洋服解読所

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2003S/S CdGH Sheer-Mesh Coveralls Design Tailored JK

¥45,000 税込

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田中デザイナー最終期。
(ここで言う「期」は「シーズン」ではなく「時期」です)


ポリエステルメッシュで重厚に仕立てられたカバーオール風味のテーラードジャケット。


メッシュ生地って意地悪ですよ。
中に入れる芯材とか全部見えちゃう。

勿論、それらをあえて見せたい!ってデザインの時はいいんですが、それをやらないってことはつまり、このジャケットにおいての本旨は「シースルーであること」です。



それをやる上で

“メッシュ生地は意地悪”なのです。


テーラードジャケットにおいて生地ってのはショートケーキの苺のようなもの。

最後の飾り付けです。

過言かも知れませんが、そう言ってもしまえるほどに【芯地】が重要。

そう、
・シースルーで
・テーラードジャケットを
ってのは、こういう意味で茨の道なのです。

長くなりましたが、この前提があるからこそ、このジャケットの素晴らしさは浮き彫りになります。


なんだこの綺麗なラペルの返り。

炸裂しているのは、本来毛芯と八刺しで補正するラペルロールを芯無しで成し遂げるための、綱渡りみたいなソリューション。

襟返り線でのステッチワークが鍵です。

ラペルが自然に返るための表裏パターン同士の前後差を(表裏差?)を本来の位置のみで作用するように入れられるステッチ。

このステッチが製図段階での前後差を綺麗に保持してくれる。

本来なら表に出ないよう、執拗に隠し切る手仕事ステッチに始まる智慧の結晶。
それを、あろうことか表地と別色のステッチで堂々と表出。


テーラー技術が紡いできた歴史の肯定であり、破壊でもあります。


文章でガヤガヤと書き連ねてみましたが、この難しさはサッパリ伝わりそうにありませんね。


メッシュという厄介者を媒体にした「仕立て」への過激なアプローチ、成立させる縫製力、そしてモノクロ世界にカバーオールのエッセンスを巧みに織り交ぜてくる「メンズカジュアル」のセンス。

もう全部が最高です。


夏のテーラードジャケット、今年は特に探しているんですがなかなか思うようには見つからない。

そんな中出会えた、ここまでヤバくなくてもいいのに……という一着。


Made in JAPAN
サイズ表記S

肩幅:43
身幅:50
着丈:74
袖丈:66.5

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