洋服解読所
80-90's BUTTONHOLE (EU) Sculpture Tailoring Longbody Chesterfield CO
JPY35,000(USD220.87)
残り1点
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カシミヤウールのチェスターコート。
ピークドラペルのダブルブレストです。
彩度落とした深いネイビーのフラノ仕立て。
レーベルは“BUTTONHOLE”です。
レーベル名なのか、ぶっちゃけ不確定です。
ボタンホールって…………。どんな意図でこんな名前に?
アトリエに関係する名付けは服作りそのものに焦点を当てている感じがして好ましいです。
不本意な詮索を謝絶するような態度(検索出来ないですもんね)も、個人的には大好き。
由緒は不明ですが、非常に美しく頼もしい、構築的な作り込みです。
さて、ディテールやデザインに関して、あまり説明する事は無いのです。
色んな事を妥協せずにやってる、今時珍しい……もとい、古い服ならではの情熱の注ぎ込み方のコート。
正確な形状の肩パッドに始まり、あらゆる芯材でしっかり胸周りのシルエットが設計されています。
洋服の荷重が何処に如何掛かるのか熟知した上で、その肩周りから垂れ下がるテキスタイルの美しさまで丁寧に面倒を見る、そういうデザインですよね。
イタリアとかのソフトテーラリングとは毛色の違う、英国寄りの空気感。
サイズ表記の38とか、素材表記の言語選定からも、恐らく英国製ではないかと推測しています。
着ると肩のボリュームとウエストの絞りのコントラストが非常に現代的。
現代的と言うか、マジでモード的。
あんまりコンディションは良くないのですが、それでも洋服として厳然たる格好良さがサッパリ損なわれておらず、こういう服は絶対古着屋に要るので置いてます。
先ずは右袖口のボタンが欠損しており、その上で並びも狂っています。
何があったらこうなるのか分かりませんが、これは見つけた時のままです。
別色のボタンを足してポープスミスみたいな茶目っ気に昇華しようかとも思いましたが、それすら多分野暮ったい。
次に虫舐め。
裾や袖の部分、穴までいってませんが生地表面の軽微な削れが散見されます。
イギリスの田舎で長年着られずに仕舞い込まれていたのでしょうかね……。
ボタンを後で直そうと思っていたら、いつのまにか埋もれてしまい、少しずつ忘れられたような、美談には程遠いリアルで仄暗いストーリー。
価値に影を落とすコンディションと、だからこそ強調される骨組みの堅牢度。
そのギャップが美しくって、何かこう、「人間」みたいな湿度を感じました。
※クリーニングは終わったのでそのままお召しいただけます。
ウール40/カシミヤ40/ナイロン20の組成です。
Made in -
サイズ表記38
肩幅:49
身幅:57
着丈:116
袖丈:67
裏面、身返しと裏地の境界線の仕様も最高に凝ってます。
ライナー付けるファスナーとかを隠してる訳ではありません。
純粋な、着用者だけのための装飾です。
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レビュー
(363)
