洋服解読所
















89s Levi's 501XX Hard Broken Dye_Die Denim
¥36,000 税込
SOLD OUT
造語症ってのがあるみたいです。
私は多分違いますが、ここでは造らせてください。
これは“ダイダイデニム”です。
Dye_Die
染め殺したデニム。
○○殺し って言うと、何か別の慣用句的表現も多々ありますが、これはそうじゃなくて直接的といか、実質的な意味合い。
染めて、死んだ、デニム。
こう書けば正確でしょう。
薬品で生地に負担をかけ過ぎて生地が壊れかけてしまった例。
左ヒップが特に顕著。
稀にクリーニング屋さんがミスって裏地の化繊を化学洗剤で溶かしてしまうことがあります。(僕も一件だけ経験が)
その時の劣化の仕方。
なんかこう、布がちょっと紙っぽくなるんですよ。
こちらはデニムなのでそこまでデリケートにはなっていませんが、逆に言えばデニムだからギリギリ耐えてるって感じ。
フィジカル的にも、ファッションとしての美しさ的にも。
これ多分元はオーソドックスなインディゴで、そこにハードなブリーチとダメージ加工を重ねてここまで辿り着いていると思うんです。
(フライフロント内部などは地の色が残ってたり)
そう考えると、フロント膝部分を中心に付着しているように見える青は?
まさかここだけ、後から乗せるスプラッシュに馴染ませるよう部分的に上手く色を残して……なんてのがあり得るのでしょうか。
でもそう見えます。
地のデニムに部分的なマスキングを施してからの、ハードブリーチを含む大ダメージ加工。
つまりそれは、こんなハードなアイテムをデザインする工程に臈纈染めを思い付いた天才がいるということの示唆。
ろうけつ染めと読みます。
インドネシアのバティックプリントと呼ばれる技法が有名。(世界無形文化財)
「ここだけ染まらないでね!」って蝋を塗って防染するんです。
でもここの塗り方一つも、如何にナチュラルに、ダメージデニムとして自然に着地するよう施工出来るか、繊細な手仕事が求められます。
スプラッシュの飛び散った、シルエットの綺麗なワークパンツ。
前回Dickiesで出しましたが、ここでプロセス全込みでの最高のスペシャルをご紹介。
サイズ表記はあんまり参考になさらず。
実寸でご検討ください。
Made in USA
サイズ表記31×36
ウエスト:74
ワタリ:29
股上:28
股下:78
裾幅:18.5
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