洋服解読所

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80-90's DUFFER Lightweight Cowichan Knit JKT

¥52,500

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レッドウイングを初めてU.K.に持ち込んだショップであり-
その次はストリートシーンにadidas SUPERSTARを流行らせ-
ストリート・デザイナーズ・ファッションにおける黎明期を力強く開拓したレーベル。

DUFFERはアメリカの服をサンプリングして現代風ストリートスタイル(これがアメカジとはまた違うのだ)に落とし込むデザインと、戦後の【50's U.K.】を支えたジャマイカ移民(通称“Yardie”)の着ていた服をイメージしたデザインの二軸が強い。
で、偶に超ニッチな古着のサンプリングをやったりする。

このカウチンニットは前者、アメリカの服のサンプリング。
カナダ生まれのカウチンニットを、ストリートファッションにも馴染むよう、軽妙にソフィスティケートしたデザイン。

先ずはシンプルに軽量化されてます。
生地…というか、糸そのものが細くなっているのかな。
シンプルな手法ながら、カウチンに付随する頑固な「もったり感」は綺麗に削ぎ落とされています。

そして襟も小さくなっていますね。
カウチンニットといえばショールカラーです。
本来は防寒で作られたものですから、首を守るために分厚いショールカラーが設計されますが、ここもスッキリと削ぎ落とされています。

あとは柄の意匠が動物とか自然に由来するものではなくなっています。
勾玉?みたいなイメージでしょうか。
アーガイルともペイズリーとも違う、独特な柄デザイン。
まさかトマトでもないでしょう。


とまあまあ、カウチンの重苦しい印象を真っ向から振り払うような軽量化デザイン。
削ぎ落とせばそりゃ使い易いビジュアルにはなるよなって感じ。


さて、本当に巧いのはここからです。
「削ぎ落としちゃダメな部分」は削ぎ落とさない。
ここが丁寧。
どれだけ軽量化してもこの服は確かに「カウチンニット」だと断言出来るだけのソウルを感じます。

それは結局のところ、素材への正確なこだわりだったり、ディテールへの誠実さだったり、古着コレクター(DUFFERは古着オタクの集まりです)ならではの厳格な審美眼だったり……するのでしょう。


ストリートファッションの脳と、元ネタリスペクトの脳、その両方が同じレーベルに併存している感じがします。


お陰様で、後世視点で向き合っても非常に良い服。
古着としての貫禄があるのに、トゥルーヴィンテージみたいに重くない。
それどこの?と尋ねてしまうような、誘目性と匿名性のハーモニー。


デニムに合わせてもそりゃ良いんですが…
もっと攻めた態度の、アメカジではやらないような合わせにこそ使って欲しいデザインです。
多分、その時にDUFFER流 ストリートファッションの本懐は伝わるはず。


Made in SCOTLAND
サイズ表記L

肩幅:68
身幅:63
着丈:63
袖丈:46
裄丈:83

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