洋服解読所

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1997S/S LAGERFELD Deep Slit Cutting Full_Leather Dress

残り1点

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(DEAD STOCK)


90年代後半、カールラガーフェルドが大帝としての地位を確立した時代。

CHANELを完全復活させ勢いに乗っていた80年代中盤、彼のシグネチャーレーベルである【KARL LAGERFELD】は誕生しました。

ここからこのシグネチャーレーベルはLAGERFELDやらLagerfeld Galleryやら、コロコロ名前が変わっていくのですが、どれも本人の完全オリジナルクリエイションです。

ちなみに当時は日本のイトキンがライセンスビジネスを契約して、ちょっと安価なライセンス品も流通しました。

こちらは勿論オリジナル。
それも、1997年のランウェイで披露されたマキシ・ワンピースの生地違い個体です。
(ランウェイは薄い布帛でしたがこちらはオールラムレザー)



さあ、美しく鞣されたラムレザーがドロリドロリ大迫力で靡いていくマキシレングスのワンピース。

両胸のポケットはCHANEL感ありますね。


スリットの始点が早い(高い)から靡く量も多いし、そもそも着丈がスーパーロングなのでシンプルなビジュアルパワーが段違い。


そしてこの複雑なパターン構成の中でナチュラルに始まるディープスリットが素晴らしいのです。
製図を見ていきましょう。

構成は、カールラガーフェルドらしいジオメトリックな身頃分割。
安易に 「○面体」 とか定義出来ない、入り組んだ構成です。


そんな中でフロント中央から両サイドへ、八の字に広がるシームが二本。
実はこれが既にスリット。ヒップライン辺りから既に別れています。

八の字なので、スリットそのものが既に斜めに傾いてる。
そしてこの構成は

・真ん中に残った細いフロントパート
・両サイドにドロリと捌けていくサイドパート

の2セクションに分けられます。
そう、肌見せの面積がかなり大きいのです。

これだけのロングレングスでありながら、歩くと左右のスリットが開き、腿半ばくらいまで脚が見えるデザイン。
ランウェイは結構スタスタ歩くのでドレープも強くなってて見える幅も大きいのでしょうが、しかしこれは人間が着て、歩いて、そこで初めて本性を現す服。

展示会ではなく Cat“walk”で魅せる意味があるデザイン。


「ロング丈のワンピース」を攻めの服と捉えているか、守りの服と捉えているか、ここの違いでこの服の価値は大きく揺れるのでしょうね。

名言します。これは
「オールレザーの」「ロング丈のワンピース」です。
思いっ切り攻める服です。



Made in ITALY
サイズ表記42

肩幅:(31)
身幅47
着丈:142

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