洋服解読所

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1984's ISSEY MIYAKE Chunky-Woven Primitive Design Long JK

¥123,000 税込

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84年の名作、チャンキーウーブンのテキスタイル。
(もう40年前ですね)


チャンキー:ずんぐりとした
ウーブン:織り


当時視点で見れば、絢爛狂騒の80年代ハイファッションへの疑問符、そしてイッセイミヤケとしてのオリジナリティを強靭に踏みしめるルーツデザイン。


現代視点で見れば、加速し続けるファストファッションへのアンチテーゼ。それは例えば“裂織り”や“金継ぎ”の静かな隆興/流行によるプリミティブな質感作り、そこへの共鳴。


和服のイメージから来る平面性を強く前に押し出すパターンメイクと、わざとラフにカットアウトしたような演出。(ここは実際丁寧にストッパーがかけられている)

野暮ったい生地に相性の良い、カットアウトから来るフリンジヘム。


そしてウエストを何周かする想定なのでしょうか、太いロープ状のウエストベルトと2列配置されたベルトループ。
「つ」の字に巻いて、端同士をループ&トグルで留めるのがお薦めです。


そしてロープの先端には特大のトグル。
これは締めずにアクセサリー感覚で垂らしても可愛い。
同年のランウェイみたいに。



こんなスイング映えするディテールは、イッセイミヤケの平面的なドレープメイクとかなり相性が良いように思いますが、このアウターに関して言えば若干様子が可笑しい。

ウインドコート(イカコート)をはじめ数多の傑作は、そのタップリとした布分量を豪快に、尚且つ滑らかに揺らし靡かせるのが武器でありました。


しかしこのテキスタイルは分厚い。重い。
軽やかなウールギャバジンみたいに風を捕まえるようには出来ていない。

まるで大きな一枚革をオーバーサイズで纏うような、ドロリとした重厚なドレープ。

質感こそ素朴であるものの、それが極限までの大迫力を持つ渾身のテキスタイル・デザインである事は言うまでもありません。



丁寧な暮らし、みたいに大人しく纏めるのはあまりに勿体無い。

絢爛と真逆に向いているだけで、そのパロメーター自体は信じられないくらいに尖ってる。

この煮え滾るようなエネルギーのまま、思い切りアグレッシブに攻めましょう。

冒険に耐え得るだけのこのパワーこそが、オリジナルと後追いの決定的な違いです。



これは最もエネルギッシュな侘び寂びのデザイン。



Made in JAPAN
サイズ表記9

肩幅:62
身幅:78
着丈:82
袖丈:45
裄丈:79

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