く姿に綺麗な疾走感を持たせてくれますね。 向かい風を颯爽と歩き、布が自然に外向きに靡く様子が最初から製図でデザインされている。 今メンズにもスカートをプッシュしていますが、それってショーツで作る抜け感が欲しいから。 こういう疾走感のあるスカートなんてのは待ち望んでいた完全な代替オプション。 スカートに抵抗の無い方は是非一枚で、そうでなくともウエストに巻くレイヤードアクセサリの感覚でお楽しみください。 巻きスカートっぽいですが実際の土台は全て閉じているのでチラ見えのリスクとかはありません。 Made in Germany サイズ表記36 ウエスト:~70 レングス:53 ちなみにこのレーベルはこの次の年には閉鎖されます。
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COMME des GARCONS Long_Plate Design Leather Belt
¥21,000
SOLD OUT
コムデギャルソンのユニークなレザーベルト。 このベルトはバックルが滅茶苦茶に長いのが特徴です。 30cmくらいあるんですよ。 このスーパーロングレングスですから、ある程度は人体のウエストに沿わせた自然なカーブが付いています。 これってアレに似た風情があると思うのです。 ISSEY MIYAKEの80A/Wにてデザインされた「BODICE」。 女性のウエスト部分を大きく模った真っ赤なプラスチック製のアレです。 アレを至極シンプルに、日常に馴染むファッションアイテムに落とし込んでいくとこんな風ではありませんか。 ストレッチの無い固形物で人体の一部(ここではウエストの曲線)を最初から規定するデザイン。 ただビジュアルが面白い、だけではないのです。 巻くと分かります。 普通のベルトよりも何かこう、“縛られている感”があります。 それはギュッと強く細く締め上げることで生まれるのではありません。素材の性質、“固形”という一点のみによって齎される新しい違和感。 ここまで書いておいてアレなんですが、バックル部分の素材は不明です。恐らくプラスチックなのですが、まあまあ硬いです。 さて、このベルトを巻くと履いていたパンツがどれも全く新しいものになったような感覚になります。 これはとても重要な事です。 パンツはスタイリングの中で最も大切な洋服です。 不朽のマイ・ベーシックを揃えられた方も少なくないでしょう。 ベーシックであることは頼もしいことですが、往々にして飽きもやってきます。 そんな時に折角のマイ・ベーシックを手放してしまうのは余りにも勿体無い。 こうしたユニークなベルトなどの小物を使って印象をアップデートしていきましょう。 サイズ表記70 ウエスト:59-74 ベルト巾3.0
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1992S/S PLANTATION in ISSEY MIYAKE Cross Front Belted Flare SK
¥32,500
SOLD OUT
92年のプランテーション。 これもイッセイミヤケ社から独立して離れてしまう(96年のこと)前の、オールドレンジ。 今回同時にリリースするパンツと同じ人がデザインもパターンもやってると思います。 共通しているのはフロントのアシンメトリーな「巻き感」と、バックウエストのみに配されたゴムバンドギャザーのディテール。 生地は似ているけど違う。 こっちは綾織り。ギャバジンかなと思うけど、糸の撚りが見慣れたギャバジンよりも甘いし、多分綾の畝目も45°っぽい。 (複雑なパターンなので地の目を正確に追えてる自信が無いのです) しなやかに靡く薄手のソフトサージって感じ。 さて、こちらはなんと言ってもグルカパンツみたいなクロスオーバーベルトがカッコ良い。 綺麗に分量を広げたフレアスカートでこのディテール。 エレガンスとソリッドが綺麗に溶け合った黄金バランスですね。 普通の-言わば見慣れたグルかパンツのウエストと違う点は、左右のベルトが斜めを向いているってところ。 そう、これは縦にストンと落とすためのドレープではなく最初からAラインでのドレープを意図して設計された斜めのフロントクロス。 シルエットのアウトラインだけじゃなく、フロントのドレープすら明確な八の字に流れていくのです。 これが92年の作品ってのが本当に凄い。 ソリッド&エフォートレスのバランスで作るエレガンスは、確かに90年代前半のムードを正確に捉えていながら、しかし20-30年早いんですよ。 だからこそ、安易に組める陳腐なスタイリングに巻き込まれないよう、攻めっ気のある合わせも楽しんでみたくなる。 Made in JAPAN サイズ表記M ウエスト:64-70 レングス:85
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1992S/S PLANTATION in ISSEY MIYAKE Cross_Front Cut Sailor PT
¥27,000
SOLD OUT
92年春夏のプランテーション。 エイネット社として独立する前、イッセイミヤケ社の中で展開されていたオールドレンジ。 メインラインと同じく、和服のエッセンスや日本に民藝として根差したプリミティブなファブリックを巧みに用いたデザインが多く展開されていました。 その傾向は80年代に最も濃く、以降時代に合わせて軽やかにソフィスティケートされていきます。 では80年代が終わり90年代前半、このモデルにおけるプランテーションの「血」はどの部分を指すのかというと- -左右非対称の「巻き感」です。 これはイッセイミヤケでもプランテーションでも頻出するコードで、日本の着物を構成する左右の深い打ち合わせに由来します。 そしてこのパンツは実際に布をスカートみたいに巻いている訳ではなく、前中心で特大分量のタックを片方にのみ倒すことで「巻き感」を作っています。 普通は左右に均等に配分するタックを前中心ド真ん中で取っているので、左前感こそあるものの、実際のレッグラインの太さは同じ。 こんなドレープ映えするディテールを主役に据えつつ、パンツのベース構造にはセーラーパンツのような左右明きを採用。 真っ黒のしなやかなウール地。 ギャバジンっぽいですが組織は平織り。 トロピカルってほど薄くもない、やや薄くらいの通年使えるボリューム。 フロントのドレープディテールとの相性はバッチリ。 こんなのこそが万能であり、その万能性こそボトムスに求める重大要素ですよね。 ウエストは後ろのみゴムストレッチを効かせています。 カッコ良いのにとても楽で履きやすいです。 ちなみに伸びるとはいえこの時代のプランテーションは割とモード志向というか、ウエスト寸法に結構シビア。 ウエストだけはレディースのM~Lって感じのサイズ感です。 Made in JAPAN サイズ表記M ウエスト:60-68 ワタリ:38/45 股上:36 股下:68 裾幅:20
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1990's JIL SANDER by J.S. Minimal_Cut Solid Pencil SK
¥22,000
出たわね。 本家本物、ジルサンダーによるジルサンダー。 90年代に存在していたJIL SANDER+より、ロングレングスのペンシルスカート。 いや、ペンシルと呼ぶには少し広いか。 ヒップからテーパードすることなく縦に真っ直ぐ落ちていくリーンストレートのシルエット。 そこにかなり深く設計されたバックスリットが入るデザイン。 ここをベントにせずスリットにする選択も嫋やかで素敵ですし、そのスリット根本の縫製仕様も いちいち凝っててたまらない。 地味に珍しい形式のステッチワークだし、その中央にはキッチリ丈夫なバータックが縫われてます。 スリットの根本が裂けちゃうストレスとも、おおよそ無縁ではありませんか。 綺麗なウールに6%のストレッチも入っています。 これだけ丁寧に作ってくれたら、あとは皆様の御品位次第とさせてください。 ヒップポケットは右ヒップにフラップ式をひとつ置くだけ。スラックスみたいですね。 さあ、目に見えるデザインはそれくらいです。 シンプルながら徹底的にハイクオリティに作られたロング・ペンシル。 「ジルサンダーっぽいな」と言葉にするのは楽な事ですが、それでも、特にこういう服は、「本人っぽいな」という意味で「ジルサンダーっぽいな」と思うのです。 Made in ITALY サイズ表記38 ウエスト:68 ヒップ:93 レングス:87 そうそう、今メンズにスカート推してますが、これは余程のことが無い限りレディースです。
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Y2K ADIDAS Active Design Totebag
¥20,000
SOLD OUT
adidasの古いトートバッグ。 これはY2Kの影響下にあったデザインだと思います。 トートバッグの形をしているものの、魂はゴリゴリのテクニカル・アクティブ。 中を覗くとボディバッグ顔負けのマルチセパレーション。 どれだけ細かくバゲージを想定していたのか。 実際の使い勝手も抜群。 上品な外見からは想像もつかないメッシュポケットの羅列に、同寸でのポケットリピートなんてアイデアも。 この同寸リピートポケットにはノートパソコンとかピッタリですね。 外付けのポケットにもちゃんとジップが付いてる。 これが凄く良い。 すぐ使う手回り品、持ち充とかスマホとか入れる時の安心感が違います。 トートバッグと言えばバッグの中でも取り分け簡素に扱われてしまいがちなカテゴリですが、トートバッグでこれだけ中身に力を入れたプロダクトは古今東西を見回したって殆ど出会えない。 最安値のシーチング/ブロードにイラストを乗っけただけのチープとは訳が違う。 これで近年モノじゃないってのもまた特別感があって素晴らしいでしょう。 これはなかなか被りませんよ。 老若男女問わず、どなた様も是非です。 サイズ 33×40 マチ10
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1980's ESPRIT SPORT Vivid_Yellow Acryl Chunky Jumper
¥32,500
物凄い造形のアクリルニット。 結論から。 Vネックを基点として、滅茶苦茶に深い打ち合わせ設計で特大のスカーフ形遊び襟を重ねたデザイン……です。 ヒーローみたいに靡く特大のスカーフカラーは普通にフードとしても使えます。 こんな楽しい服無いでしょう。 あろうことか最も目を惹くカラーリングでコレが作られてる。 作り手はイタリアンカジュアルの雄、ESPRIT。 ESPRIT SPORTですって。初めて見た。 いやはや流石の一言です。 僕アクリル嫌いなんですが、もうそんなこと砂粒みたいに瑣末ですね。 妥協代替でのアクリルじゃない。 世界をトコトン楽しくしてやろうと燃え切った末にある、最大発色を求めてのアクリルですものね。天晴れ。 ワイショートのボディバランスもこのトリッキーデザインと相性が良いです。 ルーズなブルゾンの中からジョーカーとして覗かせる冬の日も楽しみですが、先ずは一枚で着れる秋の今を堪能しましょう。 今期のカルテのニットウェア先鋒として完璧なスペシャルピース。 Made in TAIWAN サイズ表記M 肩幅:70 身幅:65 着丈:66 袖丈:48 裄丈:86
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2018S/S PHOEBE ENGLISH Color Switched Hooded Coat
¥27,000
デザイナーであるPhoebe ColemanがThe Shop at BluebirdバイヤーであるRose Eastonとタッグを組みスターしたPhoebe English。 2018年春夏メンズコレクションより、フーデッドコートのご紹介です。 薄手のコットン1枚で仕立てられた至って軽量なライトコート。 夏の終わりに直ぐコート着たくなるせっかちな我々に向けた一着ですね。 細身のラグランスリーブが示す通り、ゆるっと着流すんじゃなくある程度ジャストサイズでピリッと着る服だと思います。 デムナ・インパクトと殆ど同タイミング。 ギリギリ影響を受けていなさそうなクリーンなサイジング、今また気になります。 ネイビー×コバルトブルーのクールなツートンカラー構成。 これらをアシンメトリーに切り替えた変則的なビジュアル。 細かくチマチマと切り替えるんじゃなくって大判でドカン!とリピート無しのワンピッチ配置。 どこかモンドリアンっぽいリズム感。 白いパンツとか、或いは色物のショートパンツとか合わせてみたい。 そして最も面白いのはフード部分のドローコードデザイン。 こんな華奢なテキスタイルには似つかわしくない程に太いドローコード、これは最早ロープか。 これを一本普通に通すのではなく、トンネルの出口でUターンしてもう一度隣のトンネルを通って帰ってくる。 文字通り本当にUの字に通されたデザイン。 不相応に強いインパクトを獲得したドローコードがボリュームとパッカリングで首回りを彩る様子は、往年のベルンハルトのフーディデザインを思わせますね。 2010年代後半、何か新しいモノが生まれる予感に満ちていた時代のオルタナ。 メンズラインですがこれはレディースにお薦めしたい服です。 Made in ENGLAND サイズ表記XS 身幅:51 着丈:91 裄丈:88
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GFF by GIANFRANCO FERRE Mao_Collar Soft Tailored JK
¥21,000
SOLD OUT
GIANFRANCO FERREのセカンドラインGFF。 これややこしいです。 GIANFRANCO FERREを体良く略す時にGFFって書いてしまいがち。 このラインが公式に存在することでGFFという略字表記がセカンドラインと同文字になってしまう。 (CdGもそう) 気を付けます。 こちらはレディースに向けたマオカラーのテーラードジャケット。 このマオカラーがあまり高くないって所がポイントだと思います。 高いのはカッコ良いんですけど、モデルさんくらい首長くないと、顎に当たって不快で着てられませんからね。 その辺りGFFの方は親切です。現実的。 着丈長めで外付けパッチポケットは大きめ。 ここメンズ服っぽい。というかほんのりマルジェラっぽい。 肩パッド無しで生地にはほんのりストレッチあり。 裏地無しの気軽な仕立て選定はテーラードジャケットというアイテムに若干の“カーディガン感”を与えてくれています。 ここまでリアルに着たい要素が重なってる、とても現代的なテーラードジャケットなんですけれど、裏面の縫製仕様がどの箇所も完璧。 ここが最大の推しポイントであります。 現代で作られる服は現代社会と向き合って作られるが故に、現代における「カワイイ」がある程度 的確に入れられています。 しかし縫製がカス。特にレディース。 縫製技術ってより、縫製仕様選定が軽薄です。 「手間掛けても別に評価されないし、手抜けるところは抜こうね」の結果です。 カルテはここに逆行していかなければならない。 結局のところ全部表面だけコピーしたファストファッションで事足りるじゃないですか、と社会が本気で思い込んでしまわないためにね。 Made in ITALY サイズ表記40 肩幅:43 身幅:52 着丈:71 袖丈:60 新品タグ付きデッドストック
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1992A/W PLANTATION in ISSEY MIYAKE Brown Wool Wide Slacks
¥27,000
土色。 ドライタッチ。 秋冬コレクションの作品ですが、ウール100%が作るテクスチャは至って軽やか。 10月の街路を埋める枯葉みたいな‥‥と言えば幾許か伝わりましょうか。 ある程度細身のウエスト、ヒップから腿にかけてドカンとワイドに拡げてテーパードさせるシルエットメイク。 イッセイの確立した定番フォーマットに則ったカットですね。 2本のタックとリズムを揃えるスラントポケット、ウエストベルト切替を排して見返しで始末するウエスト、背面のVノッチなどなど。 ここ好き!ってポイントを綺麗に押さえまくったナイスデザイン。 極め付け、ある程度以上にプランテーションを見てきて思うイチオシポイントはこれが「Lサイズ」であるという点。 珍しいんですよ、オールドプランテーションのL。 サイズ表記一個でギャーギャー騒ぐの老害臭くて嫌なんですが、とりあえずこれはなかなか出会えません。 結局、弊店の場合プランテーションはメンズにもかなり需要がありますからLサイズというのは殊更貴重です。 (とは言え72cm) 今期大本命のブラウン。 イッセイの良さが詰まったデザインですが、あんまりイッセイイッセイし過ぎず、あくまで新しい服として自由にお楽しみくださいね。 Made in JAPAN サイズ表記L ウエスト:72 ワタリ:37 股上:37 股下:80 裾幅:18.5
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MOSCHINO C&C Layered Design Cardigan
¥25,000
モスキーノのフェイクレイヤードカーディガン。 彩度を落とした淡いアッシュピンクとチャコールグレーの取り合わせ。 良い配色ですよね。溜め息出るわ。 ティーンエイジャーに媚びたような絶対可憐カーディガン(ボタンまでとってもキュート!)にオフィスの香りを詰め込んだチャコールグレーのカーディガン。 このミックスの可愛さと残酷さがとても良い。 ボケっと見た目だけ見てると可愛い配色、自分事として見ると社会記号の“混ぜるな危険”。 結局こんなつまらない大人になってしまうんだよな、じゃなくてポジティブに解釈していきたいですよね。 ネガもポジも自分の中では一旦完全に自由なんだから。 つまらないカーディガンを着る日があるとしても、心に着込んだ煌めくガーリーテイストを脱ぐ事は無い。 脱ぎ替えるんじゃなくて、重ねる日があるだけ。そこには飛び切りポジティブなメッセージが宿ってるような気がしませんか。 最近見たコレクションの中でPillingsの26SSが最高だった (『見慣れすぎた「マイバスケット」は都民の罰なんかじゃない』のコピーが冠されたやつね) んですが、そこに通ずる“なにか”が宿っているものを古着の中からピックアップするとしたらこれがそう。 フロント、強気なレイヤードでガタガタになった前端の裏面にフェミニンな細巾グログランテープの補強が入ってるんですがこれがまた素敵です。 洋服としての完成度を底上げしつつ、ビジュアル的にも可愛い。 何と合わせよう、とかありません。 ビジュアルで決めても、感情で決めても良いと思います。 サイズはレディースの最大サイズの44です。 一応ちゃんと伸びるのでメンズも着用できる人がいない訳じゃありませんが、これはレディに是非。 Made in ITALY (AEFFE) サイズ表記44 肩幅:36 身幅:46 着丈:59 袖丈:61
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1980-90's GIANFRANCO FERRE Shirt-ish Tailored Airy Soft Leather JKT
¥126,000
ラマッタ社製、最高水準のレザージャケット。 この服の素晴らしい所はクオリティだけじゃない。 その発想感覚そのものが他のどの服とも違う。 「レザージャケット」ってやつには 余程カジュアルな物でない限り、大体「裏地」がありますよね。 革の裏面-つまりスエード面-はザラザラしていて、インナーのシャツやセーターを擦って傷付けてしまう恐れがある。 で、その裏地って大体「総裏仕立て」です。 表地と裏地の裾同士をキッチリ丈合わせして縫合されます。故にどこにも隙間は無い。 このレザージャケットではその「当たり前」を覆しています。 「総裏仕立て」なのに裏地裾を縫い合わせず「ふらし」で始末。 しかも前端までもを「ふらし」で始末。 裾は百歩譲って分かるとして、前端までもふらし始末ってのは? これは裏地前端の一部分だけを関ステッチで表に留めてる格好になります。 故にその隙間からは服の内部を簡単に覗けます。 分かりますか、もう感覚としてはテロテロのナイロンで仕立てられた独立型ライニングがもう1着重なってるような感じ。 で、裏地が変な付き方してるレザー本体の裏面も面白い。 前端の裏面、アロハシャツの見返し始末みたいにゆるっと折り返してボタンホールステッチによって折り返しを留める仕様。 で、その身返し部分の裏面にも綺麗に裏地が縫合されている。 ここが一番ヤバい。 圧倒的な縫製力というか、如何なる手間をも厭わない尋常ならざるアトリエパワーを感じます。 その結果生まれるのは、前端を二重に作るという暴挙。 革同士で前端の身返し始末をしているのに、その完成形を一枚のパーツと捉え直し、もう一回内に折ってる。 こんなのもう暴挙でしょう。 これを可能にする技術、 これを断らないアトリエ、 これを成立させる革質、 これを面白がっていた世界、 全てが素晴らしくキラキラしています。 眩暈するくらい凄い服。 重たいレザーであると同時にシャツみたく軽やかな不可思議ワンダージャケット。 ちなみにオリジナルのフルチェンジボタン仕様。 右前にも左前にも、拝み合わせにも変えられます。 Made in ITALY SBC_Zip サイズ表記- 肩幅:60 身幅:61 着丈:80 袖丈:60 裄丈:91
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1987's PERMANENTE ISSEY MIYAKE Flat×Square Crazy Cutting JKT
¥67,500
平面的で、四角くて、上端はフリンジ。 織り機から生地として出てきた時の姿そのまま、みたいな形です。 このレーベルがやるなら、インスピレーション元もきっとそうなのでしょう。説得力が違う。 そんなコンセプトでやるなら、実際本当に「一枚の布」になっちまう訳ですが、そんな時に肩傾斜や肩先の処理をどうするのか?ここには後のA-POC作品に繋がる面白さがあります。 この作品での回答は 「袖とボディの分離」です。分離大好き。 この服、アームホールがあるんですが、実はアームホールで袖とボディが繋がっていないんです。 袖とボディを分離させた後その双方を上端のフリンジから生やす……という思考順序。 そしてその始点(上端フリンジ)での複数枚の増築が可能になってるってのが、本当の一枚布との違いです。 袖の始まりとボディの始まりは、部分的に重なっています。あくまで洋服としての機能性にも基づいて作ろうとしている感じ。 確かにこの方が動き易い。 そこと呼応するように、ボディの前端も少し重ねて態々ダブルブレストにしているんですね。 一枚布からの発想と展開、ボキャブラリの深度が途方も無い。 以前もこのペルマネンテ・ラインよりぶっ飛んだ構造のジャケットをご紹介しましたが、これも同じく構造アイデアからぶっ飛んでます。 わざと晒しみたいな素朴な色味に仕上げた生地は 意図的にシュリンクを作った、プリーツ作品群への布石みたいなデザイン。 で、これ 着ると意外と普通に使える感じなのがまた嬉しい。 こんな尖ったデザインですから“作品感”出ちゃいそうなところ、あくまで普通のジャケット枠。 ナチュラル自然派方向への圧倒的な突き抜けを果たしていた時期の個体ってのも要因かなと感じています。 突き抜けてもナチュラルはナチュラル。 それこそ古着とよく合う。 目立たないので上手く写りませんが、そこそこ汚れて着古されています。 Made in JAPAN サイズ表記M 肩幅:44 身幅:56 着丈:76 袖丈:61
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c1970's MONTGOMERY WARD Smoky_Color Leather Switched Knit Duffle
¥32,500
SOLD OUT
モンゴメリーワードのファニーピース。 ピンクベージュのアクリルニットでダッフルコートを作って、装飾的にカラースエードを切り替え配置。 このスエード、とても良い色です。 ブラウン&アッシュミントグリーン。 このレーベルとしてのオーセンティシティを保てるギリギリのラインまで、フラワームーヴメントの香りを詰め込んだデザイン。 めちゃくちゃ可愛いでしょう。 もう、何かこう「ここが凄いよモンゴメリー!」みたいな説明って野暮なんじゃないかと思えるほど完成されたビジュアルデザインなんですが、どうしても言いたい。 というか、どうしても引っ掛かって欲しい、「切り替え配置」という物言いに。 私は「切り替え」という言葉にシビアです。 「切り替え」と言うからには本当に「切り」替わっている必要があります。 ニットの上からレザーパーツを叩き縫うだけの「パッチデコレーション」を切り替えとしない。 このコートは「ニット」と「レザー」でガチの切り替えが為されているんです。 レザーパーツのアウトラインに、毛糸を通せるだけの穴をチマチマ開けて丁寧に編みながら切り替えている。 めんどくさそう!本当に! 普通の布帛同士ならミシンでダダダと縫い合わせるだけなんですどね……… この素材同士/仕様での切り替えは凄い。 想像以上の熱量で作られています。 ほぼ読めないタグから察しの付くように、結構なボロです。 特にニット表面、(除去頑張りましたが)まだ毛玉や毛羽立ちがそこそこ。 しかしニット/レザー共に致命的な傷や汚れは無く、まだまだカッコよく御着用いただけるコンディション。 (致命的な傷が入ったとて、多分それもカッコよくなる個体だとは思います) Made in KOREA サイズ表記L 肩幅:44 身幅:54 着丈:91 袖丈:66+8 (折返しを伸ばすと+8)
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c2000's N.HOOLYWOOD Fuchsia_Pink Hand_Protect KN
¥18,000
SOLD OUT
Nハリウッドのユニークなニット。 ミリタリーっぽい手首のデザイン。 手の甲だけを軽く覆う手甲に、2つのフィンガーホール。親指と小指を想定してるはず。 手甲部分にはさり気無く補強も入ってて、中々オーセンティック。 軍物サンプリングかとは思うんですが、ボディはミリタリー感ゼロ。 強すぎるリブとかを使わない、プレーンなセミルーズフィット。 普段使いしやすいバランスです。 で、それがまさかのフューシャピンク。 ビックリするくらい難しいカラーリング。 物としてはめちゃくちゃ可愛いけどスタイリングは簡単ではありません。 我こそは、という方へ。 インダストリアルなのに色がヤバい。 こんなのが装備品として大量に作られていたなら浪漫があるのになぁ。(色含め) Made in JAPAN サイズ表記S 肩幅:43 身幅:44 着丈:67 袖丈:58/67 (手甲含めると67)
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1990's KENZO (EU) Hidden Spangle Knitting Bustier
¥21,000
ナイロンみたいな極薄ニットはまさかのリネン製。 薄くて滑らかで、でもニットとして頼もしいコシがあるこの感じはナイロンだと思っていたんだけどリネンでこんな風合いが作れるのか、と驚いたものです。 (少しはナイロンも入ってるけど) で、そのニット組織の「中」にスパンコールが組み込まれています。 極薄組織を二重で編んで、それらをボーダー柄みたいなピッチで部分的に編み繋ぎ留めている構造ですから、確かにやろうと思えば可能ですよね。 「ここ部分的に空洞なんでしょ?試しに何か入れてみましょうよ」 からのスパンコールが大正解過ぎる。 スパンコールの直接縫い付けだとギラギラし過ぎちゃうところ、絶妙に柔らかくベールが掛かったような煌めき。 完全に夏っぽい服ですが、冬の朝の光ってこんな風に柔らかいですよね。 アシンメトリーに左側にだけ配されたフラップも可愛い。 絶妙な匙加減。 ショルダーストラップ部分からの線の流れをボディに繋ぐトロンプルイユ。 これがあるおかげでビジュアルにほんの少しリズムが生まれています。 元のテキスタイルデザインが面白いだけに、それを邪魔しないミニマムなチョイス。 中国製ですが、これはフランス本国で企画されたオリジナルピース。 そのクオリティはライセンスとは完全に別物。 Made in CHINA サイズ表記S 身幅:35 着丈:18+30=48 肩紐部分の丈が18 身頃部分の丈が30
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1950-60's HANHANDLE SLIM Long_Tab_Cuff Western SH
¥36,000
老舗ウエスタンウェアメーカーのパンハンドル・スリムの初期個体。 50-60年代、アメリカ黄金時代の変則デザインの御紹介。 レディースのシャツだからなのか、デザインも結構攻めてます。 組成は不明、柔らかくてコシのあるタッチのギャバジン生地です。 コットンベースにナイロンかレーヨンか、又はコットンはそもそも入っていないか……。 まあその辺だと思います。 オレンジの発色の良さ的に、どうも当時の新素材(化繊)が使われていそうな気はします。 ウエスタンシャツと言えばフロントがスナップボタンで着脱が楽だよね、良いよね、という話ですが、この個体はもう少し攻めてます。 第一ボタンだけがスナップで、以下全てファスナー開閉。 もうなかなか見かけないCONMATICジップです。 そしてドレスシャツさながら、ブザムの切替がありますがプリーツは無し。 その代わり、ブザムセクションのアウトラインをスナップボタン風の打ち込みで縁取っています。 (実質リベットなので開閉機能は無し) そして何より、袖口が凄い。 カフスを大きく延長してカフスに巻き付くような構造に。 kikoのデザインみたい。 こんなのが古いアメリカ服から出て来るの、あまりにワクワクしますよね。 オレンジのシャツにこそ、こんな強いディテールはマッチする。 この奇天烈なカフスだけに目を奪われてしまいがちですが、この根本にある剣ボロのカッティングもまた秀逸です。 サイズ表記は14。 レディースではありますが、一応レディースの中ではやや大きめな感じですのでメンズも肩入る人はいらっしゃるでしょう。 年代の割にかなりの美品ですが、後ろ裾に軽い汚れがあります。ご注意ください。 Made in - (US) サイズ表記14 肩幅:40 身幅:52 着丈:66 袖丈:57.5
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c80's CHARLES Ocean-Blue Soft Lawn SH
¥9,000
APCのMADRASラインみたいな素朴さ。 この服はMADRASを取り扱う意味を知らしめるために必要な、強いイメージピース。 チャールズかな、シャルルかな。 ふわふわのコットンローンで柔らかく仕立てられた半袖シャツ。 これでもか、とエアリーな質感。 ファッションである以上は真に清楚ではないのであまり使えませんが、本当に清楚な印象のシャツです。 飾り気が無く質素で滋味深い。 インド製造ってところもその印象に拍車を掛けてくる。 ローンの豊かな青色と、狙ってか狙わずか、色を揃えない白糸縫製。 形になればいいのよ、と、他の白シャツを縫ってたボビンでそのまま縫っていてほしい。 面倒くさいから、とかじゃなくて、どうして色を揃える必要があるの?と心の底から思って縫っていてほしい。 多分わざとでしょうけれど。 ヨークシームに宿る微細なパッカリング、背面ヨークでのタック3本畳み、これらのディテールがシャツのクオリティを完成させます。 「シャツの良さ」じゃなくて 「このシャツの良さ」の話。 インド製造なのにCOTONE表記。(イタリア語) 結局はユーロの服なんでしょうね。 左前でメンズ規格っぽいですが、サイジングはレディースです。 個人的にもこれはレディースにお薦め。 Made in INDIA サイズ表記48 肩幅:41 身幅:60 着丈:69 袖丈:22
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