洋服解読所

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1990's KRIZIA UOMO Airy Summer_Wool Wide Slacks

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KRIZIAというイタリアのハイエンド・レーベルのアヴァンギャルドっぷりを知っていれば、Uomoラインの大人しさってのは不思議に映ります。

サーモンチーズマヨを食べた後の 昆布締め鮃みたいなものでしょう。


このメンズ/レディース ラインの差は、創業デザイナーMariuccia Mandelliと、その夫であるAldo Pintoの関係性そのものに見えます。

それまでのイタリアン・モードに比類無き衝撃を与えたデビューコレクションから一貫して、ド派手なグラフィック構成とそれを実現するニッティングやプリントの卓越した技術力は健在。

60年代 彼女の仕事に携わっていた若き日のKarl Lagerfeldは、彼女を“当時のMiuccia Pradaだった”と晩年に語っています。


さあ、そんなキレキレのクリエイションで描かれるレディース像。
その隣に立つメンズラインは、このスラックスが示す通り極めてニュートラルでシンプル。

この暖かくて落ち着いた知的な空気感は、破天荒なMandelli氏を支えたPinto氏の振る舞いやキャラクターそのものであったように思います。


トップスにはクリーンな色のシャツを着て、リラクシングなニットを重ねて、ボトムスはこうした安定感のあるリラクシング・スラックス。
そんな定型が浮かんできます。

90年代にはMiss Deannaもニットピースのプロデュースに関わっていたKRIZIA&KRIZIA UOMOのニットウェア。
Uomoラインは表面上は静かでも、やっぱり凝ったニットが多かったのです。

そうしたニットを万全に受け入れるためのボトムス。


Pinto氏がMandelli氏を支えた構図と同じような、調和のためのスラックスです。


ダークトーンのチャコールグレー。
薄くてトロリ滑らかなサマーウール。

完全なフラットではなく、ピンストライプを暈したような仄かな織り柄。
ここで生まれるニュアンスは、シアサッカー程ではないにせよそれに類する、微妙な生地の立体感に起因します。


この滑らかさを100%で生かすルーズフィットと、脚の流れにアジャストした2タックのボックスプリーツ。


「履けば」戻れない、と言うより
「ワードローブに入れれば」戻れない、という感じ。

一個のスタイリング単位ではなく、もっと長いスパンでジワジワ良さを痛感するタイプのボトムス。


Made in ITALY
サイズ表記56

ウエスト:88
ワタリ:39
股上:32
股下:75
裾幅:23

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