洋服解読所
80's CLOSED by M&FG Hard Damaged Worn_Out Jeans
¥27,000 税込
SOLD OUT
定番のXヨーク製図。
これは貴重なオリジナルレンジ。
今までジルボーの服って絶対的な第一印象として「デザイナーズ」だったんです。
それは今も別に変わっていないし変わりようもないんですけれど、それに隠れてる「デニムウェア」であることってのを忘れてしまいがちです。
そう、これ仮に製図が普通のジーンズパターンだったとしても、この着古し感の時点で既に滅茶苦茶カッコ良いんですよ。
ジーンズとしてマッチョ。
身体が出来てる。仕上がってる。
そこにジルボーのカッティングエッジがトッピングされてる。
贅沢です。贅沢界隈。贅沢界隈?それはただの港区か。
でもこの贅沢ってのは、大トロに雲丹乗せるような頓狂じゃない。
ブリ大根です。
お互いがお互いを完璧に引き立て合って場外ホームランになるあの感じ。人間関係もかくありたい。
ちなみに、正確に言うとブリ大根って大根が若干ブリを喰ってるでしょう。成り上がり度合いの話ね。
このデニムで言うとブリが「M&FGのカット」ですよね。
そして大根ってのが、「デニムウェアである」という点。
ブリが大根をフックアップしてる。普段は釣り針でフックアップされる側のくせに。
これと同じくして、僕/etrakは例えば20%シルクの入ったウールをシルクウールと呼称します。
“割合の多い順”ではない。
少ない方、つまりトッピングになっている方を接頭辞にするんです。
これがブリ大根という言葉の構造です。
本当にどうでも良いところまで来ましたね。ちなみ過ぎた。
こうしてジルボーの速過ぎたカッティングセンスで味付けされた大根は、大根として素晴らしいうえに更に味の相乗効果でスパークします。
ただエゴイスティックにやりたいカッティングを盛り込むだけじゃない、あくまでデニムの本質/美しさを正確に捉えた上で慎重に執り行われる掛け算。
それは作った時以上に、数十年の時を経た今の方が魅力的なんです。この先も更に円熟し続ける。
チートですよね。
ここは料理に洋服が勝てるポイントでしょうか。
ヴィンテージという仕組みの絶対的な魔力。
ちなみにこれ貴重なメンズサイズです。
フロントボタンは打ち込みメタルと縫い付けプラの2段レイヤー。
縫い付けの方は多分後付けかな?
生地は所々汚れが散ってて、左膝には穴も開いてます。
他にも擦り切れ予備軍みたいに少し薄くなってる箇所がちゃんとあって、本当にリアル。
最初のused加工に甘えずに自分で着古した誰かがいるってことです。
このモデルでこのクオリティ、そうそう出会えません。
Made in ITALY (CFM)
サイズ表記48
ウエスト:79
ワタリ:35
股上:36
股下:78
裾幅:18
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