DOLCE&GABBANA (OLD) Crimson Red Leather JKT

SOLD OUT

ドルチェ&ガッバーナのオールド個体。
深紅のレザーの裏無し一枚仕立て。


レザーのオモテ面を服の裏側にもってくることでそのスムーズ性を裏地の代わりにするという仕立て。

つまり縫製の裏側が丸見え。

これが布帛のジャケットならその生地端をどう処理しているか、芯材の仕様はどんな感じか、なんて所を見られるので、殆どの服はその辺り気合いが入るのですけれど、レザーはちょっと違う。


端処理(ロックミシンとかパイピングとか)なんてしなくっても解れることがありませんから、そのまま切りっぱなし。


ではどんな所に作り手の気持ちを感じるのか。

この個体ではポケット裏です。

ポケットの口端、1番負担のかかる位置にのみ当て布(当て革?)を差し込んで補強。
より堅牢な縫製により、物理的にも強度のあるプロダクトになっています。

*まぁこの辺りはドルガバに限った話ではないのかもしれませんけれど。




さて、カタチとしてはシャツ型ですがフィッティング的にはアウターとしても充分。

フロント1ポケ。

フロントボタンはまさかのスナップボタン。それも手で縫い付けるタイプ。
やった事ある方はご共感いただけるんじゃないかと思いますけれど、レザーにこのタイプのスナップボタン付けるの普通に大変です。

玉縁タイプのボタンホールの方が楽なんじゃないかってくらい。


さてそんな大変な仕様が生むのはフロントに表出するハンドステッチ。

同色なので目立たないものの、手仕事の手の温みをほんのり薫らせる堪らない仕立てです。


そのステッチが入るスエードレザーの質感も一際上品。
色味の持つ色香を良い意味で中和するひとつまみの野趣と、しかしながらその色香の骨組みを支える鈍い光沢が共存。

本国分の製品タグは染まっている点から、ガーメントダイのレザージャケットかと。
それでこの均整な面構えをキープしている点も間違い無く凄まじい特筆点。



なるほど一目でドルチェ&ガッバーナを感じる濃厚かつ豊潤な芳香は勿論のこと、それを一切崩さずにフィッティング面ではどちらかと言えばここんちらしくないセミリラクシングフィット。

“いかにも”なボディシェイプを入れずに素材の持つクオリティに任せて最低限のハンドリングで120点の着地。

パブリックイメージのそれらとはまた違う位置の、ややニュートラルに楽しめるドルチェ&ガッバーナです。



Made in ITALY
サイズ表記46

肩幅:46
身幅:55
着丈:75
袖丈:67