


















S.T.DUPONT White_Lamb Leather Half_Coat
¥96,000 税込
残り1点
ハイ・ソサエティではあるけれど
モードシステムには参加しないレーベルですから、他のハイメゾンとは違って、ファッションを取っ掛かりにこの名を知る事は少ないでしょう。
S.T.Dupont / エステーデュポン
150年以上の歴史を持つフランスのラグジュアリーレーベルです。
そのスタートは、他のメゾンと似ています。
革製品やトランクケースの製造。
世界大戦に伴って、生産規模は縮小。
代わりに着手したのがライター産業。
素晴らしい品質のライターはエクスクルーシブ達の心を見事に掴み、大統領婦人からのオーダーをきっかけに、高級筆記具のビジネスへも手を広げていきます。
万年筆やライターでこの名を知る方が殆どでしょう。
洋服は?
そうなんです、このレーベルにおいて洋服というのはかなり奥の方にあるのです。
ペンやライター、革小物の更に奥、本当に僅かな数だけがこっそりと、特に広告されること無く展開されます。
前述した高級品で既にビジネスが成り立っているレーベルでありますから、恐らく洋服が無くとも大丈夫なんでしょう。
そんな中でペンに数万円、数十万円を払える人々に向けたレザーコートがどういったクオリティで作られるのか。
(直近のCasablancaコラボの万年筆は¥233,000-)
太くも細くもない中庸なボディバランスのミドルレングス。
(こういう服のシルエット決定ってすごく難しいだろうな……)
フロントはボタンとジッパー。
当たり前のように極細玉縁の革ボタンホール。
当たり前のようにキラキラのriri社製ダブルジップ。
要所要所にカシミヤミックスの太巾リブ。
革は羊革だそうです。
凄まじい品質ですよ。
そうですね、例えるなら……
焼く前のパンみたいな質感。
例えとして上手くなさ過ぎるか?
手触りも、ズッシリとした重厚感も、結構的を得てる気がするのだけれど……。
フードは取り外し可能で、縁取りに使われているのはラクーンファー。
裏地はウール/カシミヤの50:50フランネル。
袖裏はちゃんとキュプラ。
特に奇抜な素材使いやらビジュアルメイクをしている訳ではない。
しかし、どうしたって圧倒的にラグジュアリー過ぎる。
品質というものは静かにそこにあるだけなのに、斯くも雄弁に語る。
コーディネートに困る。
“着るだけで完成”感はある。
私は常々、ラグジュアリーな品物を合わせの妙で新天地に連れて行くのが楽しくって、それを目指して試行錯誤するのですが、これは中々……。
ほんのちょっと気後れしちゃうくらいにはド迫力。
大体90~2000'sの推定。
当時の物価でも上代は途方も無い数字でしょうね。
これと言って瑕疵の無い美品ですが、一点だけ右袖の手首付近に軽微な汚れがありますから、一応柔らかめのプライス設定にしています。
美しいものがお好きな皆様へ。
Made in ITALY
サイズ表記52
肩幅:53
身幅:65
着丈:97
袖丈:65
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