NEXT 11/15-19 OSAKA
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c80's FRANCE VTG Flower Pattern Viscose Bias_Cut O-P Dress
¥25,000
100年も前にM.VIONNETが発明したアイデア 【バイアス・カット】。 生地の地の目に対して斜め45°に傾けて型紙を裁断する手法です。 織物ってのは、ポリウレタンやスパンデックスでも入れない限りは基本的に伸びません。 でも、地の目に対して斜め方向にだけは伸びるんです。 これは織物という構造自体が根本的に持つ性質。 まだ化学繊維なんて存在しない時代に、この斜め方向の「伸び」をストレッチの材料に転用したのがヴィオネ。 以降今日まで、品位の高いプレタポルテでラグジュアリーの象徴として静かに使い続けられています。 ってのを前提に……… これは大体80年代くらいのフランス服。 土台にある美意識は30年代風のスリーク・グラマラスかな。 飛び切り上品で淑やかで瀟洒。 スキンベージュに版画調の植物グラフィック。 そこに枯れかけのガーベラ。 趣味の良いグラフィックセンス。 さあ、 その着丈は137。 日本人にはなかなか容易ではないマキシレングスのワンピース。 その前後身頃を、ネックラインから裾まで接ぎ無しで一枚取りする型紙。 滅茶苦茶に贅沢。 生地巾的にもギリギリでしょう。 バックネックにボタンスリットを1箇所設けてますが、それ以外はジップ等皆無。 着る時はバイアスのストレッチに頼る他無いという、かなり攻めたデザイン。 (腕周り柔らかい人じゃないと難しいのでは?) しかし着用時の吸い付くようなボディフィットは底抜けに美しい。 そして このバイアスカットってのは、ボディへのフィットの他に、ドレープを綺麗に落とす時にも使われるんです。 バイアスカットの方が圧倒的に優美で柔らかく落ちるので。 ・ボディへの吸い付き ・優美なドレープスカート このバイアスカットが生む両要素がひと繋ぎで一着に詰め込まれてるのがこのドレスという訳。 ヴィンテージドレスなんてのは 納得のいくクオリティの個体(状態もね)にほぼほぼ出会える事がありませんから、入荷も殆どありません。 そんな訳で、そこそこ(?)貴重ですよ。 Made in FRANCE サイズ表記2 身幅:42 着丈:137
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ANNA MOLINARI Frockey_Print Design Bias_Hem Sheer OP_Dress
¥15,000
BlumarineやBlugirlを創立したAnna Molinariのシグネチャーレーベルです。 フィット&フレアの効いたドレーピーなワンピース・ドレス。 透け感のあるシェイプボディにスモーキーなフロッキーを乗せた(又は生やした?)華やかなテキスタイルデザイン。 ネックラインや肩周りには色んな形のなコサージュとパールを重ねたレイヤードデコレーション。 ヒップラインから下はジグザグに切り替え。 このジグザグ切り替え、何のためだと思いますか。 これは 【バイアスカットを用いての裾フレア展開】 を、なるべく生地の無駄なく、効率的に実現するための、非常〜〜〜にクレバーなカッティングです。 接写すると地の目が斜めになっているのがギリギリ見えるかなと思います。 シルクを混ぜた極薄のレーヨンジャージー。 ただでさえその靡き方は美しいものですが、ヒップ以降のAラインフレアを激烈に補強するこのカッティングデザインはそれを更なる高みへと押し上げます。 それこそ写真でも伝わるくらいに。 Made in ITALY サイズ表記38 身幅:42 着丈:98 着用の時は左脇ジップが深くまで開きます。
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CHLOE 2006A/W by P.PHILO Cut_Out Design Innocent OP
¥24,000
ザ・お嬢様という感じ。 それも2000年代の価値観で言うところのそれ。 この時期のクロエを元ネタに、模倣品や模倣ブランドが乱立します。 品があるのに軽やかなこのテイストは兎に角多くのフォロワーを生み出しました。 ファッションは川上から川下に……という、モードシステムのフローチャートをなぞる綺麗なサンプル。 表地はコットンシルク、裏地はシルクというリュクスな素材使い。 言わずもがな、表地にコットンが入ってるのはコストカットなんかじゃなくちょっとオーガニックで素朴な質感を持たせるため。 そしてそんな素材使いを裏切るように、あえてラフにカットオフを選択したネックラインやウエスト切り替えライン。 良い感じに軽やかになってきましたね。 で、ウエストや袖口に部分的に入ったシルクシフォンが作るのは絶妙なシースルー。 ここでも軽さをプラス。 シルクの素材感や咽せ返るような甘々のペールピンク等、ちょっと重量感のあるお嬢様エッセンスをこれでもかと軽やかにソフィスティケートしたお手本のようなデザイン。 このまんま捻り無く使ってもストレートに可愛いですが、天真爛漫にカジュアルアイテムと合わせてもリアルで良いですし、サンプルみたく思いっきりハズしに使って化学反応を狙っても○ Made in FRANCE サイズ表記36 肩幅:37 身幅:45 着丈:99 袖丈:29 ウエスト:76 ヒップ:102 汗では無い黒系の汚れが散見されます。 高めのクリーニング代を見込んでの特殊な値付けをしています。 ご了承ください。
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'01F/W MARTIN MARGIELA & MISS DEANNA Ex-Long Neck Knit OP
¥87,000
【身頃】【袖】【襟】 の、洋服の歴史と同じだけ長くの間不変のまま続いてきた関係性にメスを入れるデザインアプローチ。 前後共に 胸の位置に X 状にラインを設定。 そのラインをネックラインとし そのラインをアームホールとした。 この X が、洋服における主要な構造線を全て担ってしまったのだ。 ・ロングタートルネック ・ボディ(身頃) ・右袖 ・左袖 この4つの、しかも殆ど同じ形をしたシンプルな筒状のパーツのみで構成されたセーター。 肩傾斜も殆ど無い。 平置いた時の袖は完全なTの字。真横に伸びる。 故に洋服のコードとして連綿と受け継がれてきたような丁寧なシルエットメイクは一切入っていない。 だから、 人が洋服に合わせるのではなく 洋服が人に合わせる服。 そう言った意味では、そこの関係性的には和服に近しいものもある。 洋服のデザイン。 で終わらず、洋服のデザインをあくまでツールに、それまでとこれからの服の関係性について疑問符を投げ掛けていく。 この人のファッションデザインは いつも明確で明白。 Made in ITALY サイズ表記S 身幅:39 着丈:91 裄丈:69 ネック長さ:40 *多少ストレッチ効きます。
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VALENTINO × MISS DEANNA Full Printed OP Dress
¥24,000
ペールトーンのミントグリーンに 神々しいまでのハイトーンでパイソン柄を乗せたイージードレス。 デコルテ/アームホール周りがミニマルにデフォルメされた面白いデザイン。 ボートネックの端とアームホールの頂点を重ねたような。 レーヨンナイロンのサラッとしたメリヤスニッティングに、各所トリムも非常に珍しいニットが使われていますね。 各素材毎に素材タグを変える程に力が入ってます。 左裾のみにスリットが入ります。 兎にも角にも 美しいカラーリング。 楽園さながらのサマーカラーパレット。 惚れ惚れするデザインクオリティです。 VALENTINO LES TRICOT ヴァレンティノの昔のニットライン、そこに伝説のニッターMISS DEANNAを迎えての作品。 Made in ITALY サイズ表記40 身幅:42 着丈:88
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m90's CHRISTOPHE LEMAIRE Greex Trim Design Knit OP Dress
¥27,000
クリストフルメール。 2011A/Wから2015S/Sまで、HERMESのレディースプレタにて指揮を取っていたレジェンドデザイナー。 彼の貴重な初期作品です。 ルック社表記以前の青文字タグ。 ミニマルなニットワンピース。 90年代っぽいハーフジップのデコルテ。 ここと各所の極細カラートリムとが相まって、ほんのりスポーティな空気。 本作は1990~1996年のうちに作られたピースなのですが、ここは正に、80年代の豪華絢爛で粉っぽいクリエイションへのカウンターとしてミニマリスムが台頭した時代。 ルメールはこの軽快なテイストをスパイスに、洗練されたヘルシーなボディコンシャスを打ち出した訳ですね。 私が好きなのは襟の設計。 ページの1番最後の写真です。 布帛の襟では成し得ない、くびれのある羽襟。 そこそこの高さがある襟腰があってこそ映える、ニット特有の柔らかな独創ポイント。 そして襟先同士の距離。 全然離れていませんね。 狭い狭いナロースプレッドカラー。 スリム&スリックなニットワンピースのシルエットに即した、統一感のある襟デザインです。 全体的に完成度の高い、緊張感のあるビジュアルではあるものの、そこでライムグリーンが良い仕事をしていますよね。 このアクセントが全体を一気に軽やかにしてくれています。 色んなシーン、色んなテンションに幅広く対応してくれる便利な1着。 秋冬にはライムグリーンをほんのり拾ってオリーブのMA-1とか重ねたいですね。 Made in FRANCE サイズ表記38 肩幅:34 身幅:38 ウエスト巾:31 着丈:97 袖丈:30 ストレッチ◎ ここから横方向に大きく伸びてくれます。 基本的にはサイズ表記通りの38サイズ感覚で間違い無いかと。
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1990's MARTINE SITBON Crazy_Constructed Silk_Nylon Dress
¥25,000
私の大好きなレーベル。 最後まで読まなくてもいいけど写真は最後まで見ていただきたかったり。 90年代パリのモードシーンにおいていち早くミニマルなノンシャランを打ち出したレジェンドデザイナー。 メインストリームの横っ腹に打ち込んだクールでスレたディレクションは カール・ラガーフェルド、ステラやフィービー等CHLOEでの後継者は勿論、80年代の終わりを告げるファッションとして数え切れないほどの影響をばら撒きました。 (カールは先任でもありますが) また、ファッションフリークのバイブルとなるA_MAGAZINEでは錚々たる面々に続く五番目のキュレーターとしてディレクションを任されていますね。 * 1:MMM 2:YOHJI 3:H.ACKERMANN 4:JUN TAKAHASHI 5:M.SITBON ← さて23A/Wではしれっとカムバックを果たし、 【REV】というレーベルを率いています。 なかなか過去作を遡りづらいデザイナーですが、その魅力は【REV】にも濃密に詰め込まれていますので是非ご確認を。 とにかく黒が上手い。 そしてカッティングがヤバい。 ブランド全体を見るとカッティング全振りって訳ではないものの、カッティングに力を入れたピースの独創性が途轍も無い。 今回のこのドレスなんて正にそれです。 平置きして撮るだけじゃなんっにも伝わらないでしょう。 滅茶苦茶複雑な作り方してますコレ。 複雑構造のテキスト説明をよくやる弊店ですが、このドレスは無理! 写真で読み解いていただくしか/読み解こうとしていただくしか無いのです。 洋服における「見返し」というシステムを思い切り弄り倒したカット。 裾のスパングルはそこへの布石。 構想している時のアドレナリンまで伝わってくる。 きっと実物を手に取っていただいた時に貴方にも伝わります。 作り手がハイな状態で組んだ服はどうしたって分かる。 生地はナイロンを30%混ぜたシルクの、ハリのある平織り。 内部構造を探検していくと隠れたサイドファスナーに辿り着きますので、それを開けてご着用頂く仕組み。 Made in ITALY (GIBO) サイズ表記40 身幅:44 着丈:102
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70-80's HONG KONG VINTAGE Glitter Design Overlength Knit Dress
¥16,500
サイズ表記的にまだ香港がイギリス領であった時代のプロダクトなのでしょう。 カッパー&シルバーのグリッターヤーンで編み立てられたニットドレスです。 アクリック66% メタリック22% ポリエステル12% メタリック22%て……。 滅茶苦茶入れますね……。 レーヨンかな?ってくらいにカリッと強めに撚られた糸です。 落ち感もふわり、というよりはドロリ、と若干強め。水の如し。 で、 弊店のトルソーは大体160~165cmの身長を想定して撮っているのですが、それでは裾が床についてしまう。 この服の一番の特徴はそのロングレングスでしょう。 147あります。 オールニットですから丈直しも結構難しいはず……。 こんなに長くなけりゃ似合うのにって方も多いことでしょう。 でもこんなに長いからこそ似合うって方も絶対いらっしゃるでしょう。 エクストラロングをお探しの方へ。 さてニット仕立てではありますがご丁寧に背中にしっかりジップ明きが配されています。 こんな時代ですから勿論ホールガーメントはありません。 袖や襟は別パーツの縫い合わせですから、こうしたジップ使いはありがたいところ。 プルオーバーだと、ニットの伸縮性的には大丈夫なのに、縫製糸のストレッチが追い付かず瓦解……という服も少なくないですからね。 このドレスの数多の特徴のひとつ、オーバーサイズのターンナップネックもこのジップに密接に関係しています。 というのも このネック、最初から折り畳んだ設計でジップ縫製がされています。 つまりある程度ネックの完成系を整えてくれているということ。 自由度は若干下がりますが完成系が文句なしに可愛いので、これはこれでメリットかなと。 そしてニットウェアではやや珍しいベルスリーブも搭載してくれていますね。 待ってましたと言わんばかりに袖口にはリブニットが待ち構えています。 袖丈は63もありますから、ほとんどの場合トロリと婉麗なブラウジングが叶うはずです。 言っちゃえば名も無きレギュラー古着です。 しかしそのスペシャリティに気付いて正しく紹介するのが私の仕事。 このレングスと勝負できる方、是非。 Made in HONG KONG サイズ表記11/12 肩幅:39 身幅:39 着丈:147 袖丈:63
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STEPHAN JANSON Feather-Cords Bondaged Velours OP Dress
¥56,000
ムッシュ・サンローランが残したあまりに大きなその足跡を追いかけたデザイナーの1人、ステファン・ジャンソンの洋服をご紹介します。 日本ではあまり知られていません。 運命か何かの悪戯により、幼き頃からその影響下に置かれた少年少女の多くがそうであったように、彼のアイドルはイヴ・サンローランでした。 女性のためのクリエイティビティ、減退することの無い革新性を備えたエターナリスム。 幼き頃からその虜になったのがこのステファン氏。 ありとあらゆる影響が降り積もり洗練され、その過程が生むミルフィーユがその人の個性。 しかしその地層の多くをこれほどにまでイヴ・サンローランが占めることも珍しい。 8歳の時分にはクチュリエを志した彼はファッションフリークの母親の影響も手伝ってその道を直走りました。 KENZOを始め様々なフランスのレーベルで経験を積み、NYに渡ればDIANE von FURSTENBERGで経験を積み、このシグネチャーレーベルの設立は1989年。 ムッシュの影響と、NYでの直近の仕事が混ざり合ったであろうその作品群は極めてユースフルでありながら絢爛。 合理的で洗練された快適な洋服が土台にあり、そこに生け花の如くコラージュされていく不合理な装飾と憧憬の残香。 こちらのドレスなんかは正にピタリ、当て嵌まるピースかと存じます。 深いブラウンのベロアジャージーで仕立てられたスリップドレスタイプのワンピース。 ショルダーストラップにフェザーコードのレイヤード。 ちなみにここアシンメトリーです。 さあデコルテや肩を飾り立てた羽々はしゃなりしゃなり、揺れ落ちて靡くのかと思いきやユニークアイデアの閃光。 なんとフェザーコード先端にはボディに使われたベロアでリストバンドが付いています。 無意識に揺れ靡かせるのではなく、人体の立ち居振舞いにこのロマンスを付随させてしまおうという訳。 服の体を成していないディテールに急に洋服のディテールのして機能を持たせるこのカオスデザイン、ヘルムートラングがキャリア後半に見せた無秩序な脱構築に通ずるドキドキがありますね。 様々な色のポジティブが混ざり合うスペシャルな1着。 さて 組成表記も分量手書きのかなり古いタグの付く初期ヴィンテージ。 このレーベルを限定してお探しの方はインナーナショナルに見回しても殆どいらっしゃらないかと思いますが、故にこのページで生まれる出会いのほぼ全てが奇跡です。 デザイナーのビジョン通り、1枚でドラマチックに纏うもよし、己のエゴをぶつけて勝負するもよし。 フェザーコードはリアルフェザーを使用しているため羽根元のチクチクが残っている箇所もあります。 着用時に気になる箇所は爪切りなどで処理した上でご愛用ください。 Made in ITALY サイズ表記42 身幅… B:40 W:37 H:45 着丈:130 裾幅:39 ベロアなので結構ストレッチ効きます。 にも関わらずある程度ボディの凹凸を意識したカッティングになっています。
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2014A/W MBMJ Radical Graphics Design Full_Glitter OP Dress
¥36,000
MARC BY MARC JACOBSの2014AWコレクションより。 このシーズンからKatie HillierとLuella Bartreyが電撃起用され、これまでと全く違うラディカルで新しいMBMJが生み出されました。 こちらも相当に火力の強いパワーピース。 フルグリッターのホログラムファブリックで仕立てたワンピース。 ファブリックインパクトに隠れた巧みなカッティングで美しいセミタイトシルエットが構成されています。 フロントは電脳感を強調するようなプレーンな一枚身頃。 しかしバックはウエストに切り替えライン。 そしてそのウエストラインを起点に、上はタック、下はダーツでの変則的なシェイプデザイン。 ビジュアルパワーに目を奪われがちですが、それに頼りっぱなしって訳でもない。 技巧的なパターンワーク……その需要は年々減少の一途を辿っているように感じますが、しかしそれでもこうした解像度で入れ込まれる作り手の遊び心ってのは更に深く洋服を楽しむ上での必須要素であるように思います。 そしてそんなカッティングが支えるこの爆発的なビジュアルパワー、リリース当初は全然受け入れられず、彼らのディレクションを最後にMBMJはメインラインに統合され、事実上の終了を迎えてしまいます。 いったい何年先を見据えていたのか、いや、正に2014年の世界をファッションデザイナーとしてこう導きたかったのか……。 注意 この服は洗濯もクリーニングも出来ません。 出来るだけインナーと重ねてご着用ください。 サイズ表記0 肩幅:40 身幅:45 着丈:104 袖丈:20.5
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1980's TRICOT CdG Crazy Cutting Edge Dress
¥42,500
ウエストから上がカクッと急カーブ。 いやカーブなんて生温いものではない。 直角に、きっかり90°、方向を変えている。 洋服は人体に沿って形作られるものである。 この大大大前提を思いっきり蹴り飛ばす、怒りすら感じるほどの逸脱したカッティング。 勿論こんな人体は存在しない。 ので、このワンピースは渋々、人体に寄り添うため、その異形をを徐に立て直し、横っ腹に大きな“あまり”を携えながら着用者を彩る。 この“あまり”は、人体と洋服との関係性を破壊した97年の[こぶドレス]にて、その意義を完遂したように見える。 それまでの服飾史が一生懸命に築いてきたカッティングシステム、その目的地、美のシステム。 それらをひっくり返す、文字通り異次元からの全く新しい何か。 服は身体のための形である。 洋服が洋服である以上どうやったって逃れられない相関の鎖。この鎖を引き千切った尋常ならざる力。 とあるシーズンに急に現れるのではなく、こうした初期作品、サイドレーベルからもそのオーバーチュアは鳴っていた。 ……とまぁ、本当にギャルソンらしいと言うか、いや、“らしい”どころではないですね。 ギャルソンからしか絶対に産まれ得ないドレス。 生地もオールドギャルソン定番の高密度ニット。 縮絨させてるのかな? 古い個体は虫食いが多いですが、奇跡的に無傷の素晴らしいコンディション。 形としては ・バストラインの少し上 ・ウエストライン の2箇所にゴムが入っており、おおよそベアトップ型ワンピースのような着用感です。 この2箇所のゴムが身体上で固定されるが故に、前述した“あまり”が形成されるという仕組み。 勿論、そんな決められた着方しなくっても別に良いと思います。 AD表記無しなので87年以前の個体です。 87年モデルなら渡辺氏 それ以前なら川久保氏によるデザイン。 恐らく後者。 サイズ表記- ウエスト:68~ レングス:74(ウエストから下) フロントに小さく軽微な汚れがみられます。 殆ど気にならない程度ではありますが一応ご留意ください。
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J.C.de.CASTEL BAJAC pour ICEBERG Big Muffler-Tie Knit OP
¥20,000
カステルバジャックがアイスバーグでデザイナーを務めていた時代のプロダクト。 言わずもがな、玉数は僅少。 ポップカラーを使わずして、優しいホワイトで作るウォームポップテイスト。 ホワイトと、ほんのり0.5トーンほどグレーが入った明るいライトグレーでの2トーンカラー。 この大振りなマフラーカラーは首にゆるっと巻いたり、色々遊べそうです。 ホワイトのニットワンピースって言うとなかなか絶対数の多い人気カテゴリですから、これくらいファニーで唯一無二なデザインで差別化出来るものが嬉しいところ。 Made in ITALY サイズ表記38 肩幅:49 身幅:46 着丈:109 袖丈:52 ボウカラー:90
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2009S/S SOMARTA SKIN Docking Knit Dress
¥26,000
廣川玉枝氏による日本生まれのレーベル ソマルタ。 その経歴を聞けば納得(いや納得か?(それにしても秀逸過ぎるという意味で))のテクノロジカルな未来的ニッティングを武器に持つレーベルです。 アイコンとなっているSKINシリーズのニッティングをベースに、下半身では極薄ジャージーとチュールでレイヤードスカート調に切り替え。 デジタルニッティングのデザインボキャブラリーが本当に凄まじいです。 ホールガーメントなので縫い目が無いのは勿論、編み目を自由自在に操り部分的なメッシュ機構で模様を生み出したり、各所にアクセント的に使われているリボンラインのデザインなんて本当に素晴らしい。 ズームアップして2枚撮っていますが、お分かりいただけますでしょうか。 リボン中心とリボン外側に大きなストレッチ差を付けて編み出されています。 これによりオールストレッチでありながら綺麗なギャザーを兼ね備えた可憐なニットリボンが成立している、という訳。 これを(コンピュータニッティングなので画面上でのプログラミングや操作量は凄まじいにせよ、見た目的には)ワンプロセスで出力する技術力たるや。 この未来的でユニバーサルなニッティングワークが認められてMoMA(NY近代美術館)に作品が収蔵されたニュースも記憶に新しいです。 高度にプログラミングされた 研究と追求の結晶のような素晴らしい作品、その快適な着用感は言わずもがな。 そしてコンフォータブルであるにも関わらずそのハイクオリティが持たせる凛とした緊張感。 是非特別な日に。 Made in JAPAN サイズ表記1 身幅:37 着丈:87 (背面リボンバンドを起点とする) 圧倒的ストレッチによるワイドレンジフィットが特長ですから、あくまで平置きの寸法…と、御参考程度に。
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c1970's SONIA RYKIEL VINTAGE See-Through Dress
¥42,500
正直、ザラついた質感のウチの布張りボディに着せるのも少し躊躇いました。 この上無く繊細なシルクの楊柳シフォン。 そしてそこにベルベットとラメ糸を織り込んで柄をデザイン。 袖は振袖の如く、アームホールよりもずっと大きく袖を取ってドレープを生み出したデザインです。 つまり脇下は繋がっておらず、おおきく空間が空きます。 和服における「振り」のディテールサンプリング。 昔から着物を筆頭に、ジャポニスムを面白がって取り入れてきたフランスという国でこそ生まれるデザインでしょう。 夜会。 服そのものにその空気を縫い込んだ1着。 しかしそれを夜会にしか使えないか、と言うとそうとも限らないのが現代ファッション。 お好きに美しく楽しんでいただければ幸いです。 コスプレチックなドレスメーカーではなく ファッションを、モードを担ってきたハイレーベルによってのドレス。 圧巻のクオリティです。 Made in FRANCE サイズ表記- 肩幅:33(36) 身幅:41 着丈:100 袖丈:56.5(55) カッコ内の数値は肩の縫い目ではなく肩パッドの端を肩先とした場合の数値。
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JEANCOLONNA Viscose-Satin OP
¥9,000
ダーツフェチ歓喜。 ジャンコロナによる、 レーヨンサテンのノースリーブ・ミニワンピ。 全体像から見ていきますと、フェミニンで甘めな色味から来る可愛らしい空気感。 肌色、というと色んな肌の色の人がいらっしゃるので分かりづらいですね。 淡い淡いピンクベージュです。 さて問題は、この一味も二味も違うテクニカルなパターンメイク。 鋭く深くとられたVネック。 そのネックラインを拾ってそのまま延長させたようなシームにダーツを隠してウエストをほんのりシェイプ。 そして背面。 バックアームホール下部からヒップに向けてのダーツデザイン。 これ良いですね。 アウターとかならばパネルラインとして切り替えられているであろう位置にシャープなダーツ。 ダーツって基本的に直線で入れなきゃいけないんで(何故なら曲げると大変縫いづらい)、必然的にシャープで無機質なイメージがプラスされるんですよね。 美しいボディシェイプを作る最低限の仕事はしつつ、この甘くフェミニンな空気を逆手に取ってギャップとして映えさせるカッティングエッジ。 なんてことない第一印象を急カーブで裏切ってくれます。 Made in ITALY サイズ表記38 肩幅:(36) 身幅:40 着丈:90
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70-80's FRENCH VINTAGE Design Satin OP
¥11,000
オールドフレンチ。 澄み切った綺麗な青のポリサテンワンピース。 ウエスト位置に切り替えベルトが入り、 上半身/下半身共にプリーツをふんだんに織り交ぜたデザイン。 着用者の立ち居振る舞いに応じてふわりふわりと形を変えるこの手のプリーツアイテムは「着てこそ分かる」、なんなら「着て過ごして、ふと目をやったショーウィンドウに揺れるプリーツを見つけてハッとなる」アイテムの1つ。 S/S大活躍の涼しげなブルーとポリサテンの上品な光沢との相性もまた良い。 明暗豊かに表情を移ろわせるこの生地使いが「青」の持つ奥行きをブラッシュアップします。 S/Sの明るい晴れた日のためのワンピース。 ギャザーたっぷりのパフスリーヴ、縛って尚垂れ揺れるウエストベルト、そして化繊故に型崩れしづらい美しいプリーツ。 是非陽のもとで。 Made in FRANCE サイズ表記- 肩幅:36(パフスリーヴのため+1くらいゆとり有) 身幅:56 着丈:110 袖丈:36
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ck by CALVIN KLEIN Bias-Cut Ex-Flared Cami-OP
¥9,000
ckカルバンクラインのキャミワンピです。 お色は深めのこっくりボルドー。 ベースとなるワンピースに、 バイアスカットの大分量フリルがランダムに/そして生い茂るように縫い付けられたデザインになります。 故にスリムフィットのキャミワンピというアイテムながら、身体の線が少し曖昧に。 ここは人によって好き好きあるでしょう。 バイアスカットによって多少の伸縮性があるとは言え、ニットではありませんのでサイドに着用のためのファスナー明きが存在します。 左脇に、オープンではない止めファスナーが配されています。 ckのサイズ0(ゼロ)、おおよそSサイズと見てください。 ランダムドレープとランダムスパングルによって、シックな色味ながらも表情豊かなビジュアルになっています。 夏にヴィンテージTシャツと合わせて ってのは勿論のこと、色味的には秋口にも活躍してくれそうです。 私なんかは古着育ちのため、ヴィンテージアイテム等とのギャップの妙を楽しむスタイルに特に強く魅力を感じます。 下げ札はありませんが予備スパンコールは付属しています。 着用感の無い極美品。 サイズ表記0 身幅:40 ウエスト幅:33 着丈:113 バイアスカットのため採寸が難しく、おおよその数値です。 着丈は、左右のストラップを上に伸ばし、先端を結んだ線の中間地点から裾で計測しています。
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KRIZIA JEANS Light-oz Denim Babydoll
¥8,000
クリツィアジーンズのベビードール。 デニムと呼ぶのも不安になっちゃうような、かる〜いオンスのソフトデニム。 からの裾での非常に凝ったスイッチデザイン。 ピンクのシースルーポリエステルをデニムに叩きつける際、花のようなステッチラインが走り、さらにそのランダムなアウトラインと配色も相まってファイヤーデザインのようにも見える。 という面白い仕様ですね。 一応はデニムなので当然と言えば当然ですが、スリップとは違って身体に吸い付かないふわっとしたサイジング。 着てからベルト等でウエストマークしてやるのがオススメです。 素材表記にある cotton 70% polyester 30% この30%の方がピンクのポリエステル生地での切り替えを指しているのだと思います。 Made in ITALY サイズ表記42 身幅:42 着丈:77 →後ろ身頃の上端から裾までの採寸。 →ショルダーストラップにて変動あります。
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BETSEY JOHNSON Radical Colors Cami-OP
¥9,000
思えばこの辺りがmcblingの種火なのかもしれません、古いBETSEY JOHNSONのスリップワンピ。 SATCでもピックアップされていたNYのレーベルです。 派手なアップルグリーンにビビッドピンクのレースコンビネーション。 私を着なさい。目立たせてあげる。 みたいな服ですよね。 そういう世界から来た服です。 Made in USA サイズ表記S 身幅:38 着丈:98 ウエスト:67 ヒップ:88 ストレッチはありますが生地と縫製自体にそこまで強度が無いのであまりストレッチに期待せずお選びいただく方が無難かと。 裾レースに僅かに裂けがみられます。
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“AEFFE” Knit Design Black Dress
¥12,500
数多のハイメゾン、 デザイナーズブランドが その品質に信頼を寄せる “AEFFE社”。 そのアエッフェによる ニットドレス。 ニットウェア故に、 カクテルドレス と呼ぶには カジュアル過ぎますかね…? もう少しだけ砕けた場にこそ 相応しいかな、というところ。 ニットで作った縄で編み込みを 作る、みたいな特殊なテクニックも 折り込まれていて、 着て勿論、眺めていても非常に 気分の上がる一品。 Made in ITALY サイズ表記40 身幅:36 着丈:94 袖丈55
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LANVIN 2010 by ALBER ELBAZ Deconstracted Design Dress
¥25,000
SOLD OUT
2001年から2015年までの15年間。 15年間ですよ。 1人の人間が生まれて、中学校を卒業するまでの期間とほぼ同じ長さ。 そんな一時代をLANVINと共にした 伝説のファッションデザイナー、 アルベール・エルバス。 優美で淑やか。 そして何より 軽やか。 そんなLANVINのフィロソフィーと エルバス氏のデザインはこれ以上に無い程の完璧な噛み合い方をしていました。 ご本人のふくよかな体型とそのデザインとはやはり関係があるようで、自分に無いものをこそ美学として投影し、それが作品に現れているそう。 今回は2着、エルバス氏本人が手掛けたファーストラインよりドレスをご紹介いたします。 (このページでは片方だけですが) どちらも、創作過程のあらゆる位置で彼らしい機転が効いた素晴らしいデザインです。 ---(ここまでコピペ)--- さて こちら2010年のスプリングコレクションより。 ウエストからヒップにかけてのくびれの出し方、そのカットが特徴的ですね。 タックやダーツなど、シンプルなディテールとは真反対。 複雑に精巧に捻って畳んで生み出されるクリエイティブで構築的なドレーピング。 これをウエディングドレスなんかで使われるようなやや厚みのあるサテンファブリックでやります。凄まじくエレガント。 クチュールが隆盛を極めていた時代、 その主にカクテルドレスなどにみられたクラシックなドレーピングテクニック。 この生地使いも同じく。 さあそんな時代の残り香をベースに据え、ここからがエルバスの手腕。 ・ピークドラペルのテーラードジャケットの腰から上をドッキング。 ・そしてそのテーラードジャケットの背面を極薄の繊細なシルクシフォンで切り替え。 そしてウエスト位置にふんわりブラウジングギャザーが生まれるようパターン上で分量操作。 ・またまだ、左サイド一辺をアームホールの釜底から裾までズドンとダブルジップ切り替え。 これにより着脱が非常に楽になります。 クチュールそのものの美しさを前提に その時代と今の時代が違うことを、マスキュランなテーラードジャケットのmixで明確に示して、各部に隠された、“クラス感にそぐわない様な簡易的な縫製仕様”を使って格式から解き放たれるような軽やかさをも織り交ぜています。 例えばアームホールのエッジは前身/後身 共に切りっぱなしの仕様ですし(捨てミシンはかけてある)、左サイドに大きく入ったジップには務歯(ジップの歯の部分ね)隠しにグログランテープが叩き縫われています。 ここ、あえて叩き縫いになんてしなくっても、LANVINならいくらでも凝った縫製仕様に出来るのに。 しかしあえてラフに、あっけらかんとした仕様を選択。 脱構築とコラージュ感覚を持ってして 格式ばったクチュールテイストを現代的に(しかしその美しさと迫力は損なわないまま(ここ重要))再構築した1着。 素晴らしい仕事です。 そりゃあ 15年も任されますよね。 サイズ表記- Made in - (肩幅):40 身幅:45 着丈94 こちら内タグがありません。 切除の跡も無し。 そのため生産国が不明ですが、9割方フランス製です。 組成は前身のややカジュアルな素材使い以外はシルクと思われます。 前身のみコットン?とかでしょうか、他部分より若干カジュアルです。 サイズは実寸をご参照くださいませ。 ジップはririのM4。
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“PRADA GROUP” Techno-Cut Sheer Silk OP
¥14,000
SOLD OUT
ピンクオレンジ×ベージュの ボーダー柄シアーシルク。 風に靡くさまが可愛いマキシレングス。 前から見たらそのままのボーダー。 しかし後ろから見ると… 斜めになったボーダーが2枚重なって なんとアーガイル柄に変身。 スリップワンピ特有のパターンを 逆手に取った、凄いバイアスカットの使い方。 さらっと可愛い、自販機から取り出したときには既に結露が始まってるような夏の清涼飲料水みたいなシースルーワンピースですが、 面白い事してるんですよね………。 Made in ITALY サイズ表記38 身幅:48 着丈:126 こちらの着丈は肩紐同士を繋いだラインから 裾までを計測しています。 また、こちらの商品はブランドタグが無く、 miumiuなのかPRADAなのかが不明です。
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GIVENCHY Pink-Orange Wool Switched Frill OP
¥12,000
SOLD OUT
軽やかなサーモンオレンジで ウールフラノ×リブニットのコンビデザイン。 重衣料で使われがちなフラノ生地でワンピース、そして2段フリルというのが可愛いです。 繊細な生地でひらひら、というのとはまた違う新鮮な魅力がありますよね。 そしてフラノそのものには伸縮性が無いので、背中に大きくコンシールファスナー。 しかし首回りはリブニットでのタートルネックなので、ファスナーは身頃にだけ。 上端まで伸びず身頃で完結するという珍しいビジュアルです。 さてそんなフラノボディと袖&襟のリブニットでのコントラストが唯一無二のビジュアル。 一枚でご着用いただいても完成する優秀な1着です。 サイズ表記38 肩幅:34 身幅:46 着丈:100 袖丈:62
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EURO DESIGNERS Mulch-Color Rib Knit OP
¥9,000
SOLD OUT
ラメ糸入りのリブニットを ストライプ状に継ぎ接いだデザイン。 身体に吸い付くリブニットと 多面切り替えによるフレア。 Made in Hungary サイズ表記S 横方向へのストレッチがかなり効きます。 実寸値かなり小さいですが ニットの特性によるものです。 ご了承ください。 肩幅:(29) 身幅:22-38 着丈:117
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