洋服解読所
-
c90's SISLEY (EURO) Flat-Chambray 2-Tuck Wide PT
¥12,500
80年代のレトロな野暮ったさ残しつつ ちょっぴり洗練させたクオリティ。 ちょっぴりってどれくらいかな。 僕がお寿司に付けるワサビの量くらいかな。 着古されて、ボロくはないけど汚れが結構残ったコンディション。 綺麗にクリーニングはしたけど、あんまり綺麗な見た目ではない。 経糸緯糸を同じ色で揃えたベタシャン仕立て。 ○ベタ→ベタ塗りのベタ / ベタっとした様 シャン→シャンブレー / 言わずもがな 表裏で色のコントラストが無いから、そんな風に呼ばれることがありますね。 デニムより数段爽やかで軽やかな、S/S映えする生地。 冬のライトトーンスタイルにこんな色使うのもお洒落だけど、その時はアイスウォッシュのジーンズにその座を譲るのかな。 この個体は春夏に美しいと思います。 広めのウエストベルトに2タック。 ヒップポケットは片玉縁。 ギリギリスラックス、流石にワークパンツか? くらいの雛型。 これはジーンズじゃカジュアルになり過ぎる……というか、記号的になり過ぎる時に良いと思います。 単品で見るよりも、スタイリングで見る方が意味が伝わりそう。 カッコ良い服を、カッコ良いまま着るためのボトムス。 主役になることはきっと無いけど ワードローブで最も大切な屋台骨。 Made in ITALY サイズ表記30 ウエスト:78 ワタリ:36 股上:30 股下:83 裾幅:19
-
80-90's EURO VTG Sky-Blue Cotton Wide PT
¥11,000
SEA&SKYというマイナーレーベル。 80年代のイタリアにおけるマリーナやセーリングテイストの流行、その中にあった一枝だと思います。 Paul&Sharkとか、NAVIGAREとか、あの辺。 薄汚れてこなれたアイスブルー。 これ、デニムだとよく見る色合い&コンディションなんですが、こうしたワークパンツでこの空気感って珍しい。 この新鮮さによって、最初は使いづらいかも。 ワークパンツ感覚で履くと軽過ぎるし、アイスデニムの感覚で履くとクラシカルな雰囲気に戸惑う。 “奇抜さ”ではなく“ニッチさ”による目新しさ。 定番ばっかりのぬるま湯に浸かってちゃつまらん。 誰かにとって、あくまで挑戦としてのアイスブルーでありますように。 薄い色のボトムスって最初は難しいですけれど、感覚掴めば一気に使い易いカジュアルパンツになってくれます。 淡いトーンのジャケット合わせる時はインナーにダークトーンを、ジャケットじゃなくカットソー類になる夏場はベルトかシューズで引き締め色を入れましょう。 落ち着いたトーンのトップスを合わせる時はシューズでサンドイッチ。 ブルー系を纏めたスタイリングで使うと、簡単に濃淡が付けられて良い感じ。 (合う物多いですよ) Made in - (euro) サイズ表記- ウエスト:87 ワタリ:37 股上:29 股下:77 裾幅:21 ダメージデニムさながら、なかなか良くないコンディションです。 内ボタン欠損、ボタン付け直し跡多数。 ヒップポケット袋布に茶汚れ。 全体的に色褪せ、色褪せに紛れて汚れ残りも。 (内側のスレキ類はまだ比較的綺麗)
-
c80's PLANTATION in ISSEY MIYAKE Chork-Stripe Short Slacks
¥24,000
最初期タグのプランテーション。 80年代、又は稀に90年代初頭にもこのタグの個体があります。 内タグが切られているので正確な組成は分かりませんが、多分ウールです。 良い生地。 黒のウール地にペールイエローのチョークストライプ。 快活な丈感&フィッティングですが、雛型は完全にスラックス。 それもかなりワイドなスラックスです。 それを途中で-かなり早い位置で-切り落としたようなバランス。 モード過ぎない、少年感もあるビジュアルバランス。 あんまりフォーマルな服作るイメージは無いレーベルですが、たまにこの辺のテーラード類も力入れるシーズンがあるんですよね。 裾付近にチラホラ微細な穴がありますのでご留意ください。 (基本見えない) ドレッシーな空気をほどほど保ちつつ、キレのあるコンパクト・サマースタイルに。 今だとロングホーズでしょうか。 スタイリングはクラークスのミュールを履かせていますが、白い靴下がある、という体でご覧いただけますと幸いです。 ベルトループ巾も広いので、大振りなベルトとも相性◎ Made in JAPAN サイズ表記- ウエスト:72 ワタリ:35 股上:35 股下:10 裾幅:31
-
80-90's EURO VTG Ash-White Poplins Wide PT
¥12,500
仄かに燻んだホワイト、又はごく淡いグレーのコットンポプリンで仕立てられたカジュアルなワイドパンツ。 New Generation という名前のレーベル。 組成表記がドイツ語ですから、ドイツ語圏の国で流通したレーベルなのでしょう。 サッパリ情報無し。 調べようも無し。(名前が、、、ね) おおよそ80年代くらいの個体。 イタリアで巻き起こったネオカジュアル界隈でも似たような雰囲気の物が流行しましたね。 あれらとは少し違った、ほんのりシリアスで冷たい空気。(色味のせいかな?) ドイツという先入観からくるモノかもしれませんけれど、あんまり陽気に浮かれ過ぎていない、真顔のホワイト。 と見てます。 まぁこの辺りはあまり固執しなくていい部分でしょう。 このパンツの魅力はひとつひとつのディテール選択の【練度】です。 ポケット袋布と内ウエストベルトの色彩選択が先ずお洒落。 良い色でしょう。 葛飾北斎も愛したベロ藍のコットン。 (深いネイビーに少しの緑濁) これがフライフロントの前端にも、極小の両玉縁ホールとして配置されています。 いや これ何? 何か細い物を差したり出来るのか? と思ってタイピンを通そうとしましたが、入らない。 これは狭いから入らないのでなく、深さが無いから入らない。 玉縁部分はガチで作ってるのに、そこから通じるであろう細い内部構造がステッチで止められてる。 しつけ縫い? だとしても意味が分からない。 流石にそのままにしております。 さて“ウエストベルトの太さ”も完璧。 レッグラインのワイドなボリュームに合わせて、ウエストベルトもややワイドです。 ここが太くないと、なんかバランス悪いんですよね。 持ち出しは長めに取って五角形のカッティング。 ヒップポケットには装飾的なステッチが、フラップを囲むように同色でひっそり走っています。 サイズ感もとても綺麗。 ドイツ圏のものはこうした細かいディテールの部分でちょっと趣味が合わなかったり、サイズ感覚が微妙だったりするのであまり縁がありません。 しかしこれは文句無し。完璧。 軽めの生地。 何にでも合う色。 合わせやすいボリューム。 ボトムスとしての仕事を満点でこなしてくれる。 Made in - サイズ表記48 ウエスト:78 ワタリ:36 股上:31 股下:80 裾幅:19.5
-
c80's VIRGOLA (ITALY) Dark Grayish Navy Wide Silhouette PT
¥12,500
80年代くらいの太いコットンパンツ。 ワーク由来ではなくスラックスの骨組みから成る拡大デザイン。 故に、こんなカジュアルなテキスタイルを使っていても何処か上品です。 真っ黒に落ち切らない、染まりの浅いブラック。 ほんのり青みも感じます。 彩度の殆ど無いダークネイビーって感じ。 ダークトーンのワイドパンツはツルッと無機質に収まることの多いアイテムです。 そんな中で、有機的な優しさを感じる個体。 リアルワークっぽい草臥れが映えるパンツです。 これは目指すスタイルによってはマイナスポイントです。 ドレッシーとかゴシックをやりたい時には向かないパンツ。 その辺り丁寧に見定めた上でもう一度見直していただけたら幸い。 きっとこの稀有な独自性は輝いて見えるはずです。 Made in ITALY サイズ表記46 ウエスト:78 ワタリ:38 股上:32 股下:93 裾幅:19
-
A BATHING APE Black Drill Schmidt Pants
¥24,000
昨季から探しているシュミットパンツ。 実用品以外で探すと本当全然無い。 そんな中出てきたのはまさかのAPE。 膝から上はシンプルなワークパンツ。 真っ黒のコットンドリル。 ディッキーズと区別付かない。 サイズ感も普通。 ここらはAPEから出て何ら不思議の無いラギッド・エッセンス。 しかし裾で珍しい遊び方を見せる。 膝下数センチ(人によるよな)、テーパーさせてピッと切ってベルクロテープ。 そしてベルクロの中の毛羽に重ねるようにロゴグラフィックのプリント。 90年代のジルボーでよく見かけますよね、通称シャトルパンツの【M+FG】。 あれのサンプリング。 普通のワークパンツで入れるんじゃなく、こんなレアな雛型にぶち込んでくれるなんて。 頗るニッチで最高に好みです。 攻防一体のスペシャルボトムス。 ブーツかロングソックスで是非。 Made in JAPAN サイズ表記M ウエスト:80 ワタリ:31 股上:28 股下:48 裾幅:19→15
-
90-e00's SABOTAGE (EURO) Faded Pink-Orange Tactical Cargo PT
¥35,000
淡いコーラルピンクの7Pカーゴ。 (フロントに6P、ヒップに1P) ミリタリーウェアからの引用をベースに、様々趣向を凝らして魅力的なビジュアルムードをデザインしてきたサボタージュのユーロピース。 このカーゴでは奇抜な色味を選んで丸ごとガーメントダイ。 生地も糸もタグも、みんな全染め。 しかしながら、部分的に生地の組成が違うのか、5%だけ混ぜ込まれたPUがそこに入っているのか、全体的に染まり方が若干不揃い。 ほら、前身頃と後ろ身頃なんて、ささやかながら明確に色が違います。 ボディの前後を跨ぐように配置されたポケットの入り口布も少し色が違いますよね。 ガーメントダイの特性をこの色味の上で炸裂させるアシッドなセンス。 スピード感とクラフト感、両方削れることなくガツンと両立させたデザイン。 カーゴパンツ全盛の時代でも埋もれない、無二のビジュアルパワーがあります。 こんな色ですけれど、これが案外色々合う。 セミバギーのシルエットと、丁寧な退廃加工がその立役者でしょう。 “ローライズ過ぎない”ってのも効いてるはず。 程よい着古し個体です。 クリーニング済み。 Made in Turkey サイズ表記 31 ウエスト:78 ワタリ:33 股上:28 股下:77 裾幅:25.5
-
1987's PLANTATION in ISSEY MIYAKE Soft-Gray Cotton×Linen Pegtop
¥24,000
硯で摺った墨のような柔らかいグレー。 書道で使うような真っ黒ではなく、水墨画のような儚い灰色。 それが、コットン&リネンの柔らかい生地に乗っかってる、という格好。 コットン100だと ここまで枯れた風合いが出来なそうだし、リネン100だとプリプリし過ぎちゃう。 このテキスタイルに関しては、正にここぞ!という素材選定。 研ぎ澄まされた感覚の仕事。 他のプランテーションの多くもそう(例外アリ)であるように、このパンツも生地が主役。 ゆとりのある腿周りからシュッと、それこそ田の字の一画目みたいに縦に落とすテーパード。 足首でジャスト丈だって綺麗だし、クッションさせたってまた美しい。 それこそ弘法の筆致のよう、トメもハライも思いの儘です。 キリが良いところですが、もう少し書きます。 ボディには、この素晴らしいテキスタイルより前に出過ぎないような、細やかながらユニークなディテールがあります。 それがウエストの両サイドにごく一部だけ寄せられたギャザーワーク。 これはボディのサイドパートに一枚増設されたセクション切り替えに準ずるもの。 基本のサイドシームは既にあるのに、更にもう一本サイドシームを入れてるんですね。 これで生まれる細腹パートのウエストにだけ、細やかなギャザーが寄ってる。 ウエストギャザーってのは簡単に言うと「タック/ダーツ の代わり」であることが多いです。 人体は「ウエスト一周」と「ヒップ一周」で寸法が違うでしょう。 ヒップに合わせた布をそのままウエストにも沿わせる時、少しばかり布を摘んでフィットさせていく……というのはご想像がつきますか。 この「布をフィットさせるための摘みディテール」こそが、タックとかダーツなんです。 で、ピシッと折り畳むんじゃなくて、ギュギュッと無理矢理縫い縮めて寸法を細くしていくのがギャザーという選択です。 で、このパンツは既にタックを選んでる! 件のギャザーの隣には一本タックが畳まれているんです。 だのに、そこでディテールを統一せずにタックとギャザーを一つのウエストの中に共存させてる。 意図なんて作り手以外にはなかなか分かりません。どこまでいっても推測。 でもこれ、テキスタイルデザインで繰り広げられた「コットン&リネンのミックスバランス」に通ずるものを感じます。 タックやダーツでピシ! って感じでもないけど 全部ギャザーでふんわり…… ってのでもない。 その中間地点にこそ、このパンツのイメージ到着予定地はあったのでしょう。 そう見ると、有りとあらゆる点での折衷をグレーという中間色に宿したのは、つくづく巧いデザインだよなぁと。 座布団も作ってくれ。 Made in JAPAN サイズ表記M ウエスト:73 ワタリ:35 股上:29 股下:74 裾幅:16
-
e2000's RUFFO Leather Switch Design Orange Velours PT
¥32,500
推定2000年以降のRUFFO。 こっちのインラインは明確なシーズン判別が無いのでデザインとタグを見て……という感じ。 マンダリンオレンジのベロアで仕立てられた綺麗なシルエットのトラックパンツ。 Y2Kと言うか、Mcbringの流れを意識したデザインだと思います。 タグ的にもその辺の年式。 この手のパンツと言えばサイドラインとかで色々ビジュアルに足し算をしていきますよね。 RUFFOのアンサーはレザー。 ここでちゃんと皮革が出てきます。 目の覚めるほどに鮮やかに染め上げられた極薄のラムレザーにシースルーパンチング。 絶対にただのイージーパンツで終わってくれない。 RUFFOでしか生まれない明確なパワーディテールをデザインしてくれる。 この安心感。 ラインストーンとか付いてるとまた違うんですよ。 そこも間違えない。信頼感。 ウエストは太巾のリブニット仕様、更にその中に同色オレンジのレザーコード。 なので多少ウエストの融通は効きます。 ローライズ過ぎないのもポイント。 マクブリンの中にあると、ローライズ過ぎてしまうものも少なくないです。 そこはコンフォータブルなウエスト仕様のおかげで自由です。 こっちの裁量で、レギュラーライズからローライズまで。 このパンツより年下のヤンガンが宝物みたいに大切に、嬉々として履いてくれるのも嬉しいですし、大人が上手く自分のスタイルに落とし込んでいくのもまた素敵です。 Made in ITALY サイズ表記46 ウエスト:56-73 ワタリ:30 股上:26 股下:79 裾幅:22 品質表示タグ無し
-
ARMANI JEANS Easy Waist Baggy PT
¥15,000
アルマーニジーンズのバギー。 イージーウエストにしていますから、まぁ雛型としてはサイドラインを入れて、裾にはサイドジップってのが定石でしょうか。 でも微妙に裏切る。 裏切るのがデザイナーズブランドの仕事か。 サイドラインは左側のみ。 しかも途中で終わる。 そのサイドラインの終点にロゴパッチ。 そのロゴパッチ曰く 《Intelligents Fibers》と。 何かテクノロジーが使われているのでしょうか。 生地はコットン65&リネン35 の薄めのブロード。 化学繊維でどうこう、という話では無さそうです。 まぁARMANIですから、何かしらの工夫が重なっているのだと思います。 その圧倒的なスタイルの強さに隠れて、テキスタイル開発も強いですからね……。 さて裾位置のサイドジップは裏切られず、ちゃんとあります。 でもファスナートップに付いていたであろう布の持ち手だけは欠損。 (機構は全部残っているので使用に不自由しません) まぁ股下87cmくらいありますからね。 流石に踏みますよね。 むしろ欠損が布の持ち手だけで済んでよかった。 しかしこのファスナーのせいで裾上げが少し大変です。 裾がテーパードしている訳でもないから靴にクッションさせるのも難しいし。 (ボリュームシューズなら可能) ということで、これはサイズ表記44であるものの、先ずは股下寸法を大前提に検討していただけたらと。 ウエストは多少伸びて、しっかりキックバックにてフィットします。 まあまあマイナス点ばっかりを先ず書いちゃいましたが、これはちゃんとサイズ合えば/裾を拾えたら、ガツンと迫力が出る、ナイスなワイドバギーです。 夏場はコンパクトなトップスと合わせてください。 Made in ITALY LAMPO_Zip サイズ表記44 ウエスト:68-75 ワタリ:35 股上:31 股下:87 裾幅:23 左膝内側付近にペン跡あり
-
MADRAS A.P.C. Hazy Tone Patchwork Design Shorts
¥18,500
Jean Touitou & Jessica Ogden によるコラボレーションラインMADRASより、霞のように涼しげな色調のサマーショーツ。 このMADRASってのは勿論、あのマドラス。 インドの(旧)地方の名前であり、日本でも馴染み深いマドラスチェックのマドラス。 このラインは2人がインドを旅した中で出会った本当のマドラス生地をインスピレーション源に、今も展開されています。 弊店でも幾つか取り扱いますが、これらの魅力はその「素朴さ」です。 洗練され過ぎていない、地に足のついたような手触り。 過度に糸を細くしたり縫製のクオリティを突き詰めて、製品をデリケートにする事がない。 このパンツなんかは特に強く思うけど、リアルなのです。 本当に「生活」に根差している。 芯材とか繊細なの入れてないから何の心配も無く洗濯機で洗える。 アタリとか痛みとか心配せず、そのままアイロン掛けれるし、なんならアイロン掛けなくっても全然平気。 製品そのものは涼しいけれど、「汗をかかない」じゃなくって、「汗かいても全然良い」の方に重きが置かれている感じ。 何回でも洗おう。 「コットンってそうだよね」って滅茶苦茶思いました。 ちゃんと人間の汗を吸ってくれて、幾らでも洗える。 KOMODOに通ずるプリミティビスムがあって PLANTATIONに通ずる生活の匂いがある。 その上でカッコ良い。 ラルフローレンのパッチワークじゃそうならない、生地のテクスチャと反比例するような洗練されたカラーパレット。 この個体みたいなホワイトベースは特に良い。 今回みたく上でごちゃっとさせてもリアルに引纏めてくれるし、ゆるいテーラードジャケットとの合わせも美しいでしょう。 ラガーシャツなんかも良い。(あざと過ぎるか?) まあまあそんな感じ。 膝上丈のショーツが苦手なメンズは少なくないと思いますが、そんな方々にだって薦められる。 モード過ぎないデザイナーズウェア。 Made in INDIA サイズ表記XS ウエスト:80 ワタリ:29 股上:28 股下:19 裾幅:24
-
c90's PAUL SMITH (Lic.) Random Patched Design Tuck Shorts
¥14,000
素朴さ 純潔さ 清さ 潔さ こんなムードのPurityが指すのは ゼロが1-2個多いあのハイブランドではなく、こうした無垢な遊び心だと思う。 子供が無作為(ってのは子供以外からの視点だろうか)に貼り付けたような、ランダムな配置/配色の杉綾テープ。 3列並びのインプリーツも、ドレープとして作用する前に分厚いパッチに遮られる。 他人からどう見られよう、なんていう対外的な意図のない純潔。 砂にまみれたり、泥に汚れたりするカジュアリズムが純潔でないと、どうして言い切れようか。 どうしたって対外性を切り捨て切れないファッションの分野において、それを追い求めることの勇敢さをこそ今見つめ直したいのです。 90年代半ば以前の古いポールスミス。 このレンジには様々なヒントが散りばめられている。 Made in JAPAN サイズ表記S ウエスト:70 ワタリ:35 股上:32 股下:27 裾幅:30
-
90-e00's R.STEADY GO! Circle Cut Pocket Jeans
¥24,000
UKストリートにおける重要なレーベルを数多く日本に持ち込んだ伝説のショップReady Steady Go! そのオリジナルレーベルです。 セレクトショップオリジナルって言葉のイメージを覆してくれる攻めたデザイン。 5Pジーンズの雛型をベースに、フロントは奇抜なサークルポケット。 通常の五角形より大きくバランスを崩してモディファイされたヒップポケット。 そして各所にしっかり打ち込まれたリベット。 このリベット、ポケットの端や前開きの下端に打つのは分かるんですが、変な位置にも打ち込まれているでしょう。 バックウエストの左側。 ベルト切替の位置。2つバンバンと。 そう、2つのリベットがあるってことは、その間にポケットがあるんです。 ベルト切り替えのシームに紛れ込ませたシークレットポケット。 ベルトループの縦幅の中に収まるように設計されている点から、本当に何か隠すためのポケットなのかもしれませんね。 ストリートには、ベルトの内側に細いジップポケットをあしらった悪いベルトも存在しますし。 目付の軽いブラウンデニムの色味もまた洒脱。 爽やかになり切らない、勿体振るようなアティテュード。 こうも色々やっても全然くどくならないのは、ベースボディの綺麗なシルエットが一助になっているはず。 ヘルムートラングのジーンズみたいなスリムストレートです。 Made in JAPAN サイズ表記30 ウエスト:79 ワタリ:31 股上:28 股下:81 裾幅:20
-
c90's RALPH LAUREN COUNTRY Deep Tuck Cutting Wide Gaucho PT
¥16,000
ラルフのカントリーラインより、 レディースのスーパーワイド。 所謂ガウチョパンツの雛型から、更にフレア展開を掛けて、馬乗り袴みたいなタックワークもプラス。 裾幅で60cmあります。 「裾「幅」」ですからね。蹴回し一周ではない。 ウエストではタックじゃなくダーツでウエストに沿わせて、股ぐりで大きくタックを畳むのがこのパンツのデザイン。 股ぐりカーブでタックって畳んでいいんだ?! って気付かされる仕様でもありますね。 このタックワークによって前後からのビジュアルは本当に袴みたいになります。 生地や色味から来るアメカジのカントリーイメージと、流麗なフレアシルエットから来るフェミニンなエレガンス。 このバランス感が素晴らしい。 歩くのも走るのも、跳ねるのも踊るのも楽しくなるスペシャルパンツ。 勿論クオリティも文句無し。 生地も、製図も、縫製も、どのセクションも一定以上の水準。 綺麗な完成形です。 Made in - サイズ表記9 ウエスト:64 ワタリ:48 股上:38 股下:56 裾幅:60
-
1998s HELMUT LANG Ice-Washed Design Slim Jeans
¥22,000
ラングの定番、完成されたスリムジーンズ。 98年の個体です。 2000年以降は色々とバリエーションピースも出てきましたが、98年の時点でちょっと個性のあるアイスウォッシュってのが若干珍しい印象。若干ね。 元よりの加工もあるのかもしれませんが、前オーナーによって結構着古されてもいるはず。 ちゃんと裾も美しく草臥れていますね。 出来るだけ普通のリーバイスっぽく しかし絶対的なシルエットの美しさを備えて …なんてビジョンに向けて。 ラングのジーンズってのは501をマイサイズ(ユアサイズ?)で着た時のシルエットに近いですが、ラングのジーンズをマイサイズ()で着た時のシルエットは更に美しいです。 アイスブルーの爽やかさを獲得しつつアメリカンジーンズの野暮ったさを削ぎ落とすデザイン。 ベーシックカジュアルの顔した透明なモードスタイルを作りましょう。 Made in ITALY サイズ表記30 ウエスト:78 ワタリ:28 股上:24 股下:80 裾幅:18.5
-
ALAN MIKLI Film Patched Design Grey Jeans
¥32,500
アランミクリのグレージーンズ。 アイウェアにおいて非凡なる功績を残したレーベル。 が、作る洋服。 本筋の仕事の偉大さが凄まじいだけに、流石にアパレルはサブカテゴリ。 しかしこれがまた唯一無二の立ち位置を獲得していました。 アランミクリ・アイウェアにおける超自由な創作とは対照的とも言えそうな、どこか電脳的なテクノロジカル・エッセンス。 ヘルムートラングみたいなオーセンティックなスリムシルエットを軸に、極薄のナイロンフィルムをレイヤードしたビジュアル。 ワークパンツ由来のダブルニーとは半拍ズレた、ユニークなリズム感。 変な位置に追加されたナイロン生地のベルトループとか、個性的なファスナーデザインとか、細かいところでも可愛いです。 バッグポケットが隠しリベット仕様なのも良い。 このクラシカルな一手が最後の1%を埋め切ってくれているような。 ベースウェアたり得る美しいオーセンティシティと、遊び心のバランス。 程良い力の抜き方が出来ます、デザイナーズ・ジーンズのシークレットピース。 ちなみに赤耳。 Made in JAPAN サイズ表記42 ウエスト:81 ワタリ:31 股上:26 股下:81 裾幅:21 こちらは裾直し無しのオリジナルレングス個体。
-
2003's JOSEPH Side Lined Design Slick Bootcut PT
¥12,500
2000年代初頭の少し古いJOSEPH。 創業者の信念を宿すような美しいシルエット。 これは必ずやセンタークリースをピシッと入れてスリックに履くべきボトムス。 全体的なサイズ感はコンパクト。 レングスも、そこまで過激に美しさだけを追い求めてない感じ。 ちゃんと実用し易い範囲でのレングス設計。 サイズ合う女性は大勢いらっしゃると思います。 でもそこリアルに振りつつちゃんとシルエットが美しいのは、根本的なシルエットメイクの巧さと、ドレッシーなサイドラインデザインによるところ。 このレーベルについては去年もカリカリ書き込んでます。 よかったら弊店の検索窓から他アイテムもご覧ください。 選んでるのは基本的にオンワードが触る前、ユーロオリジナルか、こうした現地(JP)法人個体。 Made in FRANCE サイズ表記XS ウエスト:71 ワタリ:28 股上:24.5 股下:68 裾幅:22
-
c90's EURO LEVI'S Flap_Pocket Design Work PT
¥13,000
RedでもEngineeredでもない 出自不明のブランクピース。 とりあえずユーロの企画ではあるのですけれど、何なのでしょうね、これ。 尖ったディテールだけ部分的に拾った後発品でしょうか。 先ずバックポケットの仕様は明確に、前述したクリエイティブラインと同じものです。 また、これはジーンズではなく、あくまでワークパンツ。 ポリエステルを少し混ぜた、若干軽やかなテクスチャ。 サイドポケットの仕様も少し捻りが入っています。 ポケット入り口をアシンメトリーに縁取るステッチデザイン。 こんな部分も、他のワークパンツと差別化されているポイントですね。 スラックスみたいに太巾で折り返された内裾の仕様も見逃せない。 引いて眺めた時のシルエットも文句無しに美しい。 細さや太さに頼らない、研ぎ澄まされたベーシック方面の美しさ。 Made in TUNISIA サイズ表記31×34 ウエスト:80 ワタリ:33 股上:29 股下:84 裾幅:22.5
-
m00's NEIL BARRETT Slick Silhouette Crimson Work PT
¥11,000
初期から少し経ってからの新しいベクトル、レザーを洗いだす前の狭い時期。 細身のスリムシェイプの中で色々やってるデザイン。 サイドにデコレーションとしてのプリーツ装飾を入れて、既存のポケット位置を大きく改変。 グッと繰り下げて、前の方に配置し直しています。 そしてバッグウエストに通したコードを縛ってお尻に引っ掛けて履くローライズ設計。 こんなスリムシェイプをローライズで履くカッコよさ、そろそろ気分です。 Hediのそれとはまた違う、もう少し足し算強めのデザイン。 ヒップ周りが特に細いのでレディースには不向きです。 細身のメンズ諸君。 Made in ITALY LAMPO_Zips サイズ表記40 (MEN) ウエスト:68 ワタリ:29 股上:21 股下:89 裾幅:23 裾は未処理です。 デッドストックではありませんが使用感の少ない美品。
-
2000's MAX MARA Ice_Grey Flannels Bootcut PT
¥12,500
2000年代くらいのMax Mara。 ほんのりフレアさせたセミブーツカット。 遊びやウィットじゃなく、真っ向勝負の綺麗なシルエット。 それを端正に仕上げられた中肉のウールフラノで仕立てる。 前後の中心に入った緊張感のあるクリースでレッグラインは前後に強調されます。 色味も相まって彫刻みたいな完成度。 腰回りさえ合えば一発でスタイルを完成させてくれるだけの地力があります。 ジャストレングスだったとしても ちょっとクッションさせたとしても どの道途方も無くカッコ良い。 歩いた時に更にカッコ良く揺れる生地。 ランウェイっぽ〜〜い雰囲気。 Made in ITALY OPTI_Zip サイズ表記36 ウエスト:68 ワタリ:27 股上:23 股下:74.5 裾幅:24
-
90's CLAUDE MONTANA Soft Gabardine High_Waist PT
¥12,500
MontanaのStateライン。 アメリカだけのブランチだと思っていましたが、フランス本国製造の個体もあったのですね。 今回の個体で知りました。 綾畝強め、存在感のあるウールギャバジンで仕立てられたカジュアルパンツ。 この時点でのモンタナのビジョン、それもSTATEラインとなれば、確かにこんなのだよな……という解釈ド一致デザイン。 コンパクトなフィッティングのハイウエスト。 そこからズドーンと真下に落とすワイドストレート。 両腰ポケット共にコインポケットを差し込んで、右サイドにはワークパンツみたいなツールポケットを配置。 シックにモード調子でゴシックを攻めるのかなと思いきや、絶妙にカジュアライズされたバランス。 細身の女性がグラマラスに着こなすためのブラック・カジュアルって感じのポジション。 あると助かる系パンツではありますが、折角なら 「モンタナ好きだけどゴリゴリ過ぎて日常で使えねぇ〜〜」 って思われてる方にお薦め出来たらな、という感じ。 多分1997F/Wの作品。 (でも日本タグのフォーマットに違和感あるから断定は不可) Made in FRANCE サイズ表記38 ウエスト:61 ワタリ:31 股上:35 股下:66 裾幅:24
-
1980's BEST COMPANY by OLMES CARRETTI Purple Bold_Corduroy Wide Shorts
¥8,000
逆にこっちが教えて欲しい。 コーデュロイのショーツはいつ履けばよいのか。 こてんとした、可愛いさつまいも色。 甘やかな秋の実り、当にその色。 コーデュロイの太畝は豊かに生え揃ってボリューミー。 ……とくれば、夏に使うのもちょっと違うか……。 であれば冬なのか……? しかし 股下15cm……。 流石に求められる根性値が高過ぎないか……? 冬でも膝上丈でスカートを履ける女性であれば、なんてことないのかもしれませんが、いよいよ平凡なメンズの感性じゃカバーし切れない領域かも。 ということで、取り敢えず私の提案としては 「一枚サラッと羽織れるくらいの季節」 のショートボトム という着地。 どうなんでしょうね。 野暮ったいスウェットとか ふわふわ系ニットとか そういうのを一枚で着る時に こういうのが欲しくなったりするんですかね。 で、足元ブーツとか……? 思いつけばまた、しれっと再登場させます。 私より先に思いつけた方は是非。 サイズ表記M ウエスト:64 ワタリ:34 股上:35 股下:15 裾幅:32
-
e90's M&FG “X-Front” Lightweight Poplins Tapered PT
¥32,500
M&FGのベストセラー、Xフロントパンツ。 多分90年代に入るくらいの時代のユーロ個体。 断言出来ないんですけど、この時代になると確かもうM&FGはレーベルを去ってるんですよね。 しかしその類稀なる才能が明確に宿った定番モデルです。 傑作や名作は数あれど、これほど複数シーズンに渡って末長く展開されたモデルも無いのでは。 生地はカーキのコットンポプリン。 生地だけ見たら夏用の軍服みたいな雰囲気か。 ヨークに紛れ込ませたフロントポケットやベルトピン用のフロントループなど、アイコンとなるディテールはキッチリ押さえてます。 そしてウエストからヒップ周りにかけては大きくゆとりを取って、裾に掛けて思い切りテーパード。 ジョッパーズほど過激ではないけれど、現代じゃなかなか踏み込めない攻めっ気。 これは裾でクシュっと幾つかクッションさせた方がカッコ良いパンツだと思います。 裾細いので、多少自分の脚よりレングス長くともビビらず撓ませてお楽しみください。 デニム生地で多く展開された当モデルですが、この生地/この色なら結構使い回し易いですよ。 私の一押しは似たような色のコート(いっぱいあるでしょう)との同カラー合わせ。 掛け算になると思います。 Made in ITALY サイズ表記54 ウエスト:87 ワタリ:36 股上:27 股下:86 裾幅:18 超希少なメンズの大きめ個体。
-
WOOYOUNGMI Fake_Layered Hem Cutting Technical Shorts
¥21,000
韓国のデザイナーズレーベルとして 2000年代の時点でモードシーンに認知されていた数少ないレーベル。 バスストップにもセレクトされていましたからね。 WOOYOUNGMI ウーヨンミ のテクニカルショーツです。 カクカクしてて 構築的で ミニマル それでいて肩肘張らないソフトなカラーパレット。 そんなイメージ。 そんなイメージのそのまんまみたいな 素晴らしいカットのショーツと出会えたのでフックアップ。 前後で生地を変えて、柔らかいコントラストを作ったビジュアル。 そして膝部分で生地をS字にリピートして折り畳み。 これで局所的なフェイクレイヤードのビジュアルに。 分かりやすく裏から構造を見てみると、膝部分に裾の長さを超えるポケットを設計してるような格好。 ボトムスレイヤードの潮流、アレで実際にボトムス重ねるのはちょっとしんどいですけれど、これくらい的確に主要素を掬い取ってくれると使い易いですね。 で、僕がコレを選び取ろうと思った決めては腰回りの変則マニュピレーションです。 ウエストダーツを置換を巧みに繰り返した複雑なラインメイクが見えますでしょうか。 普通の何倍も長く設定したヒップダーツを起点に、腰癖を水平方向に逃すようなダーツをドッキング。 そしてその水平ダーツをサイドポケットの起点にしてサイドパートのセクションバランスを改造。 結果、ポケットはウエストでは無くウエストから一段下がった位置の奇天烈なダーツを始点に設計される。 堪らないカッティングエッジです。 いつでも決められるゴールをわざと決め切らずゴール前でクリティカルなパス回しを続けるような意地悪。 爽やかになり切らないヘイジーな色味、ソリッドなシルエット、そして前述したカッティングクオリティ。 メンズショーツでここまで面白いのも中々見つからない。 ジルサンダーに比べると若干くどいかもしれませんけれど、その辺お好きな人は結構刺さるんじゃないかな。 ヒップやポケット口など、よく見ると薄いながらも汚れが認められます。 お値段には反映していますが一応ご注意ください。 Made in KOREA サイズ表記46 ウエスト:75 ワタリ:32 股上:25 股下:27+2 裾幅:18.5
日本国内送料無料