c1980's AGNONA Luxury Hairy Surface Sport JKT

¥999,999 税込

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2025年11月23日 21:00 から販売

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年代推定は大体です。
あんまりガッチリした確信はありません。

アルパカかカシミヤか、はたまたモヘヤみたいにド派手なヘアリーサーフェス。
しかし何も組成の分からない、内タグの無い個体。

生地提供だけじゃない根本からオリジナルのアニオナ謹製ですから、この極上のテキスタイルは画面越しでも幾許か伝わってくれる物と信じておりまし………

て、と。
そんなことは二の次です。

このハイエンドを絵に描いたような生地を使って仕立てるのが、この度を超えてカジュアルな、最早カジュアル・クラシックとさえ言えるスポーツジャケットであるという異常事態。

この先仕事を頑張っていれば、顎が外れるほどのハイエンドには度々出会えるのでしょう。そうであってくれ。
しかしこっち方面、つまり品質の素晴らしさを凌駕するだけの圧倒的な意外性で欲望システムを刺激されるタイプの個体、これは完全に運。

文字通り砂粒のように量産された現代アパレルの中でキラリ光る黄金の一粒。
こんなのは完全に運。

例えば、カジュアルなイメージが先行するラルフローレンが作る本気のハイエンドに、実際以上にハッとさせられる日があります。
その逆構造。

ハイエンドなのにフロントにファスナー。
そしてカーハートのパーカーみたいなカンガルーポケット。
カフスやベルトタブではなくリブニットを選んだ袖口。
どこも至ってカジュアル。

極め付け、精一杯のポップをやろうとしているのでしょうね、左胸には可愛いイニシャルロゴワッペン。
これも小さくって可愛い。

レーベルとしての品格が透けて見える。
箱入りのお嬢様がめいめいヤンチャ振ろうとしているような。

しかし無駄です。
この服、とんでもない作り方をされてます。

先ずは構造。
前述した特級テキスタイルでのリバー仕立て。
明確に裏表の区別があるテキスタイルを、中裏で貼り合わせての一枚使い。
その“貼り合わせ工程”の中で袖の縫合やリブ&襟の挟み込みなども完遂。
当然のことながら、縫代なんて何処にも出てこないのです。

そして右ポケット。
右ポケットの内部だけに曲芸が隠れています。
リバー仕立てを部分的に切開して作られた超ミニマルなコインポケット。
もう本当、どうやって作ってるの……？
途方も無い技術と発想を要するディテールデザイン。

右ポケットにだけコインポケット……ってのは、まぁまぁ大人の服でよくあるディテールですよね。
しかしそうした定番の雛形を、有り得ないクオリティのディテールアイデアで発明し直す、コレぞ最高峰の作り手。

ちなみにこのカンガルーポケットとファスナーの縫製、この2点はほぼ確実にハンド。
完全なる手縫い。天晴れ。

そんな訳で、カジュアルな見た目に反してかなりデリケートな(もといエレガントな)洋服です。
ポケットにお手を突っ込まれる際はご注意ください。

Made in ITALY
riri Zip
サイズ表記48

肩幅:63
身幅:56
着丈:61
袖丈:53
裄丈:85