



















80's HENRI LLOYD by OLMES CARRETTI Worn Out Oiled JKT
¥55,000 税込
残り1点
溜息級……。
Best Companyや○○○○、△△△△、◇◇◇◇など数々のレーベルでデザイン指揮をとってきたレジェンド、Olmes Carretti氏。
同氏はなんとヘンリーロイドもやってます。
1985年に一度目、そして2012年に二度目。
こちらは一度目の凄く古い個体。
どっちも中々見つかりませんからこの両項の比較ももうあまり意義の無いものですが、それでもやっぱり特別感は半端じゃない。
1番有名なのはやはりBest Company(以下ベスカン)での仕事でしょうか。
燦然と輝いた黄金期のアメリカンカジュアルをイタリアにインポート*した革命的なデザイン。
徹底的にアメリカンテイストを踏襲したカジュアルスタイルにおいて、ボディバランスや配色の妙でどうしたって出るイタリア風味が独特の魔力を持っていました。
そのベスカンは、80年代のイタリアンユースの心を串刺しにし、[パニナロ]なるファッションカテゴリを形成する一助を担います。
さてそのパニナロ達に愛用されたブランドってのはそのベスカンを筆頭にストーンアイランドやモンクレール、ラコステなんか。
アイスウォッシュのリーバイスも。
それに習って同時代のアルマーニなんかもアイスウォッシュが多く出ましたね。
で、その中にいるんです。
このヘンリーロイドも。
他のパニナロに同じくビビッドで浮かれたカラーリングが多かったんですが、この個体はもはやバブアーって感じのカラーリング&素材チョイス。
パニナロ受けは微妙だったんじゃないですか。
この時期にこれを選んでたヤツがいたとして、もの凄く渋い。
オイルドコットン×チェック柄のフランネルライナーです。
いやバブアーやん……。
ヘンリーロイドも英国のブランドですからベクトルが被るのもまあ分からんでもない、しかしライニングのタータンチェックまでほぼほぼ一緒。
オリジナルにはギリギリ無いカラーリング。
ちょっと丈短くしたMoorlandみたいな感じですが、ひとつポイントがあるとすれば、明確に襟が違いますね。
こっちは丸襟です。
イタリア風に柔らかくモディファイされた感じですね。
加えてもうひとつ、細かい部分ですがフロントジップ部分での二重前立て。
これもバブアーとの差別化ポイント。
防風性が強化されています。
セーリングウェアブランドならではのプラスデザイン。
さあこのパニナロ。
現代から想像されるユースカルチャーとはひとつ明確に違う点があります。
そのルーツが反骨精神じゃないという点。
ざっくり噛み砕いて言うと金持ち息子達のフレックスなんです。
貧困に喘いでいない。
世の停滞を憂いていない。
反戦を謳っているわけでもない。
故に市民権なんて得なかった。
故に後世にまで共感者が続かなかった。
数年前より強めにフックアップされているカルチャー(というより現象?)ですが、それでも尚知名度が高くないのはそういう背景もあるかなと思います。
バブルの裏で同時並行していたユースのストリートステージ。
このレンジならではの浮かれ具合が絶妙に混ざったクールでキュートなオイルドジャケット、これは似合う方多いと思います。
ポケットはフラップ&マチ付き3D構成。
フロントはダブルジップ。
(下のジップがちょっと固い)
両サイドにはボタンベンツ。
そのベンツに、は実はポケットが隠されています。ニクいね。
内側にはライナーウェアが取り付けられるようなボタン配置が。
しかし残念ながらそちらは付属せず。
袖口ベルクロは一部解れていたので裏地貫通で縫い直しています。ご容赦ください。
また、フロントの前立ては他部分に比べて強めの色褪せが認められます。
以上、経年相応の程々に使い込まれたコンディションですが、勿論まだまだ活躍してくれる一着です。
riri_zips (W)
サイズ表記S
身幅:60
着丈:74
裄丈:77
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