











1993A/W PRADA Beaver_Fur Collar Nylon Riders Coat
¥110,000 税込
残り1点
2024年-といってももう暮れですが-の今もモードの最先端を先導する存在でありながら
100年以上の歴史を持つ老舗メゾンでもある。
イタリア王室御用達レザーメーカーとしての歴史
ミウッチャ・プラダのナイロン革命の歴史
このメゾンに宿るレガシーを結晶させたプロダクトです。
ハードなナイロンマテリアルで仕立てたダブルブレストのライダースビジュアル。
上襟とラペル、そして外から見えない見返しにのみ高品質なレザーを配し、黒一色でありながら豊かなマテリアルコントラストが作られています。
そして私、ここに付け襟を被せるセンスが大好き。
折角コントラストを付けた上衿とラペル、その両方をまるっと覆い隠すリアルファーの付け襟。
ああ、何かこう、勿体無さのようなものも感じてしまいますが、それを微塵も感じていない、寧ろメゾンのアティテュードを示す格好の装置にでも転換してしまっているのがPRADA。
だってそうでしょう、豪華な付け襟で隠れる箇所にも手を抜かないスタンス、そのものが美しいじゃありませんか。
ファーの襟を外した次にこの美しいブラックレザーが顔を覗かせる喜びたるや。
全部をナイロンで統一せずPRADAらしい皮革を織り交ぜる仕事。
レーベルとしての出自、ルーツを蔑ろにしないプライドが美しい。
ちなみにこのファー、何の毛皮かお分かりになりますでしょうか。
ウサギやクマなど、様々な御推測を頂戴しましたが、正解はビーバー。
北米、今はカナダのケベックを中心に貿易のために乱獲され、17-19世紀のヨーロッパにて莫大な人気と富を築いた毛皮です。
(現代では正しく保護法が制定されています)
一見ラビットファーにも見えるこの柔らかなテクスチャは、一般に想像されるビーバーの硬い毛を取り除いた先、身体の保護とは別に身体を温める目的で生えている柔らかで密な毛をファーに鞣したもの。
西洋人の極地航海を守る、本当に重要なコートとして大切にされてきた素材です。
(後に贅沢品としても広く流通しますけれど)
素材が良いのかPRADA社の取り扱いが素晴らしいのか、途轍も無く良好なコンディション。
着脱可能な仕様ですが、これを外す日は来るのでしょうか……。
レーベルが設立された時代から、定番のレザー以外に今ではエキゾチックレザーと括られる様々なレザーを視野広く取り扱ったレーベルならではのクオリティ。
素晴らしいマテリアルクオリティに加え、ファスナーは全てPRADA刻印入りのriri別注、スナップボタンはFIOCCHI社製です。
全セクション抜かり無し。
ニールバレットがPRADAに来る前、90年代前半の貴重なアーリーピース。
ベルト、ライナー、付け襟、全て揃った完品にてご紹介致します。
これは中々に奇跡的なことです。
一目でそれと分かるアイコニックな素材使い、品格に反してキャッチーなウエストベルトデザイン、また現代のPRADAとミックスしてお楽しみいただきたいスペシャル。
メンズもいけるサイズ感ではありますが、先ずはカルテを御愛顧くださっているレディの皆様へ。
Made in ITALY
サイズ表記S
肩幅:53
身幅:50
着丈:75
袖丈:53
裄丈:83
ウエスト:38
(平置きで計測した値/ここからゴムバンドで伸びるし、ベルトで更に締められもします)
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