洋服解読所




















80-90's RENOMA (JP) Crimson Red Cotton Broad Bomber JKT
¥14,000 税込
SOLD OUT
レノマのオールドピース。
日本ライセンスの個体。
サンローランを日本へ持って来た昭和の豪傑、柴田良三 氏が設立したアルファ・キュービック社の仕事。
ライセンス事業ってのは、【イメージ】を売るビジネスです。
この一点においてアルファ・キュービック/レノマは凄かった。
服を売らなかったんです。
最高のモデルと最高のフォトグラファーを呼んで、最高のビジュアルを撮って、さぁいざ商売だ!……というところ、商売をしなかった。
イメージを世に広告して、それだけ。
初めの3年は服を売らず、広告だけを展開したそう。
そして世の中の関心が最も高まったタイミングでアパレルをローンチ。
なんて贅沢な仕事でしょうか。
現代にも通用する/効果の見込めるビジネスモデルかとは思いますが、3年分の収益と時間を最初に放棄するってのは並外れた度胸無しには出来ません。
そんなビジネス・デザインによって破竹の勢いを得たレノマのビジネスは急成長。
創業者の名前は置いといて、今や誰もがその名を見たことのあるレーベルになりました。
これが、モーリス・レノマ本人期でもなく、現代のリブランディング・レノマでもない、ライセンスという沼地に燦然と屹立するライセンス・レノマというレーベルの経緯。
洋服のクオリティは玉石混交ですが、あくまで日本のファッション・ビジネスのデザインという目線で見た時、外して語れない1ページなのです。
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ポプリンより若干地厚なブロードのみを使って仕立てられた軽いボマージャケット。
襟がリブじゃなくて共布のスタンドカラーってのが先ずユニーク。
かと思えば袖口、ここもシャツみたいにカフス&タックの構成。
そう、シャツ感覚でのボマーです。
良いでしょう。
決め手となるのは色彩設計。
背面刺繍まで綺麗に統一された美しいクリムゾン。
僕はこういう服、ガッツリ色物と合わせて配色のスパークを作るのが好きです。
ゆるいTシャツとかに重ねて、強く効かされたウエストギャザーで巻き込むのも良いし、前閉めてタックインスタイルにブラウジングを添えるのも楽しい。
これだけのクオリティならライセンスでも絶対入れます。
Made in JAPAN
サイズ表記48
肩幅:56
身幅:65
着丈:64
袖丈:60
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レビュー
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¥14,000 税込
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