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1995S/S ZUCCA TRAVAIL Washed-Brown Ex_Short Work JKT
¥45,000
初期のズッカ・トラバイユより ショートレングスのワークジャケット。 94年スタートの95S/Sですから、本当に最初のコレクションかも。 まだイッセイミヤケ社のレーベルだった頃ですね。 今まで見た【ZUCCA】の中で断トツに素晴らしい個体です。 「Travail/トラヴァイユ」予備知識無く直面するとトラベル(旅)みたいな意味かとも思ってしまいます。 でもこれはフランス語で「労働」。 明確にワークウェアを志したラインです。 小野塚デザイナーがパリで見かけた労働着のカッコ良さに触発されて始まったそうですよ。 美しい袖振りや機知に富んだ背面のギミックなどなど、骨組みの製図の時点で本当に素晴らしい、今着たいショートジャケット。 背面が物凄く面白いんですけど伝わりますか。 後ろ肩線に入るいせ込みをダーツへ変換するのではなく、このジャケットではタックに変換。 シャツのヨークなどに入るアクションプリーツにも通ずる位置に入れたかと思えば、そこで生まれた分量を迎えに行くように、裾からも同位置にタックを畳む。 そのドレープを先ず確定させた上で、その上で、バッグウエストにギャザーを寄せるんですね。 必然、バックウエストはキュッと締まってショートレングス・シルエットのキレを増強しています。 このボディとレングス長めに設計された綺麗な袖とのコントラストがたまらなくカッコ良い。 これをコーヒーブラウンで作るの、粋過ぎる。 カフェイン中毒もまた。 胸ポケットはジップのは開閉方向が面白い。 ここアシンメトリーなんですよ。 たまにありますよね。 右利き用なのか? まあまあ、メンズ/レディース問わず、肩入るならどなたにもお薦めです。 タグ自体はあまり珍しくありませんが、この時期の初期個体に限って見れば、この国でも本当に出会えません。 Made in FRANCE サイズ表記1 肩幅:39 身幅:50 着丈:45 袖丈:64 この時代のこのラインはフランス製個体が多いです。 ファスナーも多分向こうのやつ。
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OLD SAZABY Black Nylon Oxfords Mini Bag
¥9,000
細かな手荷物をザックリ詰め込める気軽なサイジングのアクティブポシェット。 スマホと折り財布、イヤホン、ミンティア、香水、くらいのキャパ。 見た目通り、思い立った時すぐにサッと出掛けられるような軽快なデザイン。 2000年代初頭のストリートっぽい空気を宿すスレた色調。 真っ黒に染め切らない浅めのブラック。 道具としての合理的な収納性だけに振り切らないアンニュイなムードがこのレンジの1番の魅力。 ショルダーストラップは大きくサイズ調整可能。 ボディにはベルトループが付いてるのでパンツに巻いてるベルトに通しても良いし、何か適当なベルトを新しく巻いてウエストバッグみたいに装着するのも楽しい。 その際、不要になるショルダーストラップ。 これは不要になったうえで再度肩に掛けるとアシンメトリーのハーネスバッグみたいで可愛い。 適度に垂らすのもまた。 サスペンダーを片方だけ垂らしているかのようなビジュアルになります。 垂らしたコードが靡く様子、それがちゃんと映えるようなアクティブイメージのスタイリングにこそ完璧にフィットする、明確なビジョンがあるアイテムです。
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AFRICAN-MADE Pattern Beaded Leather Bangles
¥12,500
アフリカンジュエリーです。 これはマリ共和国で作られたもの。 マップ見ずに「あそこね」って言える方どれだけいらっしゃるのか。 西アフリカの内陸国です。 マップのスクショも貼っておきます。 ギニア湾に謎のピンが立っているのは多分バグです、気にしないでください……。 さてこれ滅茶苦茶良いです。 ブラウンのリアルレザーの上にハンドステッチでビーズを抜い敷き詰めて柄を作ったデザイン。 小振りなバングルですが、凄まじいエネルギー。 ビーズの内側にはバングルの表面に膨らみを作るための棒状の詰め物(中綿?)が入っています。 サイズ的には恐らく女性向けかなと思います。 骨格によっては男性でもいけるのですが、本当に骨によるとしか言えません。 内側直径でおよそ6.5cm。 そしてレザーなのでそこそこ柔らかいです。 (伸縮性はありません) 合う方は是非取り入れて欲しい本当のプリミティブ。 ナイキのシェルジャケットとか面白いですよ。 各:¥12,500- 両方纏めて:¥22,000- (DMください) Made in MALI
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MOSCHINO Logo Cubes Design Brass Bracelet
¥12,500
SOLD OUT
モスキーノのブレスレット。 細くて丈夫なコードに金属製の立方体を通して固定した構造。 M / O / S / C / H / I / N / O / ? の一字一字が不規則に動く、ランダムアナグラム生成デザイン。 手首に二重巻にするのが本来の想定かとは思いますが、これを一重にして首に巻いても、なかなか面白い。 形骸化したフェティッシュの記号に与する事なく絶妙なニュアンスを付けてくれる、チョーカー調子のショートレングス。 こんなのを清楚なカジュアルスタイルにピンポイントで差し込みたい。 そもそものデザインが茶目っ気前提ですからキメキメにならない、こんな態度が好きです。 Made in - 全長37cm 素材は多分真鍮。キンキンと重く良い音がします。
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e80's CAESARS-PALACE GP Nude Collar Staff Tee
¥15,000
ブログ【習作】にて題材として触れた、肌色のTシャツ群からの1着。 身体の線をある程度拾ってくれるようなサイズ感で、洋服でありながらヌードの延長線を感じさせる色調。 この色でしか生まれない、小さな違和感。 この生々しさは今年から来年にかけて触れていきたい男性的な「健康」と「エロス」、ここにピタリ当て嵌まるピース。 ムードに関する詳細はブログに任せるとして、この服をちゃんと見ていきます。 - これは 【F1の全然人気が無かった回のスタッフT】。 人気が無かった回です。 F1にもそんなのがあるみたい。 1981-82年に行われたシーザーズ・パレスGPの公式マーチャンダイズ。 一般販売された物とは微妙に違うスタッフTeeです。 シーザーズ・パレスホテルを背景に、颯爽と駆けるレーシングカー。 駆体の前面には“NISSAN”のロゴ。 (一般販売分はここが“DATSUN”になってます) 背面には同時期に発足したラジオ番組《VUSIC21》のスポンサードロゴ。 VUSIC ってのはMUSICとVISUALのミックスでしょうか。 この名付けのルーツまでは調査が及びませんでしたが、私はそうだろうと思っています。 ボディはAnvilのChed。 80年代を中心に小規模ながら展開されたブランチラインです。 70'sっぽいテロテロの生地。 スリムフィットと長めの着丈。 ボディだけみると“肌着性”が強いのですが、そこにアグレッシブなグラフィックが乗ることで、現代街着としての“Tシャツ”のバランスを獲得しています。 「なんか調子良いTee欲しいな」 なんて、みんな漠然と抱いてる感覚なんですが、これくらい中身のあるTeeだと、“なんとなく”から一歩踏み込んで自分のパーソナルピースになってくれるんじゃないでしょうか。 ジャストサイズで着ましょう。 Made in USA サイズ表記M 肩幅:41 身幅:42 着丈:67 袖丈:17
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THEATER PRODUCTS Hip-Printed Silk×Linen Knit Shorts
¥18,000
シアタープロダクツのニットパンツ。 m00'sから東コレを盛り上げ続けるシアターは、私と同じく2010年代に服飾専門学生時代を過ごした方には、かなり馴染みの強いレーベルでしょう。 身の回りでオンタイムの流行を観測してしまうと、いざ古着屋で取り扱うぞ!という時に何か気恥ずかしさと言うか、ソワソワする気持ちがあります。 でもそんなの関係無くこれは紹介せずにいられない。 シルク×リネンでざっくり編まれた編み地に、キュートなヒッププリント。 ・シルク×リネンのニットパンツ ・膝上のショートレングス ・ドローコード入りのイージーウエスト ここまででもう跳満、充分過ぎるくらい良い。 でもここからもう一手、ビジュアルがうるさくならないバックスタイルでのプリント。 シルクリネンニットのザラっとオーガニックな質感に、程よいギャップが効いたベタ塗りの塗料。 天蓋付のシルクのベッドで眠るお姫様のようなファンタジーかと思いきや、何やらストリートっぽいウィットも香ってくる。 これ弊店だとユニセックスです。 むしろメンズにトライして欲しいかも。 Made in CHINA サイズ表記- ウエスト:~70 ワタリ:32 股上:39 股下:29 裾幅:27 平置きウエストは伸ばさず測って70ですが、ゴムウエストなので75くらいまでは心配無くご着用いただけます。 70以下のウエストも勿論ドローコード通っているので安心。どれだけ細くても大丈夫です。
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c00's ITALY MADE Intrecciato Leather Small Boston Bag
¥12,500
2000年代くらい、イタリアのマイナーレーベル。 マイナーと言っても派手な広告をやってなかったってだけで、クオリティは一定以上、レザーアイテムとしての責務を全うしてくれます。(=バッチリ服装を引き締めてくれます。) イントレチャートのボディにビール色のベージュ、ハンドルなどの要所にはキャラメルブラウンのコーディネーション。 《革》と言えば!って感じのベタな配色です。 そしてこのベタが案外無い。ベタなはずなのに。 なんかこう、ピクニックにでも出かけたくなるビジュアルですね。 麦わら帽子の情緒でしょうか。 中には手作りのサンドイッチと小さなビニールシート入れるところまでは想像がつきます。 ギリギリ肩掛けの難しいハンドルサイズ。 手に持つしかないサイズ感。 利便性よりも随分情緒に振ってます。 便利ではない代わりに、持てば一気にジブリの世界観。 そうした空気を尊びたいとき何より先に排除したいのが「ブランドのロゴ」。 商売とか浅ましいマウントラリーからは早々にオサラバしましょう。 -- ・Made in ITALY ・ブラウンのレザー箇所にわずかなベタ付き →ハンドルレングス調節機能付近の重なっている部分。殆ど改善しましたが、高温多湿を避けてご保管ください。
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ITALY MADE Code_Gathered 2-Tone Leather Bag
¥16,000
SOLD OUT
小さい頃のプールバッグみたいなカジュアルな形。 バケツ型のボディ、開け口を紐でキュッと絞るボンサック・タイプ。 そんな背景というか、日本特有(?)の前提があるからこそ、それを上質なレザーで仕立てた時の意外性、「知ってる」×「知らない」のスパークは大きく跳ねるはず。 これはバーキンをチープなPVCで作る時のコンテクストギャップと似ていると思う。 パッと見のカッコ良さの中に何となく感じる可愛さはそこじゃないかな。 ドレッシーに組んだ日に持つと 形からくるカジュアルな子供っぽさがその人の余裕になるし、キッチュに飛ばしたスタイリングにも ドレスアップ・アクセサリーとして良い仕事します。 サイズ感は普通くらい。 大きくも小さくもない、中途半端な程良さ。 それにしたって 良い色だ。 レザーの美味しさを詰め込むような、ベージュのツートーン並列。 Made in ITALY
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DRIES VAN NOTEN Snake_Scales Printed Leather Shoes
¥32,000
SOLD OUT
パイソンスケールをプリントした小綺麗なレザーシューズ。 サイズは38(23.5~24cmくらい) ただでさえパワーのあるレモンイエローに、鱗柄のプリント。 パワーがあるのに、そのビジュアルパワーを品格で上手く包み、コマンドソールのカジュアル性もプラスする、絶妙なバランス。 この“スケールプリント”の部分、「なんだプリントか」なんて思われることのありませんよう。 好きなピッチで好きな位置に、好きなグラデーションを配置出来る、このアドバンテージは大きいです。 天然個体由来の不安定な個体差もありませんし、そもそも爬虫類皮革のあまりに心許ない耐久性とも無縁です。 シューズの型紙アウトラインを追従するように巧みに配置された鱗柄。 プリントでしか成し得ない、エキゾチック要素の再構築。 【道具としてのシューズ】 の範疇を踏み越えず、あくまで日常へ華を添えるデザイン。 Driesのクリエイションには ・華やか過ぎるかな? →・いや意外と全然、普通に着れるな の既定路線がありますよね。 色んな要素混じってますが、この靴の本筋はソールに宿ってます。 Driesらしさ盛り盛りのカジュアルシューズって感じ。 あまり甘やかし過ぎず、色んなスタイリングで果敢に連れ出してやってください。 Made in サイズ表記38 とっても綺麗なコンディション。
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80's AMERICAN SYSTEM by OLMES CARRETTI 2-Tone Pink Switched S/S SW
¥16,000
Olmes Carrettiが描いたアメリカンビジョン、その一端を担ったレーベル。 前後にアイコニックなロゴと架空の高校を名乗ったグラフィックをプリント。 ハイスクール物を騙るのに何の躊躇も無い。 清々しいフェイク高校生です。 メンズのLですが、明るいピンクのツートンカラー。 ちょっと着る人選ぶけど、このテイストならばいけるんじゃなかろうか……? いけたら最高なんで頑張ってください。 各所リブをミルキーホワイトでフレーミングして、その縫製の中に細いイエローラインをレイヤード。 耽美なスイーツテイストの中にレモンピールを効かせるような秀逸なバランス感覚。 配色のセンスが天元突破してるのもそうなんですが、この人はリブ周りで異様に凝りますよね。 この人のスウェットはロゴが無くても大体リブで分かる。 ユーロレトロカジュアルの定型にも勿論完璧のフィット感をみせてくれます。 でも折角の半袖スウェットですから、普段は袖周りにストレスを感じるテーラードジャケットとのレイヤードなんかも視野に入れてみては。 Made in ITALY サイズ表記L 身幅:61 着丈:63 裄丈:49
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80's AMERICAN SYSTEM by OLMES CARRETTI Soft_Contrasted Color Wide-Body SW
¥16,000
イタリアのレトロ・カジュアルを軸とした今季の浮世離れしたカジュアル。 その骨組みとして無くてはならないOlmes Carretti氏のクリエイション。 そろそろ耳タコでしょうから、沿革は端折りますね。 こちらは推理の材料になり得る装飾を減らして、極限までアメリカ古着に擬態させたフィクション・ビジョン。 杢糸のライトグレーに、淡いひよこイエローの色組み。 締まりの無いゆるいムード。 でも、申し訳程度のホワイトラインが、申し訳程度であると言うのになかなかどうして良いアクセントになってる。 そして生地もスウェットのくせに随分華奢で弱々しい。 案の定、袖口なんかは少し擦り切れも見られますね。 80-90年代のボディメーカーが作ったタフなUSスウェットとは全く違うテクスチャ。 アメリカ古着のタフな印象をイタリア流に柔らかくモディファイしたデザイン。 であると同時に、同氏らが影響を受けた40-50'sのUSスウェットにも近いのかなと感じます。 あの辺りも異様に柔らかいですからね。 さて、横に長いゆるゆるの型紙も然ることながら、袖付けもまたユニークです。 スウェットシャツってのは運動着ですから、極限まで動き易くしたカジュアルな袖付けが基本です。 Tシャツみたいな感じ。 袖山に傾斜を殆ど設けない、平面的な袖製図。 その文脈を踏まえて見てみると、このスウェットはそのカジュアリズムを更に過激に増強しているように見えます。 どう言うことかって、垂直を超えてるんですよ。 「T」どころか、「Y」に近付こうとするような、最早ちょっと上向に着いた袖。 テーラードジャケットなんかのフォーマルな服は袖が下向くように付きましょう。 それの真逆です。 コレを分厚くて硬い生地で作ってたら着心地悪いだろうな……弱々しいスウェットだからこそ許されるオーバー・カジュアル。 是非ハイコンテクストな遊び感覚でお楽しみください。 ハイコンテクストであるくせに、見た目は普通なので色んな服と普通に合います。 Made in ITALY サイズ表記- 肩幅:55 身幅:63 着丈:59 袖丈:52 裄丈:80
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c80's BY AMERICAN by OLMES CARRETTI Pop Pink “Fictional” Classic SW
¥16,000
80's ITALYにおけるアメリカン・カジュアルの再編集ムーブメント。 その仕掛け人、Olmes Carrettiによる草案「BY AMERICAN」。 こちらは随分大人しい個体です。 色はパキッとポップなんですけれど、プリントグラフィックが随分シンプルですね。 大学名やイベント名、動物やスポーツの色付けすら無し。 シンプルなエンブレム&テキストの意匠。 ロゴドンみたいな立ち位置と捉えて良いんじゃないかな。 問題は、BY AMERICAN というレーベル名がレーベル名として認知されていなさ過ぎるという所。 そして、知らなかったとして「レーベル名っぽいな」と微塵も思わせてくれない所。 このレンジに感じる優しい匿名性、なんとなくで踏み込んでいいアメリカン・カジュアル風のそれ。 元の意図はさておき、私はファッションに横たわる黄金のオーセンティシティを逆手に取った面白いファッション・システムとしてこれを見ています。 レディースが真っ直ぐ可愛く着ても素敵ですが、良い年した大人が「オフの私服がダサい人」を気取って着るのもとっても素敵です。 Made in ITALY サイズ表記M 肩幅:53 身幅:60 着丈:64 袖丈:58
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1980's AMERICAN SYSTEM by OLMES CARRETTI Fuchsia_Pink Henry_Neck Hoodie
¥23,500
1980年代のイタリア、Best Companyのデザイナーとしてその名を轟かせたOlmes Carretti。 アメリカナイズドされたフォーマット・サンプリングをベースに、技巧的なディテールメイクや軽妙な配色デザインで当時のカジュアル・シーンを席巻したクリエイターです。 彼がベスカンを設立してから3年後、1985年にスタートしたアナザーラインが American System です。 ベスカンとの大きな違いを挙げろと言われれば困ってしまう。 そこまで大きな差を感じることは無いし、そこまでのレーベル解像度はまだ私には無いから。 レーベル名に直結するロゴやテキストを隠してクイズを出されたら結構難しいと思います。 ただ、そんな中でアメリカンシステムは若干エキセントリックに振ってるかな? ベスカンよりも、ほんの少し強く攻めっ気を感じます。 都会の雑踏の中であれ一発で見つけられる、誘目性の高いフューシャピンク。 ここにOlmesお得意の刺繍仕事でお花とワッペンを配置。 お花はこの国の耽美な享楽。 キツネモチーフのワッペンはアメカジの分かりやすいサンプリング。 レーベルを象徴する大きな両要素を両胸に潔く並べたビジュアル。 あとは色んな箇所の色使いも秀逸ですよ。 本当に神経質なんだろうなと感じます。 フード裏のミルキーイエロー ヘンリーネック明き部分のホワイト フードコードのバーミリオン。 ボディの強い色味に反して思いの外 顔馴染みが良いのは、こうした顔周りでの緩衝に似た配色仕事のおかげでしょう。 現代ならメンズにも大いに推奨したい色味。 カラーカジュアルにミックスして享楽を極めるも良し、ガーリーなスタイリングに天邪鬼アメカジとして一点投入したって絶対可愛い。 サンプルスタイリングではそっちを支持しました。 Made in ITALY サイズ表記M 肩幅:58 身幅:55 着丈:70 袖丈:57 裄丈:86
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BY AMERICAN by OLMES CARRETTI Fatty Wide Sweat
¥18,000
イタリアから見たアメリカンカルチャー、それもインターネット以前の時代のサンプリング。 「ぽいな〜〜〜〜〜」 って 今を生きる我々はこの当時のことを簡単に知識として蓄えているからそりゃ言えるんですけど、 この時代にこんな高い解像度で引用出来るの普通に凄いと思うんですよね。 カラー選定の際に生じるほんの僅かなユーロっぽさ(この個体に関してはそれはほぼ無い)、アメリカナイズを誇張するかのような過激なボディバランス、そして幅の短い各所リブなど、まぁ差異を見つけようと思えば見つかるんですけれど、これがイタリア古着だなんて普通思いません。 この辺りの時期で同国ではCPカンパニーがスタートしたり、競合だとベネトンなんかが似たようなテイストの提案をしていましたね。 アメリカンファッションが覇権を握っていた時代。 椎名林檎さんが 歌舞伎町の女王をつくった時にはまだ本人は歌舞伎町に行ったことは無かった なんてエピソードがありますけれど、それに近しいものを感じます。 *OLMES氏がアメリカに行ってないって話ではなく、そこに実際住んでいる人間が作ったらこの作品にはなってないんだろうな、というね。 BEST COMPANYの前身、バイアメリカンより。 Made in ITALY サイズ表記L 肩幅:55 身幅:66 着丈:60 袖丈:50 (裄丈:72) 極端なドロップショルダーのため、裄丈をご参照ください。
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1980's BEST COMPANY by OLMES CARRETTI Purple Bold_Corduroy Wide Shorts
¥8,000
逆にこっちが教えて欲しい。 コーデュロイのショーツはいつ履けばよいのか。 こてんとした、可愛いさつまいも色。 甘やかな秋の実り、当にその色。 コーデュロイの太畝は豊かに生え揃ってボリューミー。 ……とくれば、夏に使うのもちょっと違うか……。 であれば冬なのか……? しかし 股下15cm……。 流石に求められる根性値が高過ぎないか……? 冬でも膝上丈でスカートを履ける女性であれば、なんてことないのかもしれませんが、いよいよ平凡なメンズの感性じゃカバーし切れない領域かも。 ということで、取り敢えず私の提案としては 「一枚サラッと羽織れるくらいの季節」 のショートボトム という着地。 どうなんでしょうね。 野暮ったいスウェットとか ふわふわ系ニットとか そういうのを一枚で着る時に こういうのが欲しくなったりするんですかね。 で、足元ブーツとか……? 思いつけばまた、しれっと再登場させます。 私より先に思いつけた方は是非。 サイズ表記M ウエスト:64 ワタリ:34 股上:35 股下:15 裾幅:32
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BEST COMPANY by OLMES CARRETTI Soft Fabric Easy Shoulder Bag
¥9,500
チープな鞄です。 恐らくポリ系、へにゃへにゃの生地にゴツいロゴ刺繍がドカンと乗ったビジュアル。 “Best Company” って名前、こういう時に良いですよね。 知ってる人にはベスカンに見えるし、知らない人からしたらただのテキトーな企業風ロゴグラフィックに見える。 今一度冷静に見直してみると、こんな名前を自分のブランドに名付けられなくないですか? 「大きく出たなぁ」としか思われないでしょう。 さて、チープな個体ですが多分かなり珍しいんじゃないかな。 もしかしたらノベルティとかで配られた物とか。 そんな訳であまり重たい荷物は入れないでください。 怖くて試していませんが、耐久値も可愛いものだと思います。 普通に財布、スマホ、バッテリー、コスメポーチ、文庫本1冊、くらいなら余裕なんですが 怖いのは本とか水筒。 この辺の重たいものはなるべく避けてあげてください。 サイズ概寸:26×26 マチ:7 ストラップ:86
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2002A/W JOHN GALLIANO Real Leather&Fur Patched Oversized Scarf
¥32,500
2002年のジョンガリアーノのストール。 力作です。 アセテートとレーヨンを混ぜた重たい生地に 飛び切り豪華で、無駄に(?)手の込んだ造作。 絢爛に染め上げたリアルレザーやミンクのファーを繊細に切り貼りして作り上げるグラフィックは金魚。 蘭鋳のような頭とぽってりしたボディ、尾鰭もドレープ強めの華やかな形状。 蘭鋳は尾鰭がコンパクトなので、このモチーフに似ているのはオランダシシガシラじゃないかな。 ジョンガリアーノが好きそうな(ド偏見だな)、ド派手な品種です。 ストール端でソバージュヘアのように伸びるフリンジはオールシルク。 所々絡まってるのがリアル。 ここまででお察しいただけるように、とってもキッチュでエキゾチックで毳毳しいコレクションでした。 言っちゃえば上級者向けのデザインだとは思いますけれど 今のMARC JACOBSの可愛さに御共鳴いただける人にはきっと刺さりますよね。 あまりに熱量の高い、スペシャルクラスの大判ストールです。 Made in ITALY サイズ概寸: 65×260 フリンジ含む ラバータグは欠損
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2000S/S JOHN GALLIANO Airy Embroidery Oversized Stole
¥32,500
旧タグ時代のジョンガリアーノ。 極薄のシルクシフォンに豪華絢爛な総花刺繍。 刺繍とは言ってるけれど、もしかしたら生地を織る段階でパイルを植えたデザインかもしれません。 と言うのも、この花々は見る角度によって明るさが全然違います。 順毛で見るとパッと明るいのですが、逆毛で見るともったり濁った、夕闇の色味に一転。 こんなのって、ベルベットとかコーデュロイとか、毛並みに順/逆の概念があるテキスタイル特有のものかなと。 そして各端で縫い合わされた内部には、件のパイルから抜け落ちたのか、糸屑が少し残っています。 この時代のこの人だからやれる破天荒なビジュアルビジョンとテキスタイルデザイン。 レディースコレクションの品物ですが、メンズにもトライしてみて欲しい一枚。 巻くだけでコーディネートを一面お花畑にしてくれる訳ですから、あんまり簡単ではないのですが。 Made in FRANCE サイズ概寸:236×60
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MARNI Real Lamb Boa Leather Collar
¥30,000
マルニの付け襟。 リアルムートンファーでのお仕立て。 カスティリオーニのルーツでもあるレザークラフトそのものの強さと、この時代のMARNIらしい自由なコラージュ感覚が見事に共存しているピースです。 当時のコンテンポラリーなハイファッション界隈には無かった服と合わせたい。 天邪鬼なので。 それは例えばレトロなイタリアン・アメカジであったり もう一段階古いアメリカン・ワークウェアだったり。 男くさいアイテムと合わせるのも新しくて楽しいと思います。 季節問わず、あくまでイレギュラーエッセンスとして真夏にもガンガン挑戦して欲しい。 流石に暑いから、あくまで願望止まりですけれど。 Made in ITALY Free Size
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80's F.SCOZZESE Chenille Wappens Logo Design SW
¥16,000
シニールワッペンを贅沢に使って作るおもちゃ箱みたいなビジュアル。 80年代のイタリアン・カジュアルの渦中にあったレーベルSCOZZESEより、ややキッチュなスウェット。 横長ボディ、ミルキーなグリーン。 ここまではいいんだけど ワッペンのデザイン、下過ぎない? あと 裾の絞り、弱過ぎない? 「ここはこうだよね」って、刷り込まれてる常識バランスを微妙にズラしてくるデザイン。 このレーベルが本格的にメインストリームのパニナロカジュアルに迎合する前は、もっとパンキッシュなクラフト感がありました。 その時代からの過渡期くらいの香りを感じる個体。 どうせなら思いっきりキッチュに振ってしまうのも気分です。 強いアクセサリーをガンガン足して、ショーツとかミニスカートでバランス取ってみてください。 Made in ITALY サイズ表記16 肩幅:60 身幅:64 着丈:61 袖丈:54 裄丈:85
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FRENCH VTG Bold-Pin Design Airy Pink Leather Belt
¥16,000
フランス製、とても柔らかくって品質の良いレザーで仕立てられた面白いベルト。 テロっとしていて、でもベルトとして丈夫なクオリティを前提に据えて、他で見た事ないバックルデザイン。 バックルピンがプレート状に太く伸ばされてる。 これじゃピンと言うよりも本当にプレート。 それに合わせて、ベルトホールもあり得ない形になってる。 派手なビジュアルメイクに頼らない、既存のパーツのルールを改変するタイプのウィット。 これで春めくペールピンクってのが最高。 タックイン、したくなりますよね………。 春めく色味もそうですが、春に使いたいホワイトベースのアイテムとの相性が底抜けに良い。 ここも特筆点。 この色でほぼメンズサイズです。 こんなの出て来ない。 Made in FRANCE サイズ表記80/32 ウエスト:75-85 レングス:95 ベルト巾:3.9
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06S/S KRIS VAN ASSCHE Half_Separate Twist Collar Design Polo
¥16,000
2000年代半ば、均整の取れた身体美をベースに据えたスリムフィットの流れ。 ただ細くするだけでなく、大胆で趣味の良いウィットを絡ませたのがこのデザイナー。 ライトグレーのポロシャツです。 比翼仕立てのフロントは随分深い位置まで開き、襟はネックラインと繋がっていない。 襟はネックラインと繋がっていない。 思い切ったツイストです。 後ろ襟ぐりは身頃に繋げず部分的に分離。 その分離に、襟が棒状であるのをいい事にグルグルと捻ってツイストを追加。 「捻ったデザイン」って言葉があるけど本当に捻ってるのがこの服。 物理的に。 真面目過ぎなくて良いですよね。 スリムシルエットでありながらもダウナー過ぎず、快活でヘルシーな男性性も兼ね備えたメンズ像のデザイン。 Made in Belgium サイズ表記XS 肩幅:37 身幅:43 着丈:61 袖丈:16
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A.P.C. (OLD) Flat-Knitting Mao-Collar JKT
¥22,000
袖口をリブ編みに編み変えたり 裾口をリブ編みに編み変えたり そういったお節介を廃した オールフラットニットのスタンドカラージャケット。 ニットの伸縮性に任せて、ストレッチ前提のスキニーフィット。 感覚としてはカーディガンで カーディガンじゃ作れない緊張感がある。 ニットのくせに若干シリアス。 色味もそのムードを加速させてる。 おおよそ20年くらい前、イーストバイウエストが携わってた時代のやや古い個体。 ピンと来る人は来る、今必要なムードのド真ん中だけど、これを20年以上前にやってたのは凄過ぎるかも。 同時代だとジルサンダーやプラダも、このベクトルのデザインが多いけど、その2レーベルだともう少し凝ると思う。 APCに関しては、この素っ気なさこそが身上。 Made in ITALY サイズ表記M 肩幅:37 身幅:46 着丈:67 袖丈:62 性別問わず、細身の方へ。
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90-00's ITALY MADE Jute&Leather Switched Boston Bag
¥42,500
イタリア製の面白い鞄です。 コーヒー豆を入れるドンゴロスで仕立てられたボストンバッグ。 この手のテイストはリメイクの標的になり易いです。 故に、ビジュアルが可愛くってもデザインで見ると選べない物が少なくない。 個人的なハードルやら篩を見事に蹴り飛ばしてくれた稀少な個体。 要所に据えられたヌメ革の骨組みがとても良い。 やっぱりここが前提です。 「リメイク感」よりも「バッグ」が先に来て欲しいのです。 各ディテールも、ちゃんとボストンバッグとして2way用意された丁寧な仕様選定も、どれも最高。 出かけましょう。 こうなればバカンスです。 最低限の肌着を入れて、スイムショーツとタオルを入れて出発です。 最寄りの海水浴場、安くてもいいから徒歩圏内の宿を一泊以上取って、飲める人はお酒を飲み、旅の匂いをタップリ含んだ荷物をまた雑に詰め込んで、日常へ帰ってきましょう。 そんな気持ちにさせてくれるバッグ。 Made in ITALY
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