洋服解読所

















FABRICS INTERSEASON Sewn-Scarves Design Top
¥25,000 税込
残り1点
正方形のスカーフを2枚重ねて、部分的に縫い留めただけ。
サラッと薄手の、ヴィスコースみたいに華奢なウールローン。
そこに、ペルシャ絨毯みたいに重厚なゴシックパターン。
構造の簡素さから想起される衣服の原始的形態。
トップスって、これでも一応トップスですよね。
布が身体を覆っていて、首を通す穴があって、袖を通す穴がある。
多分トップスです。
でも本当にトップスでしょうか?
ただの2枚のスカーフではありませんか?
トップスってどこからがトップスでしょう?
もしこれがミシン縫製でなく、スナップボタンとか革紐で簡素に留められているだけで、時に応じてスカーフにもトップス(暫定)にもなるのだとしたら、洋服ってのは「モノ」を指す言葉で居続けられるのでしょうか?
纏った時/着られる時 だけがトップスでしょうか?
シチュエーションによって形態が決定付けられるのなら、「洋服」は「コト」性を帯びてきませんか?
……と、材料が普通の無地布ならこうした疑問は生まれないでしょう。
既に「スカーフ」として名前が決まっているものを材料にしてしまった手前、アイテムカテゴリの枠、定義そのものを揺るがすことになる。
もちろんこのレーベルのことだから、それをこそ、寧ろ最早それのみを狙ってるのでしょう。
洋服ってよりも、洋服を通して哲学的問いを投げ掛けてくる、現代アート然としたスタンス。
「あれ?」ってなったならそれで充分だと思います。
お洒落とかより、気付きの最初の取っ掛かりを売ってるアイテム。
結構ボロいです。
Made in Austria
サイズ表記-
72×72の正方形
部分的に縫合して広めのアームホール&ネックライン
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