洋服解読所

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1984's PLANTATION in ISSEY MIYAKE Dolman-Sleeve Overbody Jumpsuit

¥83,000 税込

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2着目の入荷。
奇跡です。今回は浅いブラック。


前回の紹介文を一部引用してから書き始めます。


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81年のスタートから間もない初期、
84年のプランテーション。

このモデルの発表同年には、インドの美意識を昇華してゆく協業ブランド、ASHAも始まりました。

このジャンプスーツにも使われるような侘び寂びにテキスタイル・デザインなんてのは、当にそこにベクトルを同じくした-またはそこにベクトルが向かっていた-ことへの何よりの証拠要素です。

(今回は同年のファーストラインのクリエイションも並べてご覧いただけます)


そんなテキスタイルを用いて仕立てられた、ドルマンスリーブのジャンプスーツ。
どちらかといえば70年代のIssey miyakeのような匂いを感じる造形。

この形の面白い所はですね……
「ドルマンスリーブ」がボトムス部分にまで作用するという点。

普通ドルマンスリーブってのはトップスに使われます。
ジャンプスーツでドルマンスリーブなんてイッセイ以外でなかなか無い。

構造としては、袖下ガゼットがそのまんまボトムス部分の裾まで一枚で、特大の菱形でとられてるんです。

普通脇下に溜まってお終いのドレープは、身体のサイドパート全部にてこれでもかと大きく垂れ靡くように着地。


結果生まれるプリミティブなドレープビジュアルは、和洋折衷も、日本もインドも飛び越え、古代起源の装いにまでイメージを遡行します。

Issey社が感じてきた初期衝動やイメージビジョンを集約したようなスペシャルオールド。

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以上が概要の引用です。

前回のはベージュで、少し分厚い生地でした。
ランダムなネップをなだらかに含んだスラブヤーンでの密な平織り。

お披露目ポップアップの当日に素敵なお客様にお迎えいただいたんですが、アレもプランテーションとしての独自性、ビジョン、“ファッションをどうしたいのか”ってのが滅茶苦茶伝わってくる本当に良い服でした。


今回のは水墨画みたいな黒。
半紙に墨汁が染み込んでいくような、薄く軽いコットンのテクスチャ。

同じ年式での生地違いですから、型紙は同じ。
ボリュームの差異こそあれど、どちらも多分S/Sのコレクションだと思います。



「夏に肩まで浸かれるジャンプスーツってありますか?」

“肩まで浸かれる”って面白い言い回しですね。
上半身部分を腰巻きにせず、正しい形で着用出来るってことですよね。

基本的にジャンプスーツを本来の形で-つまり作業着として-着用して作業する方々の場合、夏も冬も関係無く、あの丈夫なコットンツイル(又はオックス等)の生地を否応無く着用せねばならない訳ですから、「普通のワークジャンプスーツがそうです」なんて回答も出来ないことは無い。

そんな意地悪を言わなくたって、それって元来かなり難しい条件指定であり、だからこそ「あったらいいな」なんて感情も発生して、態々探そうと思えるのでしょう。



これがそうです。

ジャンプスーツという服が持つ元来の機能「機動性」「快適性」を保守したまま、そのフリーダムなムードを柔和に超拡張した洋服。

飛んでくる金属片や火花から着用者を守ることは出来なくなっていますから、実際の肉体労働にはなかなか御推奨出来ませんが、この上なく涼しいテキスタイルにて全く新しいカテゴリのジャンプスーツに着地しています。



これは恐らく、無理矢理にでも枠組みを宛てがうなら、ワークウェア由来の合理的なコンビネゾンではなく、幼児の体型や行動に準じて設計されるロンパースから来る自由の空気。


ぱっと見のビジュアルイメージはオーバーサイズの黒シャン。

あら、中々ヤバいシャツじゃないの。
いや、それをセットアップか?
はて、ドレープに紛れて全容が……


なんてプロット。


Made in JAPAN
サイズ表記L

身幅:97
裄丈:82
総丈:147

着用モデルは168cm

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