JOSEPH Charcoal-Grey×Yellow Chalk Stripe Flared PT

ベルトループ無しのパンツ。

お洋服を選ぶうえでの 取り入れやすさ/取り入れにくさ……、前後左右上下斜め全方位に、様々なベクトル、ポジションの物がありますが、ベルトループ無しのパンツというのは無条件で「取り入れにくさ」が前に出て来ます。


コレを選ぶケースというのは先ず、
ウエストサイズが自分の身体に合っているか。

そもそも自分のウエストサイズを御把握の方が全体の何%いらっしゃるのでしょう。

コレを書いてます私個人は一般とはかけ離れたボディバランスであるためにその都度サイズスペックの確認/精査に追われるファッションライフなので、まぁおおよそ数字系統は重視している方である気はしているのですが、どうもこの感覚もそこまで一般的ではない様子。

ご時世…というかファッションの潮流的なものもあるのでしょうけれど。


そのため、
このパンツの　

ウエスト:76
という数値と、
股上:24

という数値の掛け合わせから、JOSEPHがどのようなフィッティングでどのような体型の方に向けて制作しているのか、という部分がもしかするとやや不明瞭なのかも、と思ったり。

軽くご案内を書いておきます。


先ずウエスト76とは書きましたが
レディース規格です。
股上寸法の浅さ(24)が示唆するのはローライズでの着用。
ウエストからヒップにかけてのくびれ/ふくらみに引っ掛けて着用する感じです。
1番細い「ウエスト」位置で履くボトムスとは少し違う感覚。

＊男性でこの手のパンツをどうこうしようとすると、どうも、何と言うかセクシャルになり過ぎて、途轍もなく人を選ぶ着用感/ビジュアルになってしまいますので御推奨はしません。



そしてそのローライズでやや腰履きをする分、股下は若干短めに設定されています。
丁度良い位置に裾がくる様に。

そしてそれらのサイジングを踏まえた上で適切な膝上位置から入るフレアが、素晴らしく美しいブーツカットを生み出してくれている、という1着です。


K.Hamnett / H.Lang / M.Margiela / J.Galliano / A.Alaia etc… 数々の革命を支援してきたロンドンの重鎮、創設者ジョゼフ･エテッドギーによる
「スタイルで最も重要なのがパンツだ」という確固たるフィロソフィーを体現し続けるレーベル。

ここに関してはETRAKのブログ(note)で一度ちゃんと書いておきますね。
お時間ございましたら是非。


オンワード買収前の'05以前のユーロアイテムです。
スリックスタイルの核となってくれるこのレーベルのボトムス、この現代にこそ強く御推奨致します。

色味はチャコールグレー。
そこにイエローのチョークストライプ。
洒落てます。


Made in Tunisia
サイズ表記S

ウエスト:76
ワタリ:30
股上:24
股下:69
裾幅:24.5