洋服解読所
1990's PAUL SMITH (ENGLAND) Fancy Tweed Fringe_Hem Jumper
¥35,000 税込
残り1点
古いポールスミスにて展開されていたYネックジャンパー。
これは90年代のUK個体。
一見ニットウェアに見えましょうけれど、その実これはツイード。
それも、朴訥も質素も彼方へ置き去りにした、創意に満ち満ちたスーパーファンシーツイード。
ツイードと一言で纏めるには余りにもカオティックに暴れた造作。
糸の太さはランダム、経糸のピッチもまたランダム。
それこそ毛糸みたいなふわふわの糸も使われてて、それとギュッと詰まった糸のミックスなんかは禍々しいまでの迫力を得ています。
これはツイードってより裂織りって言葉の方がイメージ付きやすいような。
さて組成の内容は
Wool47%-Silk40%-Nylon13%
という感じ。
ウールが基盤になっていますが結構シルクを多用してるのが目に付きますね。
多分経糸で多用されているちょい細の糸がそれでしょうか。
オートクチュールやスカーフで使われるサテンとは全然違う、粗野で力強いシルク。
多分ノイルシルクとかそっち系を使っているのでしょう。
既存の「高級感キラキラ」みたいなそれとは全く違った温もりのあるテクスチャ。
このしなやかな経糸でふわふわの緯糸をギシッと締め上げている感じ。
そしてツイードの端をこんな風にフレイドヘムにしてしまう仕上げなんて、服好きの夢じゃありませんか。
(ニューシャネルでマチューが炸裂させていましたね)
よりにもよってこんなにも贅沢に手の込んだツイードでやってくるんだからポールスミス万歳。万歳参照。参照してください。
ツイードへのこうした強気なアプローチってのは、-アイコン的に使ってきたシャネルは例外として、-英国の伝統への造詣と、それを軽やかにツイストしていくポールスミスにこそ相応しい手法ではないでしょうか。
こんな見た目ですがシルクのおかげか、そもそもウールの質が良いのか、全然チクチクしない柔らかな生地です。
ニットじゃない代わりに伸縮性はあまり無いので着用時はご注意ください。
Made in ENGLAND
サイズ表記M
肩幅:51
身幅:61
着丈:72
袖丈:62
裄丈:90
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レビュー
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