洋服解読所

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DRIES VAN NOTEN 1995 S/S Oversized Active Design Tailored JKT

¥50,000 税込

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今から約27年前、1995年のS/Sコレクションより、ドリスヴァンノッテンのジャケットです。


はじめは

フード付きのテーラードジャケットか。
オールドっぽいオーバーショルダーで
リネンっぽい生地感…、細い人には似合わなさそうやけど、着る人が着れば格好良いやろなぁ。

くらいのものだったんですけれど



見れば見るほどスペシャルワークでした。

先ずアクションプリーツの仕様が凄い。
このジャケットは 前身/後身/脇身 の
所謂 “3面体ジャケット” なんですけれど、

分かりますかね……袖を上げてみると、そのプリーツはアームホールの釜底を追い越して前身に食い込まんばかりの広さに入っているではありませんか。

後身頃+脇身頃、そのアームホールの全範囲にアクションプリーツが入る仕様という訳です。

この時点でこのジャケットがどういう服なのかが伝わるかと思います。

カジュアルにフードとか被って、
腕もガンガン動かしましょう、
自転車にも乗れるし、
吊革だって掴める、
体操だって出来るんじゃないの?
ひたすらカジュアルに活動的に着こなしてね、という服です。

形式上、あんまりラフな服も着れないけど(ら抜き言葉失礼)、窮屈なのは勘弁、おおらかに行こうぜ、というマインドに合うのかなと。

生地感も相まって、
歳取れば取るだけ似合うでしょうね。



さて折角ですし
もっと細かい部分にも言及します。


この3面体ジャケット、前身頃にのみウエストダーツが入っています。しかも2本。
脇身と後身はダーツ無し、フラット。

で、そのダーツでウエストベルトを挟み込んでるんですよね。
身頃同士の接ぎ目に挟み込めばいいのに、わざわざ難しい方に。
でもまあこれによってアジャストの効く範囲は増えます。
でも普通の感覚で言えばこんなの微々たるものです。どれだけ妥協無く、どれだけ高い解像度で服を作っているかが見てとれるディテール。


そしてそのダーツ達は両腰の、林檎くらいは入ってしまいそうな大きさの3Dパッチポケットの中で縫い終わりを迎える訳ですが……、

この縫い終わり地点、同生地のテープで覆い隠されています。

このディテールを使ってる服、今まで数えるほどしか見たことがありません。
持ってる服だとDirk Van Saeneのテーラードで使われてたなぁ……。

1番手と物が触れる箇所でもありますから、ダーツ瓦解の切っ掛けになりそうなストレスを、神経質なまでに排除しようとしたディテールなのか…?というのが7割。

こうした方がダーツ終わりの突っ張りを軽減出来るのかもしれない、というのが3割。
(あくまでまだ私見。確定事項では無いので、話半分で聞いといてくださいね…。)


とまぁ、異様な(一般的な感覚からすれば)量の愛情をもって作られた服であるというのが、伝わっていれば幸いです。



今回は折角の軽やかな質感…ということで夏っぽいブリーズカラーで纏めてますけれど、
本来は野暮ったいダッドシャツ、細くないコットンチノパンツ、くらいが良いのかもしれません。

兎角、所謂“キメる”ための服ではない。
深くデザインされたユーモア溢れるコンフォータブルを楽しむための服、という感じ。


サイズ表記48

肩幅:52
身幅:54
着丈:81
袖丈:64

生産国表記だけありませんが、恐らく縫製自体は日本ですかね?日本タグもありますし…。

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