2025/04/13 15:10

前回(習作2)の続きです。
肌色のTシャツをどう着ようか。

今回は90年代に発足した日本のアメカジブランド
《WAREHOUSE》にて設立初期に展開されていたブランチライン《BODIES》のTシャツ。

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m90's BODIES by WAREHOUSE 
Nudy Color Reglar-Fit Tee


彼が乗っているのは三輪車。
Conserve Energy!!
なんて言いながらの運転ですから、どうもエコロジーを志しているんでしょう。

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鼻が高いね。
歯を食いしばっているのかな。頑張れ。負けるな。


パイロットみたいなゴーグル調子のサングラスにロングマフラーを靡かせて、車体には誇らしげなフラッグも屹立しています。

この気の抜けたビジュアルメイク。
初期のドラえもんみたいなタッチ。
ドラえもんが来なかった世界線ののび太くんなら、こんな風になっていたか。

ウェアハウスのことだから元ネタがあるのかな?
無かったとしたら絶妙に“ありそう”なところを突いてる。解像度の高さは流石。

80年代イタリアでのフィクショナル・アメカジを沢山見た後にこれを見ると、方向性が全然違っていて尚更に面白い。


サイズ感は結構オーソドックス。

特に奇抜なカラーパレットや強いメッセージも無し。

本当に「普通」の、常識的なビジュアル。
メンズウェアに「清楚」ってカテゴリがあるならこれがそうでしょう。

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なんか今の言葉でしっくり来ました。
清楚。私がこの“ヌードカラーのTシャツ”に求めていたサムシングとは「清楚」であったのかもしれません。


そんな訳で飛び切りニュートラルでクリーンな合わせ。

このノリのTシャツに細身のジーンズ……。
ともすればマイルドヒッピーの流れにも見えましょうから、ジーンズのシルエットは多分かなり大切。
(“そう”なりたい訳ではないから)
ブーツカットとか合わせちゃうと2021年感出ちゃうでしょう。



それらと決別するためのフックは
クリーンネスもそうなんだけど超ショートレングスのチョーカー。
二重巻きにして手首に巻くアイテムだと思いますが、首へのフィッティングも良い感じ。


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さてヘルムートラングが作ったニュートラルなパーフェクトスリム。
「アメカジを題材にしたニューバランスデザイン」
という点ではこの両アイテムにも通ずる何かを感じます。


ヴィンテージTeeそのまま
とか
ヴィンテージジーンズそのまま
では生まれ得ないクリーンな雰囲気。

ありそうで無いでしょう。
こんなの個人的にとっても好き。


結果論ではあるんですけれど
垣間見えた正解を逃さず掴み続けられました、という感じで。



習作:肌色のTシャツ2

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