洋服解読所

















80's ANNE MARIE BERETTA (Lic.) Kimono-Sleeves Green Linen JKT
¥21,000 税込
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先日、日本ライセンスのrenomaを扱った際に少し触れました“ALPHA CUBIC”というカンパニー。
古い服を探される方はよく見かける名前でありましょう。
かのカンパニーが日本に広めた名前のひとつがこちら、“ANNE MARIE BERETTA” 。
1977年に資生堂の主催にて行われたファッションショー《パリの6人》(これがLes six)。
C.MontanaやT.Mugler、J.C.D.Castelbajacらと共にA.M.BERETTAも招聘されていました。
ここで招聘されたクリエイター達はその後80年代、世界のモードを牽引するニュージェネレーションとなります。
資生堂の慧眼がこれでもかと炸裂した興行でした。
大枚叩いて当時の資料を手に入れた日が懐かしい。
彼女の作る服は当時から一貫しています。
平面的なパターンメイクを大判で使って大迫力のドレープを設計するデザイン。
(雇われで手掛けたコートレーベルの作品は今も大人気)
そしてこのシグネチャーラインではコートだけでなく、様々なアイテムカテゴリを満遍なく展開してくれます。
それは例えばこんなライトジャケットだったり。
ヴィリジアン・グリーンに美しく染め上げられたリネンでの平面仕立て。
品格のあるスタンドカラー。
大振りなトップを被せたスナップボタンの快適な開閉システム。
これらで縦へのラインを意識させたかと思えば型紙は横方向へのワイドボディ。
ボディと袖を地続きで製図したドルマンスリーブ。
アームホール切り替えが無くってドレープがたっぷり出る形。
これは同氏がコートでよく使うカッティング。
(用尺がタップリ要るからかなり贅沢な取り方なんですよね)
トロトロに仕上げられたハイクオリティなリネンファブリックも良く映える。
ダメ押しで、着丈は短めの設計。
こうして作られるドレープに満ちた優美なショート×ワイドの黄金バランスは、ボリューミーなスカート類と最高の相性。
志向されているのはシルエットで強いメリハリを作るサマースタイル。
茹る様なアジアの暑さにも負けない、凛とした佇まいです。
Made in JAPAN
サイズ表記
肩幅:-
身幅:52
着丈:51
袖丈:-
裄丈:79
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