洋服解読所













BILL TORNADE Technical Darts Design Bootcut PT
¥12,500 税込
SOLD OUT
フランス製ってだけで
な〜〜〜んか、その洋服なり装飾品なり、そういったものが「良く」見えたりしませんか。
僕は見えるというか、見えてしまう方なんですが。
このフランスメイドってワードが、それ単品で既にイメージにバフをかけてくれるようになってるのは、まぁご周知通り、そこがファッションの国だからだと思うんですけれど、これ
実際自分がフランスに行って服作る立場になったらと思うと、重荷ですよねえ。
フランス製と一言で表そうにも、マジでピンキリですから。
中国製とか、ベトナム製の方が縫製綺麗だよねってケースも全然あるのに、重鎮たちが積み重ねてきた途轍もない量の好印象のおかげでフランスメイドという一行にかかる期待は世界トップクラスです。
特に古着屋が古着を紹介する時に
第一に持ってくるような看板が存在しない服、所謂マイナーレーベルなんかは、製造国を拾って、
“FRENCH VINTAGE”
なんて書き方を、言い方をするでしょう。
私もそうなんですけど。
第一にこのワードが来ることによって
見る人は必然、色眼鏡を掛けさせられる。
(あぁ、ちなみにこの服も今回はタイトルにありませんがフランス製ですね)
トップクラス…
さっきのセンテンスで出てきた重鎮達、なんてまさしくそうですね、そうしたところを引き合いに出すと、それこそ各国にレジェンドはいますから、其々拮抗して、「みんなちがってみんないい」になる訳ですけれど、こうした格式の高くないカジュアルレーベルになると少し様子が違ってくる。
予算は限られてる。
仕様とか素材で魅力を出そうにも、競合/強豪は多数。下位互換が関の山。
アイデアがいくらあろうと、それを結実させられる道筋がメゾンに比べてとても少ない訳ですよね、こういうレーベルって。
だからこそ、アイデアの冴えが生命線になってくる。
熟練の職人芸も贅を尽くす予算も無い中で捻り出すワンパンチってのは、なるほど流石、研ぎ澄まされてます。
この研ぎ澄まされ方が、この国、ちょっと他とは違うなと思うんですよね。
優劣の話ではないんですけれど、
さり気なくって、そして独自的。(独創的、って書くとやや大袈裟なんですよねえ…)
はい。
この服は
ヒップポケットが面白いです。
実利には繋がらない、十字斬りの形にダーツが入ってるんですけれど、写真でわかりますかね?
総柄だから若干見えづらいんですよね。
(この総柄も脳細胞みたいで可愛いですね)
で、そのダーツデザインを拾って、バックヒップに入ってるウエストダーツが表出してるんですよね。
さり気ないインサイドアウト。
こんな面白い柄の化繊に、若干ワークテイスト(ピスネームとか、ヒップポケットのフラップ機構とかがそうです)混ぜ込みつつ絶妙な匙加減のブーツカット、って時点で普通に可愛いんですよね。
しかしきっちり着用者をほくそ笑ませてくれるエスプリを忍ばせてる。
フランス製 ってワードに期待感を抱いちゃうのはこういう人達のこういうセンスの賜物じゃないですかね。
有り難〜く享受しましょう。
日本でもライセンスで展開されてたビルトルネードの、フランスオリジナルのご紹介でした。
Made in FRANCE
サイズ表記36
ウエスト:75
ワタリ:30
股上:25
股下:83
裾幅:23
生地はどちらかというとSS寄りかも?
真冬にバイクとか乗るなら心許無いかな〜という感じ。
春と秋は快適です。夏も、フルレングスの中では比較的快適な方ですね。
組成データだけだと一見テロテロな感じがあるかもしれませんが、そこまでテロテロしてる感じではなく、ぼちぼちハリのある、中庸な生地感。
-
レビュー
(314)
-
送料・配送方法について
-
お支払い方法について
¥12,500 税込
SOLD OUT