洋服解読所
80-e90's CORGI Crazy Colors Pockets Cotton Knit Vest
¥16,000
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珍品。
SMEDLEYでお馴染みのリーミルズ・エージェンシーを設立した母体となるカンパニー、真下商事が取り扱っていた時期の古いCORGIです。
初っ端から情報が混み合いましてすみません。
英国の良品をいち早く前後の日本に輸入し始めた目利き、真下信蔵 氏が設立された貿易会社です。
クオリティを特段左右する訳ではありませんが、このタグが付くCORGIは非常に珍しい。
そして、リラクシングなサイズ設計が主軸であるCORGIにおいてこのフィッティングも非常に稀。
34表記、メンズのXS換算ですね。
レディースにお薦めしたくなるところ、個人的にはメンズが着るタイトフィットのニットベストなんて最高に今っぽい(“モード”である)と思っていますので、ユニセックスで提案させていただきます。
淡い水色のコットンニット。
ヨーク位置には色調を変えたミルキーブルーのインターシャ編み変え。
この編み変え部分にセーターの肩部分におけるニッティングシステムの妙が顕著に現れていますね。
☆ミドルブルーのヨークセクションにご注目ください。
セクションの始まる段と終わる段、どちらも編み目が横一列、水平になっていますでしょ。
ココを斜めにするのって結構手間なんです。
だから前胸部分の切り替えでは「水平×水平」で真っ直ぐぶつけて、後ろ肩部分の切り替えでは「水平×斜め」で着地させる。
「斜め」を使う箇所を1箇所に限定してる訳です。
このベスト含め、多くの洋服には「肩傾斜」ってものがあります。
人間の肩って地面と平行じゃありませんよね。
撫で肩の方も怒り肩の方も、多かれ少なかれ傾斜が付いています。
洋服もそれを追い掛けて肩に傾斜を作るのです。
例を出します。
前肩線と後肩線を肩の真上で縫合するのなら、15°+15°にして30°の肩傾斜を作る……とかになるでしょう。
でもこのやり方で進めると、「斜め」パートが2つ発生する訳です。
そこで、今回のニットのように後ろ肩部分のボディパートに肩傾斜用の「斜め」を押し付ける。
ここだけを30°にするのです。
この“押し付けちゃう”という感覚が最も伝わりやすいはず。
ちゃんと作ってるニットウェアでは多く見られる仕様です。
別にこのベストでの特筆点ではありません。
問題はこの重要な仕様が“非常に観測し易いデザインである”という点なのでした。
前後のウエストに合計4つ、ニッティングのみで設計されたテクニカルな色切替ポケット。
可愛いですよね。
このキャッチーなキラーディテールよりも優先して、構造に隠された知恵と美しき合理をご紹介したかったのです。
性格です。
ちゃんと手洗い出来るコットン100のニットウェアでありますから、タイトフィットを活かして高級タンクトップ感覚でお楽しみください。
ピーキーに見えますが、珍しい色のスラックスと合わせるだけで完成します。
裾はウエストベルトにクッションさせてください。
ポケットが撓んで内側のアクセントカラーが程良く覗きます。
何か羽織るなら、ハズし感覚でラギッドなアウターをガバっと羽織っちゃうのが良さそう。
ボロいレザーのハーフコートとか、デトロイトジャケットとか。
Made in -
サイズ表記34
肩幅:(32)
身幅:42
着丈:60
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レビュー
(348)
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