洋服解読所













1984's ISSEY MIYAKE MEN White Shirt Broad Jumpsuit
¥130,000 税込
SOLD OUT
白シャツの生地で仕立てられたジャンプスーツ。
1984年のモデルです。
この年は本当に傑作が多いですね……。
さて白シャツの生地……と言っても、そのまんまシャツになるような平凡なブロードではなく、独特のピッチで細かなリップストップが入ったオリジナルのテキスタイル。
形は、この時代のイッセイミヤケを象徴するオーバーボディ。
タックが多重的に畳まれたボトムス部分と呼応するようにトップス部分でも縦方向にタックが畳まれ、これらが作るドレープは、着用者の動作一つ一つで様々な表情を見せます。
この個体の素晴らしいポイントは何と言っても、ウエストへのアプローチです。
“ウエストのシェイプから解放されること”は同時代のイッセイミヤケ・デザインに見られた共通項の一つですが、それだけがそうではない。
この個体を始め、似た形の別生地で生み出されもした一団のジャンプスーツにおいては、“ウエスト位置の強調”があります。
「和服の平面性」ではなく「帯」が作るボディバランス。
この個体は特に顕著です。
ウエストを強く縛ってのブラウジングを大前提としたボディバランスが面白い。
実寸を間に受けてジャストサイズで着てしまっては良さが打ち消されてしまう、ちょっぴり意地悪な服なのです。
この服でよく見るべきは股下寸法。
股下寸法を見てからトップス部分に目を遣ると、どうも間の伸びた、胴長ボディに思えてしまうことでしょう。
これ、ブラウジング分を含んでいます。
着用者のハイウエスト位置でギュッと縛り、股下を合わせ(長けりゃ少しロールアップしたっていい)、胴長部分の余り全部がパフっと撓む。
クリーンな印象のホワイトが、筆舌に尽くし難いド迫力を持つ瞬間。
総丈を見ると信じられませんが、160cmの身長でも全然カッコよく着られてしまう。
流石に出品を迷ってもいます。
いつも自制してキッパリ商品だと割り切るのですが、ここまで後ろ髪引かれることも珍しい。
名作揃いの80年代ジャンプスーツ。
これは 珍しさ、カッコ良さ共に群を抜いています。
Made in JAPAN
サイズ表記M
肩幅:52
身幅:77
袖丈:53
裄丈:80
ウエスト:~124
ワタリ:48
股上:30
股下:77
裾幅:20
総着丈:160
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¥130,000 税込
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