洋服解読所













1980-90's XIPAYA Color_Blocking Switched Anorak
¥25,500 税込
残り1点
ドイツのアクティブウェアレーベル
【OFF THE LIP】のブランチ(?)ライン、【XIPAYA】。
これはブラジルの先住民族の名前です。
正確にはアマゾンの熱帯雨林、ブラジルとペルーの国境付近に暮らすシパヤ族。
現政権のジェノサイドにより、彼らの居場所は日に日に破壊されています。
この服が作られた頃から警鐘は鳴り続けていて、それは時も国も人種をも超えて、今日の私に届きました。
「ストリートウェアの名前として冠すること」
これだけで後世に残り、“なんかカッコ良い”と感じた誰かが検索するのです。
このボトルレターには、「カッコよく作らなきゃダメ」という大前提があります。
じゃないと誰も興味を持っちゃくれない。
その点、このアノラックのデザイナーは仕事をしたと言えます。
オフホワイトとブラックのボディにアッシュブルーとスモーキーピンクのカラーブロッキング。
モンドリアンを思わせるユニークなスイッチラインは、縫い代を叩き縫うジグザグステッチによって更に強調。
前身の右側にだけ配置されたアシンメトリーポケットは特大。
雑誌こそ入りませんが、両ポケットとジーンズのポケットに振り分ける手回り品は全て収納出来るサイズ感。
閉じるジッパーはオリジナルの極めてユニークなプルトップがデザインされています。
フィラメントみたいな渦巻きワイヤー。
ファスナートップもドローコードも、コードストッパーに至るまで全パーツがユニーク。
オリジナルかまでは断定出来ませんが、一先ず簡単には手に入らない。
被りで着用する完全プルオーバーのアノラックです。
いやフードが無いからアノラックではないのか?
でも一旦、暫定的にそう呼ばせてください。相応しい語が見当たらない。
柔らかいフリースのガゼットが組み込まれたハイネックはジッパーで開閉出来るんですが、これがネックラインまでしか開かない。
着脱のためにネックラインを広くしよう、なんて思いやりは無し。
(とりあえず頭は普通に通るサイズのネックラインなので問題は無いのですが、ちょっとヒヤッとします。)
何というか、背負おうとしてる事はあったかいけど、服作りの雰囲気としてはストリートらしい無愛想な空気感ですね。
今何処をどう探してもなかなか出会えない、変則的なルーツを持つ洋服。
ドイツで作られた服なのに名前はブラジル。
このイレギュラー感、色使いに表れている気がします。
Made in - (Germany)
サイズ表記M
肩幅:67
身幅:78
着丈:73
袖丈:52
裄丈:87
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