洋服解読所
TSE by HUSSEIN CHALAYAN Geometric_Rib Sleeveless Cashmere KN
¥70,000($449.38)
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『カシミヤハウス社』の供給するマテリアル・クオリティと 新時代のコンテンポラリー。
「フセインチャラヤン」というファッションデザイナーの名前と「カシミヤ」という高級素材とには、こうして文字にして並べるだけでも印象の乖離があります。
正しくは-文字にして並べるだけ「では」印象の乖離があります-です。
幾何学的な放射状リブニッティングと、豊穣な奥行きを含ませた東雲のようなニュアンス・グレー。
前者はこのハウスに招聘された新時代のスターデザイナーの個性。
後者はこのハウスに根付く個性。
「個性と個性の同居ではなく ぶつかって生まれる個性がある」とは私の敬愛するアーティストの言葉ですが、このプロダクトにピタリ馴染む価値観です。
やらないんですよ、カシミヤハウスがジオメトリックなアプローチなんて。
逆の方が分かりやすいですか。
やらないんですよ、フセインチャラヤンがカシミヤなんて。(いや普通にあるかもですが 印象論です)
でも やった。
すると生まれるのは強烈な新感覚。
表面的なビジュアルが大人しいだけにバランスが取れてしまっています。
恐らく意図してのデザインなのでしょう。
印象の乖離はネガティブな要素としてではなく、文字通り新しい何かに正面から出会った時の畏怖にも警戒にも似たゾクゾクを引き連れ、我々の肌を逆撫でます。
この感覚、何処かで僕は(我々は)味わっているんですよ。
そのデジャヴの犯人の名は
HERMES by Martin Margiela
名実の両側面から画期的な脱構築を展開してファッション/モードの根本的なシステムを問い直した英傑と、その“根本的なシステム”側であるハイエスト・メゾンのタッグ。
この前衛的な人事は、当時の彼の作品群を同社の作品群から浮かび上がらせ、『HERMES』ではなく『HERMES by M.M.』として新しい存在に昇華してしまいました。
これこそが、新しい個性の数少ない先例です。
そして、今回の『TSE by H.C.』もそうなる可能性はあるのですが……
何せ数が少な過ぎるので、あまり現実的ではありませんね。
僕の特定も完全なものではありません。
8-9割方 彼のシーズンですが、ランウェイを見つけられた訳ではなく、この時期だけのタグの書式から推定しているものです。
悪しからず ご了承ください。
そんな訳ですから、特段ハイメゾンのようなステータスになる訳でも無ければ、SNSに載せて大勢に自慢出来るような服でもありません。
誰も知らないし、画面からじゃ触れないから。
圧倒的な「質」と あり得ない「出会い」の浪漫を、身に付けたり眺めたりしながら静かに愛でるための服です。
今のところは。
Made in -
サイズ表記XS
肩幅:(44)
身幅:37
着丈:53
※肩は実質キャップスリーブみたいになっていますので数値ではやや長めに出ます
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レビュー
(349)
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