洋服解読所



















1986's PERMANENTE ISSEY MIYAKE Turned_Hem Layered Cutting Linen JK
¥126,000 税込
SOLD OUT
1985年に公式リイシューレーベルとして始まったペルマネンテ。
これはパーマネント/永続
のスペイン語です。
髪のパーマと同じ意味です。
当時でも既に膨大な数量となったアーカイブの中から、生地やパターンに恐らくは多少の修正を加えて再編集したライン。
これはレーベル名が語るように、ただの「復刻」ってよりは「イッセイミヤケ・ブランドとして何をより強く世に残したいか」を世に示すレーベルであります。
これを1985年の時点で設立していることこそが、イッセイミヤケという組織の性質を色濃く示す1センテンスです。
日本最高峰の服飾アーカイブ組織KCI創設の件もありましたし、ご自身がいなくなった後、その遥か先の未来までデザインしようとしたのがこの人です。
そしてこれはペルマネンテ設立一発目、恐らく最初のコレクションとして再度生み出されたスペシャルピース。
(1985年に作るのは1986年のコレクションであり、リネン100%のテキスタイルからS/Sと推測)
「何かもう一度世に出す(残す)なら、何を選びますか」
なんて問いへの継続的なアンサー。
その一発目に選ばれるに相応しい、特別に奇天烈で、凄絶にファンタスティックで、しかし根本に純然たる侘び寂びの流れるリネンジャケット。
ノースリーブのジャケットの裾を延長して、もう1着のジャケットを地続きで製図。
そして同一パターンのままで増えたもう1着のジャケットには袖があり、背面着丈は土台ジャケットの半分くらい。
お臍の少し上くらいでしょうか。
前身を繋げたままボレロを重ねている感覚です。
これ、構造を知らないまま見ても後ろの短い着丈は一般的なブルゾンの「背面ヨーク」に見えますし、土台ジャケットの裾には、これまた一般的なブルゾンの「裾リブシャーリング」が入ってる。
お察しの通り、このジャケットはここまで奇天烈なカッティングエッジにて攻めているくせに、一般的なブルゾンの顔をしようとしているのです。
往生際が悪い!
(心の底からの賛辞です)
イッセミヤケの発想と展開、ここまで構造設計のユニークが極まっている個体もなかなかありません。
ペルマネンテとしての1発目に選ばれるのも大いに納得。
イカコートみたいな、既存の枠組みをこの上なく大きく踏み越えるビジュアルインパクトとはまた別ベクトル。
数多の傑作と同じく、尋常ならざる情熱の元生まれた傑作/怪作です。
これを日本の夏に纏える贅沢は、ビキューナのコートを凌きます。
Made in JAPAN
サイズ表記M
肩幅:-
身幅:66
着丈:67
袖丈:-
裄丈:81
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¥126,000 税込
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