NEXT 10/5-6 TOKYO
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L90's OXBOW Penguin_Graphic Jacquard Oversized Jumper
¥23,500
96年か99年のOxbow。 背中にペンギンを飼ってるダブルジャカードのウールジャンパー。 ずんぐりむっくり って言葉がここまで相応しいニットもなかなか 無い。 厚み、太さ、生地の野暮ったさ どれを取っても どんくさい。 シルエットもかなりオーバーなもんで、上に何か重ねる時は結構相手を選ぶ。 でも、その分コイツがアウターになれるだけの頼もしさはありますから、多少の寒さであれば背中のペンギンと一緒にペタペタ駆け出してしまいましょう。 Made in - (FRANCE?) サイズ表記XL 肩幅:63 身幅:67 着丈:74 袖丈:57 裄丈:91 全体に軽く着用感が残ります。 毛玉とか、軽い毛羽立ちとか。 汚れや傷はこれと言ってありません。
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80-90's E.PUCCI MEN Abstract Pattern Drop_Shoulder Silhouette KN
¥25,000
プッチのメンズ個体。 ユーロオリジナルでこんなの出るのか。 総柄は何とも形容出来なそうなアブストラクト。 何かしら元ネタはありそうですけれど、何れにせよハイソサエティ由来の物でしょう。 コットンアクリルのカリッとした質感。 薄くもないけど、あんまり温かくはないやつです。 肩周りを大きく作って裾で強く絞るテーパード設計。 ブラウジング万歳の80'sシルエット。 ベルト隠れるかどうかの丈感で、シルエットメイクの効いたパンツと合わせてブルゾン……って感じが想定解でしょう。 アルマーニ過ぎるか。 当時からずっと貴族の服ですけれど、普通に温度感の無い硬質的なカジュアルに混ぜ込むのがクールじゃないかな。 多分、華やかなカラーリングはレディースにって感じの感覚だと思います。 同時代、カジュアルレンジでは既にメンズも華やかなカラーリングで遊んでいましたから、そことの差別化もあったのかもしれません。 Made in ITALY サイズ表記46 肩幅:56 身幅:52 着丈:64 袖丈:51 裄丈80
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c90's JIN ABE Ex_Loose Dolman Sleeve Back_Logo KN
¥15,000
1945年生まれ 阿部 尋一 氏によるシグネチャーレーベル。 70年代前半に渡仏し、当時のメインストリームを作っていた英傑の1人であるE.Ungaloのもとで7年経験を積んだ後の独立。 これが85年のこと。 ウンガロっぽい巧みな色使いは勿論のこと、80'sのボディコンシャスから90'sのハイファッションに求められたソフト・エレガンスを上手く乗り回したデザイナーです。 ちょっと品の無い例え方ですが、 モンタナ時代のLanvinっぽさと Tokio Kumagaiっぽさが共存した感じ。 今回ご紹介するプロダクトはその後者っぽさが強く出ていると思います。 古いギャルソンみたいなボイルドっぽいウールニット。 (よく虫に食われてるやつ) 詰まってるけど柔らかくって、大好きな生地です。 そして特筆すべきはシルエットでしょう。 脇下カーブとか関係無いくらいに思い切り広く取ったドルマンスリーブ。 身頃から袖口まで全部まるっと一枚布。 となると生地巾に断られたんでしょう、多分地の目を横向きにして使ってますね。 ハイゲージではありますが、それでもよく見ると編み目の違和感が小さなフックになっているように見受けます。 この大きなドルマンスリーブの余り分量は、キュッと絞られた裾でド派手にブラウジング。 ぱふっと綺麗に弛むドレーピング。 必然、着丈の寸法血よりも短めのショートレングスでお楽しみいただけます。 ハイウエストのパンツと合わせたい。 最後に、背中にはドカンとブランドロゴのグラフィックプリント。 しかもここでフロッキー塗料を選ぶセンス。 部分的にベルベットみたいな深みが生まれています。 今回同時に出してるブルゾンも同じバックロゴが入ってます。 ロゴ物って若干ハードル高いですが、今回のリリースでJIN ABEにご興味持ってもらって、好きになってもらえたら楽しくルンルンで背負えると思います。 Made in JAPAN サイズ表記38 身幅:29 着丈:65 裄丈:71 (ドルマンが過ぎるので、身幅値は裾位置で計測) 前身に1箇所、非常に小さいながらも茶色い汚れあり。
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2003A/W CHLOE by PHOEBE PHILO Irregular Epolets Design Turtle Neck KN
¥27,000
フィービー・フィロが手掛けたクロエ。 こちらは2003年の秋冬。 シルクミックスの超気持ち良いウールニット。 タートルネックでは肌触りが肝要になってきますから、こうした個体は非常に需要が高いものと存じます。 そしてもう、ほんのり靄が掛かったようなヘイジーバーミリオンの色味が本当に素晴らしい。 このニットのリュクスなテクスチャを色味だけで表すかのような底抜けの美しさ。 両肩の斜め向きの装飾パーツも非常にユニーク。 ボディと同じくオールニットで作られたボタン式タブが、ネックラインを中心に4本当生えています。 エポレットのアレンジだと思うんですが、他にも類を見ない斬新なデザインです。 こうした全く新しいディテールメイクもフィービー期のクロエでは多く見られました。 インナーとしてこの色味があるだけで綺麗なアクセントを作ってくれますし、エポレットディテールのおかげで一枚で着ても程良い存在感がありますね。 Made in ITALY サイズ表記S 肩幅:33 身幅:43 着丈:59 袖丈:62.5 ブランドタグに少し汚れがありますが、その他全体的にはこれと言った瑕疵の無いグッドコンディション。
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2010A/W CdGHP Splash Painted Zip Up Cardigan
¥12,500
一枚袖ラグランのカジュアルなカーディガン。 ナイロンミックスの、野暮ったいウールニット。 毛玉が出来易い生地のようです。 編み地は明確に見えますし、フェルトのように縮絨されている訳でもありませんが、そこに近しいような、野暮ったい生地感。 毛羽立たせたような風合い。 で、その野暮ったさを裏切るように複雑なパターンワークが隠れてます。 一枚袖ラグランのシームラインを平行にリピートするようなシーム増築。 お手元に届いた日には、是非裏面からご確認ください。 きっとわかり易い。 その増築されたシームラインは、身頃を斜めに走り、テーラードジャケットのパネルラインに対応するような位置に着地します。 そして増築シームはもう一本生えてます。 こっちは身頃を走り回るようなシームじゃないんですが、脇下釜底部分に小さく入って、釜底ガゼットを形成。 実際このパーツでは多少分量調整が入っているようで、平面に置くと少し生地が余ります。 つまり本当に腕を上げやすくするようにパターン操作が為されているということ。 それぞれのシームデザインが、一本のラグランシームを起点に派生したようなアイデアに纏まっているのが大変面白い。 し、大袈裟に言えば理知的。 この生地感だからシームが見えにくくて、その天邪鬼さもチャーミングで心憎い。 最後に、生地全体にはペンキを散らしたような後乗せ柄プリントが入ってます。 ラバープリント系の塗料を無理矢理ウールニットにくっ付けたようなプクっとした質感。 ミルキーピンクとミルキーグリーン。 ここのプリントカラーも可愛い色使ってるんで、折角なら上手く馴染ませて楽しみたいところ。 Made in JAPAN サイズ表記S 身幅:49 着丈:64 裄丈:89
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c60's GIVENCHY G-Pattern Knitting Yellow Cardigan
¥27,000
60年代のジバンシィ。 確かライセンスビジネスも始まっていない時代か。 勿論フランス製造のオリジナルピース。 綺麗な色味で編み立てられたコンパクトサイジングのカーディガン。 GIVENCHYのGを規則的に並べた幾何学総柄のテクニカルな編み地。 この時代ってのは オートクチュールからプレタポルテへとハイファッションの勢力が移ろい行く時代。 そして同じく理想の女性像が移り変わった時代でもあります。 50年代ってのはアメリカの時代ですから、モンローに代表されるようなグラマラスな美意識が世に広がりました。 そんな中に、その美意識と凡そ逆である華奢なスタイルのミューズと手を組みカジュアルシーンを席巻したのがGIVENCHYであり、そのミューズというのが 皆様ご存知オードリー・ヘプバーン。 このカーディガンは、彼女が打ち立てた華奢な女性像とこそ美意識を同じくするデザイン。 中に最低限のインナーしか挟めないようなコンパクトなフィッティングは、重層的なお洒落から解放された時代の軽やかなスタイリングを象徴するかのよう。 そしてそのムードを 軽やかなラナンキュラス・イエローが決定付ける。 晴れた日の街路に映えるヘルシーなエレガンス。 赤リップの代わりに赤ベルトを巻いて 現代プレタとして軽やかなパンツスタイルで。 Made in FRANCE サイズ表記1 肩幅:32 身幅:37 着丈:59 袖丈:57
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c90's DEBORAH PEARSON Ex_Short Body Design Sheer Knit L/T
¥12,500
UKのマイナーデザイナーズ。 デボラ・ピアソン。 超短く設定された身頃と、コントラストを強調するように長く取られた袖設計。 今のクロップドレングスの流れの中に組み入れて見直しても、なかなか強火の振り切ったビジュアルですね。 極細のストレッチアセテートで編み立てられたニットを用いてのニットソーみたいな感じです。 部分的に編み透かしてのボーダー柄デザイン。 見た目的には涼しいんですが、高温多湿の東南アジアで気持ち良く使えるかというと微妙なところ。 レーヨンと違って普通に洗濯が出来るのは大きなアドバンテージですね。 言わずもがな かもしれませんが 滅茶苦茶珍しいです。 メンズ個体は見たことないので多分レディースオンリーのレーベル。 同姓同名のアーティストがいらっしゃるのですが、来歴など鑑みると、その方のキャリアの一部とするには時系列的に無理が生じるので、恐らくは関連がないものと見ています。 Made in ENGLAND サイズ表記M 肩幅:29 身幅:34 着丈:31 袖丈:61 滅茶苦茶伸びるんで普通にレディースのMサイズ感覚でお楽しみいただけます。
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JEANCOLONNA Silk Rib Knit Tanktop
¥8,500
ヴィンテージではなく、近年再始動したジャンコロナによるアイテムです。 とはいえ着ている人を殆ど見ませんから、日本にはあまり入ってきていないのかもしれませんが。 ウエスト辺りで色が切り替わったシルク仕立てのリブタンク。 タンクトップなんてデイリーウェア筆頭なはずですが、ジャンコロナの手に掛かればこうも尖った1着に。 でも尖っただけじゃなく超ハイエンドな仕上がりになっている点も面白い。 当時のジャンコロナは良くも悪くも簡易的な縫製仕様が多く(カッティングそのものは滅茶苦茶凝ってた)、こうもハイクオリティなプロダクトが出て来るのはちょっぴり意外。 肌触り最高のラグジュアリーなスキンウェア。 生きているだけで滝汗が流れ落ちる季節には正直不向きですから、程よく涼しくなってきたらおすすめしたいです。 Made in NEPAL サイズ表記S 身幅:28-42 着丈:67 ストレッチは凄く効きます。 身幅の数値はあくまで軽く伸ばしての平置き値。
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c80's THE DUFFER of St.GEORGE American Taste Lettered Cardigan
¥21,000
結構古いDuffer。 この時代、色んなレーベルが其々の『アメカジとの向き合い方』を見せていて面白いんですが、その中でもDufferは一際ユニークに感じます。 英国っぽい要素を上手く使って独自の立ち位置からリミックス。 ぱっと見アメカジだけどなんか違和感、みたいな意地悪な着地をするんです。 分かる人に分かれば良い………って面もあると思いますが、そもそものアメカジのカッコ良さがベースにはあるので分からなくても楽しめる。 ちなみにこのカーディガンは アメリカのレタードカーディガンが元ネタです。 シルエットを細身にして、ワッペンの位置を胸から袖に変更。 そしてフロントのVゾーンを思いっきり浅く改変。 僕で分かるのはそんなとこかな。 生地は普通のコットンニット。 発色の悪い野暮ったい赤色。 縫製クオリティはそこまで良くない。 (縫製ってより製造か。) 一般的に見てあんまり良い服ではない。 僕の意見としては やってる事の面白さに価値があるので製造クオリティ自体は別にそこまでファッションアイテムとしてのクオリティに影響しない。 極めて分かりにくい自己満デザイナーズウェア。 アーカイブドウェアだけ見てると楽しめないレンジ。 Made in GREAT BRITAIN サイズ表記S 肩幅:40 身幅:46 着丈:60 袖丈:57 (伸ばすと+5)
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90's KRIZIA UOMO × MISS DEANNA Crimson Red Oversized Cotton KN
¥19,000
KRIZIA ユーロオリジナルに限っては、誰もが認めるハイブランドであるものの、もとよりあんまりフォーマルなレーベルではないのです。 (「ハイ」と「フォーマル」は別軸) 遊びにも手を抜かない、その品性に並ぶだけの冒険心を持つ大人に向けたハイカジュアル。 南国のフルーツのような明るいクリムゾン。 必然的に生まれるバカンスムード。 それを陰から巧みに手繰るのがニットの女王、 【MISS DEANNA】です。 一見プレーンに見えるフロントには、編み地のリバースだけで見事にレリーフされた帆船の姿が。 よくよく見ると浮かび上がってくる……。 (舟はずっと浮いてるんだけどね) バカンスムードを盛り上げる夏っぺえモチーフ選定と、これを完全同色の最もインパクトが薄い手法だけで取り扱うバランス感覚。 これはスウェットじゃ出せないニュアンス。 あえて大きく言おう、ヨーロッパのファッション。 根本的なハイとローを分つのは、こうしたアイデアに宿るアティテュードなのかもしれません。 ドヤ感の無さ。余裕。 大人の夏休みニット。 Made in ITALY サイズ表記- 肩幅:59 身幅:60 着丈:76 袖丈:68
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2004A/W CHLOE by PHOEBE PHILO Long Fringe Design Cafe_Brown Wool K/S
¥18,000
フィービーフィロが率いた時代のChloeです。 04A/W このニットのCAFE(ブラウン)をはじめ、このシーズンはアースカラーが強い。 そうした色味を軽やかなエメラルドブルーとかで刺すんですよね。 秋冬のランウェイなのに軽快で婉麗で、本当に素晴らしいんです……。 さねこちらはTシャツの形に編み立てられた薄手のニットトップ。 ニットで組んだTシャツって感じのポジション感。 A/Wでこれ出すってことは、何か主役となるようなボリューミーアウターがあって、その中に挟む想定かな。 (ランウェイには出てなかった) まあ自由に使いましょう。 Tシャツの文字通り“平行”に設計された袖と極細のタッセルコードが通されたネックラインが特徴。 このタッセルコードが良い。 こんな華奢なトップスのネックラインにも通せる綺麗な極細コードの先、しゃなり揺れる美しい同色タッセル。 こういう飛び道具があれば、控えめにインナー使いした時でも、ピンポイントでさり気無いアクセント仕事をしてくれる。 ネックラインから出して重ねても良いし、首に巻いてチョーカーみたいにしても可愛い。 身頃はボディラインにピタリと沿うスリムフィット。 こんなのも最近とても良いですね。 書いてて急に思ったけど、 テーラードジャケットとも合わせたい。 そんな感じで、通年、思いもよらないタイミングで急に活躍しそう。 衣替えで簡単に仕舞えない服って感じ。 Made in ITALY サイズ表記XS 身幅:32 着丈:62 裄丈:38 (横に強く伸びます) これカテゴリ分けが難しそうですね。 構造的にはニット(セーター)なんですけど ポジション的にはTシャツです。 両方に入れときます。
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MARC JACOBS (Early) Hippyish Color Border Knit Vest
¥8,000
95年にスタートしたルック社とのブリッジライン、MJ-LOOKより。 90後半から00頭くらいの個体です。 リブ編みで仕立てられたコンパクトフィットのニットベスト。 このバランスはこの時代のN.Y.ハイファッションで多用されていましたね。 カントリー調のファンシーテイストとサイケデリックエッセンスを巧みに融合させたカラーパレットは唯一無二。 それにしたってこの色数。 何色使ってんのよ……。 →8色使ってました。 そしてそれらをピッチリピートの度に絶妙に配分変えて変拍子でリミックスする感覚。 研ぎ澄まされ過ぎている。 夏のせいかな、変に気負っちゃってギラついたスタイリングになっちゃいましたけれど、普通にジャストフィットのデニムパンツにこれ合わせるくらいで良いと思います。 程良い享楽リズムと適度なヘルシービジュアル。 Made in ITALY LAMPO Zip サイズ表記40 肩幅:(32) 身幅:36 着丈:50
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JOHN GALLIANO Back Logo Design Circle-Sleeve Knit Parka
¥63,000
ジョンガリアーノのニットパーカー。 外袖を扇状に大きく展開した奇天烈なスリーブデザイン。 この扇の中間地点、内肘の部分には斧状のリブ編み切替。 カーブを視覚的に増強する狙いか? フロントは同素材のカーディガンを前身だけフェイクレイヤード。 フロントはロゴの彫られたダブルジップ。 (カーディガンはボタン) そして背面には初期のエンブレムロゴ。 プリントや刺繍ではなくあくまでニッティングで。 皆様はご存知でしたか、 ジョンガリの初期ロゴにネコチヤンがいること。 いつもタグサイズでしか このエンブレムロゴ見ないから気付かないでしょう。 中心にネコチヤンがいます。 可愛いですね。 前述しました変形袖は、着ると展開された分が腕に無理矢理沿おうとした結果、アウトラインにのみ夥しい量のドレープが生まれることになります。 又は、そのカーブのままストンと落ちて螺旋階段みたいなドレープになるか。 見ても楽しい、着ても楽しい、途轍も無いスペシャルです。 初期個体かなと思っていたら、そこまで古くないのは意外なところ。 軽微なものですが、左の袖口に1-2ミリの小穴があるのでご注意ください。 加えて、あるあるですがラバータグの一角に縫い外れあり。 それ以外は概ね良好です。 余裕で美品。 あと他のポイントが強過ぎて霞んじゃいますが、ウールニットの質も最高。 滅茶苦茶滑らかで気持ち良いです。 男女とか普段のテイストとか、そういうの関係無く全員にお薦め。 フリーサイズみたいなものですが、どちらかと言うとダボっと着る方が可愛いか。 Made in CHINA (GIBO) サイズ表記S 身幅:55 着丈:68 裄丈:98/140 裄丈は円形展開分を畳んでの計測と 円周部分も全部伸ばしての計測の2通り表記
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20A/W DIRK VAN SAENE Torso Trompe-l'oeil Design Square Cut Knit
¥75,000
アントワープ・モードファッション第一世代のひとり Dirk Van Saene より、2020A/Wコレクション。 アントワープ6と呼ばれるクリエイターの中で 最も芸術寄りのものづくり。 氏の得意とする平面-立体をシニカルに行き来するアプローチには、往々にしてトロンプルイユの弾丸が込められています。 キャンバスの画面をそのまま布にしたような、全く平面的な型紙のセーター。 そのキャンバスに描かれているのは、よりにもよって人体の立体性の象徴、トルソー。 トルソーと言えばマドレーヌ・ヴィオネが発明した“立体”裁断。 服作りにおけるこの絶対的なコードを、あえて平面性を強調した服に引用。 悪戯心に満ちた、非常に示唆的なクリエイションです。 有名な錯視効果をミスリードに使って、本懐はコード崩し。 先程ヴィオネの名前を出しましたが、根本にあるのは同時代のスキャパレリに通ずる遊びのセンス。 100年前とはまた違った、明るいムードのネオ・シュールレアリスム。 両肩に華奢なアームホールが開いていて、着用者は横長の四角形をそのまま身に纏う格好。 一枚で着るには短いですし、ボトムスはスカート類と合わせるのが丸いかな。 ちなみにこのシーズンからは生産関係でコムデギャルソンが提携しています。 Made in Belgium サイズ表記- 肩幅:76 身幅:80 着丈:62
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90-e00's S.FERRAGAMO Airy-Touch Oversized L/S Full-Knit Polo SH
¥17,500
飛び切り品質の良いニットウェア。 「知る人ぞ知るファクトリーレーベル!」 ってのもお洒落ですけれど、誰もが名を知るハイブランドにも、その名に恥じない特級のプロダクトが沢山。 フェラガモの洋服なんて、品質がカンストしてる物が少なくありませんよ。 品質表記を疑うほどに滑らかで優美なテクスチャはコットン100%。 極限まで細く長く精錬させているのでしょう。 シルクか何か入ってるものだと思ってました。 それをタップリ使った オーバーサイズのニットポロシャツです。 ピッチ幅をグラデーションさせたピンク×ベージュのボーダー柄。 羽襟まで同素材で統一。 (これが大切) 前ボタン部分の見返しと前立てを一繋にするカッティングエッジも目逃せないディテールポイント。 ニットウェアでのカッティングエッジってニッティングエッジって言うのかな? まあいいか。 オーバーサイズを120%活かし切る一枚袖のラグランスリーブも最高の条件。 誰でも綺麗に肩が落ちるのは勿論、その切替え(編み変え)ラインを飾る編み模様も美しい。 こんな裄丈、凡そ誰でもだぶだぶレングスでしょうね。 ここぞとばかりにオーバーサイズで華奢にお楽しみください。 Made in ITALY サイズ表記XL 身幅:58 着丈:73 裄丈:96 右袖口付近に非常に小さいながらも薄いシミ汚れあり。軽微ですがご留意ください。
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EMPORIO ARMANI Deep Purple Glossy Pile Knit China JKT
¥27,000
こっくり深いパープルと ズッシリ重たいパイルベロアのテキスタイルデザイン。 ヴィスコース&ポリアミドですって。 これぞ近代デザイナーズ って感じにテクノロジカル。 これで組むのがマオカラーのチャイナジャケット。 最高じゃありませんか。 アルマーニらしく思い切りコンフォーダブルなストレッチ性をチープにならないように取り入れて、そのエキゾチックな異国情緒は消し切らず、このテイストの根底にふわり薫る艶感は残す。 このディレクションにドンピシャの素材選定。 ビジュアル、実際の着心地共に デザイナーズで探すカーディガン枠の最高レベル。 ちなみにメンズの50です。 出てこない、こんなの。 Made in ITALY サイズ表記50 肩幅:48 身幅:49 着丈:72 袖丈:67
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c90's FORMICA (IT) Silk×Linen×Cotton Mix Border Design Soft Knit VE
¥16,500
イタリアのマイナーレーベル、 FORMICAのイタリアオリジナル個体。 (ライセンスも間々ある) このニットベストは生地デザインが全て。 いや全ては盛った。 1割くらいはシルエットの良さがある。 ベストなのにルーズで良い。 残りの9割の話。 55% cotton 35% silk 10% linen ここでのシルクは洋服を華美に飾るための素材ではありません。 その豊かなワイルドエッセンスをもってして、ベーステクスチャに繊細な奥行きを作る役割。 結果生まれるのは、コットン&リネンじゃあ生まれ得ないキシリとフックのある指触り。 そしてそのテクスチャの繊細さが生むのは指触りだけじゃない。 光の捕まえ方そのものが違ってくる。 ドライでありながら繊細な短繊維の束、 【粗野】と【優雅】が共存する飛び切りユニークなテキスタイル。 その編み地では、細かな編み変えで複雑なレリーフボーダーを作るのですが、これ同色だけで静かにやってる。 なのに色数を使う部分はシンプルな平編みのみでシンプルに乗せてくる。 渋い匙加減……! 前端裏やアームホール裏はニットの共布での丁寧な見返し処理。 洋服としての作り込みもハイクラス。 素晴らしい。 メイドインイタリーに求めるファンタジーが全部詰まってる気がする。 Made in ITALY サイズ表記M (肩幅:37) 身幅:55 着丈:58
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DRIES VAN NOTEN Relief_Details Design Knitting Sheer KN
¥24,000
極細のナイロンレーヨンで編み立てられたシアーニット。 繊維そのものの艶感によってゴールドにも見える、豪奢な山吹色。 綺麗………。 さてインナー必須ではありますが、この美しい素材の透け感がデザインの大きな鍵。 この服はロンTみたいなポジションでありながら、シャネルジャケットをサンプリングしています。 レディースの身頃に窮屈そうに乗った4つのパッチポケット。 ミリタリー由来のフロント4ポケ仕様。 それはレディースの雛形に変換するとどれもこぢんまりと、其々が控えめなボリュームで均等に並びます。 ココ・シャネルが産み落としたそのマスターコードを、ニッティングひとつで引用。 フラップ&ポケットの輪郭を、編み変えによる陰影によって再現しているデザイン。 これは向こうの透けるシアー素材だからこそ、陰影が強調されるんですね。 フロントの4つポケットは勿論、後ろ身頃にはGジャンみたいなサイドアジャスターも追加されていますし、袖口の装飾的なカフデザインまで作り込んでいます。 そう、引用しているディテールは、どれもアウターみたいな重衣料に使われるコードなんです。 こんなライトな、吹けば飛ぶような軽いトップスだからこそ効果的に作用するウィットに富んだ引用。 この人のデザイン、軽衣料も重衣料も等しくアイデアが凄く作り込まれてる。 しかもレディースでは特に素材そのものの美しさを大前提に据えているから、誰にも真似できない。 ライカ時代のオールドピース。 作風がボヘミアンになる前の、97~99年くらいのものかと推測しています。 コンパクトなキャミソールとか、最低限のインナーの上から重ねてお楽しみください。 Made in Belgium サイズ表記S 肩幅:36 身幅:41 着丈:49 袖丈:65
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2015S/S CdG Crazy Cut_Out & Random Patched Layered Design KN
¥25,500
ランウェイが緋色で埋め尽くされた 凄絶なコレクション。 2015年の春夏。 血のようにベットリと記憶にこべり付くインパクト。 無規則に見える無限のカットアウトと底抜けに過剰なパッチワークのコラージュ。 ランウェイピースは着用しづらそうな物が大多数を占めていましたが、それがデイリーウェアにインポートされるとこうなります、というお手本のような落とし込み。 ランウェイで伝えた世界観を薄めることなく 実際の日常にギリギリ捻じ込めるバランス。 デザイナーズブランドのお手本のようなデザインフロー。 【アヴァンギャルド】を象徴するようなレーベルでありますから、別に日常に捻じ込もうなんて思わなくていいのかもしれませんけれどね。 -- 一枚の、割とクラシックな構成のセーターに もう一枚前身頃をレイヤード。 追加された前身頃はランダムに切り裂かれ、引き裂かれ、かと思えば部分的に基盤前身頃に縫い止められ……。 この混沌が少しでも伝わるよう、 適当なハンカチを差し込んでます。 ご参考までに……? 単なるグランジとは全然違う、 正統なパンク性を伴ってのデストロイデザイン。 浮世離れしたビジュアルですが、 普通に結構着古されてます。 アクリルニットなんですが 割と全体的に薄らと毛玉が出てきてるくらいの塩梅。 ここリアルなの良いですよね。 非日常感と日常感のコントラスト。 ちゃんと洋服として当たり前に日常を共にした服です。 あと基盤としているセーターが割とクラシックな形で作られてるのも個人的に好きです。 肩線が後ろに繰り下げられ、 各リンシングシーム端にはそれに伴った編み地模様が表出。 全体的なシルエットを見ても、変に崩していないオーセンティックなバランスなのでギャルソン以外の服とも組み合わせやすそう。 ニットウェアなのである程度の伸縮性はありますが、前提としてはレディース向けのサイズ感かなと思います。 Made in JAPAN サイズ表記M 肩幅:36 身幅:44 着丈:62 袖丈:60
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c90's WOLSEY Fancy_Nep Roll_Neck Loose_Fit Jumper
¥12,500
スコットランドの老舗レーベル、 WOLSEYのジャンパー。 このWOLSEYを英国最古とする声も間々あります。 なんたって1755年の創業……。 250年以上の歴史があります。 国軍のサプライヤーにもなりましたし、 ロイヤルワラントも獲得してます。 分かりやすい絢爛とは真逆の質実剛健、確かな品質を愚直に貫くメーカーです。 未染色のリジッドウールのエクリュカラーに、パラパラと色彩豊かなカラーネップを撚り混ぜたケーブルニット。 春先これでもか!という感じの 軽やかで明るいムードでのウール。 冬に組むホワイトグラデにも最高ですね。 今だとシェルジャケットの中からロールネックをちらり、くらいが正位置か。 一枚でゆるりと/又はベストなんかを一枚はらりと、くらいの季節になれば袖口の絶妙なクッションバランスもお楽しみください。 リラクシングではあるけれど、 決してその品質と品格は曇らない。 正統に、大人のためのカジュアルって趣ですね。 割とボリューミーな肉感ですが、肩裏シームには華奢な伸び止めテープがピシリと一閃、しっかり挟まれてます。 Made in SCOTLAND サイズ表記 42/52 肩幅:70 身幅:60 着丈:69 袖山:49 裄丈:88
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90's GIVENCHY Airy_Blue×Grey Layered Collar Neck Loose_Fit KN
¥20,000
90年代、紋切り型のクラシシズムから遂に距離をとって現代的に舵を取ったGIVENCHY-GENTLEMANです。 あえて正式名称で表記。 というのも、70-80'sの横顔タグがあるでしょう。 アレと名前を同じくしているのにテイストがかなり違うという点を強調するためです。 m90'sくらいの個体。 喧騒の80年代が終わり クリーン&ミニマルの空気がハイファッションにも蔓延した時代のデザイン。 グランジが市民権を得る/共感を得る時代、そこから逃れるように作られた、夢としての清涼。 ある種過激なまでに爽やかに組まれた エアリーブルーとソフトグレーの組み合わせ。 それをアメカジの雛形に乗せた軽快なソフィスティケート。 ワイドボディに部分ボーダー。 そして袖で色変え。 極め付けは既存のネックラインとレイヤードさせた羽襟。 これをスウェット生地でやってたらもうアメリカ服-又はそれを追ったイタリア服-ですからね。 これをニットで置き換えるエレガンス。 また、そのニットの豊かなメランジ感も非常に奥ゆかしくって上品。 軽い色、カジュアルな雛形、それらを使って尚ハイファッションとしての品格を保つ絶対的なバランス感覚。 逆説的にジバンシィというレーベルの持つ核心部分(エレガンス)に触れられる素晴らしいデザイン。 この最高の素材感、コットンベースにシルクとかを上手く使ってるのかなと思いきや、コットンベースにアクリルとナイロンのミックスでした。 使いようですね……。 傷/汚れの無いミントコンディションでのご用意です。 お楽しみに。 Made in ITALY サイズ表記M 肩幅:54 身幅:60 着丈:69 袖丈:58
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c90's PRL Airy_Blue Cable Knitting NOil_Silk Jumper
¥19,000
3/9のポップアップショップが決定した瞬間、ラインナップとして真っ先に浮かんだ服です。 高級じゃないシルクニット。 ある程度のボリューム感はあって、 コットンみたいに乾いてて、 もう半歩、“ユニークな何か”がある。 そんな服じゃないでしょうか。 3月に欲しくなる服ってのは。 以前もご紹介したことのある 「肩線の無いセーター」。 オールドラルフでひっそり定番展開されていたディテールボキャブラリなんですが、ここに焦点を当てて見る人ってのは多くないのであんまり今日まで纏まった伝説がされていない。 オーバーサイズで着るとき、肩の落ち感をシームが微塵たりとも邪魔しないカッティング。 (そして着心地が良い) ラグランスリーブにおける一枚袖がロイヤリティを獲得して久しい昨今、それに次ぐ黄金ディテールのような感覚で見ています。 落とした肩を袖口がキャッチしてリストクッションを作る訳ですが、このシリーズは袖口がちゃんと閉まってるのでそのクッションもし易いです。 そしてこの個体の1番の武器は 「色味」ですよね。 春のスタートの空みたいな澄んだ水色。 リアルで、デイリーで、 なのに綺麗過ぎて現実味が無い。 そんな儚い春の青。 フィクションとしての青春。 そしてもう一つの武器は生地。 冒頭でも触れた、 “高級じゃないシルク” その需要を的確に撃ち抜く素材選びです。 高級繊維としてのシルク/生糸を作る際に生まれる副産物、“ブーレット”。 (フランス語でお団子、みたいな意味合い) 雑に言っちゃえば糸屑。 それらを丁寧に撚り集めて紡績した短繊維こそが、この【ノイルシルク】。 高級繊維としての艶やかで滑らかなシルクのイメージを大きく覆す、粗野でプリミティブな一面。 コットンともリネンとも違う、シルクの“キシッ”としたワイルドな部分の質感を凝縮したような手触り。 なんてことない白Teeと合わせるためにあるかのようなテクスチャ。 色味と質感の掛け算。 その答えは、季節情緒をこれでもかと過積載した最高のカジュアルセーター。 今回色違いもご紹介します。 そちらも併せて、是非お楽しみください。 Made in CHINA サイズ表記L 肩幅:54 身幅:57 着丈:66 袖丈:63
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90-e00s CINZIA Over_Printed Flowers Graphic KN
¥11,000
薄手の滑らかなハイゲージニットに全面オーバープリントを乗せたホワイトセーター。 ホワイトセーターって言ったって、もうその痕跡は裏面にしか無いですね。 それにしたって 柄ピッチどうなってるんだって感じの大判プリントグラフィックです。 袖のつなぎ目でも柄が途切れていない =全パーツ組み立て切ってから最後にプリント という順番なんですが、袖山に全く高さを付けない平面的な袖付けですから、必要となるプリント版面も滅茶苦茶大きくなりそうです。 大胆なビジュアルの裏には結局技術。 あえて輪郭を暈した、演出的なフラワーグラフィック。パンジー? 可愛い夢幻ビジュアルと、可愛くないパワーテクニック。 サイズ表記無いですが、大体レディースのLくらい。 メンズでも完全に無理って訳ではないですが袖が足りない人が多そう。 Made in ITALY サイズ表記- 肩幅:47 身幅:54 着丈:66 袖丈:55.5
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c90's PRL Tussar_Silk Worn_Out Hazy Purple Jumper
¥18,000
3/9のポップアップショップが決定した瞬間、ラインナップとして真っ先に浮かんだ服です。 高級じゃないシルクニット。 ある程度のボリューム感はあって、 コットンみたいに乾いてて、 もう半歩、“ユニークな何か”がある。 そんな服じゃないでしょうか。 3月に欲しくなる服ってのは。 以前もご紹介したことのある 「肩線の無いセーター」。 オールドラルフでひっそり定番展開されていたディテールボキャブラリなんですが、ここに焦点を当てて見る人ってのは多くないのであんまり今日まで纏まった伝説がされていない。 オーバーサイズで着るとき、肩の落ち感をシームが微塵たりとも邪魔しないカッティング。 (そして着心地が良い) ラグランスリーブにおける一枚袖がロイヤリティを獲得して久しい昨今、それに次ぐ黄金ディテールのような感覚で見ています。 落とした肩を袖口がキャッチしてリストクッションを作る訳ですが、このシリーズは袖口がちゃんと閉まってるのでそのクッションもし易いです。 特筆すべきはその素材選び。 【タッサーシルク】 “野蚕絹” です。 養殖にあたる家蚕に対して、天然の蚕から頂くのが野蚕。 ザ・シルク! って感じの艶やかで滑らかなテクスチャとはまた少し違う、ワイルドでプリミティブな表情が持ち味。 でもこのニットを語る上で大切なのは、家蚕/野蚕の違いじゃなく、「ブーレット」という概念。 主役の生糸を紡績する際に出る副産物 ……なんて言われていますが、思い切り雑に言えば糸屑です。 それらの短繊維を丁寧に撚り紡いだ糸。 冒頭で話した “高級じゃないシルクニット” そのニュアンスを的確に撃ち抜く素材こそが、この【ノイルシルク】。 コットンともリネンとも違う、シルクの“キシッ”としたワイルドな部分の質感を凝縮したような手触り。 そしてそれをやる上で相性が良いのは 野蚕/タッサーシルク である、という訳。 この度もう一色ラルフのシルクニット(水色)を出します。 そっちはタッサーシルクではありません。 でも質感はあんまり大きく変わらない。 微妙な差ですが、このワイルドテイストをより強く表現してるのはこっちかな、という感じです。 軽く着古された草臥れたシャローパープル。 胸の極小ポニーはグリーン。 パープル×グリーンの色合わせが仄めかすように、多分相当の玄人向けピース。 Made in HONG KONG サイズ表記XXL 肩幅:53 身幅:69 着丈:63 袖丈:67
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