1990F/W KATHARINE HAMNETT LONDON Ex-Soft Suède Leather Bomber JK

1990年のキャサリンハムネット ・ロンドン。

この時代の腕利き、
ZAMASPORT社による製造です。

新品のベルベットのようなふかふかのソフトスエード。
襟はニットでの羽襟。
ボリューミーなボディに負けないきちんとしたサイズ感と素材感。

さてポケット位置が特徴的ですね。
RAFのMK-3の位置設定とほぼほぼ同じ。
シルエットはそれよりももっとずんぐり。
MA-1的なボリューム感があります。

氏のアウターギアデザインに度々見られるミリタリーサンプリングはそのセンスが特に輝くポイントです。
ヘルムートラングのそれとはまた違う感じ。
野暮ったさを厭わないどころか、それを巧く自分のオリジナリティと融合させてモードウェアに昇華しています。

ちなみに同氏がティーンエイジャーであった時代、この服のサンプリングソースであるMK-3は誕生しました。
軍人の父が着ていたのでしょうか。


この手のアウター、いわゆるフライトジャケットというのはどうしてもカジュアル。
現代の使われ方としてはサグな方向に振られていくことが多いですね。

しかしこのジャケットにおいてはサグ一辺倒にはならないんです。
その素材の圧倒的なリュクスもありますが、前述したポケットの位置設定です。
何か出し入れするにせよ、デフォルトの姿勢として手を入れるにせよ、猫背じゃそれが出来ない。

きちんと背筋が伸びるんです。

下ではなく前を見据える好姿勢に自然と矯正してくれる設計ですね。
英国紳士の声がします。
「背筋を伸ばせ」と。



Made in ITALY (ZAMASPORT)
サイズ表記M (Oversize)

肩幅:62
身幅:74
着丈:62
袖丈:63

さて、言わずもがなですが、次も無い、他も無い、唯一無二の完全なスペシャルアイテムです。

些か攻めたプライス設定にはしますが、それ相応の希少価値のある服です。
どうぞご検討宜しくお願い致します。