










'86-88s HIPPOLYTE Ex_Soft Lamb Leather Hooded Coat
¥90,000 税込
残り1点
レザー/LEATHER/CUIR
この素材がラグジュアリーの代名詞として認知されて久しい。
最初はその耐候性と堅牢性から極限環境での身体保護に始まり、実用を旨とした素材として重宝されてきました。
そこから先、素材としての伸び代、展開力のままに更に突き抜けたクオリティを持つ素材へと昇華されてきました。
その行き着く先のひとつ、究極のひとつが、フランス-パリはセーヌ川の分枝、サンマルタン運河に並行するヴァルミー通りのレザーカンパニー。
今やご周知も少なくないでしょう、《SERAPHIN》です。
HERMESの皮革製造を請け負っていた、世界指折りの至高。
今回ご紹介するのは、同社が80年代に展開していたレーベルの一つ、《HIPPOLYTE》。
これまで、このレーベルとセラファン社の関係は噂程度、弊店のこれまでのご紹介でも関係を断言し切れませんでしたが、今回のページをもって断言を致します。噂は終わり。
さぁ、関係性を否定する方が無理という程に突き詰められたバターみたいな革質。
これだよこれ。
何だよこれ。
80年代後半、バブル経済の勢いのまま、今よりずっと制約無くやりたいようにやれた時代。
この後ろめたいまでの贅沢。
これでもかと柔らかく鞣されたそれは、だからと言って厚みまでもを削り切っている訳ではなく、レザーとしての、ひいては外套としての頼もしさを毀損しない厚みを持っています。
つまり“薄さに依拠しない柔らかさ”であります。
このレーベルのコートは、その特長を誇示するようにドロップショルダーの設計が多くリリースされています。
そんな素晴らしい生産背景のもと作られた本品。
面白いのは、ラグジュアリーだからといって別にフォーマルではない、という点。
狭幅のダブルブレストに、奇妙なフォーマットの大型パッチポケット。
敢えて正円に成型していない楕円形のボタンチョイス。
これは角の持つ有機的な形状をそのまま使ったものか、はたまたそれを引用して作られたものでしょう。
そしてそのボタン剥き出しの着脱式フード。
まあどこを見たって、デザイン自体は至ってカジュアル。
どこぞのパーティや会合に華を添えるのではない、寒風吹き荒ぶパリの街路をカッコよく歩く紳士のための外套。
寒い寒い、と冗談半分で肩を窄めながら。
なんなら、布みたいに柔らかなギャザーが寄せられるフードをパサっと被りながら。
そんな大人の余裕をデザインした服。
私を含め、20代の若造ではなかなか……。
Made in FRANCE (SERAPHIN)
サイズ表記50
肩幅:59
身幅:63
着丈:85
袖丈:56
裄丈:89
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