洋服解読所

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2016S/S NINA RICCI by G.HENRY “IRRISOR” Orange Leather Flat-Totebag

¥39,000

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フランスの老舗Carvenを長い眠りから呼び覚ました英傑

Guillaume Henry / ギョーム・アンリ。


Carvenに始まり、このNina Ricci、その後はつい最近までPatou……と、数多のフレンチメゾンを沈黙から救い出した天才デザイナーです。


メンズの皆様にはやや馴染みが薄いでしょうか。
フランスが、パリが、何故、どのように、“お洒落”なのか。
これを最も深く理解している現代ファッションデザイナーの1人だと思います。



彼がNina Ricciに就任して直ぐリリースされたモデルがこちら。

【イリゾール】。
マチ無しの完全フラットトートです。


簡素に見えるフラットボディは簡素とは真逆。
ハンドルを縫い付ける際はボディ表地皮革にスラッシュを入れ、ハンドル部分の縫い代をそこに差し込んで縫合するという仕様。
ビジュアルをミニマムに削ぎ落とすために突き詰められた、極めてユニークで、尚且つ勿論非常に難しい縫製。

これを寸分の狂いなく仕上げる地力にこそ、オールドメゾンのアトリエパワーを感じます。
(ビジュアルがシンプルな分、細かいミスも目立ちますからね……。)


そしてバッグボディの中を覗くと、どうもスエードレザーが裏地として使われているようですね。

これ、「表地レザーの裏面」ではありません。
あくまで「裏地」として、別の極薄レザーを宛てがって、そのスエード面を使っているのですよ。

表地と裏地が別々だと気付いた時は変な声が出てしまいました。
コレですよね、メゾンにやって欲しいメゾン水準のファンタジーってのは。


こうしたコンテンポラリーなデザインが出来るデザイナーというのは、最前線に返り咲きたいオールドメゾン達が喉から手が出る程に欲しい存在でしょう。

老舗に備わったアトリエパワーが活かせて、尚且つフレンチらしく軽妙で、しかし“it バッグ”として十全なビジュアルインパクトも備えたデザインバッグ。



当時はあんまりヒットしなかったみたいですが、私視点ではミクロからマクロまで極上の仕事の連続です。


あと私視点ついでにもう一つ……。

このトート、気を付け!!!の体制で腕を下ろした時、バッグの底が絶対に地面に付かないような長さにデザインされているんです。
つまりこれは、バッグを振りながらルンルンと歩いてもバッグ本体にダメージが入らないようなレングスデザイン。

これ、トートバッグにおいて滅茶苦茶大切なことだと思いませんか。



容量的にも、ちっちゃいバッグに慣れている方なら不便なく取り回せるでしょう。
スマホとお財布と最低限のコスメ類はまるっと入るくらいのキャパシティです。


各箇所の塗りコバも崩れていない綺麗なコンディション。
是非サマースタイルのアクセントに。


Made in SPAIN
サイズ33×25

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