洋服解読所
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2002A/W VIKTOR & ROLF Crazy Belt_Loops Design Baggy Slacks
¥32,500
SOLD OUT
オランダと言えばこのデザインデュオ。 プレタポルテを展開し始めて2年目にあたる、初期と呼んで差し支えないオールドピース。 この時期に頻出した、洋服のディテールや構造、その常識の一つ一つに対してその“範囲”を問うようなアプローチ。 ・ベルトループはどこまでベルトループであれるのか。 機能と装飾、どちらを目的にしたのか。 どちらか一方であるのか、両方であるのか。 ベルトループとは結果なのか、過程/道具なのか。 このスラックスは合計17個のベルトループを鮫の歯のように交差させて並べたデザイン。 パーツのくびれを大胆に取り、共布包み釦で留め合わせる、非常にゴシックな仕様。 ウエストシェイプをあまり設けず、レッグラインのテーパーも控えめ。 ローライズ×ストレートバギーって感じのシルエットバランス。 シックなのに迫力があってカッコ良い。 ランウェイでは交差したベルトループの上下其々に細いベルトを通し、ウエストに強烈なインパクトを持たせていました。 (でもランウェイはこの黒のパンツに黒のベルトを通していました。このデザインでカラーコントラストを使わないなんて、あまりに余裕があり過ぎる!) 青と黒の2色に強く限定したカラーパレット、ラグジュアリーな素材選定に組み込まれる前衛的過ぎるアイデア。 様式美への敬意と、それを自分達で作り変えていく勇気が見て取れる最高のランウェイでした。 V&Rの作品は初期作に限らず、圧倒的な「美」の元に示唆的なユーモアが花開いています。 誰のワードローブにも必要な黒のワイドストレート。 奇を衒っているようでその根本に確固たるオーセンティシティを宿した本品は、きっとこれからも廃れることなく、装いに華やぎをくれるのでしょう。 タックインをするかしないか、この選択だけで全く別の意味を纏うパンツ。 2つのファッションが1つの服の顔をしている。 Made in ITALY サイズ表記38 ウエスト:72 ワタリ:29 股上:25 股下:74 裾幅:25
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80-90's JUNKO KOSHINO “Artist-Life” Belted Waist Easy PT
¥17,500
小篠三姉妹の次女、Junko Koshinoデザイナーによるマイナーライン。 ガシガシに渇いた粗野なコットンキャンバスで仕立てられたベルテッドパンツ。 「アーティスト・ライフ」と銘打たれたラインだけあって、なるほど確かに陶芸家の先生が履いていそうな雰囲気です。 この生地でハリウッド・ウエストをやるってのがまた粋ですよね。 出発点は「ウエストに紐を」という地点でしょうか。 アーティスト然とした、集中の邪魔にならないイージー仕様のパンツを土台に据え、使う生地にも侘び寂びを重視。 そこから先、イージーウエストを選択したならば撤廃出来る仕様である「フロントオープン」をわざわざ取り入れ、ファスナー&トップボタンの仕様を採用。 そして紐でウエストを引き絞る際にウエスト端が落ちないよう、ベルトループは上端よりグッと繰り下げて配置。 と来ればウエストバンドの切り替えは排して、トップボタンにはリアルシェル。 ここが竜の目。 滋味に満ちた生地にキラリと映える天然貝のプリズム、これがハリウッド・ウエストを引き立てるための決定的な舞台装置。 様々なディテール選定が相互に噛み合いながら唯一無二のビジュアルへと団結しています。 「アジアンテイストのイージーパンツ」なんて簡単な言葉で括るにはあまりに勿体無い、重厚にデザインされたオリジナルピース。 トップスが軽くなる季節にこそ、是非タックインで。 柔らかい生地を従えるのとは また別の、武骨なランダムギャザーをお楽しみいただけます。 Made in - サイズ表記- ウエスト:90 ワタリ:33 股上:30 股下:64 裾幅:14 レディースのM-L程度。 ウエストは紐を絞る前提ですので、実際70cm前後が適切レンジです。
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90-2000's YEN JEANS by M.KOSHINO Irregular Cutting Deep_Crotch Strech Jeans
¥25,000
エンジーンズの力作。 昔のジルボーみたいな製図感覚を感じます。 でもよく見ていくと、要所要所で似て非なるデザインと痛感する。 アンロジカルなんです。 前身より後身の方が大きく、サイドシームは前身方向に大きく迫り出す。 縮小された前身に遠慮無く乗り上げてくる後身。 その乗り上げ方も凄く乱暴だし、乗り上げられる側も意地悪な製図で足元を掬ってやろうと狙ってるし……。 腰回りで紛争が起きたかと思えば、股上は異様な引き延ばし製図の餌食。 ジーンズの雛型を保ったままサルエルパンツも兼任させられている。 そして領土拡大に成功していた後身はと言えば、悠々と間延びしたドレープ・ヒップに、これまた縦方向に引き延ばされたポケットをのんびり配置。 野球のホームベースよりずっと冗長、安定しないコップみたいな五角形が貴方のお尻を彩ってくれる。 ああ、本当に支離滅裂、非合理的で、故に絶対的なユニークを宿したカッティング・エッジ。 合理を突き詰めれば良いデザインは屢々修練されていきますが、非合理を突き詰める場合はその逆。 散弾銃から放たれた弾丸宛ら 無茶苦茶に散らばって行く。 そしてそれらが交わることは無い。 「デザイン」と「ファッション」を足せば「ファッションデザイン」になる…なんて簡単な話ではないのです。 求心力、反力、歴史への目線、作ったデザイナーの背景、様々な物が絡まり合い、正解を定義することを頑なに拒み続ける。 このパンツからは、そんなファッションの不確実な禍々しさを観測出来ます。 そしてやっぱりそれは、日本人が作ったものでした。 おこがましくも、なんか嬉しい。 イタリア製だと言うのに日本語タグを縫い付けまくったミス・アヴァンギャルド。 Made in ITALY サイズ表記32 ウエスト:86 ワタリ:37 股上:42 (!) 股下:78 裾幅:19
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1989's PLANTATION in I.M.I.I. Uniquely Woven Wide PT
¥27,000
SOLD OUT
80年代の終盤、サンプルとして作られた個体です。 イッセイミヤケらしい面白い生地で作られたワイドパンツ。 変な織り方の生地ですね。 白い十字架が上下反転を繰り返しながら無数に連続してゆくビジュアル。 形代(カタシロ)ってご存知でしょうか。 真っ先に感じるのはあの紙人形みたいなムード。 平織りの一種ではあるのかな、世界でもトップクラスにテキスタイルに凝る組織(テキスタイルだけにね)が作っただけあって、確かに他の服でこんな織り方を見たことはありません。 そして何より、これはメンズ諸賢にとって朗報でしょう、「ウエストがデカい」です。 オリジナルレンジのプランテーションはユニセックスで展開されていながら、実質レディース向けのウエストで設計された物が少なくない。 この個体はウエストが80cmあります。 これはこの時期のプランテーションでは極めて珍しい例です。 前述したユニークなテキスタイルにおける 揺れ、流れ、質感、その全てをしっかり堪能出来るワイドレッグ・シルエット。 これまでプランテーションを着用したいけれどサイズ問題で叶わなかった皆様、是非ともお見逃し無く。 Made in JAPAN サイズ表記S ウエスト:80 ワタリ:36 股上:35 股下:67 裾幅:24
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MAREA ERRE Real Suede Leather Easy Shorts
¥25,000
マリア・エッレ。 潮焼けの意。 デザイナー非公開、国内一部大手セレクトショップにて扱われたりしていましたが、マーケティングが壊滅的で殆ど流通しなかった可哀想なレーベル。 大方、どこぞの日本企業が「謎の海外マイナーレーベル」みたいなポジションを狙って自分で企画したセミオリジナルだと思います。 2010年代はそんなやり口が流行りましたね……。 さてちょっとネガキャン気味に書いちゃいましたが、物としてのクオリティは素晴らしいです。 リアルレザーを、しかも非常にソフトで肌理細やかなクオリティのものを、痒い所全部掻きながら作り切ってくれている。 先ずリアルレザーのショーツなんてのは常に枯渇していますし、イージーウエストも本当にユニバーサルな物は少ない。 このウエストは細身想定のゴムウエストを始点に、よく伸びるストレッチと、更に引き絞るためのドローコードも完備してくれています。 ドローコード、使うタイミング無いでしょって切り捨てること勿れ。 この紐はこの先ウエストゴムが伸びてきてからこそ真価を発揮するのです。 レザーショーツ探しには色んなストレスが付きものですが、これは本当に完璧。 切りっぱなしの裾ではサイドの縫い代を抑えるためのステッチまでキッチリ入ってる。 ここがあるのと無いのとでは完成度が大きく違ってきます。 スエードレザーですから艶々のスムースレザーみたいに「冷たっ!」となることも無い。 極上のコンディションですが、あくまでナチュラルなまま手持ちの服に馴染んでくれる。 その代わりのデメリットもあります。 スエードなので水に弱い。 現状非常に綺麗なコンディションですが、腰回りに汗をかくとそのままウエスト裏面が黒ずんでいきます。 対策として、レザーショーツと肌の間に下着をしっかりレイヤードしてください。 スエードが汗を吸ってしまう前に、下着に汗を吸わせるのです。 真冬は実際問題寒いのですが、それ以外さまざまなシチュエーションでスタイリングを楽しくブラッシュアップしてくれますよ。 例えばビーサンやショーツでバカンスムードを取り入れたい時、それを非常に高い次元で叶えてくれるのはこのパンツでしょう。 テーラードジャケットをはじめとするドレス・エッセンスの着崩し、そのボギャブラリの一つに是非。 Made in INDIA サイズ表記L ウエスト:~70~78 ワタリ:32 股上:31 股下:15 裾幅:31.5
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1990's FICCE Floral Full Pattern Printed 5P Jeans
¥16,000
SOLD OUT
ゴブラン織りと見せ掛けてプリント。 おばあちゃんのお家にありそうな(実際僕の所はありませんでしたけれど)重厚な柄デザイン、これを5Pジーンズの型紙で作るってのが凄い。 非常に現代的ではありませんか。 これをおよそ30年前、同国ではポストバブル時代の新しい価値観への競争圧が働いた時代。 こうした「らしさ」への再解釈、洋服における記号論がより広く認識され始める頃。 寧ろ、Ficceというレーベルからこうしたデザインが出た事実にこそ、それは観測できるのかもしれません。 さて、実際の使い易さの話。 こんな柄ですから、いろんな服に合わせ易い訳ではありません。 僕もスタイリングにちょっと苦労しました。 この柄で80sのスラックスみたいな調子のシルエット設計してくれてりゃ手癖でやれたんですけれどね。 そんな時代からの決別を感じるスリムストレートです。 サイジングが完璧な時の501みたいな感じ。 LANGのジーンズほど腰回りを削ぎ落としている訳でもなく、シルエットという観点に絞って見ると 非常にオーセンティック。 かなりレングスが長いので、先ずは是非Iラインを意識したスタイリングを指向してください。 マッチング完璧なメッシュレザーベルトも同時にお出しするので是非そちらもご覧ください。 Made in JAPAN サイズ表記S ウエスト:75 ワタリ:30.5 股上:27 股下:84 裾幅:20 インポートみたいなサイズバランスです。
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1998A/W JOSE LEVY Satin Piping Design Straight 5P PT
¥18,000
SOLD OUT
フランス人の履くワークパンツみたいな深いネイビーと、フランス人が履くジーンズみたいな上品なラフさ。 そしてフランス人が履きこなす、スラッとしたロングストレート。 ……もう完全に日本人視点というか、外からの観光客目線で解像度低いまま喋ってるんですが、フランスのお洒落で洗練されたキラキラをそのままニュートラルに落とし込んだメンズ・パンツって印象。 素直に憧れちゃう。 リーバイスより幾分コンパクトなヒップ周りから、テーパードさせ過ぎない美しいストレートのシルエット。 清楚でありながらもどういう訳か色気に満ちたネイビーは、ポリエステル65-コットン35の軽やかなドリル。 サイドラインと裾端にはレーベルのアイコンディテールであるサテンパイピング。 物足りないけど、それだけ。味付けはここまで。 ザ・パリコレ!って感じの前衛的なアヴァンギャルドよりも、こういう生のパリっぽさ、これこそが他所モノには作れないパリの服なんだろうな……と思います。 本当に、写真家が写真撮るために作ってる服みたいな印象。 Made in FRANCE サイズ表記38 ウエスト:75 ワタリ:31 股上:26 股下:81 裾幅:20.5
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80-90's EURO VTG Ash-White Poplins Wide PT
¥12,500
SOLD OUT
仄かに燻んだホワイト、又はごく淡いグレーのコットンポプリンで仕立てられたカジュアルなワイドパンツ。 New Generation という名前のレーベル。 組成表記がドイツ語ですから、ドイツ語圏の国で流通したレーベルなのでしょう。 サッパリ情報無し。 調べようも無し。(名前が、、、ね) おおよそ80年代くらいの個体。 イタリアで巻き起こったネオカジュアル界隈でも似たような雰囲気の物が流行しましたね。 あれらとは少し違った、ほんのりシリアスで冷たい空気。(色味のせいかな?) ドイツという先入観からくるモノかもしれませんけれど、あんまり陽気に浮かれ過ぎていない、真顔のホワイト。 と見てます。 まぁこの辺りはあまり固執しなくていい部分でしょう。 このパンツの魅力はひとつひとつのディテール選択の【練度】です。 ポケット袋布と内ウエストベルトの色彩選択が先ずお洒落。 良い色でしょう。 葛飾北斎も愛したベロ藍のコットン。 (深いネイビーに少しの緑濁) これがフライフロントの前端にも、極小の両玉縁ホールとして配置されています。 いや これ何? 何か細い物を差したり出来るのか? と思ってタイピンを通そうとしましたが、入らない。 これは狭いから入らないのでなく、深さが無いから入らない。 玉縁部分はガチで作ってるのに、そこから通じるであろう細い内部構造がステッチで止められてる。 しつけ縫い? だとしても意味が分からない。 流石にそのままにしております。 さて“ウエストベルトの太さ”も完璧。 レッグラインのワイドなボリュームに合わせて、ウエストベルトもややワイドです。 ここが太くないと、なんかバランス悪いんですよね。 持ち出しは長めに取って五角形のカッティング。 ヒップポケットには装飾的なステッチが、フラップを囲むように同色でひっそり走っています。 サイズ感もとても綺麗。 ドイツ圏のものはこうした細かいディテールの部分でちょっと趣味が合わなかったり、サイズ感覚が微妙だったりするのであまり縁がありません。 しかしこれは文句無し。完璧。 軽めの生地。 何にでも合う色。 合わせやすいボリューム。 ボトムスとしての仕事を満点でこなしてくれる。 Made in - サイズ表記48 ウエスト:78 ワタリ:36 股上:31 股下:80 裾幅:19.5
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c1990's DÉZERT Heavy_Brown Goat Leather Wide PT
¥56,000
コムデギャルソンを影から支えた伝説のパタンナー、田口成彦 氏によるレーベル【DÉZERT】。 コムデギャルソンらしいアヴァンギャルドな印象ってよりは、70-80年代のBIGIとかNICOLE、JUNなんかのDCブランドが標榜していた“ユーロ感とアメカジ(アウトドアを含む)のMIX”、その妙味を基軸に感じます。 そこに、先進的な素材デザインや記号のリミックス、丁寧で気の利いたカッティングを加えることで個人的な【DÉZERT像】は完成します。 さあさあ、そしてこのパンツはその文脈で言うとどうなるのでしょうね。 ゴートレザーのラギッドなワークスラックス。 80's後半から90's前半くらい。 スペシャルです。 あまりに貫禄に満ちた美しいエイジングレザー。 ほんのりピンクも感じる深いブラウン。 シルエットは結構ワイド。 ウエストで2タック、ウエスト内側にはサスペンダー用の吊りボタンが配置されてます。 でもこの重さのレザーパンツをサスペンダーで吊るとなると、ゴムとか入ってる個体はNGですよ。 パンツの重さで伸びてしまうことのない布帛のサスペンダーが必要です。 その点、ベルトループのデザインを見る限りはサスペンダーボタンは「記号遊び」寄りのデザインかなと感じます。 だってベルトループはキッチリ7本仕様ですから。 多いですよね。 つまり、レザーパンツ本体の重さで何処かウエストの一部分が局地的にずり落ちてしまうことのないように、という意図が読み取れます。 そしてこの記号遊びには続きがあります。 近くで見ると分かるんですが、このレザーパンツ、革の色とステッチ糸の色が全然違うんです。 ピンクブラウンのレザーに、オレンジの糸を合わせてる。 他の色ならいざ知らず、「オレンジの糸」ってのは特別な意味を持ちますよね。 これは「ジーンズ」の象徴です。 「ヨーロッパ風」のサスペンダー仕様と 「アメリカ風」のベルトループ仕様の対比。 そしてスラックスの体を取りながらも全体に張り巡らされるジーンズの記号的オレンジステッチ。 それらをレザーパンツという重厚なアイテムでやってしまうセンス。 これぞデザート。 「洋服の表舞台」から距離のあった国だからこその、諸要素のフラットな取り扱い。 痺れます。 服好きの紳士諸賢に自信を持ってご推奨出来る最高のメンズレザーパンツ、久し振りの入荷です。 Made in HONG KONG サイズ表記M ウエスト:77 ワタリ:35 股上:32 股下:81 裾幅:21
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2007S/S CHRISTIAN DIOR Technically Manipulated Slim PT
¥25,000
Gallianoが手掛けた2007年春夏のDior。 あくまでプレタに限りますが、それまでの絢爛で過華美なビジュアルメイクとは異なり、少しミニマルな雰囲気にシフトしてきた頃です。 どういう世界観を突き詰めようとしたのか、明確に観察できるデザインのスリムパンツがありますのでご紹介。 07年の春夏はDior もとい “Christian Dior” としてのエレガンスを前提に、ミニマルなカットとコンパクトなシルエットを混ぜ合わせたシーズンでした。 不躾を承知で喩えるならJil SandeがDiorっぽさを大切にしてDiorをやったらこんな感じだろうな、とも。 さあ、コンパクトなローライズウエストから、スキニーにならないよう真っ直ぐストンと落とされた美しいストレートシルエット。 このパンツの素敵なポイントは腰回りのマニュピレーションです。 マニュピレーション、つまり型紙操作。 ボトムスの型紙ってのは通常、ウエストダーツやタック、及びヒップヨークを駆使することで [ヒップ→ウエスト]に掛けてのフィッティングを実現します。 このパンツは型紙操作によって、ウエストダーツをヒップの真横に移植。 ヨークみたいな位置感覚でダーツを入れる……という尖ったことをしてますね。 ポケットに関しても、サイドシームやウエストと繋がっていない完全独立式ですから、本当に件のダーツのみでドラマチックなウエストフィットを作っている訳です。 この製図技術自体は学生さんでも出来ることですが、このラインメイクから生じる鮮烈なイメージの効果、その取り扱いに関しては天才の仕事と感じずにいられません。 ラインシェイプの美しいシャツ、逆にオーバーなニット、あとは同じくオーバーなテーラードジャケットなどなど……、こうしたコンパクトなナロースラックスと合わせたい服が沢山あります。 Y2K・ハイファッションが標榜したミニマル・スリムとはまた違う、Gallianoが2010'sを見据えて打ち立てた第二次ミニマリスム。 基本的にはレディースです。 レザーサンダルやハイヒールで是非。 Made in ITALY サイズ表記38 ウエスト:67 ヒップ:84 ワタリ:26 股上:21 股下:71 裾幅:20 シルエットは、厳密には僅かにフレア掛かった セミブーツカット
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80-e90's Levi's Irregular-Broken Tired Beige Jeans
¥12,500
軽く擦り切れ、裾は汚れ、フロントにも汚れが散ったバッドコンディションの着古し。 多分ちょっと珍しめのリーバイス。 ベージュの501US個体に、奇妙な魔改造が入ってるのかそうじゃないのか。 分かんないんですよね。 お恥ずかしい話、知識の外なんです。 先ず、内タグとレザーパッチのサイズ表記が違います。 これはレザーパッチをよくよく見ると針穴がズレてますから、後付けと分かります。 パッチの位置も変ですしね。 内タグも80-90移行期の、データが極端に少ない時期のもの。 そして私が一番分かんないのは 後ろベルトループの影に隠れるように打たれた使途不明のリベットです。 なんでこんな位置にリベット打ってるんです? 縫い代の重なりポイントを射抜いてる訳でもないから補強用途としても効率は微妙でしょう。 パッチ後付けの時点で、このリベットも誰かのリメイクを疑ったんですけれど、目的が分からない。 これ知らずにデリケートなベルトなんて巻いたらベルトに傷が付きかねないし、見た目には何にも変わらない。 ボタン裏は520番のエルパソ製個体のようですが、勿論こんな個体が出回った記録は見当たらない。 私がコレをフックアップした理由の8割がこの謎リベットです。 遺産の解析/特定が進むにつれ、データに無いイレギュラーの存在感は跳ね上がる。 もし前オーナーが そこまで見据えて一番意味無い位置にリベット打ったってんなら、それはもう特級のメタデザインなんですけれどね。 Made in USA サイズ表記30×34 ウエスト:74 ワタリ:29 股上:28 股下:78 裾幅:18.5
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e2000's CoSTUME NATIONAL HOMME Back-Knee Slit Cutting Airy PT
¥25,500
エンニョ・カパサの夏感覚。 2000S/Sか2003S/Sか、その辺りです。 突き抜けて爽やかなエアリーベージュ。 黒い服ばっかり作るイメージでしょうか? 実際そのきらいはありますよね。 でも“印象の暗い服”ばかりかというと全然そんなこと無くって、あくまでカッティングの巧さを強調するための無彩色…という感じです。 同じようにこのパンツも、色味で爽やかに見せたいというよりは、その前にカットの面白さが第一レイヤーとして前提されています。 極薄のコットンポプリンで仕立てられたサマーパンツ。 夏用のシャツみたいな生地。 黒い下着とか余裕で透けるでしょうね。 でもこんな、シャツみたいな生地でサマーパンツを仕立てるの滅茶苦茶良いです。 スラックスとは明確に違う、尖ったモードブランドにしか出来ないサマーデザイン。 サイドポケット無し、裏地も無し。 (ヒップポケットは両方あります) サイドには厚めのコットン製綾テープが側章として入ります。 サイドラインがちょっとドレッシーですが、その裏切りとしてウエストはドローコード入りのイージーウエスト。 このギャップがたまんない。 こんなのをローライズで、ちょっと危うい感じで履きたい。 極め付け、後ろ膝のオープンスリット。 ここにスリットがあることでシルエット変わります。 レッグライン全体に通ずる生地のハリが、このスリットで一回リセットされるんですよ。 ここからもう一回ドレープが始まる感じ。 勿論サマーパンツに相性抜群のベンチレーションとしても作用しているのですが、カッティングとしての作用そのものも非常にユニーク。 歩いた時のシルエットとか最高に美しい。 デイリーウェアみたいな優しい偶像に媚びてない、色味と真逆のキレキレ・モードウェア。 薄いシャツを一枚で着たりして合わせてみたいですね。 サイズは44です。 丈感的に、165-175辺りの方が1番綺麗に履けそう。 Made in ITALY サイズ表記44 ウエスト:~81 ワタリ:30 股上:21 股下:75 裾幅:21
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1985s PLANTATION in I.M.I.I. Tired-Crimson Cotton Hachimaki PT
¥39,000
SOLD OUT
弊店では好んで収集/展開しているPLANTATIONの傑作、「ハチマキパンツ」と勝手に通称しています。 これまで80年代のオリジナルピースを中心に、自然的で非装飾的な同モデルを何着か取り扱ってきました。 鼠色とか、紺色とか、墨黒とか、まぁその辺りですよね。 今回は手にするのも初、見るのも初です。 枯れたクリムゾンレッドの個体。 PLANTATIONでこの色は完全に想定外でした。 このレーベルが色味で攻めるの、本当に珍しいことなんですよ。 コットン×レーヨンの平織りです。 オックスか、ソフトキャンバスか……、レーヨンの柔らかさを後ろ盾にして、少しだけ生地に厚みを持たせたタフな質感。 そしてやっぱり草臥れの映える美しいテクスチャ。 プランテーションはこの方面の生地作りが圧倒的です。 侘び寂びの見本と断言して差し支えないでしょう。 さて折角の赤ですから、無難にナチュラルカラーと馴染ませるのは勿体無い。 是非他のカラーピースと合わせて、色と色を衝突させることで発生するハイエンドなモード感をお楽しみください。 ビビらず突き進んだ方が意外と綺麗に収まるものです。 殆ど同じような草臥れ感のトップスで合わせちゃうとコスプレになるし、新品ピカピカのジャケットを合わせても流石にチグハグになりますから、合わせるお品の草臥れ感なんかで、落ち着く距離感を探ってあげてくださいね。 Made in JAPAN サイズ表記M ウエスト:68/64~ ワタリ:49 股上:32 股下:74 裾幅:17
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1980's BALL by M&FG Soft_Contrast Blue Classic Jeans
¥27,500
80's ジルボーの中では一際ベーシック。 アヴァンギャルドな製図は鳴りを顰めて、徹底的にベーシック。 自然に使い込まれたような人体由来の色落ち(ヒゲとかハチノスのことね)よりも、洗い加工によって最初から均一に慣らされたテクスチャ作り。 ここが80'sイタリーにおける、目立たないけど重要なボギャブラリです。 80's(~90's)ジャパニーズは逆で、ヒゲやハチノスを重視しますね。この辺は国民性が垣間見えて楽しい部分です。 昭和の写真の中に迷い込んだようなセピアの空気感。 褪せたブルーの中に混ざる緑み。 そしておそらくオリジナルレングスかな? たっぷり長く残ったレングスとゆるいフィット。 ジョドパーズみたいなピーキーなシルエットではないので現代でも使い易いと思います。 今回色々なデニムを重ねて、そのイレギュラーなハーモニーを楽しんでいるところなのですが、そのレイヤリングにおいてこうしたフラットな色落ちってのは非常に重要でした。 コントラストの強いパキパキした色落ちは悪目立ちします。モノとしてのカッコ良さは置いといてね。 こういう“のっぺり系”のデニムにしか出せない新感覚も、そちらはM&FGではなくカルテからの提案として、お楽しみいただければ幸い。 Made in ITALY サイズ表記48 ウエスト:76 ワタリ:32 股上:27 股下:88 裾幅:17
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1980's CLOSED by M&FG Curved-X-Front Cutting Worn Out Jeans
¥32,500
SOLD OUT
80'sジルボーのメンズサイズ。 革新的なX-Frontのアレンジ個体です。 M+FGでもM&FGでも定番となっているXカット。 このマニュピレート・Xにおける下線部分にポケットを生やす設計なのですが…… この個体はXカットに「カーブ」を捩じ込んでるのが凄い。 強いカーブを付けた片玉縁ポケットです。 これ、元ネタとなったであろう40-50'sのウエスタンシャツのポケットとは違って、片玉縁布をキチンと設計してるんです。 ウエスタンシャツはカーブに自由に曲がるトリムパーツを挟み込んでの縫製なんですが、コッチは最初からカーブの形状に合わせて製図された玉縁布が必要なので何倍も手間が掛かる。 で、そのカーブから飛び出すコインポケット。 このセンスよ。 カーブの玉縁作った先、それを更に面白くしてくれる一手。ゴールパフォーマンスまで百点満点。 そしてこのXフロントと通称されるデザインはフロントにばかり目を奪われがちですね。 後ろもお洒落なので是非みてください。 ヒップヨークとサイドシームを接続する製図と、その上から照れ隠しのように重ねられるパッチポケット。 アヴァンギャルドなカットをやった先、あえて普通のフォーマットに倣うことで逆説的に強調するセンス。 ここフランスを感じます。勝手に感じてます。 ボロッと着古された草臥れコンディションのアイスウォッシュ。 まるでどこにでもあるリーバイスのように振る舞っていますね。 こんな風合いで居て、よく見るとM&FGにしかない確固たるユニークが宿ってる。 カルテでやりたいデニム・ビジュアルを象徴するような一本です。 Made in ITALY (CFM) サイズ表記48 ウエスト:79 ワタリ:33 股上:33 股下:83 裾幅:18
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c90's ARMANI JEANS Hard Worn_Out Bootcut Jeans
¥18,000
今回デニムの多重レイヤードを展開するにあたって店頭に持ってきて、なんか意外と失敗したなと感じた一本。 この個体はデニムレイヤードに向かないかもしれません。 どうなんでしょ。 似たような火加減のコントラストが付いたトップス達と合わせられたらキチンと馴染んで化けるのかもしれませんが、この色落ちのノリでデニムシャツを探すと全部ギャル男の服になっちゃうから難易度が凄い。 で、そういうの一回諦めて再度フラットに見るとやっぱりカッコ良いんですよ。 緑の混じった有機的なインディゴフェード、見事なヒゲと膝後ろから幾分ズレたハチノス。(裾直しのせいですね) ド派手に破れた膝と、急所を避けて具合良く綺麗に着古された全体像。 ダメージデニムとして満点の仕上がり。 さて、この個体はかなり早い段階で膝が破れてると思います。 何人かの前所有者のうち、膝のダメージとハチノスを入れたオーナーは同一人物でしょう。 そして、その風合いに惚れて入手したオーナーは別の人ですね。ここで裾直しが入ります。 で、そのオーナーもかなり長くご愛用されたのでしょう、直された裾は経年と愛用により非常にナチュラルに草臥れています。 (腕利きのリペア屋さんの可能性も) 膝位置が合う方が履かれるのも勿論本懐ではありましょうが、膝位置がズレてる方が履く風景にも素晴らしいものがあります。 それは「他人のデニム」感です。 「自分で育てたデニム」ってのは非常に美しい概念ですよね。「スタイルがある」と思います。 しかしそれはファッション的ではありません。 スタイルがあること と ファッション的であること は必ずしも同義に収まらないのです。 ぐだぐだと長くなってきましたから、最もわかり易い例を出します。 華奢なレディの履くルーズフィットのダメージデニム。 アレが ファッション的であること です。 アレを勘定に入れてから向き合うと、どうも全く新しいデニムとして再登場してくれると思います。 長々とありがとうございました。 これらを全部無視してカッコ良く履いてください。 Made in ITALY (ギリギリ読める) サイズ表記30 ウエスト:74 ワタリ:30 股上:30 股下:75 裾幅:18.5
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c90's SISLEY Worn_Out Lightweight Chambray PT
¥12,500
結構汚れた個体です。 傷や汚れをあまりマイナスと捉えていない自分でも、まぁこれはパッドコンディションだと思います。 長い長い畳み保管の時に積み重なったのでしょう、アウトシームとインシーム部分に茶色い汚れが残ってます。 それでもこうしてご紹介するのは、売れる売れないより優先して伝えるべきムードがあり、その具現に非常に優秀だったから。 ルーズシルエットのシャンブレー・スラックス。 スラックスってよりも既にワークパンツの領域か?でも裾はダブル仕上げだからなぁ……。スラックスと呼んであげたいよ。個人的には。 この清涼感と軽量感、空調の効いた部屋から眺める青空と入道雲みたい。 実際の暑苦しさなんて無視して夢想の中で理想化されたサマー・ビジョン。 ハイウエストでダブッと履いて、2タックを広げて、似たような色味の涼やかなシャンブレーでも合わせちゃって、夏風になるのです。 勿論、同界隈のイタカジ・ペールトーン合わせも素敵です。 ベストカンパニーのスウェットを洒脱に楽しむなら、リジッドデニムよりも、こんなエアリーなボトムスが受け止めてくれなきゃね。 そして、その先にもちゃんと楽しみが待つナイスな一本。 そう、予定調和の先までご案内したいのです。 汚れへの懸念は娑婆への優しさだと個人的に思っているのが、そういうの無視して ある種の世捨てを孕んでファッションを楽しむような日があっても良い……とも思っています。 Made in ITALY サイズ表記30 ウエスト:77 ワタリ:36 股上:29 股下:84 裾幅:20
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1994's J.C.D. CASTELBAJAC Lightweight Chambray Shorts
¥12,500
コントラスト無し、フラットでのっぺり色落ちしたミドルブルー。 ポケットはベイカーパンツ仕様のパッチ。 裾はダブル仕上げ。 ヒップポケットはパッチ&フラップ。 左のポケットにキャラクター刺繍。 力抜けてて良いなと思います。 で、多分「似合っちゃう」と駄目なんだろうな、とも思います。 あえて着ている感が必要というか。 力抜くために、及びそれを強調するために、是非ご利用ください。 加えて、このデザインでベルトループ結構細いってのがなんか、微妙なポイントです。 カジュアルにしたいんじゃないの?って。 必然、細いベルトが必要になり、細いベルトは往々にして上品でありますから、なんか面白いギャップが生まれて面白いですよ。 デカいシャツとかよく合います。 そこにロングソックスやレザーシューズなど……。 子供っぽさ、逆手に取ってください。 Made in ITALY サイズ表記50 ウエスト:84 ワタリ:36 股上:33 股下:27 裾幅:31
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1980's RIFLE Hard Worn Out Un_sophisticated Jeans
¥15,000
イタリアの名門RIFLEより、過剰に色落ちさせたスーパーアイスウォッシュ。 小さめサイズです。レディースにおすすめ。 それにしても激しく洗ってる。 多分だけど全然エコじゃない。 どれだけの薬品と水を喰ったのか。 しかも狂騒の80年代が終わったら一気に時代遅れの象徴みたいな扱いされるし、本当可哀想。 僕もケミカルウォッシュとかストーンウォッシュは実際かなり厳選します(使い熟せない個体が本当に多い)し、掬い上げてやれる側の人間じゃないんですけどね。 無責任な憐憫ですこと。 で、この個体の面白さは、それこそ繰り返されたウォッシュの苛烈さにあります。 殆どホワイトアウトしてる中にうっすら残ったエアリーブルー。 そしてそれを期せずして縁取るインディゴ。 ここの期してなさが凄い。 (期してなさってなんだ) インディゴなんて何処にあるの? って思うじゃないですか。あるんです。 それはズバリ「シームの奥」と「ステッチの奥」です。 ここに洗い落とせなかったインディゴがしぶとく生き残ってる。 その結果どうなるか? シームやステッチってのはパーツの枠線でしょう。 この枠線が微かなインディゴで健気に補強されるのです。 ステッチのオレンジもかなり草臥れて彩度が落ちている中、この微かなインディゴが構造線を模ってる。 なんだこの奇跡。 別にこれデザインではないと思います。作り手が狙ってないと思うので。 これは古着というシステムと、カルテという(ド主観の)視点ありきの古着屋でこそ拾われた煌めき。 面白いですよね……? Made in ITALY サイズ表記31×34 ウエスト:72 ワタリ:32 股上:30 股下:71 裾幅:17 至る所にリペアが入ってボロボロです。 ジャストサイズでのご着用はあまりおすすめ出来ません。 ある程度ルーズにお召しください。
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80-90's TERZOUOMO Ventilation Layered Cut Linen×Viscose PT
¥35,000
SOLD OUT
テルツォ・ウォモ。 Italyの誰も知らないマイナー・デザイナーズレーベル。 3人目の男。あんまり良くない意味に聞こえますかね、間男みたいな。 でも多分これ「三枚目」みたいな意味だと思いますよ。 王道のハンサムじゃない、ファニーでウィットに富んだ愛されキャラ。 だってこのパンツのデザインなんて、そう言っているようなものじゃないですか。 イタリアン・カジュアルを象徴するホワイトリネン(レーヨン混ぜ)のパンツだと言うのに超トリッキーなデザイン。 脚の途中、腿-膝-脛の合計3本、切替シームが入っているのが見えますか。 これ全部ベンチレーションです。 取外しファスナーが付いていたりする訳ではありません。 根本的に分離した、繋がっていない各セクションが、わざと間隔を開けたステッチワークで部分的に留まっているだけ。 ステッチが無く貫通している部分の方が圧倒的に多く、その隙間が全部ベンチレーションになっているのです。 (ビジュアルだけ見たら昔のLANGみたいですね) ただディテールが面白いのではなく、この時代のイタリア服で、この色味のこの生地で、「夏に向けた企画で」、このアイデアを乗っけてるって所まで含めてが【面白い】です。 日本語がやや変ですが合ってます。 確実に素晴らしい才能を持った夢想家が作った“デザイナーズ”でありながら、結局その存在は殆どの人が知らないまま……。 そんな服ばかり置けるようになりたいですね。 一先ずこの服は“そう”です。 ライトアウターとかに比べると、パンツのスペシャルって本当に探すの大変なんですよ。 サイズ合う方は是非。ルーズに履いてカッコ良いヤツです。 Made in ITALY サイズ表記48 ウエスト:81 ワタリ:39 股上:35 股下:75 裾幅:22 後ろ裾に少し汚れ残りあり。 とても頑張りましたが、少しだけ残りました。
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90's DUFFER of St.GEORGE Worn Out M44 Type Ash Cargo
¥45,000
SOLD OUT
OLD DUFFERのM44引用モンキーパンツ。 表記サイズは32、フィッティングは勿論ルーズ。 着古しもカッコ良い塩梅。 こんなの出るんですね……。 同時代のレザーアウターは幸運にも何着か触れる機会に恵まれましたが、ボトムスは からっきしでした。 そんな訳ですから、個人的な体感としてはボトムスのスペシャルピースの方がレアまであります。 匍匐前進や運搬キャパ拡張のためにヒップに増設されたポケットは、過酷な道程を強要すると同時に、座っての休憩を許してくれません。 当時は勿論のこと、どうせ荷物なんて入れない現代においても、座り方によってはボタンが腰骨に刺さって痛いです。 椅子に深く腰掛けて背もたれに寄りかかっちゃうと痛いです。 背もたれ使わないくらい前のめりに頑張る人生にしましょう、共に。 このモデルのオリジナル個体は、ウエストベルトにサスペンダー用のアイレットが開いてるんですが、本品はそれが無くなっています。 想像出来ますか。サスペンダーが必須になるくらい、ポケットに重い物を捩じ込むのが前提だったという事が。 マジでファッションじゃないんですよ軍服デザインって。 まあまあ、それが無くなってるのは「(その)戦争が終わった」という事の証左です。良いこと。 で、センターバックのベルトループは縫い代の重複を避けるべくオフセットされています。 ここは本家通り。ミシンに負担をかけないためです。良いこと。 '44-45年の、たった一年しか採用されていなかったパンツですから所謂“市場価値”も昔から滅茶苦茶に高くって、その分レプリカが沢山作られたパンツでもあります。 このDUFFERもそうだろ、と乱暴に論理することも出来ますが、まぁ違いますよね。普通に。 英国にて40年以上も前にアメリカ古着を集めてクールなヴィンテージ・ショップとしてスタートした、現代まで続くストリート・デザイナーズ・システムの立役者達が、ロンドンの空気に合わせて再編集した名作です。 レプリカとサンプリングの違い、目と肌で答え合わせしてください。 Made in - (England?) サイズ表記32 ウエスト:80 ワタリ:36 股上:36 股下:81 裾幅:23 ・ボディの全体的な着古しに伴い、スナップボタンフライの比翼布見返し部分のコットン布切除あり ・トップボタン裏の内ベルト布に破れあり どれも見えない位置であり、着用に大きな支障をきたすものではありませんが、ご留意ください。(お写真最後) この辺り加味しての値付けです。
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90-e00's INDUSTRIA Oversized Linen×Viscose Easy PT
¥27,500
SOLD OUT
誰も知らない、でもとても良い服作ってるマイナーレーベル。 見つけたら買うようにしていますが、まあ「見つけたら」の話です。 知名度と球数に反比例するように、滅茶苦茶カッコ良いです。 オールリネンで作られた特大イージーパンツ。 デカいウエスト、デカいワタリ、深い股上、長いレングス。 これを腰紐でギュッと絞って、雑なギャザー寄せて履くパンツです。 リネンなのに、実際履くと涼しいのに、リネンにイメージするような快活なサマービジョンは浮かびません。 張り感よりも気怠げな枯れ感が前に出た珍しいテキスタイル。 この生地で腰紐ギャザー寄せると、なんか素朴を通り越してある種のポペリズムすら覚えるんですよね。 腰紐のチョイスもまた良いんだと思います。 レーヨンでも混ざってんのかと思うモチっとしたデカダンス・リネン。 ドレープを狙ったオーバーサイズのリネンパンツは現代デザイナーズが好んで使うフォーマットですが、パッと思い付く他のどれとも違う、押し付けがましくない退廃情緒。 Made in ITALY サイズ表記50 ウエスト:~98 ワタリ:40 股上:33 股下:79 裾幅:24
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80-e90's JOHN GALLIANO 3D-Cut Knee Oversized Easy PT
¥50,000
SOLD OUT
「良い服を作れば売れる」なんてのは真っ赤な嘘、又は真っ青な幻想です。 故に、CSM卒業制作作品が発表後直ちにブラウンズに全て買われショーウインドウを飾るほどのセンスを持ったスーパーデザイナーが、レーベル設立から何年も、食うにすら困る極貧の中で闘っていたのです。 で、そんな闘いを数年続けた後、89年に彼は勝利を表明するようにパリへ拠点を移します。 この服は、大体その頃の個体だと思います。 あんまり高い生地使えなかったけど、独創的なカッティングと圧倒的な夢幻感覚で布に世界を縫い込んでいた時代。 ウエストに何段も重ねられた装飾感覚のシャーリングは何処かサーカスっぽい大仰さがある。 そして、ワイドなボディバランスの中で膝から下にダーツを畳んでまで作るテーパードシルエットからは、19世紀のジョドパーズの美意識も伝わります。 (ついでに3Dシルエットも構築しちゃえる) これらはジョンガリアーノの初期作品に大いに共通するDNA。 ミニマリズムとグランジが全盛を極めた90年代を突き進む中で、こうしたDNAはどんどん削られ、2000年を超える頃にはグランジとセクシャルだけが残り、ビジネス的な成功を獲得していきます。よかったね。 さあその先、2010年代以降の彼の仕事はと言うと、マルタンの残した単語を引用して、キャリア初期のマキシマリズムを再燃させているように見えます。 10年前、彼のマルジェラを見て「マルジェラは本当に終了したんだね」という感情と「ガリアーノが帰ってきたんだ」という感情、両方喰らってプラマイゼロになったのを覚えています。 初期特有の地に足つかない空気感を宿しながらも、奇跡的に普段使い出来るビジュアルバランスに収まっている素晴らしいピース。 多分ガリアーノ的には抑えてる方なんでしょう。でもポケットの作り方なんかは彼独自の傑出した製図感覚が垣間見えます。 隠そうとしても隠せないよね。 さて、これが本気のドレスとかになるとゼロが1つ2つ増える…つまり、評価されます。 でも着る人がいないのでなかなか売れません。 そんなファッションデザイナーは要らないと思いますか? Made in ENGLAND サイズ表記 Eu34/Uk8 ウエスト:~94 ワタリ:35 股上:33 股下:62 裾幅:19
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1980's TOKIO KUMAGAÏ Beige Wool Gabardine Straight Slacks
¥18,000
SOLD OUT
チノパンの感覚で履けるウールギャバジン・スラックスです。 シルエットも、チノパンのそれみたい。 かしこまり過ぎない、ほどほどのレギュラーストレート。 ただ、履くと/触ると、圧倒的にドレッシー。 例えば 最初から一切目を瞑ってこのパンツを履くなら恐らく、これは「黒い服」だろう と想像すると思う。 中々無いタイプのボトムスです。 が、態々「そんな」ボトムスを探される方も基本的にいらっしゃらないので、その特異さと向き合う機会もありません。 故にこのパンツは多分、チノパンみたいなパンツが欲しいけれど、もう少し大人っぽく履ける綺麗な一本が欲しいな……くらいの、アバウトな需要と抱き合う運命なのでしょう。 フロントは2タック。 イタリア服みたいな、足の付け根から集中線のように放射状に広げるタックの取り方がありますよね。 あれとは違う2タックです。 サイドシームから殆ど平行に、地面へ垂直に設計されたミニマムなタック。 素っ気ないと感じる事もあるかな。 総評として、サッパリしたパンツです。 同時代のイタリーを多く紹介してきた手前、この軽やかさは新鮮。 Made in JAPAN サイズ表記M ウエスト:72 ワタリ:34 股上:32 股下:78 裾幅:21
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