renomaのサイドガード・サングラス。 弾けたムードメイクと この時代の日本ならではのちゃんとした作り。 クリアホワイトのサイバー感と サイドガードフレームのテクノ感。 そこにブルーレンズがパーフェクトマッチ。 用の美　のその先にある ファッションならではの文脈の魔境。 フレームが主枠ですが、テンプルの細かい作り込みも美しい。 小顔な男性も着用出来ますが、基本的にはレディース規格かな？ やや小さめに感じます。 Made in JAPAN

太い蒲鉾をひっくり返したような、豪放なシェイプのフレーム。 ウェリントンを限界まで誇張した形か。 まぁ名前が決まっていない、その時点でお察しいただけるでしょうけれど、飛び切り珍しいデザイン。 ここまで大振りに振り切ると、その他のディテールでも諦観にさえ似たパーティエッセンスが混じる物ですけれど、これはそうじゃない。 至って真面目な顔してこのシェイプを突き進んでる。 鼈甲風のクリアブラウンフレームに、それをビスでぶら下げるハンガーラックみたいな鉄枠が横一閃。 至って真面目。至ってシリアス。 このバランスはなかなか無い。 掛けてもカッコ良いし。 メタい事言うと重心低めのフィットなので顔を縦に短く見せてくれます。 面長をカバーしたいシチュエーションなんかでも重宝すると思います。

20ans フランス語で20周年 の意。 プレインターネット時代のカジュアルアイウェアレーベルです。 ほんのり青みかかった黒レンズに浅いゴールドカラーのフレーム。 この時代は攻めた物が多い…… というより、ベーシックを謳っていても何処かに主張を入れるものです。 特にサングラスなんかは。 そんな中で現代でも綺麗なバランスで顔に馴染む、癖の無いオーバルシェイプ。 レンズのサイズ感からその角度まで、非常に失敗の少ない形かなと思います。 ここまで聞いてると、現代眼鏡で良いじゃんって感じですが、1番のアドバンテージは質感。 程よく草臥れた天然の経年感は、ツルッとした小綺麗なアイウェアじゃなかなか再現出来ないところ。 「良い眼鏡と言えば」 の答えが、誰からも大体同じ音で返ってくる時代、そこからエスケープさせてくれる非ブルジョワなニュートラル個体。

スイスの前衛的なアイウェアメーカー GOTTI DIMENSIONSより。 3Dプリントにて生産される中では完全に世界トップクラスの製品クオリティとされ、出力前の樹脂素材の開発からデザインされ生まれるフレームは 圧倒的な軽量化　と　超常的なストレッチ　を獲得。 たかが3Dプリントと侮る勿れ。 そのトップは今やこんな次元に辿り着いています。 (その分定価も冗談みたいに跳ね上がってますけれどね) PALASと銘打たれたこのモデルは オーセンティックなラウンドシェイプと細身のテンプル、そして優美な質感同士での素材ミックスが特徴。 形が綺麗。誰でも似合う。 そしてフレームと同素材で出力されるノーズパッド。 ここの統一感。その違和感。 ただのベーシックに止まらない奇妙なフック。 これぞ万人に御推奨出来るアイウェア。 Made in Switzerland 横幅:12.4 テンプル:14.7

細い竹を切り出して燻して組み上げたような。 そんな、尖ったフレームデザイン。 イタリア製造のSTUSSY、モデルネーム【MAK】。 98年のコレクションです。 言われなきゃ気付かないレベルの極小ロゴ。 これがこのデザインのアティテュードをこの上無く明確に示していますね。 何故か違うモデルの箱に入っていましたが、それ以外は全タグ揃った完品デッドストック。 横幅:12.0 (ネジからネジ) テンプル:13.3

100年をゆうに超える歴史を持つ山本光学社によるオリジナルアイウェアレーベル【SWANS】。 尋常ならざるデータベースの蓄積によって生まれる日本人向けのフィッティングは「デザインのためにフィッティングを若干妥協する」みたいなおよそ必然的に付いてくるデメリットとのトレードオフを破壊します。 徹底的に練られたスポーツアイギア作りを軸に据えたレーベルであるため、フィッティングやプロダクトの完成度は文句無し。 惜しむらくは、このような極めて合理的でありながらもラディカル、そして尚且つスポーツシーン以外での着用にも違和感が生まれない個体 というのがなかなか出てこない点。 スポーツレンズではなく、あくまで 「スポーツレンズの技術をインポートしたファッショングラス」ってのがね……。 この度２点ご用意があります。 そのもう片方。 鼈甲柄のサイドガードフレーム。 楕円の端が丸ではなく、あえてカドを作った直線カット。 柔らかさと硬さの絶妙なバランス。 そしてフレームからテンプルに至るまで、緊張感すら感じる程に丁寧に上品に仕上げられたフィニッシュ……。 スポーツテイストであることを忘れる程の品格。 胸を張って御推奨出来るクオリティです。 そしてSWANS製なのでやはり日本人に優しい。 脚の長いノーズパッドが配されています。 欧米寄りというか、顔の彫りの深い方はこれが無くとも正しく掛けられるんですが、アジア圏ではなかなかに重要なディテールのように思います。 ズレませんよ。本当に。

オーストリアの名門中の名門、 シルエット社のヴィンテージ。 レトロなペールブラウンに透ける、 ツーブリッジ・ティアドロップ。 優しくもキレキレのインパクトをプラスしてくれるナードグラス。 現代的に崩したレトロアメリカンに是非。 リアルなダッド層に酷使され無様に広がり切った個体も散見されるものの、全然広がりの無い、寧ろやや小顔向けのフィット感。 基本的にはレディースに向けてご提案させていただきますが、メンズでも、皆が皆という訳ではありませんが掛けられる方もいらっしゃる感じのサイズ。 横幅:12.9 (ネジからネジ) テンプル:14.7 →イヤーカーブまで:約9.2 Made in Austria

普通アイウェアのテンプル(弦(つる))部分って細いワイヤー状か、又は縦方向に板状に仕上げられていると思います。 まあ人間の顔に沿わせる以上、当たり前のことです。 その「当たり前」をターゲットにした悪戯心のウィット。 このモデルはテンプルを、“横方向の板状”に叩き伸ばして仕上げています。 真横から見ると細いテンプル。 しかし上下から見るとその水平方向へのボリュームが確認できるという次第。 メインのフレーム周りはベーシックなオーバルシェイプを選定してシンプルに落としながらも、横顔にさり気ないインパクト。 ちなみに同時代のデザイナーズアイウェアで偶に見られた意匠構造です。 この平らにした部分で彫刻を入れたり、各々のオリジナル造作が入るという訳。 この個体は特に刻印やプリントが見当たらないので作り手などの詳細不明ですが、ランダムな三角形を敷き詰めたホールデザインがユニーク。

OakleyのMarsみたいな、槍状のテンプルデザイン。 顔のカーブに執拗に沿ったシェイプも、テープを巻きつけたようなゴムデザインも結構強めにサンプリングしてますね。 この時代に少なくなかった意匠。 あとはロボットっぽい規則的なオーバルシェイプと、シルバーフレームの工業製品感がとってもカッコ良い。 これも合う方多いはず。 ある程度シンプルに振られてる分、比較的テイストも選ばずお楽しみいただけます。

まだアイス・スカルプチャーとしか形容出来ない特殊意匠。 皆様見た事がございますか。 ただの氷の彫刻じゃなくって、 大きな氷塊にドリルを刺し、氷の中に穴を開け、その穴の軌跡で氷の中に立体的な花やモチーフを形作って行く芸術。 アレをクリアフレームのサングラスでやっちゃった、という個体です。 写真ではなかなか写しづらいのですが、フレームの【中】に花を作っています。 天才的な職人技。 大振りなレンズには仄かなシェード。 粉っぽいファビュラスが土台にあるものの、それを圧倒的な離れ業で唯一無二に昇華した一本。 情報や流通が極まったこの時代においても、まあ見つからないトレジャーピースでしょう。 Made in FRANCE 横幅(ヒンジ間距離):13.4 テンプル:14.2