洋服解読所
















VINTAGE Peacock Pattern Tailored Long Gown
¥15,000 税込
SOLD OUT
ふわふわのペールピンク。
色に触感はありませんが言葉は自由です。
そんな感じの柔らかな手触り/眼触りのファンシーカラーをベースにしたピーコック柄。
ピーコックってのは孔雀です。
60-70年代の狂乱の香りも残るこの個体、まぁ他のガウンとは一味、いや何味か違ってまして…。
仕立てが抜群に丁寧なんですよね。
今回、 何でそんなとこ撮ってんの???
って写真がやや多いと思うんですけれど、そこに神様が宿ってるからです。
4-5枚目の写真はラペルの返り線付近を写したものなんですが、これ伝わりますかね。
ラペルの理想的な返りを形成するための芯材が、手縫いで縫い止められているんです。
ある一線を境に、とても小さな白い点がポツポツ見えると思うんですが、それです。
(総柄だと見えづらいですよね…)
6-7枚目に写しているのは袖口部分の裏面。
カフスと裏地の縫い合わせ部分。
この個体のように半裏仕立てだと、普通はミシンで縫っちゃえるんですけれど、手縫いですね。
そしてこの半裏仕立ての裏地の裾部分(8-9枚目)、ここも3つ折りにした後、手まつりで縫われてます。
ガウンなんて本来ハウスウェア、ないしワンマイルウェアですし、そこまで手を掛けて作られる物ではないように思うところなんですが、そこにさえ拘るオーナーのオーダー品だったのかもしれません。タグも無いし。
そもそも、たかがプリントとは言えこんな華美なピーコックの総柄、しかもこのロングレングス、オーダーメイドの特注品ってのが相場でしょう。
在庫積んで市販したところで利益が見込める物ではないはずです。
今でこそガウンは市民権を得て何処にでも着て行けるようになりましたが、本品が作られたであろう時代には、これを実際目にするのは家族とか本当に近しい間柄の人間だけ。
そんな物にさえきちんと美意識、もとい美学を追求出来るのはやはり豊かさあってのものなんですが、そのスタンス、態度には貧富とか関係無く感服させられると同時に背筋が伸びるところです。
タグ類皆無
サイズ表記-
身幅:54
着丈:132 (長い!)
袖丈:73
ちなみに、ベルトは残存していますがベルトループはもともと存在しません。お好きな位置で巻いてください。
使わなくても大丈夫です。
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