洋服解読所

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1980's TOKIO KUMAGAI Ash_Purple Woven Design Old Suits

¥36,000

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色味が全て。

全ては盛った。8割。
彩度を落として柔らかくぼやかしたアッシュパープル。
こんな色のセットアップなかなか無いですよ!
なんて陳腐で間違った価値訴求、僕にはとても出来ない。

しかし、同時代の日本にも溢れた様々な色調のダブルブレスト・スーツと違うのは、これをパリという最も瀟洒な街で着ている“風景”が見えること。

その景色を見せられるという事実こそが、Tokio Kumagaiの服の強さです。
輪郭の無い魅力、分からない人にはペテンと誹られるかもしれませんね。
しかしその想像力、もとい“想像させ力”みたいなものは本当なのです。
それをペテンと定義するなら、ペテンはファッションにおいて素晴らしくポジティブな修辞へと昇格出来る。おめでとう。

この時代のスーツをインスピレーション・ソースにした創作はどの時代にも断続的に発生しています。
そんな中で、こうしたパリ仕込みのB.C.B.G.を巧みに使い熟した作り手は彼以外にいない。
強いて言えばCeline時代のHedi、その後任のRiderが頭を過ぎるけれど、あくまでmix材料の一つとして共通しているだけだから、態々名を出すまでの事でも無いか。

TOKIOがB.C.B.G.と混ぜたのは独特のキャッチーさ。
こうしたクラシックなスーツだと中々見えづらいですが、端的に言うと丸っこいんです。印象というか、オーラというか。
他人を威圧しようとか、マウントを取ってやろうとか、そういうギラギラが微塵も感じられない。
あの時代の人なのに。

ファッションを生業にして尚このスタンスを貫ける人は少ないですよね。
そんな美意識に賛同する人々のためのスーツ…という所感。

この人の場合靴なんかは分かり易いので文字での説明もし易いと思いますが、こうしたベーシックアイテムは結局決定的な部分が言葉の外側に浮いています。
感じていただければ幸いです。


最初に8割の話をしましたから、残りの2割の話もする必要がありましょうか。
1割が生地の織り方、もう1割がシルエットバランスです。


ギャバジンの急斜文織にレイヤードするように、細かいピッチで入れられた極小の織りドット。
宛ら星留めみたいな情緒。
色味と相まって、唯一無二のテキスタイルです。やってる事は地味なのに。

シルエットも良いですよね。
ゆとりのあるボケシーなバランスと、同時代に乱立したイタリア服っぽくタックを強調したりしない、一歩引いたウエストデザイン。
サイドポケットがタックの縦線ラインと結託せず、素知らぬ顔でサイドシームに収まっているのがニクい。

バブル感を程々に抑えてクリーンに楽しめるのは、こういう部分のちょっとしたバランス仕事でしょう。


右袖に微細な傷があるのと、ジャケット裏側アームホール周りに軽微な汚れ残り、パンツ裏側ポケットスレキに紫色の色移りがあります。
これも愛嬌と御容赦いただける方は、是非ご検討くださいませ。


Made in JAPAN
サイズ表記M/M

肩幅:47
身幅:54
着丈:76
袖丈:62

ウエスト:73
ワタリ:34
股上:32
股下:78
裾幅:21

身長で言うと170cm代の方がとても綺麗に合います。
少し、又はほんの少し、ゆとりがあるくらいがベストフィッティングです。

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