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00's D&G Oversized_Pockets Design Cargo Shorts
¥18,000
先に謝っておきたいのですが このボトムス、元々は裾が強固に縫い畳まれていたんです。 2巻きくらいロールアップされていて、その両脇のシームを縫い留める仕様で仕上げられていたんですね。 しかしその仕様が気に食わなかった当時の私がリッパーで解き落としちゃったんです。 絶対リメイクだろ!って。 そして改めて裾部分の型紙を見てみると、これロールアップの状態を完成品として設計された製図でした。 リメイクじゃなかったんです。 (そう言えばやけに解きづらかったなぁ……) (ステッチ跡もちょっと穴大きいかも……) そんな訳で、それでも私はこっちの方がカッコ良いとまだ思うので一旦この状態でご紹介いたします。 モノは途轍も無くカッコ良いので………。 身頃全面にこれでもかと大きくポケットを乗せたカーゴショーツ。 ヒップポケットはハンガーが入っちゃうのか?くらいの勢い。 フロントも似たようなサイズ感なんですが、フロントだけ二階建てです。 ポケット口上辺のジップでアクセスするポケットと、その下にはサイドから通常通り手を突っ込めるポケット。 ジップもZIP刻印のゴツくて重いやつ。 このレーベルやアルマーニなど、イタリアのレーベルで2000年代くらいから使われるようになったジップですね。 シルエットだけで充分ムードを作ってくれるワイドバギーなんですが、ポケット生地で色を変えてツートンカラーのインパクトを組んでるのも良い感じ。 トップスをコンパクトに纏めたら腰回りのジップも輝き始めます。 待ってましたと言わんばかり、夏になればなるほど暴れてくれるサマースペシャル。 ZIP-ITALY_Zips Made in TUNISIA サイズ表記50 ウエスト:90 ワタリ:35 股上:30 股下:22 裾幅:32
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90's SPORTMAX Relief Full Pattern Design Slim Shape SK
¥15,000
プレタポルテにおける コートメーカーの金字塔、Maxmara。 そのMaxmaraより よりカジュアルでバリエーションに満ちたファッションを提案するべく派生したカジュアルレーベル、SPORTMAX。 カジュアルレーベルと言っても コートに100万付くようなハイソサエティから見たカジュアル、というだけですから別段、安っぽくも本当にカジュアルでもないのですけれどね……。 ですから、こんなスリムシルエットのスカートがカジュアルラインから出て来る。 何処がカジュアルだと言うのか。 多分、スリットでしょうね。 大股で歩ける=カジュアル そういう事なんだと思います。 そんな水準から出てくるクリエイションですから、当たり前のように素晴らしいクオリティです。 向こうの透けるシースルーのナイロンキュプラは、透過性だけでなく角度によって柄が浮き出るレリーフパターンも兼備。 足捌き次第で出たり隠れたりするこのラメ混じりのオリエンタルパターン、その美しいこと。 タイトフィットでこそ真価を発揮する生地ですね。 日差しが強くなる夏はそれだけで憂鬱ですけれど、その強い陽射しによってこそ輝く洋服があると考えれば、少しはポジティブに楽しめそうじゃありませんか。 クタクタの古着Teeをもバチっとドレスアップしてくれるクオリティ。 夏だけと言わず、真冬以外まではカバーしてくれると思います。 Made in ITALY サイズ表記38 ウエスト:61 ヒップ:92 レングス:93
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DRIES VAN NOTEN Front_Button_Open Fake Shirt Hem SK
¥16,000
ロングシャツの下半分をぶった斬ったようなスカート。 夏場のレイヤードでもタフに仕事をしてくれますし、ヘビーニットからシャツの裾だけ出したい時とか滅茶苦茶重宝します。 シャツ風の前立てがあって、そこに態々ボタンホールまで刺繍してるのに、それを開けずに後付けスナップボタンでのフロントオープン。 このフェイクのボタンホールと後付けスナップボタンの配置間隔をあえて揃えず思い切りズラす感覚、洒脱で素晴らしい。 しかも前あき部分の始点にはクラシックな紳士服みたいに天狗持ち出し。 こういう所で一気に洋服としてのデザインクオリティが跳ね上がってきますよね。 そしてその色味は、彼らしい花の色。 華奢で儚いライラックカラー。 生地はシンプルなコットンブロードと見せかけて、レーヨンをミックスした滑らかなライトギャバジン。 スカートってより、とっておきの前衛アクセサリーとしてご提案。 スタイリング滅茶苦茶楽しくなります。 Made in Slovenia サイズ表記36 ウエスト:70 レングス:57.5
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EVISU Tribal Camouflage Pattern Bondage_Taste Shorts
¥16,000
トライバルカモパターンのワイドショーツ。 何処が作ってるかというと…… なんて、後ろ見たらすぐバレちゃいますね。 意外や意外、EVISUです。 盲点でしょう。 フロントにジップ開閉のパッチポケットを配置して、後ろ腿にテーパードジッパー。 クラシックなボンテージパンツからの引用、こんな所で……? どうせならもっとゴツいジップで派手に目立たせてくれても良かったんですが、これでもトップスの裾から覗かせるに十二分なインパクトボリューム。 是非Evisuっぽくない服と、チャレンジングに合わせてお楽しみください。 Made in CHINA サイズ表記36 ウエスト:92 ワタリ:37 股上:31 股下:40 裾幅:29
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c00's UNKNOWN Hard Clushed Worn Out Biker PT
¥23,500
これでもかと ボロボロに履き古されたバイカーパンツ。 このアイテムがボロボロになるってのは 他のアイテムとは少し意味合いが違うかな。 まあ急所に配された豪華なプロテクトラバー達は無事だから、 前オーナーも無事でしょう。 メカメカしい“作り物っぽさ”と 実存する人間の営みによるフィジカリティ。 その衝突。 凄まじいコントラスト。 こんなのも古着だからこその美しさ。 それにしても熱量が凄い。 各所のオリジナルラバーパーツは凄いボリュームだし、ヒップのそれはアシンメトリー。 アシンメトリーと言えば内腿のスエードレザーパッチも左右で非対称ですね。 マシンのパーツ配置とかで変わってくるのかな。 この手のパンツって、良くも悪くもパンツだけ浮いちゃうんですよね、どうもテンションが1人だけあまりに違い過ぎるというか……。 そんな中ようやく 自分でも履きたい、寧ろ私物にするかギリギリまで迷った個体。 普通にデニム感覚で履いてください。 それくらい馴染みが良いです。 Made in CHINA サイズ表記30 ウエスト:69-74 ワタリ:32 股上:26 股下:68 裾幅:14
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00's CHLOE (SAMPLE) Crazy Cutting Waist Design Super Shorts
¥22,000
クロエのスーパーショートパンツ。 グルカパンツとセーラーパンツ、ウエスト周りに独特な構造デザインを持つ両パンツのエッセンスを混ぜた感じのカッティングです。 深いフロントタックの根本はセーラーパンツみたいにセパレート。 ウエストベルトには両玉縁のベルトホールが開いてて、そこに付属のリボンベルトを通してウエストを結びます。 これはグルカパンツっぽいディテールですね。 後者はフィービーがアレンジして多用したディテールデザインですね。 今回珍しくデザイナー名を明記していないですが、というのもこのクロエ多分サンプルピースなんです。 薄れて読めないタグ表記、何とか読み取れる分には多分手書きタグ。 今までごく僅かだけみたことのある手書きタグのサンプルピース。 多分これもそうです。 そんな訳でシーズン判読も不可能で、正しくデザインだけでデザイナーを当てられるか?!状態。 多分ステラじゃない。 フィービーと断定出来ないのは、その後任のPaulo Melim Anderssonがこの手のシステマチックな構造デザインを割と好むから。 ちょっとゲスキエールっぽい感じ。 後ろウエストの不揃いなウエストベルトの段差とかもね。 まあそんな訳で作り手不明ですが、デザインは滅茶苦茶想像的でとっても見応えがあります。 ショーツって往々にしてチープに落ちがちなアイテムカテゴリですが、その点心配無く愉しめるスペシャルピース。 Made in - サイズ表記- ウエスト:~78 ワタリ:36(タック分+5) 股上:31 股下:7 裾幅:38 股下:7 って流石に面白いですね。
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IPPEI TAKEI Gimick Waist Design Short Slacks
¥8,500
2000年にスタートした、 日本人デザイナーIppei Takei氏のシグネチャーレーベル。 コンセプトが面白いです。 《男性のワードローブを女性に向けて開放すること》 このコンセプトに通ずる単方向クロスボーダーが、このボトムスにも。 サイズ感としては細身のメンズか、レディース向け。 股上なんかのバランスにそれは顕著で、 前股上は結構浅いんですが、その分後ろ股上を大きめに取っていますね。 ヒップの存在を考慮したバランス感。 一応メンズウェアでも存在しないわけでは無いんですが、この手のニュートラルなビジュアルに採用されることが少ないですね。 そして何より マーベルトを再構築したようなウエストベルトのギミックとか、ユニークな形状の天狗持ち出しとか、紳士服のコードから引っ張ってきての再解釈、かなり気が利いてて面白いです。 生地の耳をここで使うか……。 ちなみに、後ろ中心に一個だけベルトループがあります。 これは無いも同然です。 サイズ選びはシビアめにお願いいたします。 Made in JAPAN サイズ表記1 ウエスト:73 ワタリ:27 股上:22 股下:36 裾幅:22
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VIKTOR&ROLF 2-Way Length System Design Flare SK
¥28,000
オランダの伝説的デザインデュオ ヴィクター&ロルフ。 オートクチュールの世界で大暴れしているアヴァンギャルドレーベルですが、プレタポルテも素晴らしい。 前後でレングスが大きく違う、ユニークなフレアスカートのご紹介です。 IGの動画フィードでもチラホラ登場しているスカートです。 そのドレープの優美な様子は是非動画でご査収いただくとして、こちらではその構造の面白さに視点を絞ります。 先ず、ウエストからヒップにかけてはオーソドックスなタイトスカート。 そして膝丈あたりで、バックとフロントのレングスに大きく差が生まれます。 前はアンクルレングスですが、後ろは膝裏が見えるか見えないか、くらいの位置。 あまりに過激なこのレングスギャップの正体は、 【タック】に対する新しい美意識。 これまでの洋服、ことボトムスにおけるタックというのは 基本的にウエストラインに対して垂直に入っていました。 (タックパンツは弊店でも沢山ご紹介していますね。) そうしたウエストタックは、綺麗なフィッティングの副産物として、縦方向に豊かなドレープを生み出し、ビジュアルに豊かなニュアンスを付与してくれました。 このセンテンスの後半部分だけを抽出して その可能性を拡張しようと試みたアプローチがこのスカートです。 それまでウエストに対して垂直に入っていたタック。 その方向を崩したのです。 フロントの生地を縦方向に畳み込み、ジップを取り付けてクローズ。 このスカートにおいてこのタックは、ウエストラインに対してほぼ平行、横方向に入っているのです。 これはもう、ウエストのフィッティングのためではなく、新しいビジュアルニュアンスのための実験。 そうして畳まれたタックは、狙い通りに全く新しいドレープを生み出しました。 そしてその縦方向タックを 「入れるも入れないも貴方次第」 と、着用者に委ねて生まれたのがフロントのジップシステムと、前後のレングスギャップです。 これを開いて落とした結果、前後の丈が変わるのです。 サンプルではジップを開いてロングスカートとして着用していますが、このデザインの本懐としてはジップを閉じてユニークな新方向ドレープを楽しんでもらうのが正しい落とし所かなと。 構造もビジュアルもめちゃくちゃ面白いですし、何よりファッションデザイナーとしての唯一無二のバイタリティを感じられる、極めて意義深い一着だと思います。 実は二着目の入荷。 今回はフルブラックです。 裏地のブラックシルクがまた美しい……。 Made in ITALY LAMPO_Zip サイズ表記38 ウエスト:66 ヒップ:86 レングス:52/90 → 後/前
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80-90's BYBLOS Full Pattern 3Tuck Wide Gaucho PT
¥18,000
G.VersaceやC.Montanaもそのクリエイションを歴任したしたイタリアの古豪ビブロス。 90年代半ば以前のオールドピースより、 シルクを混ぜたアセテート仕立てのボリューミーなワイドパンツ。 細いウエストからガツンと太いワタリ巾。 特徴的なウエストタックがドカンと広がり、裾までずっとワイドに揺れ落ちる。 着用してのビジュアルはスカートさながら。 敢えて中央に寄せて配置された3タックはクチュールドレスに通ずる美意識から。 そして前述したシルク×アセテートの生地。 オリエンタルなモチーフが散りばめられた総柄は、まるで美しい曼荼羅を丁寧に品詞分解したような見映え。 ちなみにタグをよく見てみると、 SASH -SILK 100%の文字が。 この服には、恐らく幅広の共布ベルトが付属していたと推測されます。 そうなると、敢えて中心に寄せられた3タックにも整合性が生まれますね。 ベルトは左右どちらかのウエストからしゃなりと揺れ落ち、それを邪魔しない位置から美しいタックワークが華を添える……という構図。 残念ながらサッシュは残っておりませんが、本体の状態は良好。 ベルトループはありますので、お好きなベルトを合わせて、是非タックインスタイルでお楽しみください。 結構強火の旧時代ハイレーベルですから、ウエストは結構細め。 しかしサイズ合うなら最高のビジュアルが約束されています。 Made in ITALY サイズ表記40 ウエスト:62 ワタリ:36 股上:32 股下:58 裾幅:35
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80's YFM Technical Pocket Design Typewriter Chino PT
¥21,000
古いワイズフォーメンより。 ワイズ社設立当初 Y'sの服を着た女性が 話しかけづらくて怖がられた時代、 じゃあそんな女性達に話しかけれるような服を、ということで作られたメンズライン。 どうですか、皆様。 現代でもワイズを着ている女性にはやっぱり話しかけづらいでしょうか。 答えを聞くまでもないのですが、 同時に、ヨウジのメンズウェアは本当にそれがひっくり返るだけの自信を授けてくれる服だとも思います。 こちらは現代ヨウジとは結構違うベクトルですね。 ドカンとした太いワタリ巾も、深いタックも、バギーなドレープも別にありません。 (ちなみにデザインとは関係無いけどサイズ自体も小さめ。) しかしこの人のデザインボキャブラリはそんな語彙で括られるほど矮小なものではない。 この人の引き出しは全方位にカンストし切っています。 このパンツの特筆点はカッティングエッジと生地選び。 ジーンズのフロントポケットのカーブを引用したような新しいヒップポケットがとってもユニーク。 これは目新しいだけじゃなく、実際に物を出し入れする際にその手が入り易い角度で設計されていますし、その大振りな入り口をカバーするようにボタンシステムが採用されています。 ワークパンツとして雛形をなぞるだけじゃなく、ちゃんと自分の問題として追求するのがこの作り手。 そして最も面白いのは 靡くたびにメケメケと変な音がするタイプライターみたいなハイカウントコットン。 こればっかりは体感していただく他ありません。 ベルトループは7つ。 凡そどなたでも、ウエスト入ればフィットは良い感じに収まるでしょう。 日本が誇る本物のファッションデザイナーが作るチノパン。 前述したコードが陳腐になりつつある今、機知に富んだこんなオールドピースも素敵だと思います。 Made in JAPAN サイズ表記S ウエスト:70 ワタリ:32 股上:28 股下:72.5 裾幅:21
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1998 MAHARISHI Technical Subdivision Pockets Cargo PT
¥25,000
1998年、Tony Spackmanが在籍した時代のMAHARISHIより。 忍者タグ/オリジナルのMジップトップが特徴的なこの時代のプロダクトは、他の時代とはやはり少し違った熱量を感じます。 やや細身にモディファイしたアーミーパンツをベースに、アシンメトリーに配置されたカーゴポケット。 このアシンメトリーが本当に過激。 左腿は普通のジップポケットなんですが、右腿が笑っちゃうすごい。 小振りながらも下手なバッグよりも収納力がありそうなシステマチックポーチが大量のスナップボタンで留め付けられているのです。 多重構造の極まったそのポケットのデザインったら、小物が幾つあっても収納スペースが埋まる気がしません。 加えてウエストはレンジの広いアジャストベルトが付いてて、裾はガゼット付きのジップオープン仕様。 シューズのボリュームに合わせて適切なクッション感で楽しめます。 要所要所で散らされたリフレクターテープや、オリジナルのカモ柄もマハリシらしい。 オリジナルのMジップトップも、全部riri社別注のオリジナルパーツ。 下世話な視点で見ても、この時期はかなりお金がかかったプロダクトが多いですね……。 サイズ感はコンパクトですので、間延びした大きめのトップスとかと相性良さそうです。 同じくコンパクトなトップスと合わせてシリアスに決め込むのもまたカッコ良い。 このサイズならレディースも無理なく楽しめるのではないでしょうか。 サイズ合う方は是非。 Made in - サイズ表記S ウエスト:74-62 ワタリ:30 股上:27 股下:71 裾幅:19-22
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COPPERWHEAT BLUNDELL Ecru-Beige Soft Leather Wide Baggy PT
¥39,000
コッパーウィート・ブランデルのレザーパンツ。 中々出会えないレーベルなんですが、レザーパンツと縁がありました。最高。 勿論レザーパンツも普通のデザインとは大きく異なる、ユニークで気の利いたカッティングデザイン。 先ずポイントになるのは前後中心のシーム。 メタ的な事言うと、レザーアイテムに切り替えを増やすのは用尺節約のためにも有効な手法なんですが、そこを手掛かりに美しい3Dシェイプを組んでます。 過激にし過ぎず、でも確かに脚の形を拾ったシェイプ。 マックイーンがやりそうなカッティング。 太めのバギーシルエットでありながらも、迫力の前に美しさが来るのはこの美意識から。 あとヒップ周りも結構ルーズに組んでますね。 バックヨークを少し大きく取って、股ぐりも重心も落として、ヒップポケットの位置も結構下に。 で、これら噛み合わさるとどうなるか ルーズにダボっと落ちるのに野暮ったさの無い、デザインされたバギーシルエットが生まれます。 そしてそれを完成に導くのが、薄く柔らかに仕上げられたレザークオリティ。 クオリティと一口に言っても様々な要素が絡まります。 厚みは勿論、柔らかさとかハリ感とか。 それらがピタリとシルエットにマッチした結果、レザーのテクスチャ備えたまんまでスウェットパンツみたいなビジュアルに。 メンズにお薦め出来るサイズ感のレザーパンツって中々入れられませんでしたが、コレは文句無しです。 Made in - サイズ表記S ウエスト:75 ワタリ:33 股上:37 股下:85 裾幅:25
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1993S/S CdG Crazy Tuck Design Asymmetry Wrap Apron
¥45,000
何と呼べば良いかイマイチ分かりませんが、一先ず「エプロン」としてご紹介してみます。 ランダムにタックの入ったプリーツスカートのような布を、Z字に折り畳んでウエストベルトと繋いだ構造。 身頃が前半分しか無い巻きスカート、みたいな感じです。 このアイテムにも、紳士服らしさの強いオーセンティックなスーツ地が使われていますね。 この度出品タイミングを同じくするCdGのアイテムでもキーワードとして扱っていますが、「スーツ」というのはやっぱり近代ファッションにおいて重要なアイテムでした。 それは男性性の象徴であり それは安定性の象徴であり それは普遍性の象徴でありました。 それらの強固な定型をグチャグチャに破壊し、無理矢理にでもレディースクリエイションの材料に用いるこの姿勢は、このレーベルにおける“コムデギャルソンらしさ”を象徴する一幕。 プリーツも エプロンも スカートも どれも、それまでの時代にスーツを着る男達にとっては縁の無いもの。 だからこそ、そこへ改造すること自体が既に反逆として成立する。 コムデギャルソンを着ることは 精神性を着ることです。 しかし、コムデギャルソンを形成しているのは精神性だけじゃない。 他の追随を許さない、世界トップ水準の縫製/製品クオリティ。 これもまた、このレーベルにおける極めて重要な要素です。 クリティカルで明確なコンセプト エネルギーに満ちたビジュアル その全てを具現化する技術力 この3つがあって トップ・アヴァンギャルドは成立しています。 ランダムプリーツに塗れたエプロンにもウエストダーツがある。 ランダムなプリーツの奥にポケットがある。 既存の価値観を破壊するクリエイションですが、その破壊は、洋服としてのクオリティだけは一切損わないよう極めて繊細に執り行われているのです。 スカートにもパンツにも、ありとあらゆるスタイリングに重ねられるユニークなアクセサリー・ボトムスとして。 男女問わず、季節問わず。 Made in JAPAN サイズ表記- ウエスト:F レングス:93
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JOSE LEVY Trimming_Hem Design Navy Shorts
¥18,000
このS/Sの大本命、ショートパンツ。 出来ればユニークなデザイナーズで欲しいところ。 こちらは90年代のパリ・モードシーンでも一際異彩を放っていたフレンチカジュアルの鬼才。 【パイピング】 それのみをレーベルのアイコンとして展開される品の良いフレンチカジュアルのリミックス。 そしてその中心にある素朴な少年性。 JOSE LEVYより。 このパンツなんてかなりレーベルを象徴するデザイン。 膝上丈のショートパンツ。 生地はディープネイビーのナイロンコットン。 そこにシャイニーブルーのパイピング。 このパイピングは裾に入ることでビジュアルポイントになってるんですけれど、服の内側の縫い代始末も全部同じパイピングで仕上げてるから、【裾】って位置に入ることで[表][裏]の両属性を兼ねちゃって仄かにインサイドアウトの概念が香ってくる。 裾が[裏]への入り口であることを再認識させるデザイン。 そしてポケットエッジにだけ遊びで入るホワイトステッチも良いバランス。 X字の閂ステッチも可愛らしい。 重くさせ過ぎないデザインベクトルは【ショーツ】というアイテムカテゴリにベストマッチ。 Made in FRANCE サイズ表記36 ウエスト:71 ワタリ:32 股上:26 股下:16 裾幅:27 前裾の軽いアタリなど、使用感はありますが全体的に大きな傷や汚れは見られません。
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J.P.GAULTIER CLASSIQUE Ex_Wide Oversized Suspender PT
¥35,000
ゴルチェの名作再編、クラシックラインよりオーバーパンツの入荷です。 そこそこ使用感はあるものの、まだまだカッコ良いはず。 横向きに畳んだ写真が最も説明的だと思います。 出鱈目に深く取られた股上と広いウエスト。 サスペンダーの使用を大前提に設計された超ユニークなシルエットメイク。 アイコニックで強烈なクリエイションで溢れた同レーベルですが、このモデルは比較的ニュートラルに取り回せます。 取り回しづらいピーキーなじゃじゃ馬ピースも、それはそれで素晴らしいのですけれど。 前オーナーもそんな訳で、色んなシーンで愛用されたのでしょう。 ヒップ周りを中心にアタリ/テカリが見られます。 (これ白く汚れてる訳じゃありません) また、後ろ腰付近に数ミリの小穴があります。 置いて撮るとサスペンダーにも若干のヘタリを感じますが、実際着用する際にはテンションが掛かって綺麗に伸びるので見栄えには差し支えありません。 また、フロントのトップボタンは欠損していたので2つとも新しい物を取り付けています。 ヨウジとかでありそうな上等なやつ。 そんなところかな。 あんまり身長高い人は似合わない気もしますが、開き直ってグッと上げてクロップド&ハイウエストで履きこなしちゃうのも可愛いか。 サイズ表記40 ウエスト:86 ワタリ:39 股上:49 股下:48 裾幅:30
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c90's FERRE JEANS (YOUTH) Crazy Switched Carpenter Shorts
¥9,000
ジャンフランコ・フェレのカジュアルライン FERRE JEANS。 そのユースサイズ。 なのでデザインはボーイッシュですが、実際これをリアルに御推奨するとなればその対象はレディース。 無邪気な膝丈のバランスは今っぽくって好きなんですが、メンズにはサイズ的に厳しそう……。 中途半端に色褪せたデニムとカジュアルなヒッコリーのコンビネーション。 どさくさに紛れてデニムと似たようなボリュームのホワイトドリルも混ざってますね。 両脚アウトサイドにはツールポケットとハンマーループ。 ペインターパンツのフォーマット。 そしてウエストはフロントフライ以外にも、両サイドにボタンによる開閉システム。 ハンマーループに このウエストシステムが混ざると………? そう、これ オーバーオールの下半分をぶった斬ってショートパンツに仕立て直したようなデザインなんですね。 ワークウェアのワークエッセンスを 無理矢理詰め込んだ、 詰め込み尽くした結果、 象徴的な生地達がクレイジーパターンとして暴れるまでに至った、というデザインフロー。 「やんちゃな少年」 をテーマに据えてデザイン。 と一言に言ってもここまでやれるのがフェレか。 その解像度というか、ボキャブラリーの豊富さには驚かされるばかり。 ヒッコリーって汚れが目立たないように作られたストライプ生地なんですが、正にその仕事を全うしています。 左膝辺りにちまっとした汚れがありますが、殆ど目立たなくなっています。 Made in ITALY サイズ表記11 ウエスト:68 ワタリ:30 股上:28 股下:23 裾幅:26
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e00's KEY STATION Tartan check Bondage Pants
¥16,000
日本のカジュアルレーベルによるリプロ。 前後の取外し式プリーツスカート、2本のバックジップ、左右間のボンテージストラップ。 基本的なボンテージパンツ。 ジッパーが何処かに付いていればBDSM関係無くボンテージパンツと呼ばれるこの時代、こうして実直に再現した個体で、リアルに使い古されているってだけで十二分に貴重です。 プリーツの保持に重きを置いたのかな、ポリレーヨンのミックスで作られたタータン。 この生地がまた良い仕事をしてる気がします。 別に高級感とかは無い、言っちゃえばチープ寄りの生地ですが、その分リアルな使用感が出易い。 新品ピカピカで着ても格好付きづらいアイテムですから、この辺のリアルな毛羽立ちとかがとても好ましい。 このサイズ感も合う方多そうです。 個人的にはですけれど、デニムonデニムとか、ユーロワークJKTとか、定番から逃げるように着こなしたいやつ。 Made in JAPAN サイズ表記M ウエスト:72 ワタリ:28 股上:29 股下:81 裾幅:17
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c80's EURO VTG Off_WHT Unique Pocket Design Wide PT
¥13,500
あんまり温度感の無い 冷えたホワイトのワイドパンツ。 乾いたコットンドリルでの仕立て。 多分80年代のイタリア服。 内タグ切られてるので詳細不明です。 LEMONというレーベル。 ヤング向けのローカジュアル、くらいのポジション感でしょうか。 ただこの国のこの年代、そんな服でも洋服としての縫製/生地 の完成度は現代での同じレンジとは比べ物にならないクオリティ。 ポジション的にはディッキーズやカーハートでルーズシルエットに仕上げるところへの代替スパイスって感じかな。 アメリカのテキトーさ とはまた少し違った能天気なカジュアル。 例えば腰ポケットに重なったサイドアジャスターベルトのお飾り感。 ポケットの開閉を助けるでもなく、 入り口を塞いでくれるでもなく、 ウエストを絞れる訳でもない。 あんまり意味が無い位置に 調節機能ゼロのベルト。 ハンマーでも引っ掛けろってか。 そしてスレキの柄チョイスとかも愛おしい。 柄そのものはクラシカルな小紋柄ですが、色がポップ。 そしてヒップポケット袋布の仕立て方なんかはスラックスと同じフォーマットですね。 ヤングレンジに目線を遣ってるものの、骨組みは大人のオーセンティックをちゃんと下敷きにしてる感じがします。 そしてこんな古い服なので別に綺麗なミントコンディションって訳でもありません。 あくまで自然な範囲での細々とした薄汚れはありますし、ウエストエッジなんかはパッカリングも見られます。 加工じゃ辿り着けない、着古しのナチュラリティ。 これが映えるのはコットンドリルって生地チョイスあってこそ。 まんまドレッシーな生地選びじゃ、なかなか程良い塩梅で生き残ってくれませんからね。 LAMPO_Zip サイズ表記50 ウエスト:80 ワタリ:36 股上:31 股下:79 裾幅:21
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2011S/S JEREMY SCOTT Coke_Sampling Design Worn_Out Sweat PT
¥16,000
この時代の日本ストリートシーンで絶大な存在感を放っていたジェレミースコット。 その中で幾つもあるアイコニックな傑作。 このコカコーラパロディはその一つでしょう。 Coke → God ®︎ パロディにレジスターマーク付けちゃう図々しさ、めっちゃ面白いですね。 コークを楽しめ 的な文言から 神を楽しめ に。 どうなんでしょう、ちょっと違和感ありますね。 神様、楽しめよ! みたいなニュアンスの方がしっくりきます。 このロゴプリントは左右から同じバランスでクラックが始まっていることから、加工かな?と訝しんでいますが、それを置いておいても全体的に結構使い古されています。 所々に黒っぽい汚れが散見されて、物凄く勝手な見立てをすると【滅茶苦茶TUNEっぽい】。 良く言い過ぎかな。 ともあれ、スウェットパンツって現代の装いにほぼ必須と言って良いアイテムなのに、調子の良いデザイナーズピースってなると本当に少ない。 是非ドレッシーなトップスやテーラードジャケットと… あれ? このスウェットパンツ、 なんか変………………? 脇線無ーーーい!!!!! サイドシーム無いぞこの家!! そう、ウエスト両サイドのポケットがあるところまでは普通なのに、ポケットの下から続いてる筈のサイドシームが無いんです。 【巻き縫い】って呼ばれるやつ。 (これシームそのものでも同じ名前で巻き縫いって縫い方があるんで凄くややこしい。) これは古いUS_NAVYのパンツとかで見られる構成デザインで、縫製の手間そのものを1工程まるっと省略出来る仕様。 でもその代わり、サイドシームが担う筈のウエストのシェイプもヒップのヨーク切替も出来なくなりますし、サイドシームにポケットを混ぜ込むことも出来なくなります。 なのでその海軍パンツとかは身頃の上からパッチポケットを叩き縫うしかないんです。 しかしこのスウェットパンツ、その無理を捻じ曲げてる。 サイドシームがあるかのように、無理やりサイドポケットを作ってる。 これポケット入口の下端周りでかなり大変な縫製手順が必要になるんです、小さな悪戯心で手間を膨れ上がらせる鬼仕様。 まあスウェットパンツならウエストシェイプもクソもありませんからね、デメリットは多少解消されるのかな………。 なんて思ってたら、これただの遊びじゃない。 このカッティングでサイドシームを無くすことで、右サイドに入ってるGodロゴがシームを一切跨ぐこと無く、完璧に綺麗に乗るんだ…………! 悪戯心どころか、普通に合理に基づいたクレバーデザインでした。 渋過ぎる…………。 Made in U.S.A. サイズ表記S ウエスト:76 ワタリ:35 股上:30 股下:82 裾幅:14 ウエストは絞れます。 また、ゴムが入っているので多少伸びます。
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e00's MARC JACOBS Cut_Out Hem Design Side Line SH
¥14,000
ルック社取扱、かなり初期のMJより。 今期の大本命、ボトムスレイヤードにて大活躍するであろうミニレングスのスカート。 やや厚手のチノクロスに、エメラルドグリーンのサイドライン。 定番色と非定番色。 良いコントラスト。 それらを裾でバツっと断ち切ったようなカットアウトヘム。 この人らしい意外性を持たせたニューグランジ。 でもミシンで一周ステッチ入れて、最低限の解れ防止線は入れられてます。 さて この個体の一番のポイントはサイズ感。 レディースですけど、 レディースには些か大きいんです。 デザイン的に、定番チノパンツの雛形を強調してるのでしょう、前合わせも左上。 こうなると、多少分厚いインナー……例えばスウェットやセーターなんかも、果敢にタックインして遊べそう。 そして何より、ボトムスレイヤードがし易い。 このカットアウトのディテールも、 サイドラインのアクセントも、 トップスの裾から覗かせるに最高の条件群。 このミニ丈じゃなきゃ作れないバランス。 似た生地のチノパンツで合わせるのもきっと可愛いでしょう。 今回のスタイルサンプルは王道にオーバーサイズテーラードで組んじゃってますが、どうか御イマジネーションの侭に。 男女問わずお薦めです。 Made in CHINA サイズ表記6 ウエスト:77 レングス:37
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c90's POLO by RALPH LAUREN Airy_Beige Linen 2_Tucks Slacks
¥15,500
90年代くらいのポロバイラルフ。 これ良いです。 特段にエアリーで軽やかな、素晴らしいリネンファブリック。 そのソフトテクスチャへ狙いを澄ましたように完全なマッチを見せるホワイトベージュ。 このテキスタイルを十全に生かすワイドストレートのシルエット設計。 勿論ウエストはラルフローレンらしいインプリーツの2タック仕立て。 歩くたびプリプリ揺れる弾力に満ちたリネン、その軽快な着用感ったら。 ピシリと入ったドレッシーなクリースとのコントラストも美しいです。 最高か。 リネンスラックスの理想形。 イージーパンツとはまた別ポジションで欲しいやつ。 このサイズ感なら男女問わず合う方多いんじゃないかな。 今回、極めて似た色/生地のリネンジャケットとセットで入荷出来そうなんですが、それぞれ型番とかサイズ感は全然違う別個体なのでセット購入はお薦めしません……。 でも単品でそれぞれ素晴らしいクオリティですので、其々が違う活躍の仕方をしてくれると思います。 Made in JAPAN サイズ表記79 ウエスト:73 ワタリ:34 股上:29 股下:80 裾幅:21
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2003A/W JWCdG×Levi's Full Tweed Oversized 5P Jeans Type PT
¥44,000
03年秋冬より JUNYA WATANABE×Levi'sによるコラボワークス。 クラシックな5Pジーンズを情緒溢れるツイードで作り替えたデザイン。 先ずは表地。 もうこれが物凄く良い生地。 所々可愛いネップが飛んでて、ふんわり厚みはあるけれど密に詰めていないから見た目よりも幾分軽やか。 リベットすら打てないのでしょう、とても繊細なテクスチャです。 裏地には堅牢で滑らかなキュプラが使われています。 随分奇抜な素材選びですが、コラボ相手にLevi'sがいるとあって、そのオーセンティシティたるや文句無し。 ツイードの中にあっても存在感を放つイエローステッチや、要所要所に間違え無く入る閂ミシン。 右ヒップポケットに光る赤いピスネームも小憎らしい。 ツイード×ピスネーム。 本来並ぶ筈のない異要素ですからね。 こうしたアイコニックなディテールから、巻き縫いシーム裏側のチェーンステッチに至るまで抜かりはありません。 ……おや。 洋服を触るお仕事をされている方ならちょっと引っ掛かりますよね。 このパンツ、裏地があるのに巻き縫いのチェーンステッチが見えるの? そこなんです。 このパンツの仕立て構成、ちょっと変わってる。 正統な裏地仕立てとは根本的に感覚が違うんです。 裏地で組み上げたライニングを最後にドッキングするのではなく、パーツの段階で表地/裏地を重ね、それをまるで一枚の生地のように扱ってジーンズの縫い方で縫合。 M.Ostiも昔よく使っていた仕様です。 ある種簡単なようにも感じる縫製仕様ですが、織りの甘いソフトツイードとテロテロのキュプラですから、どっちもあんまり言うこと聞きません。 それを巻き縫いです。 巻き縫い専用のミシンがあるとは言え、その縫製難易度はただのデニムよりも跳ね上がります。 しかしそこは流石Levi'sと言う他ありません、微塵もソツの無い完璧な縫製。 世に出す商品なんですから当たり前と言えば当たり前ですが、この当たり前は本当に大変ですよ……。 シルエットはかなりルーズなストレート。 普通のジュンヤのサイズ感よりもかなり大きいです。 でもこのサイズ感、お好きな方きっと少なくないはず。 Made in JAPAN サイズ表記S ウエスト:86 ワタリ:34 股上:30 股下:80 裾幅:22
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L80-90's PINUP GIRL Heavy Metal Chain Belted Design Loose PT
¥27,000
陽気と創意で満ちていた80's ITALYのハイカジュアルシーン。 そこから少し時代感を進めた80年代末から90年代くらいの極めてマイナーなハイカジュアル。 狙って出せるレーベルではないんです、 [PIN UP. GIRL]。 私も殆ど見たことの無いレーベルで、その中でもここまでクオリティの高い個体はこれだけ。 しかもデッドストック。 黄ばんだセキュラーピンとアンビタッチがその眠りの長さを物語ります。 こんなレーベル名ですからやっぱりレディース向けのデザインなんですけれど、この個体は奇跡的な例外。 サイズはレディース最大の44であり、 そのフォーマットそのものも、80's Casual Slacksの流れを汲むボリューミーなワイドテーパードパンツ。 サイズさえ合えば男女問わずご着用いただけます。 生地はライトグレーにスモーキーピンクのストライプ。 ワークパンツ然としたカジュアルなテキスタイルです。 この時代のユーロ古着に求めるクオリティがちゃんと詰まってる。 さあ、このデザインパンツ、可能な限りタックインして履きたいですよね。 なんたって、後にも先にも無い(多分死ぬほど探せばあるかもですが)、メタルチェーンを部分的にウエストに配置したこのクレイジーデザイン。 流れ云々を前述しましたが、これはメタルチェーンの付け方そのものの根幹に係るコンテクスト。 ウエストからただ突飛にチェーンが生えてるんじゃなく、この時代特有のルーズなヒップ周りからウエストにかけてのタックシェイプに托言けてるんです。 同時代(又は少し前)、この手のスラックスにおけるウエスト周りのカッティングエッジはパンツデザインの顔とも言える程 多岐に渡りました。 2タック、3タック、はたまた4タック、それ以上のデザインもザラにあるばかりか、その畳み方やベルトループとの位置関係、ウエスト切り替えの有無、ウエストベルトを利用した巧みなパターンマジックまで様々。 そんな流れの中で生まれた、ギリギリ反則の一手。 タックそのものは1タックをとことん深く取って、その畳み先に配置するベルトパーツをメタルチェーンに置き換え。 畳んだ分量を全部このチェーンが係留してる感じ。 誰もがカッティングそのもので工夫を凝らす中、そのセオリーを嘲笑うかのような自由な発想。 他に誰かやるとしたらC.Montanaかな。 で、これベルトとは言っていますが実際にアジャスター機能がある訳ではありません。 完全に装飾です。 この装飾は、畑が違えばあわや虚飾と咎められることもあるでしょう。 しかし実用のみに目的を置かないのがファッション。 同時代、ハイカジュアルから貴重なデザイナーズまで見渡しても中々出会えない最高のピース。 Made in ITALY サイズ表記44 ウエスト:69 ワタリ:37 股上:31 股下:75 裾幅:20
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80's BALL by M&FG (LICENSED) Worn_Out Hard Tapered Cutting Edge Jeans
¥27,000
程良いボロさに履き古されたヴィンテージ・ジーンズ。 こんなのに唯一無二のカッティングエッジが効いてるんだからロマンが止まらない。 以前より嬉々としてご紹介している80年代イタリアン・カジュアルの金字塔、BALL 。 稀代のディストリビューター、 Aldo Ciavatta氏の慧眼によりBALLのデザイナーに抜擢されたマリテ&フランソワ・ジルボー夫妻。 当時すでに黄金期を迎えていたアメリカンカジュアルの輝きをヨーロッパ風にリミックスした鮮烈なニューカジュアルは、時代を超えて今尚新しい。 クラシカルなジョッパーズスタイルを発想元に、オリジナルのカッティングエッジで更に尖らせたデザインです。 腿から裾に掛けての強めのテーパードシェイプや内腿の補強パーツなんかは、アイコニックなジョッパーズディテールですね。 でも外腿の切替やウエスト周りの構成は完全にジルボー。 ジョッパーズってのは化繊やストレッチなんて概念すら無かった時代に生まれた洋服ですから、乗馬時のアクションや透湿性の観点から、腿周りはかなり大きめにゆとりを持たせた独特の形をしてます。 元ネタではどうしたって前後2面構成の平面的な膨らみが外腿位置に生まれるんですが、M&FGはこれを局所的な3面構成で立体的に表現。 元ネタの平面的な膨らみを、360°何処から見てもカッコ良いシェイプに改築。 紛れも無い【ファッション】の感覚。 これも、ただガゼットを嵌め込むだけ…みたいな単純な発想ではありません。 元ネタにもある、 “前身に迫り出すようなサイドシーム”を流用し、そこをガイドラインに半独立の形を加えて組み上げる唯一無二のサイドシームライン。 そしてウエストは従来よりも大きく切り拓いたカープポケットをデザイン。 そしてヒップポケットはフラップシステム、バックベルトループにのみボタンシステムを採用。 そう、後ろウエストだけアーミーパンツの要素を混ぜ込んでるんです。 元ネタにあるレースアップディテールの名残も消し切らずに遺跡として残した上で、様々な要素を巧みに織り交ぜて現代風にアップデート。 正直 見えてる景色が違い過ぎる。 デザインも素晴らしいんですけれど、 そのもう一個前の段階、【ビジョン】から凄まじ過ぎる、紛れも無い天才の仕事だと 私個人は ずっと感服しています。 こんなクオリティですが、これはユーロオリジナルではなく多分縫製だけ日本で組まれた個体。 てな訳で、外腿の難しい鋭角切り替えもキレイに縫い上げられています。 サイズ合う方は是非御トライください。 ライセンス/オリジナル関係無く、非常に珍しいモデルです。 Made in - サイズ表記44 ウエスト:70 ワタリ:34 股上:32 股下:73 裾幅:15.5
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